JP2006085091A - レンズ保持ユニットおよび画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光路折り曲げ用の光学素子を含む複数枚のレンズをクラムシェルタイプのシェルにより半径方向から保持できるレンズ保持ユニットを提供する。
【解決手段】 レンズ保持ユニット10は、第1のシェル11および第2のシェル12と独立し、光路を90度折り曲げるプリズム6を保持する接続用の第4のシェル14を有する。この第4のシェル14は、光軸を中心に接合された同一形状の2つのサブユニット34を備えたクラムシェルタイプであり、一方のサブユニット34の光路のみが有効に使用される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液晶あるいはDMDなどのライトバルブに表示された像をスクリーンに拡大投影する画像表示装置に適したレンズユニットおよびレンズ保持ユニットに関するものである。
画像信号により光を変調して画像を形成する光変調器(ライトバルブ)からの投影光を投写レンズによりスクリーンに背面から投写するリア方式のプロジェクタ装置が知られている。特許文献1には、光路を折り曲げるプリズムまたはミラーを、レンズシステムを構成するレンズ群の途中に配置して、光路を切り換えるプロジェクタ装置が開示されている。
特開平6−138386号公報
複数枚のレンズを備えたレンズユニットにおいて、それぞれのレンズは円盤状であり、複数枚のレンズは、光軸がレンズの中心と一致するように直線的に配置される。したがって、光軸方向に一列に並んだ複数枚のレンズの外周の形状は、光軸の回りにどの角度でも同一になる。このため、複数枚のレンズの半径方向(ラジアル方向)を支持するホルダ(レンズ保持ユニット)を提供する場合、そのホルダを光軸の回りに適当な角度で等分し、内外の形状が同一のサブユニットに分割することが可能になる。内側に支持する複数のレンズの配置は光軸の回りにどの角度でも同一になるとしても、それらを支持する構造を光軸の回りにどの角度でも同一にする必要はなく、また、ホルダの外観も同様である。ホルダにレンズを取り付けてレンズユニットを組み立てる際の組み立てやすさ、プラスチックなどによる成形のし易さなどを検討すると、ホルダを、光軸に沿って、光軸を中心に2つに分割した形状を同一にすることが好ましく、光軸を中心に2つに分割した同一形状のサブユニットを接合して1つのホルダとすることが考えられている。
このようなレンズホルダの構成を、本明細書においては、クラムシェルタイプと称し、本発明はクラムシェルタイプのレンズホルダ(レンズ保持ユニット)に関するものである。クラムシェルタイプのホルダは、1つの成形用の型から製造した2つのサブユニットを接合するので、レンズ保持ユニットを低コストで製造または組立てできる。また、同一構造で、同じ公差を持ったサブユニット同士によりラジアル方向(半径方向)から支持されるので、レンズの中心または光軸を揃え易いというメリットがある。したがって、従来のテレビ並みの画像の品質を投影像により得られることが期待されているリアプロジェクタ用の投写用のレンズシステムに、クラムシェルタイプのホルダを用いることは好適である。
しかしながら、クラムシェルタイプのレンズ保持ユニットの大きな問題は、光軸の回りに非対称な形状に対応できないということである。たとえば、光路をレンズシステム内で折り曲げる場合は、光軸が折り曲げられる。したがって、レンズの配置は、いずれの光軸の回りにも対称な配置にならず、クラムシェルタイプのレンズホルダを適用できない。光軸の方向が異なるレンズ群と、それらを個別に保持するためのホルダに分けて、それぞれのホルダをクラムシェルタイプにすることは可能である。しかしながら、光路を折り曲げる部分は、光軸が交わる部分なのでクラムシェルタイプを採用することができない。
そこで、本発明においては、光路を折り曲げる光学素子を備えた複数枚のレンズを半径方向から支持することができるクラムシェルタイプのレンズ保持ユニットおよびレンズユニットを提供することを目的としている。
リアプロジェクタ装置などのスクリーンに対して所定の角度だけ傾いた方向から画像を投写するシステム(斜め投写するシステム)においては、スクリーンに対して台形に傾いた像が投影される。したがって、スクリーンに所望のサイズと形状の画像を投影するために、予めライトバルブにおいてスクリーンに投写される画像を台形補正して形成し、レンズユニットを用いて投影する。このため、レンズユニットを通過する画像は、全体が台形となるように補正された画像であり、正方形あるいは長方形の画像ではない。レンズユニットを効果的に利用しようとする場合、すなわち、小口径のレンズにより大きな画像を投影しようとした場合、レンズの面積をできる限り有効に画像を拡大投影するために利用したい。したがって、台形な画像の長辺をレンズの直径またはその付近で処理し、台形な画像の短辺をレンズの周囲で処理することが望ましい。
