JP2006094430A - 通信システム、通信装置、通信システムによる通信方法、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信システム、通信装置、通信システムによる通信方法、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 受信不能状態に陥った受信手段に対して、システムリセットや専用の信号線を使用せずに、受信手段を受信可能な状態に復帰させることができる通信システムを実現する。
【解決手段】 本発明の通信システム16は、シリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行う送信装置9および受信装置11を備えている。上記送信装置9は、クロック信号を生成するクロック信号生成部25と、該クロック信号に同期してデータパケットを送信するデータ送信部18とを備えている。また、上記受信装置11は、上記データパケットを受信するデータ受信部26と、通信が正常に行われたか否かを判定する誤り判定部30と、通信エラーである場合に、受信誤動作信号を送信装置9に送信する受信誤動作信号生成部31とを備えている。さらに、送信装置9は、受信誤動作信号を受信した場合に、受信装置11を初期化するための初期化パケットを送信する初期化データ送信制御部22を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パケットを用いたシリアル通信を行う通信システム、通信装置、通信システムによる通信方法、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関するものである。
従来、コンピュータネットワークなどにおいては、パケット通信方式と呼ばれる通信方式によってデータの送受信が行われている。パケット通信方式は、情報単位と呼ばれる送達確認情報の返送の単位となる一種のデータが一つ以上含まれたデータパケットを一つのデータブロックとして送受信する通信方式である。また、パケット通信方式によるデータ通信としてシリアル通信があり、この場合、クロック信号と同期してパケットの通信を行っている。
ところが、パケットを用いた単純なシリアル通信回路でデータを通信する場合には、外部ノイズ等の何らかの影響により、受信側ではパケットの境界を検出することができなくなるため、以降に送信されたデータを正常に受信することができなくなる。すなわち、シリアル通信回路が誤動作(エラー)を起こしてしまう。
このため、シリアル通信においては、論理値「0」または「1」の情報ビットをパケット毎に数え、その計数結果が奇数であるか偶数であるかにより通信エラーの検出を行う「パリティチェック」方式やパケット毎の情報ビットの和を演算・比較する「チェックサム」方式を用いて、データの通信が正常に行われているか否かを検出している。
データの通信が正常に行われていないと検出された場合には、受信側が送信側に対して通信エラーが発生したことを通知し、送信側は受信側に対して、受信側を復帰させるための初期化制御信号を送信するようになっている。従来では、この初期化制御信号を送信するためには専用の信号線が必要であり、構成が複雑であった。
このため、初期化制御信号を送信するための専用の信号線を設けずに、受信側を通信エラーから復帰させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、パケット単位でデータ転送が可能なネットワーク対応入出力システムにおいて、エラーパケットを送信する手法が提案されている。
特開2000−322208号公報(平成12年(2000)11月24日公開)
しかしながら、特許文献1は、通信エラーを検出した場合において、プリンタ等に転送エラーを検出したことを示すためにエラーパケットを送信するものであり、エラーパケットを受け取ったプリンタ等は、自装置の動作を制御してソフトウエアリセットを行うことにより初期化処理を行っている。
すなわち、プリンタ等は、エラーパケットを受け取ると、非パケット転送モードへ移行し、その間に独自で復帰アルゴリズム(初期化処理)を行うものであり、受信不能状態に陥った受信側の復帰については、システムリセット等の再起動を行って復帰するようにしている。
このように、専用の信号線を設けずに初期を行う場合には、ほぼ全ての回路に初期化がかかるシステムリセット信号をアサートして復帰させなければならないので、例えばレジスタ等の設定を一からやり直す必要があるという問題点を有している。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信不能状態に陥った受信手段に対して、専用の初期化パケットおよびアルゴリズムを用いることにより、システムリセットや専用の信号線を使用せずに、受信手段を受信可能な状態に復帰させることができる通信システム、通信装置、通信システムによる通信方法、プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明に係る通信システムは、上記課題を解決するために、シリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行う第1通信装置および第2通信装置を備えた通信システムであって、上記第1通信装置は、クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、該クロック信号に同期してデータパケットを送信するデータ送信手段とを備え、上記第2通信装置は、上記データ送信手段から送信されるデータパケットを受信するデータ受信手段と、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定する判定手段と、該判定手段が通信異常であると判定した場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信する通信異常信号送信手段とを備えており、上記第1通信装置は、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信する初期化パケット送信手段をさらに備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1通信装置と第2通信装置とは、シリアル通信によってデータパケットの通信を行っており、データパケットは、第1通信装置のデータ送信手段から第2通信装置のデータ受信手段へと送信される。また、第2通信手段では、判定手段がデータパケットの通信が正常に行われたか否かを判定している。
