JP2006088825A - 内装部材の取付構造 - Google Patents

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浩之 太田
Rikihei Naruse
力平 成瀬
Kentaro Sadanao
憲太郎 定直
伸成 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】 インパネモジュールと空調装置を一体的に車体へ搭載する組付構造を提供すること。
【解決手段】 車体のインパネモジュール3と空調装置9を同時に組込む専用治具2は、治具本体5にインパネホルダ6a,6bを設け、その先端の差込ピン8a,8bで、インパネモジュール3のサポートメンバを保持する。治具本体5には、空調ホルダ10a,10bが設けられ、空調ホルダ10a,10bは空調装置9を保持することができる。こうして、専用治具2は、インパネモジュール3と空調装置9を同時に車体側に組込むことができる。なお、組付け時に空調装置がサポートメンバに係合支持されているが、車体への組付け時にその係合が解除される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インストルメントパネルモジュールと空調装置を車室内に同時に組付けする内装部材の取付構造に関する。
インストルメントパネル(以下、インパネともいう)には、ステアリングサポートメンバ(補強用のA−Aパイプ、以下サポートメンバともいう)、インパネ計器類、電気ハーネス類及び空調装置のエアダクト等が組み込まれる(以下、これらの部材を1つ以上組み込んだものをインストルメントパネルモジュールとし、以下インパネモジュールと呼ぶ)。また、通常は、インパネモジュールの下部には、ヒータ、空調の内外気切り替え装置及び(又は)冷房装置などを備えた空調装置が配設されている。
インパネモジュールの車両の取付けにあたっては、車両組み立てラインにおいて、まず空調装置を単体でダッシュパネルに取付ける、そして、次にインパネモジュールを取付ける方法が取られているが、この方法では部品点数が多く組立て工数が多くなるだけでなく作業者の車室への乗降を繰り返す無駄な動きがある。
インパネモジュールと空調装置の組付け作業を簡略化する方法としては、特開2003−127642のように空調装置をサポートメンバに一体化して固定し、車室内へ搬送する方法がある。
特開2003−127642号 特開2000−313248号 特開2001−001793号 特開2002−316559号
しかしながら、上述の特許文献1の方法では、空調装置をステアリングサポートメンバに固定する必要がある。
そのため、空調の送風装置(ブロア)の振動が直接サポートメンバに伝わって、サポートメンバが支持しているステアリングに不快な振動が発生する恐れがある。
空調装置は、最終的にダッシュパネルに固定されるが、ダッシュパネルとサポートメンバの前後位置は個体によりばらつきがあるため、サポートメンバに取付けられた空調装置が本来の位置にこないことがある。そのまま、空調装置を無理やりダッシュパネルに締め付けると、空調装置に無理な力がかかり、空調装置のケースが歪むことによって、ケースの合わせ部からの空気漏れや水漏れや、他の部品との接触による異音発生などの不具合が発生する恐れがある。
つまり、空調装置をサポートメンバに固定し、さらにダッシュパネルとも固定すると多くの不具合が予想される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、インパネモジュールと空調装置を一体的に車体へ搭載して組付け作業を簡略化するが、空調装置はダッシュパネルに固定し、なおかつサポートメンバとは、一切固定しない内装部材の取付構造を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、上記目的を達成するために、サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に設けたステアリングサポートメンバに、インストルメントパネルモジュールを組付け、空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインストルメントパネルモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けする内装部材の取付構造において、前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部と前記係合部と係合させて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させ、前記ステアリングサポートメンバと前記空調装置の車体への組付け時に、前記支持部と係合部の係合を解除するようにした。
