JP2006081532A - 水質環境改善の漁業被害予防システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 閉鎖性水域の内湾の水質環境改善は急務である。内湾の広大な水域の水質環境改善は、並大抵のプロセスでは不可能であり、その漁業被害予防には、自然との共生、費用対効果等から技術的に考察する必要がある。特に、海苔養殖の被害予防は、オフシーズンに対応する必要があり、養殖場の広範な水域の環境改善は、区域の沈殿物スカム分解促進のロケーション整備を施工し、「覆砂」「耕耘」に変わる技術的展望を持つ水質環境改善が急務である。
【解決手段】 本発明は、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pと機能性炭団C・Ca(OH)2により、オフシーズンに珪藻赤潮の発生を抑制して、海苔養殖場の水質環境改善を図り、海苔養殖の適切な栄養塩濃度を提供すると共に、閉鎖性水域の内湾のステージの浄化機能強化、土質改良、沈殿物スカム分解促進のロケーション整備し、水質環境改善するものであり、より良い水域を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pと機能性炭団C・Ca(OH)2により、オフシーズンに珪藻赤潮の発生を抑制して、海苔養殖場の水質環境改善を図り、海苔養殖の適切な栄養塩濃度を提供すると共に、閉鎖性水域の内湾のステージの浄化機能強化、土質改良、沈殿物スカム分解促進のロケーション整備し、水質環境改善するものであり、より良い水域を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水質環境改善の漁業被害予防システムに関するものであり、海苔養殖「色落ち」被害予防を課題とする。
近年、閉鎖性水域の内湾の富栄養化で水質汚濁が進み、赤潮の発生で漁業被害、赤潮の誘発による青潮の酸欠で、各種の魚貝類被害が多発している。海苔養殖においても、海苔葉体の色素含量の低減して葉体色が黄褐色化「色落ち」が発生し、品質低下による収入減を招き、社会的問題になっている。色落ちは、多くの理由があるが、人為的な富栄養化の水質汚濁が主因の珪藻赤潮が大きな要因であり、漁業被害予防には、水質環境改善が急務である。
従来の水質浄化機能は、潮の満ち引きと海水の循環により、自然の水質浄化が推進され、技術的に特別の施工する必要がなかったが、近年、閉鎖性水域のバルト海・東京湾・有明海等の国内外おいて、ベイエリアの人口増加と経済活動により、人為的な富栄養化で水質浄化の負荷が特段に大きくなり、水質汚濁が進行している。この水質汚濁が、水質悪化・赤潮・アオコの主因であり、漁業被害、海苔色落ち被害予防には、内湾のロケーション整備が必要である。
従来は、干潟を含め海苔養殖のステージに、「覆砂」をすることにより、養殖場の低質を環境改善し、被害応急の対応を図ってきたが、新たな山砂の確保も困難であり、山砂の重量と施工形態及び費用対効果から敬遠されている。同じく「耕耘」は、効果的であるが労力的に無理がある。耕耘は、被覆している沈殿物を耕すことにより、取り除くものであり最も効果的であるが、手段と労力から検討する必要があるものと考察される。
閉鎮性水域の内湾の水質環境改善は急務である。 内湾の広大な水域の水質環境改善は、並大抵のプロセスでは不可能であり、その漁業被害予防には、自然との共生、費用対効果等から、技術的に考察する必要がある。特に、海苔養殖の被害予防は、オフシーズンに対応する必要があり、養殖場の広範な水域の環境改善、区域の沈殿物スカム分解促進のロケーション整備を施工し、「覆砂」「耕耘」に変わる技術的展望を持つ水質環境改善が急務である。
本発明は、オフシーズンに、閉鎖性水域の水質浄化、沈殿物スカム分解促進のロケーション整備し、漁業被害予防をする。これは、内湾の干潟を含めた浄化機能強化、土質改良、既存の沈殿物スカム分解促進、水域の環境改善の事前工程の水質浄化による珪藻赤潮・アオコの抑制で、水質環境改善を行う総合的なプロセスを提供し、被害予防するものである。
本発明は、自然との共生を主眼に、バイオマス材を活用する。微量の化学薬物投与でも、蓄積することにより、思わぬ副作用を招く恐れがあるので、使用すべきではないものと考察する。バイオマス材の作用は、スローであるが、確実であり、自然との共生をする。
本発明は、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団により、オフシーズンに珪藻赤潮の発生を抑制して、海苔養殖場の水質環境改善を図り、海苔養殖の適切な栄養塩濃度の誘導を提供すると共に、閉鎖性水域の内湾のステージの浄化機能強化、土質改良、沈殿物スカム分解促進のロケーション整備し、水質環境改善するものであり、より良い水域を提供する。
