JP2006093292A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色分離フィルタを備えた固体撮像装置、特にカラー固体撮像装置又はカラー固体カメラにおいて、斜め光による画像の輝度シェーディングの発生を防止する。
【解決手段】 固体撮像素子101における撮像部100の上に、二次元状に配列され、複数の光選択要素が層状に積層されてなる色分離フィルタ104が設けられ、撮像部100の上には、複数の遮光部(105及び106)が互いに離間して配置されており、複数の遮光部の各々は、光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備えており、複数の遮光部のうち、撮像部の中央部に位置する遮光部105の形状と撮像部の周辺部に位置する遮光部106の形状とは、異なっていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置に関し、特にカラー固体撮像装置又はカラー固体カメラに利用される色分離フィルタに関するものである。
近年、半導体製造技術の著しい進歩により、LSI等における電子部品の集積度が大幅に向上している。このため、例えば民生分野の商品では、AV機器を中心に機器の小型軽量化が図られ、中でもデジタルカメラは、信号処理LSIの発展と共にカラー固体撮像素子の多画素化により、銀塩カメラと遜色ない性能になってきている。
先ず、カラー固体撮像素子の基本的な構造について説明する。
半導体基板上には、光感知要素であるフォトダイオードが2次元状に配列されてなる撮像部が形成されている。該撮像部の上には、フォトダイオードに対応するようにして、色要素群が2次元状に配置されている。通常、これらの色要素群を色分離フィルタと呼んでいる。
以下に、第1〜第3の従来例に係るカラー固体撮像素子の構造について具体的に説明する。
第1の従来例に係るカラー固体撮像素子の構造では、色分離フィルタを構成する各色要素が、フォトダイオードの前面に直接配置されている。しかしながら、第1の従来例に係るカラー固体撮像素子の構造では、色分離フィルタを構成する各色要素が有機系のゼラチン又は顔料であるために、経年変化又は厳しい温度条件の下では、各色要素が退色するという問題がある。
この問題を解決するために、第2の従来例に係るカラー固体撮像素子の構造においては、色分離フィルタを構成する各色要素の材料として、有機材料ではなく無機材料が用いられている。具体的には、屈折率の異なる無機材料よりなる各色要素が薄膜化され、交互に組合わされて多層に配置される。この多層膜の各膜における反射光による干渉を利用して、光の選択透過性が作り出される。このような構造により、多層膜よりなる色分離フィルタを構成する各色要素の退色を防止するカラー固体撮像素子を実現することができる。
しかしながら、最近のデジタルカメラでは、デジタルカメラの小型化に伴って、撮像用レンズとカラー固体撮像素子との間隔が狭まり、撮像の際に大きい角度を持って撮像部へ入射する光(斜め光)が大幅に発生する。このように、斜め光が大幅に発生する状況の下では、撮像部へ入射された光のうち、多層膜よりなる色分離フィルタの各膜において反射された光が、所望のフォトダイオードに受光されることなく、その所望のフォトダイオードと隣り合うフォトダイオードへ混入するという問題が生じる。
この問題を解決するために、図4に示した第3の従来例に係るカラー固体撮像素子においては、多層膜よりなる色分離フィルタの間に、光吸収材料よりなる遮光部が設けられている。これにより、多層膜よりなる色分離フィルタの各膜からの反射光が、隣り合うフォトダイオードへ混入することを防止することができる。
図4は、第3の従来例に係るカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。
図4に示すように、半導体基板(図示せず)上には、2次元状に配列された複数のフォトダイオードを有する撮像部400よりなる固体撮像素子401が形成されている。尚、図4では、撮像領域の中心部を含む中央部に位置するフォトダイオード402及び撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード403が示されている。更に、撮像部400の上には、各々のフォトダイオード(402及び403)に対応させるようにして、屈折率の異なる無機材料よりなる各色要素が、薄膜化され交互に組合わされて多層に配置されている。このようにして、撮像部400の上には、多層膜よりなる色分離フィルタ404が形成されている。