本発明の請求項2は、上記目的を達成するために、サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に設けたステアリングサポートメンバに、インパネモジュールを組付け、空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインパネモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けし、前記取付ブラケットが前記係止ピンに支持される際に、前記ステアリングサポートメンバが下方への移動を伴う内装部材の取付構造において、前記取付治具によって、前記インパネモジュールを所定の車体組付位置よりも高く配置する一方、前記空調装置を所定の車体組付高さに配置し、前記ステアリングサポートメンバの前記下方への移動時に、前記インパネモジュールと前記空調装置の空気通路とを連結するようにした。
本発明の請求項3は、前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部上に前記係合部を載せて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させることができる。
本発明の請求項4は、前記取付ブラケットに前記係止ピンを差し込むための水平方向に形成された切り込み部を設けるとともに、さらに前記切り込み部の基端側から上方へ切り込んだステアリングサポートメンバの落とし溝を形成し、該落とし溝により前記ステアリングサポートメンバを下方へ移動させるように、前記支持部と前記係合部との係合を解除することができる。
本発明の請求項5は、前記ダッシュパネルに車室側に突出する位置決めピンを設け、前記空調装置に前記位置決めピンの受け用の位置決め孔を形成し、これらの位置決めピンと位置決め孔との係合を、前記係止ピンと前記落とし溝の係合よりも前に行うようにするとよい。
本発明の請求項6は、前記位置決め孔の開口側を広くしてラッパ形状に形成することができる。
本発明の請求項1の発明は、サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に設けたステアリングサポートメンバに、インパネモジュールを組付け、空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインパネモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けする内装部材の取付構造において、前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部と前記係合部と係合させて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させ、前記ステアリングサポートメンバと前記空調装置の車体への組付け時に、前記支持部と係合部の係合を解除するようにしたので、空調装置の車体への組付け前は、ステアリングサポートメンバとの係合により、空調装置を仮支持することができ、組付け後は、インパネモジュールとステアリングサポートメンバの係合がなく、空調装置を取付けており、空調装置のブロアの振動が直接ステアリングサポートメンバに伝わらない。
本発明の請求項2発明は、サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に形成したステアリングサポートメンバに、インパネモジュールを組付け、空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインパネモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けし、前記取付ブラケットが前記係止ピンに支持される際に、前記ステアリングサポートメンバが下方への移動を伴う内装部材の取付構造において、前記取付治具によって、前記インパネモジュールを所定の車体組付位置よりも高く配置する一方、前記空調装置を所定の車体組付高さに配置し、前記ステアリングサポートメンバの前記下方への移動時に、前記インパネモジュールと前記空調装置とを連結するようにした。上述の請求項1と同様に、空調装置の車体への組付け前は、ステアリングサポートメンバとの係合により、空調装置を仮支持することができ、組付け後は、インパネモジュールとステアリングサポートメンバの係合がなく、空調装置を取付けており、空調装置のブロアの振動が直接ステアリングサポートメンバに伝わらない。
