JP2006088211A - 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法 - Google Patents

回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006088211A
JP2006088211A JP2004279517A JP2004279517A JP2006088211A JP 2006088211 A JP2006088211 A JP 2006088211A JP 2004279517 A JP2004279517 A JP 2004279517A JP 2004279517 A JP2004279517 A JP 2004279517A JP 2006088211 A JP2006088211 A JP 2006088211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
powder
discharge
height
compression molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004279517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4889211B2 (ja
Inventor
Satoshi Yamamoto
諭 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2004279517A priority Critical patent/JP4889211B2/ja
Publication of JP2006088211A publication Critical patent/JP2006088211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4889211B2 publication Critical patent/JP4889211B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
    • B30B11/08Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space co-operating with moulds carried by a turntable
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/32Discharging presses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】回転式粉末圧縮成形機を用いて段差を有する成形品を連続的に成形する際、成形品を払い出し、排出する際に欠損が生じやすい。
【解決手段】回転盤101と、杵先部に段部104eを有し回転盤101の回転に伴って移動する下杵104と、粉末を供給する粉末供給手段と、臼102の上側から粉末を下杵104と協働して加圧する上杵103と、得られた成形品100を下杵104の杵先から水平方向に摺接するように払い出す成形品分離手段128と、成形品分離手段128により払い出され成形品100を回転盤101外へ排出する成形品排出手段129とを含む回転式粉末圧縮成形機であって、成形品分離手段128と成形品排出手段129を別の位置に設置することで、成形品を下杵の杵先から払い出す方向を回転盤101外へ排出する方向と別方向にすることができ、且つ下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すため、成形品を欠損を生ずることなく得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉末を圧縮成形して段差を有するセラミック成形品を作製するための回転式粉末圧縮成形機とその圧縮成形方法に関するものであり、更には、その回転式粉末圧縮成形機において、下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な段差を有する成形品を作製するための装置とその圧縮成形方法に関する。
従来より、例えば薬の錠剤等を成形するのに図6、図7に示されるような回転式粉末圧縮成形機が使用されている。この回転式粉末圧縮成形機は円形の回転盤101を備え、この回転盤101には複数の臼102が周方向に一定間隔で並んで取り付けられている。そして、それぞれの臼102に対応する上杵103、下杵204が上下動可能に、臼102とともに回転するように設けられ、これら上下の杵103、204は、重量調節軌道110及び低下軌道111を含む各種の案内軌道201等を摺動して、粉末供給工程130、粉末圧縮工程131、成形品分離・排出工程232などからなる圧縮成形サイクルに必要な軸線方向の動きを得るようになっている。