撮像部400の上に形成された色分離フィルタ404間には、光吸収材料よりなる遮光部405が形成されている。該遮光部405は、撮像部400へ入射された光のうち、多層膜よりなる色分離フィルタ404の各膜において反射された光が、所望のフォトダイオードに受光されることなく、その所望のフォトダイオードと隣り合うフォトダイオードへ混入することを防止する役割を果たす。尚、撮像部400の表面から所定の距離の位置に、結像するための集光用レンズ406が配置されている。
特開平2−84766号公報
しかしながら、遮光部405を設けたことにより、撮像部400に入射する光のうち、大きい角度を持って入射する光(斜め光)は、光吸収材料よりなる遮光部405によって遮られるので、フォトダイオード(402及び403)の受光量が減少するという問題が新たに生じる。
具体的には、撮像領域の周辺部では、撮像領域の中心部を含む中央部と比較して斜め光がより多く入射される。このため、撮像領域の周辺部では、撮像領域の中央部と比較して、撮像部400へ入射される光のうち、より多くの光が遮光部405によって遮られる。したがって、撮像領域の中央部に位置するフォトダイオード402の受光量と比較して、撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード403の受光量がより減少するので、撮像領域の周辺部においては、撮像領域の中央部と比較して、画面の明暗ひずみである画像の輝度シェーディングがより発生する。このような問題は、デジタルカメラ等の小型化に伴って、撮像の際により多くの斜め光が撮像部へ入射されるので、より一層顕著となる。
前記に鑑み、本発明の目的は、画像の輝度シェーディングの発生を防止する多層膜よりなる色分離フィルタを有するカラー固体撮像装置又はカラー固体カメラを含む固体撮像装置を提供することである。
前記の課題を解決するために、本発明に係る固体撮像装置は、固体撮像素子における撮像部の上に、二次元状に配列され、複数の光選択要素が層状に積層されてなる色分離フィルタが設けられ、撮像部の上には、複数の遮光部が互いに離間して配置されており、複数の遮光部の各々は、光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備えており、複数の遮光部のうち、撮像部の中央部に位置する遮光部の形状と撮像部の周辺部に位置する遮光部の形状とは、異なっていることを特徴とする。
本発明に係る固体撮像装置によると、撮像領域の周辺部で角度を持って入射する光(斜め光)が、光吸収材料よりなる遮光部に遮られることなく撮像部へ入射される。このため、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。また、デジタルカメラの小型化に伴って、撮像の際により多くの斜め光が撮像部へ入射される場合であっても、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。
本発明の固体撮像装置において、色分離フィルタの上方に、有効開口径Dで焦点距離Fのレンズが設けられており、撮像部が、画素間ピッチPで二次元状に配置されている複数のフォトダイオードよりなると共に、光吸収材料の一つが、撮像部の表面から高さ方向に向かって、距離Hの位置に配置されている場合における、光吸収材料の一つの幅Wは、下記の式
W=Pー(D/F)Hによって算出されることが好ましい。
このようにすると、任意の光吸収材料と撮像部の表面との距離Hに応じて、その任意の光吸収材料の幅を決定することができる。つまり、撮像部の表面を基準に、高さ方向に向かって光吸収材料が配置される距離Hに応じて、遮光部間へ入射される光の領域(光開口域)を調整することができる。
本発明の固体撮像装置において、レンズに入射される光の角度θ、光吸収材料の吸収率A、隣り合う遮光部間に入射される迷光率Sとする場合における、光吸収材料間の間隔Iは、下記の式
I=W/(Ytanθ)(但し、YはlogS/log(1−A)とする。)によって算出されることが好ましい。
このようにすると、光吸収材料間の間隔I内に入り込む光のうち、光吸収材料に吸収されることなく、隣り合う光開口域に混入する光(迷光)の割合(迷光率)を調整することができる。このため、フォトダイオードの受光量を減少させることなく、混色の原因となる迷光の量を調整することが可能である。
本発明に係る固体撮像装置によると、撮像領域の周辺部で角度を持って入射する光(斜め光)が、光吸収材料よりなる遮光部に遮られることなく撮像部へ入射される。このため、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。また、デジタルカメラの小型化に伴って、撮像の際により多くの斜め光が撮像部へ入射される場合であっても、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像装置について、図1(a) 〜(b) 及び図2を参照しながら説明する。
