JP2006085490A - 座標検出装置 - Google Patents

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Hideo Mori
秀雄 森
Hideki Yoshinaga
秀樹 吉永
Satoshi Yuasa
聡 湯浅
Hideaki Okamoto
英明 岡本
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Abstract

【課題】 精度の高い座標検出を行うことができると共に、汎用の駆動回路を用いることができる座標検出装置を提供する。
【解決手段】 第1スイッチング回路16に、ゲート線G1〜Gnと接続すると共に2本以上のゲート線を選択的に短絡し、それぞれ短絡された2本以上のゲート線S1〜Smからなる2本の束線を形成する第1スイッチ手段を設け、第2スイッチング回路17に、ソース線と接続すると共に2本以上のソース線を選択的に短絡し、それぞれ短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線を形成する第2スイッチ手段を設ける。そして、位置指示器110によって指示された表示パネル上の座標を検出する際、第1スイッチング回路16は、第1スイッチ手段によって形成された2本の束線により第1閉ループ回路を形成し、第2スイッチング回路17は、第2スイッチ手段によって形成された2本の束線により第2閉ループ回路を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、座標検出装置に関し、マトリクス型の表示パネルを用いたものに関する。
従来、マトリクス型の表示パネルに向けて位置指示器から電磁波を放出し、この電磁波によって生じる誘導起電力により位置指示器の位置(座標)を検出するようにしたものがある。そして、このような座標検出装置としては、マトリクス型の表示パネルのゲート線及びソース線を、表示用の駆動線と座標検出用の駆動線とに共用する表示一体型の座標検出装置がある(特許文献1参照。)。
図10は、このような従来の座標検出装置の構成を説明するための図であり、図10において、111はアクティブマトリクス型の液晶パネル112を有する電磁誘導方式の座標検出装置である。
ここで、このマトリクス型の表示パネルである液晶パネル112は、互いに直交するよう配置された複数のゲート線G1〜Gn及び複数のソース線S1〜Smを有しており、これらのゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smは、液晶パネル112を構成する不図示の一対の基板の一方の基板であるアクティブマトリクス基板上に形成されている。
さらに、この基板上のゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smの交点部分には、画素を構成するTFT等のスイッチ素子(以下、表示用スイッチ素子ともいう。)112aが設けられていて、それぞれスイッチ素子(TFT)112aのゲートがゲート線G1〜Gnに接続され、スイッチ素子(TFT)112aのソースがソース線S1〜Smに接続されている。
また、この表示用スイッチ素子112aのドレインは、不図示の画素電極などに接続されており、この画素電極と、上記一対の基板の他方の基板である対向基板上に設けられている共通電極との間には、容量112bが形成されている。
また、座標検出装置111は、走査信号に対応した駆動信号をゲート線G1〜Gnに供給するゲート線駆動回路113と、表示データに対応した駆動信号をソース線S1〜Smに供給するソース線駆動回路114とを有しており、これらゲート線駆動回路113及びソース線駆動回路114によりゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smが所要のタイミングで駆動されることにより、液晶パネル112上で画像表示が行われるようになっている。
さらに、この座標検出装置111は、複数のゲート線G1〜Gnのうちの所定間隔を隔てて位置する2つのゲート線を含む第1閉ループ回路を、液晶パネル112の一端側から他端側までゲート線G1〜Gnに沿って順次形成する第1閉ループ形成手段と、複数のソース線S1〜Smのうちの所定間隔を隔てて位置する2つのソース線を含む第2閉ループ回路を、ソース線S1〜Snに沿って順次形成する第2閉ループ形成手段とを有している。
ここで、この第1閉ループ形成手段は、所定間隔を隔てて位置する2つのゲート線の一端側(ゲート線駆動回路側)を順次増幅回路117に接続するゲート線電流検出回路115と、ゲート線G1〜Gnの他端側(ゲート線駆動回路113と反対側)を共通接続するゲート線用スイッチ回路119とから構成されている。
また、第2閉ループ形成手段は、所定間隔を隔てて位置する2つのソース線の一端側(ソース線駆動回路側)を順次増幅回路118に接続するソース線電流検出回路116と、ソース線S1〜Smの他端側(ソース線駆動回路114と反対側)を共通接続するソース線用スイッチ回路1110とから構成されている。
なお、ゲート線駆動回路113とゲート線電流検出回路115は、回路構成上共有できる部分があり、このため同一IC、即ちゲート線用回路1111に形成されている。また、ソース線駆動回路114とソース線電流検出回路116も、回路構成上共有できる部分があり、このため同一IC、即ちソース線用回路1112に形成されている。また、増幅回路117,118は、それぞれゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smを含む閉ループ回路に直列に挿入される不図示の抵抗素子を流れる電流を増幅する構成となっている。
