JP2006078162A - 1缶式複合熱源機 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の缶体1内に並設した一対のバーナ2−1,2−2と、缶体の上部に並設した一対の熱交換器3−1,3−2と、缶体内の空間を、2つの燃焼室7−1,7−2に区画する仕切り壁8とを備えると共に、燃焼ファン6からの燃焼用空気を缶体の下部に画成した給気室5を介して両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を広くせずに仕切り板の耐熱性を確保できるようにして、熱源機の小型化を図る。
【解決手段】仕切り壁8を2枚の板8aから成る中空構造に構成し、仕切り壁8の内部空隙に給気室5からの空気を流す。また、給気室5に連通する中空の空気案内部材10を設け、空気案内部材10の内部空隙を介してその上端から吹出す空気により仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流を生成させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器とを備える1缶式複合熱源機に関する。
従来、この種の1缶式複合熱源機として、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁を備え、一方のバーナ、例えば、第2バーナのみを燃焼させて第2熱交換器を加熱する単独運転時に、第2バーナの燃焼排気が第1熱交換器側に流れて第1熱交換器が加熱されるといった不具合を防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このものでは、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにしている。
ところで、缶体内に仕切り壁を設ける場合、第1と第2の各バーナの燃焼熱により仕切り壁が加熱されて非常に高温になり、仕切り壁の耐熱性の確保が問題になる。上記従来例では、給気室から分布板の分布孔を介して各燃焼室に流入する空気の一部が仕切り壁の外壁面に沿って流れるようにしているが、仕切り壁の外壁面に沿って流れるのは、仕切り壁寄りの分布孔から流入する僅かな量の空気であり、仕切り壁を十分に冷却できない。そのため、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を広くして、仕切り壁に対する各バーナからの熱影響を低減することが必要になり、熱源機が大型化する不具合がある。
特公平2−17784号公報(第3図、第6図)
本発明は、以上の点に鑑み、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を広くせずに仕切り板の耐熱性を確保できるようにして、小型化を可能とした1缶式複合熱源機を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器と、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁とを備えると共に、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、本発明の第1の特徴によれば、仕切り壁を、空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成し、両板間の空隙に給気室からの空気を流すようにしている。
また、本発明の第2の特徴によれば、分布板上に、仕切り壁の配置位置に合わせて、仕切り壁より横方向幅が広い中空の空気案内部材を配置し、空気案内部材の内部空隙を給気室に連通させ、空気案内部材の内部空隙を介して空気案内部材の上端から吹出す空気により仕切り壁の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流が生成されるようにしている。
本発明の第1の特徴によれば、仕切り壁を構成する2枚の板間の空隙、即ち、仕切り壁の内部空隙に給気室からの空気が流れ、仕切り壁が内側から効率良く冷却されることになる。従って、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を左程広くしなくても、仕切り壁の耐熱性を確保でき、熱源機の小型化を図れる。
また、本発明の第2の特徴によれば、給気室から空気案内部材を介して導かれる空気により仕切り壁の外壁面に沿う冷却空気流が積極的に生成され、仕切り壁が効率良く冷却される。従って、この場合にも、仕切り壁と各バーナとの間の横方向間隔を左程広くせずに仕切り壁の耐熱性を確保でき、熱源機の小型化を図れる。
