JP2006094042A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像処理装置3は、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部および原稿画像の文字部を判定する文字絵柄領域判定部35と、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する絵柄背景中文字判定部36と、絵柄部中の文字部を、絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理する階調再現処理部40とを有する。絵柄部中の文字部に割り当てるスクリーン線数を、絵柄部のスクリーン線数より高い(高解像度)スクリーン線数で再現することで、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像処理装置3は、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部および原稿画像の文字部を判定する文字絵柄領域判定部35と、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する絵柄背景中文字判定部36と、絵柄部中の文字部を、絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理する階調再現処理部40とを有する。絵柄部中の文字部に割り当てるスクリーン線数を、絵柄部のスクリーン線数より高い(高解像度)スクリーン線数で再現することで、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来から、原稿から読み取った画像を文字・エッジ(線画)部分と非文字・非エッジ部分(絵柄部分)とに分けて領域判定し、非文字・非エッジと判定した部分については、滑らかに再現するための領域適応処理を行う技術が知られている
このような技術において、色背景中の文字は、通常の文字絵柄分離(TIS:テキスト・イメージ・セパレーション)工程において絵柄として判定されるため、色背景中の文字を絵柄として処理すると、文字としての再現性が悪いという問題がある。この改善策として、通常の絵柄部スクリーンには例えば200線を用いているところを、文字モードにおいて絵柄部スクリーンに例えば300線を用いることで、絵柄中の文字の再現性を向上させる技術が提案されている(従来技術1)。
このような技術において、色背景中の文字は、通常の文字絵柄分離(TIS:テキスト・イメージ・セパレーション)工程において絵柄として判定されるため、色背景中の文字を絵柄として処理すると、文字としての再現性が悪いという問題がある。この改善策として、通常の絵柄部スクリーンには例えば200線を用いているところを、文字モードにおいて絵柄部スクリーンに例えば300線を用いることで、絵柄中の文字の再現性を向上させる技術が提案されている(従来技術1)。
また、特許文献1記載の画像形成装置は、入力画像デ−タが、線画のみ、中間調画のみ、連続調画のみ、線画と中間調、線画と連続調、中間調と連続調、線画と中間調および連続調のいずれかであるかを判定し、判定結果に応じて、画像処理演算方式を選択するというものである。また、特許文献2記載の画像形成装置は、領域をあらかじめ指定して、文字再現性と絵柄再現性の両立を図るというものである。
しかしながら、従来技術1では、絵柄部スクリーンに例えば300線を用いることにより絵柄中の文字の再現性を向上するようにしているが、文字部を例えば600線で再現する場合と比べると鮮鋭性に差がある。また絵柄部がすべて300線となるため、階調性や粒状性が悪くなるという問題があった。
また、特許文献1記載の画像形成装置は、画像種別の判定結果には、絵柄中の線画が存在せず、自動的に選択出来たとしても従来技術1と同じ問題が生じる。また、特許文献2記載の画像形成装置では、領域指定ツールが必要となり、領域指定に手間がかかることや領域指定形状(矩形のみ)に限界があるという問題があり、絵柄中の文字については言及されていない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載のように、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する判定部と、前記絵柄部中の文字部を、前記絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理するスクリーン処理部とを有する画像処理装置である。本発明によれば、絵柄部中の文字部に割り当てるスクリーン線数を、絵柄部のスクリーン線数より高い(高解像度)スクリーン線数で再現することで、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