本発明の請求項3の発明は、前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部上に前記係合部を載せて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させたので、空調装置が取付治具に安定して支持される。組付け後は、ステアリングサポートメンバと空調装置の係合を解除できる。
本発明の請求項4の発明は、前記取付ブラケットに前記係止ピンを差し込むための水平方向に形成された切り込み部を設けるとともに、さらに前記切り込み部の基端側から上方へ切り込んだステアリングサポートメンバの落とし溝を形成し、該落とし溝により前記ステアリングサポートメンバを下方へ移動させるようにして、前記支持部と前記係合部との係合を解除したので、ステアリングサポートメンバ(及びインパネモジュール)の前後方向の移動を規制できる。
本発明の請求項5の発明は、前記ダッシュパネルに車室側に突出する位置決めピンを設け、前記空調装置に前記位置決めピンの受け用の位置決め孔を形成し、これらの位置決めピンと位置決め孔との係合を、前記係止ピンと前記落とし溝の係合よりも前に行うようにしたので、正規の位置に空調装置の位置決めを効率良くできる。
本発明の請求項6の発明は、前記位置決め孔の開口側を広くしてラッパ形状に形成したので、空調装置の位置決めをより確実に実行できる。
以下、本発明の実施の形態による内装部材の取付構造について、図面を参照しながら説明する。
図1は、自動車1の車室側に専用治具2を用いてインパネモジュール3を組込んでいる状態を示し、図2は、その専用治具2の平面図である。
専用治具2は、本実施の形態では、治具本体5とこの治具本体5を支持する支持フレーム4とで構成されている。図2に示すように、治具本体5は、車幅方向に配設されるアーム5aの両端部側にインパネホルダ6a,6bを設け、インパネホルダ6a,6bは、横方向ガイドレール7a,7b上を車体の幅方向に移動が可能であり、インパンホルダ6a,6b自体もガイドレール7a,7bに対して回動が可能である。また、治具本体5は、縦方向ガイドレール7cにより上下方向の移動が可能である。
インパネホルダ6a,6bの先端部には、差込ピン8a,8bが取付けられ、サポートメンバ12の左右両端部に形成された支持部を車幅方向の外側から挟み込んで、サポートメンバ12及びこれに組付けられたインパネモジュール3を支持することができる。また、専用冶具2は、インパネモジュール3の位置をガイドレール7a〜7cにより、左右、上下に調整することができる。
図3〜5は、治具本体5がインパネモジュール3を支持している状態を示す。
治具本体5には、インパネモジュール3の下部に配設される空調装置9を支持する空調ホルダ10a,10bが設けられ、空調ホルダ10a,10bの先端部には、二股のフック11a,11bが取付けられている。
図6に示すように、インパネモジュール3は、サポートメンバ12に支持され、サポートメンバ12の両端部に設けられている取付ブラケット15が、車体の左右サイドボディ13間に係止ピン16に仮支持される。また、図7に示すように、空調装置9は、車体のダッシュパネル14に取付けられる。
専用治具2に空調装置9を支持させる場合は、空調ホルダ10a,10bに載置させるようにして支持される。図8に示すように、空調装置9の底部には、下側に突出する突部17a,17bを形成し、空調ホルダ10a,10bのフック11a,11bが、突部17a,17bを先端の二股形状で挟み込むようにして支持する。この支持方法によって、空調装置は、二股の開放方向と上方向の動きは許容されるがそれ以外の方向の動きは規制され、治具上に位置決めされるとともに、後で説明する取付時に、空調装置にダッシュパネル側に押す力を加えることが可能になる。
なお、本実施の形態では、治具本体5を地上に設置された支持フレーム4で支持したが、上方からの吊り下げ式の支持装置によって、冶具本体5を空中から吊り下げるようにして支持させてもよい。
車体におけるインパネモジュール3と空調装置9の接続は、エアの接続部(ダクト)のみが連結され、スクリューなどで直接、固定されている部分はない。しかしながら、専用治具2にインパネモジュール3と空調装置9を支持する場合は、空調装置9を車体に取付ける場合の正規の高さに配置し、インパネモジュール3を空調装置9よりも高く配置する。
このように、インパネモジュール3を高く配置する理由は、図6に示すインパネモジュール3を支持するサポートメンバ12を、サイドボディ13に取付ける際に、図9のAに示すように、取付ブラケット15を係止ピン16に支持させる。平板状の取付ブラケット15には、切り込み15aと落とし溝15bを形成している。切り込み15aは、切り込み15aの開口を車体の前方側に形成し、落とし溝15は切り込み15aの最深部から上方に切り込まれている。その切り込み15aに、係止ピン16を差し込んで、サポートメンバ12をセットすると、最後に落とし溝15bの分だけサポートメンバ12(すなわちインパネモジュール3と共に)が下方に移動することになる。よって、インパネモジュール3が専用治具2で支持されるときは、車体に取付けられる正規の位置よりも僅かに高い位置に配置される。なお、落とし溝15bはサポートメンバ12がサイドボディ13に取付けられた時に、車体の前後方向の移動を規制する役割を果たす。