また、粉末供給位置には粉末供給器114が設けられており、この粉末供給器114の下面開口に臨んで臼102が粉末供給器114を通過することにより、原料粉末が臼102の臼孔内に供給されるようになっている。そして、回転盤101の上方及び下方には圧縮ロール112、113が配置されており、これらの間を通過する上杵103と下杵204の杵先が互いに近づいて、供給された原料粉末が圧縮成形されるようになっている。さらに、圧縮成形された成形品200は、臼孔から排出され、回転盤101の上面に軽微に摺接するように配置された分離・排出スクレパー227によって、下杵204の杵先から払い出されると同時に回転盤101上から排出されるようになっている。(特許文献1)
一般に、粉末圧縮成形品は、円柱体や楕円体あるいは角柱体を有する。即ち、円筒状や角筒状の臼孔中に粉末を充填し、杵先が共に平面状の上杵と下杵とにより圧縮成形されるものであるが、電気部品等その用途によっては、必ずしも杵先が平面状の杵では生産できない形状の段差を有する成形品が要求される。
そこで、上杵又は下杵の杵先部に、成形品の要求する段差に符号する段部を形成し、その段部を有する杵で圧縮することによって段差を有する成形品を作製している。
段差を有する成形品を下杵の杵先から払い出す場合、成形品の段差が下杵の杵先の段部に引っかかり欠損することを防ぐ必要がある。例えば、非特許文献1に示されているように、従来の単軸圧縮による成形品の成形方法の基本的な考え方によれば、圧縮方向に段差を有する成形品の場合、その形状に応じて下杵を分割し、下2段成形法あるいは下3段成形法が適用される。そして特に片面が圧縮方向に段差を有し、反対側の面が平坦な成形品の場合、段差を有する面は下杵側で成形し、平坦な面は上杵側で成形するというのが常識である。また、両面ともに段差を有する成形品の場合、段差のより複雑な面を下杵側で成形し、かつ上杵側の段差をできるだけ小さくするのが一般的である。
そして、段差を有する成形品を下杵の杵先から払い出す時に、分割された下杵の杵先面を平坦にすることで、段差を有する成形品の段差が下杵の杵先の段部に引っかかり成形品に欠損が起こることを防いでいる。
実開平5−162116号公報 日本粉末冶金工業会編著:焼結機械部品−その設計と製造−、技術書院(1987年)、159〜275頁参照
従来、回転式粉末圧縮成形機で段差を有する成形品を作製する場合、成形機の構造上、下杵を分割し、その分割されたそれぞれの下杵の杵先高さを自在に調整することが困難であり、成形品を下杵の杵先から払い出すときに下杵の杵先面を平坦にすることができないため、段差を有する成形品の段差が下杵の杵先の段部に引っかかり成形品に欠損を生じるという課題があった。
したがって、従来の回転式粉末圧縮成形機で、片面が圧縮方向に段差を有し、反対側の面が平坦な成形品を成形する場合、段差を有する面は上杵側で成形し、平坦な面は下杵側で成形するというのが常識であった。
そして、従来の回転式粉末圧縮成形機では、両端面ともに段差を有する成形品は、下杵の杵先から払い出すときに段差を有する成形品の段差が下杵の杵先の段部に引っかかり、成形品に欠損を生じるため成形することができない。
また図3に示すような段差を有する成形品を下杵の杵先から払い出す場合には、下杵の杵先面を平坦にする必要はなく、下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向、つまり下杵の杵先上の成形品を水平方向に動かした場合に成形品の段差が下杵の杵先の段部に引っかからない方向に成形品を払い出せば、成形品に欠損が起こらない。
しかし、従来の回転式粉末圧縮成形機では、成形品を分離・排出スクレパーによって下杵の杵先から払い出す位置と、成形品を分離・排出スクレパーによって回転盤外へ排出する位置が同じであり、成形品を分離・排出スクレパーによって下杵の杵先から払い出す方向が、下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向とは異なるため、分離・排出スクレパーでは下杵の杵先から成形品を払い出す際に、下杵の杵先に成形品の段差がひっかかり成形品に欠損を生じる。そのため、従来のように段差を有する成形品を、回転盤上に配置された分離・排出スクレパーによって、下杵の杵先から払い出される同時に回転盤上から排出されるようにすることは不可能であった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な段差を持つ成形品の段差が、下杵の杵先に引っかかり欠損を生ずることがない回転式粉末圧縮成形機とその圧縮成形方法を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、成形品を下杵の杵先から払い出す位置である成形品分離位置と、成形品を回転盤外へ排出する位置である成形品排出位置を別の位置に設置することにより、上記目的を達成することを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明における回転式粉末圧縮成形機は回転盤と、該回転盤に設けられ上下方向に貫通する貫通孔を有する1個以上の臼と、該それぞれの臼の貫通孔に下側から摺動自在に挿入されるとともに杵先部に段部を有し上記回転盤の回転に伴って移動する下杵と、上記臼と上記下杵とで囲まれるキャビティ内に粉末を供給する粉末供給手段と、上記それぞれの臼の貫通孔に上側から挿脱自在に挿入され上記回転盤の回転に伴って移動し上記粉末供給手段により供給された粉末を上記下杵と協働して加圧する上杵と、上記上杵と下杵とで協働して加圧されて得た成形品を下杵の杵先から水平方向に摺接するように払い出す成形品分離手段と、上記成形品分離手段により払い出された成形品を回転盤外へ排出する成形品排出手段とを含み、上記それぞれの臼において、上記回転盤の回転にともなって粉末供給工程と、粉末圧縮工程と、成形品分離工程と、成形品排出工程が順次なされることを特徴とするものである。