本発明の画像処理装置は、請求項2記載のように、更に、前記入力されたカラー画像データに基づいて前記原稿画像の絵柄部および前記原稿画像の文字部を判定する第2判定部を有する。
前記スクリーン処理部は、請求項3に記載のように、前記絵柄部中の文字部を、無背景中の文字部のスクリーン線数よりも前記絵柄部のスクリーン線数に近いスクリーン線数でスクリーン処理する。本発明によれば、絵柄中文字は、無背景中文字部のスクリーン線数よりも絵柄部のスクリーン線数に近い値のスクリーン線数を用いることで、絵柄部と絵柄背景中の文字部のスクリーン線数が近くなり、誤判定による画像欠陥が認識しにくくなる。
前記判定部は、請求項4に記載のように、コピーモードとして、文字優先モードの時に、前記絵柄部中の文字部を判定する。本発明によれば、コピーモード(原稿モード)として、文字優先モードの時のみ、上記絵柄中文字を絵柄部から分離判定する処理を行うことで、文字優先モード時の絵柄中文字の再現性を向上させることができる。
本発明は、請求項5に記載のように、入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する判定ステップと、前記絵柄部中の文字部を、前記絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理するスクリーン処理ステップとを有する画像処理方法である。本発明によれば、絵柄部中の文字部に割り当てるスクリーン線数を、絵柄部のスクリーン線数より高い(高解像度)スクリーン線数で再現することで、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
本発明の画像処理方法は、請求項6に記載のように、更に、前記入力されたカラー画像データに基づいて前記原稿画像の絵柄部および前記原稿画像の文字部を判定する第2判定ステップを有する。
前記スクリーン処理ステップは、請求項7に記載のように、前記絵柄部中の文字部を、無背景中の文字部のスクリーン線数よりも前記絵柄部のスクリーン線数に近いスクリーン線数を用いる。本発明によれば、絵柄中文字は、無背景中文字部のスクリーン線数よりも絵柄部のスクリーン線数に近い値のスクリーン線数を用いることで、絵柄部と絵柄背景中の文字部のスクリーン線数が近くなり、誤判定による画像欠陥が認識しにくくなる。
前記判定ステップは、請求項8に記載のように、コピーモードとして、文字優先モードの時に、前記絵柄部中の文字部を判定する。本発明によれば、コピーモード(原稿モード)として、文字優先モードの時のみ、上記絵柄中文字を絵柄部から分離判定する処理を行うことで、文字優先モード時の絵柄中文字の再現性を向上させることができる。
本発明によれば、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる画像処理装置および画像処理方法を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、本発明は、カラー複写機やカラーファクシミリなど、カラー原稿に対応するカラー画像データを処理する画像処理装置全般に適用可能である。図1は、本実施形態による画像形成装置1のブロック図である。図1に示すように、画像形成装置1は、カラー画像入力装置2、画像処理装置3、およびカラー画像出力装置5を備える。カラー画像入力装置2は、スキャナなどから構成され、カラー原稿の画像情報を読み取ってR(赤)G(緑)B(青)のカラー画像データをA/D変換器31に供給する。
画像処理装置3は、A/D変換器31、シェーティング補正部32、入力階調補正部33、前段色変換部34、文字絵柄領域判定部(第2判定部)35、絵柄背景中文字判定部(判定部)36、後段色変換部37、空間フィルタ処理部38、出力階調補正部39及び階調再現処理部(スクリーン処理部)40を備える。A/D変換器31は、カラー画増入力装置2からのRGB色空間で表現された画像に対してA/D変換を行う。シェーティング補正部32は、A/D変換後の画像に対してシューティング補正を行う。入力階調補正部33は、入力画像の階調補正を行う。
前段色変換部34は、入力階調補正部33から供給されるRGBの画像データに対して、L*a*b*の画像データに色変換して後段色変換部37、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36に供給する。後段色変換部37は、L*a*b*の画像データをY(イエロー)M(マゼンタ)C(シアン)K(黒)の画像データに色変換して、以降の画像処理系に供給する。この画像処理系は、空間フィルタ処理部38、出力階調補正部39、階調再現処理部40などの各種の処理部から構成されている。