図1(a) 及び(b) は、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。尚、図1(a) は撮像領域の中央部に位置するフォトダイオードの集光状況を表した断面図であって、図1(b) は撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオードの集光状況を表した断面図である。
図1(a) 及び(b) に示すように、半導体基板(図示せず)上には、2次元状に配列された複数のフォトダイオードを有する撮像部100よりなる固体撮像素子101が形成されている。尚、図1(a) では、撮像領域の中心部を含む中央部に位置するフォトダイオード102が示されており、図1(b) では、撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード103が示されている。更に、撮像部100の上には、屈折率の異なる無機材料よりなる各色要素(光選択要素)が、薄膜化され交互に組合わされて多層に配置されている。このようにして、撮像部100の上には、2次元状に配列され、複数の光選択要素が層状に積層された多層膜よりなる色分離フィルタ104が形成されている。該色分離フィルタ104は、各膜における反射光による干渉を利用して、光の選択透過性を作り出している。
撮像部100の上には、複数の遮光部が互いに離間して形成されており、該遮光部の各々は、光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備えている。このようにして、撮像部100の上には、光吸収材料が多層に配置されてなる遮光部が形成されている。尚、図1(a) では、撮像領域の中心部を含む中央部に位置する遮光部105が示されており、図1(b) では、撮像領域の周辺部に位置する遮光部106が示されている。
図1(a) 及び図1(b) に示すように、撮像部100の上に配置された複数の遮光部のうち、撮像領域の中央部に位置する遮光部105の形状と撮像領域の周辺部に位置する遮光部106の形状とは、異なっている。このような形状を有する遮光部(105及び106)が、撮像部100の所望の位置に配置されることにより、撮像部100へ入射される光がフォトダイオード(102及び103)の中心部へ集光される。
したがって、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像装置では、撮像領域の周辺部で角度を持って入射する光が、光吸収材料よりなる遮光部106に遮られることなく撮像部100へ入射されるので、フォトダイオード103の受光量が減少することはない。このため、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。また、デジタルカメラの小型化に伴って、撮像の際に斜め光が大幅に発生して撮像部100へ入射する場合であっても、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができる。
また、遮光部(105及び106)は、光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備えて多層に配置されている。このような構造により、光吸収材料よりなる層と層との間に入り込む光は、反射を繰り返しながら光吸収材料によって吸収されるので、光吸収材料間に入り込む光のうち、光吸収材料に吸収されずに残った光(迷光)が、隣り合う光開口域に混入することを制限することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像素子とレンズとの関係を示す断面概略図であり、特に、撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオードの集光状況を表している。
図2に示すように、半導体基板(図示せず)上に、2次元状に配列された複数のフォトダイオード(200a及び200b)を有する撮像部201が形成されている。撮像部201の上には、複数の光選択要素が層状に積層されてなる色分離フィルタが形成されているが、簡略化のために図示されていない。更に、撮像部201の上には、光吸収材料(202a及び202b)が互いに離間して形成されており、該光吸収材料(202a及び202b)は、光選択要素(図示せず)間に形成されている。このように光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備え、該光吸収材料が多層に配置されることにより、撮像部201の上には遮光部が形成されているが、簡略化のために図示されていない。尚、撮像部201の表面から距離F(焦点距離F)の位置に、有効開口径Dのレンズ203が配置されている。
