JP2006090205A - 2段ターボ過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搭載スペースを増大させずに、エンジンの吸気を適切に冷却する。
【解決手段】 高圧段ターボ過給機11が高圧段タービン11aと高圧段コンプレッサ11bとを有し、高圧段ターボ過給機より大型の低圧段ターボ過給機12が低圧段タービン12aと低圧段コンプレッサ12bとを有する。高圧段タービンをバイパスするバイパス通路20にウエストゲートバルブ20aを設ける。低圧段コンプレッサで圧縮された低圧吸気を低圧吸気通路16を通って高圧段コンプレッサに供給し、低圧吸気を高圧段コンプレッサで更なる圧縮により高圧吸気とし、高圧吸気を高圧吸気通路17を通ってエンジン13に供給する。低圧吸気通路及び高圧吸気通路に設けられた単一のインタクーラ18が低圧吸気及び高圧吸気を冷媒に間接接触させて冷却し、エンジンの運転状況に応じてコントローラ27が効率変更手段を制御して低圧吸気及び高圧吸気の温度効率を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、2台のターボ過給機によりエンジンの吸気を圧縮し、1台のインタクーラで上記圧縮吸気を冷却する2段ターボ過給装置に関するものである。
従来、この種の2段ターボ過給装置として、大容量の第1ターボ過給機の第1コンプレッサの下流側に小容量の第2ターボ過給機の第2コンプレッサが設けられ、第1コンプレッサと第2コンプレッサの間に第1インタクーラが設けられ、第2コンプレッサの下流側に第2インタクーラが設けられた内燃機関の冷却システム(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。この内燃機関の冷却システムでは、第1及び第2インタクーラの少なくとも一方が冷却空気の流入方向に対して冷却液クーラの上流側に設けられ、かつ第2インタクーラが第1インタクーラの上側又は横側に設けられる。
このように構成された内燃機関の冷却システムでは、第1及び第2インタクーラを冷却液クーラの前面に設置することにより、エンジンの吸気を効率良く冷却できる。また第1コンプレッサにより圧縮された高温の吸気が第1インタクーラで冷却されて第2コンプレッサに流入するので、第2コンプレッサに高温の吸気が流入せず、従来式の鋳造アルミニウム製のコンプレッサホイールを用いてもその耐久性は損われない。更に第2インタクーラを第1インタクーラの上側に設置することにより、エンジンの吸気を効率良く冷却できるようになっている。
特開2003−239752号公報(請求項1、段落[0023]〜段落[0025]、段落[0031])
しかし、上記従来の特許文献1に示された内燃機関の冷却システムでは、2台のインタクーラ、即ち第1及び第2インタクーラを搭載しているため、トータルで2台分相当の搭載スペースを必要とする。具体的には、エンジン回転速度の低速時に、エンジンの排ガスの流量が少ない状況で、小容量の第2ターボ過給機が高速で回転し大容量の第1ターボ過給機が低速で回転するため、第2ターボ過給機で圧縮された高圧吸気の第2インタクーラでの放熱量が多くなり、第1ターボ過給機で圧縮された低圧吸気の第1インタクーラでの放熱量が少なくなる。一方、エンジン回転速度の高速時には、エンジンの排ガスの流量が多く、第2ターボ過給機が小容量であるが故に排ガスが第2ターボ過給機をバイパスしてウエストゲートバルブ及びウエストゲートパイプを通ってしまいエンジン回転速度の低速時と同等か或いはそれより低速で回転し大容量の第1ターボ過給機が高速で回転するため、第2ターボ過給機で圧縮された高圧吸気の第2インタクーラでの放熱量がエンジン回転速度の低速時と同等か或いはそれより少なくなり、第1ターボ過給機で圧縮された低圧吸気の第1インタクーラでの放熱量が多くなる。このため、第1インタクーラのサイズは高速時の放熱量で決定され、第2インタクーラのサイズは低速時の放熱量で決定され、ほぼ2台分相当のインタクーラの搭載スペースが必要となる。従って、上記従来の特許文献1に示された内燃機関の冷却システムでは、2台分のインタクーラの搭載スペースを確保しなければならない不具合があった。
本発明の目的は、インタクーラの搭載スペースを増大させずに、2台の過給機で圧縮されたエンジンの吸気を適切に冷却できる、2段ターボ過給装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1及び図2に示すように、エンジン13から排出された排ガスのエネルギにより駆動される高圧段タービン11aとこの高圧段タービン11aと同軸上に設けられた高圧段コンプレッサ11bとを有する高圧段ターボ過給機11と、高圧段タービン11aから排出された排ガスのエネルギにより駆動された低圧段タービン12aとこの低圧段タービン12aと同軸上に設けられエアクリーナ14からの吸気を圧縮する低圧段コンプレッサ12bとを有し高圧段ターボ過給機11より大型に形成された低圧段ターボ過給機12と、高圧段タービン11aをバイパスするように排気通路15に連通接続されたバイパス通路20と、バイパス通路20に設けられ高圧段タービン11aに流す排ガス量の調整を行うウエストゲートバルブ20aと、低圧段コンプレッサ12bにより圧縮された低圧吸気を高圧段コンプレッサ11bに供給する低圧吸気通路16と、前記低圧吸気の前記高圧段コンプレッサ11bによる更なる圧縮により高圧吸気としてエンジン13に供給する高圧吸気通路17と、低圧吸気通路16及び高圧吸気通路17に設けられ低圧吸気通路16を通る低圧吸気及び高圧吸気通路17を通る高圧吸気の双方を冷媒に間接接触させてそれぞれ同時に冷却する単一のインタクーラ18と、インタクーラ18に設けられ低圧吸気及び高圧吸気の冷媒との接触面積を変えて低圧吸気及び高圧吸気の温度効率を変更する効率変更手段23と、エンジン13の運転状況に応じて効率変更手段23を制御するコントローラ27とを備えた2段ターボ過給装置である。
この請求項1に記載された2段ターボ過給装置では、エンジン13が低速運転である場合、エンジン13から排出される排ガス流量が少ないため、小型の高圧段タービン11aは高速で回転し、大型の低圧段タービン12aは低速で回転する。このため小型の高圧段コンプレッサ11bで圧縮された高圧吸気の方が大型の低圧段コンプレッサ12bで圧縮された低圧吸気より圧力比が高くなって高温になる。この結果、コントローラ27はエンジン13の運転状況に応じて効率変更手段23を制御し、単一のインタクーラ18における高圧吸気の冷媒との接触面積を増大させかつ低圧吸気の冷媒との接触面積を減少させることにより、高圧吸気及び低圧吸気を単一のインタクーラでそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジン13が高速運転である場合、エンジン13から排出される排ガス流量が極めて多いため、小型の高圧段タービン11aは排ガスがこの高圧段タービン11aをバイパスするバイパス通路20を通ってしまいエンジン回転速度の低速時と同等か或いはそれより低速で回転し、大型の低圧段タービン12aは高速で回転する。このため大型の低圧段コンプレッサ12bで圧縮された低圧吸気の方が小型の高圧段コンプレッサ11bで圧縮された高圧吸気より圧力比が高くなって高温になる。