空間フィルタ処理部38は、絵や文字をシャープにするための空間フィルタ処理や、印刷原稿の網点を除去してモアレパターンの発生を防ぐための空間フィルタ処理など、原稿画像を忠実に再現するために、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に応じたフィルタリング処理を行う。出力階調補正部39は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に応じて、入力画像の濃度に対する出力画像の濃度特性曲線(階調曲線)の傾き(γ)を補正することにより、入力画像に対する出力画像の階調補正を行う。階調再現処理部40は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に基づく、スクリーン線数にてスクリーン処理を行う。
図2は、原稿画像種類毎に割り当てるスクリーン例を示す図である。図2に示すように、階調再現処理部40は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に基づいて、黒文字部は600線、色文字部は600線、絵柄部(網点)は200線、絵柄部(印画紙写真)は200線、絵柄背景中黒文字部は300線、絵柄背景中色文字部は300線のスクリーン線数でスクリーン処理を行う。このように、絵柄部中の文字部は、絵柄部のスクリーン線数200より高い(高解像度)スクリーン線数300で再現することで、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。また、このとき、絵柄中文字は、無背景中文字部のスクリーン線数600よりも絵柄部のスクリーン線数200に近い値のスクリーン線数を用いることで、エラー判定の場合でも、絵柄部の再現性を確保することができる。
後段色変換部37で色変換されたYMCKの画像データは、上記画像処理系、即ち空間フィルタ処理部38、出力階調補正部39および階調再現処理部40で各種の画像処理が行われた後、カラー画像出力装置5に供給される。カラー画像出力装置5は、画像処理装置3が例えばカラー複写機の場合は画像形成部に相当し、用紙などにカラー画像を形成出力し、例えばカラーファクシミリの場合は、データ送信部に相当し、電話回線を使って画像データを送信出力する。
文字絵柄領域判定部35は、エッジ検出または明度を用いることにより文字絵柄分離処理を行うものであり、前段色変換部34から供給されるL*a*b*の画像データに基づいて、文字領域と中間調である絵柄領域とに領域判定する。文字領域についてはさらに、黒文字部と、色文字部とに分けて領域判定が行われる。
絵柄背景中文字判定部36は、絵柄背景中の文字を分離処理するものである。文字絵柄領域判定部35と並列に、絵柄背景中文字判定部36を設けている。この絵柄背景中文字判定部36は、絵柄背景中の文字に文字よりのフィルタ、出力階調補正、スクリーンが選択されるようにするためにタグ情報を出力する。具体的には、絵柄背景中文字判定部36は、エッジ検出(急峻な境界が絵柄と絵柄中文字の境界として認識)による境界検出と、隣接境界がある条件を満たした時にその境界で囲まれる画素を文字と判別する判別回路と組み合せることで絵柄部から文字部を分離する。分離された絵柄中の文字に、絵柄中文字用のフィルタ、出力階調補正、スクリーンを割り当てる。
文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36での分離処理結果は、タグ情報として、色空間フィルタ処理部38、出力階調補正部39、階調再現処理部40に与えられる。ここで、分離処理結果には、黒文字部、色文字部、絵柄部(網点)、絵柄部(印画紙写真)、絵柄背景中、文字部、絵柄背景中色文字部がある。原稿画像中の黒文字部、色文字部、絵柄部(網点)および絵柄部(印画紙写真)を文字絵柄領域判定部35により判定する。また、原稿画像中の絵柄背景中黒文字部および絵柄背景中色文字部を絵柄背景中文字判定部36により判定する。ここで、絵柄背景中文字判定部36は、最高線数600線を無背景文字に、200線を絵柄に割り当てている場合、絵柄中の文字には300線を選択するようにタグ情報を出力する。
絵柄中の文字に無背景中文字と同じ600線を選択しない理由としては、絵柄と絵柄背景中文字の誤判定が起きた場合、絵柄部と絵柄背景中の文字部のスクリーン線数が近いほど、誤判定による画像欠陥が認識しにくいからである。絵柄背景中文字判定部36が領域分離する手段としては、(A)明度主体で輪郭抽出する手段(無背景中文字用)と、(B)彩度(色相)変化主体でエッジ抽出する手段(色背景中文字用)の組み合わせとする。無背景か色背景かを判別する手段を設け、その判別結果から、その領域の結果として上記(A)、(B)どちらの結果を有効とする。また、上記(A)、(B)どちらの出力結果(画像種別Tag)を有効とするかは、ユーザに選択される原稿モード、またはヒストグラム等で演算され自動選択される原稿モードで決まる。
