JP2006085310A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筐体に入力装置を固定する際に、1つの接着手段を用いるだけで容易かつ安価に固定できるようにした電子機器を提供する。
【解決手段】 下部基板3の下面3bに凹状吸収部3b1と凸状吸収部3b2を設ける。同じ膜厚寸法を有する接着手段9a,9bを用いて、凹状吸収部3b1,凸状吸収部3b2と支持部5a1,5b1とをそれぞれ固定することにより、入力装置1が筐体5に固定される。このようにすると、支持部5a1と支持部5b1との間に高低差Hがある場合でも、この高低差Hを凹状吸収部3b1の深さ寸法h1と凸状吸収部3b2の高さ寸法h2とにより吸収することができるため、接着手段9a,9bを用いることにより、下部基板3を表示部材4に対して平行(水平)に固定することができる。また、接着手段9a,9bは1種類でよいため、製造コストを安価にできるとともに製造工程も容易にできる。
【選択図】図1

Description

本発明は例えばタブレットなどの入力装置に液晶表示装置などを備えた電子機器に係り、特に、筐体に入力装置を固定する際に、1つの接着手段を用いるだけで容易かつ安価に固定できるようにした電子機器に関する。
従来、たとえばタッチパネルなどの入力装置としては、下記特許文献1に記載のような入力装置が存在している。図4は下記特許文献1の図1に相当する断面図である。なお、図4においては、下記特許文献1の図1に示される円錐状スペーサは省略しており、また符号も変えてある。
図4に示すように、下記特許文献1には、液晶ディスプレイなどの画面上に配置されるタッチパネル201が開示されている。
タッチパネル201は、下面にITO(酸化インジウムスズ)等からなる透明電極202を有し、略長方形に形成された透明フィルムからなる可撓性の上部電極シート203と、上面にITO等からなる透明電極204を有し、上部電極シート203とほぼ同形に形成された透明プラスチック基板からなる下部電極基板205とを有している。上部電極シート203と下部電極基板205は、それぞれの透明電極どうしが所定の間隔を保って対向するように、その長方形の外周部に所定幅で形成されたスペーサ206で対向配置されている。
上記のようなタッチパネル201などの入力装置は、下部電極基板205の下面205aに両面接着テープ等の接着手段を形成し、その接着手段を介して下面205aを筐体に位置決め固定することよって、前記液晶ディスプレイなどの表示部材と所定の距離を隔てて筐体に位置決め固定される。
近年、携帯電話等の小型化に伴い、筐体も小型化してきている。このため、入力装置を筐体に位置決め固定するためのスペースも限られてきている。その結果、入力装置201を、姿勢を傾けずに、すなわち前記表示部材に対して平行に筐体に位置決め固定するためには、図5および図6に示すような方法で位置決め固定しなければならない。
図5は光源が上方に設けられる構造(フロントライト構造)の表示部材が配置される入力装置の筐体への、従来の位置決め固定のされ方を示す図、図6は光源が下方に設けられる構造(バックライト構造)の表示部材が配置される入力装置の筐体への、従来の位置決め固定のされ方を示す図である。なお、入力装置の、筐体への位置決め固定のされ方を明確にするために、入力装置においては透明電極を省略している。
図5に示す構造の場合では、表示部材207aの上方に発光ダイオード(LED)等の光源208と導光部材209aが配置されている。
筐体210aは側壁部210a1および210a2を有しており、側壁部210a1には支持部211a1が設けられており、側壁部210a2には支持部211a2が設けられている。そして、下部電極基板205が、接着手段212a1および212a2を介して支持部211a1および211a2に固定され、入力装置201が筐体210aに位置決め固定される。
図6に示す構造の場合では、表示部材207bの下方に図示しない光源と導光部材209bが配置されており、下側基板207b1には表示部材207bを駆動する半導体部品213が直接実装されている。
筐体210bは側壁部210b1および210b2を有しており、側壁部210b2には支持部211b2が設けられている。そして、下部電極基板205が、接着手段212b1および212b2を介して支持先端部211b1および支持部211b2に固定され、入力装置201が筐体210bに位置決め固定される。
特開2002−222055号公報
