JP2006089485A - ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体 - Google Patents

ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006089485A
JP2006089485A JP2005276692A JP2005276692A JP2006089485A JP 2006089485 A JP2006089485 A JP 2006089485A JP 2005276692 A JP2005276692 A JP 2005276692A JP 2005276692 A JP2005276692 A JP 2005276692A JP 2006089485 A JP2006089485 A JP 2006089485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
carboxamide
pyrrolidine
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005276692A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Matsuda
学 松田
Toshiyuki Mori
俊之 森
Noriko Mishina
紀子 三品
Hiroyuki Mogi
寛幸 茂木
Minoru Yamamoto
実 山本
Yukifumi Fujisawa
幸史 藤澤
Yumi Hagiwara
由美 萩原
Junko Fujikawa
順子 藤河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Santen Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Santen Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Santen Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Santen Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2005276692A priority Critical patent/JP2006089485A/ja
Publication of JP2006089485A publication Critical patent/JP2006089485A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】薬理活性を有する新規複素環アミド誘導体を提供する。
【解決手段】
下記一般式(1)で表される化合物又はその塩。式中、X−XはS−CH等;Rはアルキル基等;pは0〜7;Rは水素、アルキル等;Rは水素、アルキル基等;Y−YはCH=CH等;Rはハロゲン、アルキル基等;qは0〜4;Rはハロゲン、水素、アルキル基等を示す。
Figure 2006089485

【選択図】 なし

Description

本発明は医薬として有用な新規複素環アミド誘導体又はその塩に関する。その誘導体はジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ(以下、「DHODH」とする)阻害活性を有し、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患(graft versus host disease)等)等が関与する疾患の予防又は治療剤として有用である。より具体的には、癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等の予防又は治療剤として有用である。
DHODHはピリミジンの生合成の律速となるジヒドロオロト酸からオロト酸への酸化還元段階に関与する酵素であり、細胞増殖のための必須酵素である。このDHODHは増殖性細胞や免疫応答時のリンパ球で過剰発現することが知られており、このDHODHを阻害することで細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等が抑制されることも知られている(非特許文献1、非特許文献2及び非特許文献3参照)。
これらのことからDHODHを阻害する薬物が癌等の細胞増殖が関与する疾患(非特許文献4参照)、骨粗鬆症、変形性関節症等の破骨細胞分化が関与する骨・関節疾患(非特許文献1参照)、乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等の自己免疫疾患(非特許文献2、非特許文献3、非特許文献5、非特許文献6参照、非特許文献7参照又は非特許文献8参照、)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等のアレルギー性疾患(非特許文献9参照)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患(非特許文献3参照)の予防又は治療に有用であると考えられている。
また、DHODH阻害剤としては、イソキサゾール誘導体であるレフルノミド及びその関連化合物が特許文献1又は特許文献2に開示されている。また、キノリンカルボン酸誘導体が特許文献3又は特許文献4に、シクロペンテン−1,2−ジカルボン酸モノアミド誘導体が特許文献5に開示されている。しかし、これらの誘導体はいずれも本発明化合物とは基本化学構造を異にする。
一方、プロリンアミド又はチアゾリジンカルボン酸アミド構造を有する化合物が特許文献6、特許文献7又は特許文献8に開示されている。特許文献6に開示の化合物はウレア構造を主骨格とする抗生物質に関するものであり、特許文献7又は特許文献8に開示の化合物はいずれもベンズアミド構造を主骨格とする高脂血症治療剤又は鎮痛剤に関するものである。
尚、それらの文献にはDHODH阻害剤としての用途は一切記載されておらず、また、それらの文献に開示されている化合物は、いずれも本発明化合物とは基本化学構造を異にする。
アースライティス・アンド・リューマティズム、50巻(3号)、794−804頁(2004年)[Arthritis & Rheumatism,50(3),794−804(2004)] エキスパートオピニオン・オン・セラピューティック・パテント、9巻(1号)41−45頁(1999年)[Expert Opinion on Therapeutic Patents,9(1),41−45(1999)] カレント・オピニオン・イン・インベスティゲショナル・ドラッグス、2巻(2号)、222−230頁(2001年)[Current Opinion in Investigational Drugs,2(2),222−230(2001)] キャンサー・リサーチ、46巻、5014−5019頁(1986年)[Cancer Research,46,5014−5019(1986)] ザ・アメリカン・ジャーナル・オブ・ザ・メディカル・サイエンス、323巻(4号)、190−193頁(2002年)[The American Journal of The Medical Sciences,323(4),190−193(2002)] エージェンツ・アクション、42巻、167−172頁(1994年)[Agents Action,42,167−172(1994)] ザ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・セラピューティックス、288巻(2号)、849−857(1999年)[The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,288(2),849−857(1999)] 独国出願公開第2525023号明細書 欧州特許第484223号明細書 米国特許第4680299号明細書 米国特許第4918077号明細書 米国特許出願公開第2002/003951号明細書 米国特許出願公開第2002/119962号明細書 特表2001−516335号公報 特開2002−241273号公報
新規複素環アミド誘導体の合成研究及びその誘導体の薬理作用を見出すことは非常に興味深い課題である。
本発明者等は新たな化学構造を有する複素環アミド誘導体の合成研究を行い、数多くの新規化合物を創製することに成功した。さらに、その誘導体の薬理作用を研究した結果、その誘導体はDHODH阻害活性、抗関節炎効果、遅延型過敏症(以下、「DTH」とする)抑制効果、及びリンパ球混合反応(以下、「MLR」とする)活性抑制効果を有し、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等が関与する疾患、すなわち、癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等の予防又は治療剤として有用であることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は下記一般式(1)で表される化合物又はその塩(以下、「本発明化合物」とする)及びそれらを含む医薬組成物に関する。また、その医薬用途における好ましい発明はDHODH阻害剤に関するものであり、その対象疾患としては、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等が関与する疾患が挙げられ、より具体的には、癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等が挙げられる。好ましい発明はこれらの疾患の予防又は治療剤に関する発明である。
Figure 2006089485
[式中、X−XはS−CH、CH−S、CH−CH、又はCH=CHを示し;
は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、及び置換基を有してもよいアリールオキシ基から選択される基を示し;
pは0〜7を示し、pが2〜7である場合、各Rは同−又は異なってもよく;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、又は置換基を有してもよいアリールスルホニル基を示し;
は水素原子、又は置換基を有してもよい低級アルキル基を示し;
−YはCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;
はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し;
qは0〜4を示し、qが2〜4である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
はハロゲン原子、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し;
は水素原子、又は置換基を有してもよい低級アルキル基を示し;
とRは同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、又はカルボキシ基のアミドを示し;
は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよい複素環基を示し、
10が置換基を有してもよいアリール基を示す。以下、同じ。]
本発明は医薬として有用な新規複素環アミド誘導体を提供する。本発明化合物は優れたDHODH阻害活性、抗関節炎効果、遅延型過敏症(以下、「DTH」とする)抑制効果、及びリンパ球混合反応(以下、「MLR」とする)活性抑制効果を有し、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等が関与する疾患の予防又は治療剤として有用であり、特に癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等の予防又は治療剤として有用である。
本明細書中で使用される原子又は基について以下に詳しく説明する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を示す。
「低級アルキル基」とは、炭素原子数が1〜8個の直鎖又は分枝のアルキル基を示す。具体例として、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル基等が挙げられる。
「ハロゲノ低級アルキル基」とは、1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有する低級アルキル基を示す。具体例として、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、モノクロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル基等が挙げられる。
「低級アルケニル基」とは、炭素原子数が2〜8個の直鎖又は分枝のアルケニル基を示す。具体例として、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−ブテニル基等が挙げられる。
「低級アルキニル基」とは、炭素原子数が2〜8個の直鎖又は分枝のアルキニル基を示す。具体例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、イソブチニル、イソペンチニル基等が挙げられる。
「低級シクロアルキル基」とは、炭素原子数が3〜8個のシクロアルキル基を示す。具体例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチル基が挙げられる。
「アリール基」とは、炭素原子数が6〜14個の単環式芳香族炭化水素基又は2環式若しくは3環式の縮合多環式芳香族炭化水素から水素1原子を除いた残基を示す。具体例として、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル基等が挙げられる。
「複素環基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される1又は複数個のヘテロ原子を環内に有する飽和或いは不飽和単環式複素環又は2環式若しくは3環式の縮合多環式複素環から水素1原子を除いた残基を示す。
飽和の単環式複素環の具体例として、窒素原子を環内に有するピロリジン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、トリアゾリジン、ピペリジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリミジン、ピペラジン、ホモピペリジン、ホモピペラジン環等が、酸素原子を環内に有するテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン環等が、硫黄原子を環内に有するテトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン環等が、窒素原子と酸素原子を環内に有するオキサゾリジン、イソオキサゾリジン、モルホリン環等が、窒素原子と硫黄原子を環内に有するチアゾリジン、イソチアゾリジン、チオモルホリン環等が挙げられる。
また、それらの飽和の単環式複素環はベンゼン環等と縮合してジヒドロインドール、ジヒドロインダゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロシンノリン、テトラヒドロフタラジン、テトラヒドロキナゾリン、テトラヒドロキノキサリン、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、クロマン、イソクロマン、ジヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、チオクロマン、イソチオクロマン、ジヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾイソオキサゾール、ジヒドロベンゾオキサジン、ジヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイソチアゾール、ジヒドロベンゾチアジン、キサンテン、4a−カルバゾール、ペリミジン環等の2環式又は3環式の縮合多環式複素環を形成してもよい。
不飽和の単環式複素環の具体例として、窒素原子を環内に有するジヒドロピロール、ピロール、ジヒドロピラゾール、ピラゾール、ジヒドロイミダゾール、イミダゾール、ジヒドロトリアゾール、トリアゾール、テトラヒドロピリジン、ジヒドロピリジン、ピリジン、テトラヒドロピリダジン、ジヒドロピリダジン、ピリダジン、テトラヒドロピリミジン、ジヒドロピリミジン、ピリミジン、テトラヒドロピラジン、ジヒドロピラジン、ピラジン環等が、酸素原子を環内に有するジヒドロフラン、フラン、ジヒドロピラン、ピラン環等が、硫黄原子を環内に有するジヒドロチオフェン、チオフェン、ジヒドロチオピラン、チオピラン環等が、窒素原子と酸素原子を環内に有するジヒドロオキサゾール、オキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、イソオキサゾール、ジヒドロオキサジン、オキサジン環等が、窒素原子と硫黄原子を環内に有するジヒドロチアゾール、チアゾール、ジヒドロイソチアゾール、イソチアゾール、ジヒドロチアジン、チアジン環等が挙げられる。
また、それらの不飽和の単環式複素環はベンゼン環等と縮合してインドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ジヒドロキノリン、キノリン、ジヒドロイソキノリン、イソキノリン、フェナントリジン、ジヒドロシンノリン、シンノリン、ジヒドロフタラジン、フタラジン、ジヒドロキナゾリン、キナゾリン、ジヒドロキノキサリン、キノキサリン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、クロメン、イソクロメン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、チオクロメン、イソチオクロメン、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾオキサジン、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾチアジン、フェノキサンチン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン環等の2環式又は3環式の縮合多環式複素環を形成してもよい。
「アラルキル基」とは、1又は複数個のアリール基を置換基として有する低級アルキル基を示す。具体例として、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、ジフェニルメチル基等が挙げられる。
「低級アルコキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イソペントキシ基等が挙げられる。
「ハロゲノ低級アルコキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がハロゲノ低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、モノフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、モノクロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、トリブロモメトキシ、トリヨードメトキシ基等が挙げられる。
「低級アルケニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルケニル基で置換された基を示す。具体例として、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、ヘプテニルオキシ、オクテニルオキシ、イソプロペニルオキシ、2−メチル−1−プロペニルオキシ、2−メチル−2−ブテニルオキシ基等が挙げられる。
「低級アルキニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルキニル基で置換された基を示す。具体例として、エチニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、ペンチニルオキシ、ヘキシニルオキシ、ヘプチニルオキシ、オクチニルオキシ、イソブチニルオキシ、インペンチニルオキシ基等が挙げられる。
「低級シクロアルキルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ基等が挙げられる。
「アリールオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシ、ナフトキシ、アントリルオキシ、フェナントリルオキシ基等が挙げられる。
「複素環オキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が複素環基で置換された基を示す。
「アラルキルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアラルキル基で置換された基を示す。具体例として、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、ナフチルメトキシ、ジフェニルメトキシ基等が挙げられる。
「低級アルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、n−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、n−ヘプチルチオ、n−オクチルチオ、イソプロピルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、イソペンチルチオ基等が挙げられる。
「ハロゲノ低級アルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子がハロゲノ低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、モノフルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、モノクロロメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、トリブロモメチルチオ、トリヨードメチルチオ基等が挙げられる。
「低級シクロアルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子が低級シクロアルキル基で置換された基を示す。具体例として、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ、シクロヘプチルチオ又はシクロオクチルチオ基が挙げられる。
「アリールチオ基」とは、メルカプト基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルチオ、ナフチルチオ、アントリルチオ、フェナントリルチオ基等が挙げられる。
「複素環チオ基」とは、メルカプト基の水素原子が複素環基で置換された基を示す。