また、第2の特徴において、仕切り壁を上記第1の特徴の如く空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成し、両板間の空隙に給気室からの空気を給気室から直接的または空気案内部材を介して流すようにすれば、仕切り壁の冷却性能が可及的に向上する。
尚、空気案内部材が各バーナの上端よりも上方にのびていると、空気案内部材に各バーナの燃焼熱が及び、空気案内部材の耐熱性を確保し難くなる。また、空気案内部材の上端の高さが各バーナの上端に比し低いと、空気案内部材の上端から吹出す空気の一部が各バーナ側に流れて燃焼用二次空気として利用され、仕切り壁の外壁面に沿って流れる冷却空気量が減少してしまう。これに対し、空気案内部材の上端の高さが各バーナの上端と同等高さであれば、空気案内部材の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止でき、有利である。尚、本明細書で上記「同等高さ」とは、空気案内部材の上端の高さが各バーナの上端の高さと正確に同一である場合だけでなく、ほぼ等しい場合を含む用語である。
また、仕切り壁とは別に空気案内部材を設けると、部品点数が増し、コスト的に不利になる。この場合、仕切り壁の下部に、横方向両外側に張り出す一対の肩部と、両肩部から前記分布板に向けて下方にのびる一対の側板部とを形成して、両肩部と両側板部とにより空気案内部材を構成すれば、仕切り壁と空気案内部材とを一体化して、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。尚、このものでは、空気案内部材の上端となる両肩部に上向きに開口する空気吹出し孔を開設し、空気吹出し孔から吹出す空気により仕切り壁の外壁面に沿う冷却空気流が生成されるようにする。また、このように仕切り壁と空気案内部材とを一体化する場合、仕切り壁を空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成し、これら各板の下部に各肩部と各側板部とを形成すれば、仕切り壁の内部空隙(2枚の板間の空隙)にも冷却空気が流れ、仕切り壁の冷却性能が可及的に向上すると共に、各板の単純な曲げ加工で肩部と側板部とを形成でき、コストダウンを図る上で有利である。
ところで、缶体と第1と第2の両熱交換器を変更せずに、第1と第2の少なくとも一方のバーナを小型化した場合、空気案内部材を構成する両側板部のうち小型化した一方のバーナ側に配置される一方の側板部の位置を横方向外側にずらして、一方のバーナと一方の側板部との間の間隔が広がらないようにすることがある。このようにすると、仕切り壁を構成する2枚の板のうち上記一方の側板部を形成する一方の板の両熱交換器の境界部に挿入される上端部と一方の側板部との間の横方向距離が大きくなってしまう。この場合、一方の板にバーナの上端と同等高さで形成する肩部の横方向幅を上記横方向距離に等しく設定すると、肩部の直上部に圧力の低い還流域が発生し、バーナの火炎が還流域側に傾いて燃焼が不安定になる。これを防止するため、肩部に形成する空気吹出し孔の開口面積を大きくすることも考えられるが、これでは空気過多になり、熱交換器が空気で冷却されて熱効率が悪くなってしまう。
従って、肩部の高さが各バーナの上端と同等高さに設定されると共に、仕切り壁を構成する2枚の板の少なくとも一方の板の両熱交換器間の間隙に挿入される上端部と該一方の板に形成される側板部との間の横方向距離が所定値以上になるものにおいては、該一方の板に形成する肩部の横方向幅を前記横方向距離より狭く設定し、該一方の板に、該一方の板が面する燃焼室に配置されるバーナの最大燃焼時における火炎の上端と同等高さになる部分に位置させて、前記横方向距離と肩部の横方向幅との差分の横方向幅を持つ段部を形成することが望ましい。
これによれば、一方の板の肩部と段部との間の部分がバーナ側に近付くため、肩部の直上部に還流域が発生せず、火炎の傾きが防止されて燃焼が安定する。尚、最大燃焼時においても燃焼の安定性を確保するには、段部の位置を最大燃焼時における火炎の上端と同等高さに設定することが必要になる。一方、段部の位置が高くなると、段部と熱交換器との間の上下方向距離が短くなって、段部の直上部に位置する熱交換器の部分に燃焼排気が流れにくくなり、熱効率が低下する。本発明の如くバーナの最大燃焼時における火炎の上端と同等高さの位置に段部を形成しておけば、燃焼の安定性と熱効率とをうまく両立できる。
