JP2006090922A - 唾液採取方法及び唾液採取用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被験者がガムを噛むことができない子供や高齢者である場合や、ガムを噛んでも唾液が分泌され難いドライマウス症状である等の場合であっても簡単に唾液を採取することが可能な吸水性材料を用いた方法及びその採取用具であって、効率良く唾液を採取でき検査に必要な唾液量を採取できたかどうかを容易に確認することも可能な唾液採取方法及び唾液採取用具を提供する。
【解決方法】 把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されているスワブの該唾液吸収部を、被験者の口腔内に挿入し、該唾液吸収部に被験者の唾液を吸収させ、口腔内より取り出して該唾液吸収部が示す色を確認し、該唾液吸収部の色が口腔内へ挿入する前から十分変化するまで口腔内への挿入と口腔内からの取り出しを繰り返すことを特徴とする唾液採取方法とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、被験者の唾液を採取する唾液採取方法及びそれに用いる唾液採取用具に関するものである。
唾液の医療診断への利用の試みとしては、近年、癌,糖尿病等の生活習慣病の検査への応用が研究されている。また、エイズ診断や女性の排卵日等を判断できる製品も発売されている。(例えば、特許文献1参照。)。
歯科医療においては、唾液の検査を行い被験者固有の唾液の性質に関する様々な情報を得ることにより口腔内細菌の検出やう蝕リスクの程度を知ることができ、その結果、う蝕予防プログラムの作成,う蝕予防処置効果の検証等を行っている。(例えば、特許文献2参照。)。
被験者の唾液を採取する方法としては、例えば唾液吸引装置を用いる方法等が用いられている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながらこの方法では、唾液吸引装置自体が大がかりであり導入コストが高いという欠点があった。
そこで、一般的には被験者に数分間ガムを噛ませ分泌された唾液をロート等の採取容器に吐き出して採取する方法が行われている。しかしながら、被験者がガムを噛むことのできない子供や高齢者である場合には、この方法により唾液を採取することは困難である。また、ドライマウス症状の場合にはガムを噛んでも唾液が分泌され難い等の問題があった。
そのような場合には、把持棒の先端に取り付けられた合成樹脂や脱脂綿等から成る吸水性材料を被験者の口腔内に挿入させたまましばらく放置することにより、吸水性材料に唾液を吸い込ませて唾液を採取する方法が行われている。また、更に唾液の分泌を促進させる技術も開示されている(例えば、特許文献4,5参照。)。
これら方法によれば唾液の分泌を促進させる技術によって被験者が唾液を分泌し易くした後、把持棒の先端に取り付けられた吸水性材料を被験者の口腔内に含ませることで簡単に唾液を採取することができる。しかし、吸水性材料に唾液を吸い込ませる前と吸い込ませた後とでは吸水性材料の状態変化が少なく、検査に必要なだけの唾液量を採取できたかどうかを判断するのが困難であった。また、たとえ吸水性材料に検査に必要なだけの唾液量が吸い込まれていても、それだけの唾液が吸水性材料に吸い込まれていることを確認することが困難であるために被験者の口腔内に把持棒の先端に取り付けられた吸水性材料を必要以上に挿入したままにすることになってしまい、唾液採取に無駄な時間をかけるだけでなく被験者に不快を与える時間も長いという問題があった。
特開平8-068790号公報 特開2003-083961号公報 特開2000-009728号公報 特開平10-182392号公報 特開2002-296153号公報
そこで本発明は、被験者がガムを噛むことができない子供や高齢者である場合や、ガムを噛んでも唾液が分泌され難いドライマウス症状である等の場合であっても簡単に唾液を採取することが可能な吸水性材料を用いた方法及びその採取用具であって、効率良く唾液を採取でき検査に必要な唾液量を採取できたかどうかを容易に確認することも可能な唾液採取方法及び唾液採取用具を提供することを課題とする。
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、検査に必要なだけの唾液量を採取できたかどうかを判断するのが困難なのは、吸水性材料に唾液を吸い込ませる前と吸い込ませた後とで吸水性材料の状態に変化が無いからであることに着目した。そこで、把持棒の先端に固定されている唾液吸収部に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含ませ、且つ該唾液吸収部のpHを該試薬の変色域の下限より低いpHに調整したものを唾液採取用具とすると、唾液採取用具の唾液吸収部を被験者の口腔内へ挿入させた場合に該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されていた唾液吸収部に通常pH6.8〜7.5程度である被験者の唾液が吸収されるに伴って該試薬の変色域を超えるpHにまで到達し該試薬がその変色域を超えて変色することにより唾液吸収部が被験者の口腔内に挿入する前の色から変化することを利用すると、唾液吸収部を被験者の口腔内より取り出して該唾液吸収部が示す色を確認して唾液吸収部の色が口腔内へ挿入する前から十分変化するまで口腔内への挿入と口腔内からの取り出しを繰り返すと確実に効率良く唾液を採取することが可能であり、検査に必要な唾液量を採取できたかどうかを容易に確認することも可能であることを見出したのである。