「アラルキルチオ基」とは、メルカプト基の水素原子がアラルキル基で置換された基を示す。具体例として、ベンジルチオ、フェネチルチオ、ナフチルメチルチオ、ジフェニルメチルチオ基等が挙げられる。
「低級アルキルアミノ基」とは、アミノ基の一方又は両方の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ジメルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。
「アリールアミノ基」として、アミノ基の一方若しくは両方の水素原子がアリール基で置換された基、又はアミノ基の一方の水素原子がアリール基で、他方の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体的として、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、アントリルアミノ、フェナントリルアミノ、ジフェニルアミノ、メチルフェニルアミノ、エチルフェニルアミノ基等が挙げられる。
「低級アルキルカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルキル基で置換された基を示す。具体例としてメチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、n−ペンチルカルボニル、n−ヘキシルカルボニル、n−ヘプチルカルボニル、n−オクチルカルボニル、イソプロピルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニル、インペンチルカルボニル基等が挙げられる。
「アリールカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子がアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルカルボニル、ナフチルカルボニル、アントリルカルボニル、フェナントリルカルボニル基等が挙げられる。
「低級アルコキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子が低級アルコキシ基で置換された基を示す。具体例として、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル、n−ヘキシルオキシカルボニル、n−ヘプチルオキシカルボニル、n−オクチルオキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソペントキシカルボニル基等が挙げられる。
「アリールオキシカルボニル基」とは、ホルミル基の水素原子がアリールオキシ基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボニル、アントリルオキシカルボニル、フェナントリルオキシカルボニル基等が挙げられる。
「低級アルキルスルフィニル基」とは、スルフィン酸基のヒドロキシが低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、n−ペンチルスルフィニル、n−ヘキシルスルフィニル、n−ヘプチルスルフィニル、n−オクチルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル基等が挙げられる。
「アリールスルフィニル基」とは、スルフィン酸基のヒドロキシがアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルスルフィニル、ナフチルスルフィニル、アントリルスルフィニル、フェナントリルスルフィニル基等が挙げられる。
「低級アルキルスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシが低級アルキル基で置換された基を示す。具体例として、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル、イソプロピルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、イソペンチルスルホニル基等が挙げられる。
「アリールスルホニル基」とは、スルホン酸基のヒドロキシがアリール基で置換された基を示す。具体例として、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル、アントリルスルホニル、フェナントリルスルホニル基等が挙げられる。
「低級アルコキシカルボニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子が低級アルコキシカルボニル基で置換された基を示す。具体例として、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、n−プロポキシカルボニルオキシ、n−ブトキシカルボニルオキシ、n−ペントキシカルボニルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ、n−ヘプチルオキシカルボニルオキシ、n−オクチルオキシカルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、イソブトキシカルボニルオキシ、sec−ブトキシカルボニルオキシ、tert−ブトキシカルボニルオキシ、イソペントキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
「アリールオキシカルボニルオキシ基」とは、ヒドロキシ基の水素原子がアリールオキシカルボニル基で置換された基を示す。具体例として、フェノキシカルボニルオキシ、ナフトキシカルボニルオキシ、アントリルオキシカルボニルオキシ、フェナントリルオキシカルボニルオキシ基等が挙げられる。
「ヒドロキシ基のエステル」とは、ヒドロキシ基とカルボン酸類とから形成されるエステルを示す。
「メルカプト基のエステル」とは、メルカプト基とカルボン酸類とから形成されるチオエステルを示す。
「アミノ基のアミド」とは、アミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
「低級アルキルアミノ基のアミド」とは低級アルキルアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
「アリールアミノ基のアミド」とは、アリールアミノ基とカルボン酸類とから形成されるアミドを示す。
「カルボン酸類」とは、RCOOH(Rは水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有してもよい複素環基等を示す)で示される飽和脂肪族モノカルボン酸、飽和脂肪族ジカルボン酸、不飽和脂肪族カルボン酸、炭素環系カルボン酸、複素環系カルボン酸等を示す。具体例として、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ビバル酸等の飽和脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸;アクリル酸、プロピオル酸、クロトン酸、ケイ皮酸等の不飽和脂肪族カルボン酸;安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフトエ酸、トルイル酸等の炭素環系カルボン酸;フランカルボン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸等の複素環系カルボン酸等が挙げられる。また、これらのカルボン酸の酸無水物[(RCO)O]、酸ハロゲン化物(RCOX、Xはハロゲン原子を示す)も「カルボン酸類」に含まれる。
「カルボキシ基のエステル」とは、カルボキシ基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
「スルフィン酸基のエステル」とは、スルフィン酸基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
「スルホン酸基のエステル」とは、スルホン酸基とアルコール類又はフェノール類とから形成されるエステルを示す。
「アルコール類」とは、ROH(Rは置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基等を示す)で示される飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物、不飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物等を示す。具体例として、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール等の飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物;ビニルアルコール等の不飽和脂肪族系ヒドロキシ化合物;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等のアラルキルアルコール等を示す。
「フェノール類」とは、ROH(Rは置換基を有してもよいアリール基等を示す)で示される炭素環系ヒドロキシ化合物等を示す。具体例として、フェノール、ナフトール、アントロール、フェナントロール等が挙げられる。
「カルボキシ基のアミド」とは、カルボキシ基とアミン類とから形成される酸アミドを示す。
「スルフィン酸基のアミド」とは、スルフィン酸基とアミン類とから形成される酸アミドを示す。
「スルホン酸基のアミド」とは、スルホン酸基とアミン類から形成される酸アミドを示す。
「アミン類」とは、HNR(R)[RとRは同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、複素環基等を示し、また、RとRとが一緒になって飽和環状アミンを形成してもよい]で示されるアンモニア、飽和脂肪族系アミン化合物、炭素環系アミン化合物、複素環系アミン化合物、飽和環状アミン化合物等を示す。具体例として、アンモニア;メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ペンチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、エチルメチルアミン等の飽和脂肪族系アミン化合物;フェニルアミン、ナフチルアミン、アントリルアミン、フェナントリルアミン、ジフェニルアミン、メチルフェニルアミン、エチルフェニルアミン、ベンジルアミン等の炭素環系アミン化合物;フラニルアミン、チオフェニルアミン、ピロリジルアミン、ピリジルアミン、キノリルアミン、メチルピリジルアミン等の複素環系アミン化合物;アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、4−メチルピペリジン等の飽和環状アミン化合物等を示す。
「置換基を有してもよい低級アルキル基」、「置換基を有してもよい低級アルケニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルチオ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基」、「置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基」、「置換基を有してもよい低級アルキルスルフィニル基」、
「置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基」又は「置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニルオキシ基」とは、下記、α群(好ましくはα群)から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級アルキル基」、「低級アルケニル基」、「低級アルキニル基」、「低級アルコキシ基」、「低級アルキルチオ基」、「低級アルキルアミノ基」、「低級アルキルカルボニル基」、「低級アルコキシカルボニル基」、「低級アルキルスルフィニル基」、「低級アルキルスルホニル基」又は「低級アルコキシカルボニルオキシ基」を示す。
[α群]
低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルフィン酸基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボニルオキシ基、及びアリールオキシカルボニルオキシ基からなる群。
[α群]
低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アミノ基、アミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基からなる群。
「置換基を有してもよい低級シクロアルキル基」、「置換基を有してもよいアリール基」、「置換基を有してもよい複素環基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基」、「置換基を有してもよいアリールオキシ基」、「置換基を有してもよい複素環オキシ基」、「置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基」、「置換基を有してもよいアリールチオ基」、「置換基を有してもよい複素環チオ基」、「置換基を有してもよいアリールアミノ基」、「置換基を有してもよいアリールカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基」、「置換基を有してもよいアリールスルフィニル基」、「置換基を有してもよいアリールスルホニル基」、「置換基を有してもよいアリールオキシカルボニルオキシ基」とはβ群〔好ましくはβ群〕から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「低級シクロアルキル基」、「アリール基」、「複素環基」、「低級シクロアルキルオキシ基」、「アリールオキシ基」、「複素環オキシ基」、「低級シクロアルキルチオ基」、「アリールチオ基」、「複素環チオ基」、「アリールアミノ基」、「アリールカルボニル基」、「アリールオキシカルボニル基」、「アリールスルフィニル基」、「アリールスルホニル基」又は「アリールオキシカルボニルオキシ基」を示す。
[β群]
ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルフィン酸基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボニルオキシ基、及びアリールオキシカルボニルオキシ基からなる群。
[β群]
ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基からなる群。
「置換基を有してもよいアラルキル基」、「置換基を有してもよいアラルキルオキシ基」又は「置換基を有してもよいアラルキルチオ基」とは、その低級アルキル基部分については、α群(好ましくはα群)から選択される1又は複数個の置換基を有してもよく、及び/又はそのアリール部分については、β群(好ましくはβ群)から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい「アラルキル基」、「アラルキルオキシ基」又は「アラルキルチオ基」を示す。
α、β又はβ群中のアリールオキシ基は、1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよい。
β又はβ群中の低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基は、γ群(好ましくはγ群)から選択される1又は複数個の置換基を有してもよい。
[γ群]
低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルフィン酸基、低級アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボニルオキシ基、及びアリールオキシカルボニルオキシ基からなる群。
[γ群]
低級シクロアルキル基、複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド及びシアノ基からなる群。
本発明でいう「複数個の基」とは、夫々の基が同一であっても異なるものであってもよく、それらの基の個数は、2〜3個が好ましい。また、水素原子やハロゲン原子も「基」の概念に含まれる。
本発明化合物における「塩」とは、医薬として許容される塩であれば、特に制限はなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、グルコン酸、グルコヘプト酸、グルクロン酸、テレフタル酸、メタンスルホン酸、乳酸、馬尿酸、1,2−エタンジスルホン酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、オレイン酸、パモ酸、ポリガラクツロン酸、ステアリン酸、タンニン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、硫酸ラウリルエステル、硫酸メチル、ナフタレンスルホン酸、スルホサリチル酸等の有機酸との塩、臭化メチル、ヨウ化メチル等との四級アンモニウム塩、臭素イオン、塩素イオン、ヨウ素イオン等のハロゲンイオンとの塩、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩鉄、亜鉛等との金属塩、アンモニアとの塩、トリエチレンジアミン、2−アミノエタノール、2,2−イミノビス(エタノール)、1−デオキシ−1−(メチルアミノ)−2−D−ソルビトール、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、プロカイン、N,N−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン等の有機アミンとの塩等が挙げられる。
本発明化合物に幾何異性体又は光学異性体が存在する場合は、それらの異性体も本発明の範囲に含まれる。
また、本発明化合物は水和物又は溶媒和物の形態をとっていてもよい。
さらに、本発明化合物にプロトン互変異性が存在する場合には、それらの互変異性体も本発明に含まれる。
(a)本発明化合物における好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)において、
(a1)X−XがS−CH、CH−S、CH−CH、又はCH=CHを示し;及び/又は
(a2)Rが低級アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アルコキシ基、及びアリールオキシ基から選択される基を示し;及び/又は
(a3)pが0、1又は2を示し、pが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は
(a4)Rが水素原子、低級アルキル基、アリール基、アラルキル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を示し、Rがアラルキル基、アリールカルボニル基又はアリールスルホニル基の場合、該アラルキル基、該アリールカルボニル基又は該アリールスルホニル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;及び/又は
(a5)Rが水素原子、又は低級アルキル基を示し;及び/又は
(a6)Y−YがCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;及び/又は
(a7)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し、Rが低級アルケニル基の場合、該低級アルケニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;及び/又は
(a8)qが0、1又は2を示し、qが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は
(a9)Rがハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し、Rが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は複素環基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが複素環基の場合、該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、及び低級ハロゲノアルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキル基の場合、該アラルキル基はヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基は1又は複数個の複素環基を置換基として有してもよく、Rがアリールオキシ基の場合、該アリールオキシ基は1又は複数個の低級アルキル基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルオキシ基の場合、該アラルキルオキシ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、及びハロゲノ低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルキルチオ基の場合、該低級アルキルチオ基は低級シクロアルキル基、アリール基、及び複素環基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールチオ基の場合、該アリールチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルチオ基の場合、該アラルキルチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、、低級アルコキシ基、及びハロゲノ低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールスルホニル基の場合、該アリールスルホニル基はアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(a10)Rが水素原子、又は低級アルキル基を示し;及び/又は
(a11)RとRが同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、又はカルボキシ基のアミドを示し、R又はRがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(a12)Rが水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基を示し、Rがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のアミドで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のシアノ基で置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリール基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキルオキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環オキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキルアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキルアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、1若しくは複数個のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(a13)R10がアリール基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)、(a7)、(a8)、(a9)、(a10)、(a11)、(a12)及び(a13)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