すなわち、データパケットの送信は、クロック信号生成手段によって生成されたクロック信号に同期して行われているため、例えばクロック信号にノイズによるパルスが発生すると、データ受信手段は、ビットのずれたデータパケットを受信してしまう。この場合、通信異常となり、第2通信装置は通信不可能状態となる。従って、第2通信装置が受信可能となるように復帰させるために、判定手段にて通信異常と判定された場合には、通信異常信号を第1通信装置に送信するようになっている。
また、第1通信装置は初期化パケット送信手段を備えている。このため、通信異常が発生した場合には、第1通信装置は通信異常信号を受信し、第2通信装置に対して初期化パケットを送信することで第2通信装置を初期化することができる。
このように、第2通信装置を初期化するための信号として初期化パケットが用いられるため、上記データパケットの送受信に用いる信号線と同じ信号線を用いて初期化パケットの送受信を行うことが可能となる。このため、第2通信装置を初期化するための専用の信号線を設ける必要がなく、簡易な構成の通信システムで第2通信装置の初期化を実現することができる。
また、初期化パケットを用いることにより、第2通信装置を通信可能な状態に復帰するために必要な手段だけを初期化することができる。すなわち、第2通信装置の初期化を行うために、例えば第2通信装置の全モジュールを初期化するシステムリセットを行う必要がない。このため、復帰処理に必要のない、例えばレジスタ等の設定を1からやり直す必要がなく、復帰処理に必要な時間を短縮することが可能となる。
また、第2通信装置の初期化には、データパケットとは異なる初期化パケットが用いられるため、データパケットと初期化パケットとを誤って認識し、誤って初期化してしまうおそれもない。
本発明に係る通信システムでは、上記初期化パケットは、同一の論理値のみが連続するパケットであることが好ましい。第2通信装置がビットのずれたデータパケットを受信すると、データパケットの境界を判別することができなくなるため、通信不可能状態となる。しかしながら、上記の構成によれば、初期化パケットとして同一の論理値のみが連続するパケットを用いているため、初期化パケットを連続して送信することにより、パケットの境界が判別できない場合であっても、ある時点で、同一の論理値のみが連続していることを認識することが可能となる。すなわち、初期化パケットであることを判別することが可能となる。これにより、第2通信装置を確実に初期化することが可能となる。
本発明に係る通信システムでは、上記第1通信装置は、上記初期化パケットを一定期間送信した後に、データパケットおよび初期化パケットの送信を一定期間停止するようになっており、上記データパケットおよび初期化パケットの送信停止期間を計測する第1計測手段を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る通信システムでは、上記第2通信装置は、初期化パケットを受信した後に、データパケットおよび初期化パケットの受信を一定期間停止するようになっており、上記データパケットおよび初期化パケットの受信停止期間を計測する第2計測手段を備えていることが好ましい。
また、初期化パケットが通信されると、第1通信装置および第2通信装置は、各々送信停止期間および受信停止期間を有することとなる。送信停止期間中には第1通信装置からはいかなるパケットも送信されないため、第2通信装置側ではパケットを受信することはない。また、例え、第2通信装置が初期化パケットを受信した後に第1通信装置からさらに初期化パケットが送信された場合であっても、第2通信装置は、受信停止期間となるため、この初期化パケットを受信することはない。従って、パケットの境界が判別できない状態から脱することができ、以降の通信を正常に行うことが可能となる。
本発明に係る通信装置は、上記課題を解決するために、クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、該クロック信号に同期してデータをシリアル通信により送信するデータ送信手段とを備えた通信装置であって、通信エラーが発生した場合に、通信相手を初期化するための初期化パケットを送信する初期化パケット送信手段を備えていることを特徴としている。上記の構成によれば、上記通信システムにおける第1通信装置と同様にして用いることにより、通信システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係る通信方法は、上記課題を解決するために、第1通信装置および第2通信装置間をシリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行う通信方法であって、上記第1通信装置は、クロック信号を生成すると共に、該クロック信号に同期してデータパケットを送信し、上記第2通信装置は、上記第1通信装置から送信されるデータパケットを受信し、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定し、通信異常であると判定された場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信しており、上記第1通信装置は、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信することを特徴としている。上記の構成によれば、本発明の通信システムと同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るプログラムは、上記課題を解決するために、第1通信装置および第2通信装置間をシリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行うプログラムであって、上記第1通信装置が、クロック信号を生成すると共に、該クロック信号に同期してデータパケットを送信する手順と、上記第2通信装置が、上記第1通信装置から送信されるデータパケットを受信し、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定し、通信異常であると判定された場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信する手順と、上記第1通信装置が、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。上記プログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信方法をユーザに提供することが可能となる。