即ち本発明は、把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されているスワブの該唾液吸収部を、被験者の口腔内に挿入し、該唾液吸収部に被験者の唾液を吸収させ、口腔内より取り出して該唾液吸収部が示す色を確認し、該唾液吸収部の色が口腔内へ挿入する前から十分変化するまで口腔内への挿入と口腔内からの取り出しを繰り返すことを特徴とする唾液採取方法である。また、その唾液採取方法に用いる唾液採取用具は、把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されていることを特徴とする唾液採取用具である。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具は、被験者がガムを噛むことができない子供や高齢者である場合や、ガムを噛んでも唾液が分泌され難いドライマウス症状である等の場合であっても簡単に唾液を採取することが可能な吸水性材料を用いた方法及びその採取用具であって、確実に効率良く唾液を採取でき検査に必要な唾液量を採取できたかどうかを容易に確認することも可能な唾液採取方法及び唾液採取用具である。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具に使用する唾液吸収部は、唾液を吸収可能な素材であれば特に限定されず、例えば脱脂綿や軟質合成樹脂等が好適である。その構造は繊維状やスポンジ状等が使用でき、特にスポンジ状であるとその大きさや気孔率を調整することで唾液吸収部に吸収される唾液の量を所望に規定できるため検査用途に応じて必要な量の唾液を採取することが容易である。その大きさは、検査用途に応じて0.1mL〜10mL程度吸収できれば良く、例えば幅0.5〜2cm×長さ1〜4cm×厚さ0.25〜1cm程度の帯状,短冊状若しくはそれと同程度の体積である球体,楕円体,円板体等が好ましい。小さすぎると必要なだけの唾液を吸収できず、大きすぎると被験者の口腔内に挿入したときに不快感を与えるので好ましくない。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具に使用する把持棒は、口腔内に唾液吸収部を挿入可能であれば特に限定されず従来の所謂スワブを構成していたものが使用できる。そして把持棒の先端には前術の唾液吸収部が固定されており、該唾液吸収部はその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている。
唾液吸収部のpHの調整方法としては、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整された水溶液に唾液吸収部を浸漬等した後、必要に応じて乾燥させる等すれば良い。また、該水溶液を唾液吸収部に噴霧等した後、必要に応じて乾燥させる等の手段も使用できる。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具に使用するその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬は、その条件で変色するものであれば特に限定されず、例えば、2,6−ジニトロフェノール(変色域:無2.4-4.0黄),2,4−ジニリロフェノール(変色域:無2.6-4.0黄),ジメチルエロー(変色域:赤2.9-4.0黄),ブロムフェノールブルー(変色域:黄3.0-4.6赤紫),コンゴーレッド(変色域:青3.0-5.0赤),ブロムクロルフェノールブルー(変色域:黄3.2-4.8青),2,5−ジニトロフェノール(変色域:無4.0-5.8黄),ブロムクレゾールグリーン(変色域:黄3.8-5.4青),メチルレッド(変色域:赤4.2-6.3黄),p−ニトロフェノール(変色域:無5.0-7.6黄),ラッカイン酸(変色域:橙3.0-7.0赤紫),カルミン酸(変色域:橙4.0-7.0紫),トロペオリン00(変色域:赤1.3-3.2黄),ベンゾプルプリン4B(変色域:青1.3-4.0赤),メチルバイオレット(変色域:青1.5-3.2紫),アリザリン・エローR(変色域:赤1.9-3.3黄)等の中から選択される少なくとも1種が使用できる。
個々の正確な変色域は不明であるが、チャイナブルー,アリザリンブルー,ラクモイド,レサズリンテトラブロムフルオレセイン,ジブロムクルオレセイン(無−黄),ファストアシッドマゼンダ(赤−茶),ジヨードフルオレセイン(無−橙),ウラニン(無−緑),ピラニンコンク(無−青),ファストレッド(黄−赤),ファストライトイエロー3G(黄−赤),ナフトールグリーンB(黄−青緑),ライトグリーンSF黄(青緑−無),カルタミン(黄−赤),クルクミン(黄−赤),アリザリン(橙−青),ケルメス(紫−橙),エリスロシン(無−赤),フロキシンB(無−赤),ローズベンガル(無−赤)等も変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬であることを確認している。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具に使用するその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬の濃度は、薄すぎると変色の判断が難しく濃すぎると色調が暗くなって色が不鮮明であるばかりでなく被験者の口腔内を染色してしまう虞があるので好ましくない。具体的には、例えばその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整された水溶液に唾液吸収部を浸漬する等して準備する場合には、該溶液全体に対して0.001〜0.1重量%であることが好ましく、特に0.01〜0.03重量%がより好ましい。また、乾燥させる場合も前述の濃度の水溶液を用いた後に乾燥させた濃度であることが好ましい。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具においては、被験者の口腔内に唾液吸収部を挿入したときに唾液の分泌を促進するために唾液吸収部に甘味料や酸味料等の唾液分泌促進剤を含ませておくこともできる。唾液吸収部に甘味料や酸味料等の唾液分泌促進剤を含ませる方法としては、唾液吸収部に特定のpHにより変色する試薬を含ませる方法と同様にpHにより変色する試薬を含んだ水溶液に甘味料や酸味料等の唾液分泌促進剤を加えた後に、そのときに使用する試薬の変色域の下限より低いpHに調整してから唾液吸収部を浸漬等した後、必要に応じて乾燥させれば良い。唾液分泌促進剤の濃度は、その種類によって口腔内で感知される程度が異なるので一概には言えないが、甘味料や酸味料等の唾液分泌促進剤の水溶液全体に対する割合は0.01〜40重量%であることが好ましい。0.01重量%未満では唾液の分泌を促進する効果が得られ難く、40重量%を超えると口腔内へ挿入したときに刺激が強く好ましくない。
唾液分泌促進剤としては食品添加物として認められているものが好適であり、例えば、甘味料であれば、木糖(キシロース),ブドウ糖(グルコース),果糖(フラクトース),麦芽糖(マルトース),乳糖(ラクトース),ショ糖(シュクロース),異性化糖,水飴等,ぶどう糖果糖液糖の一般的糖類や、イソマルトオリゴ糖,フラクトオリゴ糖,ガラクトオリゴ糖,パラチノ−ス,カップリングシュガー,大豆オリゴ糖,マルトオリゴ糖,乳果オリゴ糖,キシロオリゴ糖,トレハルロース,キシロシルフルクトシド,パノースオリゴ糖等のオリゴ糖類や、エリスリト−ル,キシリト−ル,ソルビト−ル,パラチニット,マルチト−ル,ラクチト−ル,マンニト−ル,オリゴ糖アルコール等の糖アルコール類や、サッカリン,アスパルテ−ム,アセスルファムカリウム,スクラロース,サッカリンNa,アセサルフェーム等の人工甘味料や、トレハロース,ステビア,グリチルリチン,羅漢果,ソーマチン,ネオヘスペリジン,モネリン,カンゾウ抽出物等の天然甘味料が使用できる。特に好ましくはう蝕原生菌により酸が産生されない糖アルコール類である。
酸味料としては、酢酸ナトリウム,クエン酸カリウム,アジピン酸カルシウム,アジピン酸マグネシウム,フマル酸カルシウム,フマル酸カリウム,コハク酸アンモニウム,コハク酸カルシウム,コハク酸マグネシウム,コハク酸カリウム,メタ酒石酸,フィチン酸,aloch-ケトグルタル酸,DL-リンゴ酸,リン酸,香辛料抽出物,イタコン酸,乳酸,乳酸ナトリウム,氷酢酸,フマル酸,フマル酸一ナトリウム,コハク酸,コハク酸一ナトリウム,コハク酸二ナトリウム,酢酸,酢酸ナトリウム,DL-酒石酸,L-酒石酸,DL-酒石酸ナトリウム,L-酒石酸ナトリウム,アジピン酸,クエン酸,クエン酸一カリウム,クエン酸三カリウム,クエン酸三ナトリウム,グルコノデルタラクトン,グルコン酸,リンゴ酸等が使用できる。中でもクエン酸,酢酸は、味覚の点で子供や大人にも受け入れられ易く好ましい。
本発明に係る唾液採取方法及び唾液採取用具においては、唾液吸収部にその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬や唾液分泌促進剤を含有させた後で唾液吸収部のpHを該唾液吸収部に含まれる試薬の変色域の下限より低いpHに調整するために、採取した唾液に影響を与えない程度にpH調整剤を添加することもでき、このときのpH調整剤は前述の酸味料であってもよい。また香料等を自由に添加してもよいことは勿論である。
本発明に係る唾液採取方法を実施するには、把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されているスワブの該唾液吸収部を被験者の口腔内に挿入することにより該唾液吸収部に被験者の唾液を吸収させた後、口腔内より取り出して該唾液吸収部が示す色を確認する。唾液吸収部に含まれる試薬が、例えばブロムクレゾールパープルの場合には被験者の口腔内に挿入する前は黄色であった唾液吸収部が、被験者の唾液が吸収されるに伴い黄色から青紫色へとしだいに変化するので、被験者の口腔内から取り出した時に唾液吸収部の色が十分青紫色に変化したと確認されるまで挿入と取り出しを繰り返す。このとき、一度の取り出しで十分に色の変化が確認されればその時点で採取を終了しても良いのは勿論である。また、唾液吸収部の吸水量を検査用途に応じて必要な量に調節しておくと検査に必要な量だけを容易に採取することもできる。そして唾液を吸収した唾液吸収部を注射器内に入れてピストンで搾りだしたり、押圧等で搾ったり注射器等を用いて吸引したりして採取した後、必要に応じて濾過等し測定機器に供給することにより種々の唾液検査に用いるのである。
<実施例>
以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれ等実施例に限定されるものではない。
把持棒の先端に唾液吸収部が固定されているスワブの該唾液吸収部として、幅1cm×長さ2cm×厚さ0.7cmの短冊状の軟質合成樹脂製スポンジを使用した。このとき、唾液吸収部の吸水可能量は1mLであった。このスワブの該唾液吸収部を表1に示した実施例1〜6及び比較例1の配合で調整した水溶液に浸漬した後に取り出したものを実施例1〜6及び比較例1の唾液採取用具とし、これらの唾液吸収用具は唾液吸収部を該水溶液に浸漬したままの状態で被験者の口腔内に挿入して唾液採取を行った。その結果を実施例1〜6及び比較例1として表1に纏めて示す。
一方、実施例1〜6及び比較例1に示した配合で調整した水溶液に浸漬した後に乾燥させた唾液吸収用具を実施例7〜12及び比較例2の唾液採取用具とし、乾燥した状態で被験者の口腔内に挿入して唾液採取を行った。その結果を実施例7〜12及び比較例2として表1に纏めて示す。なお、把持棒の先端に幅1cm×長さ2cm×厚さ0.7cmの短冊状の軟質合成樹脂製スポンジから成る唾液吸収部が固定されているだけで、唾液吸収部にはその変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬も唾液分泌促進剤も含まれない一般的なスワブを用い乾燥させた状態で被験者の口腔内へ挿入した場合を比較例3とした。
Figure 2006090922
被験者の口腔内に挿入してから1分毎に唾液吸収部の色を確認した。その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬のみが含まれている実施例1及び7は、被験者の口腔内に挿入してから3分後に十分な色の変化が確認された。このとき採取された唾液量は1mLであった。また、特定のpHにより変色する試薬及び唾液分泌促進剤が含まれている実施例2〜6及び実施例8〜12は、被験者の口腔内に挿入してから1分後に十分な色の変化が確認され、このとき採取された唾液量は1mLであった。
これに対し、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬が含まれていない比較例1〜3は、唾液を吸収する前と吸収した後で唾液吸収部の色が変化しないため、とりあえず3分間被験者の口腔内へ挿入した後口腔内から取り出して唾液吸収部に吸収された唾液の量を計量することとした。すると、比較例1及び2においては採取された唾液量は1mLであった。つまり、実施例2及び8の様に比較例1及び2にも唾液分泌促進剤と共に特定のpHにより変色する試薬が含まれていれば、被験者の口腔内に挿入してから1分後に唾液吸収部の色を確認することで1mLの唾液が吸収されていることが判断できるはずであったが、その判断ができるまでに3分を無駄に要したことになる。
また、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬と共に唾液分泌促進剤も含まれていない比較例3は、3分間被験者の口腔内へ挿入した後口腔内から取り出して採取された唾液量を計量したところ0.5mLであり、目的とする1mLを採取するには更に口腔内へ挿入する必要があった。

Claims (2)

  1. 把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されているスワブの該唾液吸収部を、被験者の口腔内に挿入し、該唾液吸収部に被験者の唾液を吸収させ、口腔内より取り出して該唾液吸収部が示す色を確認し、該唾液吸収部の色が口腔内へ挿入する前から十分変化するまで口腔内への挿入と口腔内からの取り出しを繰り返すことを特徴とする唾液採取方法。
  2. 把持棒の先端に、その変色域の下限がpH5.5以下にあるpHにより変色する試薬を含み該試薬の変色域の下限より低いpHに調整されている唾液吸収部が固定されていることを特徴とする唾液採取用具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010525330A (ja) * 2007-04-16 2010-07-22 オラシュアテクノロジーズ, インコーポレイテッド サンプル収集装置

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