(b)本発明化合物におけるより好ましい例として、一般式(1)で示される化合物又はその塩において、各基が下記に示す基である化合物又はその塩が挙げられる。
一般式(1)において、
(b1)X−XがS−CH、CH−CH、又はCH=CHを示し;及び/又は
(b2)Rが低級アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、及びヒドロキシ基のエステルから選択される基を示し;及び/又は
(b3)pが0、1又は2を示し、pが2である場合、各Rは同一であり;及び/又は
(b4)Rが水素原子、低級アルキル基、アラルキル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を示し、Rがアラルキル基、アリールカルボニル基又はアリールスルホニル基の場合、該アラルキル基、該アリールカルボニル基又は該アリールスルホニル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;及び/又は
(b5)Rが水素原子を示し;及び/又は
(b6)Y−YがCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;及び/又は
(b7)Rがハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し、Rが低級アルケニル基の場合、該低級アルケニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;及び/又は
(b8)qが0、1又は2を示し、qが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;及び/又は
(b9)Rがハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し、Rが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は複素環基、アミノ基、カルボキシ基のエステル、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが複素環基の場合、該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、及びハロゲノ低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキル基の場合、該アラルキル基は低級アルコキシ基及びアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基は1又は複数個の複素環基を置換基として有してもよく、Rがアリールオキシ基の場合、該アリールオキシ基は1又は複数個の低級アルキル基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルオキシ基の場合、該アラルキルオキシ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルキルチオ基の場合、該低級アルキルチオ基は低級シクロアルキル基、及び複素環基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールチオ基の場合、該アリールチオ基はハロゲン原子、ハロゲノ低級アルキル基、及びアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルチオ基の場合、該アラルキルチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールスルホニル基の場合、該アリールスルホニル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく;及び/又は
(b10)Rが水素原子を示し;及び/又は
(b11)Rが水素原子を示し;及び/又は
(b12)Rが水素原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、又はカルボキシ基のエステルを示し、
がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(b13)Rが水素原子、アリール基、又は複素環基を示し、
がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のシアノ基で置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、1若しくは複数個のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;及び/又は
(b14)R10がアリール基を示す請求項1又は2記載の化合物又はその塩。
すなわち、一般式(1)で示される化合物において、上記(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)、(b9)、(b10)、(b11)、(b12)、(b13)及び(b14)から選択される1又は2以上の各組み合わせからなる化合物又はその塩。
本発明化合物における各基又は各基の組み合わせの好ましい例として、下記(c)又は(d)の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(c)一般式(1)において、X−XがCH−CHを、Y−YがCH=CHを、pが0を、RとRがともに水素原子を示す化合物又はその塩。
(d)一般式(1)において、X−XがCH−CHを、Y−YはN=CH、又はCH=Nを、pが0を、RとRがともに水素原子を示す化合物又はその塩。
一般式(1)で表される本発明化合物において、Rの好ましい例として、下記(e)の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(e)一般式(1)において、Rがハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、CR=CR(R)、又はC≡CRを示す化合物又はその塩が好ましく、置換基を有してもよい複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、CR=CR(R)、又はC≡CRを示す化合物又はその塩がより好ましい。
一般式(1)で表される本発明化合物において、Rのより好ましい例として、下記(f)〜(j)の条件を充足する化合物又はその塩が挙げられる。
(f)一般式(1)において、Rが置換基を有してもよい複素環基を示す化合物が好ましく、特に、該複素環基の複素環が、ピペラジン、モルホリン、ピロリジン、ピリジン、チオフェン、インドール、ベンゾイミダゾール、キノリン、キノキサリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾリン、又はベンゾチアゾリンを示す化合物又はその塩がより好ましい。
(g)一般式(1)において、Rがヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、又は置換基を有してもよいアラルキルオキシ基を示す化合物又はその塩が好ましく、ヒドロキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、又は置換基を有してもよいアラルキルオキシ基を示す化合物又はその塩がより好ましい。
(h)一般式(1)において、Rがメルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、又は置換基を有してもよいアラルキルチオ基を示す化合物又はその塩が好ましく、メルカプト基、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、複素環チオ基、又は置換基を有してもよいアラルキルチオ基を示す化合物又はその塩がより好ましい。
(i)一般式(1)において、RがCR=CR(R)を示す化合物又はその塩が好ましく、Rが水素原子を、Rが水素原子を、Rが水素原子、低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、複素環基、又はカルボキシ基のエステルを示す化合物又はその塩がより好ましい。
(j)一般式(1)において、RがC≡CRを示す化合物又はその塩が好ましく、Rが水素原子、置換基を有してもよいアリール基、又複素環基を示す化合物又はその塩がより好ましい。
(k)本発明化合物は一般式(1)の下記A部に不斉炭素原子を有するが、その部分の立体構造は以下のものが好ましい。
1)X−XがCH−CH、CH=CH又はCH−Sの場合は、A部の立体構造がRS体又はR体の化合物が好ましく、R体の化合物が特に好ましい。
2)X−XがS−CHの場合は、A部の立体構造がRS体又はS体の化合物が好ましく、S体の化合物が特に好ましい。
Figure 2006089485
(1)本発明化合物における特に好ましい具体例として下記の化合物又はその塩が挙げられる。
・(R)−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−n−オクチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ベンジルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ヨードフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ベンゾイルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’―(6−クロロ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’―(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ベンジルオキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−メトキシベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−クロロベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ベンジルオキシ−3−クロロ)フェニルピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[3−メチル−4−(4−メチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−ピリジルメチルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−フェノキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−トリフルオロメチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−フェニルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−ベンジルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−クロロベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−トリフルオロメチルベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(4−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(4−ピリジルメチルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(1−メチル−1−フェニルエチルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−フェネチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(3−フェニルプロピルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−n−ブチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−シクロヘキシルメチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(6−ベンジルチオ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−ナフチル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(ベンゾチオフェン−2−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(ベンゾチアゾール−2−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(3−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(3−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[3−メチル−4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[3−クロロ−4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−シクロヘキシル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ニトロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ベンジルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(1−ナフチル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ピリジル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−チエニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルドキサミド、
・(R)−N’−[4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(3−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(2−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−ニトロフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−ベンジルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−「2−(4−イソプロポキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−ピリジルメチルオキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[2−メチル−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[2−クロロ−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[3−メチル−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[3−クロロ−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[5−(2−フェニル−1−エチニル)−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[6−(2−フェニル−1−エチニル)−3−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(S)−N’−[4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]チアゾリジン−4−カルボキサミド、
・N’−[4−[(E)−2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]−2,5−ジヒドロピロール−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(1−メチルインドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−(インドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−tert−ブトキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−(4−フェネチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(2−フェニルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[6−メチル−5−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(2−チエニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(5−トリフルオロメチル−1−ナフチル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[5−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−インドリル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(ベンゾチオフェン−3−イル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
・(R)−N’−[4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、及び
・(R)−N’−[4−[2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド
本発明化合物は、以下の方法により製造することができる。尚、個々の具体的な製造方法については、後述の実施例『製造例の項』で詳細に説明する。また、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。尚、下記の合成経路中で示されているHalはハロゲン原子を、Bocはtert−ブトキシカルボニル基を、Bnはベンジル基を示す。
本発明化合物(I)(一般式[1]においてRが水素原子である化合物)は合成経路1に従い合成することができる。すなわち、化合物(II)を酢酸エチルエステル、1,4−ジオキサン、メタノール、塩化メチレン等の有機溶媒中、塩化水素、トリフルオロ酢酸等の酸存在下、0℃から室温で、30分から12時間処理することにより本発明化合物を得ることができる。
Figure 2006089485
前記の化合物(II)は合成経路2に従い合成することできる。すなわち、化合物(III)と化合物(IV)をN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFとする)、塩化メチレン等の有機溶媒中、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、DCCとする)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(以下、HATUとする)等の縮合剤及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(以下、DIEAとする)等の塩基存在下、室温から50℃で、1時間から3日間反応させることにより、化合物(II)を得ることができる。
Figure 2006089485
化合物(II)−(a)(化合物(II)において、RがO−R11である化合物)は合成経路3に従い合成することもできる。すなわち、化合物(II)と化合物(IV)−(a)(化合物(IV)においてRが−O−ベンジルである化合物)より、合成経路2に従い化合物(II)−(b)が得られる。得られる化合物(II)−(b)をメタノール、エタノール等の有機溶媒中、パラジウム炭素等の触媒存在下、水素雰囲気下、室温で、1時間から24時間処理することにより化合物(II)−(c)を得ることができる。さらに、化合物(II)−(c)と対応するハロゲン化化合物(V)をDMF、エタノール等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA等の塩基存在下、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることにより化合物(II)−(a)を得ることができる。
Figure 2006089485
化合物(II)−(d)(化合物(II)において、RがS−R11である化合物)は合成経路4に従い合成することもできる。すなわち、化合物(III)と化合物(VI)より、合成経路2に従い化合物(VII)が得られる。得られる化合物(VII)をアセトン、1,4−ジオキサン等の有機溶媒と水の混合溶媒中、トリ−n−ブチルホスフィン等アルキルホスフィン存在下、室温で、1時間から24時間処理することで化合物(II)−(e)を得ることができる。さらに、化合物(II)−(e)と対応するハロゲン化化合物(V)をDMF、エタノール等の有機溶媒中、炭酸カリウム、DIEA等の塩基存在下、室温から100℃で、1時間から24時間反応させることにより化合物(II)−(d)を得ることができる。
Figure 2006089485
化合物(II)−(f)(化合物(II)において、RがCR=CR(R)である化合物)は合成経路5に従い合成することもできる。すなわち、化合物(III)と化合物(IV)−(b)(化合物(IV)においてRがハロゲン原子である化合物)より、合成経路2に従い化合物(II)−(g)が得られる。さらに化合物(II)−(g)と対応するアルケン化合物(VIII)をDMF等の有機溶媒中、DIEA等の塩基、トリ−O−トリルホスフィン等の配位子及び酢酸パラジウム(II)等の触媒存在下、80℃から120℃で、30分から24時間反応させることにより、化合物(II)−(f)を得ることができる。
