JP2006089850A - 対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法 - Google Patents

対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006089850A
JP2006089850A JP2005276327A JP2005276327A JP2006089850A JP 2006089850 A JP2006089850 A JP 2006089850A JP 2005276327 A JP2005276327 A JP 2005276327A JP 2005276327 A JP2005276327 A JP 2005276327A JP 2006089850 A JP2006089850 A JP 2006089850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sputtering
sputtering apparatus
target
chamber
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005276327A
Other languages
English (en)
Inventor
Han-Ki Kim
漢基 金
Kyu-Sung Lee
奎成 李
Meishu Kyo
明洙 許
Kyokun Tei
京勳 鄭
Shakuken Tei
錫憲 鄭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung SDI Co Ltd
Original Assignee
Samsung SDI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020040076151A external-priority patent/KR20060027280A/ko
Priority claimed from KR1020040096346A external-priority patent/KR100670464B1/ko
Priority claimed from KR1020050001140A external-priority patent/KR100659085B1/ko
Application filed by Samsung SDI Co Ltd filed Critical Samsung SDI Co Ltd
Publication of JP2006089850A publication Critical patent/JP2006089850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、円板型の対向ターゲットを使用することにより、薄膜形成時に発生する高いエネルギーを有する粒子の基板衝突による膜の損傷を防止し、前記円板型の対向ターゲットの周りに複数の基板を回転させて薄膜を形成することにより、大量生産に適合したスパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法を提供するためのものである。
【解決手段】 本発明は、胴体をなすチャンバーと、前記チャンバーの内壁に沿って複数の基板を装着できる基板装着部と、を備えるチャンバー部と、所定の距離を置いて対向配置されて拘束空間を形成する一対の対向スパッタリングターゲットと、前記一対のターゲットの各々の背面に設けられて前記拘束空間に磁界を発生させる磁界発生手段と、を備えてなされる。
【選択図】 図2a

Description

本発明は、スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法に関し、より詳細には、円板型の対向ターゲットを使用することによって、薄膜形成時に発生する高いエネルギーを有する粒子の基板衝突による膜の損傷を防止し、前記円板型の対向ターゲットの周りに複数の基板を回転させて薄膜を形成することによって、大量生産に適合できる対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法に関する。
一般に、有機電界発光表示装置は、電子(electron)注入電極(cathode)と正孔(hole)注入電極(anode)から電子(electron)と正孔(hole)を各々発光層(emitting layer)の内部に注入して、注入された電子(electron)と正孔(hole)が結合したエキシトン(exciton)が励起状態から基底状態に落ちる時に発光する発光表示装置である。
このような原理により、従来の薄膜液晶表示素子とは異なり、別途の光源を必要としないので素子の体積と重さを減らすことができる長所がある。
前記有機電界発光表示装置を駆動する方式はパッシブマトリックス型(passive matrix type)とアクティブマトリックス型(active matrix type)とに分けられる。
前記パッシブマトリックス型有機電界発光表示装置は、その構成が単純であり、製造方法も単純であるが、高い消費電力と表示素子の大面積化に困難があり、配線の数が増加すればするほど開口率が低下する短所がある。
従って、小型の表示素子に適用する場合には前記パッシブマトリックス型有機電界発光表示装置を使用する反面、大面積の表示素子に適用する場合には前記アクティブマトリックス型有機電界発光表示装置を使用する。
また、前記有機電界発光表示装置は、上部電極及び下部電極間に一般的にAlq3からなる発光層を含む有機膜が介された構造からなる。この際、前記上部電極及び下部電極のうちの1つ、例えば、下部電極がアノード電極として、上・下部電極のうちの他の1つ、例えば、上部電極がカソード電極として作用して発光することになる。
このような前記有機電界発光表示装置は、前記有機電界発光表示装置の発光形態によって差があるが、一般に、前記上部電極及び下部電極に一般的に金属膜または透明導電膜などをスパッタリング法により蒸着して形成する。
このようなスパッタリング法は、有機電界発光表示装置などの電子デバイス製作工程に代表される成膜工程技術にはなくてはならないものであって、広範囲な応用範囲を有する乾式プロセス技術に広く知られており、真空容器内にArガスのような稀ガスを導入し、ターゲットにカソード直流(DC)電力または高周波(RF)電力を150V以上の高圧で供給して、グロー(glow)放電により成膜する方法である。