ところで、缶体内では気柱振動を生ずる。ここで、第1と第2の両燃焼室は第1と第2の両熱交換器を介して通気可能に連通し、このままでは、両燃焼室を連続した一つの振動空間として気柱振動が発生し、気柱振動の固有振動数が低くなる。そして、気柱振動の固有振動数が低くなると、火炎が共鳴振動し易くなって、燃焼騒音が大きくなる。この場合、両熱交換器の境界部に面する各熱交換器の側端部に、各熱交換器を構成する吸熱フィン間の隙間を封止する封止部を設ければ、両熱交換器間の通気が遮断され、両燃焼室の両熱交換器を介しての連通が断たれる。また、仕切り壁を上記の如く2枚の板で構成する場合、両板を、両熱交換器の境界部に挿入される両板の上端部において、両熱交換器の封止部に接触させれば、各板と各熱交換器との間の隙間を介しての両燃焼室の連通も断たれる。従って、気柱振動は各燃焼室で個別に発生することになり、気柱振動の固有振動数が高くなる。その結果、火炎の共鳴振動が有効に防止され、燃焼騒音が低減される。
尚、仕切り壁を構成する2枚の板に空気吹出し孔が開設されている場合(各板の下部に形成した肩部に空気吹出し孔を開設するものを含む)、両燃焼室が空気吹出し孔と2枚の板間の空隙とを介して連通し、両燃焼室に跨る気柱振動が発生する。この場合、仕切り壁を構成する2枚の板間に、両板間の空隙を分布板から仕切り壁の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板を介設すれば、両燃焼室の連通が中仕切り板により断たれる。従って、両燃焼室に跨る気柱振動は発生せず、気柱振動の固有振動数の低下による燃焼騒音の増大を確実に防止できる。
ところで、分布板上に、缶体の奥行方向に長手の単位バーナを横方向に多数列設して構成されるバーナユニットを配置し、バーナユニットのこれら単位バーナを2組に分けて、一方の組の単位バーナ群で第1バーナ、他方の組の単位バーナ群で第2バーナを構成すれば、各バーナに属する単位バーナの個数を変更することで、バーナユニットは変更せずに、第1バーナの定格燃焼量と第2バーナの定格燃焼量との比を変更することができ、両バーナの定格燃焼量比が異なる種々の機種の熱源機を製造する場合に有利である。この場合、第1と第2の両バーナの境界部に両バーナの何れにも属しない単位バーナが残るように単位バーナを組み分けし、両バーナの境界部に位置する単位バーナの直上部に仕切り壁を配置すると共に、当該単位バーナに分布室から空気のみを供給するように構成すれば、両バーナの境界部に存在する単位バーナを空気案内部材に兼用でき、コスト的に非常に有利になる。
図1は、単一の缶体1内に、第1バーナ2−1と第2バーナ2−2とを横方向に並べて設けると共に、缶体1の上部に、第1バーナ2−1で加熱される給湯用の第1熱交換器3−1と第2バーナ2−2で加熱される暖房用の第2熱交換器3−2とを横方向に並べて設けて成る1缶式複合熱源機を示している。
缶体1の下部には、缶体1内の空間に対し分布板4で仕切られた給気室5が画成されている。そして、給気室5に接続される燃焼ファン6を設け、燃焼ファン6からの燃焼用空気を給気室5から分布板4に形成した多数の分布孔4aを介して缶体1内に供給するようにしている。
各バーナ2−1,2−2は、夫々、缶体1の奥行方向(図1の紙面直交方向)に長手の単位バーナ2aを横方向に複数列設して構成されている。各単位バーナ2aは、図2に示す如く、缶体1の奥側(後側)にのびる混合管部2bを備えている。そして、分布板4の後部を上方にオフセットして、給気室5の後部に立上り部5aを形成し、この立上り部5aに各単位バーナ2aの混合管部2bの流入端を臨ませている。また、給気室5の立上り部5aに各バーナ2−1,2−2用のガスマニホールド2cを収納し、ガスマニホールド2cに設けた各ノズル2dから各単位バーナ2aの混合管部2bにガスが供給され、且つ、混合管部2bに給気室5から燃焼用一次空気が供給されるようにしている。尚、暖房よりも給湯の方が大きな加熱能力を要求されるため、各バーナ2−1,2−2を構成する単位バーナ2aの個数は第1バーナ2−1の方が多くなっている。
各熱交換器3−1,3−2は、缶体1の奥行方向に隙間を存して多数積層した吸熱フィン3aと、これら吸熱フィン3aを貫通する蛇行形状の吸熱管3bとで構成される。第1熱交換器3−1の吸熱管3bには、図示しないが、上流側の給水管と下流側の出湯管とが接続されており、出湯管の下流端の出湯栓を開いて第1熱交換器3−1に通水したとき、第1バーナ2−1に点火されて、出湯栓から設定温度の湯が出湯される。第2熱交換器3−2の吸熱管3bは、図示しないが、往き管と戻り管とを介して床暖房等の暖房回路(図示せず)に接続されており、暖房回路に第2熱交換器3−2を介して湯水を循環させて、暖房を行う。
また、缶体1内には、第1と第2の両バーナ2−1,2−2と第1と第2の両熱交換器3−1,3−2との間の空間を、第1バーナ2−1から第1熱交換器3−1に至る第1燃焼室7−1と第2バーナ2−2から第2熱交換器3−2に至る第2燃焼室7−2とに区画する仕切り壁8が設けられている。かくして、第1バーナ2−1の燃焼排気は第1燃焼室7―1を介して第1熱交換器3−1に導かれ、第2バーナ2−2の燃焼排気は第2燃焼室7−2を介して第2熱交換器3−2に導かれる。第1と第2の各熱交換器7−1,7−2で熱交換した燃焼排気は両熱交換器3−1,3−2の上側の排気フード9に流れ、排気フード9に形成した排気口9aから外部に排出される。