Figure 2006089485
また、化合物(II)−(f)は合成経路6に従い合成することもできる。すなわち、化合物(III)と化合物(IV)−(c)(化合物(IV)においてRがアルケニル基である化合物)より、合成経路2に従い化合物(II)−(h)が得られる。さらに化合物(II)−(h)と対応するハロゲン化化合物(IX)をDMF等の有機溶媒中、DIEA等の塩基、トリ−O−トリルホスフィン等の配位子及び酢酸パラジウム(II)等の触媒存在下、80℃から120℃で、30分から24時間反応させることにより、化合物(II)−(f)を得ることができる。
Figure 2006089485
化合物(II)−(i)(化合物(II)において、RがC≡CRである化合物)は合成経路7に従い合成することもできる。すなわち、化合物(III)と化合物(IV)−(d)(化合物(IV)においてRがエチニル基である化合物)より、合成経路2に従い化合物(II)−(j)が得られる。さらに化合物(II)−(j)と対応するハロゲン化化合物(X)をDMF等の有機溶媒中、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム等の塩基、よう化銅(I)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒存在下、室温で、2時間から24時間反応させることにより化合物(II)−(i)を得ることができる。
Figure 2006089485
また、化合物(II)−(i)は合成経路8に従って合成することもできる。すなわち、化合物(II)−(g)と対応するアルキン化合物(XI)をDMF等の有機溶媒中で、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム等の塩基、よう化銅(I)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)等の触媒存在下、室温で、2時間から12時間反応させることにより化合物(II)−(i)を得ることができる。
Figure 2006089485
前記の合成経路により製造した本発明化合物は、汎用されている技術を使用して、前述した塩、水和物又は溶媒和物の形態とすることもできる。
本発明化合物の医薬としての有用性を見出すために、ヒト型リコンビナントDHODHタンパクを使用し、アチーブス・オブ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジックス、323巻、79−86頁(1995年)[Archives of Biochemistry and Biophysics,323,79−86(1995)]に報告されているニトロブル−テトラゾリウム(以下、「NBT」とする)の酸化還元反応を使用したDHODH阻害活性の評価方法に準じて、本発明化合物のDHODH阻害活性を評価・検討し、本発明化合物が優れたDHODH阻害活性を有することを見出した。
さらに本発明化合物のより具体的な疾患への適用を評価・検討するため、
1)マウスタイプIIコラーゲン誘発関節炎モデルにおける本発明化合物の抗関節炎効果試験、
2)マウス遅延型過敏症モデルにおける本発明化合物の細胞性免疫に対する抑制効果試験、すなわち、DTH抑制効果試験、
3)本発明化合物のin vitroにおけるマウス同種異系リンパ球混合反応(MLR)活性抑制効果試験を実施し、
いずれにおいても優れた効果を見出した。
尚、その詳細については、後述の実施例「薬理試験の項」で詳細に説明する。
上記試験の結果より、本発明化合物は、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等に深く関与しているDHODHの活性を阻害し、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等)等に関与する疾患、より具体的には、癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息等)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等の予防又は治療剤として有用であることが実証された。
本発明化合物は経口でも、非経口でも投与することができる。投与剤型として、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、それらは汎用される技術を使用して製剤化することができる。
例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤は、乳糖、マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等の賦形剤、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クエン酸カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等のコーティング剤、パラオキシ安息香酸エチル、ベンジルアルコール等の安定化剤、甘味料、酸味料、香料等の矯味矯臭剤等を必要に応じて、必要量を使用し、調製することができる。
また、注射剤、点眼剤等の非経口剤は、塩化ナトリウム、濃グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、塩化カリウム、ソルビトール、マンニトール等の等張化剤、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸,氷酢酸、トロメタモール等の緩衝化剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ステアリン酸ポリオキシ40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラベン、塩化ベンゾトニウム、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、クロロブタノール等の防腐剤、塩酸、クエン酸、リン酸、氷酢酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤、ベンジルアルコール等の無痛化剤等を必要に応じて、必要量を使用し、調製することができる。
本発明化合物の投与量は、症状、年齢、剤型等により適宜選択して使用することができる。例えば、経口剤は通常1日当たり0.01〜1000mg、好ましくは1〜100mgを1回又は数回に分けて投与することができる。また、点眼剤は通常0.0001%〜10%(w/v)、好ましくは0.01%〜5%(w/v)の濃度のものを1回又は数回に分けて投与することができる。
以下に本発明化合物の製造例、製剤例及び薬理試験の結果を示す。尚、これらの例示は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
[製造例]
参考例1
4−(3−メチルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(参考化合物1)
4−フルオロ−1−ニトロベンゼン(500μl、4.71mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、m−クレゾール(492μl、4.71mmol)、炭酸カリウム(977mg,7.07mmol)を加え、60度で2時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(70ml)とエーテル(70ml)を加え、水(100ml、3回)および飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(1.10g)を黄色油状物として得た。(収率100%)
Figure 2006089485
参考例2
4−(3−メチルフェノキシ)アニリン(参考化合物2)
4−(3−メチルフェノキシ)−1−ニトロベンゼン(参考化合物1、1.07g、4.67mmol)をエタノール(10ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(98mg)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(810mg)を淡褐色油状物として得た。(収率87%)
Figure 2006089485
参考例3
3−メチル−4−(4−メチルベンジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(参考化合物3)
2−メチル−4−ニトロフェノール(500mg、3.26mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、4−メチルベンジルブロミド(603mg、3.26mmol)、炭酸カリウム(676mg,489mmol)を加え、60度で2時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(70ml)とエーテル(70ml)を加え、水(100ml、3回)および飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(744mg)を淡黄色固体として得た。(収率89%)
Figure 2006089485
参考例4
3−メチル−4−(4−メチルベンジルオキシ)アニリン(参考化合物4)
3−メチル−4−(4−メチルベンジルオキシ)−1−ニトロベンゼン(参考化合物3、732mg、2.85mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、塩化すず(II)・二水和物(1.29g、5.72mmol)を加え、70度で3時間攪拌した。反応液を氷水(200ml)にあけ、2規定水酸化ナトリウム水溶液(30ml)を加えてアルカリ性とした。エーテル(200ml)で抽出した後、有機層を水(100ml)および飽和食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(218mg)を淡茶色固体として得た。(収率34%)
Figure 2006089485
参考例5
ビス[4−[(R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−2−イルカルボニルアミノ]フェニル]ジスルフィド(参考化合物5−1)
(R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−2−カルボン酸(2.13g、10mmol)と4−アミノフェニルジスルフィド(1.02g、4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(28ml)に溶解し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.6ml、21mmol)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(4.02g、11mmol)を加え、室温に戻した後、3日間攪拌した。反応液に酢酸エチル(150ml)を加え、水(70ml)および飽和食塩水(150ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(2.89g)を淡橙色固体として得た。(定量的)
Figure 2006089485
以下、参考化合物20−2と市販化合物を使用し、参考化合物5−1の製造方法に準じて、参考化合物5−2を得た。
Figure 2006089485
参考例6
4−ベンゾイルアミノ−1−ニトロベンゼン(参考化合物6−1)
4−ニトロアニリン(692mg、5.01mmol)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.4ml、25.0mmol)、塩化ベンゾイル(0,88ml、7.5mmol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。析出物をクロロホルムで濾取することにより標記参考化合物(651mg)を淡黄色固体として得た。(収率54%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物6−1の製造方法に準じて、参考化合物6−2を得た。
Figure 2006089485
参考例7
4−ベンゾイルアミノアニリン(参考化合物7−1)
4−ベンゾイルアミノ−1−ニトロベンゼン(参考化合物6−1、607mg、2.51mmol)をメタノール(10ml)に溶解し、5%パラジウム−炭素(触媒量)を加え、水素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧下溶媒を留去した後、析出物をヘキサンで濾取することにより標記参考化合物(518mg)を白色固体として得た。(収率97%)
Figure 2006089485
以下、参考化合物6−2を使用し、参考化合物7−1の製造方法に準じて、参考化合物7−2を得た。
Figure 2006089485
参考例8
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸(参考化合物8)
4−アミノ安息香酸(1.01g、7.36mmol)を1,4−ジオキサン(5ml)−水(5ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.5ml、10.8mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.10g、9.62mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に水(30ml)および酢酸エチル(30ml)を加え分配した後、水層を5%クエン酸水溶液で酸性とし、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(1.66g)を白色固体として得た。(収率96%)
Figure 2006089485
参考例9
1−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノベンゾイル)ピロリジン(参考化合物9−1)
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸(参考化合物8、1.00g、4.21mmol)、ピロリジン(310mg、4.36mmol)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、N−メチルモルホリン(0.46ml、4.21mmol)、7−ヒドロキシベンゾトリアゾール(578mg、4.28mmol)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(891mg、4.65mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液にクロロホルム(30ml)を加え、水(50ml、2回)、飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより、標記参考化合物(1.24g)を白色固体として得た。(収率100%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物8および市販化合物を使用し、参考化合物9−1の製造方法に準じて、参考化合物9−2〜9−4を得た。
Figure 2006089485
参考例10
N−メチル−N−フェニル−4−tert−ブトキシカルボニルアミノベンズアミド(参考化合物10)
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸(参考化合物8、500mg、2.11mmol)とN−メチルアニリン(304μl、2.11mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(734μl、4.22mmol)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(802mg、2.11mmol)を加え、室温で4日間攪拌した。反応液に水(30ml)および酢酸エチル(30ml)を加え分配した後、有機層を水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体を酢酸エチルで濾取することにより標記参考化合物(401mg)を白色固体として得た。(収率58%)
Figure 2006089485
参考例11
1−(4−アミノベンゾイル)ピロリジン塩酸塩(参考化合物11−1)
1−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノベンゾイル)ピロリジン(参考化合物9−1、1.13g、3.89mmol)を1,4−ジオキサン(15ml)に溶解し、4規定塩化水素−1.4−ジオキサン溶液(10ml)を加え、室温で1.5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(720mg)を無色油状物として得た。(収率82%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物9−2〜9−4および10から選択される化合物を使用し、参考化合物11−1の製造方法に準じて、参考化合物11−2〜11−5を得た。
Figure 2006089485
参考例12
4−(2−メチルフェニル)アニリン(参考化合物12−1)
4−ヨードアニリン(876mg、4.00mmol)および2−メチルフェニルボロン酸(817mg、600mmol)、トリ−O−トリルホスフィン(246mg、0.80mmol)、パラジウム(II)ジベンジリデンアセテート(232mg、0.40mmol)にテトラヒドロフラン(8ml)−12規定水酸化ナトリウム水溶液(1ml)の混合溶液を加え80度で一晩攪拌した。放冷後、不溶物をセライトで濾去し、酢酸エチル(30ml)および水(30ml)を加えて分配した。有機層を水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(588mg)を淡黄色油状物として得た。(収率80%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物12−1の製造方法に準じて、参考化合物12−2〜12−28を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
参考例13
2−(4−ニトロフェニル)ベンゾチアゾール(参考化合物13−1)
4−ニトロベンズアルデヒド(1.51g、10.0mmol)、2−アミノベンゼンチオール(1.07ml、10.0mmol)をトルエン(20ml)に懸濁し、60度で4時間攪拌した。放冷後、析出物をトルエンで濾取することにより標記参考化合物(224mg)を淡黄色固体として得た。(収率9%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物13−1の製造方法に準じて、参考化合物13−2〜13−6を得た。
Figure 2006089485
参考例14
2−(4−アミノフェニル)ベンゾチアゾール(参考化合物14−1)
2−(4−ニトロフェニル)ベンゾチアゾール(参考化合物13−1、202mg、0.78mmol)をエタノール(4ml)に溶解し、二酸化白金(触媒量)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物(178mg)を灰色固体として得た。(収率100%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物13−2〜13−6を使用し、参考化合物14−1の製造方法に準じて、参考化合物14−2〜14−6を得た。
Figure 2006089485
参考例15
2−メチル−4−(2−フェニル−1−エチニル)アニリン(参考化合物15−1)
4−ヨード−2−メチルアニリン(470mg、2.02mmol)、フェニルアセチレン(220μl、2.00mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解し、トリエチルアミン(8ml)、よう化銅(I)(47.1mg、0.25mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(230mg,0.20mmol)を加え、室温で2日間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100ml)および水(100ml)を加えて分配し、有機層を飽和食塩水(120ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(182mg)を橙色固体として得た。(収率43%)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−83、参考化合物17−18および市販化合物から選択される化合物を使用し、参考化合物15−1の製造方法に準じて、参考化合物15−2〜15−9を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
参考例16
4−イソプロポキシ−1−エチニルベンゼン(参考化合物16−1)
4−イソプロポキシ−1−(2−トリメチルシリル−1−エチニル)ベンゼン(参考化合物15−7、871mg、3.75mmol)をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(1.79g、5.64mmol)を加え、室温で4.5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(431mg)を無色油状物として得た。(収率71%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物15−9を使用し、参考化合物16−1の製造方法に準じて、参考化合物16−2を得た。
Figure 2006089485
参考例17
4−n−ブトキシ−1−ヨードベンゼン(参考化合物17−1)
4−ヨードフェノール(1.01g、4.55mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、炭酸カリウム(1.92g、13.7mmol)、n−ブチルブロミド(1.46ml、13.7mmol)を加え、60度で2時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(50ml)と水(50ml)を加え分配し、有機層を水(50ml)、飽和食塩水(50ml)で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(1.16g)を無色油状物として得た。(収率88%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物24および市販化合物を使用し、参考化合物17−1の製造方法に準じて、参考化合物17−2〜17−29を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