薄型のリアプロジェクタにおいては、スクリーンとレンズの光軸との傾きは大きくなり、長辺と短辺との比率が大きな台形補正が要求されることはよくある。このとき、最も有効にレンズを使用するには、台形の長辺をレンズの直径に合わせて画像を入力することである。したがって、レンズの半分の面積が画像の処理に利用される。同様に、光軸を曲げる部分の光学素子においても、光軸に対して半分の面積が使用されるように光学システムを設計すれば、光学素子においては、光軸回りの対称性は不要となる。このため、光学素子をサポートするホルダにおいても、光学素子をサポートする形状は、光軸回りの対称性が不要となる。
したがって、ホルダの光路を折り曲げる部分の他の要素をいずれか一方の光軸回りに対称にすることができれば、折り曲げる部分のシェルもクラムシェルタイプにすることが可能となる。このため、本発明においては、光路を折り曲げる光学素子を保持するための部分を他の部分とは独立したシェル(接続用のシェル)とし、この接続用のシェルと他のシェルを接続する方式としている。この接続用のシェルにおいては一方のサブユニットの光路のみが使用される。接続用のシェルは、第1のシェルに接続するための第1の構造と、第2のシェルに接続するための第2の構造とを具備するが、第1の構造および第2の構造の少なくとも一方を共役な2つの位置に設けることにより、第2のシェルの光軸(第2の光軸)または第1のシェルの光軸(第1の光軸)の回りに対称な構造とし、接続用のシェルを同一構造の半割れのサブユニットにより提供可能なクラムシェルタイプにしている。光路を折り曲げる角度は90度に限定されないが、光路が90度折り曲げられたレンズユニット用のクラムシェルは比較的シンプルな構成になる。
すなわち、本発明のレンズ保持ユニットは、第1のレンズ群を保持するための第1のシェルと、第2のレンズ群を保持するための第2のシェルと、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間の光路を折り曲げる光学素子を保持するための接続用のシェルとを有し、接続用のシェルは、光軸を中心に接合された同一形状の2つの接続用のサブユニットを備える。接続用のシェルにおいては、一方の接続用のサブユニットの光路のみが有効に使用される。さらに、この接続用のシェル、すなわち、接続用のサブユニットは、第1のシェルに接続するための第1の構造と、第2のシェルに接続するための第2の構造とを具備し、第1の構造および第2の構造の少なくとも一方を共役な2つの位置に具備する。共役な2つの位置とは、第1の光軸または第2の光軸の回りに対称な位置にあることを言う。
第1のレンズ群が第1の光軸の回りに対称な配置であれば、すなわち、第1の光軸に沿ったレンズ配置であれば、第1のシェルはクラムシェルにすることができる。第2のレンズ群が第2の光軸の回りに対称な配置であれば、すなわち、第2の光軸に沿ったレンズ配置であれば、第2のシェルもクラムシェルにすることができる。したがって、第1のシェルを、光軸(第1の光軸)を中心に接合された同一形状の2つの第1のサブユニットを備えたクラムシェルとし、第2のシェルを、光軸(第2の光軸)を中心に接合された同一形状の2つの第2のサブユニットを備えたクラムシェルとすることができる。このため、本発明により、光路が途中で折れ曲がったタイプのレンズユニットを構成する複数枚のレンズを支持するレンズ保持ユニットをクラムシェルタイプにすることが可能となる。したがって、光路が途中で折れ曲がったタイプのレンズユニットを、クラムシェルを用いて製造することが可能となり、低コストで、歩留まり良く、結像性能の高いレンズユニットを提供できる。
第1のレンズ群が第1の光軸の回りに対称な形状になるのであれば、第2のシェルに接続する構造を共役な位置に設けることにより、第1のレンズ群とプリズムなどの光学素子とを一体で保持するシェルをクラムシェルタイプにすることが可能である。すなわち、本発明は、第1のレンズ群を保持するための第1のシェルと、第2のレンズ群を保持するための第2のシェルとを有し、第1のシェルは、第1のレンズ群と第2のレンズ群との間の光路を折り曲げる光学素子を保持するための接続部分を備えており、第1のシェルは、光軸を中心に接合された同一形状の2つの第1のサブユニットを備え、少なくとも接続部分においては、第1のサブユニットの光路のみが有効に使用されるレンズ保持ユニットを含む。このレンズ保持ユニットにおいては、第1のシェルは、すなわち、第1のサブユニットは、さらに、第2のシェルに接続するための第2の構造を共役な2つの位置に備えている。