また、上記成形品分離手段は、成形品を払い出すための分離部と、成形品を分離する際の下杵の軌道を成すための分離高さ軌道部と、分離高さ軌道部の高さを調節するための分離高さ調節部とを含むことを特徴とする。
さらに、上記成形品排出手段は、成形品を排出するための排出部と、成形品を排出する際の下杵の軌道を成すための排出高さ軌道部と、排出高さ軌道部の高さを調節するための排出高さ調節部とを含むことを特徴とする。
そして、本発明における回転式粉末圧縮成形機を用いた圧縮成形方法は、回転盤が回転するとともに上記上杵および下杵とを協働して加圧して得た段差を有する成形品を、上記成形品分離手段により払い出した後、上記成形品排出手段により回転盤外へ排出することを特徴とするものである。
このように本発明によれば、成形品を下杵の杵先から払い出す位置と、成形品を回転盤外へ排出する位置を別の位置に設置し、成形品を下杵の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向、つまり下杵の杵先上の成形品を水平方向に動かした場合に下杵の杵先に成形品の段差が引っかからない方向に成形品を払い出すことで、欠損の生じない成形品を得ることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明における回転式粉末圧縮成形機は、図1に示されるように、回転盤101と、回転盤101に設けられ上下方向に貫通する貫通孔を有する1個以上の臼102と、それぞれの臼102の貫通孔に下側から摺動自在に挿入されるとともに杵先部に段部を有し回転盤101の回転に伴って移動する下杵104と、臼102と下杵104とで囲まれるキャビティ内に粉末を供給する粉末供給手段と、それぞれの臼102の貫通孔に上側から挿脱自在に挿入され上記回転盤101の回転に伴って移動し粉末供給手段により供給された粉末を下杵104と協働して加圧する上杵103と、上杵103と段部を有する下杵104とで協働して加圧されて得た成形品100を下杵104の杵先から水平方向に摺接するように払い出す成形品分離手段128と、成形品分離手段128により払い出された段差を有する成形品100を回転盤101外へ排出する成形品排出手段129とを含む回転式粉末圧縮成形機であって、さらに図2に示されるように、それぞれの臼102において、回転盤101の回転により、粉末供給工程130と、粉末圧縮工程131と、成形品分離工程132と、成形品排出工程133が順次なされることを特徴とするものである。
回転盤101は、一般に鉄の鋳造あるいはさらにこの表面に超硬溶射されたもの等で円盤状に形成されたものであり、通常、200〜1000mmの直径を有している。
そして、この回転盤101の周縁に近接する部位には、回転盤101と同材質もしくは超硬や焼入れ処理した鉄等からなる複数の臼102が周方向に所定の間隔で並んで埋め込まれており、各臼102の上面と回転盤101の上面とは面一につらなっている。
そして、それぞれの臼102に対応して、これと同様の材質等からなる上下一対の杵(上杵103、下杵104)が設けられている。下杵104は、臼102の貫通孔に下側から上下に摺動自在に挿入されており、さらに下杵104の杵先部には、図3に示すような成形品100の要求する段差100eに符合する、図4に示すような段部104eが形成されている。また上杵103は、臼102の貫通孔に上側から摺動かつ挿脱自在に挿入されるようになっている。このように、臼102の貫通孔に下杵104が挿入されることにより、臼102と下杵104とで囲まれるキャビティ134が形成される。
このとき、下杵104の杵先(上端部)はキャビティ134の底をなしている。この下杵104は、回転盤101の回転に伴って移動し、後述の重量調節軌道110、分離高さ軌道部106、排出高さ軌道部108、低下軌道111及び不図示の案内軌道の上に載せられた状態で摺動して、圧縮成形サイクルに必要な軸線方向の動きを得るようになっている。具体的には、粉末供給工程では、低下軌道111の下降面に沿って下降し、重量調節軌道110により原料粉末の供給量を調節するために上昇する。そして、粉末圧縮工程では、圧縮ロール113に沿って上昇する。次に、成形品分離工程では、プレスされた段差を有する成形品100を下杵104の杵先から払い出すために、分離高さ軌道部106に沿って上昇する。その後、成形品排出工程では、排出高さ軌道部108に沿って下降する。
また、上杵103は、後述の粉末供給器114によりキャビティ134内に供給された粉末を、下杵104との協働作業によりプレス成形するようになっている。この上杵103も下杵104と同様に回転盤101の回転に伴って移動し、案内軌道により所定の軌道上を移動して、圧縮成形サイクルに必要な軸線方向の動きを得るようになっている。