参考例18
4−アセチルアミノ−1−ヨードベンゼン(参考化合物18−1)
4−ヨードアニリン(1.00g、4.57mmol)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.98ml、22.9mmol)、塩化アセチル(488μl、6.86mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液にクロロホルム(30ml)を加え、水(30ml)、1規定塩酸(30ml)、飽和重曹水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた固体を酢酸エチルにて濾取することにより標記参考化合物(710mg)を白色固体として得た。(収率59%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物18−1の製造方法に準じて、参考化合物18−2を得た。
Figure 2006089485
参考例19
1−ヨード−4−フェノキシカルボニルオキシベンゼン(参考化合物19)
4−ヨードフェノール(1.00g、4.55mmol)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.60ml、9.19mmol)、クロロ炭酸フェニル(0.850ml、6.78mmol)を加えた。室温で3日間攪拌した後、反応液に酢酸エチル(200ml)を加え、水(200ml)、飽和食塩水(150ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた固体をヘキサンにて濾取することにより標記参考化合物(1.40g)を淡桃色固体として得た。(収率90%)
Figure 2006089485
参考例20
N−tert−ブトキシカルボニル−2,5−ジヒドロピロール−2−カルボン酸(参考化合物20−1)
3,4−デヒドロプロリン(455mg、4.02mmol)をテトラヒドロフラン(12ml)−水(4ml)に溶解し、炭酸カリウム(1.34g、9.70mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.14g、5.22mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加えて酸性とし、酢酸エチル(15ml、3回)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記参考化合物を無色油状物として得た。(定量的)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物20−1の製造方法に準じて、参考化合物20−2を得た。
Figure 2006089485
参考例21
(2R,4R)−1−tert−ブトキシカルボニル−4−アセトキシピロリジン−2−カルボン酸(参考化合物21−1)
(2R,4R)−1−tert−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(765mg、3.31mmol)をピリジン(2ml)に溶解し、無水酢酸(1ml)を加え、室温で7時間攪拌した。反応液に水(10ml)を加え、酢酸エチル(10ml、2回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(10ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(258mg)を無色アモルファスとして得た。(収率29%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物21−1の製造方法に準じて、参考化合物21−2を得た。
Figure 2006089485
参考例22
4−(2−アミノエトキシ)−1−ヨードベンゼン(参考化合物22)
1−ヨード−4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノエトキシ)ベンゼン(参考化合物17−19、501mg、1.38mmol)を1,4−ジオキサン(5ml)に溶解し、4規定塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(15ml、60mmol)を加え、室温で2時間30分攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた固体を酢酸エチルにて濾取することにより標記参考化合物(344mg)を白色固体として得た。(収率83%)
Figure 2006089485
参考例23
4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物23)
氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(5.3g、140mmol)のテトラヒドロフラン(300ml)懸濁液に4−キノリンカルボキシアルデヒド(20.0g、130mmol)のテトラヒドロフラン(200ml)溶液を滴下し、室温で1時間攪拌した。水(300ml)を加えた後、酢酸エチル(400ml、1回,100ml、3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(200ml、3回)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた固体をジエチルエーテルでろ取することにより、標記参考化合物(13.8g)を橙白色固体として得た。(収率69%)
Figure 2006089485
参考例24
4−(クロロメチル)キノリン(参考化合物24)
氷冷下、4−(ヒドロキシメチル)キノリン(参考化合物23、13.0g、81.7mmol)のジクロロメタン(200ml)溶液に塩化チオニル(12.0ml、165mmol)を滴下し、室温で5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた固体を酢酸エチルでろ取することにより標記参考化合物を含む混合物(17.2g)を黄白色固体として得た。(定量的)
Figure 2006089485
参考例25
1−ヨード−4−スルファモイルベンゼン(参考化合物25)
氷冷下、28%アンモニア水(10ml)に4−ヨードベンゼンスルホニルクロリド(2.01g、6.64mmol)の酢酸エチル(10ml)溶液を滴下し1時間撹拌した。反応液に水(50ml)および酢酸エチル(50ml)を加えて分配し、有機層を1規定塩酸(30ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた固体をヘキサン−酢酸エチル(20:1)の溶液で濾取することにより標記参考化合物(1.75g)を白色固体として得た。(収率93%)
Figure 2006089485
参考例26
1−ヨード−4−イソプロピルスルファモイルベンゼン(参考化合物26−1)
窒素雰囲気下、イソプロピルアミン(619μl、7.27mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にトリエチルアミン(1.84ml、13.2mmol)を加えた後、4−ヨードベンゼンスルホニルクロリド(2.01g、6.64mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)を滴下し4.5時間撹拌した。反応液に水(50ml)および酢酸エチル(50ml)を加え分配し、有機層を水(50ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をヘキサンで濾取することにより標記参考化合物(2.01g)を白色固体として得た。(収率93%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物26−1の製造方法に準じて、参考化合物26−2を得た。
Figure 2006089485
参考例27
4−シクロペンチルオキシ−1−ヨードベンゼン(参考化合物27−1)
4−ヨードフェノール(3.32g,15.1mmol)、トリフェニルホスフィン(8.07g、30.8mmol)のテトラヒドロフラン(80ml)溶液にシクロペンタノール(1.7ml、18.7mmol)を加え、氷冷下、2.2M ジエチルアゾジカルボキシレートトルエン溶液(13.6ml、29.9mmol)を滴下した。滴下後、室温に戻し一晩攪拌した。反応液に水(100ml)を加えた後、酢酸エチル(100ml、2回)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記参考化合物(3.2g)を淡桃色固体として得た。(収率74%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、参考化合物27−1の製造方法に準じて、参考化合物27−2を得た。
Figure 2006089485
実施例1
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−2−カルボン酸(2.15g、10mmol)と4−トリフルオロメチルアニリン(1.93g、12mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.2ml、24mmol)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(4.57g、12mmol)を加え、室温に戻した後、一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(100ml)を加え、水(100ml,2回)、飽和食塩水(100ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより標記化合物(2.69g)を白色固体として得た。(収率75%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物2、4、7−1、7−2、11−1〜11−5、12−1〜12−28、14−1〜14−6、15−1〜15−5、15−8、20−1、20−2、21−1、21−2および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物1−1の製造方法に準じて、化合物1−2〜1−177を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例2
(2R,4R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2−1)
(2R,4R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−クロロフェニル)−4−アセトキシピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−170、140mg、0.37mmol)をメタノール(2ml)に溶解し、炭酸カリウム(106mg、0.77mmol)を加え、60度で3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、水(20ml)と酢酸エチル(20ml)を加えて分配後、有機層を飽和食塩水(20ml)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記化合物(132mg)を無色アモルファスとして得た。(定量的)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−171を使用し、化合物2−1の製造方法に準じて、化合物2−2を得た。
Figure 2006089485
実施例3
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物3−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−ビニルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−119、802mg、2.53mmol)および4−ヨードベンゾトリフルオリド(837μl、570mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.10ml、6.31mmol)、酢酸パラジウム(II)(168mg、0.750mmol)、トリ−O−トリルホスフィン(468mg、1.54mmol)を加え、マイクロ波を照射(100度、30分)(マイルストーンゼネラル社製MicroSYNTH)した。放冷後、反応液に酢酸エチル(50ml)およびジエチルエーテル(50ml)を加え、水(100ml、2回)、飽和食塩水(50ml)で洗浄した。さらに無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(170mg)を淡黄色固体として得た(収率15%)。
Figure 2006089485
以下、、化合物1−119および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物3−1の製造方法に準じて、化合物3−2〜3−29を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例4
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−エトキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物4−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−ヨードフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−30、804mg、1.9mmol)および4−エトキシスチレン(580μl、3.9mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(830μl、4.8mmol)、酢酸パラジウム(II)(44mg、0.19mmol)、トリ−O−トリルホスフィン(126mg、0.39mmol)を加え、80度で6.5時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(100ml)および水(120ml)を加えて分配し、有機層を飽和食塩水(120ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(400mg)を黄色固体として得た(収率48%)。
Figure 2006089485
以下、、化合物1−13、1−30、1−81〜1−84および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物4−1の製造方法に準じて、化合物4−2〜4−19を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例5
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物5)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−ベンジルオキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−87、5.00g、12.6mmol)をエタノール(25ml)に溶解し、パラジウム−炭素(500mg)を加え、水素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。テトラヒドロフラン(50ml)を加えて、セライトで不溶物を濾去した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をジイソプロピルエーテルで濾取することにより標記化合物(3.63g)を淡紫色固体として得た。(収率94%)
Figure 2006089485
実施例6
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物6−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−ヒドロキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物5、201mg、0.653mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解し、炭酸カリウム(280mg、2.03mmol)、4−クロロベンジルブロミド(270mg、1.31mmol)を加え、60度で4時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(20ml)と水(20ml)を加え分配し、有機層を飽和食塩水(20ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(260mg)を白色固体として得た。(収率93%)
Figure 2006089485
以下、、化合物5および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物6−1の製造方法に準じて、化合物6−2〜6−12を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例7
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−メルカプトフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物7−1)
ビス[4−[(R)−(1−tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イルカルボニルアミノ]フェニル]ジスルフィド(参考化合物5−1、2.50g、3.9mmol)をアセトン(30ml)、水(8ml)、テトラヒドロフラン(8ml)および1,4−ジオキサン(4ml)の混合溶液に溶解させ、トリ−n−ブチルホスフィン(1.88ml、7.6mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、酢酸エチル(100ml)および5%クエン酸水溶液(200ml)を加えて分配し、有機層を飽和食塩水(150ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をヘキサン−酢酸エチル(2:1)の混合溶媒で濾取することにより標記化合物(1.86g)を白色固体として得た。(収率74%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物5−2を使用し、化合物7−1の製造方法に準じて、化合物7−2を得た。
Figure 2006089485
実施例8
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−(4−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物8−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−メルカプトフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物7−1、202mg、0.62mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、炭酸カリウム(264mg,1.9mmol)、4−メトキシベンジルクロリド(170μl、1.3mmol)を加え、60度で1.5時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(70ml)および水(100ml)を加え分配し、有機層を飽和食塩水(100ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物を無色油状物(262mg)として得た。(収率94%)
Figure 2006089485
以下、、化合物7−1、7−2および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物8−1の製造方法に準じて、化合物8−2〜8−22を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例9
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(6−ベンジルチオ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物9−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(6−クロロ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−54、298mg,0.915mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を10分間窒素バブリングした後、窒素雰囲気下、炭酸カリウム(304mg,2.20mmol)、ベンジルメルカプタン(129μl,1.10mmol)を加え、100度で一晩撹拌した。反応液に酢酸エチル(50ml)、ジエチルエーテル(50ml)を加え、水(100ml、3回)、飽和食塩水(150ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(118mg)を無色固体で得た。(収率31%)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−54および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物9−1の製造方法に準じて、化合物9−2〜9−3を得た。
Figure 2006089485
実施例10
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物10−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−エチニルフェニル)−ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−113、315mg、1.00mmol)、4−ヨードベンゾトリフルオリド(273mg、100mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.5ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.5ml)、よう化銅(I)(20.4mg、0.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(O)(116mg,0.10mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(80ml)、エーテル(80ml)と水(160ml)を加えて分配し、有機層を水(160ml)、飽和食塩水(160ml)で順次洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(419mg)を白色固体として得た。(収率92%)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−56、1−57、1−113、1−173、14、参考化合物17−1〜27、18−1、18−2、19、22、25、26−1、26−2、27−1、27−2および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物10−1の製造方法に準じて、化合物10−2〜10−145を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例11