本発明は、海苔養殖のオフシーズンに事前工程として、「覆砂」「耕耘」に代り、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団による水質環境改善を図り、海苔養殖の適正な栄養塩濃度の誘導を提供する。
水質環境改善において、施工形態・労力・費用対効果より、「覆砂」「耕耘」を考慮するならば、再検討が必要である。このために本発明は、利便性と機能性により、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団を活用し、水質環境改善を図るものである。燻炭・カキ殻ペレットは、安価で量的にも確保できると共に、機能性炭団の安全性も確保できるものである。
水質環境改善において、施工形態・労力・費用対効果より、「覆砂」「耕耘」を考慮するならば、再検討が必要である。このために本発明は、利便性と機能性により、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団を活用し、水質環境改善を図るものである。燻炭・カキ殻ペレットは、安価で量的にも確保できると共に、機能性炭団の安全性も確保できるものである。
本発明は、「覆砂」「耕耘」に代わり、バイオマス材の燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団により、海苔養殖場のロケーション整備し、被害予防を図るものである。この燻炭・カキ殻ペレットと機能性炭団を、閉鎖性水域の内湾において、広く薄く間隔を設定し、水質の状況により、繰り返し施工することが、スローではあるが確実に水質環境改善を図り、漁業被害予防をするものである。
本発明の実施の形態を、海苔養殖場のステージで説明するものであり、閉鎖性水域の水質環境改善は、内湾というステージに拡大し、スタイルは同様である。
図1に示すとおり、海苔養殖場Gより、大幅に広範な水域に、燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを広く薄く散布する。燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを、気象と海象条件により、潮流に沿い広く薄く間隔を持ちながら数回散布する。燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを、広く薄く間隔を持ちながら散布することにより、異物である炭Cが海象との融合し、生態系を変調することなく海水に浮遊する有機汚濁物を吸着して、炭Cの比表面積の空隙率において、自然界のカキ殻OSが持つ微生物の生物分解を、スローではあるが確実に誘導すると共に、炭Cの熱吸収で海水の循環を促し、有機汚濁物の熱分解処理と対流による分散を図り、広範な水域の水質環境改善をするものである。
図1に示すとおり、海苔養殖場Gより、大幅に広範な水域に、燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを広く薄く散布する。燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを、気象と海象条件により、潮流に沿い広く薄く間隔を持ちながら数回散布する。燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを、広く薄く間隔を持ちながら散布することにより、異物である炭Cが海象との融合し、生態系を変調することなく海水に浮遊する有機汚濁物を吸着して、炭Cの比表面積の空隙率において、自然界のカキ殻OSが持つ微生物の生物分解を、スローではあるが確実に誘導すると共に、炭Cの熱吸収で海水の循環を促し、有機汚濁物の熱分解処理と対流による分散を図り、広範な水域の水質環境改善をするものである。
図2に示すとおり、海苔養殖場Gに潮流に沿いベースラインBRを設定し、ベースラインBRに間隔を設けて、機能性炭団C・Ca(OH)2を施工する。機能性炭団C・Ca(OH)2は、崩壊しながら養殖場の低質に、内在する過酸化カルシュウムCa(OH)2より酸素「Ca(OH)2+H2O→Ca(OH)2+1/2O2↑」補給し、好気性微生物の活性化による既存の沈殿物スカム分解促進と崩壊して潮流の作用を受けて分散し、炭Cの形状でスカムに吸着して、炭Cの比表面積の空隙率で、自然界の微生物の生物分解のステージを提供することにより、土質改良と水質浄化の機能強化を図る。機能性炭団C・Ca(OH)2は、ベースラインBRを移行して施設し、より広範な範囲の機能強化を図るものである。