粉末供給工程130がなされる粉末供給位置には、臼102と下杵104とで囲まれるキャビティ134内に粉末を供給するための粉末供給手段として粉末供給器114が配置されている。この粉末供給器114の下面開口は回転盤101の上面に接しており、この下面開口に臨んで臼102が粉末供給器114を通過することにより、原料粉末が臼102のキャビティ134内に供給されるようになっている。ここで、粉末供給器114の内部には臼102内へ供給される原料粉末の密度を均一にするために、図示しない回転攪拌部材が必要により設けられる。
そして、この粉末供給位置における回転盤101の下方には、下杵104の下端位置を決定する位置決め手段として、下杵104の下端が摺接する重量調節軌道110が設けられている。
重量調節軌道110の直前には、低下軌道111が配置される。この低下軌道111に従う下杵104の下降時に、粉末供給器114内の原料粉末がキャビティ134内に吸い込まれて供給され、その直後に下杵104が重量調節軌道110の傾斜面を摺動して上がることによって、余剰原料粉末が粉末供給器114内に吐出され、次いで下杵104が重量調節軌道110の水平面を摺動しつつ粉末供給器114の後壁の下端で臼102の上面が摺りきられることにより、臼102への供給粉末量が秤量される。
すなわち、重量調節軌道110の高さを変動させることにより、キャビティ134内への粉末供給量を変更し、言い換えれば、作製しようとする段差を有する成形品100の重量を変更できるようになっている。
粉末圧縮工程131がなされる圧縮成形位置には、回転盤101の上方及び下方に夫々圧縮ロール112、113が配置されている。この圧縮ロール112、113はこれらの間を通過する上下の杵103、104を互いに杵先部が近づくように軸線方向に移動させ、こうして杵先間隔を狭められる上下の杵103、104によってキャビティ134内の粉末を圧縮成形するために設けられている。尚、上杵103は、この圧縮成形位置を通過すると、キャビティ134から取り出され、さらに後述の分離部105に接触しない高さまで、案内軌道(不図示)に沿って上昇するようになっている。
成形品分離工程132がなされる成形品分離位置には、成形品分離手段128が設置されている。そして上杵103の上昇とともに、または、上昇後に成形品分離手段128において、上杵103と段部104eを有する下杵104とで協働して加圧されて得た段差100eを有する成形品100は、下杵104の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向に圧力を加えられることによって、下杵104の杵先からずらされ、回転盤101の上面に払い出される。
また、成形品排出工程133がなされる成形品排出位置には、成形品排出手段129が設置されている。そして成形品排出分離手段129において、回転盤101の上面に払い出された成形品100は、回転盤101外へ排出する方向に圧力を加えられることによって、回転盤101上から外へ排出される。
かくして、本発明における回転式粉末圧縮機は、成形品分離手段128と成形品排出手段129を別の位置に設置したことによって、段差100eを有する成形品100を連続的に成形する場合、下杵104の杵先部に図4に示すような段部104eが形成されていることとなるが、この段部104eに成形品100が当接してカケや破損を生じることなく、下杵104の杵先から水平方向に成形品100を摺接させて払い出すことができるため、成形品100に欠損を生じることなく効率的に成形することができる。
また、成形品分離手段128は、成形品を払い出すための分離部105と、成形品を分離する際の下杵104の軌道を成すための分離高さ軌道部106と、分離高さ軌道部106の高さを調節するための分離高さ調節部107とを含む構成になっていることが好ましい。
分離部105は、スクレパーやエアーノズル等を用いることが可能である。そして分離部105のスクレパーやエアーノズルからの空気圧などによって、上杵103と段部104eを有する下杵104とで協働して加圧されて得た段差100eを有する成形品100は、下杵104の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向に圧力を加えられることによって、下杵104の杵先からずらされ、回転盤101の上面に払い出される。
ここで分離部105として、スクレパーを用いることは、成形品100を下杵104の杵先から接触によって確実に払い出すことができるとともに、成形品100を回転盤101の上面のおおよそ同じ周上に払い出すことができる点で好ましい。
分離高さ軌道部106は、分離高さ調節部107による軌道昇降機構に支持され、この軌道昇降機構の動作により上下動されるようになっている。軌道昇降機構は、例えばサーボモータや手廻しハンドル等からなる昇降駆動装置116と分離高さ軌道部106を上端部に支持して図示しないガイドに沿って昇降される昇降軸119と、内周歯車部を有するとともにこの歯車部を昇降軸119の下部に形成したねじ部に噛み合わせて設けた歯車122と、この歯車122の外周歯車部に噛み合わされて昇降駆動装置により回転される駆動歯車125とから構成されている。