ゲート線用スイッチ回路119は、液晶パネル112を構成するアクティブマトリックス基板のゲート線他端側部分上に形成された、電界効果型トランジスタなどの複数のスイッチ素子(以下、結線用スイッチ素子ともいう)119aからなり、各スイッチ素子(トランジスタ)119aのゲートには、スイッチ素子を開閉制御する制御信号GDETが入力されるようになっている。
また、同様にソース線用スイッチ回路1110は、液晶パネル112を構成するアクティブマトリックス基板のソース線他端側部分上に形成された、電界効果型トランジスタなどの複数のスイッチ素子(以下、結線用スイッチ素子ともいう。)1110aからなり、各スイッチ素子(トランジスタ)1110aのゲートには、スイッチ素子を開閉制御する制御信号SDETが入力されるようになっている。
なお、図10において、1114は、先端から電磁波を放出して液晶パネル上での位置を指示する位置指示ペンであり、このように電磁波が放出されると第1及び第2閉ループ回路に誘導電流が発生するようになっている。また、1113は、位置指示ペン1114により指示された液晶パネル上での位置(座標)を検出する座標検出回路であり、この座標検出回路1113は、位置指示ペン1114から放出された電磁波により第1及び第2閉ループ回路に誘導される起電力の波形に基づいて、位置指示ペン1114の座標を検出するようになっている。なお、この座標検出回路1113は、各増幅回路117,118からの出力Yk,Xkを受け、この出力Yk,Xkに基づいて位置指示ペン1114により指示された位置の座標を算出するようになっている。
ところで、このような構成の座標検出装置111では、1フレーム期間における液晶パネル112上で画像表示が行われる表示期間と、1フレーム期間における座標検出期間を有している。
そして、1フレーム期間における液晶パネル112上で画像表示が行われる表示期間中には、各スイッチ回路119,1110のスイッチ素子119a,1110aをオフ状態とし、各ゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smに表示のための駆動信号を供給するようにしている。
また、1フレーム期間における座標検出期間には、スイッチ回路119,1110のスイッチ素子119a,1110aをオン状態とし、ゲート線電流検出回路115及びソース線電流検出回路116により、ゲート線G1〜Gnを含む第1閉ループ回路及びソース線S1〜Smを含む第2閉ループ回路を形成する。具体的には、座標検出期間のX信号検出期間には、ゲート線G1〜Gnを含む第1閉ループ回路を上記のように順次形成し、座標検出期間のY信号検出期間にはソース線S1〜Smを含む第2閉ループ回路を上記のように順次形成する。
この状態のとき、使用者が位置指示ペン1114で液晶パネル112上のある部分を指示するよう、その先端を液晶パネル112に近接して位置させると、位置指示ペン1114から放出される電磁波により、ゲート線G1〜Gnの第1閉ループ回路及びソース線S1〜Smの第2閉ループ回路に高周波の誘導電流が発生する。
そして、この誘導電流は、ゲート線電流検出回路115及びソース線電流検出回路116を介して液晶パネル外部に取り出され、増幅回路117,118で増幅されて座標検出回路1113に入力される。ここで、ゲート線G1〜Gnの第1閉ループ回路は、座標検出期間のY信号検出期間に順次ゲート線G1〜Gnの配置方向に移動するよう形成され、またソース線S1〜Smの第2閉ループ回路は、座標検出期間のX信号検出期間に順次Y方向に移動するよう形成される。
この結果、座標検出回路1113には、液晶パネルの個々の位置における第1及び第2閉ループ回路に誘導された誘導電流が供給されることとなり、この誘導電流がピークになるタイミングから、位置指示ペン1114により指示された液晶パネル上での位置のY座標及びX座標を算出するようになっている。
特開平10−49301号公報
ところで、このような構成の従来の座標検出装置においては、閉ループ回路を形成する際、2本のゲート線及び2本のソース線を用いているが、ゲート線及びソース線の抵抗が大きい場合、言い換えればゲート線及びソース線が低抵抗な配線でない場合には、位置指示器により表示パネル上の位置が指示された際、閉ループ回路において電磁誘導により生じ、座標検出手段により検出される電流の大きさが十分でなく、高い精度の座標検出を行うことができないという問題があった。
なお、高い精度の座標検出を行うため、例えばペンからの電磁波出力を大きくした場合には、消費電力が大きくなってしまうという問題があった。また、ゲート線及びソース線の本数が多い場合には専用の駆動回路が必要となり、開発コストが発生してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、精度の高い座標検出を行うことができると共に、汎用の駆動回路を用いることができる座標検出装置を提供することを目的とするものである。
