JP2006079894A - シーソーボタン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボタンの揺動支点を自由に設定することができるシーソーボタン構造を提供する。
【解決手段】 特定方向の両端部が選択的に押圧操作されるボタン20と、このボタン20を支持するパネル部材30とを備えている。上記パネル部材30には、上記ボタン20を揺動可能に支持する支持部32が設けられ、この支持部32は、当該支持部32が存在する領域から外れた位置にある仮想軸AXを中心として揺動可能となるように上記ボタン20を支持するものである。上記仮想軸AXは、上記ボタン20の両端部の略中央に対応する位置で上記特定方向及び上記押圧操作方向と略直交する方向に延びている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シーソースイッチ等に利用されるシーソーボタンの構造に関するものである。
従来、シーソーボタンの構造としては、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。このシーソーボタンでは、特定方向の両端部が押圧操作されるボタンが用いられ、その特定方向中央部が、軸心方向が上記特定方向及び押圧操作方向に略直交するピンを介して支持部材に支持されている。そして、上記ボタンの両端部のうち一方を押圧操作することにより、上記ピンを支点としてボタンが揺動して、押圧操作された方の端部が当該押圧操作方向に変位するようになっている。
特開平5−41141号公報
しかしながら、このシーソーボタンにおいては、ピンを支点としてボタンが揺動する構造であるために、そのピンを配設できる位置との関係でボタンの揺動支点を自由に設定することができず、それが問題となることがあった。
例えば、略フラットな表面を有するボタンを操作パネルに設けられた開口内に配設し、その操作パネルの表面とボタンの表面とが略同一平面上に位置するようにしたシーソーボタンにおいては、ボタンを支持する部分が操作パネルの表面から手前側に突出するような構造にすることは外観上好ましくないため、上記ピンはボタンの表面から少し奥に入った位置に配設されることになる。
しかし、このピンの位置では、ボタンの両端部のうち一方を押圧操作すると、その押圧操作された方の端部と反対側の端部は上記特定方向において支点に近づくように移動するが、上記押圧操作された方の端部は上記特定方向において支点から遠ざかるように移動する。そのため、上記押圧操作された方の端部が操作パネルの開口周縁部と干渉しないように、ボタン周縁と開口周縁部との間にある程度の隙間を確保する必要があり、この隙間が美観を損なわせることになっていた。
本発明は、上記のような問題を解決できるように、パネル等によるボタンの支持位置にかかわらず、ボタンの揺動支点を自由に設定することができるシーソーボタン構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、特定方向の両端部が選択的に押圧操作されるボタンが支持部材に支持され、上記ボタンの両端部のうち一方を押圧操作することにより、当該ボタンが揺動してその押圧操作された方の端部が当該押圧操作方向に変位するシーソーボタン構造において、上記支持部材には、上記ボタンを揺動可能に支持する支持部が設けられ、この支持部は、上記ボタンの両端部の略中央に対応する位置で上記特定方向及び上記押圧操作方向と略直交する方向に延びる仮想軸であってその支持部が存在する領域から外れた位置にある仮想軸を中心として揺動可能となるように上記ボタンを支持するものであることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のシーソーボタン構造において、上記ボタンには、上記支持部材の支持部に支持される被支持部が設けられ、この被支持部が上記支持部に対して上記仮想軸を中心とする円弧に沿う方向に相対移動できるように当該被支持部と上記支持部とが係合していることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のシーソーボタン構造において、上記支持部材の支持部と上記ボタンの被支持部の一方は、互いに離間する位置に配された複数のピンを有し、他方は、上記各ピンが嵌合可能で上記仮想軸を中心とする円弧状をなす長孔を有していることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のシーソーボタン構造において、上記支持部材の支持部と上記ボタンの被支持部の他方は、互いに異なる曲率半径を有してその径方向に並ぶ複数の長孔を有しており、これらの長孔に嵌合する位置に上記各ピンが配されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシーソーボタン構造において、上記ボタンの両端部に対応する位置には、当該両端部をそれぞれ均等な付勢力で上記押圧操作方向と反対方向に付勢する付勢手段が設けられ、上記ボタンはその両端部をこの付勢手段に付勢されて、当該ボタンが操作を受けていない非操作状態では、ボタンの両端部のどちらも押圧操作可能な中立位置に保持されるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシーソーボタン構造において、上記支持部材には、開口が形成され、この開口の周縁部は略平坦に形成されており、上記ボタンは、この開口内に配設されているとともに、当該ボタンが操作を受けていない非操作状態で上記開口周縁部と略同一平面上に位置する表面を有し、上記仮想軸は、上記ボタンの表面上またはその近傍に位置しており、このボタンの表面よりも奥側の位置に上記支持部が配設されていることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、支持部材にボタンを揺動可能に支持する支持部が設けられ、この支持部は、当該支持部から外れた位置にある仮想軸を中心としてボタンを揺動可能に支持しているので、その支持部の位置に制約を受けずに揺動支点を好適な位置に設定することができる。
ここで、請求項2に係る発明のように、ボタンの被支持部が上記支持部材の支持部に対して上記仮想軸を中心とする円弧に沿う方向に相対移動できるように当該被支持部と上記支持部とが係合する構成とすれば、簡単な構成でボタンを上記仮想軸を中心に揺動可能に支持することができる。
具体的には、請求項3に係る発明のように、上記支持部材の支持部とボタンの被支持部の一方は複数のピンを有し、他方は上記各ピンが嵌合可能で上記仮想軸を中心とする円弧状をなす長孔を有する構成とすれば、ピンを中心とする揺動を防ぎながらも仮想軸を中心とする揺動のみを行わせることができる。
その場合、共通の長孔に複数のピンを嵌合させるようにしてもよいが、このようにすると長孔の円弧長を大きくしなければならないのに対し、請求項4に係る発明のように、上記支持部材の支持部と上記ボタンの被支持部の他方は、互いに異なる曲率半径を有してその径方向に並ぶ複数の長孔を有しており、これらの長孔に嵌合する位置に上記各ピンが配されていれば、各長孔の円弧長を短く抑えながら、ピンを中心とする揺動の防止及び仮想軸を中心とする揺動を実現できる。この構成は、その長孔の延びる方向に寸法上の制約がある場合に特に有効である。
請求項5に係る発明によれば、ボタンの両端部が付勢手段に付勢されてボタンが中立位置に保持されるように構成されているので、ボタンを押圧操作する際に付勢手段によって適度な弾力感を得られるとともに、その後にその押圧操作を解除すればボタンが中立位置に復帰するため、自動復帰型のシーソーボタンとすることができる。
請求項6に係る発明によれば、ボタンは、支持部材に形成された開口内に配設され、非操作状態でその開口周縁部と略同一平面上に位置する表面を有し、上記仮想軸は、このボタンの表面上またはその近傍に位置しているので、ボタンが当該ボタンの表面から少し奥に入った位置に配設されたピンを支点として揺動する従来構造と比べ、ボタンを押圧操作したときの両端部の揺動半径を小さくすることができ、上記特定方向における両端部の移動距離を共に小さくすることができる。しかも、このボタンの表面よりも奥側の位置に上記支持部が配設されているので、このように仮想軸をボタンの表面上またはその近傍に設定しても、上記支持部をボタンの表面及び開口周縁部よりも手前側に突出させることがない。従って、良好な外観を保ったまま、ボタン周縁と開口周縁部との間の隙間を小さくすることができ、シーソーボタンの美観を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜4に、本発明のシーソーボタン構造が採用された操作パネル1を示す。この操作パネル1は、どのような姿勢で設置されていてもかまわないが、本実施形態では説明の便宜のため、操作パネル1の表面が水平面と略平行となる姿勢で設置されているものとし、図1における上下方向を前後方向として説明する。