しかし、図5に示す構造の場合では、支持部211a1および211a2のうち、支持部211a1、すなわち光源208が配置される側の支持部は、下方に光源208を配置するスペースを設ける必要があるため、他方の支持部、すなわち支持部211a2よりも上方の位置に設けられる。このため、接着手段212a1および212a2によって、入力装置201を表示部材207aに対して平行となるように筐体210aに位置決め固定するためには、下部電極基板205の下面205aが平坦面であるため、光源208が配置される側の接着手段212a1の厚さを他方の接着手段212a2の厚さよりも薄くしなければならない。つまり、接着手段212a1の厚さと接着手段212a2の厚さを異なる厚さとしなければならない。その結果、1種類の接着手段を形成することができず、異なる厚さの複数の接着手段を形成しなければならず、製造コストが高騰しやすい。
図6に示す構造の場合では、半導体部品213は、表示部材207bの上側基板207b2よりも上方へ突出する。したがって、入力装置201は、半導体部品213と所定距離を隔てて配置される。
この場合に、支持先端部211b1、すなわち入力装置201が位置決め固定される部分のうち半導体部品213が配置される側は、入力装置201と駆動手段213の双方の信頼性を維持するために、入力装置201と半導体部品213との間に所定の距離が必要であるため、支持部211b2よりも上方の位置に設けられる。このため、接着手段212b1および212b2によって、入力装置201を表示部材207bに対して平行となるように筐体210bに位置決め固定するためには、下部電極基板205の下面205aが平坦面であるため、図5に示す構造の場合と同様に、半導体部品213が配置される側の接着手段212b1の厚さを他方の接着手段212b2の厚さよりも薄くしなければならない。つまり、接着手段212b1の厚さと接着手段212b2の厚さを異なる厚さとしなければならない。その結果、均一な厚さの1種類の接着手段を形成することができず、異なる厚さの複数の接着手段を形成しなければならず、製造コストの高騰を免れにくい。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、筐体に入力装置を固定する際に、1つの接着手段を用いるだけで容易かつ安価に固定できるようにした電子機器を提供することを目的としている。
本発明は、上部シートと下部基板とを有し、前記上部シートと前記下部基板とが所定の隙間を介して対向配置された入力装置と、前記下部基板を支持する複数の支持部が形成された筐体とを有する電子機器において、
前記複数の支持部どうしの間には前記筐体の底面からの形成位置の違いによる高低差が生じており、前記下部基板には、前記高低差を吸収し、かつ前記下部基板が前記底面に対して平行に固定されることを補助する吸収部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明は上部シートと下部基板とを有し、前記上部シートと前記下部基板とが所定の隙間を介して対向配置された入力装置と、前記下部基板を支持する複数の支持部が形成された筐体とを有する電子機器において、
前記下部基板には、前記筐体内に前記支持部の高さ寸法を超える大きさの電子部品が設けられたときに、前記電子部品が前記下部基板に当接するのを回避し、かつ前記下部基板が前記底面に対して平行に固定されることを補助する吸収部が形成されていることを特徴とするものである。
上記においては、前記複数の支持部と前記下部基板との間が、同じ膜厚寸法からなる接着手段により固定されているものである。
本発明では、入力装置を表示部材に対して平行となるように筐体に固定する各部の接着手段の厚さを等しくすることができる。このため、1種類の接着手段のみを用いるだけでよく、異なる厚さの複数の接着手段を用いる必要がない。その結果、製造コストを低減し、また製造工程も簡素化することができる。よって、電子機器を低コストで製造することができる。
例えば、前記入力装置が、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式または超音波方式のいずれかからなる座標入力装置とすることができる。
また前記筐体内の前記入力装置に対向する下部側の位置に、液晶表示装置が設けられているものとすることもできる。
前記下部基板は、ノルボルネン系透明樹脂で形成されているものが好ましい。
上記手段では、ノルボルネン系透明樹脂は、光の透過率が高く、かつ下部基板内部において複屈折が起きにくい。このため、表示部材に表示された画像等が鮮明に写し出され、上方から前記画像等を確実に見ることができる。また、ノルボルネン系透明樹脂は、耐熱性に優れており、下部基板の加工時および高温保持時において、下部基板の反りを少なくすることができる。さらに、ノルボルネン系透明樹脂は、吸湿性が低い。このため、吸湿される空気中の水蒸気などが少なく、加工時の水分放出による影響が少ない。このため、吸湿による下部基板の反りや強度変化を防止することができる。
