JP2006094056A - 画像表示システム、画像再生装置及びサーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鑑賞者の特定の為の個人認証手段を備え、かつ表示画面の表示形態を各鑑賞者に合わせて最適化し、更に各々の鑑賞者の趣向を考慮した再生画像選択を行うことのできる画像表示システム、画像再生装置及びサーバ装置を提供すること。
【解決手段】鑑賞者が鑑賞する画像を表示する表示画面を持った画像表示手段と、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、上記鑑賞者検出手段によって出力された情報を用いて、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、上記個人認証手段の認証結果に従って、表示画像の選択及び表示画面の画面分割方法を決定する画像選択手段と、上記画像選択手段の決定に基づき、上記画像表示手段への画像表示の制御を行う制御手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザーの個人認証を行って各々のユーザーの趣向に合わせた再生画像選択を行う画像表示システム、画像再生装置及びサーバ装置に関する。
近年、テレビジョン受像機のような画像表示装置の大画面化が流行となっている。そのような大画面化に伴い、表示画面の画面分割によって様々な画像を同時に表示することが可能となっている。また、各々の鑑賞者に応じた画像表示を行うシステムである、双方向テレビシステムも普及し始めている。上述のような背景から、大型表示画面を有効に活用する技術や、鑑賞者の個人認証を行ってそれぞれの鑑賞者に応じた画像表示を行う技術が求められている。
従来、鑑賞者の個人認証を行うことによって、適切なカスタマイズを行う双方向テレビシステムとして、以下の技術が知られている(特許文献1参照)。
この技術では、双方向番組の視聴者がリモコンにて入力した応答情報にその操作をした視聴者の個人IDを付加して応答サーバに転送する。応答サーバでは、家族データベースを参照して個人IDで特定される個人の情報を取得して個人認証を行う。これにより、実際に双方向番組を視聴し、応答情報を入力した個人を認証することができる双方向テレビシステム、テレビ受信機が可能となる。
特開2000−115747号公報
上記特許文献1による技術では、個人認証を用いることにより、ユーザーにとってカスタマイズされた双方向テレビシステムが可能となる。これにより、例えばアンケート番組等に対応する応答情報については、きめの細かい集計ができるようになる。また、ショッピング番組においては、応答情報である買い物情報を入力した本人の確認(個人認証)が確実にできるので、他人のなりすましによる物品購入を防止することが可能となっている。しかしながら、上記特許文献1による技術では、鑑賞者の個人認証による情報を利用して、表示画面における表示形態にまで踏み込んだカスタマイズは行っていない。
表示画面における表示形態に関しては、大型画面においては、表示画面を複数の画面に分割した場合でも、各分割画面は鑑賞に耐える画面として用いることができる。つまり、表示画面はその大型化に伴って表示の自由度が大きくなり、複数の分割画面表示及びそれらの表示の様々なレイアウトが可能となる。しかしながら、その際に各鑑賞者に合わせたカスタマイズが、あらかじめ為されていなければ、雑然とした画面表示となってしまう可能性が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、鑑賞者の特定の為の個人認証手段を備え、かつ表示画面の表示形態を各鑑賞者に合わせて最適化し、更に各々の鑑賞者の趣向を考慮した再生画像選択を行うことのできる画像表示システム、画像再生装置及びサーバ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による画像表示システムは、鑑賞者が鑑賞する画像を表示する表示画面を持った画像表示手段と、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、上記鑑賞者検出手段によって出力された情報を用いて、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、上記個人認証手段の認証結果に従って、表示画像の選択及び表示画面の画面分割方法を決定する画像選択手段と、上記画像選択手段の決定に基づき、上記画像表示手段への画像表示の制御を行う制御手段と、を具備することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の態様による画像表示システムは、鑑賞者が鑑賞する画像を表示する画面を持った画像表示手段と、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に量可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、上記鑑賞者検出手段によって出力された情報を用いて、鑑賞者の人数判定及び鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、上記個人認証手段による鑑賞者数判定結果及び個人認証結果のうち少なくとも一方に従って、上記画像表示手段の表示内容及び分割方法のうち少なくとも一方を切り替える制御手段と、を具備することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第3の態様による画像表示システムは、鑑賞者の鑑賞する表示画面を有する画像表示手段と、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する検出手段と、上記検出手段によって出力された情報に基づいて、鑑賞者の個人認証及び鑑賞者の人数判定を行う個人認証手段と、上記個人認証手段による認証結果及び人数判定結果に基づき、上記画像表示手段の表示画面に表示する複数の画像を選択すると共に、それら選択した各画像の上記画像表示手段の表示画面上におけるレイアウトを決定する画像選択手段と、上記画像選択手段によって決定されたレイアウトに従って上記選択された画像の上記画像表示手段の表示画面への表示制御を行う表示制御手段と、を具備することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第4の態様による画像再生装置は、画像を表示する表示画面を有する画像表示装置と接続可能である画像再生装置であって、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、上記鑑賞者検出手段によって出力された情報により、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、上記個人認証手段の個人認証結果に従って、上記画像表示装置の表示画面における表示画像の選択及び表示形態のレイアウト制御のうち少なくとも一方を行う制御手段と、を具備することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第5の態様によるサーバ装置は、画像を表示する表示画面を有する画像表示装置に表示する画像の選択及び複数の画像のレイアウトを制御するサーバ装置であって、上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する検出手段の検出結果をネットワークを介して受信し、その受信した情報に基づいて、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、上記個人認証手段による認証結果に基づいて、上記画像表示装置の表示画面に表示する画像の選択及び複数の画像の上記画像表示装置の表示画面上におけるレイアウトを決定して、その決定した選択画像及びレイアウトを示す情報をネットワークを介して送信する制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、鑑賞者の特定の為の個人認証手段を備え、かつ表示画面の表示形態を各鑑賞者に合わせて最適化し、更に各々の鑑賞者の趣向を考慮した再生画像選択を行うことのできる画像表示システム、画像再生装置及びサーバ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る画像表示システムの構成を示す。同図は、鑑賞者2が、画像表示装置3の大画面である表示画面4を見ている状況である。ここでは、例えば鑑賞者2が、居間や食堂に設置された大画面画像表示装置3の表示画面4を見ようとしている状況を想定している。近年では、大画面画像表示装置として大画面テレビが普及しているが、この表示画面で鑑賞される画像は、テレビ番組に限らない。つまり、従来のようにテレビ画面を見ると言っても、大画面であればその一部のみにテレビ番組を表示すればよく、その他の部分には、受信した電子メールや、デジタルカメラでの撮影画像、及び個人向けの案内広告等を表示することも可能である。このように表示画面の自由度が増す場合は、各ユーザー(鑑賞者)に応じて、表示画像及び表示形態のカスタマイズを行うことにより、大画面画像表示装置をより有効に利用できる。したがって、今後こうした画面分割をはじめとする画像表示制御に関する技術が重要になってくる。本発明は、上述のような状況を考慮している。
なお、図1においては、理解を容易にするために、便宜的に各構成要素を画像表示装置3の外部に設けた図としているが、同図における破線で囲まれている構成要素以外は、全て画像表示装置3に設けられているとする。しかしながら、画像表示装置3に設けるとした上述の構成要素は、その機能を画像表示装置3に接続可能な機器に有させ、該機器を上記画像表示装置3に接続することにより、その機能を担わせる構成を採っても勿論よい。
同図に示すように画像表示装置3は、像信号を検出することができるセンサ部6を具備している。なお、センサ部6を一対の視差を有するセンサとすることで、鑑賞者2の立体画像の像信号である3D情報データを検出できるようにしても勿論よい。この場合は、個人認証手段12における個人認証の際に、より正確な個人認証をすることが可能となる。
また、画像データ回路8が画像表示装置3に設けられ、これが上記センサ部6の出力信号、例えばアナログ電気信号である鑑賞者2の像信号を、送受信しやすいデジタル画像データに変換する。このデジタル画像データに変換された鑑賞者2の像信号は、送信回路10により個人認証手段12へ送信される。
さらに、画像データ等が記録されているデータベース12aが上記個人認証手段12に併設されている。ここで、個人認証手段12により、デジタル画像データに変換された鑑賞者2の像信号とデータベース12a内に記録された画像データ等とを照合し、鑑賞者2の個人認証を行う。なお、個人認証の際に鑑賞者2の声や指紋等を参考にして鑑賞者の特定をより正確化しても、勿論よい。但し、その場合は、個人認証に要するデータをデータベース12aに予め記録しておく。また、単純に画像表示装置3の操作部材(不図示)等で当該画像表示装置3のユーザー(鑑賞者)を選択して鑑賞者の個人認証をできるようにしても、勿論よい。なお、画像表示装置3に設計上の余裕があれば、個人認証機能を画像表示装置3に持たせても、勿論よい。
また、上述の方法により鑑賞者の個人認証が行われて鑑賞者が特定されると、個人認証手段12が、個人認証情報を送信画像選択手段14へ送信する。これを受け、送信画像選択手段14は、各鑑賞者の趣向に合わせた画像再生を行うように各放送局のテレビ番組または各鑑賞者がアルバム14aに記録したデータ等から、ユーザー(鑑賞者)の好みの番組または送信画像を選択する。ここでアルバム14aとは、データを記録するために送信画像選択手段14に接続して設けられた記憶装置である。以下、上述の個人認証手段12、データベース12a、送信画像選択手段14及びアルバム14aとからなる部分を送信データ選択部16と称する(図1の破線部内)。なお、それら送信データ選択部16内に設けられていない(図1の破線部内でない)各構成要素は、上述したように、画像表示装置3に設けられている。また上述したように、送信データ選択部16とその他の構成要素を、画像表示装置3に接続可能な1つの筐体内に内蔵させて、画像再生装置として提供してもよい。さらには、テレビの放送局等が送信データ選択部16の機能を有してもよいし、インターネットによって接続された基地局等が送信データ選択部16の機能を有しても勿論よい(この場合、送信データ選択部16は、センサ部6の検出結果をインターネットを介して受信し、その検出結果に基づいて、鑑賞者の個人認証を行い、その認証結果に基づいて表示画面上におけるレイアウト及び表示画像を決定し、それら決定した情報のデータをインターネットを介して送信するサーバ装置として、基地局等に構成される)。
以下、インターネットによって接続された基地局等である送信データ選択部16がその機能を有している場合を例に説明する。なお、この場合、送信回路10は、インターネットを介して送信データ選択部(基地局)16にデータを送信することとなる。また、テレビの放送局等が送信データ選択部16の機能を有した場合も、インターネットを介してのデータ送信が可能である。
また、受信手段18が、上記送信画像選択手段14により選択された送信画像を受信するために、画像表示装置3に設けられている。つまり、上述のように送信画像が選択された後、送信データ選択部16内の送信画像選択手段14から、その送信画像の画像信号(及び該画像信号と対応する音声信号)と、ユーザー(鑑賞者)に応じた画面分割方法を示す画面分割信号とが配信され、これらの信号を受信手段18が受信する。このように受信手段18に到った画像信号(及び音声信号)は画像加工手段20に送られ、また、画面分割信号は画像表示制御手段22に送られる。ここで、画像表示制御手段22は、送信データ選択部16からの画面分割信号を基に、画像加工手段20による画像加工を制御する。このようにして、送信データ選択部16から送信されたデータに従い、画像表示制御手段22により制御される画像加工手段20によって、画像信号はユーザーに対応した表示形態に加工され、(音声信号と共に)再生手段24へ送られて、該再生手段24によって上記表示画面4に再生される(また、図示しないスピーカで音声信号が再生される)。
また、上記画像加工手段20には、メモリ26が接続して設けられている。表示画像としては送信画像選択手段14から配信された画像のみでなく、鑑賞者2がデジタルカメラやカメラ付き携帯電話等で撮影し、画像表示装置3に接続された機器(例えば、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話)内に収められたメモリ26に記録された画像も同時に再生するようにしても、もちろんよい。また、上述のように機器内に収められたメモリでなく、機器から取り外し可能なメモリに関しては、画像表示装置3にメモリ専用の接続スロットを設けることにより、メモリ単体でも画像表示装置3に接続できるように構成しても勿論よい。
また、デジタルカメラ等で撮影してメモリ26に格納した画像は、不図示のリモートコントローラや当該機器(例えば、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話)に設けられた操作部材(不図示)類の操作指示により、または、時間等で自動的に、順次入れかえ表示するようにする。
いずれにせよ、表示画面4上での表示方法を切り換える制御を行う画像表示制御手段22の制御により画像加工を行う画像加工手段20と、表示画面4を制御するドライバとしての再生手段24は、本画像表示システム内に構成される。
以下、本実施形態に係る画像再生装置の動作手順を図2のフローチャートを用いて説明する。
まず、S1において、センサ部6が鑑賞者2の個人認証を行うのに必要な鑑賞者2の像を検出する。更に、センサ部6の取得した鑑賞者2の像(アナログ電気信号)を画像データ回路8がデジタル画像データに変換する。
次に、S2において、S1により得られたデジタル画像データを、送信回路10が送信データ選択部(基地局)16内の個人認証手段12へ送信する(3D情報データや音声データ等を併用するために送信してもよい)。送信データ選択部(基地局)16内では、個人認証手段12が、送信回路10から送信されてきたデジタル画像データと、データベース12aに格納されているデータとの比較により、個人認証を行う(なお、この際に、上述の3D情報データ、または音声情報データを用いて、個人認証の精度をより向上させても勿論よい。)。
このようにして取得した個人認証データは、送信画像選択手段14へ送信される。送信画像選択手段14では、これらの情報を基に鑑賞者の趣向(例えば、後述の、ユーザー設定プロセスにより設定する。)に応じて、画面分割方法及び送信画像を選択し、画像信号、該画像信号と対応する音声信号、及びユーザーに応じた画面分割方法を示す画面分割信号を、送信データ選択部(基地局)16からインターネットを介して画像表示装置3に設けられている受信手段18へ送信する。
S3において、この送信されたデータを受信手段18が取得する。続くS4にて、受信した画面分割信号に従った画像表示制御手段22の制御により、画像加工手段20が画像信号に対しユーザーに対応した加工を施し、再生手段24により表示画面4に表示させる。
画面分割を例えば二分割とする場合(不図示)は、画像表示装置3の表示画面4を、後述の画面分割のユーザー設定プロセスに従い、鑑賞者の好みに応じて2分割する。この場合、分割した画面のうち一方を画面1、他方を画面2とし、第1の画像(例えば送信データ選択部16により配信された画像)を画面1に表示することを決定し、第2の画像(例えばメモリ26内の画像データ)を画面2に表示することを決定する(S5,6)。なお、この場合の画面分割は、後述のユーザー設定プロセスにより、ユーザーの好みに分割可能である。また、画像表示制御手段22が、画像加工手段20を制御することにより、画面分割及び画像加工を行う。その結果、鑑賞者2用に最適化された分割画像が、S7において再生手段24により表示画面4上に表示される。
S7にて為される表示画面4上の表示は、鑑賞者2が操作部材(不図示)等により終了操作をした場合(S8におけるY分岐)、及びS9でセンサ部6により検出されて画像データ回路8によりデジタル画像データ化された鑑賞者2の像信号が、S10でその変化が大きいと判定された場合(S10におけるY分岐)以外は継続される。一方、S8において、Y分岐した場合は、当該画像再生装置は画像再生を終了する。また、S10でY分岐した場合(鑑賞者2の像の変化が大きいと判断された場合)は、S2へ戻り、再び送信データ選択部16による送信画像選択ステップからやり直す。
また、S1やS9の鑑賞者の像信号検出ステップにおいて、複数の人が検出された際には、どの人の認証結果を用いるかを決定しなければならない。このような場合には、例えば最初に表示画面4の操作をした人を優先したり、表示画面4に対して最も正面に近い人を優先したりと、様々な制御が可能である。なお、単純に検出人数によってのみで画面を切り替えても勿論良い。
図3は、上述のシステムによる画像表示例を示した図である。以下、図3を用いて画像表示例を説明する。
図3(a)は、鑑賞者が、例えばその家の父親である時の画像表示例を示した図である。ここでは、表示画面4を6つの画像表示部に分割し、表示画面4中で最も大きい面積を占める主画面である画像表示部を画像表示部30aとし、音楽会のライブ中継を表示する。また、画像表示部30aの周囲の画像表示部は、同図に示すように、副画面として5つに小分割して画像表示部28a〜28eとする。ここには、旅行先で撮影した画像(例えばメモリ26内の画像)を表示する。
また、鑑賞者が例えば、その家の娘である場合を考える。この場合は、例えば図3(b)に示すように、表示画面4を4つの画像表示部に画面分割する。つまり、最も大きい面積を占める主画面である画像表示部を画像表示部34aとし、その右側にある縦長の画像表示部を副画面として画像表示部32cとする。また、画像表示部34aの下側にある横長の画像表示部を副画面の画像表示部32bとし、画像表示部32cの下側にある小画像表示部を同様に副画面の画像表示部32aとする。
ここでは、例えば主画面である画像表示部34aにはいつも見ているトレンディドラマを再生表示し、画像表示部32bには電子メールの受信結果を表示し、画像表示部32cには個人当て広告を表示する。なお、電子メールの受信形態としては、送信データ選択部(基地局)16のメモリに記録する方法、及び受信手段18を介して受信する方法のどちらを採ってもよい。また、比較的小さい画像表示部である画像表示部32aには、本人が最近撮ってもらったポートレート写真を表示している(これは、メモリ26内のデータでもよいし、送信データ選択部(基地局)16が有するアルバム14aに携帯電話などで入力したデータでもよい)。その際でも、大画面を占める画像表示部34aにはTV番組画面、例えばいつも見ているトレンディドラマを再生表示するようにしてもよい。なお、画像表示部32bには電子メールがない場合には、広告や写真等を表示させても良い。逆に、電子メール受信表示画面として、更に32aや32cを用いて、表示画面4を電子メール受信表示画面として重視する形でレイアウトしても勿論よい。このように鑑賞者の個人認証結果によって分割方法を切り替える画像表示は、上述の図2で示したフローチャートに従った動作制御により可能となる。
ここで、画面分割のユーザー設定プロセスを、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ユーザーはS21にて名前を操作部材(不図示)により入力し、S22においてユーザー画像データ(例えば、声や指紋のデータでもよい)を入力して、画面分割のレイアウトをS23で選択する。このS23のステップは、いくつかの画面分割パターンから選択しても良いし、スイッチ操作部材(不図示)類の操作によりユーザーが任意に画面分割できるようにしてもよい。上記のプロセスから得られた結果をS24でデータベース12aに登録すると、以降再びこのプロセスを踏まずにユーザー好みの画面分割を得られる。
なお、上記のプロセスから得られた結果を登録するのは、データベース12aに限らず、画像再生装置に設けられた記録手段(不図示)に記録しても勿論よい。上述のように図4のフローチャートの各ステップを実行することで、例えば図3及び図8に示すような好きな画面分割で各々のユーザーにとってカスタマイズされた画像表示が可能となる。
図5は、図4のフローチャートにおけるS23の詳細を表すフローチャートである。
まず、S30にてユーザーが好みの画像分割のレイアウトを選択する。なおここでは、通常図6のように画面分割レイアウト例が表示画面4に並んで示され、ユーザーがその表示例の中から選ぶ方法を採る。その後、S31〜S36において操作部材(不図示)の操作により、それぞれの画像表示部に、TV画面、写真画面、メール画面、メール添付画像画面、広告画面、予定表(カレンダー)画面を対応させる。この一連の設定後に、S37にてユーザー名を入力し、続くS38において登録を行う。なお、S37及びS38は、ユーザーの新規登録ではない場合は省略してもよい。
図7は、鑑賞者が複数いる場合に人数を考慮して、その表示形態を切り換える場合のフローチャートを示す。図7のフローチャートは、ユーザーがあらかじめ、上述の図4及び図5のフローチャートに従った画面分割のユーザー設定プロセスを実行していることを前提としている。
なお、本実施形態における画像表示制御は、図2のフローチャートによる動作制御が基本であり、図7のフローチャートは、鑑賞者が複数となる場合に、図2のフローチャートによる動作制御の上に、更に鑑賞者人数を考慮した動作制御を示すものである。従って、図2のフローチャートと同様の部分については、省略または簡略化して示している。即ち、図7のフローチャートにおけるS40〜S41は、図2のフローチャートにおけるS1〜S3に対応し、S1〜S3の動作制御に加えて付加的に行う動作制御であると言える。
したがって、図2のフローチャートにおけるS1〜S3の動作は、図7のフローチャートにおけるS40〜S41においても当然に行われるので、S1〜S3における動作はここでは一部省略して簡略化した説明を行う。
まずS40にて、ユーザー(鑑賞者)の像信号(アナログ電気信号)が、センサ部6で検出され、更に画像データ回路でデジタル画像データに変換され、送信回路10により送信データ選択部16内の個人認証手段12に送られる。上述のように取得した鑑賞者のデジタル画像データから、個人認証手段12が鑑賞者の人数を判断する。
続いてS41にて、個人認証手段12が、ユーザーが複数か否かの判定をする。なお、判定後はその結果を送信画像選択手段14へ送り、それに基づき送信画像選択手段14により選択された送信画像及び画面分割信号を受信手段18へ送信する。もし、ユーザーが複数の場合はS42へY分岐する。また、ユーザーが一人の場合はS50へN分岐する。
S42へ分岐した場合は、複数の人が大型の表示画面4を見ている場合である。ここでは、例えば家族で鑑賞する場合の例を図8(a)に示す。同図に示すように、表示画面を主画面である画像表示部38aと、表示画面4の左端にある縦長の画像表示部36aと、画像表示部38aをコの字型に取り囲む画像表示部36bとに分割する。
S42にて家族でとった写真を画像表示部36aに表示する。なお、これらの写真は、順次切り換えたり、コマーシャルの時だけ表示されたりするような工夫で制御してもよい。続くS43にて家族の予定等のカレンダーを画像表示部36bに表示する。これにより、家族全員の重要な予定が見逃されることなく把握される。続く、S44にてテレビ番組を主画面である画像表示部36bに再生表示をする。なお、S42〜S44にて行われる画像表示は、送信データ選択部16からの送信画像及び画面分割信号に基づき、画像表示制御手段22の制御により、画像加工手段20及び再生手段24が行う。
また、S41においてS50へN分岐した場合では、ユーザーは所定の個人一人と判断された場合であるので、主画面である画像表示部38a以外の画像表示部には、S50にてプライベート画像の表示を行うようにしてもよい。ここで用いる画像は、例えば電子メールに添付されてきた画像や、本人がデジタルカメラで撮影した画像であってもよい。
続く、S51にてメールチェックを行うことができる。もし、受信メールが有る場合にはS52をY分岐してS53に進み、受信メールが無い場合にはS52をN分岐してS57へ進む。なお、上述したように図2のフローチャートにおけるS1〜S3の動作は、本フローチャートにおけるS40〜S41で行われている。つまり、鑑賞者の個人認証は行われているので、プライベート画像の表示も問題なく行われる。また、上述した図3(a)では鑑賞者(父親)は1人での鑑賞にも関わらず、メール表示をせずに家族写真の表示をしたが、操作部材(不図示)での操作により、1人での鑑賞であっても、複数人での鑑賞の場合と同じ画像表示をすることは可能となる。
S52をS53にY分岐した場合は、更に添付画像が有るか否かの判断をし、添付画像が有る場合には、S53にてY分岐してS55へ進み、S55にてメールとその添
付画像を表示画面4に表示する。
また、S52でN分岐した場合はS57へ進み、S50におけるプライベート画像表示のままで、S58にて受信メールが無い旨を表示する。
なお、S55における画像表示とS58における画像表示とでは、画像表示の際の画面分割の仕方が異なるので、図7に示すフローチャート上では、一方を画像表示A、他方を画像表示Bと表現した。
例えば、受信メールに画像が添付されている場合に、添付画像を大きく表示し、文字も大きく表示して添付画像の内容を分かりやすくしたのが、図8(b)のような分割表示である。この場合、表示画面4を以下のように4分割する。つまり、最も大きい面積を占める主画面としての画像表示部40cと、画像表示部40cの左側にある画像表示部を分割した副画面の画像表示部40a(主画面に次ぐ大きさ),40b,40d(主画面に次ぐ大きさ)とに分割する。そして、主画面に次ぐ大きさを占める画像表示部40aはテレビ画面として使用し、比較的小さい画像表示部40bには広告を表示し、メール本文を主画面である画像表示部40cに表示し、メールの添付画像は主画面に次ぐ大きさを占める画像表示部40dに表示する(S55の画像表示Aに相当)。
また、受信メールに添付画像が無い場合には、例えば図8(c)のような画面分割による画像表示を行う。つまり、最も大きい面積を占める主画面としての画像表示部を画像表示部42aとし、画像表示部42aの下側にある横長の画像表示部を画像表示部42cとする。また、画像表示部42aの右側にあって、画像表示部42aに次ぐ大きさを占める画像表示部を画像表示部42bとし、画像表示部42bの下側の横長の画像表示部を分割して、比較的小さい画像表示部である画像表示部42d及び画像表示部44aとする。以上の様に5つの画面に画面分割を行う。この場合、主画面としての画像表示部42aはテレビ画面として用い、その右側にある画像表示部42bには受信メールが無い旨の表示をする。また、主画面である画像表示部42aの下側にある画像表示部42cは、広告表示部として用い、その右側にある比較的小さい画像表示部42dには広告の写真表示をし、同じく比較的小さい画像表示部44aはプライベート画像の表示部として用いる。
なお、プライベート画像については、図8(d)に示す様に画像表示の開始時(S50時)にまず大きく表示し、その後図8(c)で示す本来の画面分割に戻してもよい。このようにプライベート画像を再生すると、画面表示がプライベートモード(プライベート画像を表示するモード)に切り替わった事を、ユーザーが認識しやすくなる。
なお、画像表示制御手段22が、ユーザーの操作部材(不図示)による操作を判定して、分割表示のうち見たい画面を図8(d)のように拡大表示できるように構成してもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態によれば、画像表示手段の表示画面上に、ユーザー(鑑賞者)の個人認証結果に応じた表示画像選択及び表示形態により画像表示を行うことにより、プライベート画像を他人に見られることなく再生することが可能となる画像再生システム、画像再生装置及びサーバ装置を提供することができる。したがって、各々のユーザーに対応した画像表示を行い、大画面を有効に利用し、必要な情報を効率よく表示できる画像表示装置が実現する。
さらに、受信メールの表示もできるので、メールをチェックする為に、わざわざパソコンや携帯電話の画面を確認する必要も無くなる。また、デジタルカメラ等で撮影した写真をみる為に、コンピューターを立ち上げる手間も省ける。さらに、従来紛失しがちであったデジタル画像なども、折に触れ楽しむことができる。
また、センサ部6を利用することにより、1人で鑑賞中にはプライベート画像を再生し、センサ部6が他人を検知した時、つまり鑑賞者が複数になった時には、プライベート画像の再生を中止するといったかたちでプライベート画像を鑑賞することが可能となっている。
本発明の一実施形態に係る画像表示システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態係る画像表示システムの動作手順を示したフローチャートである。 実際の画像表示例を示した図である。 画面分割のユーザー設定プロセスを示すフローチャートである。 図4で画面分割したそれぞれの画像に、何の画像を対応させて表示させるかの選択方法を示すフローチャートである。 画面分割レイアウト例が、並んで示される場合の表示例を示す図である。 鑑賞するユーザーの人数を考慮して、その表示形態を切り換える場合のフローチャートを示す。 図8(a)は、複数の人(ここでは家族)が鑑賞している場合の実際の表示画面例を示す図である。(b)は、受信メールに添付画像が有る場合の実際の表示画面例を示す図である。(c)は、プライベート画像表示かつ受信メールが無い場合の実際の表示画面例を示す図である。(d)は、画像表示の開始時に、まずプライベート画像を大きく表示する場合の、実際の表示画面例を示す図である。
符号の説明
2…鑑賞者、 3…画像表示装置、 4…表示画面、 6…センサ部、 8…画像データ回路、 10…送信回路、 12…個人認証手段、 12a…データベース、 14…送信画像選択手段、 14a…アルバム、 16…送信データ選択部、 18…受信手段、 20…画像加工手段、 22…画像表示制御手段、 24…再生手段、 26…メモリ、 28a,28b,28c,28d,28e…画像表示部、 30a…画像表示部、 32a,32b,32c…画像表示部、 34a…画像表示部、 36a,36b…画像表示部、 38a…画像表示部、 40a,40b,40c,40d…画像表示部、 42a,42b,42c,42d…画像表示部、 44a…画像表示部。

Claims (9)

  1. 鑑賞者が鑑賞する画像を表示する表示画面を持った画像表示手段と、
    上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、
    上記鑑賞者検出手段によって出力された情報を用いて、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、
    上記個人認証手段の認証結果に従って、表示画像の選択及び表示画面の画面分割方法を決定する画像選択手段と、
    上記画像選択手段の決定に基づき、上記画像表示手段への画像表示の制御を行う制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像表示システム。
  2. 上記制御手段は、上記個人認証手段による認証結果に従って、上記画像表示手段の画面に表示される画像である、放送局の配信による画像及び記録手段に記録された個人画像の、上記画像表示手段の画面上における位置及び大きさを切りかえることを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 電子メールを受信することのできる電子メール受信手段を更に具備し、
    上記制御手段は、上記電子メール受信手段での電子メールの受信状態に従って、上記制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示システム。
  4. 鑑賞者が鑑賞する画像を表示する画面を持った画像表示手段と、
    上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、
    上記鑑賞者検出手段によって出力された情報を用いて、鑑賞者の人数判定及び鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、
    上記個人認証手段による鑑賞者数判定結果及び個人認証結果のうち少なくとも一方に従って、上記画像表示手段の表示内容及び分割方法のうち少なくとも一方を切り替える制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像表示システム。
  5. 鑑賞者の鑑賞する表示画面を有する画像表示手段と、
    上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する検出手段と、
    上記検出手段によって出力された情報に基づいて、鑑賞者の個人認証及び鑑賞者の人数判定を行う個人認証手段と、
    上記個人認証手段による認証結果及び人数判定結果に基づき、上記画像表示手段の表示画面に表示する複数の画像を選択すると共に、それら選択した各画像の上記画像表示手段の表示画面上におけるレイアウトを決定する画像選択手段と、
    上記画像選択手段によって決定されたレイアウトに従って上記選択された画像の上記画像表示手段の表示画面への表示制御を行う表示制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像表示システム。
  6. 上記個人認証手段及び上記画像選択手段は、上記画像表示手段、上記検出手段、及び上記表示制御手段に対して遠隔地に配された基地局内に設けられ、
    上記検出手段は、上記基地局の上記個人認証手段へネットワークを介して上記鑑賞者識別情報を送信する送信手段を有し、
    上記表示制御手段は、上記基地局の上記画像選択手段からネットワークを介して上記選択された画像を受信する受信手段を有することを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
  7. 画像を表示する表示画面を有する画像表示装置と接続可能である画像再生装置であって、
    上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する鑑賞者検出手段と、
    上記鑑賞者検出手段によって出力された情報により、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、
    上記個人認証手段の個人認証結果に従って、上記画像表示装置の表示画面における表示画像の選択及び表示形態のレイアウト制御のうち少なくとも一方を行う制御手段と、
    を具備することを特徴とする画像再生装置。
  8. 上記個人認証手段は、上記鑑賞者識別情報を用いて、更に鑑賞者数の判定まで行い、上記制御手段による制御の際に、上記鑑賞者数を加味した制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像再生装置。
  9. 画像を表示する表示画面を有する画像表示装置に表示する画像の選択及び複数の画像のレイアウトを制御するサーバ装置であって、
    上記画像表示手段の画面に対し所定の範囲内を検出範囲とし、該検出範囲内の人間の識別に利用可能な情報を出力する検出手段の検出結果をネットワークを介して受信し、その受信した情報に基づいて、鑑賞者の個人認証を行う個人認証手段と、
    上記個人認証手段による認証結果に基づいて、上記画像表示装置の表示画面に表示する画像の選択及び複数の画像の上記画像表示装置の表示画面上におけるレイアウトを決定して、その決定した選択画像及びレイアウトを示す情報をネットワークを介して送信する制御手段と、
    を具備することを特徴とするサーバ装置。
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