本発明のように、互いに直交するよう配置されたゲート線とソース線との交差位置に画素を具備したマトリクス型の表示パネルと、前記ゲート線を順次複数選択して第1閉ループ回路を形成する第1スイッチング回路と、前記ソース線を順次複数選択して第2閉ループ回路を形成する第2スイッチング回路と、前記表示パネル上の位置を指示すると共に、前記第1閉ループ回路及び第2閉ループ回路に誘導電流が発生するよう電磁波を放出する位置指示器と、前記第1閉ループ回路及び第2閉ループ回路に発生する誘導起電力より前記位置指示器により指示された前記表示パネル上の座標を検出する座標検出手段とを備える座標検出装置において、前記第1スイッチング回路との間で前記ゲート線が並列に接続され、該ゲート線を駆動すると共に全ゲート線を短絡する機能を有するゲート線駆動回路と、前記第2スイッチング回路との間で前記ソース線が並列に接続され、該ソース線を駆動すると共に、全ソース線を短絡する機能を有するソース線駆動回路と、前記第1スイッチング回路に設けられ、前記ゲート線と接続すると共に2本以上のゲート線を選択的に短絡し、それぞれ前記短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線を形成する第1スイッチ手段と、前記第2スイッチング回路に設けられ、前記ソース線と接続すると共に2本以上のソース線を選択的に短絡し、それぞれ前記短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線を形成する第2スイッチ手段と、を備え、前記位置指示器により指示された前記表示パネル上の座標を検出する際、前記第1スイッチング回路は、前記第1スイッチ手段によって形成された前記2本の束線により前記第1閉ループ回路を形成し、前記第2スイッチング回路は、前記第2スイッチ手段によって形成された前記2本の束線により前記第2閉ループ回路を形成することを特徴とする。
本発明のように、位置指示器によって指示された表示パネル上の座標を検出する際、それぞれ短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線及びそれぞれ短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線によって第1及び第2閉ループ回路を形成することにより、第1及び第2閉ループ回路の配線抵抗を低下することができる。これにより、電磁誘導により第1及び第2閉ループ回路に生じ、座標検出手段により検出される電流の大きさを大きくすることができ、この結果、精度の高い座標検出を行うことができる。
また、第1及び第2閉ループ回路をそれぞれ短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線及びそれぞれ短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線により形成することにより、配線数を減らすことができるようになり、この結果、汎用の駆動回路を用いることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る座標検出装置の構成を示す概念図であり、図1において、1は表示パネル11を有する電磁誘導方式の表示パネル一体型の座標検出装置である。ここで、表示パネル11は、アクティブマトリックス基板に、表示素子として電気泳動型表示素子12(メモリー性を有する)を具備している電気泳動表示パネルであり、互いに直交するように配置された複数のゲート線G1〜Gn及び複数のソース線S1〜Smを有している。
なお、これらのゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smの交点部分には、TFT素子13と電気泳動型表示素子12が具備されており、それぞれのTFT素子13のゲートに対してゲート線G1〜Gnが、またTFT素子13のソースに対してソース線S1〜Smが、さらにドレインに対して電気泳動型表示素子12の駆動電極が接続されている。
また、この座標検出装置1は、走査信号に対応した駆動信号をゲート線G1〜Gnに供給するゲート線駆動回路14と、表示画像情報に対応した駆動信号をソース線S1〜Smに供給するソース線駆動回路15とを具備しており、ゲート線駆動回路14及びソース線駆動回路15が所望のタイミングで駆動されることにより、表示パネル11上で画像表示が行われる。
ここで、このゲート線駆動回路14は、アナログスイッチタイプのICであり、図2(一般的な信号線は省略)に示すように、ALL_OFF信号によって全てのゲート線G1〜Gnに対しVoff電圧を出力する機能を有するICである。なお、本実施の形態では、この「全てのゲート線G1〜Gnに対しVoff電圧を出力する」機能を、「全てのゲート線G1〜Gnを短絡する」機能として用いる。
また、その短絡した全てのゲート線G1〜Gnをフローティング状態にするため、ゲート線G1〜Gnから電源(Voff)を切り離すための第1フローティングスイッチであるスイッチSWzを外部に有している。なお、ソース線駆動回路15も、同様に全てのソース線S1〜Smを短絡する機能を有しており、さらにその短絡したソース線S1〜Smをフローティング状態にする機能を有している。
そして、本実施の形態のように、ゲート線駆動回路14及びソース線駆動回路15を、アナログスイッチタイプのIC(駆動回路)とすることにより、全ゲート線G1〜Gn及び全ソース線S1〜Smを短絡する機能を容易に構成することができ、汎用型のゲート線駆動回路及びソース線駆動回路の転用が容易となる。