前記のようなスパッタリング法において、印加電圧はプラズマ形成時にターゲットから飛び出す粒子が有するエネルギーと密接な関係を有することになるが、前記のスパッタリング法は150V以上に電源を供給することにより、100eV以上の高いエネルギーを有する粒子の生成が増加する。
前記スパッタリング工程中に発生する高いエネルギーを有する粒子が基板と衝突して前記基板に損傷を与える問題がある。また、前記基板上にその他の薄膜が形成されている場合は、前記薄膜に損傷を与えることになる。
特に、前記有機電界発光表示装置の前記発光層を備える有機膜上に上部電極をスパッタリング法により形成する場合、前記スパッタリング工程中に発生する100eV以上の高いエネルギーを有する粒子が前記有機膜と衝突して前記有機膜に損傷を与えることになり、このような有機膜の損傷により、図1のように、有機発光表示装置の逆バイアス(reverse bias)領域で漏洩電流が大きく増加する問題がある。
一方、前記のような問題を解決するために、特許文献1では、スパッタリング装備において2枚のターゲットを互いに対向するようにする対向ターゲット式スパッタリング装備を開示している。
しかしながら、前記対向ターゲット式スパッタリング装備は一枚の基板のみを装着してスパッタリングし薄膜を形成するので、大量生産への適用には限界がある。
大韓民国特許出願公開2002-0087839号明細書
本発明は、前記従来の技術の問題を解決するためのものであって、円板型の対向ターゲットを使用することにより、薄膜形成時に発生する高いエネルギーを有する粒子の基板衝突による膜の損傷を防止する対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法を提供することをその目的とする。
また、本発明は、前記円板型の対向ターゲットの周りに複数の基板を回転させて薄膜を形成することにより、大量生産に適合した対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法を提供することに又別の目的がある。
前記の目的の達成のための本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置は、胴体をなすチャンバーと、前記チャンバーの内壁に沿って複数の基板を装着できる基板装着部と、を備えるチャンバー部と、所定の距離を置いて対向配置されて拘束空間を形成する一対の対向スパッタリングターゲットと、前記一対のターゲットの各々の後面に設けられて前記拘束空間に磁界を発生させる磁界発生手段と、を備える少なくとも1つのスパッタリングターゲット部と、を備えてなされる。
前記基板装着部は、前記チャンバーの内部に沿って回転するようになされて、前記基板装着部の回転軌道と前記一対の対向スパッタリングターゲットは同心円をなす。
前記一対の対向スパッタリングターゲットは円板型であり、前記一対の対向スパッタリングターゲットは互いに同一な物質、または、互いに異なる物質からなることができる。
前記チャンバーは内圧が0.1mTorrないし100mTorrに維持される。
前記スパッタリングターゲット部の磁界発生手段を冷却させるための冷却装置を更に備えることもできる。
前記基板は100℃以下に維持されることが好ましい。
また、本発明の有機電界発光表示装置の製造方法は、基板上に下部電極を形成するステップと、前記下部電極の一部分を露出させる開口部を備える画素定義膜を形成するステップと、前記画素定義膜上に少なくとも発光層を備える有機膜を形成するステップと、前記した対向ターゲット式スパッタリング装置を用いて前記有機膜上に上部電極を形成するステップとを含んでなされる。
前記上部電極上に前記上部電極及び前記有機膜を保護するための保護膜を形成するステップを更に含むこともできる。
前記のように、本発明によれば、円板型の対向ターゲットを使用することにより、薄膜形成時に発生する高いエネルギーを有する粒子の基板衝突による膜の損傷を防止する対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法を提供することができる。
また、本発明は、前記円板型の対向ターゲットの周りで複数の基板を回転させて薄膜を形成することにより、大量生産に適合した対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法を提供することができる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図2aは本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための縦断面図であり、図2bは本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための平面図であり、図2cは本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための概略図である。
図2aないし図2cを参照すれば、本発明の実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置100は、前記対向ターゲット式スパッタリング装置100の胴体をなすチャンバー部200と、前記チャンバー内に設けられたスパッタリングターゲット部300と、電源供給装置400とを備える構造からなる。
前記チャンバー部200は、前記対向ターゲット式スパッタリング装置100の胴体をなすチャンバー210と、複数の基板を装着する基板装着部220とを備える。前記チャンバー210は略円筒形の真空チャンバーであり、チャンバー210の内部は0.1mTorrないし100mTorr間の真空を維持する。前記基板装着部220は前記チャンバー210の内壁に沿って複数の基板Sを装着する。また、前記基板装着部220は前記チャンバー210の内壁に沿って360°回転できるように構成される。
前記スパッタリングターゲット部300は基板S上にスパッタリングしようとする物質からなる一対の対向スパッタリングターゲット311、315と、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315間の空間に磁界を発生させるための磁界発生手段320と、前記磁界発生手段320を冷却させるための冷却装置330とを備える。
前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315は、前記チャンバー210の内壁と所定の距離を置いてその間に拘束空間を形成するように配置され、各々のスパッタリングターゲット311、315は、前記チャンバー210が略円筒形であるので、前記チャンバー210と略同心円をなす円板型である。また、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315は、前記基板S上に形成しようとする物質からなり、前記基板S上に形成しようとする物質の種類によって前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315は同一な物質、または、互いに異なる物質からなることができる。
例えば、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315は、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金(Al alloy)及びこれらの等価物からなることができる。
または、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315は、ITO(Indium−Tin Oxide)、IZO(Indium−Zinc Oxide)、IO(Indium Oxide)、ZnO、TZO(Tin−Zinc Oxide)、AZO、GZO、または、これらの等価物からなることができる。
また、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315が互いに異なる物質からなるようにして、前記基板S上に2種類以上の物質からなる化合物からなる薄膜を形成することができる。または、例えば、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315のうち、いずれか1つをITOから構成し、他の1つをIZOから構成し、前記基板S上にITZOから構成される薄膜を形成することができる。即ち、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315に互いに異なる物質を用いることにより、前記基板S上に形成される物質を多様に調節できるものである。
前記磁界発生手段320は永久磁石であって、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315に磁界を垂直方向に発生させ、前記拘束空間を磁束が均一に囲まれるように、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315の各々の背面に設けられる。
前記冷却装置330は、冷却水の流れを通じて、前記スパッタリングターゲット部300の磁界発生手段320を熱伝導方式により冷却させる。
前記電源供給装置400は、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315がカソード電極として作動するように前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315に(−)電源を供給し、前記チャンバー210がアノード電極として作動するようにする役割を遂行する。
前記のような対向ターゲット式スパッタリング装置100の動作は下記の通りである。
前記チャンバー部200の基板装着部220に複数の基板Sを装着し、前記チャンバー210内にアルゴン(Ar)ガスなどのスパッタリングガスを注入した後、前記基板装着部220を回転させる。この際、前記対向ターゲット式スパッタリング装置100により前記基板S上に形成される物質が酸素を含む物質、即ち、酸化物である場合に、前記アルゴン(Ar)ガスの他に酸素(O)を前記チャンバー210の内部に注入することができる。この際、前記チャンバー210の内部の圧力、即ち、スパッタリングガスの圧力は0.1mTorrないし100mTorrであることが好ましい。これは、前記スパッタリングガスの圧力が100mTorrより高い場合、スパッタリング法により前記基板S上に形成される薄膜内にアルゴン(Ar)のようなスパッタリングガスの成分の含量が増加して前記薄膜の特性劣化をもたらすためである。また、前記スパッタリングガスの圧力が0.1mTorrより低い場合、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315間の拘束空間へのプラズマの形成が困難で、スパッタリング効率が落ちるためである。
次に、図2cのように、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315に前記電源供給装置400を通じて同時に(−)電源を印加すれば、前記磁界発生手段320により発生した磁界によって拘束空間内にスパッタリングプラズマが発生して拘束される。この際、前記プラズマはgamma−電子、陰イオン、陽イオン等からなっている。
このようなプラズマは、図2cに示すように、前記拘束空間内で均一なプラズマ電圧を示す。この際、前記プラズマ内の電子は前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315を連結した磁気力線に沿って回転運動しながら高密度プラズマを形成させると共に、前記一対のスパッタリングターゲット311、315に掛かった(−)電源によって往復動しながら高密度プラズマを維持させる。即ち、プラズマ内で形成または印加された電源により形成された全ての電子やイオンは磁気力線に沿って回動することになり、同様に、gamma−電子、負イオン、陽イオンなどの電荷を帯びたイオン粒子も前記磁気力線に沿って往復動するので、100eV以上の高いエネルギーを有する荷電された粒子は反対側ターゲットに加速されることになって、前記拘束空間内に形成されたプラズマ内に拘束される。この際、いずれかのターゲットでスパッタリングされた粒子も100eV以上の高いエネルギーを有する粒子は反対側ターゲットに加速されることになって、前記拘束空間内に形成されたプラズマに垂直に置かれている基板S上に何らの影響を与えないことになり、比較的低いエネルギーを有する中性粒子の拡散によって前記基板S上に薄膜形成がなされる。