本発明に係る記録媒体は、上記課題を解決するために、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。上記記録媒体に記録されているプログラムをコンピュータシステムにロードすることによって、上記通信方法をユーザに提供することが可能となる。
なお、上記通信システムは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記画像印刷装置をコンピュータにて実現させる画像処理プログラム、およびそのアドレス供給装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る通信システムは、以上のように、第1通信装置は、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信する初期化パケット送信手段をさらに備えているので、第2通信装置を初期化するための専用の信号線を設ける必要がなく、簡易な構成の通信システムで第2通信装置の初期化を実現することができるという効果を奏する。また、初期化パケットを用いることにより、第2通信装置を通信可能な状態に復帰するために必要な手段だけを初期化することができ、復帰処理に必要な時間を短縮することが可能となるという効果を奏する。
本発明の実施の一形態について図1ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本実施の形態に係る画像撮影表示装置1の概略構成を示す概略図である。なお、本実施の形態では、画像撮影表示装置を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、シリアル通信にてデータパケットを通信する通信システムを含む電子機器であれば用いることができる。
図2に示すように、画像撮影表示装置1は、送信システム2、受信システム3、カメラ4、表示装置5、スピーカ6を備えている。画像撮影表示装置1は、カメラ4にて撮影した画像/映像/音声(以下、単に「画像等」と称する)のデータ(データパケット)を送信システム2から受信システム3へと通信し、画像/映像を表示装置5にて表示すると共に、音声をスピーカ6から出力するものである。
送信システム2は、カメラ制御装置8、送信装置(第1通信装置)9、送信LSI制御装置10を備えている。カメラ制御装置8は、カメラ4の各種動作を制御するものであり、例えばカメラ4にて撮影された画像等データの入力や送信装置9への画像等データの出力の制御を行うものである。カメラ制御装置8は、送信LSI制御装置10の指示に基づいて、カメラ4にて撮影した画像等データを送信装置9へ送信する。
送信装置9は、送信LSI制御装置10の指示に基づいて、受信した画像等データを受信システム3に送信するものである。送信システム2と受信システム3との通信はシリアル通信により行われ、画像等データはパケットで送受信される。すなわち、送信装置9から後述する受信システム3の受信装置(第2通信装置)11に対して、シリアルクロックと画像等データとしてのシリアルデータとが送信される。また、送信装置9と受信装置11との間におけるデータ送受信が正常に行われなかった場合に、受信装置11から送信装置9へ受信誤動作信号が送信される。なお、この送信装置9と受信装置11との通信方法(データ送受信方法)の詳細については後述する。また、送信装置9および受信装置11は、画像等データや受信誤動作信号を互いに送受信するものであるが、説明の便宜上、「送信装置」「受信装置」と称することとする。
受信システム3は、受信装置11、CPU12、表示制御装置13、音声処理装置14、受信LSI制御装置15を備えている。また、これら各部材は内部バス等にて接続されており、制御信号やデータ通信はこの内部バス等を用いて行われる。なお、受信システム3の上記各部材には、システムリセット信号線が接続されており、受信システム全体として初期化する必要がある場合には、システムリセット信号線を用いて初期化されるようになっている。
受信装置11は、送信システム3の送信装置9から送信された画像等データを受信するものである。受信装置11は、CPU12の指示に基づいて、受信した画像/映像データを表示制御装置13へ送信すると共に、受信した音声データを音声処理装置14へと送信するようになっている。
表示制御装置13は、CPU12の指示に基づいて、受信装置11から受信した画像/映像データを表示装置5に送信すると共に、表示装置5を制御して所定の画像や映像を表示させるものである。なお、表示装置5としては、特に限定されるものではなく、例えば液晶表示装置(LCD)や有機EL表示装置やプラズマ表示装置等を用いることができる。
音声処理装置14は、CPU12の指示に基づいて、受信装置11から受信した音声データをスピーカ6に送信すると共に、スピーカ6を制御して所定の音声を出力させるものである。なお、本実施の形態では音声を出力するスピーカ6を用いているが、さらに外部の音声を入力するマイクの機能を備えていてもよい。
また、受信システム3の操作を外部からの入力指示によって行ってもよく、受信システム3は例えば入力手段としてのキー等を備えていてもよい。この場合、CPU12は、キーからの入力指示に基づいた制御も行うこととなる。
上記送信装置9および受信装置11が本発明の通信システム16となる。ここで、本発明の通信システム16について具体的に説明する。図1は、上記通信システム16の機能ブロック図である。図1に示すように、通信システム16は、送信装置9および受信装置11を備えている。
上記送信装置9は、送信バッファ17、データ送信部18、送信制御部19、送信カウンタ20、誤り符号生成部21、初期化データ送信制御部22、初期化データ生成部23、初期化データ送信カウンタ24、クロック信号生成部25を備えている。
送信バッファ17は、送信装置9の外部装置(例えば、カメラ制御装置8)から送信された画像等データを一次的に保管するものである。送信バッファ17にて保管された画像等データは、データ送信部18および誤り符号生成部21へと送信される。