また、ゲート線G1〜Gnを電源から切り離すためのスイッチSWzをゲート線駆動回路14の外部に設けることにより、汎用のゲート線駆動回路を用いて全ゲート線を短絡し、しかも短絡したゲート線をゲート線駆動回路の中ではフローティング状態とすることができる。なお、ソース線駆動回路も、その短絡した全てのソース線S1〜Smをフローティング状態にするように、ゲート線S1〜Smから電源(Voff)を切り離すための第2フローティングスイッチである不図示のスイッチSWzを外部に有している。
また、この座標検出装置1は、図1に示すようにゲート線駆動回路14の反対端でゲート線G1〜Gnに接続する第1スイッチング回路16と、ソース線駆動回路15の反対端でソース線S1〜Smに接続する第2スイッチング回路17を具備している。
図3は、第1スイッチング回路16を示す図であり、図3において、SWGは2本以上、本実施の形態においては、k本のゲート線を選択的に短絡して束線を形成する第1スイッチ手段である初段スイッチであり、この初段スイッチSWGはゲート線G1〜Gnに対して接続している。
なお、本実施の形態においては、n本のゲート線G1〜Gnを同じ数のゲート線を有する、例えば図3において示す破線より上の上部ブロックと、破線より下の下部ブロックに分割し、初段スイッチSWGにより、各ブロックごと、k本のゲート線を選択的に短絡して束線を形成するようになっている。
そして、この初段スイッチSWGは、座標検出のため第1ループ回路を形成する際、信号DOを受けてONとなると、上部ブロックのうちの並列に配されたk本のゲート線G1〜kを短絡し、以降同様に、ゲート線Gk+1〜G2kを短絡すると共に、このようにk本ずつ短絡されたゲート線を、それぞれ配線GL1、GL2、・・、GLiに接続する。即ち、k本のゲート線は、短絡されて束線となった状態でそれぞれ配線GL1、GL2、・・、GLiに接続される。
また、初段スイッチSWGが、信号DOを受けてONとなると、下部ブロックのうちの並列に配されたk本のゲート線Gj〜j+kを短絡し、以降同様に、ゲート線Gj+k+1〜j+2kを短絡すると共に、このようにk本ずつ短絡されたゲート線を、それぞれ配線GLi+1、GLi+2、・・、GLN(N=n/k)に接続する。即ち、k本のゲート線は、短絡されて束線となった状態でそれぞれ配線GLi+1、GLi+2、・・、GLNに接続される。
またさらに、図3に示すように、上部ブロック側の配線GL1、GL2、・・、GLiに対し、スイッチSWa1、SWa2、・・、SWaiが接続しており、下部ブロック側の配線GLi+1、GLi+2、・・、GLNに対し、スイッチSWb1、SWb2、・・SWbiが接続している。そして、選択信号SELにより、不図示の制御装置は、これら2つのスイッチ群のうちから、それぞれ順次1つずつ、例えばSWa2とSWb2をONにして、出力段に接続するようにしている。
そして、このように第1スイッチング回路16において、配線GL1、GL2、・・GLNから2つを選択すると共に、ゲート線駆動回路14で全てのゲート線G1〜Gnを短絡することで、k本のゲート線G1〜Gnを束ねて形成された束線である配線GL1、GL2、・・GLNを用いて第1閉ループ回路が形成可能となる。
なお、この第1閉ループ回路の一端はゲート線ループ用の電流検出回路18に接続しており、他端は一定電圧点に接続している。そして、このように構成することにより、第1閉ループ回路にて生じた電磁誘導による電流を、座標検出回路30により検出することができる。ここで好ましくは、第1閉ループ回路の他端に接続する一定電圧点の電圧は、TFTのOFF電圧である。なお、上記初段スイッチSWG及び、他のスイッチSWa1〜SWbiは別体でもよい。
このように、第1閉ループ回路を、ゲート線をk本束ねて形成されたループ形成用の配線GL1、GL2、・・GLNを用いて形成することにより、第1閉ループ回路の配線抵抗を低下することができ、これにより後述する位置指示器110により表示パネル上の位置が指示された際、第1閉ループ回路において電磁誘導により生じ、座標検出回路30により検出される電流の大きさを大きくすることができる。
一方、ソース線S1〜Snについても、同様に第2スイッチング回路17のスイッチングにより2本以上のソース線S1〜Snを束ねて形成されたループ形成用の配線によって閉ループ回路を形成するようにすることにより、第2閉ループ回路において電磁誘導により生じ、座標検出回路30により検出される電流の大きさを大きくすることができる。
また、第2閉ループ回路の一端は、図1に示すソース線ループ用の電流検出回路19に接続しており、他端は一定電圧点に接続している。なお、第2閉ループ回路に接続する一定電圧点の電圧は、0Vである。そして、このように構成することにより、第2閉ループ回路にて生じた電磁誘導による電流を、座標検出回路18により検出することができる。
ところで、図1において、110は表示パネル上での位置を指示する位置指示器であり、この位置指示器110は、第1及び第2閉ループ回路に対し誘導電流が発生するようその一端部から電磁波を放出する構成となっている。なお、本実施の形態において、この位置指示器110は、電池とコイルを内蔵し、自己のみで、常に所定周波数、例えば500KHzの電磁波を発信可能となっている。
また、30は、位置指示器110により指示された表示パネル上の座標を検出する座標検出手段である座標検出回路であり、位置指示器110により表示パネル上の位置が指示された場合、座標検出装置2は、この座標検出回路30からの座標情報に基づいて表示パネル上の位置に対応する画面を書き換えるようにしている。
