JP2006086362A - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁化容易軸方向に対して斜めに延びる書き込み線を用いたセルアレイを実現可能な磁気記憶装置を提供する。
【解決手段】 磁気記憶装置は、直交するx軸およびy軸からなる第1平面上の座標(x,y)上に設けられた複数のMTJ素子を有するメモリセルアレイMCAを含む。第1、第2書き込み線W1、W2は、MTJ素子を挟む。第1書き込み線は、MTJ素子の磁化容易軸方向と直交せず且つ平行でない方向に延びる。第1、第2書き込み線ドライバW1D、W2Dはそれぞれ第1、第2書き込み線の両端に接続される。少なくとも1つの第1書き込み線の一端はメモリセルアレイの上端または下端を通り、他端はメモリセルアレイの左端または右端を通る。少なくとも1つの第1書き込み線の両端に接続された1対の第1書き込み線ドライバの一方はメモリセルアレイの上端外側または下端外側に位置し、他方はメモリセルアレイの左端外側または右端外側に位置する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、磁気記憶装置に関し、例えば、磁気記憶装置の書き込み線の配置方法およびデコード方法に関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory: MRAM)のTMR(Tunneling Magneto Resistive)効果を用いたメモリセルは、例えばMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子と、一端がMTJ素子と接続され、他端がグランド電位線と接続された選択トランジスタとから構成される。MTJ素子への情報の書き込みは、ビット線およびワード線が生成する合成磁界により2枚の強磁性体膜の相対的なスピンの向きを変えることにより行われる。
従来、MTJ素子を挟んで直交するビット線とワード線とによって発生させた合成磁界によってMTJ素子の強磁性体膜のスピン方向を変えるのが一般的である。近時、USP6,714,445B2(特許文献1)において、ビット線およびワード線に加えて、ビット線およびワード線と直交しない第3の書き込み線を用いた書き込み動作方法が提案されている。一般に、複数のMTJ素子間において、アステロイド曲線の形状の大きさのばらつき、形状の歪み、位置のずれ等が、その製造時に発生する。この結果、通常の書き込み電流による合成磁界では書き込みができない、または非選択のMTJ素子の情報が容易に反転したりする等の誤書き込みが発生しやすくなる。3つの書き込み線を用いることにより、この誤書き込みに対する耐性を高くすることができると述べられている。
また、USP6,522,579B2(特許文献2)において、ディジット線(書き込みワード線)に対して直交しないビット線によって発生した磁界がMTJ素子に印加される実施例が提案されている。
しかしながら、特許文献1、2においては、MTJ素子に対して斜めの方向に延びる書き込み線を用いたセルアレイの構成方法、斜め書き込み線のソース・シンク回路の配置方法、斜め書き込み線のデコード方法、等に関する記載はなされていない。
米国特許第6,714,445B2号明細書 米国特許第6,522,579B2号明細書
本発明は、MTJ素子に対して斜めの方向に延びる書き込み線を用いたセルアレイ構造を実現可能な磁気記憶装置を提供しようとするものである。
本発明の第1の視点による磁気記憶装置は、直交するx軸およびy軸からなる第1平面上の座標(x,y)上(xは0以上m(mは自然数)以下の整数、yは0以上n(nは自然数)以下の整数)に設けられた複数のMTJ素子を有する矩形状のメモリセルアレイと、前記MTJ素子を通り、前記MTJ素子の磁化容易軸方向と直交せず且つ平行でない方向に延びる複数の第1書き込み線と、前記第1書き込み線とともに前記MTJ素子を挟むように延びる複数の第2書き込み線と、前記第1書き込み線の両端に接続された複数の第1書き込み線ドライバと、前記第2書き込み線の両端に接続された複数の第2書き込み線ドライバと、を具備し、少なくとも1つの前記第1書き込み線の一端は前記メモリセルアレイの上端または下端を通り、他端は前記メモリセルアレイの左端または右端を通り、少なくとも1つの前記第1書き込み線の両端に接続された1対の前記第1書き込み線ドライバの一方は前記メモリセルアレイの前記上端の外側または前記下端の外側に位置し、他方は前記メモリセルアレイの前記左端の外側または右端の外側に位置する、ことを特徴とする。
本発明の第2の視点による磁気記憶装置は、直交するx軸およびy軸からなる平面上の座標(x,y)上(xは0以上m(mは自然数)以下の整数、yは0以上n(nは自然数)以下の整数)に設けられた複数のMTJ素子を有する矩形状のメモリセルアレイと、前記MTJ素子を通り、前記x軸に沿って延びる複数の第1書き込み線と、前記第1書き込み線とともに前記MTJ素子を挟み、前記y軸に沿って延びる複数の第2書き込み線と、前記MTJ素子を通り、書き込み対象の前記MTJ素子を通る前記第1書き込み線および前記第2書き込み線から発生する磁界の合成磁界が向かう方向に沿った磁界を発生させる方向に延びる複数の第3書き込み線と、前記第1書き込み線の両端に接続された複数の第1書き込み線ドライバと、前記第2書き込み線の両端に接続された複数の第2書き込み線ドライバと、前記第3書き込み線の両端に接続された複数の第3書き込み線ドライバと、を具備し、少なくとも1つの前記第3書き込み線の一端は前記メモリセルアレイの上端または下端を通り、他端は前記メモリセルアレイの左端または右端を通り、少なくとも1つの前記第3書き込み線の両端に接続された1対の前記第3書き込み線ドライバの一方は前記メモリセルアレイの前記上端の外側または前記下端の外側に位置し、他方は前記メモリセルアレイの前記左端の外側または右端の外側に位置する、ことを特徴とする。
本発明によれば、少ない書き込み電流によって情報の書き込みが可能で、且つメモリセルのアドレス(x,y)を用いて簡便に書き込み線をデコードできる磁気記憶装置を提供できる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1実施形態)
第1実施形態は、書き込みワード線とビット線とが直交しない場合のメモリセルアレイ、ソース・シンク回路(ドライバ回路)の構成、および書き込み線をデコードする方法に関する。
本実施形態の具体的な説明に先立ち、MTJ素子の磁化容易軸方向(磁化反転方向)に直交せずまた平行でない方向に延びる書き込み線を用いた場合の書き込み方法について説明する。
図1は、磁性体のアステロイド曲線、および2つの書き込みが相互に直交している場合に発生する合成磁界を示している。アステロイド曲線の内側に磁界ベクトルが位置する磁界が印加された場合、磁性体の磁化方向(スピンの方向)は反転しない。一方、アステロイド曲線の外側に達する磁界ベクトルを有する磁界が印加された場合、磁化方向が反転する。
従来、典型的には、書き込みビット線および書き込みワード線(以下、書き込み線)の一方が、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向(MTJ素子の長手方向)、すなわち図1のx軸方向に延び、他方が磁化容易軸方向に直交して、すなわちy軸方向に延びる。情報の書き込みの際、2本の書き込み線に電流を流すことにより、y軸方向に沿って発生する磁界H1と、x軸方向に沿って発生する磁界H2との合成磁界H1+H2がMTJ素子に印加される。このような動作により、MTJ素子の一方の強磁性体膜のスピンの方向を変化させる。
ワード線とビット線とが直交している場合、合成磁界のベクトルをアステロイド曲線の外側に位置させるには、書き込み線に大きな電流を印加する必要がある。図1に例示される大きさの磁界H1、磁界H2では、合成磁界H1+H2のベクトルがアステロイド曲線の外側に達しない。
図2は、磁性体のアステロイド曲線、および2本の書き込み線が相互に直交していない場合の合成磁界を示している。2本の書き込み線は、それぞれx軸およびy軸に沿って配置されていない。このため、図2に示すように、一方の書き込み線が発生する磁界H1は、x軸から時計回りにやや回転した方向に沿って発生する。同様に、他方の書き込み線が発生する磁界H2は、y軸から反時計回りにやや回転した方向に沿って発生する。このため、図1の場合と同じ大きさの磁界H1、H2によっても合成磁界H1+H2のベクトルがアステロイド曲線の外側に達する。すなわち、2本の書き込み線を相互に非直交とすることにより、直交する場合より小さい電流によって、情報を書き込むことができる。また、非直交の書き込み線により、2本の書き込み線が相互に直交する場合では書き込みに不十分な電流によっても書き込みが可能となる。
次に、図3乃至図7を参照して、第1実施形態について説明する。まず、図2に示す方向に磁界を発生させるための2種の書き込み線(書き込みビット線および書き込みワード線)の配置の方法について説明する。図3は、第1実施形態に係るMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図である。図3に示すように、従来と同様に、読み出しワード線RWが延びる方向であるx軸に磁化容易軸方向が沿うようにMTJ素子MTJが配置される。読み出しビット線RBは、磁化容易軸方向に直交するy軸に沿って配置される。
