JP2006080327A - 蓋体を具えた電気機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デジタルカメラは、キャビネット2上に、蓋体4をスライド可能に設けるとともに、該蓋体4を閉じ状態にて係止するロック機構41を設けている。蓋体4はキャビネット2上をスライドして、ロック機構41の係止又は係止解除位置に達する。キャビネット2内には、閉じ状態の蓋体4に連繋して、蓋体4のスライド位置に基づいてロック機構41の係止又は係止解除状態を検出するスイッチSWが配備されている。
【選択図】 図7
Description
蓋体(4)の裏側には、支持部材(3)に係合する押圧部材(5)が設けられ、該押圧部材(5)に一体に設けられた釦(51)が蓋体(4)の上面から露出している。蓋体(4)の閉じ状態で、支持部材(3)が押圧部材(5)に係合することにより、図16(a)に於ける蓋体(4)の左向きの移動が規制される。蓋体(4)の先端部には、鉤片(40)が設けられ、ケース(1)の上面には、蓋体(4)の閉じ状態で、鉤片(40)を係止する爪片(12)が設けられている。鉤片(40)と爪片(12)とで、蓋体(4)のロック機構(41)を形成する。
従って、蓋体(4)のロックが解除されていれば、その旨を使用者に報知することが求められる。そこで出願人は、蓋体(4)がスライドされてロック又はロック解除されることに鑑みて、蓋体(4)のスライド操作に合わせてON、OFFされるスイッチをキャビネット(2)に設け、ロック又はロック解除状態を報知することを着想した。
本発明の目的は、簡素な構成で、蓋体のロック又はロック解除を検出することにある。
蓋体(4)はキャビネット(2)上をスライドして、ロック機構(41)の係止又は係止解除位置に達し、キャビネット(2)内には、閉じ状態の蓋体(4)に連繋して、蓋体(4)のスライド位置に基づいてロック機構(41)の係止又は係止解除状態を検出するスイッチ(SW)が配備されている。
従って、蓋体(4)のスライド動作に合わせて、蓋体(4)のロック又はロック解除がスイッチ(SW)によって検出されるから、簡素な構成で、蓋体(4)のロック又はロック解除を検出することができる。
図1は、電気機器であるデジタルカメラのキャビネット(2)を上下逆にして示す斜視図である。キャビネット(2)は一側部に電池(9)用のケース(1)を形成している。該ケース(1)は、電池(9)が通過する電池用開口(61)が開設された上板(6)の下側に、電池(9)が収納される容器(10)を設けて構成される。
上板(6)の側縁部には軸受け(60)(60)が設けられ、該軸受け(60)(60)に架けられた軸(31)に、金属板を折曲して形成された支持部材(3)が上下回動可能に嵌まる。軸(31)は左右に延びている。支持部材(3)は上板(6)上に設けられた突起(図示せず)と一方の軸受け(60)に挟まれて軸(31)に沿う移動を規制されている。支持部材(3)の上には金属板から成る押さえ部材(7)が載置され、支持部材(3)の下側には、蓋体(4)が配備される。押さえ部材(7)は蓋体(4)に取り付けられ、後記の如く、蓋体(4)の閉じ状態で、蓋体(4)と押さえ部材(7)は一緒に左右に移動する。蓋体(4)が開いた状態では、蓋体(4)と押さえ部材(7)は左右移動を規制されており、この移動を規制する構造は後記する。尚、電池(9)は側面に端子(90)(90)を設けており、押さえ部材(7)及び支持部材(3)には所謂、端子板の役目はない。
上板(6)上にて、軸(31)と反対側の側縁部には、第1壁(62)が設けられ、上板(6)上の左端部には第2壁(63)が立っている。
(ロック機構)