また、メモリー性を有した電気泳動型表示素子22は、図4に示すように、一対の基板50A,50Bと、一方の基板50Bに設けられ、TFT素子23のドレインに接続する駆動電極51、全画素共通で駆動する共通電極52、正に帯電した黒色帯電泳動粒子53、媒質である液体と複数の帯電泳動粒子53とを含む分散液54、絶縁性反射層55を備えている。
そして、共通電極52を接地し、駆動電極51に正電圧(+V1)を印加すると、黒色帯電粒子53は共通電極52付近に集まるようになって底面の反射層55が露出し、これにより白表示状態となる。逆に、駆動電極51に負電圧(−V1)を印加すると、黒色帯電粒子53は駆動電極51付近に集まるようになって底面の反射層55を覆った状態になり、これにより黒表示状態となる。なお、一旦、白状態及び黒状態になった画素は、上記電極間に0Vを印加しても状態はそのまま保持される。
なお、本実施の形態では、説明の簡単化のために白黒2値表示のパネルを用いて説明を行う。また、電気泳動型表示素子22としては、一方の基板50Bに駆動電極51を設けたものを用いるが、一対の基板の少なくとも一方の基板に一対の電極を設けた基板を用いたもの、もしくは一対の各基板に電極を設けた基板を用いたものを使用しても良い。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
本実施の形態における表示パネル21は、位置指示器110による位置指示を行わないモード(ペン入力OFF)と、位置指示器110により位置指示を行うモード(ペン入力ON)を有する。また、表示パネル全体の画像を書換えるのに要する時間は100msec(フレームレート:10Hz)である。
また、ペン入力OFFの場合には、図5の(a)に示すように画像書換え期間のみを有しており、ペン入力ONの場合には、図5の(b)に示すように座標検出期間と画像書換え期間を有している。以下では、ペン入力ONの際の動作について説明し、静止画の上にペン入力(座標検出結果)を上書きしていく工程を説明する。
まず、座標位置を検出する座標検出期間について説明する。
座標検出期間になると、図2に示すようにゲート線駆動回路14(のALL_OFF)によって全てのゲート線G1〜Gnの一端を短絡する。ここで、このようにゲート線駆動回路14により全ゲート線G1〜Gnを短絡した際、既述したようにスイッチSWzにより、短絡した全ゲート線G1〜Gnをフローティング状態とする。これにより、ゲート線駆動回路14の電源電圧(Voff)に影響されることなく、ゲート線G1〜Gnを用いて第1閉ループ回路を形成することができる。
また同時に、図3に示す第1スイッチング回路16において、初段スイッチSWGがONになり、これによりまずk本のゲート線G1〜k及びゲート線Gj〜j+kが短絡する。さらに、まずSWa1とSWb1がONになり、これにより配線GL1がOUT1に、配線線GLi+1がOUT2に接続される。
これによって、k本のゲート線G1〜kが線束になった配線GL1と、k本のゲート線Gj〜j+kが線束になった配線GLi+1の2本の配線GL1,GLi+1により、1番目の第1閉ループ回路が形成される。そして次タイミングにおいては、同様にして、k本のゲート線Gk+1〜2kが線束になった配線GL2と、k本のゲート線Gj+k+1〜j+2kが線束になった配線GLi+2の2本の配線GL2,GLi+2により、2番目の第1閉ループ回路が形成される。そして、以降、このようにそれぞれk本のゲート線を線束にした2本の配線を用いて順次第1閉ループ回路を形成していき、表示全域を走査する。
ここで、このように第1閉ループ回路を順次走査していくと、図6に示すように、位置指示器110に近い閉ループLn−1,Ln、Ln+1には誘導電流が強く誘導される。そして、この誘導電流は、OUT1に繋がる電流検出回路28で検出される。なお、第1閉ループ回路を、1番目の第1閉ループ回路、2番目の第1閉ループ回路、・・、i番目の第1閉ループ回路というように順次走査すると、図7の(a)に示すように、ループ毎に電流値が変化する。
そして、この図7の(a)の包絡線は、図7の(b)に示すようになり、この図7の(b)において、最も出力信号が大きな座標が位置指示器110により指示された座標となる。なお、これらの出力は、座標検出回路30(図1参照)に入力され、座標検出回路30は、以上のことから位置指示器110が指示したY座標を検出することができる。
以上のようにして、ゲート線を用いて位置指示器110のY座標を検出する。X座標についても、ソース線を同様に駆動して検出する。このようにして、位置指示器110の指示した座標(x、y)を検出する。
次に、画像を書換える画像書換え期間について説明する。なお、以下の画像書換え動作は、不図示の制御装置により制御される。
ここで、本実施の形態においては、表示素子としてメモリー性を有する電気泳動型表示素子12を用いているので、静止画の上に座標検出結果を上書きしていく工程においては、画像書換え期間において、上書きする画素のみ書換えるようにしている。
画像書換え期間になると、不図示の制御装置により、まずゲート線駆動回路14による全ゲート線G1〜Gnの短絡は解除される。また同時に第1スイッチング回路16においては、全てのスイッチがOFF状態となる。同様に、ソース線駆動回路15による全ソース線S1〜Snの短絡は解除され、同時に第2スイッチング回路17においては、全てのスイッチがOFF状態となる。