本発明の電子機器では、筐体に高低差を有して形成された支持部に対しても入力装置を平行(水平)に固定できる。
しかも、複数の支持部を有する場合であっても、1種類の接着手段だけで平行に固定できるため、製造コストを低減し、かつ製造工程も簡素化することができるようになる。
図1は本発明の第1の実施の形態の電子機器として、表示部材の上部に光源を設けたフロントライト構造の入力装置を示す断面図、図2は本発明の第2の実施の形態の電子機器として、表示部材の下部に光源を設けたバックライト構造の入力装置を示す断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の第1の実施の形態の電子機器は、主として上部シート2と下部基板3とからなる入力装置1を有しており、たとえば液晶表示装置などからなる表示部材4の上方に所定の間隔を空けて、筐体5に位置決め固定されている。
上部シート2は、透明なポリエチレンテレフタレートあるいはポリカーボネート系、ノルボルネン系、ポリエーテルスルホン系、ポリオレフィン系、アクリル系等の合成樹脂から形成されて可撓性を有しており、上部シート2の下面2aの全面には図示しない導電体膜が所定の膜厚寸法で形成されている。前記導電体膜は、ITO(酸化インジウムスズ)を原料としてスパッタリング法や真空蒸着法などで成膜される。前記導電体膜上の図示X1およびX2の両側部には、Y方向に沿って互いに平行に延びる一対の電極(図示せず)が銀などの導電性フィラーを分散させた導電性ペーストを用いて形成されており、この一対の電極間には操作領域21が形成されている。上部シート2の一対の電極間は、前記導電体膜により所定の大きさの抵抗に設定されている。
一方、下部基板3は透明なプラスチック基板を利用することができるが、例えばノルボルネン系透明樹脂で形成したものが好ましい。ノルボルネン系透明樹脂は、光の透過率が高く、かつ下部基板3内部において複屈折が起きにくいという特徴を有する。このため、筐体5の外部から上部シート2および下部基板3を介して表示部材4を見たときに、表示部材4に表示された画像等を鮮明に視認することが可能となる。また、ノルボルネン系透明樹脂は、耐熱性に優れており、下部基板の加工時および高温保持時において、下部基板の反りを少なくすることができる。さらに、ノルボルネン系透明樹脂は、吸湿性が低い。このため、吸湿される空気中の水蒸気などが少なく、加工時の水分放出による影響が少ない。このため、吸湿による下部基板の反りや強度変化をも防止することができる。
下部基板3の上面3aの全面には、上部シート2同様にITOで成膜された導電体膜が所定の膜厚寸法で形成されている(図示せず)。この導電体膜上には、図示Y1およびY2の両側部に所定の間隔を置いて平行に形成された一対の電極が、銀などの導電性フィラーを分散させた導電性ペーストで形成されており、この一対の電極間には操作領域31が形成されている。下部基板3の一対の電極間は、前記導電体膜により所定の大きさの抵抗に設定されている。
上部シート2は、下面2aに形成された導電体膜を下部基板3の上面3aに形成された導電体膜に対向させ、かつ、上部シート2の両側部に形成された電極を下部基板3に形成された電極が存在しない側の両側部に対向するように配置され、これらの間に設けられた接着層6を介して所定の対向間隔を空けた状態で組み合わされる。
そして、たとえば図示しない入力ペン等で上部シート2の操作領域21内の任意の箇所を下方へ押圧すると、まず上部シート2が下方に変形して操作領域21と31との間において、上部シート2に形成された導電体膜と下部基板3に形成された導電体膜が接触する。なお、以下においては、上部シート2の導電体膜と下部基板3の導電体膜とが接触した部分を接触点として説明する。
このとき、図示しない制御部が、上部シート2に形成された前記一対の電極間、および下部基板3に形成された前記一対の電極間に対し、所定の電圧を所定のサンプリング周期で複数回交互に印加させることにより、XY平面座標上における入力ペン等の座標位置の検出を行う。