この結果、コントローラ27はエンジン13の運転状況に応じて効率変更手段23を制御し、単一のインタクーラ18における高圧吸気の冷媒との接触面積を減少させかつ低圧吸気の冷媒との接触面積を増大させることにより、高圧吸気及び低圧吸気を単一のインタクーラ23でそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図4及び図5に示すように、単一のインタクーラ58は、一端が低圧段コンプレッサ12bの吐出口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ11bの吐出口に高圧吸気通路17を通って接続された入口側シリンダ59と、入口側シリンダ59に対向して設けられ一端が高圧段コンプレッサ11bの吸入口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端がエンジン13の吸気ポートに高圧吸気通路17を通って接続された出口側シリンダ61と、入口側シリンダ59及び出口側シリンダ61間に所定の間隔をあけて設けられ各一端が入口側シリンダ59に連通接続され各他端が出口側シリンダ61に連通接続され低圧吸気及び高圧吸気を冷媒に間接接触させる複数のチューブ62とを有し、効率変更手段63が、入口側シリンダ59内を摺動し入口側シリンダ59を一端側の入口側低圧室59cと他端側の入口側高圧室59dに長さを変えて区画する入口側ピストン64と、出口側シリンダ61内を摺動し出口側シリンダ61を一端側の出口側低圧室61cと他端側の出口側高圧室61dに長さを変えて区画する出口側ピストン66と、入口側ピストン64を駆動する入口側アクチュエータ67と、出口側ピストン66を駆動する出口側アクチュエータ68とを有し、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じて、入口側アクチュエータ67及び出口側アクチュエータ68を連動して制御するように構成されたことを特徴とする。
この請求項2に記載された2段ターボ過給装置では、エンジン13が低速運転である場合、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じ入口側アクチュエータ67及び出口側アクチュエータ68を介して入口側ピストン64及び出口側ピストン66をそれぞれ連動制御し、入口側高圧室59dが入口側低圧室59cより長くなるように入口側シリンダ59を入口側ピストン64により区画し、出口側高圧室61dが出口側低圧室61cより長くなるように出口側シリンダ61を出口側ピストン66により区画する。この結果、高圧吸気通路17を通って入口側高圧室59dに流入した高圧吸気が多くの本数のチューブ62を通過し、低圧吸気通路16を通って入口側低圧室59cに流入した低圧吸気が少ない本数のチューブ62を通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジン13が高速運転である場合、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じ入口側アクチュエータ67及び出口側アクチュエータ68を介して入口側ピストン64及び出口側ピストン66をそれぞれ連動制御し、入口側高圧室59dが入口側低圧室59cより短くなるように入口側シリンダ59を入口側ピストン64により区画し、出口側高圧室61dが出口側低圧室61cより短くなるように出口側シリンダ61を出口側ピストン66により区画する。この結果、高圧吸気通路17を通って入口側高圧室59dに流入した高圧吸気が少ない本数のチューブ62を通過し、低圧吸気通路16を通って入口側低圧室59cに流入した低圧吸気が多くの本数のチューブ22を通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。
請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1及び図2に示すように、単一のインタクーラ23は、一端が低圧段コンプレッサ12bの吐出口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ11bの吐出口に高圧吸気通路17を通って接続された入口側タンク19と、入口側タンク19に対向して設けられ一端が高圧段コンプレッサ11bの吸入口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端がエンジン13の吸気ポートに高圧吸気通路17を通って接続された出口側タンク21と、入口側タンク19及び出口側タンク21間に所定の間隔をあけて設けられ各一端が入口側タンク19に連通接続され各他端が出口側タンク21に連通接続され低圧吸気及び高圧吸気を冷媒に間接接触させる複数のチューブ22とを有し、効率変更手段23が、入口側タンク19に一端から他端に向って所定の間隔をあけて配設され入口側タンク19を一端側の入口側低圧室19cと他端側の入口側高圧室19dに長さを変えて区画する複数の入口側開閉弁31〜33と、出口側タンク21に複数の入口側開閉弁31〜33にそれぞれ対向するように所定の間隔をあけて配設され出口側タンク21を一端側の出口側低圧室21cと他端側の出口側高圧室21dに長さを変えて区画する複数の出口側開閉弁41〜43とを有し、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じて、対向する複数の入口側開閉弁31〜33及び複数の出口側開閉弁41〜43を連動して制御するように構成されたことを特徴とする。
この請求項6に記載された2段ターボ過給装置では、エンジン13が低速運転である場合、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じて複数の入口側開閉弁31〜33及び複数の出口側開閉弁41〜43をそれぞれ制御し、入口側高圧室19dが入口側低圧室19cより長くなるように入口側タンク19を入口側開閉弁31〜33により区画し、出口側高圧室21dが出口側低圧室21cより長くなるように出口側タンク21を出口側開閉弁41〜43により区画する。この結果、高圧吸気通路17を通って入口側高圧室19dに流入した高圧吸気が多くの本数のチューブ22を通過し、低圧吸気通路16を通って入口側低圧室19cに流入した低圧吸気が少ない本数のチューブ22を通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジン13が高速運転である場合、コントローラ27がエンジン13の運転状況に応じて複数の入口側開閉弁31〜33及び複数の出口側開閉弁41〜43をそれぞれ制御し、入口側高圧室19dが入口側低圧室19cより短くなるように入口側タンク19を入口側開閉弁31〜33により区画し、出口側高圧室21dが出口側低圧室21cより短くなるように出口側タンク21を出口側開閉弁41〜43により区画する。この結果、高圧吸気通路17を通って入口側高圧室19dに流入した高圧吸気が少ない本数のチューブ22を通過し、低圧吸気通路16を通って入口側低圧室19cに流入した低圧吸気が多くの本数のチューブ22を通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。
以上述べたように、本発明によれば、低圧段ターボ過給機を高圧段ターボ過給機より大型に形成し、高圧段タービンをバイパスするバイパス通路にウエストゲートバルブを設け、低圧段コンプレッサにより圧縮された低圧吸気を低圧吸気通路を通って高圧段コンプレッサに供給し、上記低圧吸気の圧段コンプレッサによる更なる圧縮により得られた高圧吸気を高圧吸気通路を通ってエンジンに供給し、低圧吸気及び高圧吸気の双方を冷媒に間接接触させて同時に冷却する単一のインタクーラを低圧吸気通路及び高圧吸気通路にそれぞれ設け、低圧吸気及び高圧吸気の温度効率を変更する効率変更手段をインタクーラに設け、更にエンジンの運転状況に応じてコントローラが効率変更手段を制御するように構成したので、エンジンが低速運転である場合、単一のインタクーラにおける高圧吸気の冷媒との接触面積を増大させかつ低圧吸気の冷媒との接触面積を減少させることにより、高圧吸気及び低圧吸気を単一のインタクーラでそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジンが高速運転である場合、単一のインタクーラにおける高圧吸気の冷媒との接触面積を減少させかつ低圧吸気の冷媒との接触面積を増大させることにより、高圧吸気及び低圧吸気を単一のインタクーラでそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。