次に、制御装置は、前の座標検出期間において座標検出回路30により検出された座標(x、y)に対応する画素に書換え動作を行う。この場合、ゲート線駆動回路14より、座標(x、y)に対応するゲート線Gyに対しTFTのON電圧Vonが選択的に印加され、その他のゲート線G1〜Gnに対してはTFT素子23のOFF電圧Voffが印加される。
そして、ソース線駆動回路15より、座標(x、y)に対応するソース線Gxに対し黒書き込み電圧V1が選択的に印加され、その他のソース線S1〜Snに対しては0Vを印加する。以上の動作により、座標(x、y)に対応する画素の書換えを行う。
ところで、既述したように表示パネル上の座標を検出する際、それぞれ短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線及びそれぞれ短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線によって第1及び第2閉ループ回路を形成することにより、第1及び第2閉ループ回路の配線抵抗を低下することができる。
これにより、電磁誘導により第1及び第2閉ループ回路に生じ、座標検出回路30により検出される電流の大きさを大きくすることができ、この結果、精度の高い座標検出を行うことができる。また、第1及び第2閉ループ回路をそれぞれ短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線及びそれぞれ短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線により形成することにより、配線数を減らすことができるようになり、この結果、汎用の駆動回路(IC)を用いることができ、その開発コストを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る座標検出装置の構成を示す概念図であり、図8において、8は表示パネル81を有する電磁誘導方式の表示パネル一体型の座標検出装置である。ここで、表示パネル81は、既述した第1の実施の形態の表示パネル81と同様に、互いに直交するように配置された複数のゲート線G1〜Gn及び複数のソース線S1〜Snを有している。
なお、これらのゲート線G1〜Gn及びソース線S1〜Smの交点部分には、TFT素子83と電気泳動型表示素子82が具備されており、それぞれのTFT素子83のゲートに対してゲート線G1〜Gnが、またTFT素子83のソースに対してソース線S1〜Smが、さらにドレインに対して電気泳動型表示素子82の駆動電極が接続されている。
また、この座標検出装置8は、既述した第1実施の形態のゲート線駆動回路14、ソース線駆動回路15、位置指示器110及び電流検出回路18と同様の構成のゲート線駆動回路84、ソース線駆動回路85、位置指示器810及び電流検出回路88を具備している。なお、これらゲート線駆動回路84等の機能及び駆動方法は、第1の実施の形態と同様である。
また、座標検出装置8は、ゲート線駆動回路84の反対端でゲート線G1〜Gnに接続し、ゲート線G1〜Gnをk本ずつ束ねるスイッチ素子SWG86aと、第1スイッチング回路86bを備えており、またソース線駆動回路85の反対端でソース線S1〜Snに接続するスイッチ素子SWS87aと、第2スイッチング回路87bを具備している。
ところで、本実施の形態においては、第1スイッチング回路側のスイッチ素子SWG86aと、第2スイッチング回路側のスイッチ素子SWS87aを、TFT素子83と同じ基板上に形成し、TFT素子83と同じプロセスで作製するようにしている。なお、このスイッチ素子SWG86aの配線と機能は、既述した第1の実施の形態における第1スイッチング回路26の初段スイッチSWGと同様である。
図9は、スイッチ素子SWG86aと第1スイッチング回路86bを示す図であり、図9に示すように、ゲート線をk本ずつ束ねるために、スイッチ素子SWG86aがゲート線G1、G2、・・、Gnに対し接続している。そして、このスイッチ素子SWG86aは信号G_DOを受けてONとなると、k本のゲート線G1〜Gkが短絡され、以降同様にゲート線がk本ずつ短絡される。また、そのk本ずつ短絡した線は、それぞれ配線GL1、GL2、・・、GLNに接続される。
さらに、図9に示すように、第1スイッチング回路86bがn本のゲート線G1〜Gnのうち半分の(n/2)本のゲート線をそれぞれ5本ずつ束ねた配線GL1、GL2、・・、GLiに接続し、第1スイッチング回路86b内で、SWa1、SWa2、・・、SWaiにそれぞれ接続している。また、第1スイッチング回路86bはn本のゲート線G1〜Gnのうち他の半分の(n/2)本のゲート線をそれぞれ5本ずつ束ねた配線GLi+1、GLi+2、・・、GLNに接続し、第1スイッチング回路86b内で、それぞれスイッチSWb1、SWb2、・・SWbiに接続している。なお、この第1スイッチング回路86bの動作については、既述した第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態の、画像書換え動作及び座標検出動作についても、第1の実施の形態と同様である。
ここで、本実施の形態のように、第1スイッチング回路側のスイッチ素子SWG86aと、第2スイッチング回路側のスイッチ素子SWS87aを、TFT素子83と同じ基板上に形成することにより、つまりスイッチ素子SWG86a及びスイッチ素子SWS87aを、TFT素子基板上に作り込むことによって、TFT基板に対して外付けの回路である第1スイッチング回路86b及び第2スイッチング回路87bに接続する端子を減らすことが可能となり、座標検出装置8の製造難易度を軽減することができる。