レンズ203の対象中心点から撮像部201の表面へ下ろした垂線Lと撮像部201の表面との交点cから、撮像領域の周辺部の方向に向かって、距離Xnだけ離れた点にフォトダイオード200aの中心点が位置されている。該フォトダイオード200aの中心点から、撮像領域の周辺部の方向に向かって、距離Pだけ離れた点にフォトダイオード200bの中心点が位置されている。つまり、フォトダイオード(200a及び200b)の中心点間の距離が画素間ピッチPを有するように、フォトダイオード200a及びフォトダイオード200bが配置されている。また、撮像部201の表面から高さ方向に向かって、距離Hの位置に遮光部を構成する光吸収材料202a及び202bが配置されている。
ここで、入射角度αを持って撮像部201へ入射される光が、フォトダイオード200bの中心部へ集光するためには、下記式[1]が成立する必要がある。
tanα=(Xn+P+D/2)/F・・・[1]
同様に、入射角度βを持って撮像部201へ入射される光が、フォトダイオード200aの中心部へ集光するためには、下記式[2]が成立する必要がある。
tanβ=(Xn−D/2)/F・・・[2]
図2に示すように、フォトダイオード200bの中心点から光吸収材料202bへ下ろした垂線Lbと光吸収材料202bとの交点をeとして、交点eから光吸収材料202aにおける撮像領域の周辺部側の端までの距離をaとする。また、フォトダイオード200aの中心点から光吸収材料202aへ下ろした垂線Laと光吸収材料202aとの交点をdとして、交点dから光吸収材料202aにおける撮像領域の中央部側の端までの距離をbとする。また、光吸収材料(202a及び202b)の幅をWとする。
距離a及び距離b、並びに幅Wを用いると、画素間ピッチPは、下記式[3]で表すことができる。
P=W+a−b・・・[3]
また、距離aは、光吸収材料202bの厚さをTとすると、下記式[4]で表すことができる。
a=(H+T)×tanα・・・[4]
ここで、光吸収材料202bは薄膜であるから、厚さTは距離Hと比較して非常に小さいので、下記式[5]のように近似することができる。
a=H×tanα・・・[5]
また、距離bは、下記式[6]で表すことができる。
b=H×tanβ・・・[6]
従って、式[3] 、式[5] 、及び式[6] を用いると、光吸収材料(202a及び202b)の幅Wについて、下記式[7]を導出することができる。
W=P−H×tanα+H×tanβ・・・[7]
式[1]及び式[2]を式[7]に代入することにより、下記式[8]を導出することができる。
W=P−(P+D)H/F・・・[8]
ここで、画素間ピッチPは有効開口径Dに比べて遥かに小さいので、下記式[9]のように近似することができる。
W=P−(D/F)H・・・[9]
したがって、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像装置では、式[9]を用いることにより、任意に選択された光吸収材料(202a及び202b)と撮像部201の表面との距離Hに応じて、遮光部を構成する光吸収材料(202a及び202b)の幅を決定することができる。つまり、撮像部201の表面を基準に、高さ方向に向かって光吸収材料(202a及び202b)が配置される距離Hに応じて、遮光部間へ入射される光の領域(光開口域)を調整することができる。
このように、任意に選択された光吸収材料と撮像部の表面との距離に応じて、光吸収材料の幅を決定した後、撮像部へ入射される光がフォトダイオードの中心部へ集光するようにして、撮像部の上に光吸収材料が配置される。このため、光吸収材料よりなる遮光部のうち、撮像領域の中央部に位置する遮光部の形状(例えば、105)と撮像領域の周辺部に位置する遮光部の形状(例えば、106)とは、異なっている。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係るカラー固体撮像装置について、図3(a) 及び(b) を参照しながら説明する。
図3(a) 及び(b) は、本発明の第2の実施形態に係るカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。尚、図3(a) は、図1(a) の一部が拡大された図であって、撮像領域の中央部に位置するフォトダイオードの集光状況を表した断面図である。また、図3(b) は、図1(b) の一部が拡大された図であって、撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオードの集光状況を表した断面図である。