従って、従来のスパッタリング装置を用いる場合に比べてプラズマによる損傷、即ち、高いエネルギーを有する粒子の衝突による基板Sの損傷を防止し、基板S上に薄膜を形成することができる。また、高いエネルギーを有する粒子の衝突がないので、別途の基板S冷却システムを設置しなくても100℃以下の基板S温度が維持できるので、有機膜の損傷を最小化することができる。
一方、図3は、本発明の他の実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための縦断面図である。
図3に図示された本発明の他の実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置は、図2aないし図2cに図示されたような対向ターゲット式スパッタリング装置と構造的に類似している。但し、1つのチャンバー部200内にスパッタリングターゲット部500、600が複数個備えられる構造が異なるだけである。即ち、前記1つのチャンバー部200内に複数のスパッタリングターゲット部500、600を設けることにより、複数の基板Sを同時にスパッタリングすることができる。この際、前記チャンバー部200の前記チャンバー210の半径及び前記基板装着部220の回転半径は、前記図2aないし図2cに図示された対向ターゲット式スパッタリング装置のチャンバーの半径及び基板装着部の回転半径より大きい。
図4a及び図4bは、本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いた有機電界発光表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
図4aを参照すれば、絶縁基板700上に下部電極710を形成する。この際、有機電界発光表示装置がアクティブマトリックス有機電界発光表示装置(Active Matrix Organic Light Emission Device、AMOLED)の場合、前記絶縁基板700上に薄膜トランジスタ(TFT)が予め形成される。
前記下部電極710を形成した後、前記絶縁基板700の前面に画素定義膜720を形成して、前記画素定義膜720を写真エッチングして、前記下部電極710の一部分を露出させる開口部725を形成する。前記画素定義膜720はフェノール(phenol)系列の有機絶縁物質またはPI(Polyimide)などの感光性有機絶縁物質からなる。
前記画素定義膜720を形成した後、前記開口部725の上部に少なくとも発光層を備える有機膜730を形成する。この際、前記有機膜730はその機能によって、多くの層から構成されることができるが、一般に、正孔注入層(HIL)、正孔伝達層(HTL)、発光層(Emitting layer)、正孔阻止層(HBL)、電子輸送層(ETL)、電子注入層(EIL)のうち、少なくとも前記発光層(EML)を含む構造からなる。
前記有機膜730を形成した後、前記有機膜730が形成された絶縁基板700に図2aないし図2c及び図3に示すような対向ターゲット式スパッタリング装置を用いて、前記有機膜730上に上部電極740を形成する。この際、前記対向ターゲット式スパッタリング装置を用いて前記上部電極740を形成する場合には、プラズマから発生する高いエネルギーを有する粒子による有機膜730の損傷を防止することができる。
前記上部電極740を形成した後、前記上部電極740及び前記発光層を備える有機膜730が外部の酸素及び水分による劣化を防止するための保護膜750を、前記上部電極740上に形成する。前記保護膜750は、一般に、SiNx、SiO2などの無機物質またはアクリル、PI、PA、BCBなどの有機物質からなる。
以後、図示してはいないが、封止基板を使用して、下部電極710、前記発光層を備える有機膜730と上部電極740を備える絶縁基板700を封止する。
一方、前記下部電極710及び上部電極740は、前記有機電界発光表示装置の発光形態によって多様な構造からなることができる。前記のような有機電界発光表示装置が背面発光型である場合は、一般に、前記下部電極710は、ITO(Indium−Tin Oxide)、IZO(Indium−Zinc Oxide)、ITZO(Indium−Tin−Zinc Oxide)、IO(Indium Oxide)、ZnO、TZO(Tin−Zinc Oxide)、AZO、GZO、または、これらの等価物からなる透明導電膜からなり、前記上部電極740は、Al、Al合金またはこれらの等価物からなる反射度の優れる金属膜からなることができる。また、前記有機電界発光表示装置が前面発光型である場合には、一般に、前記下部電極710は反射度の優れる金属膜を備える構造、例えば、金属膜と透明導電膜からなる二重膜構造からなり、前記上部電極740は前記下部電極710との仕事関数関係を合わせるための半透明金属膜と透明導電膜の二重膜構造からなることができる。また、前記有機電界発光表示装置が両面発光型である場合には、一般に、前記下部電極710及び上部電極740両方とも、前記発光層を備える有機膜730から発光する光が透過できる構造、例えば、前記下部電極710は透明導電膜からなり、前記上部電極740は半透明金属膜と透明導電膜の二重膜構造からなることができるが、本発明においては、前記下部電極710及び上部電極740の構造を限らない。
一方、図5は、本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いて製造した有機電界発光表示装置の漏洩電流を説明するための図面である。
図5を参照すれば、図2aないし図2cに図示されたような対向ターゲット式スパッタリング装置100のチャンバー210の内部の圧力を5mTorr、アルゴンガスと酸素ガスの比を9/1に維持し、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315をITOにして、100Wないし300W間の電源を供給して1000ÅのITOからなる上部電極を形成した場合の有機電界発光表示装置は、逆バイアス(reversebias)領域で漏洩電流(leakage current)がほとんどないことが分る。
即ち、図2aないし図2cに図示されたような対向ターゲット式スパッタリング装置100を用いてスパッタリングする場合、前記基板S上に形成されている薄膜、特に、発光層を備える有機膜730の損傷が少ないことが分る。