送信制御部19は、画像等データを受信装置11へ送信するために、送信装置9の各部材を制御するものである。また、送信制御部19は、送信カウンタ20を備えており、送信した画像等データ(データパケット)の量をカウントするようになっている。
データ送信部18は、送信制御部19の指示に基づいて、送信バッファ17から供給された画像等データをパラレル信号からシリアル信号へと変換すると共に、シリアル信号に変換された画像等データを受信装置11へ送信するものである。データ送信部18としては、パラレル信号をシリアル信号へ変換できるものであればよく、例えばシフトレジスタを用いることができる。
誤り符号生成部21は、データ送信部18から送信された画像等データが、受信装置11に正常に送信されているか否かの判定に用いられる誤り符号を生成するものである。生成された誤り符号は、データ送信部18へと送信され、データ送信部18から受信装置11へと送信される。例えば、誤り判定をパケット毎に行うのではなく、一定量のデータパケットを送信した後にまとめて行う場合には、送信カウンタ20にてカウントされたデータパケットの量が所定の量となった場合に誤り符号が送信される。
なお、誤りの判定は、公知の方式を用いることができ、例えばチェックサム方式やパリティチェック方式を用いることができる。また、誤り判定は、受信装置11側にて行われる。この誤り判定の詳細については後述する。
初期化データ送信制御部22は、受信装置11にて誤り判定を行った結果、画像等データの送受信が正常に行われていない(通信異常である)と判定された場合に、受信装置11から送信される通信エラーの通知(受信誤動作信号)を受信するものである。また、初期化データ送信制御部22は、初期化データ生成部23を備えており、初期化データ送信制御部22にて受信誤動作信号を受信すると、初期化データ生成部23が、受信装置11を初期化するための初期化データ(初期化パケット)を生成するようになっている。
初期化データ送信制御部22は、生成された初期化データを受信装置11に送信するようになっている。初期化データの送信は、初期化データ送信制御部22から受信装置11に直接送信してもよく、データ送信部18を介して受信装置11に送信してもよい。いずれの場合においても、送信制御部19の指示に基づいて初期化データが送信される。
また、初期化データ送信制御部22は、受信装置11に送信した初期化データの量をカウントする初期化データ送信カウンタ24を備えている。受信装置11を初期化する機構については後述するが、初期化を行う際には、送信装置9は、初期化データを一定期間送信した後に、あらゆるデータ送信を一定期間停止するようになっている。このため、初期化データ送信カウンタ24は、これら送信した初期化データの期間をカウントすると共に、データ送信の停止時間をカウントしている。なお、初期化データの送信は、一定期間行うことに限定されず、例えば、予め設定された一定量の初期化データを送信するようにしてもよい。
クロック信号生成部25は、クロック信号を生成するものであり、このクロック信号は上記各部材へ供給される。従って、送信バッファ17、データ送信部18、送信制御部19、送信カウンタ20、誤り符号生成部21、初期化データ送信制御部22、初期化データ生成部23、初期化データ送信カウンタ24は、全てこのクロック信号に同期して上記各動作を行っている。また、このクロック信号は、受信装置11へと送信される。
また、上記受信装置11は、データ受信部26、受信制御部27、受信カウンタ28、受信バッファ29、誤り判定部30、受信誤動作信号生成部31、初期化データ受信制御部32、初期化データ受信カウンタ33を備えている。
データ受信部26は、送信装置9から送信された画像等データ、誤り符号、初期化データ(以下においては、送信装置9から受信装置11へ送信されるデータを単に「通信データ」と総称する場合もある)を受信して、この通信データをシリアル信号からパラレル信号へと変換するものである。データ受信部26にてパラレル信号に変換された通信データの内、画像等データは受信バッファ29へと送信され、誤り符号は誤り判定部30へと送信され、初期化データは初期化データ受信制御部32へと送信される。この信号の変換や各データの送信は、受信制御部27の指示に基づいて行われる。
すなわち、受信制御部27は、送信装置9から送信された通信データを受信するために、受信装置11の各部材を制御するものである。また、受信制御部27は、受信カウンタ28を備えており、受信した画像等データ(パケットデータ)の量をカウントするようになっている。
受信バッファ29は、データ受信部26から送信された画像等データを一次的に保管するものである。受信バッファ29に保管された画像等データは、受信制御部27の指示に基づき、内部バス等を介して表示制御装置13や音声処理装置14へと供給される。
誤り判定部30は、データ受信部26にて受信した画像等データが、送信装置9から送信された画像等データと同じであるか否か、すなわち、通信が正常に行われたか否かを判定するものである。誤りの判定は、誤り判定部30にて受信した誤り符号が用いられる。誤り判定は、例えば、チェックサム方式を用いて行うことができ、この場合、誤り判定部30は、誤り符号演算部34および比較部35を備える。誤り符号演算部34は、受信した画像等データのチェックサム演算を行うものである。そして、比較部35が、この演算結果と受信した誤り符号とを比較して通信が正常に行われたか否かを判定する。
受信誤動作信号生成部31は、誤り判定部30での判定の結果、通信が正常に行われていない(すなわち、通信エラーである)と判定された場合に、通信エラーを送信装置9に対して通知するための信号(受信誤動作信号)を生成するものである。そして、受信誤動作信号生成部31は、受信誤動作信号を送信装置9へ送信する。
上述のように、送信装置9は受信誤動作信号(通信エラー)を受信すると、受信装置11に対して初期化データを送信するようになっている。すなわち、送信装置9から送信されたデータパケットおよび初期化データは、受信装置11のデータ受信部26および初期化データ受信制御部32にて受信する。データ受信部26はデータパケットのみを受信バッファ29へ送信する。また、初期化データ受信制御部32は、受信したデータが初期化データであるかを判断する。