ところで、これまでの説明においては、第1スイッチング回路86bは、k本のゲート線を束ねて構成された配線GL1、GL2、・・、GLnのうち、配線GL1とGLi+1、配線GL2とGLi+2、・・という2本の束線のゲート線並列方向の間隔が、略同じとなる組み合わせで第1閉ループ回路を形成する場合について述べてきたが、本発明は、これに限らない。
即ち、上記のような2本の束線のゲート線並列方向の間隔が、略同じとなる組み合わせではなく、言い換えれば第1閉ループ回路の、2本の束線により挟まれる面積が同じになるような組み合わせでなく、状況によって2本の束線のゲート線並列方向の間隔を変更することが可能となるよう、言い換えれば第1閉ループ回路の、2本の束線により挟まれる面積を変えることができるよう任意2本の配線を選択可能な機能を第1スイッチング回路86bが有するようにしても良い。なお、これは第2スイッチング回路87bについても同様である。
そして、このような機能を有することにより、高精度の座標検出が要求されない場合には、例えば位置指示器810が表示パネルから遠くに位置していて、次に位置指示器810がパネルに近づく際に、位置指示器810の大雑把な座標を把握したい場合には、閉ループ回路の面積を通常の座標検出時よりも大きくすることができ、これにより大まかな座標検出を行い、その動作を早く終了することができる。
また、これまでの説明においては、ゲート線とソース線の両方を、閉ループ形成用の配線として用いた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えばゲート線あるいはソース線が抵抗率の高い部材で形成されている場合には、ゲート線あるいはソース線の片方の代わりに、全画素共通で駆動する抵抗率が低い部材によって形成される共通電極の駆動線を閉ループ形成用の配線として用いるようにしても良い。例えば、ソース線の代わりに共通電極配線を用いる場合は、共通電極配線をソース線に沿って分割して配し、独立に駆動できるようにしておく。
また、ゲート線とソース線の一方が低抵抗であるときは、低抵抗のほうを1本に配線でループを形成し、束ねるのは高抵抗側の配線だけにしてもよい。これにより、束ねないほうは高精度の座標検出ができる。
さらに、束ねる本数をソース線とゲート線で変えてもよい。カラーディスプレイにおいては、RGBの3つで1つの画素を構成するので、ソース線の本数はゲート線の3倍ある。このときはソース線の束ね本数をゲート線の束ね本数の3倍にすることが好ましいといえる。
また、これまでの説明においては、座標検出の際、全ての閉ループ回路を走査する場合について述べたが、本発明はこれに限らない。好ましくは、位置指示器により先に指示された座標に近いN個[1<N<(ゲート線あるいはソース線により形成可能な閉ループ回路の数)]の閉ループ回路を走査して、座標検出を行うようにする。これにより、走査する閉ループ回路の数を減少させることができ、座標検出レートの高速化を行うことができる。
さらに、これまでの説明においては、位置指示器として電源を搭載したものを用いた場合について説明したが、本発明は、これに限るものではない。好ましくは、位置指示器に充電機構を有し、ゲート線およびソース線により形成する閉ループを用いて電磁波を送信して位置指示器を充電し、そのエネルギーを用いて位置指示器から電磁波を送信し座標検出を行うようにしても良い。
また、これまでの説明においては、メモリー性のある表示パネルを使用しているが、使用する表示パネルはメモリー性のある表示パネルに限らず、メモリー性のない液晶パネル・有機ELパネルも用いることができる。
さらに、これまでの説明においては、メモリー性を有する表示素子として電気泳動型表示素子を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示媒体としてポリマーネットワーク液晶、強誘電性液晶といった液晶を用いる表示装置に対しても適用できる。さらにまた、電気泳動型表示素子は、上下移動型電気泳動表示素子に対しても、水平移動型電気泳動表示素子に対しても適用できる。また、図4に示す液体と複数の帯電泳動粒子53とを含む分散液54を多数のマイクロカプセルのそれぞれに内包させるように構成したものにも適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る座標検出装置の構成を示す概念図。 上記座標検出装置におけるゲート線駆動回路の詳細な状態を示す図。 上記座標検出装置における第1スイッチング回路の詳細な状態を示す図。 上記座標検出装置における電気泳動型表示素子の画素断面を示す模式図。 本発明の第1の実施の形態に係る座標検出装置の画像書換え期間と座標検出期間を示すタイムチャート図。 上記座標検出装置における位置指示器の位置とその周辺に形成される閉ループ回路の位置関係を示す図。 上記座標検出装置における、(a)は位置指示器の位置とその周辺に形成される閉ループ回路からの出力信号の関係を示す図、(b)は(a)に示す出力信号の変化を滑らかな包絡線に変換して示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る座標検出装置の構成を示す概念図。 上記座標検出装置の第1スイッチング回路及びスイッチ素子の構造を示す図。 従来の座標検出装置の概念図。
符号の説明
1,8 座標検出装置