また単一のインタクーラが、入口側シリンダ及び出口側シリンダと、これらのシリンダを連通接続する複数のチューブとを有し、効率変更手段が、入口側低圧室及び入口側高圧室を長さを変えて区画する入口側ピストンと、出口側低圧室及び出口側高圧室を長さを変えて区画する出口側ピストンと、入口側ピストンを駆動する入口側アクチュエータと、出口側ピストンを駆動する出口側アクチュエータとを有し、コントローラがエンジンの運転状況に応じて、入口側アクチュエータ及び出口側アクチュエータを連動して制御するように構成すれば、エンジンが低速運転である場合、入口側高圧室に流入した高圧吸気が多くの本数のチューブを通過し、入口側低圧室に流入した低圧吸気が少ない本数のチューブを通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジンが高速運転である場合、入口側高圧室に流入した高圧吸気が少ない本数のチューブを通過し、入口側低圧室に流入した低圧吸気が多くの本数のチューブを通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。この場合、入口側ピストン及び出口側ピストンは入口側シリンダ及び出口側シリンダ内を無段階に連続的にそれぞれ移動できるので、高圧吸気及び低圧吸気を単一のインタクーラできめ細かく冷却制御でき、従来より省スペース化を実現できる。
更に単一のインタクーラが、入口側タンク及び出口側タンクと、これらのタンクを連通接続する複数のチューブとを有し、効率変更手段が、入口側低圧室及び入口側高圧室を長さを変えて区画する複数の入口側開閉弁と、出口側低圧室及び出口側高圧室を長さを変えて区画する複数の出口側開閉弁とを有し、コントローラがエンジンの運転状況に応じて、対向する複数の入口側開閉弁及び複数の出口側開閉弁を連動して制御するように構成すれば、エンジンが低速運転である場合、入口側高圧室に流入した高圧吸気が多くの本数のチューブを通過し、入口側低圧室に流入した低圧吸気が少ない本数のチューブを通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。またエンジンが高速運転である場合、入口側高圧室に流入した高圧吸気が少ない本数のチューブを通過し、入口側低圧室に流入した低圧吸気が多くの本数のチューブを通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却でき、従来より省スペース化を実現できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、2段ターボ過給装置は、高圧段タービン11aと高圧段コンプレッサ11bとを有する高圧段ターボ過給機11と、低圧段タービン12aと低圧段コンプレッサ12bとを有する低圧段ターボ過給機12とを備え、低圧段ターボ過給機12は高圧段ターボ過給機11より大型に形成される。エンジン13から排出された排ガスは、高圧段タービン11aのみを通るか、或いは高圧タービン11a及びこの高圧段タービン11aをバイパスするように排気通路15に連通接続されたバイパス通路とに分かれて通るように構成される。高圧段タービン11aはこの高圧段タービン11を通る排ガスのエネルギにより回転駆動される。高圧段コンプレッサ11bは高圧段タービン11aと同軸上に設けられ、高圧段用軸11cを介して高圧段タービン11aに連結される。また低圧段タービン12aは高圧段タービン11aから排出された排ガスのエネルギとバイパス通路20を通った排ガスのエネルギにより回転駆動される。低圧段コンプレッサ12bは低圧段タービン12aと同軸上に設けられ、低圧段用軸12cを介して低圧段タービン12aに連結される。上記バイパス通路20の途中には高圧タービン11aに流す排ガス量の調整を行うウエストゲートバルブ20aが設けられる。高圧段タービン11aは排ガス流量が少ないときに比較的高速で回転し、排ガス流量が多くなると高圧段タービン11aをバイパスするバイパス通路20に排ガスを通しエンジン回転速度の低速時と同等か或いはそれより低速で回転するように構成され、低圧段タービン12aは排ガス流量が多いときに比較的高速で回転し、排ガス流量が少なくなると比較的低速で回転するように構成される。低圧段コンプレッサ12bはエアクリーナ14からの吸気を圧縮し、この低圧段コンプレッサ12bにより圧縮された低圧吸気は低圧吸気通路16を通って高圧段コンプレッサ11bに供給される。この低圧吸気は高圧段コンプレッサ11bによる更なる圧縮により高圧吸気とされ、この高圧吸気は高圧吸気通路17を通ってエンジン13に供給される。
また図1及び図2に示すように、低圧吸気通路16及び高圧吸気通路17の途中には単一のインタクーラ18が設けられる。このインタクーラ18は低圧吸気通路16を通る低圧吸気と高圧吸気通路17を通る高圧吸気の双方を冷媒に間接接触させてそれぞれ同時に冷却するように構成される。具体的には、インタクーラ18は、一端が低圧段コンプレッサ12bの吐出口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ11bの吐出口に高圧吸気通路17を通って接続された入口側タンク19と、一端が高圧段コンプレッサ11bの吸入口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端がエンジン13の吸気ポートに高圧吸気通路17を通って接続された出口側タンク21と、入口側タンク19及び出口側タンク21を連通接続する複数のチューブ22とを有する。入口側タンク19はエンジン13の前方下側にエンジン13の幅方向に延びて設けられる。この入口側タンク19の一端には低圧吸気用入口19aが形成され、この低圧吸気用入口19aは上流側の低圧吸気通路16を通して低圧段コンプレッサ12bの吐出口に接続される。また入口側タンク19の他端には高圧吸気用入口19bが形成され、この高圧吸気用入口19bは上流側の高圧吸気通路17を通して高圧段コンプレッサ11bの吐出口に接続される。
出口側タンク21は、入口側タンク19から所定の間隔をあけかつ入口側タンク19に対向して設けられる。即ち、出口側タンク21はエンジン13の前方上側にエンジン13の幅方向に延びて設けられる。この出口側タンク21の一端には低圧吸気用出口21aが形成され、この低圧吸気用出口21aは下流側の低圧吸気通路16を通して高圧段コンプレッサ11bの吸入口に接続される。また出口側タンク21の他端には高圧吸気用出口21bが形成され、この高圧吸気用出口21bは下流側の高圧吸気通路17を通してエンジン13の吸気ポートに接続される。複数のチューブ22はエンジン13の幅方向に所定の間隔をあけかつ入口側タンク19及び出口側タンク21を連通するように鉛直方向に延びて設けられ、複数のチューブ22の各一端は入口側タンク19の側面に等間隔にそれぞれ連通接続され、複数のチューブ22の各他端は出口側タンク21の側面に等間隔にそれぞれ連通接続される。図1及び図2では、入口側タンク19をエンジン13の前面から前方に離れた位置にエンジン13の幅方向に延びて設け、出口側タンク21をエンジン13の前面に近接した位置にエンジン13の幅方向に延びて設け、複数のチューブ22をエンジン13の進行方向に延びて設けているけれども、これはインタクーラ18と低圧吸気通路16及び高圧吸気通路17の接続状況を明示するためである。また複数のチューブ22間の各隙間には冷媒(空気)が通るように構成され、これにより上記チューブ22内を通る高温の低圧吸気及び高圧吸気がこれらの吸気より低温の冷媒(空気)と間接接触して冷却されるように構成される。なお、入口側タンクをエンジンの前方上側にエンジンの幅方向に延びて設け、出口側タンクをエンジンの前方下側にエンジンの幅方向に延びて設け、複数のチューブを鉛直方向に延びて設けてもよく、又は入口側タンクをエンジンの前方右側に鉛直方向に延びて設け、出口側タンクをエンジンの前方左側に鉛直方向に延びて設け、複数のチューブをエンジンの幅方向に水平に延びて設けてもよく、或いは入口側タンクをエンジンの前方左側に鉛直方向に延びて設け、出口側タンクをエンジンの前方右側に鉛直方向に延びて設け、複数のチューブをエンジンの幅方向に水平に延びて設けてもよい。