このように成形品分離手段128は、分離部105の高さが調節可能であり、また分離高さ軌道部106が軌道昇降機構の動作により上下動可能であることによって、段差100eを有する成形品100を回転盤101上の任意の高さで下杵104の杵先から回転盤101上へ払い出すことができる。したがって、成形品100を下杵104の杵先から回転盤101上へ払い出す場合に、成形品100を回転盤101の上面より成形品100の最大高さ以上の位置まで上げて払い出すことによって、分離部105の圧力により回転盤101の上面に落とされた成形品100が、分離部105に当たって欠損を生じさせないとともに、成形品100を成形品分離工程132に滞留させずに次工程である成形品排出工程133へ送ることができる。
さらに、上記成形品排出手段129は、成形品を排出するための排出部127と、成形品を排出する際の下杵の軌道を成すための排出高さ軌道部108と、排出高さ軌道部108の高さを調節するための排出高さ調節部109とを含む構成であることが好ましい。
排出部127は、スクレパーやエアーノズル等を用いることが可能である。そして排出部127のスクレパーやエアーノズルからの空気圧などによって、成形品分離手段おいて回転盤101の上面に払い出された成形品100は、回転盤101外へ払い出される。ここで排出部127としてスクレパーを用いることは、成形品100を回転盤101上から回転盤101外へ確実に払い出すことができるとともに、成形品100をおおよそ同じ位置に払い出すことができる点で好ましい。また排出部127としてスクレパーを用いる場合には、スクレパーは臼102の回転軌跡と斜めに交差して、かつ、回転盤101の上面に軽微に摺接するように設けられて、それにより、成形品100が回転盤101上から外へ排出されるようになっている。
排出高さ軌道部108は排出高さ調節部109による軌道昇降機構に支持され、この軌道昇降機構の動作により上下動されるようになっている。軌道昇降機構は、例えばサーボモータや手廻しハンドル等からなる昇降駆動装置117と排出高さ軌道部108を上端部に支持して図示しないガイドに沿って昇降される昇降軸120と、内周歯車部を有するとともにこの歯車部を昇降軸の下部に形成したねじ部に噛み合わせて設けた歯車123と、この歯車の外周歯車部に噛み合わされて昇降駆動装置117により回転される駆動歯車126とから構成されている。
かくして、本発明における回転式粉末圧縮成形機の成形品排出手段129は、排出高さ軌道部106が軌道昇降機構の動作により上下動可能であることによって、段差100eを有する成形品100を回転盤101外へ排出する場合に、下杵104の杵先位置を任意の高さにすることができる。したがって、成形品100を回転盤101外へ払い出す場合に、段部104eを有する下杵104の杵先を回転盤101の上面より下げることによって、成形品100が、下杵104の杵先と排出部127に挟まれて欠損することを防ぐとともに、下杵104の杵先が排出部127と当たって破損することを防ぐことができる。
そして本発明における回転式粉末圧縮成形機の圧縮成形方法は、図5に示されるような成形品分離手段128と成形品排出手段129によって、段差100eを有する成形品100は段部104eを有する下杵104の杵先から払い出され、回転盤101外へ払い出される。すなわち、成形品分離手段において図5(a)のように下杵104が分離高さ軌道部106の傾斜面を摺動して上がることによって成形品100がキャビティ134から取り出され、同図(b)のように回転盤101の上面より成形品100の最大高さ以上の位置まで上げられる。次いで下杵104が分離高さ軌道部106の水平面を摺動しつつ、同図(c)のように回転盤101の上面より成形品100の最大高さ以上の位置に取り付けられた分離部105により、成形品100は下杵104の杵先から水平方向に摺接して払い出すことが可能な方向に圧力を加えられてずらされ、同図(d)のように回転盤101の上面に払い出される。
ここで成形品100を下杵104の杵先から回転盤101上へ払い出す場合に、成形品100を回転盤101の上面より成形品100の最大高さ以上の位置まで上げて払い出すことによって、分離部105の圧力により回転盤101の上面に落とされた成形品100が、分離部105に当たって欠損を生じさせないとともに、成形品100を成形品分離工程132に滞留させずに次工程である成形品排出工程133へ送ることができる。
そして成形品排出手段129において(e)のように排出高さ軌道部108の水平面が、分離高さ軌道部106の水平面より下にされることによって、下杵104の杵先が回転盤101と同一面まで下げられ、成形品100が下杵104の杵先と排出部127に挟まれて欠損することを防ぐとともに、下杵104の杵先が排出部127と当たって破損することを防ぐことができる。
尚、本発明の回転式粉末圧縮成形装置に使用される粉末原料としては、薬剤、セラミック(アルミナ、フェライト、ジルコニア等)、樹脂粉末、粉末冶金用粉末、電池用粉末などが適用できる。
本発明の回転式粉末圧縮成形機の一実施形態を示す概略断面図である。 本発明の回転式粉末圧縮成形機の一実施形態を示す要部平面図である。 (a)〜(d)は本発明の回転式粉末圧縮成形機を用いて得た成形品の種々の例を示す斜視図である。 (a)〜(d)は本発明の回転式粉末圧縮成形機の下杵の種々の例を示す斜視図である。 本発明の回転式粉末圧縮成形機を用いた成形方法における成形品分離手段と成形品排出手段の工程を説明する正面図である。 従来の回転式粉末圧縮成形機を示す概略断面図である。 従来の回転式粉末圧縮成形機を示す要部平面図である。