図3(a) 及び図3(b) に示すように、半導体基板(図示せず)上には、複数のフォトダイオードが2次元状に配列されてなる撮像部300が形成されている。尚、図3(a) では、撮像領域の中心部を含む中央部に位置するフォトダイオード301が示されており、図3(b) では、撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード302が示されている。いずれの図においても、簡略化のために複数のフォトダイオードのうちの一つが示されている。更に、撮像部300の上には、2次元状に配列され、複数の光選択要素303a〜303dが層状に積層された多層膜よりなる色分離フィルタ303が形成されている。
撮像部300の上には、複数の遮光部が互いに離間して形成されており、該遮光部の各々は、光選択要素(303a〜303d)間に形成された光吸収材料を複数備えている。このようにして、撮像部300の上には、光吸収材料が多層に配置されてなる遮光部が形成されている。尚、図3(a) では、撮像領域の中心部を含む中央部に位置する遮光部304が示され、該遮光部304を構成する光吸収材料304a〜304dが示されている。また、図3(b) では、撮像領域の周辺部に位置する遮光部305が示され、該遮光部305を構成する光吸収材料305a〜305dが示されている。
図3(a) 及び図3(b) に示すように、撮像部300の上に配置された複数の遮光部のうち、撮像領域の中央部に位置する遮光部304の形状と撮像領域の周辺部に位置する遮光部305の形状とは、異なっている。このような形状を有する遮光部(304及び305)が、撮像部300の所望の位置に配置されることにより、撮像部300へ入射される光がフォトダイオード(301及び302)の中心部へ集光される。
図3(a) に示すように、撮像部300へ入射される光の角度(入射角度)をθ、遮光部304を構成する光吸収材料304a〜304dのうち、光吸収材料304aの幅をW、光吸収材料304aと光吸収材料304bとの間隔をIとすると、光吸収材料304aと光吸収材料304bとの間に入り込む光が反射を繰り返しながら、隣り合う光開口域へ到達するまでに光吸収材料間を反射する回数Nは、下記式[10]で表すことができる。
N=W/(I×tanθ)・・・[10]
また、遮光部304を構成する光吸収材料(304a及び304b)の吸収率をA、光吸収材料304aと光吸収材料304bとの間に入り込む光のうち、光吸収材料(304a及び304b)に吸収されることなく、隣り合う光開口域へ混入する光(迷光)の割合を示す迷光率(伝達率)をSとする。
光吸収材料304aと光吸収材料304bとの間に入り込む光が、反射をN回繰り返しながら光吸収材料間を進行する。このとき、光吸収材料(304a及び304b)に吸収されることなく、隣り合う光開口域へ到達する光(迷光)の量は、光吸収材料304aと光吸収材料304bとの間に入り込む光のS倍量の光であるから、下記式[11]が成立する。
(1-A)N=S・・・[11]
式[10] 及び式[11] を用いると、間隔Iについて、下記式[12]を導出することができる。
I=W/[[logS/log(1−A)]×tanθ]・・・[12]
したがって、本発明の第2の実施形態に係るカラー固体撮像装置では、式[12]を用いて間隔Iを決定することにより、光吸収材料よりなる層と層の間隔I内に入り込む光のうち、光吸収材料に吸収されることなく、隣り合う光開口域に混入される光(迷光)の割合(迷光率)を調整することができる。このように、間隔Iを決定することにより、フォトダイオードの受光量を減少させることなく、混色の原因となる迷光が隣り合う光開口域へ混入する割合(迷光率)を調整することができる。
例えば、光吸収材料の幅Wを1μm、及び光吸収材料の吸収率を60%とすると、この光吸収材料よりなる遮光部を備えた撮像部に対して、光が30度の角度を持って撮像部へ入射されるとき、迷光率を1%に調整するには、式[12]を用いて間隔Iを求めれば良い。これにより、間隔Iは350nmと算出することができる。したがって、光吸収材料が間隔350nmを持って互いに配置されることにより、該光吸収材料間に30度の角度を持って入り込む光が、隣り合う光開口域へ混入する割合(迷光率)を1%に調整することができる。
尚、本実施形態では、図3(a) を用いて間隔Iに関する式[12]を導出したが、図3(b) の場合であっても、同様に導出することが可能である。