書き込みに必要な2種の書き込み線のうち、一方の書き込み線(第2書き込み線)W2がy=−ax+b(a、bは定数)により表される直線に沿って配置される。もう一方の書き込み線(第1書き込み線)W1は、y=−(1/a)x+c(cは定数)により表される直線に沿って配置される。なお、図3では、a=2の場合を例示している。書き込み線W1は、書き込み線W1が延びる方向に直交する方向に磁界H1を発生する。書き込み線W2は、書き込み線W2が延びる方向に直交する方向に磁界H2を発生する。磁界H1、H2の合成磁界H1+H2の大きさは、図2を用いて説明したように、磁界H1、H2がx軸、y軸に沿った場合より大きい。よって、方向が直交する場合と同じ大きさの2つの磁界H1、H2を用いても、書き込みのマージンを大きく取ることができる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図である。磁気記憶装置は、メモリセルアレイMCAを有する。メモリセルアレイMCAは、例えば矩形状に構成され、複数のメモリセルを有する。図5に示すように、メモリセルアレイMCAは、相互に直交するx軸およびy軸からなる平面(第1平面)を有し、座標(x,y)にメモリセルが設けられる。ここで、x、yは、それぞれ0以上の整数である。各メモリセルとして、TMR効果を用いて情報を記憶可能なように構成された種々のMTJ素子を用いることができる。典型的には、MTJ素子は、少なくとも2枚の強磁性膜と、これら強磁性膜に挟まれた絶縁膜と、を有する。強磁性体膜の一方は、その磁化の方向が一方向に固定されており、一般的にピン層と呼ばれる。もう一方の強磁性体膜は、磁化の方向がピン層の磁化の方向と平行または反平行を取ることが可能なように構成されており、一般的にはフリー層と呼ばれる。フリー層の磁界の方向は、フリー層に印加される磁界により変化する。フリー層に印加される磁界は、例えばフリー層を挟む2つの書き込み線により発生する。
メモリセルアレイMCAにおいて、各読み出しワード線RWは、y座標が同じMTJ素子を通るようにx軸方向に沿って延び、各読み出しビット線RBは、x座標が同じMTJ素子を通るようにy軸方向に沿って延びる。すなわち座標(x,y)は、読み出しの際のアドレスに一致する。
各MTJ素子MTJの2つの強誘電体膜の一方は、読み出しビット線RBと電気的に接続されている。読み出しビット線RBは、例えば情報の読み出しの際に読み出し対象のMTJ素子に印加される読み出し電圧を印加可能な回路と接続されている。
2つの強誘電体膜の他方は、各MTJ素子に対して設けられた選択トランジスタ(図示せぬ)の一端と接続される。選択トランジスタのゲートは読み出しワード線RWと接続され、1つの読み出しワード線RWには、同じy軸の座標を有する複数の選択トランジスタのゲートが接続される。読み出しワード線RWは読み出しワード線デコーダ(図示せぬ)と接続される。外部から磁気記憶装置に供給されるアドレス信号に応じて読み出し対象のMTJ素子MTJに対する読み出しワード線RWが活性化する。選択トランジスタの他端は、読み出しに必要な、電流コンベヤー、センスアンプ等の読み出し回路が接続される(図示せぬ)。
図4に示すように、メモリセルアレイMCAの平面に沿って延びる複数の書き込み線W1が設けられる。また、メモリセルアレイMCAの平面に沿った平面上で、書き込み線W1と異なる方向に延びる複数の書き込み線W2が設けられる。書き込み線W1、W2は、相互に交差し、各交差位置でMTJ素子を挟むように配置される。書き込み線W1、W2の本数は、書き込み線W1、W2の平面上での傾きに応じて、全てのMTJ素子の上方または下方を書き込み線W1、W2が通るように決定される。書き込み線W1、W2の傾きは、図3を用いて説明したように、書き込み線W1、W2が発生する磁界H1、H2が少ない場合でもMTJ素子に書き込みができるように決定される。書き込み線W1、W2の傾きは、例えば、一方がy=−2xの直線に沿い、他方がy=−(1/2)xの直線に沿う。
メモリセルアレイMCAの周囲に書き込み線ドライバ群W1DGが設けられる。書き込み線ドライバ群W1DGは、複数の書き込み線ドライバ(第1書き込み線ドライバ)W1Dから構成され、矩形のメモリセルアレイMCAの場合、各辺に沿って延びる。各書き込み線ドライバW1Dは、1つの書き込み線W1の両端に接続され、電流を流し込むソース回路および(または)電流を引抜くシンク回路を有し、書き込み線デコーダ(図示せぬ)からの制御信号CNTsに応じた書き込み線ドライバW1Dのソース回路またはシンク回路が動作するように構成されている。制御信号CNTsは、書き込み対象のMTJ素子MTJを通る書き込み線W1に電流が流れるように、所定の書き込み線ドライバW1Dを制御する旨の情報を含む。書き込み対象のMTJ素子MTJを通る1つの書き込み線W1と接続された1対の書き込み線ドライバW1Dは、書き込まれる情報に応じた向きの電流が流れるように、一方のソース回路が動作し、他方のシンク回路が動作する。
書き込み線ドライバ群W1DGの周囲に書き込み線ドライバ群W2DGが設けられる。書き込み線ドライバ群W2DGは、複数の書き込み線ドライバW2D(第2書き込み線ドライバ)から構成され、矩形のメモリセルアレイMCAの場合、各辺に沿って延びる。各書き込み線ドライバW2Dは、1つの書き込み線W2の両端に接続され、ソース回路および(または)シンク回路を有し、書き込み線デコーダ(図示せぬ)からの制御信号CNTtに応じた書き込み線ドライバW2Dのソース回路またはシンク回路が動作するように構成されている。制御信号CNTtは、書き込み対象のMTJ素子MTJを通る書き込み線W2に電流が流れるように、所定の書き込み線ドライバD2を制御する旨の情報を含む。書き込み対象のMTJ素子MTJを通る1つの書き込み線W2と接続された1対の書き込み線ドライバD2は、書き込まれる情報に応じた向きの電流が流れるように、一方のソース回路が動作し、他方のシンク回路が動作する。
書き込み線ドライバ群W1DGが、書き込み線ドライバ群W2DGの外側に配置された構成を例示しているが、これらの関係が逆転していても構わない。また、例えば書き込み線ドライバ群W1DGの一部のみが、書き込み線ドライバ群W2DGの内側に設けられる構成とすることも可能である。
次に、図6を参照して、書き込みの際のデコードの方法について説明する。図6は、第1実施形態に係るメモリセルアレイMCAおよび書き込み線ドライバ群W1DG、W2DGを示す図である。なお、図面の簡略化のために、MTJ素子MTJは、図6において省略されているが、図5と同様に実線により表される行列上の座標(x,y)により表される各点上に設けられる。xは読み出しワード線の座標、yは読み出しビット線の座標に対応し、x=0乃至63、y=0乃至63の整数の場合が例示されている。
図6に示すように、書き込み線W1(破線により図示)は、y=−(1/2)xにより表される直線に沿って延びる。書き込み線W2(一点鎖線により図示)は、y=−2xにより表される直線に沿って延びる。
書き込み線ドライバ群W1DGは、190対の書き込み線ドライバW1Dを有する。ある1つの書き込み線W1の両端に接続された一対の書き込み線ドライバW1Dのうち、1つのアドレスにより、一方のソース回路と他方のシンク回路が共に動作する。
メモリセルアレイMCAの周囲に書き込み線ドライバ群W1Dが設けられる。書き込み線ドライバ群W1DGのメモリセルアレイMCAの下の辺に沿った部分は、アドレスs=0乃至62のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW1Dの対の一方を含む。各書き込み線ドライバW1D内の番号は、書き込み線ドライバW1Dのアドレスを示している。書き込み線ドライバ群W1DGのメモリセルアレイMCAの右の辺に沿った部分は、アドレスs=63乃至189のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW1Dの各対の一方を含む。
書き込み線ドライバ群W1DGのメモリセルアレイMCAの左の辺に沿った部分は、アドレスs=0乃至126のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW1Dの各対の他方を含む。書き込み線ドライバ群W1DGのメモリセルアレイMCAの上の辺に沿った部分は、アドレスs=127乃至189のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW1Dの各対の他方を含む。
書き込み線ドライバ群W1Dの周囲に書き込み線ドライバ群W2DGが設けられる。書き込み線ドライバ群W2DGのメモリセルアレイMCAの下の辺に沿った部分は、アドレスt=0乃至126のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW2Dの各対の一方を含む。各書き込み線ドライバW2D内の番号は、書き込み線ドライバW2Dのアドレスを示している。書き込み線ドライバ群W2DGのメモリセルアレイMCAの右の辺に沿った部分は、アドレスt=127乃至189のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW2Dの各対の一方を含む。