図8に示すように、空調装置9には、本体のケースから横方向に突出する係合凸部9aを形成している。一方、サポートメンバ12のブラケット18には、ブラケット18から横方向に突出する支持金具25を設けている。そして、専用治具2にインパネモジュール3及び空調装置9を支持させる際に、図13のAに示すように、支持金具25の上面に空調装置9の係合凸部9aを載せて係合させる。したがって、空調装置9は、一対の空調ホルダ10a,10bと支持金具25で支持する安定した3点支持構造となる。支持金具25と空調装置9の係合凸部9aとの係合は、空調装置の上方向の動きを許容するものである。なお、この係合凸部9aの形状は任意であるが、支持金具25の縁部に引っ掛ける爪を形成し、支持力を大きくするとよい。
この3点の支持部である空調装置9の底部に形成される突部17a,17bと、空調装置9の係合凸部9aは、車両前後方向で見た空調装置9の重心位置に対して後方側(インパネ側)にあるが、上方の支持部が係合構造となっているので、安定して支持が可能となっている。また、この係合構造は、その形状から空調装置9をダッシュパネル14側に押す力を加えることが可能である。
図7、図8、図10を参照にして、空調装置9のダッシュパネル14側には、開口側を広く形成した位置決め孔19を2箇所形成し、ダッシュパネル14には先端を車体の後方側に向けた丸軸形状の位置決めピン20を取付けている。位置決めピン20は、ダッシュパネル14に固定された金具を介してダッシュパネル14に固定されている。また、空調装置9には、空調装置9をダッシュパネル14に固定するスタッドボルト21を、ダッシュパネル14側に先端部を向けて立設し、図11に示すように、ダッシュパネル14に形成した貫通孔22に差し込んでナット23で締結して空調装置9をダッシュパネル14に固定する。空調装置9の側部には、エンジン側と連結されている循環水のパイプ24が設けられている。図12のBに示すように、パイプ24は、パイプ24の先端部をダッシュパネル14側に向け、ダッシュパネル14に形成された貫通孔26を介してエンジン側に突出する。なお、図12のA中の符号27は、機密性を保持するためのシール材27である。
次に、専用治具2を用いて、インパネモジュール3と空調装置9を車体に組込む手順について説明する。
まず、サポートメンバ12を専用治具2に取付ける。この専用治具2は、サポートメンバ12の左右に差込ピン8a,8bを差すことでサポートメンバ12の固定を行う。この時、サポートメンバ12を固定する左右の差込ピン8a,8bの位置は、車両搭載後の車体とサポートメンバ(インパネモジュール)の位置関係に対して、サポートメンバ(インパネモジュール)の位置が高く(実際には6mm)なるように設定されている。
次に、専用治具2にセットされたサポートメンバ12に、インパネ本体3a、ハーネス、空調ダクト等を組付ける。
インパネモジュール3が専用治具2にセットされた後、空調装置9を専用治具2にセットする。すなわち、フック11a,11bにより突部17a,17bを支持させて、空調装置9の底面を一対の空調ホルダ10a,10bの上に載置するようにして保持させ、サポートメンバ12の支持金具25の上面に、空調装置9の係合凸部9aを載せて係合させる。
この状態で、インパネモジュール3と空調装置9は専用治具2で設定された分の高低差があり、インパネモジュール3が高くセットされている。なお、車両の前後方向および左右方向のインパネモジュール3と空調装置9の位置関係は、車両搭載位置関係と同じ関係となっている。
車体への組み付けは、サポートメンバ12の取付ブラケット15に形成した切り込み15aを係止ピン16に差し込んで、専用治具2をスライド押し込みする。
専用治具2にセットされた状態でこれらを車両に搭載することになるが、ダッシュパネル14と空調装置9の位置を合わせるために、ダッシュパネル14から位置決めピン20を、空調装置9の位置決め孔19に差し込む。位置決め孔19はラッパ形状であるので、位置決めピン20を容易に差し込める。位置決め孔19と位置決めピン20の嵌合代は、空調装置9をダッシュパネル14へ固定するスタッドボルト21や空調装置9から出ているパイプ24よりも長く設定し、これらの部材より先に嵌合する構造にしておく。なお、この位置決めピン20の部分は、作業中に搭載作業者から見えない部分となるが、作業者から見やすい位置にあるサイドボディ13の係止ピン16にサポートメンバ12を引っ掛ける構造としているので、これらの係止ピン16とサポートメンバ12が搭載状況の目安となる。