更にインタクーラ18には効率変更手段23が設けられる。この効率変更手段23は低圧吸気及び高圧吸気の冷媒との接触面積を変えて低圧吸気及び高圧吸気の温度効率を変更するように構成される。具体的には、効率変更手段23は、入口側タンク19に一端から他端に向って所定の間隔をあけて配設された複数の入口側開閉弁31〜33と、出口側タンク21に複数の入口側開閉弁31〜33にそれぞれ対向するように所定の間隔をあけて配設された複数の出口側開閉弁41〜43とを有する。この実施の形態では、複数の入口側開閉弁31〜33及び複数の出口側開閉弁41〜43はそれぞれ3個ずつ設けられる。3個の入口側開閉弁31〜33、即ち第1〜第3入口側開閉弁は、第1〜第3入口側弁本体31a〜33aと、これらの弁本体をそれぞれ回動する第1〜第3入口側モータ31b〜33bとを有する。また3個の出口側開閉弁41〜43、即ち第1〜第3出口側開閉弁は、第1〜第3出口側弁本体41a〜43aと、これらの弁本体をそれぞれ回動する第1〜第3出口側モータ41b〜43bとを有する。第1〜第3入口側開閉弁31〜33のいずれか1個を閉止して他の2個を開放することにより、入口側タンク19が一端側の入口側低圧室19cと他端側の入口側高圧室19dに長さを変えて区画される。また第1〜第3出口側開閉弁41〜43を上記3個の入口側開閉弁31〜33に連動して開閉することにより、即ち3個の出口側開閉弁41〜43のうち上記閉止した入口側開閉弁に対向する出口側開閉弁を閉止し上記開放した入口側開閉弁に対向する出口側開閉弁を開放することにより、出口側タンク21が一端側の出口側低圧室21cと他端側の出口側高圧室21dに長さを変えて区画される。具体的には、第1入口側開閉弁31の閉止時に入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比が1:3となり、第2入口側開閉弁32の閉止時に入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比が1:1となり、第3入口側開閉弁33の閉止時に入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比が3:1となる。また第1出口側開閉弁41の閉止時に出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比が1:3となり、第2出口側開閉弁42の閉止時に出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比が1:1となり、第3出口側開閉弁43の閉止時に出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比が3:1となる。なお、この実施の形態では、複数の入口側開閉弁及び複数の出口側開閉弁をそれぞれ3個ずつ設けたが、入口側開閉弁及び出口側開閉弁が同数であれば、2個ずつ又は4個ずつ或いはそれ以上設けてもよい。またこの実施の形態では、複数の入口側開閉弁の間隔を等間隔に設け、複数の出口側開閉弁の間隔を等間隔に設けたが、複数の入口側開閉弁の間隔を等間隔に設けなくてもよく、複数の出口側開閉弁の間隔を等間隔に設けてなくてもよい。
一方、エンジン13の運転状況はエンジン13の回転速度により検出される。エンジン13の回転速度はエンジン回転センサ24により検出される。コントローラ27の制御入力には上記エンジン回転センサ24の検出出力が接続され、コントローラ27の制御出力は第1〜第3入口側モータ31b〜33b及び第1〜第3出口側モータ41b〜43bにそれぞれ接続される。またコントローラ27にはメモリ28が設けられ、このメモリ28にはエンジン13の回転速度に応じた第1〜第3入口側開閉弁31〜33及び第1〜第3出口側開閉弁41〜43の開閉がマップとして記憶される。なお、本実施の形態のインタクーラ18のサイズは、エンジン運転領域中、高圧吸気のインタクーラ18と低圧吸気のインタクーラ18の合算された冷却負荷により決定される。例えば、大型のエンジンでは、エンジン回転速度が低速であるとき、高圧吸気のインタクーラ18による冷却能力は中速時の1.5倍あれば十分であり、低圧吸気のインタクーラ18による冷却能力は中速時の1/3あれば十分であることをシミュレーションにより求めた(図3参照)。またエンジンの回転速度が高速であるとき、高圧吸気のインタクーラ18による冷却能力は中速時の1/3あれば十分であり、低圧吸気のインタクーラ18による冷却能力は中速時の1.5あれば十分であることをシミュレーションにより求めた(図3参照)。
このように構成された2段ターボ過給装置の動作を説明する。
エンジン13を低速で運転すると、エンジン13の回転速度が低速であることをエンジン回転センサ24が検出する。コントローラ27はエンジン回転センサ24の検出出力をメモリ28に記憶されたマップと比較し、第1入口側モータ31b及び第1出口側モータ41bを駆動して第1入口側弁本体31a及び第1出口側弁本体41aをそれぞれ閉止し、第2入口側モータ32b及び第2出口側モータ42bを駆動して第2入口側弁本体32a及び第2出口側弁本体42aをそれぞれ開放し、更に第3入口側モータ33b及び第3出口側モータ43bを駆動して第3入口側弁本体33a及び第3出口側弁本体43aをそれぞれ開放する。エンジン13の回転速度が低速である場合、エンジン13から排出される排ガス流量が少ないため、小型の高圧段タービン11aは高速で回転し、大型の低圧段タービン12aは低速で回転する。このため小型の高圧段コンプレッサ11bで圧縮された高圧吸気の方が大型の低圧段コンプレッサ12bで圧縮された低圧吸気より圧力比が高くなって高温になる。この結果、入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比がおよそ1:3となるように入口側タンク19を区画し、出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比がおよそ1:3となるように出口側タンク21を区画したので、高圧吸気通路17を通って高圧吸気用入口19bから入口側高圧室19dに流入した高圧吸気が全本数のおよそ3/4のチューブ22を通過し、低圧吸気通路16を通って低圧吸気用入口19aから入口側低圧室19cに流入した低圧吸気が全本数のおよそ1/4のチューブ22を通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。
エンジン13を中速で運転すると、エンジン13の回転速度が中速であることをエンジン回転センサ24が検出する。コントローラ27はエンジン回転センサ24の検出出力をメモリ28に記憶されたマップと比較し、第2入口側モータ32b及び第2出口側モータ42bを駆動して第2入口側弁本体32a及び第2出口側弁本体42aをそれぞれ閉止し、第1入口側モータ31b及び第1出口側モータ41bを駆動して第1入口側弁本体31a及び第1出口側弁本体41aをそれぞれ開放し、第3入口側モータ33b及び第3出口側モータ43bを駆動して第3入口側弁本体33a及び第3出口側弁本体43aをそれぞれ開放する。エンジン13の回転速度が中速である場合、小型の高圧段コンプレッサ11bで圧縮された高圧吸気と大型の低圧段コンプレッサ12bで圧縮された低圧吸気の圧力比はほぼ等しく、高圧吸気及び低圧吸気は同程度に高温になる。この結果、入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比がおよそ1:1となるように入口側タンク19を区画し、出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比がおよそ1:1となるように出口側タンク21を区画したので、入口側高圧室19dに流入した高圧吸気と入口側低圧室19cに流入した低圧吸気が同一本数のチューブ22をそれぞれ通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。