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[2−(2−ナフチル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物11−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−エチニルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−113、1.00g、3.18mmol)、2−ブロモナフタレン(658mg、3.18mmol)、アリルパラジウム(II)クロリドダイマー(58.2mg、0.159mmol)をアセトニトリル(6ml)に溶解し、トリ−tert−ブチルホスフィン(129mg、0.638mmol)、トリエチレンジアミン(713mg、6.36mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(200ml)を加え、水(50ml、2回)、飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(632mg)を白色固体として得た。(収率45%)
Figure 2006089485
以下、、参考化合物17−28、17−29、化合物1−113、1−176および市販化合物から選択される化合物を使用し、化合物11−1の製造方法に準じて、化合物11−2〜11−32を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例12
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−アセチルアミノフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物12−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−アミノフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物3−18、148mg、0.363mmol)をテトラヒドロフラン(3ml)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(253μl、1.45mmol)、塩化アセチル(52μl、0.726mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(100ml)を加え、水(100ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標記化合物(158mg)を淡茶色固体として得た。(収率97%)
Figure 2006089485
以下、、化合物10−85および市販化合物を使用し、化合物12−1の製造方法に準じて、化合物12−2、12−3を得た。
Figure 2006089485
実施例13
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物13−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−[(E)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物3−15、190mg、0.465mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、炭酸カリウム(260mg、1.88mmol)、2−ヨードプロパン(140μl、1.40mmol)を加え、60度で4時間攪拌した。放冷後、反応液に酢酸エチル(80ml)を加え水(50ml、2回)、飽和食塩水(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(165mg)を白色固体として得た。(収率79%)
Figure 2006089485
以下、、化合物10−85および市販化合物を使用し、化合物13−1の製造方法に準じて、化合物13−2〜13−4を得た。
Figure 2006089485
実施例14
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(2−メチル−4−エチニルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物14)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[2−メチル−4−(2−トリメチルシリル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(参考化合物15−6、466mg、1.16mmol)をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(550mg、mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(477mg)を無色油状物として得た。(定量的)
Figure 2006089485
実施例15
(R)−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(化合物15−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−1、2.69g、7.51mmol)を1,4−ジオキサン(20ml)−メタノール(5ml)の混合溶液に懸濁し、4規定塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(30ml)を加え、室温で一晩攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残留物を酢酸エチル−ジエチルエーテルの混合溶液で濾取することにより標記化合物(1.76g)を白色固体として得た。(収率80%)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−2〜1−55、1−58〜1−78、1−80、1−82、1−85〜1−112、1−114〜1−118、1−120〜1−148、1−152〜1−172、1−174、1−175、1−177、2−1、2−2、3−1〜3−24、3−26〜3−29、4−1〜4−6、4−8〜4−19、5、6−1〜6−12、7−1、8−1〜8−22、9−1〜9−3、10−1〜10−51、10−54〜10−119、10−123〜10−126、10−128〜139、10−144、10−145、11−1〜11−15、11−17〜27、11−30〜11−32、12−1〜12−3、13−1〜13−4から選択される化合物を使用し、化合物15−1の製造方法に準じて、化合物15−2〜15−424を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例16
(R)−N’−(3−クロロ−4−シアノフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド トリフルオロ酢酸塩(化合物16)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(3−クロロ−4−シアノフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−79、25.0mg、0.0715mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(250μl、3.25mmol)を加え、室温で6時間撹拌した。減圧下溶媒を留去することにより標記化合物(25.4mg)を白色固体として得た。(収率98%)
Figure 2006089485
実施例17
(R)−N’−[4−(1−メチルインドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物17−1)
(R)−N−tert−ブトキシカルボニル−N’−[4−(1−メチルインドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1−151、71mg、0.17mmol)を塩化メチレン(3ml)に溶解し、2,6−ルチジン(80μl、0.68mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(65μl,0.34mmol)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)を加え、酢酸エチル(30ml、2回)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をヘキサンで濾取することにより標記化合物(49.3mg)を淡褐色粉末として得た。(収率91%)
Figure 2006089485
以下、、化合物1−113、1−119、1−149、1−150、3−25、4−7、10−52、10−53、10−120〜10−122、10−127、10−140〜10−143、11−16、11−28、11−29から選択される化合物を使用し、化合物17−1の製造方法に準じて、化合物17−2〜17−20を得た。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
Figure 2006089485
実施例18
(R)−N’−(4−フェネチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩(化合物18−1)
(R)−N’−[4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(化合物15−182、202mg、0.614mmol)をエタノール(3ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(触媒量)を加え水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライトで不溶物を濾去し、減圧下溶媒を留去することにより標記化合物(173mg)を白色固体として得た。(収率86%)
Figure 2006089485
以下、、化合物15−186、15−214を使用し、化合物18−1の製造方法に準じて、化合物18−2、18−3を得た。
Figure 2006089485
実施例19
(R)−N−アセチル−N’−(4−クロロフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物19−1)
(R)−N’−(4−クロロフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩(化合物15−29、200mg、0.766mmol)を塩化メチレン(1ml)に加え、ピリジン(2ml)、塩化アセチル(82μl、1.15mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。反応液に水(20ml)、酢酸エチル(20ml)を加え分配し,有機層を水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより標的化合物(59mg)を乳白色固体として得た。(収率29%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、化合物19−1の製造方法に準じて、化合物19−2〜19−4を得た。
Figure 2006089485
実施例20
(R)−N−メチル−N’−(4−クロロフェニル)−ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物20−1)
(R)−N’−(4−クロロフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩(化合物15−29、149mg、0.571mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、炭酸カリウム(238mg、1.72mmol)、ヨードメタン(36μl、0.578mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。反応液に酢酸エチル(50ml)と水(100ml)を加え分配し、有機層を飽和食塩水(100ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製することにより標記化合物(51mg)を無色油状物として得た。(収率38%)
Figure 2006089485
以下、、市販化合物を使用し、化合物20−1の製造方法に準じて、化合物20−2を得た。
Figure 2006089485
[製剤例]
本発明化合物の代表的な製剤例を以下に示す。
1)錠剤(100mg中)
本発明化合物 1mg
乳糖 66.4mg
トウモロコシデンプン 20mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 6mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
上記処方の錠剤にコーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴール、シリコーン樹脂等の通常のコーティング剤)2mgを用いてコーティングを施し、目的とする錠剤を得ることができる。また、本発明化合物並びに添加物の種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の錠剤を得ることもできる。
2)カプセル剤(150mg中)
本発明化合物 5mg
乳糖 145mg
本発明化合物並びに乳糖の混合比を適宜変更することで、所望のカプセル剤を得ることができる。
3)点眼剤(100ml中)
本発明化合物 100mg
塩化ナトリウム 900mg
ポリソルベート80 200mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
滅菌精製水 適量
本発明化合物並びに添加物の種類及び/又は量を適宜変更することで、所望の点眼剤を得ることができる。
[薬理試験]
1.ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ(以下、「DHODH」とする)阻害活性評価試験
DHODH阻害活性を評価する方法の一つとして、ニトロブルーテトラゾリウム(以下、「NBT」とする)の酸化還元反応を用いた評価系がアチーブス・オブ・バイオケミストリー・アンド・バイオフィジックス、323巻、79−86頁(1995年)[Archives of Biochemistry and Biophysics,323,79−86(1995)]に報告されている。そこで、DHODH標品としてヒト型リコンビナントDHODHタンパクを用いて、前記文献記載の方法に準じ試験を実施し、本発明化合物のDHODH阻害活性を評価した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物をジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」とする)に溶解後、得られた溶液を0.1%トリトンX−100含有トリス緩衝液で希釈し、50μg/mLの被験化合物溶液を調製した。
(試薬の調製)
NBT溶液:NBTを0.1%トリトンX−100含有トリス緩衝液で希釈し、1mMの溶液を調製した。
デシルユビキノン溶液:デシルユビキノンをDMSOに溶解した後、得られた溶液を0.1%ドリトンX−100含有トリス緩衝液で希釈し、0.5mMの溶液を調製した。
ジヒドロオロト酸(以下、「DHO」とする)溶液:DHOを0.1%トリトンX−100含有トリス緩衝液で希釈し、5mMの溶液を調製した。
(試験方法及び測定方法)
1)384穴プレートにNBT溶液、デシルユビキノン溶液及びDHO溶液を1穴あたり各々10μLずつ注入し、次いで、被験化合物溶液及びDHODH溶液をこの順で1穴あたり各々10μLずつ添加した。
2)得られた混合溶液を空気雰囲気遮光下、30℃で、1時間インキュベーションした。
3)10%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液を1穴あたり10μLずつ添加し、反応を停止させた。
4)吸光光度計(マルチラベルカウンタ−ARVO)に前記プレートを装着して、540nmにおける各穴の吸光度を測定した。
5)被験化合物溶液に代えて2.5%DMSOを用いて、他は前記1〜4)と同じ操作を行った。その結果をコントロールとした。
6)被験化合物溶液に代えて2.5%DMSOを、また、DHO溶液に代えて0.1%トリトンX−100含有トリス緩衝液を用いて、他は前記1〜5)と同じ操作を行い、その結果をブランクとした。
(酵素阻害率の計算式)
酵素阻害率(%)は以下の式により算出した。
酵素阻害率(%)=100×{1−(被験化合物懸濁液の吸光度−ブランクの吸光度)/(コントロ−ルの吸光度−ブランクの吸光度)}
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物15−1、化合物15−22、化合物15−25、化合物15−26、化合物15−29、化合物15−31、化合物15−32、化合物15−39、化合物15−48、化合物15−87、化合物15−88、化合物15−89、化合物15−91、化合物15−94、化合物15−95、化合物15−96、化合物15−97、化合物15−98、化合物15−99、化合物15−100、化合物15−102、化合物15−103、化合物15−114、化合物15−116、化合物15−119、化合物15−120、化合物15−121、化合物15−123、化合物15−124、化合物15−125、化合物15−128、化合物15−131、化合物15−132、化合物15−133、化合物15−134、化合物15−135、化合物15−145、化合物15−147、化合物15−167、化合物15−169、化合物15−174、化合物15−182、化合物15−187、化合物15−188、化合物15−189、化合物15−190、化合物15−191、化合物15−192、化合物15−200、化合物15−202、化合物15−203、化合物15−206、化合物15−209、化合物15−216、化合物15−225、化合物15−229、化合物15−230、化合物15−232、化合物15−239、化合物15−240、化合物15−241、化合物15−245、化合物15−246、化合物15−247、化合物15−250、化合物15−257、化合物15−266、化合物15−267、化合物15−270、化合物15−271、化合物15−273、化合物15−274、化合物15−288、化合物15−292、化合物15−293、化合物15−294、化合物15−323、化合物15−324、化合物15−325、化合物15−334、化合物15−338、化合物15−373、化合物15−397、化合物15−407、化合物15−408、化合物15−415、化合物15−418、化合物15−417、化合物15−421、化合物17−1、化合物17−3、化合物17−5、化合物17−9及び化合物18−1)の酵素阻害率(%)を表Iに示す。
Figure 2006089485
Figure 2006089485
表1で示されたとおり、本発明化合物は優れたDHODH阻害活性を有し、細胞増殖、破骨細胞分化、過剰な免疫反応(自己免疫反応、アレルギー反応、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患(graft versus host disease)等)等が関与する疾患の予防又は治療剤として有用である。本発明化合物は特に癌、骨・関節疾患(骨粗鬆症、変形性関節症等)、自己免疫疾患(乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎、クローン病等)、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息)、臓器移植時の拒絶反応、移植片対宿主疾患等の予防又は治療剤として有用である。
2.マウスタイプIIコラーゲン誘発関節炎モデルに対する効果
本発明化合物の抗関節炎効果を評価するため、マウスタイプIIコラーゲン誘発関節炎モデルを用いて試験を行った。尚、評価指標として、マウスに本発明化合物を経口投与(10mg/kg又は30mg/kg)した時の関節炎スコア抑制率を用いた。また、本評価はネイチャー、283巻、666−668頁(1980年)[Nature283,666−668(1980)]に準じて実施した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物を適量秤量した後、1%メチルセルロース溶液に溶解し、被験化合物溶液とした。
(試験方法及び測定方法)
1)雄性DBA/1J系マウスの尾根部皮内にウシタイプIIコラーゲンとフロインド完全アジュバント(Freund’s complete adjuvant)を一緒に投与し、この日を感作日(0日目)とした。
2)感作日から21日目に再度、ウシタイプIIコラーゲンとフロインド完全アジュバントを一緒に投与して、関節炎を惹起させた。
3)感作日から39日目に目視により関節炎の程度を評価しスコア化を行った。
4)スコア化は以下表IIに示す評価基準に基づき5段階で行い、4肢の各スコアの合計を関節炎スコアとした。
5)尚、被験化合物溶液は、感作日から1日1回(計40日間)経口投与した。
6)また、被験化合物溶液に代えて1%メチルセルロース溶液を用いて、前記1〜5と同じ操作を行い、その結果をコントロール群とした。
Figure 2006089485
(関節炎スコア抑制率の計算式)
関節炎スコア抑制率(%)は以下の式により算出した。
関節炎スコア抑制率(%)
=100×(1−被験化合物投与群の関節炎スコア/コントロール群の関節炎スコア)
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物15−182、化合物15−246、化合物15−247、化合物15−267及び化合物15−273)の関節炎スコア抑制率を表IIIに示す。
Figure 2006089485
表IIIで示したとおり、本発明化合物は優れた抗関節炎効果を有し、関節リウマチ等の骨・関節疾患の治療剤として有用である。
3.マウス遅延型過敏症モデルに対する効果