前記のように、本発明の実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置100は、一対の対向スパッタリングターゲット311、315を用いて、前記一対の対向スパッタリングターゲット311、315と略垂直を維持する基板S上に薄膜を形成することにより、前記基板Sへの損傷を防止することができる。特に、有機電界発光表示装置において、発光層を備える有機膜730上に形成される上部電極740の形成の際、前記有機膜730の損傷なしに上部電極740を形成することができる。
また、前記基板装着部220に前記チャンバー210の内壁に沿って複数の基板Sを装着し回転してスパッタリングすることにより、大量成膜が可能である。
前記では、本発明の好ましい実施の形態を参照して説明したが、該技術分野の熟練した当業者は特許請求範囲に記載された本発明の事象及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることが理解できるはずである。
従来のスパッタリング装置を用いて形成された有機電界発光表示装置の漏洩電流を説明するための図面である。 本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための平面図である。 本発明の一実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための概略図である。 本発明の他の実施の形態に係る対向ターゲット式スパッタリング装置を説明するための縦断面図である。 本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いた有機電界発光表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いた有機電界発光表示装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 本発明の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いた有機電界発光表示装置の漏洩電流を説明するための図面である。
符号の説明
100 対向スパッタリング装置
200 チャンバー部
210 チャンバー
220 基板装着部
300、500、600 スパッタリングターゲット部
311、315 スパッタリングターゲット
320 磁界発生手段
330 冷却装置
400 電源供給装置
700 絶縁基板
710 下部電極
720 画素定義膜
725 開口部
730 有機膜
740 上部電極
750 保護膜

Claims (12)

  1. 胴体をなすチャンバーと、前記チャンバーの内壁に沿って複数の基板を装着できる基板装着部と、を備えるチャンバー部と、
    所定の距離を置いて対向配置されて拘束空間を形成する一対の対向スパッタリングターゲットと、前記一対のターゲットの各々の後面に設けられて前記拘束空間に磁界を発生させる磁界発生手段と、を備える少なくとも1つのスパッタリングターゲット部と、
    を備えることを特徴とする対向ターゲット式スパッタリング装置。
  2. 前記基板装着部は、前記チャンバーの内壁に沿って回転することを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  3. 前記一対の対向スパッタリングターゲットは円板型であることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  4. 前記基板装着部の回転軌道と前記一対の対向スパッタリングターゲットとは同心円をなすことを特徴とする請求項2記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  5. 前記一対の対向スパッタリングターゲットは、互いに同一な物質からなることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  6. 前記一対の対向スパッタリングターゲットは、互いに異なる物質からなることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  7. 前記チャンバーは内圧が0.1mTorrないし100mTorrであることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  8. 前記スパッタリングターゲット部の磁界発生手段を冷却させるための冷却装置を更に備えることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  9. 前記基板は100℃以下に維持されることを特徴とする請求項1記載の対向ターゲット式スパッタリング装置。
  10. 基板上に下部電極を形成するステップと、
    前記下部電極の一部分を露出させる開口部を備える画素定義膜を形成するステップと、
    前記画素定義膜上に少なくとも発光層を備える有機膜を形成するステップと、
    請求項1ないし請求項9のうちいずれかの1項に記載の対向ターゲット式スパッタリング装置を用いて前記有機膜上に上部電極を形成するステップと、
    を含むことを特徴とする有機電界発光表示装置の製造方法。
  11. 前記スパッタリング装置の前記チャンバー内の圧力は0.1mTorrないし100mTorrであることを特徴とする請求項10記載の有機電界発光表示装置の製造方法。
  12. 前記上部電極上に前記上部電極及び前記有機膜を保護するための保護膜を形成するステップを更に含むことを特徴とする請求項10記載の有機電界発光表示装置の製造方法。
JP2005276327A 2004-09-22 2005-09-22 対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法 Pending JP2006089850A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020040076151A KR20060027280A (ko) 2004-09-22 2004-09-22 대향 타겟식 스퍼터링 장치 및 이를 이용한 유기 전계발광 표시 장치의 제조 방법
KR1020040096346A KR100670464B1 (ko) 2004-11-23 2004-11-23 대향 타겟식 스퍼터링 장치