次いで、ダッシュパネル14の孔26へ循環水のパイプ24を挿入し、ダッシュパネル14の孔22へ空調装置9のスタッドボルト21を挿入するが、これらの動作は押し込みにより一瞬でなされる。そして、切り込み15aの最深位置まで係止ピン16が到達すると、係止ピン16が落とし溝15bと係合し、インパネモジュール3が正規の高さ位置まで落とし込まれる。このとき、空調装置9は、正規の位置にあり、インパネモジュール3が規定位置まで、落とし込まれる。最後に、ナット23とスタッドボルト21によって、ダッシュパネル14に空調装置9を固定し、サイドボディ13にサポートメンバ12の取付ブラケット15を固定する。
実際の作業では、サイドボディ13の係止ピン16にサポートメンバ12を引っ掛ける時点、すなわち、図9のAに示す位置に係止ピン16がある状態では、ダッシュパネル14の位置決めピン20と空調装置9の位置決め孔19は嵌合していない。
そして、その状態で専用治具2を水平に車体の前方側へ押し込んで、インパネモジュール3を前方に移動し、図9のAに示す係止ピン16が、切り込み15aの奥行き方向のほぼ中間位置では、位置決め孔19と位置決めピン20が嵌合する。このとき、パイプ24は貫通孔26に到達するが、スタッドボルト21は貫通孔22の直前の位置にある。専用治具2を押し込んで、係止ピン16が切り込み溝15aの奥まで到達すると、図11のBに示すように、スタッドボルト21の基端部とダッシュパネル14とが当接する。なお、図9のAに示す位置に係止ピン16があるとき、図10のAの位置決めピン20、図11のAに示すスタッドボルト21及び図12のAに示すパイプ24が各図に示す位置状態にあり、また、図9のBに示す位置に係止ピン16があるとき、図10のBの位置決めピン20、図11のBに示すスタッドボルト21及び図12のBに示すパイプ24が各図に示す位置状態に対応させている。
専用治具2を押し込んだ状態でインパネモジュール3のみを正規の高さ位置まで専用治具2で落とし込む。このとき、ダッシュパネル14が、図9に示す係止ピン16と落とし溝15bによるインパネモジュール3の落とし込み間隔Hにより、インパネモジュールが正規の高さ位置となり、空調装置9を支える空調ホルダ10a,10bと、空調装置9の係合凸部9aが、サポートメンバ12の支持金具25に引っ掛けている部分が外れる。すなわち、図13のBに示すように、係合凸部9aの位置が支持金具25と間に間隔Hが空けられ、空調装置9とサポートメンバ12との係合が解除される。なお、空調装置9とインパネモジュール3に配設された空調用ダクトの接合面には、スポンジが設けられ、スポンジの圧縮で機密性が保持される。接合面は、インパネモジュール3の落とし込みの動きで空気通路が連結されるように上下方向の合わせになっている。
次いで、図11のBに示すように、スタッドボルト21の先端部がダッシュパネル14の貫通孔22から突出するので、エンジンルーム側よりナット23で固定される。
こうして、作業者が車両に乗り込み作業をせず、簡易に空調装置9とインパネモジュール3を一度に搭載することができ、空調装置9は組付け前はサポートメンバ12に支持されるが、組付け後はサポートメンバ12に固定しないフリーな状態とすることができる。よって、空調装置9のブロアの振動が直接サポートメンバ12に伝わって、サポートメンバが支持するステアリングに、不快な振動が伝わることがない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記実施の形態のダッシュパネル14の位置決めピン20と空調装置9の位置決め孔19は、空調装置9側に位置決めピンを立て、ダッシュパネル14側に孔形状がある場合においても、同様の効果が得られる。
空調装置9の係合凸部9aをサポートメンバ12の支持金具25の上に支持させて、サポートメンバ12を下方向に落とすことにより、それらの係合を解除させたが、前後方向の移動により係合凸部9aと支持金具25の係合を解除させてもよい。
本発明の実施の形態における内装部材の取付構造により、インパネモジュール及び空調装置を支持する専用治具が車体にそれらを組み込んでいる状態を示す斜視図である。 図1に示すインパネモジュール及び空調装置を支持する専用治具の平面図である。 図1に示すインパネモジュール及び空調装置を支持する専用治具を車体の前方下側から見た斜視図である。 図1に示すインパネモジュール及び空調装置を支持する専用治具を車体の側方から見た斜視図である。 図1に示す専用治具がインパネモジュール及び空調装置を支持している状態の斜視図である。 図1に示すインパネモジュールがサイドボディに取付けられる状態の斜視図である。 本発明の実施の形態における内装部材の取付構造による空調装置のダッシュパネルへの取付状態を示す斜視図である。 