上記操作パネル1は、操作パネル1の本体を構成するパネル部材30と、このパネル部材30に設けられる操作部2と、上記パネル部材30の裏面側に配設されるプリント回路基板50とを備えている。上記プリント回路基板50にはスイッチ回路が形成され、このスイッチ回路が上記操作部2の操作によって開閉されるようになっている。
この操作部2は、図例では円形の全体形状をなしており、中央に位置する円形状のボタン3と、このボタン3の前後に位置する円弧状のボタン4と、上記ボタン3の左右に位置する円弧状のボタン20とで構成されている。
これらのボタン3,4,20は、上記パネル部材30の所定位置に設けられた凹部36内に配設されている。この凹部36は、上記パネル部材30のパネル表面30aから円形状に窪んで上方に開口している。上記パネル表面30aは、略平坦な面となっている。そして、この凹部36内に上記ボタン3,4,20が嵌め込まれることにより、これらのボタン3,4,20の表面が上記パネル表面30aと略同一平面上に位置する状態で当該ボタン3,4,20がパネル部材30に支持されている。
なお、上記凹部36の開口周縁部には、当該開口周縁部を縁取るリング状の枠体5が配設されており、操作部2の美観を向上させるようになっている。また、この実施の形態では、上記各ボタン3,4,20及びパネル部材30が全てABS等の合成樹脂により成形されている。
上記ボタン3,4,20のうち、円形状のボタン3及びこのボタン3の前後に位置する円弧状のボタン4はそれそれ単純な押しボタンを構成し、上記ボタン3の左右に位置する円弧状のボタン20がそれぞれ前後方向の両端部が押圧操作可能なシーソーボタンを構成している。そして、このボタン20に係る部分に本発明のシーソーボタン構造が採用されている。
この実施の形態では、各ボタン20にそれぞれ対応してプリント回路基板50上に前後一対の接点部52が設けられており、上記ボタン20の前側端部または後側端部が択一的に押圧操作されることにより、その押圧操作力が上記パネル部材30に上下動可能に支持された支柱40を介していずれかの接点部52に伝えられ、これにより当該接点部52が切替操作されるようになっている。
上記各接点部52は、上記押圧操作方向に移動可能な可動部52aを有し、この可動部52aの裏面に可動接点が、上記プリント回路基板50上に固定接点がそれぞれ設けられている。さらに、この接点部52は、上記可動部52aを上記押圧操作方向と逆の方向に付勢する(すなわち両接点を離間させる状態に保持する)付勢手段を内蔵している。
一方、上記ボタン20の裏面には、当該裏面の略中央で下方に開口する空間を形成する周壁25が立設されており、この周壁25の前後両側部は、それぞれその厚みが厚く形成されて厚肉部25aとなっている。そして、これら厚肉部25aと上記接点部52の可動部52aとの間にそれぞれ上記支柱40が介設されており、上記ボタン20の前側端部または後側端部が押圧操作されると、その押圧操作力が上記厚肉部25a及びこれに当接する支柱40を介して上記接点部52の可動部52aに伝えられ、これにより当該接点部52のもつ付勢手段の付勢力に抗して当該接点部52の接点が閉じるようになっている。
換言すれば、上記ボタン20の両厚肉部25aは上記各接点部52に内蔵された付勢手段から上記支柱40を介して互いに均等な反力を受ける状態となっており、その反力により、上記ボタン20が操作を受けていない非操作状態では、当該ボタン20がその押圧操作方向と反対方向(図例では上方)に前後均等に付勢されて、図3及び図4に示すようなボタンの前側端部または後側端部のどちらも押圧操作可能な中立位置に保持されるようになっている。そして、この構造により上記ボタン20は自動復帰型のシーソーボタンとなっている。
なお、上記付勢手段としては、バネ等を採用することも可能であるが、接点部52の構成を、固定接点を弾性体で覆うようにするとともに弾性体の内側面に可動接点を設けるようにすれば、当該弾性体を付勢手段とすることも可能である。
次に、上記ボタン20をパネル部材30側に支持するための具体的な構造について説明する。
上記バネル部材30には、上記ボタン20を揺動可能に支持する支持部32が設けられている。この支持部32は、仮想軸AXを中心として上記ボタン20が揺動可能となるように上記ボタン20を支持するものである。
上記仮想軸AXは、上記ボタン20の前後方向両端部の略中央に対応する位置で上記押圧操作方向及び前後方向と略直交する左右方向に延びている。
なお、本実施形態では、上記仮想軸AXは、上述したパネル部材30の表面30aと略同一平面上に位置するボタン20の表面20a上に位置している。また、上記パネル部材30の支持部32は、上記ボタン20の表面20aよりも奥側(図例では下側)に配設されており、上記仮想軸AXは、その支持部32が存在する領域から外れた位置に位置している。