本発明のレンズ保持ユニットが、光変調器からの投影光をスクリーンに投写するレンズユニット用の場合は、第1のレンズ群および第2のレンズ群のうち、一方のレンズ群は光変調器の側に位置し、他方のレンズ群がスクリーンの側に位置するものである。
そして、本発明のレンズユニットにより、光変調器と、スクリーンとを有し、レンズユニットにより、光変調器からの投影光を曲げてスクリーンに投写する画像表示装置を低コストで提供できる。このタイプの画像表示装置は、薄型のリアプロジェクタとして好適なものである。
図1に、本発明のレンズユニットを備えたリアプロジェクタ装置1の概要を示してある。このリアプロジェクタ装置1は、ハウジング2の内部に、光源3と、光源3からの光を画像信号により変調して画像を形成する光変調器(ライトバルブ)4と、ライトバルブ4の画像を拡大投影するためのレンズユニット5と、投影光8を反射してスクリーン9に導くミラー7とを有している。そして、ハウジング2の表面にスクリーン9が配置されており、そのスクリーン9にライトバルブ4の画像が拡大して投影される。ライトバルブ4としては、液晶パネルやマイクロミラー素子によるDMDパネルなどを採用できる。
図2に、投写用のレンズユニット5の概略を示してある。レンズユニット5は、複数枚のレンズ20と、レンズユニット5の内部で光路を折り曲げるためのプリズム6と、これらを収納したレンズ保持ユニット10とを備えている。レンズ保持ユニット10は、全体としてL字型になっており、内蔵されたプリズム6によりレンズユニット5の内部で光を90度曲げて投影光を出力する。この投影光は、ミラー7を介してスクリーン9に投影され画像を形成する。複数枚のレンズ20は、スクリーン9の側から順に第1のレンズ群21と、第2のレンズ群22と、第3のレンズ群23に分かれて配置されている。第1のレンズ群21は、プリズム6のスクリーン側に配置され、第2のレンズ群22および第3のレンズ群23は、プリズム6のライトバルブ側に配置されている。
このレンズユニット5のレンズ保持ユニット10は、第1のレンズ群21を収納し保持するための筒状の第1のシェル11と、第2のレンズ群22を収納し保持するための筒状の第2のシェル12と、第3のレンズ群23を収納し保持するための筒状の第3のシェル13と、プリズム6を保持し光路が90度曲がった接続用の第4のシェル14とを備えている。これらのシェル(ホルダ)11〜14のうち、第3のシェル13と第2のシェル12とは、第2のシェル12のライトバルブ4の側に対して、第3のシェル13が位置調整した後に固定される取り付け構造となっている。第4のシェル14と第2のシェル12とは、第2のシェル12のスクリーン9の側に固定される接続構造になっている。第1のシェル11と第4のシェル14とは、第4のシェル14の90度曲がったスクリーン9の側に対して、第1のシェル11が位置調整した後に固定される接続構造になっている。
図3に、レンズユニット5のレンズ群21〜23およびプリズム6により構成される光学系を模式的に示してある。なお、この図は、レンズ群21、22および23のレンズの枚数は省略し、さらに、光路も模式的に示してある。ライトバルブ4により形成された画像の投影光29は、第3のレンズ群23、および第2のレンズ群22により処理され、プリズム6の位置では、光軸26より紙面の後方の領域を用いて角度が変えられる。そして、プリズム6により、立体的に90度方向に反射された投影光29は、第1のレンズ群21により処理され、スクリーン9に向けて出力される。したがって、プリズム6は、光軸25および26より紙面の後方の部分だけがあれば足り、破線で示した部分96は不用であり、本レンズユニット5においては装着されていない。このため、プリズム6をカバーする第4のシェル14においては、内部に形成される光路の断面の半分の面積が光学的には有効に利用されることになる。
本例のプロジェクタ装置1は、投写用のレンズユニット5によりミラー7を介してスクリーン9に対して斜め下方から投影光を投写する光学系が採用されている。したがって、スクリーン9における画像の台形歪みを防ぐために、ライトバルブ4で台形補正された画像が形成される。スクリーン9に画像を投影する際に、台形歪が大きい場合は、補正された画像の底辺とレンズの直径とを一致させ、レンズの半分の領域を用いて投影光を処理することがレンズの面積を最も有効に利用することができることは上述した通りである。本例のレンズユニット5においては、光路を90度曲げるプリズム6においても、光学的に有効な部分が光軸25および26に対して図面の後ろ側に限定される光学設計になっており、その領域に投影光を第2のレンズ群22から第1のレンズ群21に反射するようにプリズム6を配置すれば所望の光学性能を得ることができる。逆に、他の領域には有効な投影光が及ばないので、他の領域の光は反射せずに吸収することが望ましいといえる。
図4にレンズユニット5の外観の詳細を斜視図により示してある。また、図5に、レンズユニット5のレンズ保持ユニット10を各々のシェルに分離した状態で斜視図により示してある。この例では、第2のシェル12、第3のシェル13および第4のシェル14は、それぞれクラムシェルタイプのホルダであり、光軸の上下または左右2つに分割された同一形状のサブユニットにより構成されており、それらをネジ止めなどの方法によって接合することにより1つのほぼ円筒形のシェルが形成されている。このため、第2のシェル12は同一形状の2つの第2のサブユニット32を備え、第3のシェル13は同一形状の2つの第3のサブユニット33を備え、第4のシェル14は同一形状の2つの第4のサブユニット34を備えている。第1のシェル11は、第1のレンズ群21の配列が一方から挿入しやすい構成になっているので、クラムシェルタイプは採用されていない。しかしながら、他のシェルと同様に、第1のシェル11もクラムシェルタイプのホルダとすることは可能である。
第2のシェル12および第3のシェル13はほぼ筒型であり、内部において第2のレンズ群22および第3のレンズ群23を半径方向から保持している。これらのシェル12および13は、第3のシェル13を第2のシェル12に挿入し、第3のシェル13の位置を調整した後、ネジ止めなどによって固定される。これにより、第2のシェル12により保持された第2のレンズ群22と、第3のシェル13により保持された第3のレンズ群23との光軸26の光学的な距離が調整され、焦点補正、収差補正などの光学性能が良好なレンズユニットを提供できる。
第2のシェル12と第4のシェル14の接合部は、全体が四角形に近いフランジ16および17aになっており、それらを重ね合わせてネジ止めすることにより、第2のレンズ群22に対して所望の距離にプリズム6が固定される。シェル14のフランジ17aに対して垂直に交差する位置には、第1のシェル11を差し込むためのロート状の接続口19が形成されている。第4のシェル14に対して、第1のシェル11は、光軸25の方向の位置を調整した後、ネジ止めなどにより接続される。これにより、第2のシェル12により保持された第2のレンズ群22と、第1のシェル11により保持された第1のレンズ群21との光軸25の光学的な距離が調整され、焦点補正、収差補正などの光学性能が良好なレンズユニットを提供できる。
第4のシェル14は、光軸25に対して対称な位置に第2のシェル12と接続することができるフランジ17aおよび17bを備えた接続構造(第2の接続構造)18を備えている。このため、接続用の第4のシェル14の外形は、第1のシェル11の光軸25に対して対称な構成となっている。また、第1のシェル11との接続口19は第1の接続構造であり、基本的な形態は円形であり、光軸25に対して対称な構成となっている。したがって、第4のシェル14を光軸25の回りに180度回転させても、第4のシェル14を第2のシェル12に取り付けることができ、第1のシェル11を接続口19に取り付けることができる。第4のシェル14の回転対称な、共役な位置に形成された接続構造18のフランジ17aおよび17bは、第2のシェル12のフランジ16のねじ孔16sと対峙する角度の間隔でねじ孔17sが形成されている。さらに、それぞれのねじ孔17sから若干シフトした位置にねじ止め用の工具を通す孔17hが形成されており、これらのフランジ17aおよび17bにおいては、ねじ孔17sと工具用の孔17hの位置が入れ替わっている。したがって、第2のシェル12と接続しない方もフランジ17bとなっていても、そのフランジ17bを通してフランジ17aと16とをねじ止めすることができる。
図6に、第2のサブユニット32、第3のサブユニット33および第4のサブユニット34の斜視図を示してある。第2のサブユニット32および第3のサブユニット33は、ほぼ筒状の第2のシェル12および第3のシェル13をそれぞれ光軸26に沿って半割した形状をしており、内部にレンズの縁を差し込んで固定できる構造27および28を備えている。したがって、これら半割れのサブユニット32〜34を、光軸を中心に接続することにより、それぞれのシェル12〜14を組み立てることができる。レンズユニット5を組み立てる際は、一方の第2のサブユニット32および第3のサブユニット33に第2のレンズ群22および第3のレンズ群23をそれぞれ構成するレンズを差し込んで、他方の第2のサブユニット32および第3のサブユニット33を接合する。これにより、第2のレンズ群22および第3のレンズ群23を、第2のシェル12および第3のシェル13によりそれぞれ半径方向から保持することができる。同一形状のサブユニット同士を接合するクラムシェルタイプのホルダであると、接合する2つのサブユニットは同一の型から成形され、それらのサブユニットの製造公差は同一になる。したがって、同一の製造公差のサブユニットにより複数枚のレンズを保持するため、第2のレンズ群22および第3のレンズ群23を、光軸26を中心として精度よく直線状に保持することができる。したがって、レンズユニット5を構成する複数枚のレンズの光軸を揃え易く、光学的性能の高いレンズユニットを歩留まり良く低コストで製造できる。
図7に、接続用の第4のサブユニット34の構造を、斜視図を用いて示してある。第4のサブユニット34は、光路を折り曲げる光学素子である三角プリズム6が収納される三角柱状の収納部41と、第1のシェル11が挿入される接続部分19を形成する半円錐状の凹部45と、第2のシェル12と接続するためのフランジ17aおよび17bを具備する接続構造18とを備えている。三角柱状の収納部41は、一方のフランジ17aに面する側42と、第1のシェル11との接続口19に面する側43が開口になっており、光を通す。したがって、第4のシェル14の収納部41は、両側の接続構造18の内、一方の側に面した開口42から入射された光をプリズム6で90度折り曲げて開口43から接続口19に向けて出射する光路となる。
2つの同一構成のサブユニット34を、図7に示すように光軸25を中心に組み合わせると、接続構造18は光軸25に対称な位置に形成されているので、第2のシェル12に接続するフランジ17aは組み立てられ、第2のシェル12に接続可能な第4のシェル14が組み立てられる。一方、プリズム6を取り付け可能な光路41は、サブユニット同士で交差し、一方のサブユニット34の光路41を、上述したように第2のシェル12から第1のシェル11に配置すると、他方のサブユニット34の光路41は、第2のシェル12とは反対側に向いてしまい、有効に投影光が通過しない。しかしながら、図3に基づき説明したように、本例のレンズユニット5においては、プリズム6が配置される、光軸を曲げる箇所で、光軸25および26に垂直な面の半分が有効であれば良い光学設計になっている。したがって、同一形状のサブユニット34を組み合わせた接続用のシェル14は、光学的にも何らディメリットはなく、第2のシェル12の第2のレンズ群22からの投影光29を有効に反射して90度向きを変えて、第1のシェル11の第1のレンズ群21に供給する。
第4のシェル14のサブユニット34の内、一方は光学的には利用されない。したがって、一方のサブユニット34の光路41には、プリズム6が設置されていない。また、プリズム6が配置されないサブユニット34の開口42は、黒色のテープなどの適当な封鎖部材49により遮光されている。
なお、本例においては、接続用のシェル14を第1のシェル11および第2のシェル12から独立させているが、これらのシェルと一体にしてクラムシェルタイプにすることも可能である。1つの構成は、第1のシェル11をクラムシェルにして、第4のシェル14と一体にする構成である。光路を90度曲げた方向のレンズ間の距離を調整する箇所がなくなるので、焦点調整のフレキシビリティーが減少する可能性があるが、レンズ保持ユニット10を構成する部品点数をさらに削減できるというメリットがある。もう1つの構成は、第2のシェル12と接続用のシェル14を一体にすること構成である。この場合は、第1のシェル11に対する第1の接続構造19を光軸26に対称な位置に形成する必要がある。この構成は、第2のシェル12と第4のシェル14とを一体にするためシェルサイズが大きくなり、成形精度を維持することが難しい可能性がある。しかしながら、第2のシェル12と第4のシェル14とを接続するためのフランジを省くことができ、レンズ保持ユニット10を構成する部品点数を削減できるというメリットもある。