図3は、色背景中の文字の検出を説明するための図である。絵柄背景中文字判定部36は、エッジ検出されたエッジ信号に挟まれる、基準値以下の幅を持つ画像を文字と推定し、文字幅として判定する幅、中間調文字として判定する幅、その際のスクリーン線数を規定する。図3(c)に示すように、エッジ検出内の画像がエッジとの色差が基準値以下ならば同色とみなし、同じ線数スクリーンで再現する。エッジからエッジまでの距離が通常の文字以上でも、その中の画像の色差が基準値以下ならば同色とみなす。
図4は、絵柄背景中文字分離処理のアルゴリズムフローチャートである。絵柄背景中文字判定部36には、前段色変換部34から供給されるL*a*b*の画像データが入力される。まず、ステップS101で、絵柄背景中文字判定部36は、色背景中の文字抽出可能な閾値を用いて縦横斜め方向のエッジを抽出する。ここで、閾値は明度ならびに色相差で設定する。ステップS102で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分(開口部)があるかどうかを調べ、設定範囲内において、エッジで囲まれない部分がないと判断した場合、ステップS103で、抽出画像を絵柄(Image)であると判定し、ステップS104で、イメージタグを出力する。ここでテキスト抽出する画像の大きさ(ポイント)を規定する。判定ポイント(文字サイズ)は顧客がユーザーインターフェースUIから選択できるようにしてもよい。
ステップS102で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分があると判断した場合、ステップS105で、エッジで囲まれた画像内データが均一(ある閾値以内)であるかどうかを調べる。この閾値は、色差で設定する。通常同じ色と判断されるのは色差1以下だが、マージンを考えて2以下程度が現実的である。ステップS105で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データが均一(ある閾値以外)でないと判断した場合、ステップS103で、抽出画像を絵柄であると判断し、ステップS104で、イメージタグを出力する。ステップS105で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データは均一(ある閾値以内)であると判断した場合、ステップS106で、抽出画像をテキストであると判断し、ステップS107で、テキストタグを出力する。階調再現処理部40は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に基づいて、黒文字部は600線、色文字部は600線、絵柄部(網点)は200線、絵柄部(印画紙写真)は200線、絵柄背景中黒文字部は300線、絵柄背景中色文字部は300線のスクリーン線数でスクリーン処理を行う。これにより、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態では絵柄背景中文字判定部36の動作のみ異なる。図5は、色背景中の文字検出を説明するための図である。図6は無背景中の文字検出を説明するための図である。絵柄背景中文字判定部36は、エッジ検出されたエッジ信号に挟まれる、基準値以下の幅を持つ画像は文字と推定し、文字幅として判定する幅、中間調文字として判定する幅、その際のスクリーン線数を規定する。エッジ検出内の画像がエッジとの色差が基準値以下ならば同色とみなし、同じ線数スクリーンで再現する。エッジからエッジまでの距離が通常の文字以上でも、その中の画像の色差が基準値以下ならば同色とみなす。
次に第2実施形態について説明する。第2実施形態では絵柄背景中文字判定部36の動作のみ異なる。図5は、色背景中の文字検出を説明するための図である。図6は無背景中の文字検出を説明するための図である。絵柄背景中文字判定部36は、エッジ検出されたエッジ信号に挟まれる、基準値以下の幅を持つ画像は文字と推定し、文字幅として判定する幅、中間調文字として判定する幅、その際のスクリーン線数を規定する。エッジ検出内の画像がエッジとの色差が基準値以下ならば同色とみなし、同じ線数スクリーンで再現する。エッジからエッジまでの距離が通常の文字以上でも、その中の画像の色差が基準値以下ならば同色とみなす。