一方、上記ボタン20には、上記パネル部材30の支持部32に係合して支持される被支持部22が設けられている。
以下、上記パネル部材30の支持部32及びボタン20の被支持部22の構造を詳細に説明する。
上記パネル部材30の支持部32は、上記パネル部材30の凹部36の底壁36aに形成された上下方向に延びる筒状部35と、この筒状部35の下端に連設された左右一対の舌片33を有している。
上記筒状部35は、上記ボタン20の中央部裏側に位置している。なお、この筒状部35に対して左右に隣接する位置に上記底壁36aを貫通する貫通孔37がそれぞれ設けられている。
上記舌片33は、上記筒状部35の左右両側部の下端からそれぞれ下方に突出しており、その内側面が上記筒状部35の左右方向の内周面と連続する壁面を構成している。
そして、この舌片33及び上記筒状部35の左方向の外側面には上下に並ぶピン34aが突設され、また右方向の外側面には同じように上下に並ぶピン34bが突設されている。
上記各ピン34a,34bは、上記各外側面においては上記ボタン20が中立位置にあるときの当該ボタン20の前後方向両端部の略中央に対応する位置で上下に並んで配されており、各外側面の上方に配されたピン34a,34b同士及び下方に配されたピン34a,34b同士はそれぞれ同心軸上に位置している。
一方、上記ボタン20の被支持部22は、上記周壁22の左右両側部から下方に延長された左右一対の延在部23を有している。この延在部23は、上記パネル部材30の底壁36aに形成された貫通孔37を通じて当該底壁36aの裏側(図例では下側)に突出することが可能となっている。
また、この延在部23の両内側面は、上記支持部32の舌片33の両外側面を挟持して、上記パネル部材30に対する上記ボタン20の左右方向の移動が規制されるようになっている。
そして、この延在部23における上記ピン34a,34bに対応する位置に、これらのピン34a,34bが個々に嵌合可能な4つの長孔24a,24bが当該延在部23を板厚方向に貫通するように形成されており、これらの長孔24a,24b内に上記ピン34a,34bが嵌め込まれている。
上記各長孔24a,24bは、上記仮想軸AXを中心とする円弧状をなしており、左側の延在部23に形成された長孔24a同士あるいは右側の延在部23に形成された長孔24b同士は、互いに異なる曲率半径を有してその径方向(図例では上下方向)に並んで形成されている。
そして、これらの長孔24a,24bの内周面と上記ピン34a,34bとが相対的に摺動することにより、上記被支持部22が上記支持部32に対して上記仮想軸AXを中心とする円弧に沿う方向に相対移動できるようになっている。
次に、上記のように構成されたシーソーボタンの作用を説明する。
図3及び図4に示す中立位置からボタン20の前後方向両端部のうち一方を押圧操作すると、上述したように上記被支持部22の長孔24a,24bの内周面と上記支持部32のピン34a,34bとが相対的に摺動して、上記ボタン20の被支持部22が上記パネル部材30の上記支持部32に対して上記仮想軸AXを中心とする円弧に沿う方向に相対移動する。そのため、上記ボタン20が上記仮想軸AXを中心として揺動して、押圧操作された方の端部が上記付勢手段の付勢力に抗して変位する(図5及び図6参照)。
ここで、支持部32のピン34a,34bを複数ではなく単一のピンとしても被支持部22を上記仮想軸AXを中心とする円弧に沿う方向に支持部32に対して相対移動させることは可能であるが、この場合にはピンを中心とする揺動も生じてしまう。これに対して本実施形態では、複数のピン34a,34bが個々に複数の長孔24a,24bに嵌合しているので、上記ボタン20の揺動の際には、各ピン34a,34bを中心とする揺動を抑えながら、仮想軸AXを中心とする揺動のみを行わせることができる。
なお、ボタン20の前後方向両端部のどちらか一方を押圧操作する際には、必ずしも端部を押圧操作する必要はなく、前後方向両端部の中央からどちらか寄りの部分を押圧操作すればよい。
そして、押圧操作する側に位置する支柱40が、上記ボタン20の変位に伴って移動し、接点部52の可動部52aを押圧して、プリント回路基板30に形成されたスイッチ回路の開閉が行われる。
押圧操作を解除すれば、接点部52の付勢手段により可動部52aが元の位置に復帰し、それに伴って支柱40が移動してボタン20の押圧操作された方の端部を押すことによりボタン20が元の状態に復帰する。