図7の空調装置を車体の前方側から見た正面図である。 Aは、図6に示すサポートメンバの両端部に取付けられている取付ブラケットがサイドパネルの係止ピンに差し込まれた状態の拡大側面図であり、Bは係止ピンが落とし溝に組み込まれた状態を示す拡大側面図である。 Aは、図8の空調装置の位置決め孔がダッシュパネルの位置決めピンに差し込まれる前の状態の拡大側面図であり、Bは位置決め孔に位置決めピンが差し込まれた状態の拡大側面図である。 Aは、図8の空調装置がダッシュパネルに取付けられる前のスタッドボルトとダッシュパネルの貫通孔の拡大側面図であり、Bは取付けられた状態の拡大側面図である。 Aは、図8の空調装置がダッシュパネルに取付けられる前のパイプとダッシュパネルの貫通孔の拡大側面図であり、Bは取付けられた状態の拡大側面図である。 Aは、図6に示すサポートメンバの支持金具に空調装置の係合凸部が載置されている状態の側面図であり、Bは支持金具と係合凸部の係合が解除された状態の側面図である。
符号の説明
1 自動車
2 専用治具
3 インパネモジュール
5 治具本体
6a,6b インパネホルダ
9 空調装置
9a 係合凸部
10a,10b 空調ホルダ
11a,11b フック
12 サポートメンバ
13 サイドボディ
14 ダッシュパネル
15 取付ブラケット
16 係止ピン
19 位置決め孔
20 位置決めピン
21 スタッドボルト
22 貫通孔
25 支持金具

Claims (6)

  1. サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に設けたステアリングサポートメンバに、インストルメントパネルモジュールを組付け、
    空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインストルメントパネルモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けする内装部材の取付構造において、
    前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部と前記係合部と係合させて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させ、
    前記ステアリングサポートメンバと前記空調装置の車体への組付け時に、前記支持部と係合部の係合を解除するようにしたことを特徴とする内装部材の組付け構造。
  2. サイドボディの係止ピンに支持される取付ブラケットを両端部に設けたステアリングサポートメンバに、インストルメントパネルモジュールを組付け、
    空調装置をダッシュパネルに取付け、これらのインストルメントパネルモジュールと空調装置とを取付冶具により車体側に同時組付けし、
    前記取付ブラケットが前記係止ピンに支持される際に、前記ステアリングサポートメンバが下方への移動を伴う内装部材の取付構造において、
    前記取付治具によって、前記インストルメントパネルモジュールを所定の車体組付位置よりも高く配置する一方、前記空調装置を所定の車体組付高さに配置し、
    前記ステアリングサポートメンバの前記下方への移動時に、前記インストルメントパネルモジュールと前記空調装置の空気通路とを連結するようにしたことを特徴とする内装部材の組付け構造。
  3. 前記ステアリングサポートメンバに支持部を設けるとともに前記空調装置に係合部を設け、前記支持部上に前記係合部を載せて、前記ステアリングサポートメンバに空調装置を仮支持させたことを特徴とする請求項2に記載の内装部材の取付構造。
  4. 前記取付ブラケットに前記係止ピンを差し込むための水平方向に形成された切り込み部を設けるとともに、さらに前記切り込み部の基端側から上方へ切り込んだステアリングサポートメンバの落とし溝を形成し、該落とし溝により前記ステアリングサポートメンバを下方へ移動させて、前記支持部と前記係合部との係合を解除するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内装部材の取付構造。
  5. 前記ダッシュパネルに車室側に突出する位置決めピンを設け、前記空調装置に前記位置決めピンの受け用の位置決め孔を形成し、
    これらの位置決めピンと位置決め孔との係合を、前記係止ピンと前記落とし溝の係合よりも前に行うようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内装部材の取付構造。
  6. 前記位置決め孔の開口側を広くしてラッパ形状に形成したことを特徴とする請求項5に記載の内装部材の取付構造。
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