図7および図8は、第2実施形態による無背景か絵柄背景かを判別してから処理する場合のフローチャートである。絵柄背景中文字判定部36には、前段色変換部34から供給されるL*a*b*の画像データが入力される。ステップS201で、絵柄背景中文字判定部36は、色背景中の文字抽出可能な閾値を用いて縦横斜め方向のエッジを抽出する。ここで、閾値は、明度ならびに色相差で設定する。ステップS202で、絵柄背景中文字判定部36は、抽出エッジの前後(上下)のデータが色背景かどうかを調べる。ここで、色背景かどうかの検出は、
紙白のL*と比較する。
紙白のL*と比較する。
ステップS202で、絵柄背景中文字判定部36は、抽出エッジの前後(上下)のデータが色背景の場合、ステップS203で、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分(開口部)があるかどうかを調べる。ステップS203で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分がないと判断した場合、ステップS204で、抽出画像をイメージであると判断し、ステップS205で、イメージタグを出力する。ここでText抽出する画像の大きさ(ポイント)を規定する。判定ポイント(文字サイズ)は顧客がUIから選択できるようにしておく。
ステップS203で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内において、エッジで囲まれない部分があると判断した場合、ステップS206で、エッジで囲まれた画像内データは均一(ある閾値以内)であるかどうかを調べる。この閾値は、色差で設定する。通常同じ色と判断されるのは色差1以下だが、マージンを考えて2以下程度が現実的である。ステップS206で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データが均一でないと判断した場合、ステップS204で、抽出画像は絵柄であると判断し、ステップS205で、イメージタグを出力する。
ステップS206で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データが均一であると判断した場合、ステップS207で、抽出画像はテキストであると判断し、ステップS208で、色背景テキストタグを出力する。階調再現処理部40は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に基づいて、黒文字部は600線、色文字部は600線、絵柄部(網点)は200線、絵柄部(印画紙写真)は200線、絵柄背景中黒文字部は300線、絵柄背景中色文字部は300線のスクリーン線数でスクリーン処理を行う。これにより、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
一方、ステップS202で、絵柄背景中文字判定部36は、抽出エッジの前後(上下)データが色背景でないと判断した場合(A)、ステップS209に進み、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分(開口部)があるかどうかを調べる。ステップS209で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分がないと判断した場合、ステップS210で、抽出画像は絵柄であると判断し、ステップS211で、イメージタグを出力する。ここでText抽出する画像の大きさ(ポイント)を規定する。判定ポイント(文字サイズ)は顧客がUIから選択できるようにしておく。
ステップS209で、絵柄背景中文字判定部36は、設定範囲内においてエッジで囲まれない部分あると判断した場合、ステップS212で、エッジで囲まれた画像内データは均一(ある閾値以内)であるかどうかを調べる。この閾値は、色差で設定する。通常同じ色と判断されるのは色差1以下だが、マージンを考えて2以下程度が現実的である。ステップS212で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データは均一でないと判断した場合、ステップS210で、抽出画像は絵柄であると判断し、ステップS211で、イメージタグを出力する。ステップS212で、絵柄背景中文字判定部36は、エッジで囲まれた画像内データは均一であると判断した場合、ステップS213で、抽出画像はテキストであると判断し、ステップS214で、無背景タグを出力する。
階調再現処理部40は、文字絵柄領域判定部35および絵柄背景中文字判定部36からのタグ情報に基づいて、黒文字部は600線、色文字部は600線、絵柄部(網点)は200線、絵柄部(印画紙写真)は200線、絵柄背景中黒文字部は300線、絵柄背景中色文字部は300線のスクリーン線数でスクリーン処理を行う。これにより、絵柄中にある文字の再現性を向上させ、絵柄部の階調性を保つことができる。