すなわち、上部シート2に形成された前記一対の電極間にX方向に電圧を印加すると、上部シート2の一対の電極間の抵抗が前記接触点で抵抗分割されるため、前記接触点で分圧された電圧値を前記接触点および下部基板3の導電体膜を介して検知することにより、前記操作領域21内における入力ペン等のX1−X2方向(第1の方向)の座標位置が検出される。同様に、下部基板3に形成された前記一対の電極間にY方向に電圧を印加すると、下部基板3の一対の電極間の抵抗が前記接触点で抵抗分割されるため、前記接触点で分圧された電圧値を前記接触点および下部基板3の導電体膜を介して検知することにより、操作領域21内における入力ペン等のY1−Y2方向(第2の方向)の座標位置が検出される。このようにして、前記入力ペン等の、操作領域21内におけるXY平面内での座標位置が検出される。すなわち、この実施の形態に示す入力装置1は座標入力装置であり、上部シート2、下部基板3および制御部などによって構成されている。
図1に示すフロントライト構造の入力装置では、表示部材4の上方に、Y1−Y2方向に延びる発光ダイオード(LED)等の光源7と導光部材8aが配置されている。
筐体5は、射出成形により形成され、X1側の側壁部5aとX2側の側壁部5bとを有しており、側壁部5aと側壁部5bとに挟まれた内部は中空となっている。一方の側壁部5aには、筐体5の底面5Aに平行で且つY1−Y2方向に延びる支持部5a1が設けられており、他方の側壁部5bにも底面5Aに平行で且つY1−Y2方向に延びる支持部5b1が設けられている。なお、支持部5a1,5b1は、Y1−Y2方向に延びて形成されることに限定されず、筐体5の側壁に沿って、前記側壁の周囲全体に渡って、複数点在していてもよい。
図1に示すように、一方の支持部5a1の下部には光源7を配置する必要があるため、一方の支持部5a1の形成位置は、他方の支持部5b1の形成位置よりも上方の位置に設けられており、両者の間には高低差Hが形成されている。
一方の支持部5a1と他方の支持部5b1の上には、入力装置1の一部を構成する下部基板3が設けられる。
下部基板3は射出成形により形成されている。下部基板3の下面3bのうち、光源7が配置された一方のX1側には、下部基板3の下面3bから深さ寸法h1を有する凹状吸収部3b1がY1−Y2方向に沿って延設され、他方のX2側には、下面3bから高さ寸法h2を有する凸状吸収部3b2がY1−Y2方向に沿って延設されている。
そして、凹状吸収部3b1の下面と支持部5a1の上面とが両面接着テープなどからなる接着手段9aによって固定され、凸状吸収部3b2の下面と支持部5b1の上面とが接着手段9bによって固定されている。
ここで、凹状吸収部3b1の深さ寸法h1に、凸状吸収部3b2の高さ寸法h2を加えた寸法(h1+h2)は、一方の支持部5a1と他方の支持部5b1との間の高低差Hに等しくなるように設定されているものが好ましい(H=h1+h2)。
なお、凹状吸収部3b1と凸状吸収部3b2とは少なくともいずれか一方のみを有する構造であってもよい。この場合、例えば凹状吸収部3b1のみを有する構造の場合にはh1=H、h2=0とすればよく、凸状吸収部3b2のみを有する構造の場合にはh1=0、h2=Hとすればよい。
このように、本発明では筐体5側に設けられた支持部5a1と支持部5b1間の高低差Hを吸収する吸収部(凹状吸収部3b1や凸状吸収部3b2)を、前記各支持部に応じて入力装置1を構成する下部基板3の下面3bに形成している。このため、同じ膜厚寸法からなる接着手段9aと接着手段9bとを使用することにより、常に下部基板3を筐体5の底面5Aや表示部材4に対して平行(水平)に固定することが補助できる。しかも、従来のように、2種以上の異なる膜厚寸法からなる接着手段9a,9bを使用することがなく、1種類の接着手段を用いるだけで下部基板3を水平に位置決め固定できるため、部品点数を削減して製造コストを低減することが可能となる。
上記フロントライト構造の入力装置では、表示部材4は反射型の液晶表示装置であり、フロントライトから照射された光が表示部材4内で反射させられ、図示しない液晶層に入射されて表示部材4の表面に画像が明るく表示される。そして、この画像は透明な上部シート2と下部基板3を介して、図示Z1側の外部から視認できるようになっている。
図2に第2の実施の形態として示すバックライト構造の入力装置では筐体50を有している。筐体50は、図1の入力装置同様に射出成形により形成され、一方のX1側に側壁部50aが、他方のX2側に側壁部50bが設けられ、側壁部50aと側壁部50bとに挟まれた内部は中空となっている。一方の側壁部50aの端面は筐体50の底面50Aに対して平行をなす支持部50a1が形成され、他方の側壁部50bには筐体50の底面50Aに平行で且つY1−Y2方向に延びるリブ状の支持部50b1が突出形成されている。
この実施の形態では、支持部50a1と支持部50b1との高さ方向の形成位置はほぼ一致しており、双方の支持部の間には高低差は形成されていないか、あるいは高低差を有する場合であってもその差はごく僅かである。
筐体50の底面50Aには、図示しない光源と導光部材8bが設けられ、その上部には表示部材4が配置されている。表示部材4の下側基板4aのX1側の側部には表示部材4を駆動する半導体部品(電子部品)10が直接実装されている。半導体部品10の先端部は、支持部50a1と支持部50b1との高さ方向の形成位置よりも図示Z1方向に突出している。このときの支持部50a1および支持部50b1からの半導体部品10の先端部の突出寸法をh3とする。
そして、一方の支持部50a1と他方の支持部50b1の上には、入力装置1の下部基板3が固定されている。図2に示す下部基板3も射出成形により形成されており、基本的には上面3aおよび下面3bはともに平行な平滑面で形成されている。ただし、下部基板3の下面3bのうち、半導体部品10と対応する部分には図示Z1方向に凹状に窪む吸収部3b3が形成されている。吸収部3b3は、半導体部品10の先端部の形状に応じるとともに、前記先端部の面積よりも広い面積で形成されている。なお、このときの下面3bからの吸収部3b3の深さ寸法をh4とする。
図2に示すように、下部基板3は吸収部3b3を半導体部品10の先端部に対向させた状態で支持部50a1および支持部50b1の表面に位置決め固定される。このとき、下部基板3の縁部と支持部50a1および支持部50b1との間は両面接着テープなどの接着手段9c,9dで固定されるが、このときの接着手段9c,9dの膜厚寸法をh5とすると、半導体部品10の先端部の突出寸法h3、吸収部3b3の深さ寸法h4および接着手段9c,9dの膜厚寸法h5との間には、h4+h5>h3の関係が成立するように設定されている。このような関係が成立すると、半導体部品10の先端部と吸収部3b3の底面との間には、常に寸法h6(=h4+h5−h3)のクリアランスを介在させることができる。よって、下部基板3を支持部50a1および支持部50b1に固定した際に、半導体部品10の先端部が吸収部3b3に接触するのを防止することが可能となる。しかも、半導体部品10の先端部と下部基板3の下面3aとの当接を避けることができるため、下部基板3を表示部材4や筐体50の底面50Aに対して平行(水平)に固定されるのを補助することができる。
このように、本発明では筐体5内部に設けられた電子部品が大型であるためにこのままでは前記電子部品が下部基板3の下面3aに当接する。このことを避けるために下部基板3を前記電子部品から離す必要があり、このため入力装置の薄型化が妨げられるような場合であっても、入力装置1を構成する下部基板3の下面3aに前記電子部品を吸収する吸収部3b3を形成するようにしたことから、入力装置の薄型化が妨げられることがない。
また、接着手段9cと接着手段9dとを同一の膜厚寸法h5とするだけで、下部基板3を表示部材4や筐体50の底面50Aに対して平行となるように位置決め固定することができる。しかも、2種以上の異なる膜厚寸法からなる接着手段9c,9dを使用する必要がないため、製造コストを低減することが可能である。
上記バックライト構造の入力装置では、バックライトから照射された光が表示部材4の背面から液晶層を照光するため、表示部材4の表面に画像が明るく表示される。そして、この画像が透明な上部シート2と下部基板3を介して、図示Z1側の外部から視認できるようになっている。
図3は入力装置の他の実施の形態を示す断面図である。
図3に示す入力装置101は、上記第1、第2の実施の形態に示す入力装置1の構成と異なっている。すなわち、操作領域21内における第2の方向の座標位置が検出される部分が、下部基板3ではなく、上部シート2と同様の透明なポリエチレンテレフタレートあるいはポリカーボネート系、ノルボルネン系、ポリエーテルスルホン系、ポリオレフィン系、アクリル系等の合成樹脂から形成されて可撓性を有する下部シート103で形成されている。そして、下部シート103の下方に、粘着剤等の接着手段104を介して、ノルボルネン系、ポリカーボネート系、ポリエーテルスルホン系、ポリオレフィン系、アクリル系等の透明な樹脂基板からなり、下部シート103を支持する支持基板105が設けられている。これら以外の構造は、前記第1,第2の実施の形態に示す入力装置1と同じである。
本実施の形態の入力装置101では、操作領域21内における第2の方向の座標位置が検出される部分が、上部シート2と同様の前記合成樹脂から形成される下部シート103で形成されている。そして、上部シート2にかかるコストは低い。このため、下部シート103にかかるコストも低くなり、入力装置101の製造コストを低減することができる。また、下部シート103を設けることなく、支持基板105の上面全面に、ITOで成膜された導電体膜を形成すると、支持基板105の強度が変化しやすくなり、耐久性に劣り、コストも高くなる。これに対して、下部シート103にITOで成膜された導電体膜を形成すると、耐久性に優れ、コストも低減することができる。
図3に示す入力装置101においても、支持基板105の下面105aに、第1の実施の形態における下部基板3の下面3bに設けた吸収部(凹状吸収部3b1や凸状吸収部3b2)と同様の吸収部を設けることが可能である。このため、図1および図2に示すような方法と同様の方法で、入力装置101を筐体5に位置決め固定することができる。よって、低コストで、入力装置101を表示部材4に対して平行となるように筐体5に位置決め固定することができる。
なお、上記実施の形態では、表示部材4と入力装置1とが筐体5内に一緒に設けられた構成を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、入力装置1のみが設けられた構成であってもよい。ただし、上記のような構成にすると、入力装置1と表示部材4とが筐体5内に一緒に設けられた一体型の表示入力装置とすることができる。そして、このような一体型の表示入力装置は、例えばPDA(パーソナルディジタルアシスタント)や手のひらサイズの小型パーソナルコンピュータ、あるいは携帯電話等の電子機器に搭載することができる。
なお、上記実施の形態においては、入力装置として抵抗膜方式の座標入力装置を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他例えば静電容量方式、赤外線方式または超音波方式の入力装置であってもよい。
本発明の第1の実施の形態の電子機器として、表示部材の上部に光源を設けたフロントライト構造の入力装置を示す断面図、 本発明の第2の実施の形態の電子機器として、表示部材の下部に光源を設けたバックライト構造の入力装置を示す断面図、 入力装置の他の実施の形態を示す断面図、 従来の入力装置を示す断面図、 光源が上方に設けられる構造の表示部材が配置される入力装置の筐体への、従来の位置決め固定のされ方を示す図、 光源が下方に設けられる構造の表示部材が配置される入力装置の筐体への、従来の位置決め固定のされ方を示す図
符号の説明
1,101 入力装置
2 上部シート
3 下部基板
3b1 凹状吸収部
3b2 凸状吸収部
3b3 吸収部
4 表示部材
5,50 筐体
5a,5b,50a,50b 側壁部
7 光源
9a,9b,9c,9d 接着手段
10 半導体部品(電子部品)
103 下部シート
105 支持基板

Claims (6)

  1. 上部シートと下部基板とを有し、前記上部シートと前記下部基板とが所定の隙間を介して対向配置された入力装置と、前記下部基板を支持する複数の支持部が形成された筐体とを有する電子機器において、
    前記複数の支持部どうしの間には前記筐体の底面からの形成位置の違いによる高低差が生じており、前記下部基板には、前記高低差を吸収し、かつ前記下部基板が前記底面に対して平行に固定されることを補助する吸収部が形成されていることを特徴とする電子機器。
  2. 上部シートと下部基板とを有し、前記上部シートと前記下部基板とが所定の隙間を介して対向配置された入力装置と、前記下部基板を支持する複数の支持部が形成された筐体とを有する電子機器において、
    前記下部基板には、前記筐体内に前記支持部の高さ寸法を超える大きさの電子部品が設けられたときに、前記電子部品が前記下部基板に当接するのを回避し、かつ前記下部基板が前記底面に対して平行に固定されることを補助する吸収部が形成されていることを特徴とする電子機器。
  3. 前記複数の支持部と前記下部基板との間が、同じ膜厚寸法からなる接着手段により固定されている請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記入力装置が、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式または超音波方式のいずれかからなる座標入力装置である請求項1または2記載の電子機器。
  5. 前記筐体内の前記入力装置に対向する下部側の位置に、液晶表示装置が設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記下部基板は、ノルボルネン系透明樹脂で形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の電子機器。
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