図3に示すとおり、燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pは、籾殻を蒸し焼きにした燻炭Cの粉炭とカキ殻OSを粉砕した細粒を混合し、水溶性糊を添加しながら圧縮してペレットPにする。燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pすることにより、散布の利便性を高めると共に、量的な調整を容易くするものである。混合比率は、水質の状況により調整するものである。
図4に示すとおり、機能性炭団C・Ca(OH)2の形成は、魚毒性Aの過酸化カルシウムCa(OH)2を、微粉炭Cで包み水溶性糊で固形化した物で、サイズはテニスボール位とするものである。サイズを小さくして、数量で、土質改良と水質浄化の機能動向を調整する。
宝の海といわれた有明海も死の海となり、各種の漁業被害は、社会問題としてクローズアップされている。漁業被害の発生には多くの理由があり、大きな要因に富栄養化の水質汚濁がある。漁業被害の軽減には、水質環境改善が不可欠であり、単発的な提案ではなく、自然と共生した総合的なプロデュースが必要である。
本発明は、水質環境改善を、バイオマス材による総合的にプロデュースするものであり、浄化機能強化、土質改良、沈殿物スカム分解促進、これらによる赤潮の解消の技術展望を提案し、海苔養殖「色落ち」被害予防を願うものである。
本発明の燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pと機能性炭団C・Ca(OH)2は、各種養殖場の水質環境改善に利活用することが可能であり、生産性の向上を切望する。また、閉鎖性水域の内湾の水質環境改善を利活用し、ロケーション整備をするものである。
[図1]は、海苔養殖場に燻炭・カキ殻ペレットを散布した平面図である。
[図2]は、海苔養殖場に機能性炭団を施設した平面図である。
[図3]は、燻炭・カキ殻ペレットの断面図である。
[図4]は、機能性炭団の断面図である。
[図2]は、海苔養殖場に機能性炭団を施設した平面図である。
[図3]は、燻炭・カキ殻ペレットの断面図である。
[図4]は、機能性炭団の断面図である。
海苔養殖場 G
燻炭・カキ殻ペレット (C・OS)P
炭 C
カキ殻 OS
ベースライン BR
機能性炭団 C・Ca(OH)2
過酸化カルシュウム Ca(OH)2
ペレット P
燻炭・カキ殻ペレット (C・OS)P
炭 C
カキ殻 OS
ベースライン BR
機能性炭団 C・Ca(OH)2
過酸化カルシュウム Ca(OH)2
ペレット P
Claims (4)
- 海苔養殖場Gより、大幅に広範な水域に、燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pを、広く薄く数回散布し、炭Cが海水に浮遊する有機汚濁物を吸着して、比表面積の空隙率において、自然界のカキ殻OSが持つ微生物の生物分解を誘導すると共に、炭Cの熱吸収で海水の循環を促し、有機汚濁物の熱分解処理と対流による水質環境改善の漁業被害予防システム。
- 海苔養殖場Gに設定したベースラインBRに、間隔を設けて機能性炭団C・Ca(OH)2施工して、酸素「Ca(OH)2+H2O→Ca(OH)2+1/2O2↑」補給し、好気性微生物の活性化による沈殿物スカム分解促進すると共に、炭Cの比表面積の空隙率で、自然界の微生物の生物分解のステージを提供することにより、土質改良と水質浄化の機能強化を図る水質環境改善の漁業被害予防システム。
- 籾殻を蒸し焼きにした燻炭Cの粉炭とカキ殻OSを粉砕した細粒を混合し、水溶性糊を添加しながら圧縮してペレットPにすることを特徴の燻炭・カキ殻ペレット(C・OS)Pの製造方法。
- 魚毒性Aの過酸化カルシュウムCa(OH)2を、微粉炭Cで包み水溶性糊で固形化することを特徴の機能性炭団C・Ca(OH)2の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004304906A JP2006081532A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 水質環境改善の漁業被害予防システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008245617A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 農水産廃棄物を利用した、水域へのケイ素補給用栄養塩組成物及びその製造システム |
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2004
- 2004-09-17 JP JP2004304906A patent/JP2006081532A/ja active Pending
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