蓋体(4)のロック機構(41)を説明する。図1に示す如く、蓋体(4)の両側には、第1爪片(42)、第2爪片(43)が設けられ、上板(6)上には、第1爪片(42)が嵌まる鉤片(12)が設けられている。第2爪片(43)は第2壁(63)に開設された孔(63a)に嵌まる。図3に示すように、閉じた蓋体(4)を左にスライドさせて、第1爪片(42)を鉤片(12)に、第2爪片(43)を孔(63a)に嵌めれば、蓋体(4)は上板(6)にロックされて、不用意に開かない。即ち、第1爪片(42)と鉤片(12)、第2爪片(43)と孔(63a)とにより蓋体(4)のロック機構(41)を構成する。蓋体(4)の両側にロック機構(41)(41)を設けることにより、ロック動作が安定する。
蓋体(4)が開いた状態で、蓋体(4)が不用意に左右移動すると、蓋体(4)を閉じた際に、第1爪片(42)が鉤片(12)に当たり、蓋体(4)をロックすることができない。従って、本例では、蓋体(4)と支持部材(3)との間に、蓋体(4)が開いた状態で、蓋体(4)の不用意な左右移動を規制する止め機構(70)を設けている。この詳細を説明する。
図4は、蓋体(4)の裏面図であり、図5は、図4の分解裏面図である。押さえ部材(7)には、第1開口(71)及び第2開口(72)が開設され、該第1開口(71)は水平部(71a)と、該水平部(71a)の左端から下向きに延びた垂直部(71b)とを具えたL字形である。また、第2開口(72)内には、水平片(73)が設けられ、該水平片(73)の先端部は下向きに曲がった折曲部(74)を形成している。この折曲部(74)は蓋体(4)のスライド時に、操作者にクリック感を与えるために設けられており、後記する。押さえ部材(7)上にて、第2開口(72)の上下には、夫々第1、第2突起(75)(76)が下向きに突出している。
第3開口(33)は垂直部(33a)と、該垂直部(33a)の下端部及び長手方向の中央部から夫々左向きに延びた水平部(33b)(33b)を具えている。前記水平片(73)の折曲部(74)は、第3開口(33)の垂直部(33a)に嵌まっている。
軸(31)には、ネジリバネ(34)が嵌まり、該ネジリバネ(34)により蓋体(4)及び押さえ部材(7)は開き方向に付勢されている。また、軸(31)にはスイッチ操作レバー(35)が嵌まり、該スイッチ操作レバー(35)は軸(31)に嵌まる押しバネ(36)により支持部材(3)に向けて付勢されている。スイッチ操作レバー(35)については、後記する。
図7は、ケース(1)の背面図である。容器(10)の背面には回路基板(14)が取り付けられ、該回路基板(14)の上端部には、スイッチ(SW)が取り付けられている。スイッチ(SW)はスイッチ操作レバー(35)に嵌まり、蓋体(4)がロックされているか否かを検出する。即ち、蓋体(4)は閉じ状態にて左右に移動して、ロック又はロック解除され、スイッチ操作レバー(35)は蓋体(4)に嵌合しているから、蓋体(4)の左右移動により、スイッチ操作レバー(35)がスイッチ(SW)をON、OFF操作する。スイッチ(SW)はキャビネット(2)上のランプ等の報知手段(図示せず)に繋がり、蓋体(4)がロックされているか否かは使用者に報知される。
スイッチ(SW)は、回路基板(14)のパターンの配置等により、左右位置を含め取付け位置の変更を求められることが多い。この場合、喩えスイッチ(SW)の左右位置の変更を求められても、スイッチ操作レバー(35)の形状を変更すれば対応できる。即ち、スイッチ(SW)の取付位置を変更することに対し、設計上の余裕を持たせることができる。
蓋体(4)を開いた状態から閉じる際の動作を、以下に示す。
図8(a)、(b)は、蓋体(4)が開き完了した状態を示す側面断面図である。前記の如く、蓋体(4)はネジリバネ(34)により開き方向に付勢されている。図8(a)に示す如く、支持部材(3)の第3突起(32)は、第1開口(71)の垂直部(71b)の下端部に位置している。これは、蓋体(4)の下端部がケース(1)の外側のキャビネット(2)に当たっているからである。