符号の説明
100:成形品
100e:段差
101:回転盤
102:臼
103:上杵
104:段部を有する下杵
104e:段部
105:分離部
106:分離高さ軌道部
107:分離高さ調節部
108:排出高さ軌道部
109:排出高さ調節部
110:重量調節軌道
111:低下軌道
112:圧縮ロール(上)
113:圧縮ロール(下)
114:粉末供給器
116:昇降駆動装置(分離高さ軌道部用)
117:昇降駆動装置(排出高さ軌道部用)
119:昇降軸(分離高さ軌道部用)
120:昇降軸(排出高さ軌道部用)
122:歯車(分離高さ軌道部用)
123:歯車(排出高さ軌道部用)
125:駆動歯車(分離高さ軌道部用)
126:駆動歯車(排出高さ軌道部用)
127:排出部
128:成形品分離手段
129:成形品排出手段成形品分離工程
130:粉末供給工程
131:粉末圧縮工程
132:成形品分離工程
133:成形品排出工程
134:キャビティ
200:成形品
201:各種の案内軌道
204:下杵
227:分離・排出スクレパー
232:成形品分離・排出工程

Claims (4)

  1. 回転盤と、該回転盤に設けられ上下方向に貫通する貫通孔を有する1個以上の臼と、該それぞれの臼の貫通孔に下側から摺動自在に挿入されるとともに杵先部に段部を有し上記回転盤の回転に伴って移動する下杵と、上記臼と上記下杵とで囲まれるキャビティ内に粉末を供給する粉末供給手段と、上記それぞれの臼の貫通孔に上側から挿脱自在に挿入され上記回転盤の回転に伴って移動し上記粉末供給手段により供給された粉末を上記下杵と協働して加圧する上杵と、上記上杵と下杵とで協働して加圧されて得た成形品を下杵の杵先から水平方向に摺接するように払い出す成形品分離手段と、上記成形品分離手段により払い出された成形品を回転盤外へ排出する成形品排出手段とを含み、上記回転盤の回転にともなって、粉末供給工程、粉末圧縮工程、成形品分離工程、および成形品排出工程が順次なされることを特徴とする回転式粉末圧縮成形機。
  2. 上記成形品分離手段は、成形品を払い出すための分離部と、成形品を分離する際の下杵の軌道を成すための分離高さ軌道部と、分離高さ軌道部の高さを調節するための分離高さ調節部とを含むことを特徴とする請求項1記載の回転式粉末圧縮成形機。
  3. 上記成形品排出手段は、成形品を排出するための排出部と、成形品を排出する際の下杵の軌道を成すための排出高さ軌道部と、排出高さ軌道部の高さを調節するための排出高さ調節部とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の回転式粉末圧縮成形機。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の回転式粉末圧縮成形機を用いた圧縮成形方法であって、上記回転盤が回転するとともに上記上杵および下杵とを協働して加圧して得られた段差を有する成形品を、上記成形品分離手段により回転盤上へ払い出した後、上記成形品排出手段により回転盤外へ排出することを特徴とする圧縮成形方法。
JP2004279517A 2004-09-27 2004-09-27 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法 Expired - Fee Related JP4889211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004279517A JP4889211B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004279517A JP4889211B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006088211A true JP2006088211A (ja) 2006-04-06
JP4889211B2 JP4889211B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=36229673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004279517A Expired - Fee Related JP4889211B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4889211B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011122202A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 住友ベークライト株式会社 成形体製造装置および成形体の製造方法
KR101294802B1 (ko) 2011-12-09 2013-08-08 주식회사 세종파마텍 배출 스크레이퍼 구조

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949143A (ja) * 1972-05-05 1974-05-13