尚、本実施形態では、両バーナ2−1,2−2と両熱交換器3−1,3−2との間の空間だけでなく両バーナ2−1,2−2の配置部も2分するように、仕切り壁8を両熱交換器3−1,3−2の境界部の隙間から分布板4に亘って上下方向に延在させている。そして、分布板4上に、仕切り壁8の配置位置に合わせて、仕切り壁8より横方向幅が広い中空の空気案内部材10を配置している。これを詳述するに、分布板4に、仕切り壁8の横方向両外側に位置させて、一対の側板10a,10aを立設し、両側板10a,10aで空気案内部材10を構成している。そして、各側板10aと仕切り壁8との間の空隙、即ち、空気案内部材10の内部空隙を分布板4に形成した連通孔4bを介して給気室5に連通させている。この連通孔4bは、図3に示す如く前後方向に長手の長孔であり、単位面積当りの開口面積は分布孔4aより大きい。
また、仕切り壁8は、空隙を存して横方向に対向する2枚の板8a,8aで構成されており、両板8a,8a間の空隙、即ち、仕切り壁8の内部空隙を分布板4に形成した連通孔4cを介して給気室5に連通させている。連通孔4bは、上記連通孔4bと同様に前後方向に長手の長孔であり、単位面積当りの開口面積は分布孔4aより大きい。
かくして、給気室5から空気案内部材10の内部空隙に比較的多量の空気が供給され、空気案内部材10の上端から吹出す空気により仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aが生成され、更に、給気室5から仕切り壁8の内部空隙にも比較的多量の空気が供給される。そのため、仕切り壁8は、その内部空隙に流れる冷却空気流bと外壁面に沿って流れる冷却空気流aとで内外から効率良く空冷される。従って、第1と第2の各バーナ2−1,2−2の仕切り壁8寄りの単位バーナ2aと仕切り壁8との間の横方向間隔が狭く、仕切り壁8に各バーナ2−1,2−2の燃焼熱が及び易くなっても、仕切り壁8の温度は左程高くならず、耐熱性が確保される。このように各バーナ2−1,2−2と仕切り壁8との間の横方向間隔を狭めることができるため、熱源機の小型化を図れる。
尚、空気案内部材10が各バーナ2−1,2−2の上端よりも上方にのびていると、空気案内部材10に各バーナ2−1,2−2の燃焼熱が及び、空気案内部材10の耐熱性を確保し難くなる。また、空気案内部材10の上端の高さが各バーナ2−1,2−2の上端に比し低いと、空気案内部材10の上端から吹出す空気の一部が各バーナ2−1,2−2側に流れて燃焼用二次空気として利用され、仕切り壁8の外壁面に沿って流れる冷却空気量が減少してしまう。そこで、本実施形態では、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、空気案内部材10の上端の高さを各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定している。
また、図4に示す第2実施形態の如く、仕切り壁8を1枚板構造としても良い。この場合、上記第1実施形態と同様に、分布板4に立設した一対の側板10a,10aで構成される空気案内部材10を設け、給気室5からの空気を連通孔4bと空気案内部材10の内部空隙とを介して空気案内部材10の上端から吹出させ、仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aを生成させる。尚、第2実施形態においても、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、空気案内部材10の上端の高さを各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定する。
図5は第3実施形態を示している。このものでは、仕切り壁8を2枚の板8a,8aから成る中空構造に構成すると共に、仕切り壁8の下部に、各板8aの曲げにより、横方向両外側に張り出す一対の肩部10b,10bと、両肩部10b,10bから分布板4に向けて下方にのびる一対の側板部10c,10cとを形成している。かくして、両肩部10b,10bと両側板部10c,10cとにより、仕切り壁8と一体の中空の空気案内部材10が構成される。そして、空気案内部材10の内部空隙を、分布板4に形成した、単位面積当りの開口面積が分布孔4aより大きな連通孔4bを介して給気室5に連通させている。また、空気案内部材10の上端となる両肩部10b,10bに、図6に示す如く、上向きに開口する複数の空気吹出し孔10dを開設している。