ネジリバネ(34)に抗して蓋体(4)を閉じると、図9に示すように、ガイド突起(44)が案内片(64)に当たる。案内片(64)は、軸(31)に向かって下向きに傾いた斜面(68)を具えており、ガイド突起(44)は斜面(68)を伝って移動する、即ち蓋体(4)は軸(31)に向かって移動し、ガイド突起(44)と案内片(64)は蓋体(4)を軸(31)に向けて移動させる案内機構(25)を構成する。尚、ガイド子(46)に小斜面(47)を形成し、該小斜面(47)を第1壁(62)に当てて、蓋体(4)を軸(31)に向かって移動させてもよい。
蓋体(4)を指で左方に押すと、図11(b)に示すように、第1開口(71)の水平部(71a)が第3突起(33)に、第1突起(75)及び第2突起(76)が第3開口(33)の水平部(33b)(33b)(図5参照)に夫々案内されて、蓋体(4)及び押さえ部材(7)が左に動く。このとき、図12に示すように、第3開口(33)の垂直部(33a)に嵌まっていた水平片(73)の折曲部(74)が、垂直部(33a)から脱出する。このときの折曲部(74)の弾性変形動作により、操作者は指先にクリック感を感じ、蓋体(4)を移動させたことが実感できる。蓋体(4)は図2(a)に示す状態から、図2(b)に示す状態に移動したのであり、蓋体(4)はロックされる。また、図13に示すように、嵌合子(45)がスイッチ操作レバー(35)を左に押すからスイッチ(SW)が操作されて、蓋体(4)がロックされたことが検出される。
尚、出願人の実験では、図10に示すように、ガイド突起(44)が斜面(68)を下降完了する前に、蓋体(4)が左に移動可能となる不具合が生じた。これは設計上では、ガイド突起(44)が斜面(68)を下降完了してから、蓋体(4)が左に動くが、ガイド突起(44)、斜面(68)等の部品の寸法誤差によりかかる不具合が生じたものと推察される。従って、出願人はかかる不具合を防ぐべく、図14に示すように、蓋体(4)の閉じ途中で、左側から見て嵌合子(45)に被さる位置に当て片(66)を設け、蓋体(4)が軸(31)に最も接近した際に、嵌合子(45)が当て片(66)から外れることを着想している。これにより、ガイド突起(44)が斜面(68)を下降完了する前に、蓋体(4)が左に移動可能となる不具合は解消された。
従って、蓋体(4)のスライド動作に合わせて、蓋体(4)のロック又はロック解除がスイッチ(SW)によって検出されるから、簡素な構成で、蓋体(4)のロック又はロック解除を検出することができる。
上記例では、蓋体(4)にガイド突起(44)が、上板(6)に案内片(64)を設けているとしたが、蓋体(4)に案内片(64)を、上板(6)にガイド突起(44)を設けてもよい。
(3) 支持部材
(4) 蓋体
(25) 案内機構
(31) 軸
(41) ロック機構
(44) ガイド突起
(64) 案内片
(68) 斜面
Claims (3)
- キャビネット(2)上に、蓋体(4)をスライド可能に設けるとともに、該蓋体(4)を閉じ状態にて係止するロック機構(41)を設け、
蓋体(4)はキャビネット(2)上をスライドして、ロック機構(41)の係止又は係止解除位置に達し、キャビネット(2)内には、閉じ状態の蓋体(4)に連繋して、蓋体(4)のスライド位置に基づいてロック機構(41)の係止又は係止解除状態を検出するスイッチ(SW)が配備されたことを特徴とする電気機器。 - キャビネット(2)上に、閉じ状態の蓋体(4)に連繋するスイッチ操作レバー(35)をスライド可能に設け、
蓋体(4)は、スイッチ操作レバー(35)を介してスイッチ(SW)に連繋する請求項1に記載の電気機器。 - 蓋体(4)はキャビネット(2)上の軸(31)を中心に回動して、軸(31)の長手方向に沿ってスライド可能に設けられ、スイッチ操作レバー(35)は軸(31)に嵌まっている請求項2に記載の電気機器。
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