エンジン13を高速で運転すると、エンジン13の回転速度が高速であることをエンジン回転センサ24が検出する。コントローラ27はエンジン回転センサ24の検出出力をメモリ28に記憶されたマップと比較し、第3入口側モータ33b及び第3出口側モータ43bを駆動して第3入口側弁本体33a及び第3出口側弁本体43aをそれぞれ閉止し、第1入口側モータ31b及び第1出口側モータ41bを駆動して第1入口側弁本体31a及び第1出口側弁本体41aをそれぞれ開放し、第2入口側モータ32b及び第2出口側モータ42bを駆動して第2入口側弁本体32a及び第2出口側弁本体42aをそれぞれ開放する。エンジン13の回転速度が高速である場合、エンジン13から排出される排ガス流量が極めて多いため、小型の高圧段タービン11aをバイパスするバイパス通路20に排ガスを通すので、エンジン回転速度の低速時と同等か或いはそれより低速で回転し、大型の低圧段タービン12aは高速で回転する。このため大型の低圧段コンプレッサ12bで圧縮された低圧吸気の方が小型の高圧段コンプレッサ11bで圧縮された高圧吸気より圧力比が高くなって高温になる。この結果、入口側低圧室19cの長さと入口側高圧室19dの長さの比がおよそ3:1となるように入口側タンク19を区画し、出口側低圧室21cの長さと出口側高圧室21dの長さの比がおよそ3:1となるように出口側タンク21を区画することにより、高圧吸気通路17を通って高圧吸気用入口19bから入口側高圧室19dに流入した高圧吸気が全本数のおよそ1/4のチューブを通過し、低圧吸気通路16を通って低圧吸気用入口19aから入口側低圧室19cに流入した低圧吸気が全本数のおよそ3/4のチューブを通過するので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。
<第2の実施の形態>
図4〜図6は本発明の第2の実施の形態を示す。図4及び図5において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、単一のインタクーラ58は、一端が低圧段コンプレッサ12bの吐出口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ11bの吐出口に高圧吸気通路17を通って接続された入口側シリンダ59と、一端が高圧段コンプレッサ1bの吸入口に低圧吸気通路16を通って接続されかつ他端がエンジン13の吸気ポートに高圧吸気通路17を通って接続された出口側シリンダ61と、入口側シリンダ59及び出口側シリンダ61を連通接続する複数のチューブ62とを有する(図4及び図5)。入口側シリンダ59はエンジン13の前方下側にエンジン13の幅方向に延びて設けられる。この入口側シリンダ59の一端には低圧吸気用入口59aが形成され、この低圧吸気用入口59aは上流側の低圧吸気通路16を通して低圧段コンプレッサ12bの吐出口に接続される。また入口側シリンダ59の他端には高圧吸気用入口59bが形成され、この高圧吸気用入口59bは上流側の高圧吸気通路17を通して高圧段コンプレッサ11bの吐出口に接続される。
出口側シリンダ61は入口側シリンダ59に所定の間隔をあけて対向して設けられる。即ち、出口側シリンダ61はエンジン13の前方上側にエンジン13の幅方向に延びて設けられる。この出口側シリンダ61の一端には低圧吸気用出口61aが形成され、この低圧吸気用出口61aは下流側の低圧吸気通路16を通して高圧段コンプレッサ11bの吸入口に接続される。また出口側シリンダ61の他端には高圧吸気用出口61bが形成され、この高圧吸気用出口61bは下流側の高圧吸気通路17を通してエンジン13の吸気ポートに接続される。複数のチューブ62はエンジン13の幅方向に所定の間隔をあけかつ鉛直方向に延びて設けられ、複数のチューブ62の各一端は入口側シリンダ59の側面に等間隔にそれぞれ連通接続され、複数のチューブ62の各他端は出口側シリンダ61の側面に等間隔にそれぞれ連通接続される。図4及び図5では、入口側シリンダ59をエンジン13の前面から前方に離れた位置にエンジン13の幅方向に延びて設け、出口側シリンダ61をエンジン13の前面に近接した位置にエンジン13の幅方向に延びて設け、複数のチューブ62をエンジン13の進行方向に延びて設けているけれども、これはインタクーラ58と低圧吸気通路16及び高圧吸気通路17との接続状況を明示するためである。また複数のチューブ62間の各隙間には冷媒(空気)が通るように構成され、これにより上記チューブ62内を通る高温の低圧吸気及び高圧吸気がこれらの吸気より低温の冷媒(空気)と間接接触して冷却されるように構成される。なお、入口側シリンダをエンジンの前方上側にエンジンの幅方向に延びて設け、出口側タンクをエンジンの前方下側にエンジンの幅方向に延びて設け、複数のチューブを鉛直方向に延びて設けてもよく、又は入口側シリンダをエンジンの前方右側に鉛直方向に延びて設け、出口側シリンダをエンジンの前方左側に鉛直方向に延びて設け、複数のチューブをエンジンの幅方向に水平に延びて設けてもよく、或いは入口側シリンダをエンジンの前方左側に鉛直方向に延びて設け、出口側シリンダをエンジンの前方右側に鉛直方向に延びて設け、複数のチューブをエンジンの幅方向に水平に延びて設けてもよい。
効率変更手段63は、入口側シリンダ59内を摺動する単一の入口側ピストン64と、出口側シリンダ61内を摺動する単一の出口側ピストン66と、入口側ピストン64を駆動する入口側アクチュエータ67と、出口側ピストン66を駆動する出口側アクチュエータ68とを有する。入口側ピストン64は入口側シリンダ59内を摺動することにより入口側シリンダ59を一端側の入口側低圧室59cと他端側の入口側高圧室59dに長さを変えて区画し、出口側ピストン66は出口側シリンダ61内を摺動することにより出口側シリンダ61を一端側の出口側低圧室61cと他端側の出口側高圧室61dに長さを変えて区画する。入口側アクチュエータ67は、入口側シリンダ59に挿入され先端が入口側ピストン64に取付けられた入口側ロッド67aと、この入口側ロッド67aの基端が取付けられ入口側ピストン64を入口側シリンダ59の長手方向に摺動させる入口側流体圧シリンダ67bとを有する。また出口側アクチュエータ68は、出口側シリンダ61に挿入され先端が出口側ピストン66に取付けられた出口側ロッド68aと、この出口側ロッド68aの基端が取付けられ出口側ピストン66を出口側シリンダ61の長手方向に摺動させる出口側流体圧シリンダ68bとを有する。入口側流体圧シリンダ67bは入口側シリンダ59の他端に取付けられ、出口側流体圧シリンダ68bは出口側シリンダ61の他端に取付けられる。更に入口側流体圧シリンダ67bへの流体の給排は入口側電磁弁67cにより行われ、出口側流体圧シリンダ68bへの流体の給排は出口側電磁弁68cにより行われる。
一方、エンジン13の運転状況はエンジン13の回転速度及びエンジンの負荷により検出される。エンジンの回転速度はエンジン回転センサ24により検出され、エンジンの負荷はエンジン負荷センサ69により検出される。また低圧吸気用出口61aにはインタクーラ58で冷却された低圧吸気の温度を検出する低圧温度センサ71が設けられ、高圧吸気用出口61bにはインタクーラ58で冷却された高圧吸気の温度を検出する高圧温度センサ72が設けられる。コントローラ27の制御入力には上記エンジン回転センサ24、エンジン負荷センサ69、低圧温度センサ71及び高圧温度センサ72の各検出出力がそれぞれ接続され、コントローラ27の制御出力は入口側電磁弁67c及び出口側電磁弁68cにそれぞれ接続される。またコントローラ27にはメモリ28が設けられる。このメモリ28には、エンジン13の回転速度及びエンジン13の負荷に応じた入口側ピスト64ン及び出口側ピストン66の位置がマップとしてそれぞれ記憶されるとともに、エンジン13の回転速度及びエンジン13の負荷に応じた高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の設定温度及び低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の設定温度がマップとしてそれぞれ記憶される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された2段ターボ過給装置の動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