これによれば、給気室5から空気案内部材10の内部空隙に比較的多量の空気が供給され、この空気の一部が仕切り壁8の2枚の板8a,8a間の空隙に流れて、仕切り壁8の内部に冷却空気流bが生成されると共に、肩部10bの空気吹き出し口10dから吹出す空気により仕切り壁8の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aが生成される。従って、上記第1実施形態のものと同様に仕切り壁8が内外から効率良く空冷される。そして、第3実施形態では、空気案内部材10が仕切り壁8と一体化されるため、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
尚、肩部10bの高さは、空気案内部材10の耐熱性を確保して、且つ、冷却空気量の減少も防止できるように、各バーナ2−1,2−2の上端と同等高さに設定する。また、第3実施形態では、仕切り壁8を2枚の板8a,8aから成る中空構造に構成しているが、仕切り壁8を1枚板構造とし、仕切り壁8の下部のみを二股状に分岐して、上記両肩部10b,10bと両側板部10c,10cとから成る空気案内部材10を形成することも可能である。但し、この場合には、仕切り壁8を押し出し成形等の特殊な製法で形成することが必要になる。これに対し、第3実施形態のように構成すれば、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aの単純な曲げ加工で肩部10bと側板部10cを形成できるため、加工コストが安くなり、しかも仕切り壁8をその内外から空冷して冷却性能を向上させることができ、有利である。
また、第3実施形態では、燃焼騒音を低減させるための対策も施している。ここで、第1と第2の両燃焼室7−1,7−2が第1と第2の両熱交換器3−1,3−2や仕切り壁8を介して通気可能に連通していると、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間として気柱振動が発生する。気柱振動の固有振動数Fは、音速をC、振動空間の長さをLとして、F=C/2Lになる。両燃焼室7−1,7−2が連続した一つの振動空間になった場合、缶体1の横幅が例えば31cmであると、Lは仕切り壁8による抵抗の影響で37cm程度になる。また、燃焼時の缶体1内の平均温度は170℃程度になり、このときCは435m/秒になる。そして、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間として発生する気柱振動の固有振動数Fは590Hzになる。このような低い振動数では火炎が共鳴振動し易く、大きな燃焼騒音を生ずる。
そのため、第3実施形態では、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2の境界部に面する各熱交換器3−1,3−2の側端部に、図7に示す如く、各熱交換器3−1,3−2の吸熱フィン3a間の隙間を封止する封止部3cを設けている。そして、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aを、両熱交換器3−1,3−2の境界部に挿入される両板8a,8aの上端部において、両熱交換器3−1,3−2の封止部3c、3cに接触させている。これによれば、封止部3cにより両熱交換器3−1,3−2間の通気が遮断され、両燃焼室7−1,7−2の両熱交換器3−1,3−2を介しての連通が断たれると共に、仕切り壁8と各熱交換器3−1,3−2との間の隙間を介しての両燃焼室3−1,3−2の連通も断たれる。尚、封止部3cは、吸熱フィン3aの側端部に形成した折曲げ部で形成されているが、吸熱フィン3aとは別体の板材で封止部3cを構成することも可能である。
また、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aの夫々の肩部10bに空気吹出し孔10dが開設されているため、このままでは、空気吹出し口10dと両板8a,8a間の空隙とを介して両燃焼室7−1,7−2が連通する。そこで、両板8a,8a間に、両板8a,8a間の空隙を分布板4から仕切り壁8の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板8bを介設している。これにより、空気吹出し口10dと両板8a,8a間の空隙とを介しての両燃焼室7−1,7−2の連通も断たれる。尚、両板8a,8aの最上端には横方向内側への折曲げ部8c,8cを存して起立する接合フランジ部8d,8dが形成されており、両接合フランジ部8d,8dを中間に中仕切り板8bの上端を挟むようにして結合させている。そして、両板8a,8aの上端の折曲げ部8c,8cに、図7に示す如く、通気孔8eを開設し、両板8a,8a間の空隙に流れた空気が通気孔8eから両熱交換器3−1,3−2の境界部に流れ出るようにしている。