以上説明したように、本実施形態では、パネル部材30の支持部32が、当該支持部32から外れた位置にある仮想軸AXを中心として揺動可能となるようにボタン20を支持しているので、その支持部32の位置に制約を受けずに揺動支点を好適な位置に設定することができる。
すなわち、本実施形態のようなボタン20の表面20aがパネル部材30のパネル表面30aと略同一平面上に位置するようにしたシーソーボタンにおいては、従来は支持部であるピンが揺動中心となっていたため、外観上の問題からピンをボタンの表面の奥側に配設する、すなわち揺動中心を奥側に設定せざるを得なかったが、本発明ではピン34a,34bから外れた仮想軸AXを中心にボタン20を揺動させることができるため、揺動支点となる仮想軸AXをボタン20の表面20a上に設定することも可能である。
そして、このように仮想軸AXをボタン20の表面20a上に設定することにより、従来のシーソーボタン構造と比べ、ボタン20を押圧操作したときの両端部の揺動半径を小さくすることができ、上記前後方向における両端部の移動距離を共に小さくすることができる。従って、ボタン20とこのボタン20の周りに配設された上記枠体5との間の隙間を従来よりも小さくすることができ、シーソーボタンの美観を向上させることができる。しかも、上記支持部32がこのボタン20の表面20aよりも奥側の位置に配設されているので、良好な外観を保ったまま上記隙間を小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記ボタン20の被支持部22が上記パネル部材30の支持部32に対して上記仮想軸AXを中心とする円弧に沿う方向に相対移動できるように当該被支持部22と上記支持部32とが係合しているので、簡単な構成でボタン20を上記仮想軸AXを中心に揺動可能に支持することができる。
なお、上述した実施形態では、上記パネル部材30の支持部32が有する複数のピン34a,34bが、上記ボタン20の被支持部22が有する複数の長孔24a,24bに個々に嵌合することにより、上記支持部32と上記被支持部22とが上記仮想軸AXを中心とする円弧に沿う方向に相対移動可能に係合する形態を示したが、長孔24a,24bの数を減らして左右で1つずつとするとともに長孔24a,24bの円弧長を大きくし、さらにピン34a,34bを左右方向に並ぶように配して共通の長孔24a,24bに複数のピン34a,34bを嵌合させるようにすることも可能である。
ただし、本発明のシーソーボタン構造が、上記実施形態のようにスイッチングを行うボタンとして用いられる場合には、ボタン20の前後方向両端部の裏面側に接点部52等を配設する必要があるため、上記実施形態のように、複数の長孔24が互いに異なる曲率半径を有してその径方向に並んで形成された構成とすれば、各長孔24の円弧長を短く抑えることができるため、上記ボタン20の両端部の裏面側のスペースを広く活用して接点部52等を有効に配設することができる。
なお、上記実施形態では、ボタン20の厚肉部25aと接点部52との間に支柱40を配設した形態を示したが、この支柱40は省略することも可能である。
また、上記実施形態では、支持部32における舌片33の各側面の上方に配されたピン34a,34b同士及び下方に配されたピン34a,34b同士はそれぞれ同心軸上に位置している形態を示したが、必ずしもそうである必要はなく、左右のピン34a,34bを上下方向に交互に配置して長孔24a,24bをそのピン34a,34bが嵌合するように左右で異なる位置に形成してもよい。
さらに、上記実施形態とは逆に、パネル部材30の支持部32が複数の長孔24a,24bを有し、ボタン20の被支持部22が複数のピン34a,34bを有するように構成することも可能である。
さらには、上記ピン34a,34b及び長孔24a,24bの数も適宜変更可能であり、例えばボタン20の延在部23を左右一対でなく一つだけにするとともに、その厚みを厚くして、延在部23に形成する長孔を上下に並ぶ2つだけとして、左右のピン34a,34bのうち一方を省略することも可能である。
また、パネル部材30の支持部32にはピン34a,34bではなく、被支持部22の円弧状の長孔に沿う方向に延びる円弧状の係合片を設けてもよい。この場合には、ピン34a,34bを長孔24a,24bに係合させた上記実施形態のように、複数のピン34a.34bによってピン34a,34bを中心とする揺動を防止する必要がないため、例えば係合片を1つだけとすることも可能である。
さらには、パネル部材30の支持部32とボタン20の被支持部22の一方に、円弧状に沿う方向に延びるガイド溝またはレールを設け、他方にそれに摺動可能なガイド片を設けることも可能である。