エンジン13を低速で運転すると、エンジン13の回転速度が低速であることをエンジン回転センサ24が検出し、エンジン13の負荷が低負荷であることをエンジン負荷センサ69が検出する。コントローラ27はエンジン回転センサ24及びエンジン負荷センサ69の各検出出力をメモリ28に記憶されたマップと比較し、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の一端側の所定の位置まで移動させ、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を出口側シリンダ61の一端側の入口側ピストン64に対向する位置まで移動させる。次いで高圧温度センサ72が高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の温度を検出し、コントローラ27が高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より高いと判断すると、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の一端側に、実測温度及び設定温度の差に基づく所定距離だけ移動させるとともに、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を入口側ピストン64に連動させて出口側シリンダ61の一端側に所定距離だけ移動させる。コントローラ27はこの操作を高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度が設定温度より低くなるまで繰返す。
次に低圧温度センサ71が低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の温度を検出し、コントローラ27が低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より高いと判断すると、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の他端側に、実測温度及び設定温度の差に基づく所定距離だけ移動させるとともに、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を入口側ピストン64に連動させて出口側シリンダ61の他端側に所定距離だけ移動させる。その後コントローラ27は再び高圧温度センサ72の検出出力に基づいて高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より低いと判断すると、再び低圧温度センサ71の検出出力に基づいて低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より低いと判断すると、入口側ピストン64及び出口側ピストン66を図5(a)で示す位置にそれぞれ保持する。この結果、高圧吸気通路17を通って高圧吸気用入口59bから入口側高圧室59dに流入した高圧吸気が多くの本数のチューブ62を通過し、低圧吸気通路16を通って低圧吸気用入口59aから入口側低圧室59cに流入した低圧吸気が少ない本数のチューブ62を通過する。従って、高圧吸気及び低圧吸気の放熱量がそれぞれ最適にきめ細かく制御されるので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。
一方、エンジン13を高速で運転すると、エンジン13の回転速度が高速であることをエンジン回転センサ24が検出し、エンジン13の負荷が比較的高負荷であることをエンジン負荷センサ69が検出する。コントローラ27はエンジン回転センサ24及びエンジン負荷センサ69の各検出出力をメモリ28に記憶されたマップと比較し、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の他端側の所定の位置まで移動させ、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を出口側シリンダ61の他端側の入口側ピストン64に対向する位置まで移動させる。次いで高圧温度センサ72が高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の温度を検出し、コントローラ27が高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より高いと判断すると、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の一端側に、実測温度及び設定温度の差に基づく所定距離だけ移動させるとともに、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を入口側ピストン64に連動させて出口側シリンダ61の一端側に所定距離だけ移動させる。コントローラ27はこの操作を高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度が設定温度より低くなるまで繰返す。
次に低圧温度センサ71が低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の温度を検出し、コントローラ27が低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より高いと判断すると、入口側電磁弁67cを駆動して入口側ピストン64を入口側シリンダ59の他端側に、実測温度及び設定温度の差に基づく所定距離だけ移動させるとともに、出口側電磁弁68cを駆動して出口側ピストン66を入口側ピストン64に連動させて出口側シリンダ61の他端側に所定距離だけ移動させる。その後コントローラ27は再び高圧温度センサ72の検出出力に基づいて高圧吸気用出口61bにおける高圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より低いと判断すると、低圧温度センサ71の検出出力に基づいて低圧吸気用出口61aにおける低圧吸気の実測温度と設定温度とを比較し、実測温度が設定温度より低いと判断すると、入口側ピストン64及び出口側ピストン66を図5(c)で示す位置にそれぞれ保持する。この結果、高圧吸気通路17を通って高圧吸気用入口59bから入口側高圧室59dに流入した高圧吸気が少ない本数のチューブ62を通過し、低圧吸気通路16を通って低圧吸気用入口59aから入口側低圧室59cに流入した低圧吸気が多い本数のチューブ62を通過する。従って、高圧吸気及び低圧吸気の放熱量がそれぞれ最適にきめ細かく制御されるので、高圧吸気及び低圧吸気をそれぞれ適切に冷却できる。
<第3の実施の形態>