本発明化合物の細胞性免疫に対する抑制効果を評価するため、マウス遅延型過敏症モデルを用い試験を行った。尚、評価指標として、マウスに本発明化合物を経口投与(30mg/kg)した時の遅延型過敏症(以下、「DTH」とする)抑制率を用いた。本評価はアールツナイミッテル・フォーシュ、40巻(II号)、1125−1131頁(1990年)[Arzneimittel Forsch,40(II),1125−1131(1990)]に準じて実施した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物を適量秤量した後、1%メチルセルロース溶液に溶解し、得られた溶液を被験化合物溶液とした。
(試験方法及び測定方法)
1)雄性C57BL/6系マウスの背部皮内にメチル牛血清アルブミン(methyl bovine serum albumin、以下、mBSAとする)とフロインド完全アジュバント(Freund’s complete adjuvant)を一緒に投与し、この日を感作日(0日目)とした。
2)感作日から5日目にmBSAを後肢足蹠皮内に投与してDTHを惹起した。
3)5日目の投与から24時間後の足幅の増加量をシックネスゲージで測定した。
4)尚、被験化合物溶液は感作日から1日1回(計6日間)経口投与した。
5)また、被験化合物溶液に代えて1%メチルセルロース溶液を用いて、前記1〜4と同じ操作を行い、その結果をコントロール群とした。
(DTH抑制率の計算式)
DTH抑制率(%)は以下の式により算出した。
DTH抑制率(%)=100×(1−被験化合物投与群の足幅の増加量/コントロール群の足幅の増加量)
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物15−1、化合物15−182、化合物15−257、化合物15−273、化合物15−274、化合物15−325、化合物15−326及び化合物17−9)のDTH抑制率を表IVに示す。
Figure 2006089485
表IVに示したとおり、本発明化合物は優れたDTH抑制効果を有し、自己免疫疾患、アレルギー性疾患等の治療剤として有用である。
4.リンパ球混合反応に対する効果
本発明化合物のin vitroにおける免疫抑制活性を評価するため、マウス同種異系リンパ球混合反応を用いて試験を行った。すなわち、マイトマイシンCで処理した異系マウスリンパ球を刺激細胞した時の、反応細胞(リンパ球)の増殖率によりリンパ球混合反応(以下、「MLR」とする)活性を測定した。尚、MLR抑制効果は10μMでの抑制率で示した。
(被験化合物溶液の調製)
被験化合物をジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」とする)に溶解後、10%ウシ胎児血清含有RPMI−1640(以下、「培養液」とする)で希釈し、被験化合物溶液とした。
(マウスリンパ球の調製)
BALB/c系マウスの脾臓から細胞分画を調製し、溶血処理したものを反応細胞(リンパ球)として用いた。また、C57BL/6系マウスの脾臓から細胞分画を調製し、溶血処理及びマイトマイシンC処理したものを刺激細胞(異系マウスリンパ球)として用いた。
(試験方法及び測定方法)
1)96穴培養プレート(ハーフエリア)に1.6×10cell/mLに調製した反応細胞(リンパ球)及び刺激細胞(異系マウスリンパ球)を各々1穴あたり10μLずつ添加した。
2)被験化合物溶液を1穴あたり20μLずつ添加した。
3)炭酸ガス培養器内で3日間培養を行った。
4)細胞増殖能測定試薬(商品名:Cell Titer Glo;プロメガ社製)1穴あたり20μLずつ添加し、これを被験化合物処置サンプルとした。
5)被験化合物処置サンプルからの化学発光強度をルミノメーターにより測定した。
6)尚、被験化合物溶液に代えて培養液を用いて、前記1〜5と同じ操作を行い、その結果をコントロールとした。
7)また、刺激細胞及び被験化合物溶液に代えて培養液を用いて、前記1〜5と同じ操作を行い、その結果をブランクとした。
(MLR抑制率の計算式)
MLR抑制率(%)は以下の式により算出した。
MLR抑制率(%)=100×{1−(被験化合物処置サンプルの化学発光強度−ブランクの化学発光強度)/(コントロールの化学発光強度−ブランクの化学発光強度)}
(試験結果及び考察)
試験結果の一例として、被験化合物(化合物15−1、化合物15−22、化合物15−90、化合物15−93、化合物15−96、化合物15−99、化合物15−120、化合物15−121、化合物15−132、化合物15−135、化合物15−182、化合物15−187、化合物15−200、化合物15−202、化合物15−211、化合物15−224、化合物15−225、化合物15−236、化合物15−237、化合物15−254及び化合物15−326)のMLR抑制率を表Vに示す。
Figure 2006089485
表Vで示したとおり、本発明化合物は優れたMLR活性抑制効果を有し、臓器移植時の拒絶反応の抑制剤、移植片対宿主疾患治療剤等として有用である。

Claims (23)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩。
    Figure 2006089485
    [式中、X−XはS−CH、CH−S、CH−CH、又はCH=CHを示し;
    は置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、及び置換基を有してもよいアリールオキシ基から選択される基を示し;
    pは0〜7を示し、pが2〜7である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
    は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよいアリールオキシカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、又は置換基を有してもよいアリールスルホニル基を示し;
    は水素原子、又は置換基を有してもよい低級アルキル基を示し;
    −YはCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;
    はハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、置換基を有してもよい低級アルキニル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し;
    qは0〜4を示し、qが2〜4である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
    はハロゲン原子、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルスルフィニル基、置換基を有してもよいアリールスルフィニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、スルフィン酸基、スルフィン酸基のエステル、スルフィン酸基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し;
    は水素原子、又は置換基を有してもよい低級アルキル基を示し;
    とRは同一又は異なって、水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよい複素環基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、又はカルボキシ基のアミドを示し;
    は水素原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよい低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、又は置換基を有してもよい複素環基を示し、
    10が置換基を有してもよいアリール基を示す。]
  2. 一般式(1)において、X−XがS−CH、CH−S、CH−CH、又はCH=CHを示し;
    が低級アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、アルコキシ基、及びアリールオキシ基から選択される基を示し;
    pが0、1又は2を示し、pが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
    が水素原子、低級アルキル基、アリール基、アラルキル基、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を示し、Rがアラルキル基、アリールカルボニル基又はアリールスルホニル基の場合、該アラルキル基、該アリールカルボニル基又は該アリールスルホニル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;
    が水素原子、又は低級アルキル基を示し;
    −YがCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;
    がハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し、Rが低級アルケニル基の場合、該低級アルケニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
    qが0、1又は2を示し、qが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
    がハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、低級シクロアルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し、Rが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は複素環基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが複素環基の場合、該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、及び低級ハロゲノアルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキル基の場合、該アラルキル基はヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基は1又は複数個の複素環基を置換基として有してもよく、Rがアリールオキシ基の場合、該アリールオキシ基は1又は複数個の低級アルキル基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルオキシ基の場合、該アラルキルオキシ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、及びハロゲノ低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルキルチオ基の場合、該低級アルキルチオ基は低級シクロアルキル基、アリール基、及び複素環基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールチオ基の場合、該アリールチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルチオ基の場合、該アラルキルチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、及びハロゲノ低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールスルホニル基の場合、該アリールスルホニル基はアミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、及び低級アルキルアミノ基のアミドから選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
    が水素原子、又は低級アルキル基を示し;
    とRが同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、又はカルボキシ基のアミドを示し、R又はRがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
    が水素原子、低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基を示し、
    がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のアミドで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のシアノ基で置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリール基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキルオキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環オキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキルアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルキルアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアリールアミノ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のアミドで置換された低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、1若しくは複数個のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、複素環オキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、低級アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、アリールアミノ基のアミド、ホルミル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基、スルホン酸基のエステル、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
    10がアリール基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  3. 一般式(1)において、X−XがS−CH、CH−CH、又はCH=CHを示し;
    が低級アルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、及びヒドロキシ基のエステルから選択される基を示し;
    pが0、1又は2を示し、pが2である場合、各Rは同一であり;
    が水素原子、低級アルキル基、アラルキル基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、又はアリールスルホニル基を示し、Rがアラルキル基、アリールカルボニル基又はアリールスルホニル基の場合、該アラルキル基、該アリールカルボニル基又は該アリールスルホニル基は1又は複数個のハロゲン原子を置換基として有してもよく;
    が水素原子を示し;
    −YがCH=CH、N=CH、又はCH=Nを示し;
    がハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルケニル基、アラルキル基、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルキルアミノ基、カルボキシ基のアミド、及びシアノ基から選択される基を示し、Rが低級アルケニル基の場合、該低級アルケニル基は1又は複数個のアリール基を置換基として有してもよく;
    qが0、1又は2を示し、qが2である場合、各Rは同一又は異なってもよく;
    がハロゲン原子、水素原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、メルカプト基、低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、アラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルアミノ基のアミド、アリールアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のエステル、カルボキシ基のアミド、低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、シアノ基、CR=CR(R)、C≡CR、又はN=NR10を示し、Rが低級アルキル基の場合、該低級アルキル基は複素環基、アミノ基、カルボキシ基のエステル、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが複素環基の場合、該複素環基はハロゲン原子、低級アルキル基、及びハロゲノ低級アルキル基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキル基の場合、該アラルキル基は低級アルコキシ基及びアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルコキシ基の場合、該低級アルコキシ基は1又は複数個の複素環基を置換基として有してもよく、Rがアリールオキシ基の場合、該アリールオキシ基は1又は複数個の低級アルキル基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルオキシ基の場合、該アラルキルオキシ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rが低級アルキルチオ基の場合、該低級アルキルチオ基は低級シクロアルキル基、及び複素環基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールチオ基の場合、該アリールチオ基はハロゲン原子、ハロゲノ低級アルキル基、及びアミノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアラルキルチオ基の場合、該アラルキルチオ基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、及び低級アルコキシ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく、Rがアリールスルホニル基の場合、該アリールスルホニル基は1又は複数個のアミノ基を置換基として有してもよく;
    が水素原子を示し;
    が水素原子を示し;
    が水素原子、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、又はカルボキシ基のエステルを示し、
    がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、複素環基、アラルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
    が水素原子、アリール基、又は複素環基を示し、
    がアリール基の場合、該アリール基はハロゲン原子、低級アルキル基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のアリールオキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルキル基、1若しくは複数個のシアノ基で置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、低級シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級シクロアルキル基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の複素環基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のヒドロキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個の低級アルコキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のアミノ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基で置換された低級アルコキシ基、1若しくは複数個のカルボキシ基のエステルで置換された低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、低級シクロアルキルオキシ基、1若しくは複数個のハロゲン原子で置換されたアリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、低級アルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カルボキシ基、カルボキシ基のアミド、スルホン酸基のアミド、ニトロ基、及びシアノ基から選択される1又は複数個の基を置換基として有してもよく;
    10がアリール基を示す請求項1又は2記載の化合物又はその塩。
  4. 一般式(1)において、X−XがCH−CHを示し;
    −YがCH=CHを示し;
    pが0を示し;
    とRがともに水素原子を示す請求項1〜3記載の化合物又はその塩。
  5. 一般式(1)において、X−XがCH−CHを示し;
    −YはN=CH、又はCH=Nを示し;
    pが0を示し;
    とRがともに水素原子を示す請求項1〜3記載の化合物又はその塩。
  6. 一般式(1)において、Rがハロゲン原子、置換基を有してもよい低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、置換基を有してもよい複素環基、置換基を有してもよいアラルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、アミノ基、アミノ基のアミド、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基、置換基を有してもよい低級アルキルアミノ基のアミド、置換基を有してもよいアリールアミノ基、置換基を有してもよいアリールアミノ基のアミド、ホルミル基、置換基を有してもよい低級アルキルカルボニル基、置換基を有してもよいアリールカルボニル基、置換基を有してもよい低級アルキルスルホニル基、置換基を有してもよいアリールスルホニル基、CR=CR(R)、又はC≡CRを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  7. 一般式(1)において、Rが置換基を有してもよい複素環基、ヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、置換基を有してもよいアラルキルオキシ基、メルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、置換基を有してもよいアラルキルチオ基、CR=CR(R)、又はC≡CRを示す請求項6記載の化合物又はその塩。