書き込み線ドライバ群W2DGのメモリセルアレイMCAの左の辺に沿った部分は、アドレスt=0乃至62のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW2Dの各対の他方を含む。書き込み線ドライバ群W2DGのメモリセルアレイMCAの上の辺に沿った部分は、アドレスt=63乃至189のいずれか1つを有する書き込み線ドライバW2Dの各対の他方を含む。
座標(0,0)を通過する書き込み線W1の両端は、アドレスs=0を有する一対の書き込み線ドライバW1Dと接続される。同様に、s=0乃至126の範囲で座標(0,s/2)を通る書き込み線W1の両端が、アドレスs=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される。s=127乃至189の範囲で座標(s−126,63)を通る書き込み線W1の両端がアドレスs=127乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される。すなわち、アドレスs=0乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される各書き込み線W1は、x+2y=sにより表される直線上に配置される。
座標(0,0)を通過する書き込み線W2の両端は、アドレスt=0を有する一対の書き込み線ドライバW2Dと接続される。同様に、t=0乃至126の範囲で座標(t/2,0)を通る書き込み線W2の両端が、アドレスt=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW2Dとそれぞれ接続される。t=127乃至189の範囲で座標(63,t−126)を通る書き込み線W2の両端がアドレスs=127乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW2Dとそれぞれ接続される。すなわち、アドレスt=0乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW2Dとそれぞれ接続される各書き込み線W2は、2x+y=tにより表される直線上に配置される。
以上述べたように、各書き込み線W1がx軸およびy軸の何れとも直交していない。よって、ある書き込み線W1は、その両端がメモリセルアレイMCAの対向する2つの辺(上辺と下辺、右辺と左辺)に亘る。一方、ある書き込み線W1は、その両端が隣接する2つの辺(上辺と左辺、下辺と右辺)に亘る。これに合わせて、ある1つの書き込み線W1の両端に接続された1対の書き込み線ドライバW1Dは、メモリセルアレイMCAの対向する2つの辺の外側に位置する。また、ある1つの書き込み線W1の両端に接続された1対の書き込み線ドライバW1Dは、メモリセルアレイMCAの隣接する2つの辺の外側に位置する。書き込み線W2、書き込み線ドライバW2Dに関しても同じである。
次に、図6の構成のメモリセルアレイMCAおよび書き込み線ドライバW1D、W2Dのデコードの方法について説明する。上記したように、アドレスs=0乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される各書き込み線W1は、x+2y=sにより表される直線上に配置される。また、アドレスt=0乃至189を有する一対の書き込み線ドライバW2Dとそれぞれ接続される各書き込み線W2は、2x+y=tにより表される直線上に配置される。よって、座標(x,y)上のMTJ素子MTJへの書き込みに用いられる書き込み線W1Dのアドレスsおよび書き込み線W2Dのアドレスtは、2つの式x+2y=s、2x+y=tにx,yを代入することにより求められる。
例えば、座標(0,0)上のMTJ素子MTJへの書き込みには、(s,t)=(0,0)のアドレスの書き込み線ドライバW1D、W2Dが用いられる。同様に、座標(1,0)の場合、書き込み線W1D、W2Dのアドレスは、(s,t)=(1,2)であり、座標(0,1)の場合、書き込み線W1D、W2Dのアドレスは、(s,t)=(2,1)である。すなわち、MTJ素子MTJのアドレスを加算回路を用いることにより、書き込みの際のデコードを容易に行うことができる。
なお、図6の各書き込み線ドライバの配置は、例示である。すなわち、各書き込み線ドライバW1Dを、書き込み線ドライバ群W1DG内でどこに配置するかは、図6の構成に限られない。特に、隣合う辺の境界の書き込み線ドライバ、例えばアドレスs=126、127の書き込み線ドライバW1Dは、メモリセルアレイMCAの上、左のどちらの辺に沿って設けれていても良い。書き込み線ドライバW2Dに関しても同じである。
図7は、書き込み用のアドレス(s,t)を生成するための回路を示している。図7に示すように、外部から入出力制御回路I/Oを介したアドレス信号Axyは、加算回路ADに供給される。加算回路ADDは、アドレス信号Axyに含まれるx、yの情報をs=x+2y、t=2x+yに変換し、それぞれの情報を含む信号As、Atを出力する。
信号Asは書き込み線デコーダW1DCに供給され、信号Atは書き込み線デコーダW2DCに供給される。書き込み線デコーダW1DCは、信号Asに含まれるsに関するアドレス情報を用いて、所定のアドレスsの書き込み線ドライバW1Dを制御する制御信号CNTsを出力する。同様に、書き込み線デコーダW2DCは、信号Atに含まれるtに関するアドレス情報を用いて、所定のアドレスtの書き込み線ドライバW2Dを制御する制御信号CNTtを出力する。なお、読み出しの際のデコードは、通常の方法どおり、アドレス信号Axyがそのまま用いられる。
なお、上記説明で、書き込み線のアドレスs,tが、s=x+2y、t=2x+yにより表される書き込み線W1および書き込み線W2の配置を例に取り説明した。この関係は、一般解としてt=x+ay、t=ax+yにより表すことができる(aは自然数)。
さらに、MTJ素子の座標が(0,0)乃至(63,63)の場合を例に取り説明した。しかしながら、これに限られず、座標(0,0)乃至(m,n)を有するメモリセルアレイMCAの場合、以下のように表すことができる。すなわち、各書き込み線W1が、y=−(1/a)xに沿って延び、各書き込み線W2がy=−axに沿って延びる。そして、第s(sは0以上の整数)番目の書き込み線W1は、s=0乃至anの範囲で座標(0,s/a)を通り、s=an+1乃至an+mの範囲で座標(s−an,n)を通る。また、第t(tは0以上の整数)番目の書き込み線W2は、t=0乃至amの範囲で座標(t/a,0)を通り、t=am+1乃至am+nの範囲で座標(m,t−am)を通る。
本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置によれば、MTJ素子MTJの磁化容易軸に対して斜めの方向に延びる書き込み線W1、W2を有し、書き込み線ドライバ群W1DG、W2DGが、それぞれメモリセルアレイMCAの上下左右の辺に沿って配置される。書き込みの際に活性化されるべき書き込み線ドライバW1D、W2Dは、MTJ素子MTJのアドレスを用いた簡単な演算により特定される。よって、書き込み線W1、W2がMTJ素子に対して斜めに配置されることにより少ない書き込み電流によって情報の書き込みが可能で、且つメモリセルのアドレス(x,y)を用いて簡便に書き込み線をデコードできる磁気記憶装置を実現できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、直交するx軸方向およびy軸方向に読み出しビット線RBおよび読み出しワード線RWがそれぞれ配置される平面において、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向はx軸に沿い、書き込み線W1、W2はx軸およびy軸のいずれとも直交しない。このような構成により、MTJ素子の磁化容易軸方向に対して直交せずまた平行でもない書き込み線W1、W2が配置される。これに対して第2実施形態では、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向がx軸およびy軸のいずれとも直交せず、一方の書き込み線がx軸またはy軸に沿う。そして、他方の書き込み線が、第1実施形態同様にx軸およびy軸の何れとも直交しない。このような構成により、磁化容易軸方向に対して斜めの方向に延びる書き込み線の配置が実現される。
図8は、本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置のMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図である。図8に示すように、MTJ素子MTJは、その磁化容易軸方向が、x軸およびy軸の何れとも平行になっていない。また、書き込み線W1は、x軸方向と平行に配置される。よって、書き込み線W1とMTJ素子MTJの磁化容易軸方向とは、相互に直交せず、また平行の位置関係も有さない。書き込み線W2は、x軸、y軸、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向の何れとも直交せず平行の位置関係も有さない。書き込み線W2の傾きは、y=−ax+bにより表される直線に沿って配置される。図8では、a=2の場合を例示している。図8に示す構成によっても、図3を用いた説明と同様に、書き込みビット線および書き込みワード線が直交する場合に比べて少ない書き込み電流により情報を書き込むことができる。なお、読み出しワード線RWおよび読み出しビット線RBは、図5と同じく、それぞれx軸およびy軸に沿って配置される。