初期化データ受信制御部32は、初期化信号生成部36を備えており、初期化データを受信したと判断すると、初期化信号生成部36が初期化信号を生成する。そして、初期化信号は、受信制御部27(主として受信カウンタ28)および誤り判定部30に送信される。受信制御部27および誤り判定部30は、初期化信号により初期化(リセット)される。
また、受信装置11は、初期化データを受信すると、予め決められた一定期間、いかなるデータも受信しないようになっている。初期化データ受信カウンタ33は、受信した初期化データの量をカウントするようになっており、一定量の初期化データを受信した後には、データの受信を停止する期間をカウントするようになっている。そして、受信停止期間を経過した後に、受信装置11は送信装置9からのデータ受信を開始する。
上記データ受信部26、受信制御部27、受信カウンタ28、誤り判定部30、受信誤動作信号生成部31、初期化データ受信制御部32、および初期化データ受信カウンタ33には、送信装置9のクロック信号生成部25にて生成されたクロック信号が入力されており、各部材はこのクロック信号に同期して上記各動作を行っている。
上記構成を有する通信システム16を用いて、通信エラーが発生した際における通信回路誤動作状態からの復帰処理の一例について具体的に説明する。なお、以下の説明においては、上記通信データを単に「データ」と称することもある。
まず、本実施の形態の説明に使用するシリアル通信プロトコルに関する仕様を以下のように定める。
a)画像等データに使用するデータパケットは、パケットデータ部(ペイロード部)のみとする。
b)上記データパケットは、8bit固定とする。
c)通信に使用するデータパケットに“00h”(以下、16進数表現は数値にhを添える)を用いることは禁止とする。すなわち、“01h”〜“FFh”がデータパケットとなる(通信データとして用いることができる)。
d)受信装置11を初期化して、正常動作状態に復帰させるために初期化データを使用する。初期化データは、“00h”の初期化パケットを連続して送信する。受信装置11は、‘0’が連続する固定値、例えば16bit全て‘0’である場合に初期化データと認識する。
上記通信プロトコルにおけるデータ通信について図3および図4を用いて説明する。なお、データ通信は、シリアル通信にて行い、データ出力順序をMSBファーストとする。
図3は、受信装置11が“20h”、“30h”の順にパケットデータを受信する場合を示すタイミングチャートである。図3に示すように、シリアルクロックに同期してシリアルデータを受信している。また、受信制御部27の受信カウンタ28は、シリアルクロックの立ち下がり毎にカウンタ値が上がっていき、0〜7までのカウントアップを繰り返している。また、シリアルクロックの立ち下がりでデータをラッチしているので、各ラッチ時点における値は、図3に示すように、“00h”“00h”“01h”“02h”“04h”“08h”“10h”“20h”のように変化していく。すなわち、シリアルデータが8bit送信された時点で受信装置11には“20h”のデータが送信されることとなる。
続いて、受信カウンタ28はシリアルクロックの立ち下がり毎に再度0からカウントアップすると共に、データをラッチすることとなる。そして、各ラッチ時点における値は、図3に示すように、“40h”“80h”“01h”“03h”“06h”“0Ch”“18h”“30h”と変化する。これにより、“20h”“30h”のデータの送受信が正常に行われる。
次に、画像等データの送受信に何らかの異常が発生した状況(すなわち、通信エラーが発生した状況)について説明する。本実施の形態においては、一例としてシリアルクロックに、正常なパルスの他にノイズによるパルスが余計に1つ発生する状況を例に挙げて図4に基づいて説明する。
図4は、送信装置9から“20h”“30h”の順に送信されたデータパケットが、受信装置11側で正常に受信できず通信エラーが発生した状況を示すタイミングチャートである。図4においても図3と同様に、シリアルクロックに同期してシリアルデータを受信している。また、受信制御部27の受信カウンタ28は、シリアルクロックの立ち下がり毎にカウンタ値が上がっていき、0〜7までのカウントアップを繰り返している。また、シリアルクロックの立ち下がりでデータをラッチしている。
図4では、受信カウンタ28のカウント値が6の後に、シリアルクロック上にノイズによるパルスが発生している。このため、このノイズによるパルスの立ち下がりでカウント値が7となっている。また、ノイズによるパルスの立ち下がりでもデータをラッチしている。
このため、各ラッチ時点における値は、図4に示すように、“00h”“00h”“01h”“02h”“04h”“08h”“10h”“20h”と変化していき、続いて“40h”“80h”“00h”“01h”“03h”“06h”“0Ch”“18h”と変化する。すなわち、“20h”“18h”のデータを受信することとなり、通信エラーが発生する。
このように、送信装置9が“0010 0000b”(20h;以下、2進数表現は数値にbを添える)、“0011 0000b”(30h)のデータパケットを送信した場合に、“20h”のビット2とビット1との間にノイズによるパルスが発生したとすると、受信装置11は“0010 00‘0’0b”(‘0’がノイズによるパルスによって挿入された)、“0001 1000b”(18h)を受信する。この“18h”を示すデータのMSBは1つ前の送信データ“20h”のLSBであり、1bitずれた状態で受信してしまうこととなる。
すなわち、正常なパルスとは異なる余計なパルスはノイズによるものではあるものの、受信装置11は正しいクロック信号であると認識してしまい、このノイズによるパルス以降に受信するデータパケットを1bitずれた状態で受信することとなる。従って、データパケットの境界が送受信間でずれてしまうと、以降の受信は全て失敗することとなる。
上記通信プロトコルに則して通信データを送受信する際、受信装置11は、送信装置9から送信された通信データを正しく受信できているか否かを判定する(誤り判定)。本実施の形態においては、この誤り判定としてチェックサム方式を用いて行う場合について説明する。また、本実施の形態におけるチェックサム方式は、一定のタイミングで誤り判定を行うものとする。すなわち、例えば、送信装置9は、予め決められたデータパケット数だけ通信し終えたら、誤り符号生成部21にてチェックサム演算を行い、チェックサム値(誤り符号)を受信装置11に送信すると定めておく。また、受信装置11は、予め決められた数のデータパケットを受信すると、受信したデータパケットのチェックサム演算を誤り符号演算部34にて行い、チェックサム値を求めると定めておく。そして、比較部35にて、送信装置9より受信したチェックサム値と、受信装置11自身で演算したチェックサム値とを比較することにより誤り判定を行う。
本実施の形態では、チェックサム値は8bit固定とする。また、チェックサム演算は、例えば8bit加算器を用いて単純に通信データを足していくことにより行うことができる。この場合、通信データが“10h”“11h”“50h”の順で送信される場合には、チェックサム値は“10h+11h+50h”=“71h”となる。ただし、チェックサム演算はこれに限定されるものではない。
通信が正常に行われている場合には、送信装置9から送信されたチェックサム値と、受信装置11が受信した通信データに基づいて演算したチェックサム値とが同じ値となる。この場合、通信が正常に行われたと判定される。一方、各チェックサム値が異なる値である場合には、通信データの送受信に何らかの異常が発生したと考えられる。このように、誤り判定部30の判定により受信誤動作(通信エラー)が発生したことが分かる。
誤り判定の結果、通信エラーが発生した場合には、受信誤動作信号生成部31にて生成された受信誤動作信号が送信装置9に対して送信される。
送信装置9は、受信誤動作信号を受信すると、初期化データ生成部23にて初期化データを生成し、受信装置11に対して送信する。なお、上述のように、受信装置11は通信データ(データパケット)の先頭の位置(パケットの境界)を判別できない状況になっている可能性がある。このため、送信装置9は、初期化データとして“00h”や“FF”といった同一の論理値が連続する初期化パケットを連続して送信する。
受信装置11は、データパケットの境界が検出できない(境界が判別できない)状況であっても、連続したデータを受信することにより初期化データを認識することは可能である。すなわち、誤動作している受信装置11の状態によっては、ある程度の受信タイミング(初期化要求受付タイミング)は変動してしまう。しかしながら、連続したデータを受信することにより、少なくともある時点において、初期化が要求された(初期化データである)と判断することはできる。
なお、図5に示すように、上記通信プロトコルにおいて、シリアル通信のデータ出力順序をMSBファーストとすると、“80h”“01h”のデータパケットを通信する場合に、最も長く‘0’が続くことになる。具体的には、“1000 0000b”“0000 0001b”となり14bitの連続した‘0’となる。すなわち、通常のデータ通信中に‘0’が16bit以上連続することはない。
従って、上記通信プロトコルのd)にて規定したように、“00h”の初期化パケットを連続して送信することにより、受信装置11は16bit以上連続する‘0’を受信することとなり、ある時点において、送信された通信データが初期化データであると判断することが可能になる。すなわち、初期化パケットを送信する期間は、受信装置11が初期化データであると判断できる程度の期間であればよい。また、初期化パケットを一定量送信する場合には、受信装置11が初期化データであると判断できる程度の量を送信すればよい。
なお、送信装置9は、初期化データ(初期化パケット)を一定期間送信した後に、一定期間、いかなるデータも送信しないようになっている。すなわち、データを送信しない期間(送信停止期間)がある。送信停止期間は、初期化データ送信カウンタ24を作動させることによってカウントしている。一方、受信装置11は、初期化データを受信した後には、一定期間、データを受信しないようになっている。すなわち、データを受信しない期間(受信停止期間)がある。受信停止期間は、初期化データ受信カウンタ33を作動させることによりカウントしている。
受信停止期間は、受信装置11がデータの受信を一旦停止し、その後受信するデータパケットを認識することができるだけの時間であればよく、例えば、データパケットを10パケット送受信する時間と同じ時間にすることができる。また、送信装置9側にも、予め受信停止期間を把握させておき、送信装置9は、受信停止期間が経過した後に新たなデータパケットを送信するようになっている。
そして、受信停止期間中には、初期化信号生成部36にて生成された初期化信号が受信制御部27および誤り判定部30に送信され、これら受信制御部27および誤り判定部30が初期化される。これにより、受信カウンタ28が初期化されるため、データパケットの境界が判断可能となり、受信装置11を正常に復帰させることができる。
従って、送信装置9から受信装置11へ初期化データを送信する際に、専用の信号線を設けることなく、通常の通信に用いているシリアル通信経路のみを用いて初期化データを送信し、受信装置11を正常に復帰させることができる。さらに、受信装置11の全モジュールを初期化するシステムリセットを行うことなく、受信装置11を正常に復帰させることが可能となる。
なお、誤り符号の演算結果(チェックサム値)が“00h”になる場合も考えられる。チェックサム値を8ビット固定とするとキャリーは使われないため、例えば、チェックサム値の演算結果が“FFh”である場合に、“01h”のデータを受信した場合にはチェックサム値は“00h”となる。
チェックサム値は、通常の通信データを送信する間に送信するようになっているため、送信するデータが、“80h”(通常データ)、“00h”(チェックサム値)、“01h”(通常データ)となる場合には、通常のデータ送信中に最大22bitの‘0’が続くこととなる。このような状況で、‘0’が16bit続く場合に初期化を行うとすると、正常な動作中であるにも関わらず初期化されてしまう。
この問題は、例えば、
・“00h”の初期化パケットを連続して送信し、‘0’が23bit以上連続した場合に初期化データとする。
または、
・チェックサム値の前後には、初期化データを検出しない。
または、
・演算したチェックサム値が“00h”である場合には、通信するチェックサム値を別の値(“55h”等)にする。
などの仕様を通信プロトコルに規定しておくことで回避することができる。
また、本実施の形態では、通信に使用するデータパケットに“00h”を用いることを禁止し、一定のタイミングで誤り判定を行う場合について説明したが、例えば、上記通信プロトコルc)を、
c)通信に使用するデータパケットに“00h”および“FFh”を用いることは禁止とする。すなわち、“01h”〜“FEh”がパケットデータとなる(通信データとして用いることができる)。
とし、他の通信プロトコルとして、
e)誤り判定を行う直前(すなわち送信装置がチェックサム値を送信する直前)に、“FFh”を送信する
と決めておいてもよい。
この場合には、送受信装置間において、チェックサム演算を行うタイミングを予め定めておく必要はない。また、この場合、チェックサム通信(“FFh”)を2回以上連続して送信することは禁止する。
ここで、図6を参照しながら、上記通信システム16の送信装置9における通信フローについて説明する。
まず、通信を開始する前に送信装置9の各部材の初期設定を行う(S1)。そして、送信制御部19が、通信データの送信を開始するか否かを判断する(S2)。送信を開始する場合には、送信制御部19が、送信カウンタ20および誤り符号生成部21の初期化を行う(S3)。そして、データ送信部18が、所定のデータパケットを送信する(S4)。S4の後、誤り符号生成部21が、送信したデータパケットに応じた誤り符号を生成する(S5)。すなわち、例えば誤り検出をチェックサム方式にて行う場合には、S5では誤り符号生成部21がチェックサム値を演算・更新する。
その後、送信制御部19は、誤り符号を送信するタイミングであるか否かを判断する(S6)。送信制御部19が誤り符号を送信するタイミングであると判断した場合には、データ送信部18が誤り符号を送信する(S7)。一方、送信制御部29が誤り符号を送信するタイミングではないと判断した場合には、データパケットの送信を続行するか否かを判断する(S8)。S8において、送信制御部19がデータパケットの送信を続行すると判断した場合には、再度S4〜S8の工程を実行する。一方、S8において、送信制御部19がデータパケットの送信を続行しないと判断した場合には、通信を終了する。
また、S4〜S8の実行中においては、初期化データ送信制御部22が、受信誤動作信号を受信したか否かについて監視している(S9)。初期化データ送信制御部22が受信誤動作信号を受信した場合には、初期化データ生成部23が初期化データを生成し、送信する(S10)。初期化データ送信カウンタ24は、初期化データを所定時間送信したか否かを監視する(S11)。そして、初期化データを所定時間送信したと判断した場合には、送信を停止し、送信停止時間の計測を開始する(S12)。初期化データ送信カウンタ24は、送信停止時間が所定時間経過したか否かを監視し(S13)、所定時間経過したと判断した場合には、S8に進む。
次に、図7を参照しながら、上記通信システム16の受信装置11における通信フローについて説明する。
まず、受信を開始する前に受信装置11の各部材の初期設定を行う(S21)。そして、受信制御部27が、通信データの受信を開始するか否かを判断する(S22)。受信を開始する場合には、受信制御部27が、受信カウンタ28および誤り判定部30の初期化を行う(S23)。受信カウンタ28を初期化することにより、データパケットの境界を判断することが可能となる。そして、データ受信部26にてデータパケットを受信する(S24)。S24の後、受信したデータパケットの誤り符号を誤り符号演算部34にて演算し、更新する(S25)。
その後、受信制御部27は、誤り判定を行うタイミングであるか否かを判断する(S26)。S26にて、受信制御部27が誤り判定を行うタイミングであると判断した場合には、誤り判定部30にて通信エラーがあるか否かを判定し(S27)、通信エラーの検出を行う(S28)。なお、S27にて誤り判定をチェックサム方式で行う場合には、誤り判定部30の比較部35にて、送信装置9から受信した誤り符号とS25にて演算した誤り符号とを比較する。S28にて通信エラーを検出しない場合には、受信制御部27がデータパケットの受信を続行するか否かを判断する(S29)。S29において、受信制御部27がデータパケットの受信を続行すると判断した場合には、再度S24〜S29の工程を実行する。一方、S29において、受信制御部27がデータパケットの受信を続行しないと判断した場合には、受信を終了する。
また、S28にて通信エラーを検出した場合には、受信誤動作信号生成部31が、送信装置9に対して受信誤動作信号を送信する(S30)。そして、初期化データ受信制御部33が、送信装置9から送信される初期化データを受信したか否かについて判断する(S31)。初期化データ受信制御部33が初期化データを受信したと判断した場合には、初期化信号生成部36が初期化信号を生成し、受信制御部27の受信カウンタ28や誤り判定部30に送信して初期化を行う(S32)。受信制御部27の特に受信カウンタ28が初期化されることにより、データパケットの境界の判断を正常に行うことができる。
S32の後には、全てのデータの受信を停止し、初期化データ受信カウンタ33が受信停止時間の計測を開始する(S33)。初期化データ受信カウンタ33は、受信停止時間が所定時間経過したか否かを判断し(S34)、所定時間経過したと判断した場合には、S29に進む。
なお、本実施の形態では、上述したシリアル通信プロトコルによって通信を行な場合に限定されるものではない。例えば、
f)画像等データに使用するデータパケットは、パケットデータ部(ペイロード部)のみとする。
g)上記データパケットは、16bit固定とする。
h)初期化データは、“00h”の初期化パケットを連続して送信する。
i)データパケットは、16bitの最初のbitを‘1’とする。
といったシリアル通信プロトコルを用いた場合であっても同様にして実現することが可能である。
また、例えば、
j)画像等データに使用するデータパケットは、パケットデータ部(ペイロード部)のみとする。
k)上記データパケットは、4bit固定とする。
l)初期化データは、“0000b”とする。
m)通信に使用するデータパケットに“0000b”を用いることは禁止とする。
といったシリアル通信プロトコルを用いた場合であっても同様にして実現することが可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態の通信システムの各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、キーボードなどの入力手段、ディスプレイなどの出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の通信システムの各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