  8. 一般式(1)において、Rが置換基を有してもよい複素環基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  9. 一般式(1)において、複素環基の複素環が、ピペラジン、モルホリン、ピロリジン、ピリジン、チオフェン、インドール、ベンゾイミダゾール、キノリン、キノキサリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾリン、又はベンゾチアゾリンを示す請求項8記載の化合物又はその塩。
  10. 一般式(1)において、Rがヒドロキシ基、ヒドロキシ基のエステル、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルオキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、置換基を有してもよい複素環オキシ基、又は置換基を有してもよいアラルキルオキシ基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  11. 一般式(1)において、Rがヒドロキシ基、置換基を有してもよい低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、置換基を有してもよいアリールオキシ基、又は置換基を有してもよいアラルキルオキシ基を示す請求項10記載の化合物又はその塩。
  12. 一般式(1)において、Rがメルカプト基、メルカプト基のエステル、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよい低級シクロアルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、置換基を有してもよい複素環チオ基、又は置換基を有してもよいアラルキルチオ基を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  13. 一般式(1)において、Rがメルカプト基、置換基を有してもよい低級アルキルチオ基、ハロゲノ低級アルキルチオ基、置換基を有してもよいアリールチオ基、複素環チオ基、又は置換基を有してもよいアラルキルチオ基を示す請求項12記載の化合物又はその塩。
  14. 一般式(1)において、RがCR=CR(R)を示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  15. 一般式(1)において、Rが水素原子を示し;
    が水素原子を示し;
    が水素原子、低級シクロアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、複素環基、又はカルボキシ基のエステルを示す請求項14記載の化合物又はその塩。
  16. 一般式(1)において、RがC≡CRを示す請求項1記載の化合物又はその塩。
  17. 一般式(1)において、Rが水素原子、置換基を有してもよいアリール基、又は複素環基を示す請求項16記載の化合物又はその塩。
  18. ・(R)−N’−(4−トリフルオロメチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−n−オクチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ベンジルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ヨードフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ベンゾイルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(6−クロロ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−トリフルオロメトキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ベンジルオキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−メトキシベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−メチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−クロロベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(4−クロロベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ベンジルオキシ−3−クロロ)フェニルピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[3−メチル−4−(4−メチルベンジルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−ピリジルメチルオキシ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−フェノキシフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−トリフルオロメチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−フェニルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−ベンジルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−クロロベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−トリフルオロメチルベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(4−メトキシベンジルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(4−ピリジルメチルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(1−メチル−1−フェニルエチルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−フェネチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(3−フェニルプロピルチオ)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−n−ブチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−シクロヘキシルメチルチオフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(6−ベンジルチオ−3−ピリジル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−ナフチル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(ベンゾチオフェン−2−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(ベンゾチアゾール−2−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(3−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−メチルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(3−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−クロロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[3−メチル−4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[3−クロロ−4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−シクロヘキシル−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−イソプロポキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ニトロフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ベンジルフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(1−ナフチル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−ピリジル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(2−チエニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(3−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(2−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(3−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−ニトロフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−ベンジルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−シクロヘキシルメトキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−イソプロポキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−ピリジルメチルオキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[2−メチル−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[2−クロロ−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[3−メチル−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[3−クロロ−4−(2−フェニル−1−エチニル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[5−(2−フェニル−1−エチニル)−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[6−(2−フェニル−1−エチニル)−3−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(S)−N’−[4−[(E)−2−フェニル−1−エテニル]フェニル]チアゾリジン−4−カルボキサミド、
    ・N’−[4−[(E)−2−(4−メトキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]−2,5−ジヒドロピロール−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(1−メチルインドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−(インドール−5−イル)フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[(E)−2−(4−tert−ブトキシフェニル)−1−エテニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−(4−フェネチルフェニル)ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(2−フェニルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[6−メチル−5−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(2−チエニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(5−トリフルオロメチル−1−ナフチル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[5−[2−(1−ナフチル)−1−エチニル]−2−ピリジル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−インドリル)−1−エチニル]フェニルコピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(ベンゾチオフェン−3−イル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−アミノ−2−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミド、及び
    ・(R)−N’−[4−[2−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−1−エチニル]フェニル]ピロリジン−2−カルボキサミドから選択される化合物又はその塩。
  19. 請求項1〜18のいずれか1記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
  20. 請求項1〜18のいずれか1記載の化合物又はその塩を有効成分とするジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害剤。
  21. 請求項1〜18のいずれか1記載の化合物又はその塩を有効成分とする細胞増殖、破骨細胞分化又は過剰な免疫反応が関与する疾患の予防又は治療剤。
  22. 細胞増殖が関与する疾患が癌であり、破骨細胞分化が関与する疾患が骨・関節疾患であり及び/又は過剰な免疫反応が関与する疾患が自己免疫疾患、アレルギー性疾患、臓器移植時の拒絶反応若しくは移植片対宿主疾患である請求項21記載の予防又は治療剤。
  23. 骨・関節疾患が骨粗鬆症又は変形性関節症であり、自己免疫疾患が乾癬、関節リウマチ、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、ぶどう膜炎、多発性筋炎、I型糖尿病、潰瘍性大腸炎又はクローン病であり、アレルギー性疾患がアトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎又は気管支喘息である請求項22記載の予防又は治療剤。
JP2005276692A 2004-08-24 2005-08-24 ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体 Withdrawn JP2006089485A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005276692A JP2006089485A (ja) 2004-08-24 2005-08-24 ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282746 2004-08-24
JP2005276692A JP2006089485A (ja) 2004-08-24 2005-08-24 ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006089485A true JP2006089485A (ja) 2006-04-06

Family

ID=36230787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005276692A Withdrawn JP2006089485A (ja) 2004-08-24 2005-08-24 ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006089485A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010506843A (ja) * 2006-10-13 2010-03-04 エックスティーエル バイオファーマシューティカルズ リミテッド Hcvを治療するための化合物および方法
JP2010512325A (ja) * 2006-12-07 2010-04-22 ザ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルバニア アセチレン誘導体、ならびにアミロイドプラークと結合し、および画像化するためのそれらの使用
JP2011528016A (ja) * 2008-07-15 2011-11-10 ノバルティス アーゲー Dgat1阻害剤としてのヘテロアリール誘導体
JP2012524715A (ja) * 2009-04-02 2012-10-18 メルク セローノ ソシエテ アノニム ジヒドロオロテート脱水素酵素阻害剤
JP2017514917A (ja) * 2014-05-08 2017-06-08 パノプテス・ファーマ・ゲーエムベーハー 眼の疾患および障害を処置するための化合物
JP2020090520A (ja) * 2014-09-10 2020-06-11 エピザイム インコーポレイテッド Smyd阻害剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010506843A (ja) * 2006-10-13 2010-03-04 エックスティーエル バイオファーマシューティカルズ リミテッド Hcvを治療するための化合物および方法
JP2010512325A (ja) * 2006-12-07 2010-04-22 ザ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルバニア アセチレン誘導体、ならびにアミロイドプラークと結合し、および画像化するためのそれらの使用
JP2011528016A (ja) * 2008-07-15 2011-11-10 ノバルティス アーゲー Dgat1阻害剤としてのヘテロアリール誘導体
US8703761B2 (en) 2008-07-15 2014-04-22 Novartis Ag Organic compounds
JP2012524715A (ja) * 2009-04-02 2012-10-18 メルク セローノ ソシエテ アノニム ジヒドロオロテート脱水素酵素阻害剤
JP2017514917A (ja) * 2014-05-08 2017-06-08 パノプテス・ファーマ・ゲーエムベーハー 眼の疾患および障害を処置するための化合物
US11730716B2 (en) 2014-05-08 2023-08-22 Kiora Pharmaceuticals Gmbh Compounds for treating ophthalmic diseases and disorders
JP2020090520A (ja) * 2014-09-10 2020-06-11 エピザイム インコーポレイテッド Smyd阻害剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5070067B2 (ja) IκBキナーゼβ阻害活性を有する新規インドール誘導体
ES2391865T3 (es) Nuevos derivados de 1,2-dihidroquinolina que tienen un grupo fenilamino alquilo inferior y un grupo fenilo introducido por éster como sustituyentes
WO2006022442A1 (ja) ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体
EP1995242B1 (en) Novel 1,2,3,4-tetrahydroquinoxaline derivative having glucocorticoid receptor binding activity
JP4990184B2 (ja) ウレイド基とアミノカルボニル基を置換基として有する新規ピロール誘導体
JP5150332B2 (ja) ウレア構造を有する新規ピリジンカルボン酸(2−アミノフェニル)アミド誘導体
US20090326009A1 (en) Novel 1-2-Dihydroquinoline Derivative Having Glucocorticoid Receptor Binding Activity
EP1717229B1 (en) Novel cyclic compound having 4-pyridylalkylthio group having (un)substituted amino introduced therein
KR20100022456A (ko) 글루코코르티코이드 수용체 결합 활성을 갖는, 술폰산에스테르 또는 술폰산아미드 구조를 도입한 페닐기를 치환기로서 갖는 신규 1,2,3,4-테트라히드로퀴녹살린 유도체
JP2008266322A (ja) ヒストン脱アセチル化酵素阻害作用を有する化合物を有効成分として含有する眼圧下降剤
JP2006089485A (ja) ジヒドロオロテートデヒドロゲナーゼ阻害活性を有する新規複素環アミド誘導体
JP5054996B2 (ja) グルココルチコイド受容体結合活性を有する新規1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン誘導体
EP2733144B1 (en) Novel compound having parp inhibitory activity
JP4626353B2 (ja) 置換又は無置換アミノ基を導入した4−ピリジルアルキルチオ基を有する新規環式化合物
JP2009235057A (ja) 血管新生阻害活性を有する新規インドール誘導体
US7897774B2 (en) Cyclic compound having quinolylalkylthio group
JP4834441B2 (ja) ピリミジニルアルキルチオ基を有する新規環式化合物
JP4585978B2 (ja) キノリルアルキルチオ基を有する新規環式化合物
WO2012046793A1 (ja) ウレイド基とアミノカルボニル基を置換基として有するチオフェン誘導体を有効成分として含有する新規jak3阻害剤

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104