図9は、本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図である。メモリセルアレイMCAは、第1実施形態と同じく複数のMTJ素子(図示せぬ)を有する。ただし、図9のメモリセルアレイMCA内のMTJ素子MTJは、その磁化容易軸方向が、図8と同じく、x軸およびy軸の何れとも直交しない方向に延びる。図9に示すように、書き込み線W1は、x軸に沿って延び、書き込み線ドライバ群W1DGはメモリセルアレイMCAの右の辺と左の辺に沿って配置される。書き込み線ドライバ群W1DGを構成する各書き込み線ドライバW1Dには、書き込み線デコーダ(図示せぬ)からの制御信号CNTyが供給される。書き込み線W2、書き込み線ドライバ群W2DGに関しては、第1実施形態(図4)と同じである。
書き込み線ドライバW1D、W2Dのデコードは、従来の方法と第1実施形態とを組み合わせることにより実現できる。図10は、第2実施形態のメモリセルアレイMCAおよび書き込み線ドライバW1D、W2Dを示す図である。図10に示すように、y軸の座標がy(yは0以上の整数)である各書き込み線W1の両端は、アドレスyの書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される。よって、ある1つの書き込み線W1の両端に接続された一対の書き込み線ドライバW1Dはy軸と平行な線に関して線対象である。
書き込み線ドライバW1Dのデコードは、アドレス(x,y)を用いて従来と同じ方法により行われ、例えば図7のアドレス信号Axyのアドレスyを用いることにより行われる。一方、書き込み線ドライバD2のデコードは、第1実施形態同じく、図7に示す回路等を用いてt=2x+yにより求められたアドレスtを用いることにより行われる。また、第1実施形態と同じく、t=ax+yにより一般的に表される式により書き込み線のデコードを行うことが可能である。
本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置によれば、x軸方向およびy軸方向に読み出しビット線RBおよび読み出しワード線RWがそれぞれ配置される平面において、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向および一方の書き込み線(例えば書き込み線W2)がx軸およびy軸のいすれとも直交せず、他方の書き込み線(例えば書き込み線W1)がx軸に平行する。このため、第1実施形態と同じく、書き込み線W1、W2が、磁化容易軸方向に対して斜めに配置される。x軸またはy軸に平行な書き込み線のデコードは従来と同じ方法により行われ、x軸およびy軸の何れにも直交しない書き込み線のデコードは第1実施形態と同じ方法により行われる。よって、第2実施形態によっても、第1実施形態と同じく、少ない書き込み電流によって情報の書き込みが可能で、且つアドレス(x,y)を用いて簡便に書き込み線をデコードできる磁気記憶装置を実現できる。
なお、上記説明において、第1実施形態のアドレスs、tによりデコードされる直線のうち、tによりデコードされる直線を例にとり説明した。しかしながら、s=x+ayを用いて、書き込み線をデコードすることももちろん可能である。
(第3実施形態)
第3実施形態は、通常の、x軸およびy軸に沿った2つの書き込み線に加えて、MTJ素子の磁化容易軸方向に対して斜めの方向に延びる補助書き込み線を用いた磁気記憶装置に関する。
まず、3つの書き込み線を用いて書き込みが行われるように構成された磁気記憶装置について説明する。図11は、3つの書き込み線を有する磁気記憶装置の一部を示す断面図である。図11に示すように、交点においてMTJ素子MTJを挟むように書き込み線W1および書き込み線W2が設けられる。なお、書き込み線W1と書き込み線W2の上下関係は、図11に示す場合と逆転していても構わない。
書き込み線W1および書き込み線W2は、相互に直交し、一方がMTJ素子MTJの磁化容易軸方向に延び、他方が磁化容易軸方向に対して垂直な方向に延びる。図では、磁化容易軸方向に沿って書き込み線W2が延び、磁化容易軸方向と垂直な方向に書き込みビット線W1が延びる例を示している。
書き込み線W1の上方に、絶縁膜IL1を介して補助書き込み線(第3書き込み線)W3が設けられる。また、書き込み線W2の下方に、絶縁膜IL2を介して補助書き込み線(第4書き込み線)W4が設けられる。補助書き込み線W3は、書き込み線W1、W2が規定する面において、書き込み線W1、W2に対して例えば45°の傾きを持った方向に延びる。補助書き込み線W4も同様に、書き込み線W1、W2が規定する面において、書き込み線W1、W2に対して45°の傾きを持った方向に延びる。補助書き込み線W3、W4は、相互に直交する。補助書き込み線W3、W4の上下関係は、図11に示す場合と逆転していても構わない。
図12は、書き込み線を用いた、書き込みの動作を説明するための図である。図12に示すように、書き込み線W1はx軸に沿って配置され、書き込み線W2はy軸に沿って配置される。補助書き込み線W4は、y=−xの直線に沿って配置される。書き込み線W1は磁界H1を発生し、書き込み線W2は磁界H2を発生し、補助書き込み線W4は磁界H4を発生する。ここで、図12に示すように、書き込みが、y軸の正方向に沿う磁界H1と、x軸の正方向に沿う磁界H2により行われる場合を例示している。補助書き込み線W4を流れる電流の向きは、磁界H4が磁界H1、H2からなる合成磁界のベクトルが向かう方向に発生するように決定される。これにより、磁界H4が、書き込みの際、磁界H1、H2の合成磁界に付加され、より大きな合成磁界を得られる。よって、合成磁界の先端を、補助書き込み線無しの場合に比べて、書き込み線の電流を少なくすることができる。
図12は、アステロイド曲線の第1象限の部分での合成磁界を用いて書き込まれる場合の例である。磁気記憶装置では、2つの書き込み線のそれぞれにより発生する磁界の方向(書き込み線を流れる電流の方向)の組み合わせに応じて、アステロイド曲線のどの2つの象限の合成磁界により2値の情報を書き込むかに種々の場合が有り得る。
図13乃至図16は、図11のMTJ素子MTJへの書き込みの際に印加される磁界とアステロイド曲線を示している。ここで、補助書き込み線W3がy=xにより表される直線に沿い、補助書き込み線W4がy=−xにより表される直線に沿った場合を例示している。
図13では、アステロイド曲線の第1象限および第4象限での合成磁界を用いた書き込みの場合を示している。この場合、x軸方向に沿う磁界Hxは、x軸の正方向にのみ発生すれば良く、磁界Hxを発生させる書き込み線(y軸に沿った書き込み線)は、一方向にのみ電流が流れるようにドライバ等が構成されていれば良い。
同様に、y軸方向に沿う磁界Hyは、2値の情報のいずれが書き込まれるかに応じて正方向または負方向に発生させられる必要がある。よって、磁界Hyを発生させる書き込み線(x軸に沿った書き込み線)は、両方向に電流が流れるように構成される必要がある。
また、補助書き込み線W3、W4による磁界も第1象限と第4象限とに発生する必要がある。これは、補助書き込み線W4による磁界H4を第1象限に発生させ、補助書き込み線W3による磁界H3を第4象限に発生させることにより達成されるので、2本の補助書き込み線W3、W4が必要である。なお、この場合、補助書き込み線W3、4において、一方向にのみ電流が流れれば良い。
2つの象限の他の組み合わせについて図14乃至図16においても同様であり、以下に簡単に説明する。すなわち、図14の場合、第2象限および第3象限が用いられる。磁界Hxがx軸の負の方向にのみ発生し、磁界Hyがy軸の正または負の方向に発生するようにドライバ等が構成される。補助書き込み線W3、W4の電流の向きは、磁界H3が第2象限において発生し、磁界H4が第3象限において発生するように決定される。第2象限での書き込みの際は磁界H3が用いられ、第3象限での書き込みの際は磁界H4が用いられる。
図15の場合、第1象限および第2象限が用いられる。磁界Hxがx軸の正または負の方向に発生し、磁界Hyがy軸の正の方向にのみ発生するようにドライバ等が構成される。補助書き込み線W3、W4の電流の向きは、磁界H3が第2象限において発生し、磁界H4が第1象限において発生するように決定される。第1象限での書き込みの際は磁界H4が用いられ、第2象限での書き込みの際は磁界H3が用いられる。
図16の場合、第3象限および第4象限が用いられる。磁界Hxがx軸の正または負の方向に発生し、磁界Hyがy軸の負の方向にのみ発生するようにドライバ等が構成される。補助書き込み線W3、W4の電流の向きは、磁界H3が第4象限において発生し、磁界H4が第3象限において発生するように決定される。第3象限での書き込みの際は磁界H4が用いられ、第4象限での書き込みの際は磁界H3が用いられる。
次に、上記した書き込み方法を実現可能な磁気記憶装置のデコードの方法について説明する。図17は、本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部の構成を示す図である。読み出し系の回路に関しては、第1実施形態と同じである。
図17に示すように、複数の書き込み線W1、W2は、それぞれMTJ素子MTJのx軸、y軸に沿って延びる。書き込み線W1と書き込み線W2との交点に、第1実施形態と同じくMTJ素子MTJ(図示せぬ)が設けられる。MTJ素子MTJの磁化容易軸方向は、x軸またはy軸に沿っている。
また、複数の補助書き込み線(書き込み線)W3、W4が設けられる。補助書き込み線W3、W4は、典型的には、相互に直交し、また両方が、メモリセルアレイMCAの平面に沿った平面上で書き込み線W1、W2と45°の角度をなす。また、補助書き込み線W3、W4は、その交点において各MTJ素子MTJを挟む。全てのMTJ素子MTJの上方または下方を補助書き込み線W3、W4が通るように、補助書き込み線W3、W4が配置される。
メモリセルアレイMCAの左右の辺に沿って、書き込み線ドライバ群W1DGが設けられる。1対の書き込み線ドライバW1Dが、1つの書き込み線W1の両端に接続される。各書き込み線ドライバW1Dは、制御信号CNTYに応じて、書き込み対称のMTJ素子MTJを通る書き込み線W1に、書き込まれる情報に応じた向きの電流が流れるように動作する。
メモリセルアレイMCAの左右の辺に沿って、書き込み線ドライバ群W2DGが設けられる。1対の書き込み線ドライバW2Dが、1つの書き込み線W2の両端に接続される。各書き込み線ドライバW2Dは、制御信号CNTXに応じて、書き込み対称のMTJ素子MTJを通る書き込み線W2に、書き込まれる情報に応じた向きの電流が流れるように動作する。
書き込み線ドライバ群W1DG、W2DGの周囲に、メモリセルアレイMCAの各辺に沿って、書き込み線ドライバ群W3DGが設けられる。書き込み線ドライバ群W3Dは複数の書き込み線ドライバ(第3書き込み線ドライバ)W3Dから構成される。1対の書き込み線ドライバW3Dが、1つの補助書き込み線W3の両端に接続される。各書き込み線ドライバW3Dは、ソース回路または(および)シンク回路を有する。各書き込み線ドライバW3Dは、制御信号CNTpに応じて、書き込み対象のMTJ素子MTJを通る補助書き込み線W3に、書き込まれる情報に応じた方向の電流が流れるように動作する。
書き込み線ドライバ群W3DGの周囲に、メモリセルアレイMCAの各辺に沿って、書き込み線ドライバ群W4DGが設けられる。書き込み線ドライバ群W4Dは複数の書き込み線ドライバ(第4書き込み線ドライバ)W4Dから構成される。1対の書き込み線ドライバW4Dが、1つの補助書き込み線W4の両端に接続される。各書き込み線ドライバW4Dは、ソース回路または(および)シンク回路を有する。各書き込み線ドライバW4Dは、制御信号CNTqに応じて、書き込み対象のMTJ素子MTJを通る補助書き込み線W4に、書き込まれる情報に応じた方向の電流が流れるように動作する。
書き込み線ドライバW1D乃至W4Dが、ソース回路およびシンク回路の何れ(または両方)を有するかは、図13乃至図16を用いた説明を参照して、アステロイド曲線のどの象限を用いて書き込みを行うかに応じて決定される。
なお、書き込み線ドライバ群W1DG、W2DG、W3DG、W4DGの相互の位置関係は、図17に示すものに限られず、互いに入れ替わっていても良い。
次に、図18を参照して、書き込みの際のデコードの方法について説明する。図18は、第3実施形態に係るメモリセルアレイMCAおよび書き込み線ドライバ群W1DG乃至W4DGを示す図である。なお、図面の簡略化のために、MTJ素子MTJは、図18において省略されているが、図5と同様にマトリクス上の座標(x,y)により表される各交点に設けられる。また、x=0乃至63、y=0乃至63の整数の場合が例示されている。
図18に示すように、補助書き込み線W3(破線により図示)は、y=−xにより表される直線に沿って延び、補助書き込み線W4(一点鎖線により図示)は、y=xにより表される直線に沿って延びる。
書き込み線ドライバ群W1DGは64対の書き込み線ドライバW1Dを有する。アドレスy=0乃至63を有する1対の書き込み線ドライバW1Dの一方が、メモリセルアレイMCAの右の辺に、他方が左の辺に沿って設けられる。書き込み線ドライバ群W2DGは64対の書き込み線ドライバW2Dを有する。アドレスx=0乃至63を有する1対の書き込み線ドライバW2Dの一方が、メモリセルアレイMCAの上の辺に、他方が下の辺に沿って設けられる。
書き込み線ドライバ群W3DGは127対の書き込み線ドライバW3Dを有する。アドレスp=0乃至63のいずれか1つを有する1対の書き込み線ドライバW3Dの一方は、メモリセルアレイMCAの左の辺に沿って設けられ、他方はメモリセルアレイMCAの上の辺に沿って設けられる。また、アドレスp=64乃至126のいずれか1つを有する1対の書き込み線ドライバW3Dの一方は、メモリセルアレイMCAの右の辺に沿って設けられ、他方はメモリセルアレイMCAの下の辺に沿って設けられる。
書き込み線ドライバ群W4DGは127対の書き込み線ドライバW4Dを有する。アドレスq=0乃至63のいずれか1つを有する1対の書き込み線ドライバW4Dの一方は、メモリセルアレイMCAの右の辺に沿って設けられ、他方はメモリセルアレイMCAの上の辺に沿って設けられる。また、アドレスq=64乃至126のいずれか1つを有する1対の書き込み線ドライバW4Dの一方は、メモリセルアレイMCAの左の辺に沿って設けられ、他方はメモリセルアレイMCAの下の辺に沿って設けられる。
座標(0,0)を通過する補助書き込み線W3の両端は、アドレスp=0を有する一対の書き込み線ドライバW3Dと接続される。同様に、p=0乃至63の範囲で座標(0,p)を通る補助書き込み線W3の両端が、アドレスp=0乃至63を有する一対の書き込み線ドライバW3Dとそれぞれ接続される。また、p=64乃至126の範囲で座標(p−63,63)を通る補助書き込み線W3の両端が、アドレスp=64乃至126を有する1対の書き込み線ドライバW3Dとそれぞれ接続される。すなわち、アドレスp=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW3Dとそれぞれ接続される各補助書き込み線W3は、x+y=pにより表される直線上に配置される。
座標(63,0)を通過する補助書き込み線W4の両端は、アドレスq=0を有する一対の書き込み線ドライバW4Dと接続される。同様に、q=0乃至63の範囲で座標(63−q,0)を通る補助書き込み線W4の両端が、アドレスq=0乃至63を有する一対の書き込み線ドライバW4Dとそれぞれ接続される。また、q=64乃至126の範囲で座標(0,q−63)を通る補助書き込み線W4の両端が、アドレスq=64乃至126を有する1対の書き込み線ドライバW4Dとそれぞれ接続される。すなわち、アドレスq=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW1Dとそれぞれ接続される各補助書き込み線W4は、(63−x)+y=qにより表される直線上に配置される。
以上述べたように、各補助書き込み線W3がx軸およびy軸の何れとも直交していない。よって、ある補助書き込み線W3は、その両端がメモリセルアレイMCAの対向する2つの辺(上辺と下辺、右辺と左辺)に亘る。一方、ある補助書き込み線W3は、その両端が隣接する2つの辺(上辺と左辺、下辺と右辺)に亘る。これに合わせて、ある1つの補助書き込み線W3の両端に接続された1対の書き込み線ドライバW3Dは、メモリセルアレイMCAの対向する2つの辺の外側に位置する。また、ある1つの補助書き込み線W3の両端に接続された1対の書き込み線ドライバW3Dは、メモリセルアレイMCAの隣接する2つの辺の外側に位置する。補助書き込み線W4、書き込み線ドライバW4Dに関しても同じである。
次に、図18の構成のメモリセルアレイMCAおよび書き込み線ドライバW3D、W4Dのデコードの方法について説明する。上記したように、アドレスp=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW3Dとそれぞれ接続される各補助書き込み線W3は、x+y=pにより表される直線上に配置される。また、アドレスq=0乃至126を有する一対の書き込み線ドライバW4Dとそれぞれ接続される各補助書き込み線W4は、(63−x)+y=qにより表される直線上に配置される。よって、座標(x,y)上のMTJ素子MTJへの書き込みに用いられる書き込み線ドライバW3Dのアドレスpおよび書き込み線ドライバW4Dのアドレスqは、式x+y=p、(63−x)+y=qにx,yを代入することにより求められる。例えば、座標(0,0)上のMTJ素子MTJへの書き込みには、p=0の書き込み線ドライバW3Dまたはq=63の書き込み線ドライバW4Dが、書き込み線W1、W2に加えて用いられる。すなわち、MTJ素子MTJのアドレスを加算回路を用いることにより、書き込みの際のデコードを容易に行うことができる。加算回路の構成は、第1実施形態の図7と同様である。
なお、上記説明で、MTJ素子MTJの座標が(0,0)乃至(63,63)の場合を例に取り説明した。メモリセルアレイMCAが座標(0,0)乃至(m,n)を有する場合、以下のように表すことができる。すなわち、第p(pは0以上の整数)番目の書き込み線W3は、p=0乃至nの範囲で座標(0,p)を通り、p=n+1乃至n+mの範囲で座標(p−n,n)を通る。また、第q(qは0以上の整数)番目の書き込み線W4は、q=0乃至mの範囲で座標(m−q,0)を通り、q=m+1乃至m+nの範囲で座標(0,q−m)を通る。
なお、第1実施形態と同様、図18の各書き込み線ドライバW1D、W2D、W3D、W4Dの配置は、例示である。すなわち、各書き込み線ドライバW3D、W4Dを、メモリセルアレイMCAのどの辺に面する位置に配置するかは、図18の構成に限られない。
本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置によれば、書き込み線W1、W2に加えて、補助書き込み線W3、W4が補助的に用いられることにより、書き込みに用いられる磁界を大きくすることができる。そして、書き込みの際に活性化されるべき書き込み線ドライバW3D、W4Dは、MTJ素子MTJの読み出しアドレスを用いた簡単な演算により特定される。よって、アドレス(x,y)を用いた簡便なデコードによって書き込み線に電流を流すことにより、書き込みマージンが大きな磁気記憶装置を実現できる。
さらに、第3実施形態によれば、書き込み線W1、W2による合成磁界に沿った方向に、書き込み線W3、W4による補助的な磁界が加えられる。このため、MTJ素子MTJ間のアステロイド曲線の形状がいずれかの方向にシフトしていたり、歪んでいたりすることに起因する誤書き込みに対する耐性の高い磁気記憶装置を実現できる。
(第4実施形態)
第3実施形態では、“0”データまたは“1”データの書き込みに応じて、2つの補助書き込み線W3、W4のいずれかが用いられる。これに対して、第4実施形態では、補助書き込み線W3および補助書き込み線W4の一方のみが用いられる。
まず、1つの書き込み線により、情報を書き込む方法について説明する。図19、図20は、書き込み線を用いた書き込みの動作を説明するための図である。図19は、アステロイド曲線の第1象限および第3象限の部分での合成磁界を用いて書き込まれる場合の例である。図20は、アステロイド曲線の第2象限および第4象限の部分での合成磁界を用いて書き込まれる場合の例である。図19、図20の場合の何れも、磁界Hxおよび磁界Hyが、それぞれx軸およびy軸の正負の両方向に発生するように、ドライバ等が構成される。
また、図19では、書き込み線として補助書き込み線W4が用いられる。第1象限での書き込みには、補助書き込み線W4からの磁界H4−1が用いられ、第3象限での書き込みには、磁界H4−2が用いられる。よって、書き込み線ドライバW4Dは補助書き込み線W4の両方向に電流を流すことが可能な構成を有する。
図20では、書き込み線として補助書き込み線W3が用いられる。第2象限での書き込みには、補助書き込み線W3からの磁界H3−1が用いられ、第4象限での書き込みには、磁界H3−2が用いられる。よって、書き込み線ドライバW3Dは補助書き込み線W3の両方向に電流を流すことが可能な構成を有する。
ドライバの構成およびデコードの方法は、第3実施形態と同様である。すなわち、図17および図18の構成の、補助書き込み線W3および書き込み線ドライバW3Dと、補助書き込み線W4および書き込み線ドライバW4Dと、の何れか一方が除去されることにより実現される。また、デコード方法に関しては、第3実施形態の、補助書き込み線W3および書き込み線ドライバW3Dと、補助書き込み線W4および書き込み線ドライバW4Dと、の何れか一方に関する説明が適用される。
本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第3実施形態と同じく、アドレス(x,y)を用いた簡便なデコードによって補助書き込み線W3、W4に電流を流すことにより、書き込みマージンが大きな磁気記憶装置を実現できる。また、第3実施形態と同じく、誤書き込みに対する耐性の高い磁気記憶装置を実現できる。
(第5実施形態)
第5実施形態は、いわゆるトグル書き込み方式を採用した磁気記憶装置(トグルMRAM)に関する。トグルMRAMは、米国特許第6,545,906B1号明細書(Savtchenko et al.)に記載されている。トグルMRAMのMTJ素子MTJの磁化容易軸方向は、書き込みビット線および書き込みワード線からなる平面において、書き込みビット線および書き込みワード線に対して45°の角度を持った方向に沿う。そして、MTJ素子の構造および書き込み電流を流すタイミングが従来のものと異なる。
まず、トグル書き込み方式を採用した磁気記憶装置について以下に説明する。図21は、トグルMRAMに用いることができるMTJ素子の構造を概略的に示す断面図である。なお、図21は、フリー層とピン層の磁化方向が平行の状態(パラレル状態)を示している。図21に示すように、フリー層101とピン層102により、絶縁性のトンネルバリア層103が挟まれる。ピン層102は、強磁性金属からなる2つの強磁性層111、112と、これら強磁性層111、112に挟まれた常磁性金属からなる常磁性層113と、反強磁性金属からなる反強磁性層114を有する。これら強磁性層111、112と常磁性層113からなる構造が、反強磁性層114上に設けられる。2つの強磁性層111、112は、反強磁性結合している。
フリー層101は、強磁性金属からなる2つの強磁性層121、122と、これら強磁性層に挟まれた常磁性金属からなる常磁性層123と、を有する。2つの強磁性層121、122は、反強磁性結合している。平行状態において、トンネルバリア層103を挟む2つの強磁性層111、122の磁化方向は平行状態である。
一方、MTJ素子MTJが反平行の状態(アンチパラレル状態)の場合、図22に示すように、トンネルバリア層103を挟む2つの強磁性層111、122の磁化方向は反平行状態である。
次に、トグル書き込み方式による書き込み方法について、以下に概略を説明する。トグル書き込み方式を採用する場合には、まず、書き込み対象となるMTJ素子のデータが読み出され、そのデータと書き込みデータとが一致するならば書き込みを行わず、両者が一致しないときのみ書き込みが行われる。
トグル書き込み方式では、書き込みを行うと、書き込み前のMTJ素子の状態に関わらずMTJ素子の状態が変化する。例えば、書き込みにより、反平行状態のMTJ素子は平行状態に変化し、平行状態のMTJ素子は反平行状態に変化する。
図23に示すように、MTJ素子MTJの状態を反転させるには、書き込みワード線WWLには、IWWLを流し、書き込みビット線WBLには、IWBLを流せばよい。書き込み電流IWWL、IWBLを与えるタイミングは、例えば、図24に示すようなタイミングとする。図24に示すように、書き込み電流IWWLを与えるタイミングと書き込み電流IWBLを与えるタイミングとの間に、一定期間Aのずれが存在する。
以下、図24の波形図に示す期間T1乃至T5のそれぞれにおけるMTJ素子MTJの状態について説明する。なお、以下の書き込み動作の間、ピン層の強磁性層の磁化方向は変化しない。
期間T1(初期状態)
図25に示すように、MTJ素子MTJは、トンネルバリア膜を挟んで対向する2つの強磁性層の磁化の方向に応じて、平行状態または反平行状態にある。すなわち、図25乃至図29において、フリー層の2つの強磁性層のうちの第1強磁性層、第2強磁性層が、図21、図22の強磁性層121、122のいずれか一方に対応する。そして、図21、図22の強磁性層122の磁化方向が、図25の第1強磁性層の磁化方向に対応する場合、MTJ素子は初期状態において平行状態である。一方、図21、図22の強磁性層122の磁化方向が、図25の第2強磁性層の磁化方向に対応する場合、MTJ素子は初期状態において反平行状態である。なお、フリー層内の第1強磁性層、第2強磁性層の磁化方向は、互いに反対方向であるため、フリー層内の合成磁化は、ほぼゼロである。
期間T2(IWWLの供給)
図26に示すように、書き込みワード線WWLに書き込み電流IWWLを流すと、この書き込み電流IWWLにより磁界が発生する。この結果、フリー層内の第1強磁性層、第2強磁性層のそれぞれの磁化方向が書き込み電流IWWLにより発生した磁界の方向を向こうとすることにより、フリー層に合成磁化方向が現れる。
ここで、フリー層内の2つの強磁性層の反強磁性結合を調整して設計することにより、これら2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向が書き込み電流IWWLにより発生した磁界方向を向くことがないようにする。フリー層内の2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向は、反強磁性結合を保ちながら時計回り(もしくは反時計回りに)に回転し、書き込み電流IWWLにより発生した磁界方向を向こうとする。そして、フリー層の合成磁化方向が、書き込み電流IWWLにより発生した磁界方向と一致した時点で、フリー層内の2つの強磁性層の磁化方向の回転が停止する。すなわち、回転の結果、フリー層の合成磁化方向は、書き込みビット線WBLと平行な方向を向く。
期間T3(IWWL、IWBLの供給)
次に、図27に示すように、書き込みワード線WWLに書き込み電流IWWLを流している状態において、書き込みビット線WBLに書き込み電流IWBLを流すと、これら書き込み電流IWWL、IWBLにより合成磁界が発生する。この結果、フリー層内の2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向は、反強磁性結合を保ちながら、フリー層の合成磁化方向の向きが書き込み電流IWWL、IWBLによって発生した合成磁界方向と一致するまで回転する。すなわち、回転の結果、フリー層の合成磁化方向は、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向を向く。
期間T4(IWBLの供給)
次に、図28に示すように、書き込みワード線WWLに流していた書き込み電流IWWLを遮断すると、書き込みビット線WBL内を流れる書き込み電流IWBLのみによる磁界が発生する。この結果、フリー層内の2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向は、反強磁性結合を保ちながら、フリー層の合成磁化方向の向きが書き込み電流IWBLによって発生した合成磁界方向と一致するまで回転する。すなわち、回転の結果、フリー層の合成磁化方向は、書き込みワード線WWLと平行な方向を向く。
期間T5(書き込み完了)
次に、図29に示すように、書き込みビット線WBLに流していた書き込み電流IWBLを遮断すると、フリー層内の2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向は、反強磁性結合を保ちながら、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向と一致するまで回転する。
ここで、フリー層内の2つの強磁性層のそれぞれの磁化方向は、期間T4経過後、初期状態から反対向きに変わりつつあるため、書き込み電流を遮断した後、初期状態から反対向きになるほうがエネルギー的に安定である。その結果、MTJ素子MTJの状態が反転する。
なお、本例では、図24に示すように、書き込みワード線WWLに電流を流すタイミングを、一定の遅延時間Aだけ、書き込みビット線WBLに電流を流すタイミングよりも早くしている。しかし、これとは逆に、書き込みビット線WBLに電流を流すタイミングを、一定の遅延時間Aだけ、書き込みワード線WWLに電流を流すタイミングよりも早くなるように設定してもよい。この場合、磁化方向の回転方向は、上記例とは異なる。しかし、フリー層の合成磁化方向がある時点で印加された書き込みワード線WWLおよび書き込みビット線WBLによる磁界の方向を向くように、フリー層内の2つの強磁性層の磁化方向が回転することに変わりはない。
次に、上記したようなトグル書き込み方式が採用された磁気記憶装置に関わる本発明の第5実施形態について以下に説明する。図30は、第5実施形態に係るMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図である。図30に示すように、x軸方向に磁化容易軸方向が沿うようにMTJ素子MTJが配置される。書き込み線W1は、y=xに沿って配置され、書き込み線W2はy=−xに沿って配置される。なお、読み出しワード線RWおよび読み出しビット線RBの一方は、x軸に沿って延び、他方はy軸に沿って延びる。このような構成により、トグル書き込み方式に適合した磁気記憶装置の構成が可能となる。
図31は、本発明の第5実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部の構成を示す図である。図31に示すように、メモリセルアレイMCAの周囲に書き込み線ドライバ群W1DGが設けられ、書き込み線ドライバ群W1DGの周囲に書き込み線ドライバ群W2DGが設けられる。なお、図面の簡略化のために省略されているが、書き込み線W1、W2と図30に示す関係を有するMTJ素子MTJが、図5と同様に実線により表される行列上の座標(x,y)により表される各点上に設けられる。また、x=0乃至63、y=0乃至63の整数の場合が例示されている。
書き込み線W1および書き込み線ドライバW1Dは、第3実施形態の書き込み線W3および書き込み線ドライバW3Dと同じ配置、構成を有する。また、書き込み線W2および書き込み線ドライバW2Dは、第3実施形態の書き込み線W4および書き込み線ドライバW4Dと同じ配置、構成を有する。デコード方法も、書き込み線W1Dがアドレスpにより特定され、書き込み線W2Dがアドレスqにより特定されることにより、第3実施形態全く同じ方法で行うことができる。したがって、これらの説明は省略する。
本発明の第5実施形態によれば、トグル書き込み方式が採用されることにより、書き込み線W1、W2がメモリセルアレイMCAのx軸およびy軸のいずれにも直交しない場合でも、従来と同様のアドレス(x、y)を用いて簡便に書き込み線をデコードできる磁気記憶装置を実現できる。
また、従来のトグル方式が採用された磁気記憶装置では、メモリセルアレイのx軸およびy軸のそれぞれに沿って2つの書き込み線が配置され、MTJ素子MTJの磁化容易軸方向がx軸およびy軸に対して45°の傾きを持った方向に沿う。これに対して、第5実施形態では、MTJ素子の磁化容易軸方向がx軸またはy軸に沿う。このため、従来のトグル方式が採用された磁気記憶装置のメモリセルアレイより小さいメモリセルアレイMCAを実現できる。
(第6実施形態)
第6実施形態は、冗長セルによる不良セルの救済の際のデコード方法に関する。以下の説明は、第1乃至第5実施形態のいずれにも全く同じ考え方により適用することができるので、第3実施形態(または第4実施形態でも同じ)の書き込み線W3を例に取り説明する。
図32は、本発明の第6実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図である。なお、図32において、図の簡略化のために、書き込み線W3のみが示されている。図32に示すように、メモリセルアレイMCAの右の辺(または(および)左の辺)と、下の辺(または(および)上の辺)に沿って、冗長メモリセルアレイRMCAが設けられる。冗長メモリセルアレイRMCAにおいて、メモリセルアレイMCAと同様に、行列状に複数のMTJ素子MTJが設けられる。メモリセルアレイMCAの右の辺に沿った冗長メモリセルアレイRMCAは、1または2以上の適当な数の列に沿った冗長MTJ素子MTJRを有する。同様に、メモリセルアレイMCAの下の辺に沿った冗長メモリセルアレイRMCAは、1または2以上の適当な数の行に沿ったMTJ素子MTJを有する。冗長メモリセルアレイRMCA内のMTJ素子MTJ(第2MTJ素子)の座標は、メモリセルアレイMCA内のMTJ素子MTJ(第1MTJ素子)の座標から連続した数字を有している。書き込み線デコーダ群W1DG乃至W4DG(第1乃至第5実施形態の何れを実施するかに応じて設けられるものが異なる)は、メモリセルアレイMCA、冗長メモリセルRMCAの周囲に配置される。
書き込み線W3は、メモリセルアレイMCA上から冗長メモリセルアレイRMCA上まで延長された形となっている。そして、冗長メモリセルアレイRMCA内の全てのMTJ素子を通るように書き込み線W3が配置されている。すなわち、メモリセルアレイMCAと冗長メモリセルアレイRMCAの構成は、メモリセルアレイMCAが拡大されたものとして捉られる。なお、メモリセルアレイMCAの座標は、第1乃至第5実施形態と同じく、(0,0)乃至(63,63)である場合を例に挙げている。
次に、メモリセルアレイMCA内のMTJ素子MTJが、冗長メモリセルアレイRMCA内のものに置換された際の書き込み線W3のデコード方法について説明する。不良のMTJ素子MTJの置換の際、例えば、ある1つの行に属するMTJ素子は、冗長メモリセルアレイRMCA内でこの行に属するMTJ素子MTJにより置換される。また、ある1つの列に属するMTJ素子は、冗長メモリセルアレイRMCA内でこの列に属する冗長MTJ素子MTJRにより置換される。不良のMTJ素子を指定するコマンドが供給された際、公知の方法により、置換後のMTJ素子のアドレスに変換される。そして、置換後のMTJ素子MTJが、不良のMTJ素子MTJに代わり、不良のMTJ素子MTJが記憶すべき情報を記憶する。
y軸の座標が1の行に属するMTJ素子MTJが、例えば座標(64,1)の冗長MTJ素子により置換される場合、p=x+y=65のアドレスを有する書き込み線デコーダW3Dが駆動される。不良のMTJ素子MTJを、どのMTJ素子MTJにより置換するかは、本実施形態では問題とされない。肝要なのは、不良のMTJ素子MTJがどのMTJ素子MTJにより置換されたかによらず、置換後のMTJ素子MTJの座標を各実施形態の書き込み線(補助書き込み線)の式に代入することにより、駆動されるべき書き込み線ドライバが特定されることである。
なお、上記の本実施形態の動作は、以下のように捕らえても同じである。すなわち、最大の座標が(m,n)のメモリセルアレイMCAのうち、座標(0,0)乃至座標(j,k)まで(jは1以上m以下の整数、kは1以上n以下の整数)部分の座標(x,y)上のMTJ素子が、通常のメモリセルとして機能する。そして、座標(j+1,k+1)乃至座標(m,n)までの部分の座標(x,y)上のMTJ素子MTJ素子が、置換用のメモリセルとして機能する。この結果、MTJ素子が通常のものであるか置換用のものであるかに関わらず、第1乃至第5実施形態において記載した方法により書き込み線W1乃至W4のデコードを行うことができる。
なお、本実施形態を第3、第4実施形態に適用した場合の書き込み線W4の式q=(m−x)+yのmには、冗長メモリセルアレイRMCAも含めて最大のx軸の座標値が代入される。
本発明の第6実施形態によれば、冗長メモリセルアレイRMCAが設けられた場合でも、第1実施形態と同じく、少ない書き込み電流によって情報の書き込みが可能で、且つアドレス(x,y)を用いて簡便に書き込み線をデコードできる磁気記憶装置を実現できる。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
磁性体のアステロイド曲線、および合成磁界の2つの要素が直交する場合の合成磁界を示す図。 磁性体のアステロイド曲線、および合成磁界の2つの要素が直交しない場合の合成磁界を示す図。 本発明の第1実施形態に係るMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図。 第1実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図。 第1実施形態のメモリセルアレイおよび読み出しワード線、読み出しビット線を示す図。 第1実施形態のメモリセルアレイおよび書き込み線ドライバを示す図。 書き込み用のアドレス(s,t)を生成するための回路を示す図。 本発明の第2実施形態に係るMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図。 第2実施形態のメモリセルアレイおよび書き込み線ドライバを示す図。 3つの書き込み線を有する磁気記憶装置の一部を示す断面図。 書き込み線を用いた書き込み動作を説明するための図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 第3実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図。 第3実施形態のメモリセルアレイおよび書き込み線ドライバを示す図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 書き込み時の2つの象限の組み合わせに応じた書き込み線の磁界方向を示す図。 トグルMRAMに用いられるMTJ素子の構造の1つの状態を示す図。 トグルMRAMに用いられるMTJ素子の構造の1つの状態を示す図。 書き込み線に流れる電流の方向を示す図。 書き込み電流の供給タイミングを示す図。 書き込み時のMTJ素子の状態を示す図。 書き込み時のMTJ素子の状態を示す図。 書き込み時のMTJ素子の状態を示す図。 書き込み時のMTJ素子の状態を示す図。 書き込み時のMTJ素子の状態を示す図。 本発明の第5実施形態に係るMTJ素子と2つの書き込み線との関係を示す図。 第5実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図。 第6実施形態に係る磁気記憶装置の主に書き込みに関する主要部を示す図。
符号の説明
H1、H2、H3、H4…磁界、MTJ…MTJ素子、RB…読み出しビット線、
RW…読み出しワード線、W1、W2、W3、W4…書き込み線、MCA…メモリセルアレイ、W1DG、W2DG、W3DG、W4DG…書き込み線ドライバ群、W1D、W2D、W3D、W4D…書き込み線ドライバ、I/O…入出力制御回路、ADD…加算回路、W1DC、W2DC…書き込み線デコーダ、101…フリー層、102…ピン層、103…トンネルバリア膜、111、112、121、122…強磁性層、113、123…常磁性層、114…反強磁性層、WWL…書き込みワード線、WBL…書き込みビット線、RMCA…冗長メモリセルアレイ。

Claims (6)

  1. 直交するx軸およびy軸からなる第1平面上の座標(x,y)上(xは0以上m(mは自然数)以下の整数、yは0以上n(nは自然数)以下の整数)に設けられた複数のMTJ素子を有する矩形状のメモリセルアレイと、
    前記MTJ素子を通り、前記MTJ素子の磁化容易軸方向と直交せず且つ平行でない方向に延びる複数の第1書き込み線と、
    前記第1書き込み線とともに前記MTJ素子を挟むように延びる複数の第2書き込み線と、
    前記第1書き込み線の両端に接続された複数の第1書き込み線ドライバと、
    前記第2書き込み線の両端に接続された複数の第2書き込み線ドライバと、
    を具備し、
    少なくとも1つの前記第1書き込み線の一端は前記メモリセルアレイの上端または下端を通り、他端は前記メモリセルアレイの左端または右端を通り、
    少なくとも1つの前記第1書き込み線の両端に接続された1対の前記第1書き込み線ドライバの一方は前記メモリセルアレイの前記上端の外側または前記下端の外側に位置し、他方は前記メモリセルアレイの前記左端の外側または右端の外側に位置する、
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記複数の第1書き込み線が、y=−(1/a)xにより表される直線(aは自然数)に沿って延び、
    第s(sは0以上の整数)番目の前記第1書き込み線が、s=0乃至anの範囲で座標(0,s/a)を通り、s=an+1乃至an+mの範囲で座標(s−an,n)を通り、
    座標(x,y)の前記MTJ素子に情報を書き込む際に、s=x+ayにより表される第s番目の前記第1書き込み線に電流が供給される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記複数の第1書き込み線が、y=−axにより表される直線に沿って延び、
    第t(tは0以上の整数)番目の前記第2書き込み線が、t=0乃至amの範囲で座標(t/a,0)を通り、t=am+1乃至am+nの範囲で座標(m,t−am)の前記を通り、
    座標(x,y)の前記MTJ素子に情報を書き込む際に、t=ax+yにより表されるt番目の前記第1書き込み線に電流が供給される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  4. 直交するx軸およびy軸からなる平面上の座標(x,y)上(xは0以上m(mは自然数)以下の整数、yは0以上n(nは自然数)以下の整数)に設けられた複数のMTJ素子を有する矩形状のメモリセルアレイと、
    前記MTJ素子を通り、前記x軸に沿って延びる複数の第1書き込み線と、
    前記第1書き込み線とともに前記MTJ素子を挟み、前記y軸に沿って延びる複数の第2書き込み線と、
    前記MTJ素子を通り、書き込み対象の前記MTJ素子を通る前記第1書き込み線および前記第2書き込み線から発生する磁界の合成磁界が向かう方向に沿った磁界を発生させる方向に延びる複数の第3書き込み線と、
    前記第1書き込み線の両端に接続された複数の第1書き込み線ドライバと、
    前記第2書き込み線の両端に接続された複数の第2書き込み線ドライバと、
    前記第3書き込み線の両端に接続された複数の第3書き込み線ドライバと、
    を具備し、
    少なくとも1つの前記第3書き込み線の一端は前記メモリセルアレイの上端または下端を通り、他端は前記メモリセルアレイの左端または右端を通り、
    少なくとも1つの前記第3書き込み線の両端に接続された1対の前記第3書き込み線ドライバの一方は前記メモリセルアレイの前記上端の外側または前記下端の外側に位置し、他方は前記メモリセルアレイの前記左端の外側または右端の外側に位置する、
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  5. 前記複数の第3書き込み線が、y=−xにより表される直線に沿って延び、
    第p(pは0以上の整数)番目の前記第3書き込み線が、p=0乃至nの範囲で座標(0,p)の前記MTJ素子を通り、p=n+1乃至n+mの範囲で座標(p−n,n)の前記MTJ素子を通り、
    座標(x,y)の前記MTJ素子に情報を書き込む際に、p=x+yにより表されるp番目の前記第3書き込み線に電流が供給される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記複数の第3書き込み線が、y=xにより表される直線に沿って延び、
    第q(qは0以上の整数)番目の前記第3書き込み線が、q=0乃至mの範囲で座標(m−q,0)の前記MTJ素子を通り、q=m+1乃至m+nの範囲で座標(0,q−m)の前記MTJ素子を通り、
    座標(x,y)の前記MTJ素子に情報を書き込む際に、q=(m−x)+yにより表されるq番目の前記第3書き込み線に電流が供給される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁気記憶装置。
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