また、上記実施形態では、パネル部材30のパネル表面30aが略平坦な面となっている形態を示したが、少なくともボタン20がその内部に配設される開口の周縁部が平坦であれば、ボタン20と開口周縁部との隙間を小さくして美観を向上させることが可能である。そして、ボタン20と開口周縁部との隙間を小さくするためには、仮想軸AXの位置は、上記実施形態のようにボタン表面20a上に限らず、その近傍に位置していればよい。
なお、パネル部材30としては、開口が形成されたパネル表面部分と、ボタン20を支持する支持部32とを一体に構成することも、または別々に構成することも可能である。
さらには、そのようなボタン20の取付け場所に関係なく本発明のシーソーボタン構造は採用可能であり、ボタン20の配設場所に合わせて仮想軸AXの位置を適宜変更することができる。
なお、ボタン20の形状は、上記実施形態で示したように円弧状である必要はなく、円形状あるいは矩形状とすることも可能であり、選択的に押圧操作される端部も長手方向に限らず短辺方向とすることも可能である。
本発明のシーソーボタン構造を採用したシーソーボタンが配設された操作パネルの平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 図2におけるIV−IV線断面図である。 ボタンを押圧操作したときの図2におけるIII−III線断面図である。 ボタンを押圧操作したときの図2におけるIV−IV線断面図である。
符号の説明
1 操作パネル
5 枠体
10 シーソーボタン
20 ボタン
20a 表面
22 被支持部
23 延在部
24a,24b 長孔
30 パネル部材(支持部材)
30a パネル表面
32 支持部
33 舌片
34a,34b ピン
35 筒状部
40 支柱
50 プリント回路基板
52 接点部
AX 仮想軸

Claims (6)

  1. 特定方向の両端部が選択的に押圧操作されるボタンが支持部材に支持され、上記ボタンの両端部のうち一方を押圧操作することにより、当該ボタンが揺動してその押圧操作された方の端部が当該押圧操作方向に変位するシーソーボタン構造において、
    上記支持部材には、上記ボタンを揺動可能に支持する支持部が設けられ、この支持部は、上記ボタンの両端部の略中央に対応する位置で上記特定方向及び上記押圧操作方向と略直交する方向に延びる仮想軸であってその支持部が存在する領域から外れた位置にある仮想軸を中心として揺動可能となるように上記ボタンを支持するものであることを特徴とするシーソーボタン構造。
  2. 上記ボタンには、上記支持部材の支持部に支持される被支持部が設けられ、この被支持部が上記支持部に対して上記仮想軸を中心とする円弧に沿う方向に相対移動できるように当該被支持部と上記支持部とが係合していることを特徴とする請求項1に記載のシーソーボタン構造。
  3. 上記支持部材の支持部と上記ボタンの被支持部の一方は、互いに離間する位置に配された複数のピンを有し、他方は、上記各ピンが嵌合可能で上記仮想軸を中心とする円弧状をなす長孔を有していることを特徴とする請求項2に記載のシーソーボタン構造。
  4. 上記支持部材の支持部と上記ボタンの被支持部の他方は、互いに異なる曲率半径を有してその径方向に並ぶ複数の長孔を有しており、これらの長孔に嵌合する位置に上記各ピンが配されていることを特徴とする請求項3に記載のシーソーボタン構造。
  5. 上記ボタンの両端部に対応する位置には、当該両端部をそれぞれ均等な付勢力で上記押圧操作方向と反対方向に付勢する付勢手段が設けられ、上記ボタンはその両端部をこの付勢手段に付勢されて、当該ボタンが操作を受けていない非操作状態では、ボタンの両端部のどちらも押圧操作可能な中立位置に保持されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシーソーボタン構造。
  6. 上記支持部材には、開口が形成され、この開口の周縁部は略平坦に形成されており、上記ボタンは、この開口内に配設されているとともに、当該ボタンが操作を受けていない非操作状態で上記開口周縁部と略同一平面上に位置する表面を有し、上記仮想軸は、上記ボタンの表面上またはその近傍に位置しており、このボタンの表面よりも奥側の位置に上記支持部が配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシーソーボタン構造。
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