図7は本発明の第3の実施の形態を示す。図7において図5と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、入口側アクチュエータ77が、入口側シリンダ59の長手方向に延びかつ入口側シリンダ59に回動可能に挿入された入口側ねじ棒77aと、この入口側ねじ棒77aを回動させる入口側モータ77bとを有し、出口側アクチュエータ78が、出口側シリンダ61の長手方向に延びかつ出口側シリンダ61に回動可能に挿入された出口側ねじ棒78aと、この出口側ねじ棒78aを回動させる出口側モータ78bとを有する。入口側ピストン74の中心には雌ねじ74aが形成され、入口側ねじ棒77aの外周面に形成された雄ねじは入口側ピストン74の雌ねじ74aに螺合される。また出口側ピストン76の中心には雌ねじ76aが形成され、出口側ねじ棒78aの外周面に形成された雄ねじは出口側ピストン76の雌ねじ76aに螺合される。入口側ピストン74が入口側シリンダ59内を回転するのを阻止するために、円板状の入口側ピストン74の外周面及び円筒状の入口側シリンダ59の内周面にそれぞれ平坦部(図示せず)を設けることが好ましい。また出口側ピストン76が出口側シリンダ61内を回転するのを阻止するために、円板状の出口側ピストン76の外周面及び円筒状の出口側シリンダ61の内周面にそれぞれ平坦部(図示せず)を設けることが好ましい。更に入口側モータ77bは入口側シリンダ59の一端に取付けられ、出口側モータ78bは出口側シリンダ61の一端に取付けられる。なお、上記ねじ棒とピストンとの螺合は、雄ねじと雌ねじの螺合ではなく、ねじ棒の外周面及びピストンの孔の内周面に螺旋状の凹溝をそれぞれ形成しこれらの凹溝に球体が転動するように構成されたボールねじによる螺合であってもよい。上記以外は第2の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された2段ターボ過給装置では、入口側シリンダ59の一端に取付けられた入口側モータ77bの突出長さが第2の実施の形態の入口側流体圧シリンダの突出長さより短く、出口側シリンダ61の一端に取付けられた出口側モータ78bの突出長さが第2の実施の形態の出口側流体圧シリンダの突出長さより短いため、第2の実施の形態より搭載スペースを低減できる。上記以外の動作は第2の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第4の実施の形態>
図8は本発明の第4の実施の形態を示す。図8において図7と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、入口側アクチュエータ87の入口側ねじ棒87aの一端に入口側プーリ89aが嵌着され、出口側ねじ棒88aの一端に出口側プーリ89bが嵌着され、単一の駆動モータ(図示せず)の出力軸に駆動プーリ(図示せず)が嵌着され、これらのプーリ89a,89bにベルト89cが掛け渡される。上記入口側プーリ89a及び出口側プーリ89b及びベルト89cにより、入口側ねじ棒87a及び出口側ねじ棒88aを同期して連動させる連動機構89が構成される。上記入口側プーリ89a、出口側プーリ89b及び駆動プーリはタイミングプーリであり、ベルト89cはタイミングベルトであることが好ましい。なお、プーリに替えてスプロケットを用い、ベルトに替えてチェーンを用いてもよい。上記以外は第3の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された2段ターボ過給装置では、入口側ねじ棒87a及び出口側ねじ棒88aを連動機構89を介して単一の駆動モータにより回転駆動できるので、入口側ねじ棒87a及び出口側ねじ棒88aの回転を第3の実施の形態より容易に同期させることができ、入口側ピストン74及び出口側ピストン76を確実に連動させることができる。上記以外の動作は第3の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第5の実施の形態>
図9は本発明の第5の実施の形態を示す。図9において図7と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、入口側ピストン94が、円板状のピストン本体94aと、このピストン本体94aの両面にそれぞれ突設された一端側ボス94b及び他端側ボス94cとを有し、出口側ピストン96が、円板状のピストン本体96aと、このピストン本体96aの両面にそれぞれ突設された一端側ボス96b及び他端側ボス96cとを有する。また入口側アクチュエータ97は、入口側シリンダ59の一端側から挿入された一端側ねじ棒97aと、入口側シリンダ59の一端に取付けられ一端側ねじ棒97aを回転駆動する第1入口側モータ97bと、入口側シリンダ59の他端側から挿入された他端側ねじ棒97cと、入口側シリンダ59の他端に取付けられ他端側ねじ棒97cを回転駆動する第2入口側モータ97dと、一端側ボス94bに形成され一端側ねじ棒97aに螺合する一端側雌ねじ97eと、他端側ボス94cに形成され他端側ねじ棒97cに螺合する他端側雌ねじ97fとを有する。更に出口側アクチュエータ98は、出口側シリンダ61の一端側から挿入された一端側ねじ棒98aと、出口側シリンダ61の一端に取付けられ一端側ねじ棒98aを駆動する第1出口側モータ98bと、出口側シリンダ61の他端側から挿入された他端側ねじ棒98cと、出口側シリンダ61の他端に取付けられ他端側ねじ棒98cを駆動する第2出口側モータ98dと、一端側ボス96bに形成され一端側ねじ棒98aに螺合する一端側雌ねじ98eと、他端側ボス96cに形成され他端側ねじ棒98cに螺合する他端側雌ねじ98fとを有する。入口側ピストン94に形成された一端側雌ねじ97eと他端側雌ねじ97fは互いに連通しておらず、出口側ピストン96に形成された一端側雌ねじ98eと他端側雌ねじ98fは互いに連通していない。上記以外は第3の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された2段ターボ過給装置では、入口側ピストン94の一端側雌ねじ97eと他端側雌ねじ97fが互いに連通していないため、入口側高圧室59dの高圧吸気が入口側低圧室59cにねじ溝を通って流入せず、入口側高圧室59dと入口側低圧室59cを入口側ピストン94によりそれぞれ密閉した状態で区画できる。また出口側ピストン96の一端側雌ねじ98eと他端側雌ねじ98fが互いに連通していないため、出口側高圧室61dの高圧吸気が出口側低圧室61cにねじ溝を通って流入せず、出口側高圧室61dと出口側低圧室61cを出口側ピストン96によりそれぞれ密閉した状態で区画できる。上記以外の動作は第3の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
本発明第1実施形態2段ターボ過給装置の構成図である。 その装置のインタクーラの断面構成図である。 エンジン回転速度を変化させたときの高圧吸気及び低圧吸気のインタクーラによる放熱量の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態を示す図1に対応する2段ターボ過給装置の構成図である。 その装置のインタクーラの断面構成図である。 そのインタクーラに設けられた効率変更手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態を示す図5に対応するインタクーラの断面構成図である。 本発明の第4実施形態を示す図5に対応するインタクーラの断面構成図である。 本発明の第5実施形態を示す図5に対応するインタクーラの断面構成図である。
符号の説明
11 高圧段ターボ過給機
11a 高圧段タービン
11b 高圧段コンプレッサ
12 低圧段ターボ過給機
12a 低圧段タービン
12b 低圧段コンプレッサ
13 エンジン
14 エアクリーナ
16 低圧吸気通路
17 高圧吸気通路
18,58 インタクーラ
19 入口側タンク
19c,59c 入口側低圧室
19d,59d 入口側高圧室
20 バイパス通路
20a ウエストゲートバルブ
21 出口側タンク
21c,61c 出口側低圧室
21d,61d 出口側高圧室
22,62 チューブ
23,63 効率変更手段
27 コントローラ
31〜33 入口側開閉弁
41〜43 出口側開閉弁
59 入口側シリンダ
61 出口側シリンダ
64,74,94 入口側ピストン
66,76,96 出口側ピストン
67,77,87,97 入口側アクチュエータ
67a 入口側ロッド
67b 入口側流体圧シリンダ