JPS61190398A (ja) * 1985-02-20 1986-08-25 富士通株式会社 破裂子音認識方式
JPH0246318B2 (ja) * 1987-02-06 1990-10-15 Kikusui Seisakusho Ltd Kaitenshikifunmatsuatsushukuseikeikiniokeruseikeihinnojuryoatsumijidochoseihoho
JPH07227699A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Fuji Elelctrochem Co Ltd 成形品排出法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4949143A (ja) * 1972-05-05 1974-05-13
JPS61190398A (ja) * 1985-02-20 1986-08-25 富士通株式会社 破裂子音認識方式
JPH0246318B2 (ja) * 1987-02-06 1990-10-15 Kikusui Seisakusho Ltd Kaitenshikifunmatsuatsushukuseikeikiniokeruseikeihinnojuryoatsumijidochoseihoho
JPH07227699A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Fuji Elelctrochem Co Ltd 成形品排出法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011122202A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 住友ベークライト株式会社 成形体製造装置および成形体の製造方法
US8845942B2 (en) 2010-03-30 2014-09-30 Sumitomo Bakelite Company Limited Compact production apparatus and method for producing compact
KR101294802B1 (ko) 2011-12-09 2013-08-08 주식회사 세종파마텍 배출 스크레이퍼 구조

Also Published As

Publication number Publication date
JP4889211B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006175515A (ja) ツールセット
KR102187863B1 (ko) 반죽시트 성형 공급구조를 갖는 만두 성형시스템
JP2009196838A (ja) ドライアイス製造装置
JP2009095855A (ja) 回転式粉末圧縮成型方法及びその装置
JP6693620B2 (ja) 粉末成形機と粉末充填方法
JP2019111565A (ja) 制御装置、制御方法
JP2005163169A (ja) 金属スクラップブリケッティング機
JP4889211B2 (ja) 回転式粉末圧縮成形機とこれを用いた圧縮成形方法
JP2004277047A (ja) 粉体供給装置
JP7118416B2 (ja) 粉体圧縮成形システム及びその制御方法
KR101596455B1 (ko) 타정기
JP2003305596A (ja) 環状粉末成形体の成形方法及びその成形装置
KR101596459B1 (ko) 타정기
US20070087073A1 (en) Tabletting press
JP3602737B2 (ja) 粉末成形金型
EP2100812A2 (en) Machine and method for manufacturing compacted powder cosmetic product
US9289393B2 (en) Single stroke compression molding machine and method of producing compression molded product
JP2004114135A (ja) 回転式粉末圧縮成形機
JP3141544U (ja) 粉体の圧縮成形装置
JP3341447B2 (ja) 粉末圧縮成形装置
JP4682550B2 (ja) 粉末成形方法及び粉末成形装置
KR100509265B1 (ko) 분말성형 방법 및 이에 이용되는 로터리프레스 장치
JPH07223098A (ja) 粉体圧縮成形装置
JP3559141B2 (ja) 粉末成形機における成形品搬出装置
JPH05318198A (ja) 錠剤製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110225

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110304

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees