JP2006086030A

JP2006086030A - 電気コネクタ

Info

Publication number: JP2006086030A
Application number: JP2004269813A
Authority: JP
Inventors: Kenji Narita; 憲司成田
Original assignee: I Pex Co Ltd
Current assignee: I Pex Co Ltd
Priority date: 2004-09-16
Filing date: 2004-09-16
Publication date: 2006-03-30

Abstract

【課題】この発明は、一括接続される複数本の同軸ケーブルのケーブル屈曲性を改善するようにした電気コネクタを提供する。
【解決手段】絶縁体のハウジング２に、複数本の同軸ケーブル６の各外部導体９を半田接続することなく一括して圧接接続させる圧接部材２１を配設するようにした。
【選択図】図５

Description

この発明は、ケーブルとケーブル、あるいはケーブルと印刷配線基板等を電気的に接続するケーブル接続用の電気コネクタに関し、特に複数本の同軸ケーブルと接続される電気コネクタの改良に関する。

従来から、ケーブルとケーブル、あるいはケーブルと印刷配線基板等を接続する電気コネクタとしては各種のものが使用されている。

特に複数本の同軸ケーブルが接続される電気コネクタにおいて、当該同軸ケーブルの複数本の外部導体を一括して電気的に接続するには、当該複数本の外部導体を一枚の連結用金属板に半田付けにより互いに電気的に連結し、その後、この連結用金属板をシールド板で覆うとともに、当該シールド板と連結用金属板とを電気的に接触させるようにしていた。

ところで、上述した従来の電気コネクタによると、半田付けにより複数本の外部導体を一枚の連結用金属板に互いに電気的に連結するように半田付けしているから、この半田付け作業の際に、同軸ケーブルの外部導体内に半田が含浸し、そのため、電気コネクタに接続した同軸ケーブルの屈曲性を損ね、その取り回しに制限を受ける難点があった。

この発明は上述した事情に鑑み、一括接続される複数本の同軸ケーブルのケーブル屈曲性を改善するようにした電気コネクタを提供することを目的とする。

上述した課題を解決するため、この発明では、複数本の同軸ケーブルの各中心導体と接続される導電端子と、該導電端子を配設した絶縁体のハウジングとを少なくとも有する電気コネクタにおいて、前記ハウジングに前記複数本の同軸ケーブルの外部導体を半田接続することなく一括して圧接接続する圧接部材を配設するようにしている。

上述した、本願発明の電気コネクタによると、絶縁ハウジングに、複数本の同軸ケーブルの外部導体を半田接続することなく一括して圧接接続する圧接部材を配設するようにしたため、外部導体内に半田が含浸することによるケーブルの屈曲性を損なわせないので、コネクタと同軸ケーブルの接続付近での狭い範囲での同軸ケーブルの取り回し性が向上し、そのため同軸ケーブルの配置作業性が著しく向上する。

以下、この発明に係る電気コネクタの一実施例を詳述する。

図１はこの発明に係る電気コネクタ１の上面図、図２は図１のＡＡ拡大断面図である。

この実施例の電気コネクタ１は図示せぬリセプタクルに嵌着してケーブルを電気的に接続するプラグタイプのコネクタである。

この電気コネクタ１は、プラスチック等の合成樹脂で形成された絶縁体のハウジング２と、このハウジング２の幅方向に沿って所定のピッチで配設された複数本の導電端子３と、このハウジング２の上面を覆うシールド板４とから構成されている。

また、この各導電端子３は、図２の拡大断面図で示すように、ハウジング２の幅方向に沿って所定のピッチで互いに隣接するよう形成された収容凹部５内にそれぞれ位置決め配置されている。
この導電端子３に接続される同軸ケーブル６は、当該導電端子３に半田等で接続される中心導体７と、この中心導体７を囲繞する絶縁体８と、この絶縁体８を囲繞する外部導体９と、該外部導体９を囲繞する外被１０とから構成され、これら複数本の同軸ケーブル６は、各中心導体７が対応する各導電端子３にそれぞれ接続され、また複数本の外部導体９は以下に示す圧接部材２０によって、一括接続されている。

この圧接部材２０は、電気コネクタ１の組立分解斜視図で示す図３のように、ハウジング２の長手方向に沿って配設される導電性の圧縮あるいは引張コイルバネ２１により構成されている。

このコイルバネ２１の両端部２１ａ、２１ｂはそれぞれＬ字形上に折れ曲がり、
対応する位置のハウジング２の両端部に形成された嵌着穴２ａ、２ｂ内に嵌挿するように構成されている。

上述した構造の電気コネクタ１によると、図４の斜視図で示すように、圧接部材２０を構成するコイルバネ２１の各端部２１ａ、２１ｂを対応するハウジング２の嵌着穴２ａ、２ｂ内に嵌挿させて位置決め支承させる。すると、コイルバネ２１は、ハウジングの長手方向に沿って形成された収容凹部２ｃ内に位置決め配置されることとなる。

次に、複数本の同軸ケーブル６の各外部導体９を矢印Ａのように収容凹部２ａ内に配設されたコイルバネ２１の各巻き線２２間に嵌挿する。

すると、各同軸ケーブル６の各外部導体９は図５の拡大斜視図で示すように、コイルバネ２１の弾性により各巻き線２２間に圧接し、一括して各巻き線２２間に挟持されて互いに電気的に接続することとなる。

その後、各中心導体７と対応する各導電端子３とを半田付け接続した後、図２で示すように、圧接部材２０をシールド板４で覆うと、当該シールド板４の一部に形成された押圧舌片４ａがコイルバネ２１の巻き線２２と接触するので、このシールド板４を介して各外部導体９は一括してアース接続されることとなる。

なお、図１、図２で符号４ｂは、同軸ケーブル６の外被１０を押圧する押圧舌片である。

したがって、上述した電気コネクタ１によると、同軸ケーブル６の各外部導体９を一括して圧接接続させるようにしたため、外部導体９の部分に半田が含浸することがなく、このため同軸ケーブル６の屈曲性を損なわせないので、コネクタ１と同軸ケーブル６との接続付近での狭い範囲での同軸ケーブルの取り回し性が向上し、そのため同軸ケーブルの配置作業性が著しく向上することとなる。

以上説明したように、この発明は、一括接続される複数本の同軸ケーブルのケーブル屈曲性を改善するようにした電気コネクタに適している。

図１はこの発明に係る電気コネクタの上面図。図２は図１のＡＡ拡大断面図。図３は発明に係る電気コネクタの組立分解斜視図。図４は同軸ケーブルの取付けを示す組立分解斜視図。図５は同軸ケーブルの取付けを完了した状態を示す組立分解斜視図。

符号の説明

１…電気コネクタ
２…ハウジング
３…導電端子
６…同軸ケーブル
７…中心導体
２０…圧接部材
２１…コイルバネ

Claims

複数本の同軸ケーブルの各中心導体と接続される導電端子と、該導電端子を配設した絶縁体のハウジングとを少なくとも有する電気コネクタにおいて、
前記ハウジングに前記複数本の同軸ケーブルの外部導体を半田接続することなく一括して圧接接続させる圧接部材を配設するようにしたことを特徴とする電気コネクタ。
前記圧接部材は、前記ハウジングの長手方向に沿って配設される導電性のコイルバネからなることを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。