68,78,88,98 出口側アクチュエータ
68a 出口側ロッド
68b 出口側流体圧シリンダ
77a,87a,97a,97c 入口側ねじ棒
77b,97b,97d 入口側モータ
78a,88a,98a,98c 出口側ねじ棒
78b,98b,98d 出口側モータ
89 連動機構

Claims (6)

  1. エンジン(13)から排出された排ガスのエネルギにより駆動される高圧段タービン(11a)とこの高圧段タービン(11a)と同軸上に設けられた高圧段コンプレッサ(11b)とを有する高圧段ターボ過給機(11)と、
    前記高圧段タービン(11a)から排出された排ガスのエネルギにより駆動された低圧段タービン(12a)とこの低圧段タービン(12a)と同軸上に設けられエアクリーナ(14)からの吸気を圧縮する低圧段コンプレッサ(12b)とを有し前記高圧段ターボ過給機(11)より大型に形成された低圧段ターボ過給機(12)と、
    前記高圧段タービン(11a)をバイパスするように前記排気通路(15)に連通接続されたバイパス通路(20)と、
    前記バイパス通路(20)に設けられ前記高圧段タービン(11a)に流す排ガス量の調整を行うウエストゲートバルブ(20a)と、
    前記低圧段コンプレッサ(12b)により圧縮された低圧吸気を前記高圧段コンプレッサ(11b)に供給する低圧吸気通路(16)と、
    前記低圧吸気の前記高圧段コンプレッサ(11b)による更なる圧縮により高圧吸気として前記エンジン(13)に供給する高圧吸気通路(17)と、
    前記低圧吸気通路(16)及び前記高圧吸気通路(17)に設けられ前記低圧吸気通路(16)を通る低圧吸気及び前記高圧吸気通路(17)を通る高圧吸気の双方を冷媒に間接接触させてそれぞれ同時に冷却する単一のインタクーラ(18,58)と、
    前記インタクーラ(18,58)に設けられ前記低圧吸気及び前記高圧吸気の前記冷媒との接触面積を変えて前記低圧吸気及び前記高圧吸気の温度効率を変更する効率変更手段(23,63)と、
    前記エンジン(13)の運転状況に応じて前記効率変更手段(23,63)を制御するコントローラ(27)と
    を備えた2段ターボ過給装置。
  2. 単一のインタクーラ(63)は、一端が低圧段コンプレッサ(12b)の吐出口に低圧吸気通路(16)を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ(11b)の吐出口に高圧吸気通路(17)を通って接続された入口側シリンダ(59)と、前記入口側シリンダ(59)に対向して設けられ一端が前記高圧段コンプレッサ(11b)の吸入口に前記低圧吸気通路(16)を通って接続されかつ他端がエンジン(13)の吸気ポートに前記高圧吸気通路(17)を通って接続された出口側シリンダ(61)と、前記入口側シリンダ(59)及び前記出口側シリンダ(61)間に所定の間隔をあけて設けられ各一端が前記入口側シリンダ(59)に連通接続され各他端が前記出口側シリンダ(61)に連通接続され低圧吸気及び高圧吸気を冷媒に間接接触させる複数のチューブ(62)とを有し、
    効率変更手段(63)が、前記入口側シリンダ(59)内を摺動し前記入口側シリンダ(59)を一端側の入口側低圧室(59c)と他端側の入口側高圧室(59d)に長さを変えて区画する入口側ピストン(64,74,94)と、前記出口側シリンダ(61)内を摺動し前記出口側シリンダ(61)を一端側の出口側低圧室(61c)と他端側の出口側高圧室(61d)に長さを変えて区画する出口側ピストン(66,76,96)と、前記入口側ピストン(64,74,94)を駆動する入口側アクチュエータ(67,77,87,97)と、前記出口側ピストン(66,76,96)を駆動する出口側アクチュエータ(68,78,88,98)とを有し、
    コントローラ(27)がエンジン(13)の運転状況に応じて、前記入口側アクチュエータ(67,77,87,97)及び前記出口側アクチュエータ(68,78,88,98)を連動して制御するように構成された請求項1記載の2段ターボ過給装置。
  3. 入口側アクチュエータ(67)が、入口側シリンダ(59)に挿入され先端が入口側ピストン(64)に取付けられた入口側ロッド(67a)と、この入口側ロッド(67a)の基端が取付けられ前記入口側ピストン(64)を前記入口側シリンダ(59)の長手方向に摺動させる入口側流体圧シリンダ(67b)とを有し、
    出口側アクチュエータ(68)が、出口側シリンダ(61)に挿入され先端が出口側ピストン(66)に取付けられた出口側ロッド(68a)と、この出口側ロッド(68a)の基端が取付けられ前記出口側ピストン(66)を前記出口側シリンダ(61)の長手方向に摺動させる出口側流体圧シリンダ(68b)とを有する請求項2記載の2段ターボ過給装置。
  4. 入口側アクチュエータ(77,97)が、入口側シリンダ(59)の長手方向に延びかつ前記入口側シリンダ(59)に回動可能に挿入され入口側ピストン(74,94)に螺合する入口側ねじ棒(77a,97a,97c)と、この入口側ねじ棒(77a,97a,97c)を回動させる入口側モータ(77b,97b,97d)とを有し、
    出口側アクチュエータ(78,98)が、出口側シリンダ(61)の長手方向に延びかつ前記前記口側シリンダ(61)に回動可能に挿入され出口側ピストン(66,96)に螺合する出口側ねじ棒(78a,98a,98c)と、この出口側ねじ棒(78a,98a,98c)を回動させる出口側モータ(78b,98b,98d)とを有する請求項2記載の2段ターボ過給装置。
  5. 入口側アクチュエータ(87)が、入口側シリンダ(59)の長手方向に延びかつ前記入口側シリンダ(59)に回動可能に挿入され入口側ピストン(74)に螺合する入口側ねじ棒(87a)を有し、
    出口側アクチュエータ(88)が、出口側シリンダ(61)の長手方向に延びかつ前記出口側シリンダ(61)に回動可能に挿入され出口側ピストン(66)に螺合する出口側ねじ棒(88a)を有し、
    前記入口側ねじ棒(87a)及び前記出口側ねじ棒(88a)が連動機構(89)を介して単一の駆動モータにより駆動されるように構成された請求項2記載の2段ターボ過給装置。
  6. 単一のインタクーラ(23)は、一端が低圧段コンプレッサ(12b)の吐出口に低圧吸気通路(16)を通って接続されかつ他端が高圧段コンプレッサ(11b)の吐出口に高圧吸気通路(17)を通って接続された入口側タンク(19)と、前記入口側タンク(19)に対向して設けられ一端が前記高圧段コンプレッサ(11b)の吸入口に前記低圧吸気通路(16)を通って接続されかつ他端がエンジン(13)の吸気ポートに前記高圧吸気通路(17)を通って接続された出口側タンク(21)と、前記入口側タンク(19)及び前記出口側タンク(21)間に所定の間隔をあけて設けられ各一端が前記入口側タンク(19)に連通接続され各他端が前記出口側タンク(21)に連通接続され低圧吸気及び高圧吸気を冷媒に間接接触させる複数のチューブ(22)とを有し、
    効率変更手段(23)が、前記入口側タンク(19)に一端から他端に向って所定の間隔をあけて配設され前記入口側タンク(19)を一端側の入口側低圧室(19c)と他端側の入口側高圧室(19d)に長さを変えて区画する複数の入口側開閉弁(31〜33)と、前記出口側タンク(21)に前記複数の入口側開閉弁(31〜33)にそれぞれ対向するように所定の間隔をあけて配設され前記出口側タンク(21)を一端側の出口側低圧室(21c)と他端側の出口側高圧室(21d)に長さを変えて区画する複数の出口側開閉弁(41〜43)とを有し、
    コントローラ(27)がエンジン(13)の運転状況に応じて、対向する前記複数の入口側開閉弁(31〜33)及び前記複数の出口側開閉弁(41〜43)を連動して制御するように構成された請求項1記載の2段ターボ過給装置。
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