上記各実施形態によれば、以下のような効果を有する。従来の文字絵柄判定部は、絵柄背景中の文字を絵柄と判定するため、絵柄背景中の文字には絵柄のフィルタ、出力階調補正、スクリーン選択が行われる。また、その改善策として、従来の絵柄部よりも文字に近い特性のフィルタ、出力階調補正、スクリーン選択を絵柄部全体に割り当てる。絵柄の特性で絵柄背景中の文字が再現されるため、エッジのぼやけたねむい文字となる。絵柄全体が文字よりの特性となるため、絵柄が硬調で滑らかな階調再現性が損なわれ、粒状性も悪化する。
通常のTISで分離される黒文字や色文字は、通常はそのプリンターの最高解像度(例えば600線)のスクリーンで再現される。また、絵柄部は階調再現性が重視されるため、比較的低線数(例えば200線)のスクリーンが使われる。この場合、従来、絵柄中文字は絵柄判定されることから、絵柄と同様の低線数スクリーンで再現されていた。
本発明では、絵柄中文字を絵柄部から分離処理する絵柄背景中文字判定部36を設け、絵柄中文字を、絵柄部のスクリーン線数より高く(高解像度)、無背景中文字部のスクリーン線数よりは低い(低解像度)スクリーン線数で再現する。絵柄背景中文字判定部36により、絵柄中文字との判定結果に基づき、絵柄部よりも高線数のスクリーンを割り当てることで、よりくっきりした文字再現となる。ここで、絵柄中文字には絵柄部よりも高線数のスクリーンを割り当てるが、通常のTIS判定される無背景中の文字よりも低線数スクリーンを選択する。比較としては、絵柄部に近い線数のスクリーンとすることにより、絵柄中文字の誤判定(本来は文字でないものが文字判定される部分や文字なのに絵柄判定される部分が発生する)場合でも絵柄との線数差が少ないため、誤判定部が強調される影響が少なくて済むという効果がある。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 画像形成装置
2 カラー画像入力装置
3 画像処理装置
5 カラー画増出力装置
35 文字絵柄領域判定部
36 絵柄背景中文字判定部
2 カラー画像入力装置
3 画像処理装置
5 カラー画増出力装置
35 文字絵柄領域判定部
36 絵柄背景中文字判定部
Claims (8)
- 入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する判定部と、
前記絵柄部中の文字部を、前記絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理するスクリーン処理部とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理装置は更に、前記入力されたカラー画像データに基づいて前記原稿画像の絵柄部および前記原稿画像の文字部を判定する第2判定部を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記スクリーン処理部は、前記絵柄部中の文字部を、無背景中の文字部のスクリーン線数よりも前記絵柄部のスクリーン線数に近いスクリーン線数でスクリーン処理することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記判定部は、コピーモードとして、文字優先モードの時に、前記絵柄部中の文字部を判定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 入力されたカラー画像データに基づいて原稿画像の絵柄部中の文字部を判定する判定ステップと、
前記絵柄部中の文字部を、前記絵柄部のスクリーン線数より高いスクリーン線数でスクリーン処理するスクリーン処理ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記画像処理方法は更に、前記入力されたカラー画像データに基づいて前記原稿画像の絵柄部および前記原稿画像の文字部を判定する第2判定ステップを有することを特徴とする請求項5記載の画像処理方法。
- 前記スクリーン処理ステップは、前記絵柄部中の文字部を、無背景中の文字部のスクリーン線数よりも前記絵柄部のスクリーン線数に近いスクリーン線数を用いることを特徴とする請求項5または請求項6記載の画像処理方法。
- 前記判定ステップは、コピーモードとして、文字優先モードの時に、前記絵柄部中の文字部を判定することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の画像処理方法。
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