KR1020050001140A KR100659085B1 (ko) 2005-01-06 2005-01-06 스퍼터링용 타겟 장치, 및 이를 구비한 스퍼터링 장치,상기 스퍼터링 장치를 이용한 스퍼터링 방법, 유기 박막트랜지스터의 제조방법, 및 유기 전계 발광 표시장치의제조방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006089850A true JP2006089850A (ja) 2006-04-06

Family

ID=36231101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005276327A Pending JP2006089850A (ja) 2004-09-22 2005-09-22 対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006089850A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086276A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Ulvac, Inc. スパッタリング装置及び成膜方法
JP2013540890A (ja) * 2010-08-16 2013-11-07 ゴリョデハックギョ・サンハックヒョップリョックダン 気体遮断膜形成装置及び気体遮断膜形成方法
JP2016199810A (ja) * 2011-01-12 2016-12-01 株式会社半導体エネルギー研究所 成膜装置及び製造装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007086276A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Ulvac, Inc. スパッタリング装置及び成膜方法
JPWO2007086276A1 (ja) * 2006-01-25 2009-06-18 株式会社アルバック スパッタリング装置及び成膜方法
JP4717896B2 (ja) * 2006-01-25 2011-07-06 株式会社アルバック スパッタリング装置及び成膜方法
US8147657B2 (en) 2006-01-25 2012-04-03 Ulvac, Inc. Sputtering device and film forming method
JP2013540890A (ja) * 2010-08-16 2013-11-07 ゴリョデハックギョ・サンハックヒョップリョックダン 気体遮断膜形成装置及び気体遮断膜形成方法
JP2016199810A (ja) * 2011-01-12 2016-12-01 株式会社半導体エネルギー研究所 成膜装置及び製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7141924B2 (en) Multi-layer cathode in organic light-emitting devices
US20100147220A1 (en) Evaporation container and vapor deposition apparatus
US8585872B2 (en) Sputtering apparatus and film-forming processes
JP2005158698A (ja) 有機電界発光表示装置およびその製造方法
KR101188361B1 (ko) 원료 공급 유닛 및 스퍼터링 장치
US20140224644A1 (en) Deposition apparatus and method of manufacturing organic light emitting display apparatus using the same
JP4717887B2 (ja) スパッタリング装置
JP2006089850A (ja) 対向ターゲット式スパッタリング装置及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法
JPH10255987A (ja) 有機el素子の製造方法
CN101638773A (zh) 溅射装置
US20090051280A1 (en) Light-emitting device, method for manufacturing light-emitting device, and substrate processing apparatus
CN1752273A (zh) 对向靶溅射装置和有机电致发光显示装置的制造方法
US20050029092A1 (en) Apparatus and method of employing self-assembled molecules to function as an electron injection layer of OLED
JP2009193774A (ja) 有機el素子及びその製造方法
KR100670464B1 (ko) 대향 타겟식 스퍼터링 장치
KR20090124116A (ko) 대향 타겟 방식 스퍼터링 장치
JP2005285732A (ja) 有機機能素子およびその製造方法
KR100848335B1 (ko) 복수의 대향 타겟식 스퍼터를 이용한 증착장치 및 이를이용한 증착방법
JP2008240117A (ja) 透明導電膜の製造方法、表示装置の製造方法及びスパッタリング装置
KR100601518B1 (ko) 스퍼터링 장치 및 이를 이용한 유기 전계 발광 표시장치의 제조 방법
JP2005174931A (ja) 有機el素子及びその製造方法
US20200259084A1 (en) Method for forming oled organic thin film layers for using rf sputtering apparatus, rf sputtering apparatus, and apparatus for forming target to be used in rf sputtering apparatus
JP2010037594A (ja) スパッタリング装置
KR101002351B1 (ko) 유기 전계발광 소자의 투명전극 제조방법 및 장치
KR101394934B1 (ko) 발광 디스플레이 패널의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090811