また、第1の実施形態では、光吸収材料の幅Wを式[9]により決定したが、フォトダイオードの受光量を増加させる場合には、光吸収材料の幅Wを式[9]により得られる値以下にする必要がある。一方、フォトダイオードの受光量を減少させる場合には、光吸収材料の幅Wを式[9]により得られる値以上にする必要がある。このように光吸収材料の幅Wをより広い幅に調整することにより、光吸収材料間の間隔I内に入り込む光のうち、より多くの光が光吸収材料に吸収されるので、隣り合う光開口域に混入される光(迷光)の量を減少させることができる。このため、混色の原因となる迷光が隣り合う光開口域へ混入することをより効果的に防止することができる。このような光吸収材料の幅Wの調整については、カラー特性の設計に係わる問題であるが、いずれにしても式[9]により得られる値が設計の目安になる。
また、前述の第1又は第2の実施形態では、カラー固体撮像装置を例として説明したが、カラー固体カメラの場合であっても、本発明は同様に実施可能である。
本発明の固体撮像装置は、画像の輝度シェーディングの発生を防止することができるので、色分離フィルタを備えた固体撮像装置、特に、カラー固体撮像装置又はカラー固体カメラに有用である。
(a) 及び(b) は、本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るカラー固体撮像素子とレンズとの関係を示す断面概略図である。 (a) 及び(b) は、本発明の第2の実施形態に係るカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。 従来のカラー固体撮像素子の構造を示す断面図である。
符号の説明
100、201、300 撮像部
101 固体撮像素子
102、301 撮像領域の中央部に位置するフォトダイオード
103、302 撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード
200a、200b フォトダイオード
104、303 色分離フィルタ
303a、303b、303c、303d 光選択要素
105、304 撮像領域の中央部に位置する遮光部
106、305 撮像領域の周辺部に位置する遮光部
202a、202b 光吸収材料
304a、304b、304c、304d 光吸収材料
305a、305b、305c、305d 光吸収材料
203 レンズ
F 焦点距離
D 有効開口径
L、La、Lb 垂線
α、β 入射角度
a、b 距離
c、d、e 交点
Xn 距離
P 画素間ピッチ
H 距離
T 厚さ
W 幅
θ 入射角度
I 間隔
N 回数
A 吸収率
S 迷光率
400 撮像部
401 固体撮像素子
402 撮像領域の中央部に位置するフォトダイオード
403 撮像領域の周辺部に位置するフォトダイオード
404 色分離フィルタ
405 遮光部
406 レンズ

Claims (3)

  1. 固体撮像素子における撮像部の上に、二次元状に配列され、複数の光選択要素が層状に積層されてなる色分離フィルタが設けられ、
    前記撮像部の上には、複数の遮光部が互いに離間して配置されており、
    前記複数の遮光部の各々は、前記光選択要素間に形成された光吸収材料を複数備えており、
    前記複数の遮光部のうち、前記撮像部の中央部に位置する前記遮光部の形状と前記撮像部の周辺部に位置する前記遮光部の形状とは、異なっていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記色分離フィルタの上方に、有効開口径Dで焦点距離Fのレンズが設けられており、
    前記撮像部が、画素間ピッチPで二次元状に配置されている複数のフォトダイオードよりなると共に、前記光吸収材料の一つが、前記撮像部の表面から高さ方向に向かって、距離Hの位置に配置されている場合における、
    前記光吸収材料の前記一つの幅Wは、下記の式
    W=Pー(D/F)H
    によって算出されることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記レンズに入射される光の角度θ、前記光吸収材料の吸収率A、隣り合う前記遮光部間に入射される迷光率Sとする場合における、
    前記光吸収材料間の間隔Iは、下記の式
    I=W/(Ytanθ)
    (但し、YはlogS/log(1−A)とする。)
    によって算出されることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。




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