11,81 表示パネル
12,82 電気泳動型表示素子
13,83 TFT素子
14,84 ゲート線駆動回路
15,85 ソース線駆動回路
16,86b 第1スイッチング回路
17,87b 第2スイッチング回路
18,88 電流検出回路
19,89 電流検出回路
30 座標検出回路
86a スイッチ素子SWG
87a スイッチ素子SWS
110,810 位置指示器
SWG 初段スイッチ
G1〜Gn ゲート線
GL1〜GLN 配線
S1〜Sm ソース線

Claims (10)

  1. 互いに直交するよう配置されたゲート線とソース線との交差位置に画素を具備したマトリクス型の表示パネルと、前記ゲート線を順次複数選択して第1閉ループ回路を形成する第1スイッチング回路と、前記ソース線を順次複数選択して第2閉ループ回路を形成する第2スイッチング回路と、前記表示パネル上の位置を指示すると共に、前記第1閉ループ回路及び第2閉ループ回路に誘導電流が発生するよう電磁波を放出する位置指示器と、前記第1閉ループ回路及び第2閉ループ回路に発生する誘導起電力より前記位置指示器により指示された前記表示パネル上の座標を検出する座標検出手段とを備える座標検出装置において、
    前記第1スイッチング回路との間で前記ゲート線が並列に接続され、該ゲート線を駆動すると共に全ゲート線を短絡する機能を有するゲート線駆動回路と、
    前記第2スイッチング回路との間で前記ソース線が並列に接続され、該ソース線を駆動すると共に、全ソース線を短絡する機能を有するソース線駆動回路と、
    前記第1スイッチング回路に設けられ、前記ゲート線と接続すると共に2本以上のゲート線を選択的に短絡し、それぞれ前記短絡された2本以上のゲート線からなる2本の束線を形成する第1スイッチ手段と、
    前記第2スイッチング回路に設けられ、前記ソース線と接続すると共に2本以上のソース線を選択的に短絡し、それぞれ前記短絡された2本以上のソース線からなる2本の束線を形成する第2スイッチ手段と、
    を備え、
    前記位置指示器により指示された前記表示パネル上の座標を検出する際、前記第1スイッチング回路は、前記第1スイッチ手段によって形成された前記2本の束線により前記第1閉ループ回路を形成し、前記第2スイッチング回路は、前記第2スイッチ手段によって形成された前記2本の束線により前記第2閉ループ回路を形成することを特徴とする座標検出装置。
  2. 前記表示パネルは、各画素にソース電極、ドレイン電極、ゲート電極の3電極からなるTFT素子を設けると共に、前記ドレイン電極と電気的容量を介して配される共通電極を備え、かつ前記ドレイン電極と前記共通電極との間に表示素子を配したものであることを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  3. 前記第1スイッチ手段及び前記第2スイッチ手段を、前記TFT素子を備える基板上に形成することを特徴とする請求項2記載の座標検出装置。
  4. 前記ゲート線駆動回路及び前記ソース線駆動回路は、アナログスイッチタイプの回路であることを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  5. 前記ゲート線駆動回路は全ゲート線を短絡した時、該全ゲート線を電源から切り離してフローティング状態にする機能を具備し、前記ソース線駆動回路は全ソース線を短絡した時、該ソース線を電源から切り離してフローティング状態にする機能を具備することを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  6. 前記ゲート線駆動回路に外付けされる第1フローティングスイッチと、
    前記ソース線駆動回路に外付けされる第2フローティングスイッチと、
    を備え、
    前記第1フローティングスイッチにより、全ゲート線を短絡した時、該全ゲート線を電源から切り離してフローティング状態とし、前記第2フローティングスイッチにより、全ソース線を短絡した時、該ソース線を電源から切り離してフローティング状態とすることを特徴とする請求項5記載の座標検出装置。
  7. 前記第1及び第2スイッチ手段によってそれぞれ形成された前記2本の束線により前記第1及び第2閉ループ回路が形成された際、前記2本の束線の一端は電源に接続し、他端は前記座標検出手段に接続することを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  8. 前記第1スイッチ手段によって形成された前記2本の束線のゲート線並列方向の間隔及び前記第2スイッチ手段によって形成された前記2本の束線のソース線並列方向の間隔を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  9. 前記表示パネルは、少なくとも一方の基板に一対の電極が設けられた、もしくは各基板に電極が設けられた一対の基板と、前記一対の基板間に配置され、帯電泳動粒子及び前記帯電泳動粒子を分散させている媒質を有する事を特徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  10. 前記ゲート線又は前記ソース線の代わりに前記共通電極の駆動線を用いて前記第1又は第2閉ループ回路を形成することを特徴とする請求項2記載の座標検出装置。
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