本発明の通信システムは、シリアル通信にてデータパケットの通信を行う機器に適応可能であり、例えば、携帯電話機や、ポータブルオーディオ(テレビ、ラジオ)等のシステム、RS−232C、RE−422、IEEE1394などの規格や、USBインターフェースを用いて通信を行うコンピュータおよび付属機器等に好適に用いることができる。
本発明の実施の一形態を示すものであり、通信システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、画像撮影表示装置の概略構成を示す概略図である。 本発明の実施の一形態を示すものであり、受信装置が“20h”、“30h”の順にパケットデータを受信する場合を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の一形態を示すものであり、送信装置から“20h”“30h”の順に送信されたデータパケットが、受信装置側で正常に受信できず通信エラーが発生した状況を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の一形態を示すものであり、受信装置が“80h”“01h”の順にパケットデータを受信する場合を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の一形態を示すものであり、送信装置における通信フローを示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態を示すものであり、受信装置における通信フローを示すフローチャートである。
符号の説明
9 送信装置(第1通信装置)
11 受信装置(第2通信装置)
16 通信システム
18 データ送信部(データ送信手段)
22 初期化データ送信制御部(初期化パケット送信手段)
24 初期化データ送信カウンタ(第1計測手段)
25 クロック信号生成部(クロック信号生成手段)
26 データ受信部(データ受信手段)
30 誤り判定部(判定手段)
31 受信誤動作信号生成部(通信異常信号送信手段)
33 初期化データ受信カウンタ(第2計測手段)

Claims (8)

  1. シリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行う第1通信装置および第2通信装置を備えた通信システムであって、
    上記第1通信装置は、クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、該クロック信号に同期してデータパケットを送信するデータ送信手段とを備え、
    上記第2通信装置は、上記データ送信手段から送信されるデータパケットを受信するデータ受信手段と、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定する判定手段と、該判定手段が通信異常であると判定した場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信する通信異常信号送信手段とを備えており、
    上記第1通信装置は、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信する初期化パケット送信手段をさらに備えていることを特徴とする通信システム。
  2. 上記初期化パケットは、同一の論理値のみが連続するパケットであることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 上記第1通信装置は、上記初期化パケットを一定期間送信した後に、データパケットおよび初期化パケットの送信を一定期間停止するようになっており、上記データパケットおよび初期化パケットの送信停止期間を計測する第1計測手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 上記第2通信装置は、初期化パケットを受信した後に、データパケットおよび初期化パケットの受信を一定期間停止するようになっており、上記データパケットおよび初期化パケットの受信停止期間を計測する第2計測手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. クロック信号を生成するクロック信号生成手段と、該クロック信号に同期してデータをシリアル通信により送信するデータ送信手段とを備えた通信装置であって、
    通信エラーが発生した場合に、通信相手を初期化するための初期化パケットを送信する初期化パケット送信手段を備えていることを特徴とする通信装置。
  6. 第1通信装置および第2通信装置間をシリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行う通信方法であって、
    上記第1通信装置は、クロック信号を生成すると共に、該クロック信号に同期してデータパケットを送信し、
    上記第2通信装置は、上記第1通信装置から送信されるデータパケットを受信し、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定し、通信異常であると判定された場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信しており、
    上記第1通信装置は、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信することを特徴とする通信方法。
  7. 第1通信装置および第2通信装置間をシリアル通信にて互いにデータパケットの通信を行うプログラムであって、
    上記第1通信装置が、クロック信号を生成すると共に、該クロック信号に同期してデータパケットを送信する手順と、
    上記第2通信装置が、上記第1通信装置から送信されるデータパケットを受信し、データパケットの通信が正常に行われたか否かを判定し、通信異常であると判定された場合に、通信異常信号を第1通信装置に送信する手順と、
    上記第1通信装置が、通信異常信号を受信した場合に、第2通信装置を初期化するための初期化パケットを送信する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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