また、上記では、光路を曲げる光学素子としてプリズムを採用した例を示しているが、鏡などの他の光学素子を採用したレンズユニットにおいても本発明を提供できる。また、光路を折り曲げる角度は90度に限定されない。たとえば、第4のシェル14において、第2のシェル12と第1のシェル11とが90度以上の角度で組み合わされる場合は、第2の接続構造18を共役な位置、すなわち、光軸25に対して対称な位置と、光軸25に対して同じ角度になるように設ける必要がある。
また、リアプロジェクタ装置、それに適したレンズシステムおよびレンズ保持ユニットを説明したが、本発明のレンズ保持ユニットおよびレンズユニットは画像を投影する全てのシステムに適用することが可能である。また、画像を投影するシステムに限定されずに、レンズを用いる光学装置または光学システムにも適用することができる。
リアプロジェクタの概略構成を示す図である。 本発明のレンズユニットの概略構成を示す図である。 本発明のレンズユニットの光学系を示す図である。 レンズユニットの外観を、各々のシェルを接続した状態で示す斜視図である。 レンズユニットの外観を、各々のシェルを分離した状態で示す斜視図である。 各々のシェルを構成するサブユニットを示す斜視図である。 接続用の第4のシェルの詳細を示す斜視図である。
符号の説明
1 リアプロジェクタ装置
4 ライトバルブ(光変調器)
5 レンズユニット
6 プリズム
9 スクリーン
10 レンズ保持ユニット
11 第1のシェル
12 第2のシェル
13 第3のシェル
14 第4のシェル(接続用のシェル)
18 第2の接続構造
19 第1の接続構造
21 第1のレンズ群
22 第2のレンズ群
23 第3のレンズ群
32 第2のサブユニット
33 第3のサブユニット
34 第4のサブユニット

Claims (6)

  1. 第1のレンズ群を保持するための第1のシェルと、
    第2のレンズ群を保持するための第2のシェルと、
    前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間の光路を折り曲げる光学素子を保持するための接続用のシェルとを有し、
    前記接続用のシェルは、光軸を中心に接合された同一形状の2つの接続用のサブユニットを備え、一方の前記接続用のサブユニットの光路のみが有効に使用され、さらに、前記第1のシェルに接続するための第1の構造と、前記第2のシェルに接続するための第2の構造とを具備し、前記第1の構造および前記第2の構造の少なくとも一方を共役な2つの位置に具備する、レンズ保持ユニット。
  2. 請求項1において、前記第1のシェルおよび第2のシェルの少なくともいずれかは、光軸を中心に接合された同一形状の2つのサブユニットを備えているレンズ保持ユニット。
  3. 第1のレンズ群を保持するための第1のシェルと、
    第2のレンズ群を保持するための第2のシェルとを有し、
    前記第1のシェルは、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間の光路を折り曲げる光学素子を保持するための接続部分を備えており、
    前記第1のシェルは、光軸を中心に接合された同一形状の2つの第1のサブユニットを備え、少なくとも前記接続部分においては、前記第1のサブユニットの光路のみが有効に使用され、さらに、前記第2のシェルに接続するための第2の構造を共役な2つの位置に備えているレンズ保持ユニット。
  4. 請求項1または3において、当該レンズ保持ユニットは、光変調器からの投影光をスクリーンに投写するレンズユニット用であり、前記第1のレンズ群および前記第2のレンズ群のうち、一方のレンズ群は前記光変調器の側に位置し、他方のレンズ群が前記スクリーンの側に位置する、レンズ保持ユニット。
  5. 請求項4に記載のレンズ保持ユニットと、前記第1のシェルに保持された第1のレンズ群と、前記第2のシェルに保持された第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間の光路を折り曲げる光学素子とを有するレンズユニット。
  6. 請求項5に記載のレンズユニットと、光変調器と、スクリーンとを有し、
    前記レンズユニットにより、前記光変調器からの投影光を曲げて前記スクリーンに投写する画像表示装置。
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