以上の如く両燃焼室7−1,7−2の連通が断たれると、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間とする気柱振動の発生が防止され、気柱振動は各燃焼室7−1,7−2で個別に発生することになり、気柱振動の固有振動数が高くなる。例えば、第1燃焼室7−1の横幅が23cm、第2燃焼室7−2の横幅が7cmである場合、各燃焼室7−1,7−2で発生する気柱振動の固有振動数は、第1燃焼室7−1で950Hz、第2燃焼室7−2で3100Hzになる。固有振動数がこのような高い値になると、火炎が共鳴振動し難くなり、燃焼騒音が低減される。
図8は第3実施形態の変形例である第4実施形態を示している。第4実施形態の缶体1及び両熱交換器3−1,3−2は上記第3実施形態と同一であるが、第2バーナ2−2の定格燃焼量を低くするために、第3実施形態における第2バーナ2−2の横方向最内側の単位バーナ2aが取外されている。そして、第2バーナ2−2側(図8の左側)の側板部10cを、取外した単位バーナ2aの分だけ左側に変位させている。一方、両熱交換器3−1,3−2は第3実施形態のものと同一であるため、両熱交換器3−1,3−2の境界部に挿入される仕切り壁8の上端部の位置は変化しない。その結果、仕切り壁8の左側の板8aの上端部と左側の側板部10cとの間の横方向距離が大きくなる。この場合、左側の板8aに第2バーナ2−2の上端と同等高さで形成する左側の肩部10bの横方向幅を上記横方向距離に等しく設定すると、左側の肩部10bの直上部に圧力の低い還流域が発生し、第2バーナ2−2の火炎が還流域側に傾いて燃焼が不安定になる。これを防止するため、左側の肩部10bに形成する空気吹出し孔10dの開口面積を大きくすることも考えられるが、これでは空気過多になり、第2熱交換器3−2が空気で冷却されて熱効率が悪くなってしまう。
そこで、第4実施形態では、左側の肩部10bの横方向幅を上記横方向距離より狭く設定し、左側の板8aに、第2バーナ2−2の最大燃焼時における火炎の上端と同等高さになる部分に位置させて、上記横方向距離と左側の肩部10bの横方向幅との差分の横方向幅を持つ段部8fを形成している。これによれば、左側の板8aの肩部10bと段部8fとの間の部分が第2バーナ2−2側に近付く。そのため、左側の肩部10bに開設する空気吹出し孔10dの開口面積を大きくしなくても、該肩部10bの直上部に還流域は発生せず、火炎の傾きが防止されて燃焼が安定する。
ここで、最大燃焼時においても燃焼の安定性を確保するには、段部8fの位置を最大燃焼時における火炎の上端と同等高さに設定することが必要になる。一方、段部8fの位置が高くなると、段部8fと第2熱交換器3−2との間の上下方向距離が短くなって、段部8fの直上部に位置する第2熱交換器3−2の部分に燃焼排気が流れにくくなり、熱効率が低下する。第4実施形態の如く第2バーナ2−2の最大燃焼時における火炎の上端と同等高さの位置に段部8fを形成しておけば、燃焼の安定性と熱効率とをうまく両立できる。
尚、第4実施形態では、段部8fを水平に形成しているが、段部8fの直上部に位置する第2熱交換器3−2の部分に燃焼排気を導き易くするために、横方向内側に向かって上方に傾斜するように段部8fを形成しても良い。また、第1バーナ2−1の横方向最内側の単位バーナ2aを取外して、右側の側板部10cの位置を、取外した単位バーナ2aの分だけ右側に変位させる場合には、右側の板8aにも左側の板8aと同様に段部を形成する。
図9は第5実施形態を示している。このものでは、図示省略したフレームに単位バーナ2aを横方向に多数列設してバーナユニットを構成し、このバーナユニットを分布板4上に配置している。そして、バーナユニットのこれら単位バーナ2aを2組に分け、一方の組の単位バーナ群で第1バーナ2−1を構成し、他方の組の単位バーナ群で第2バーナ2−2を構成している。これによれば、第1バーナ2−1の定格燃焼量と第2バーナ2−2の定格燃焼量との比が異なる複数機種の熱源機を製造する場合、缶体1及びバーナユニットを機種に係りなく共通としても、第1バーナ2−1に属する単位バーナ2aの個数と第2バーナ2−2に属する単位バーナ2aの個数との比を変更することで複数機種に対応でき、コスト的に有利である。
ここで、単位バーナ2aを組み分けは、第1と第2の両バーナ2−1,2−2の境界部に両バーナ2−1,2−2の何れにも属さない単位バーナ2a(以下、#0の単位バーナと記す)が残るように行う。第1と第2の各バーナ2−1,2−2に属する単位バーナ2aには各バーナ2−1,2−2用のガスマニホールド2cのノズル2dからガスが供給されるが(図2参照)、#0の単位バーナ2aの混合管部2bの流入端に臨む位置には、図10に示す如く、ノズル2dが配置されておらず、#0の単位バーナ2aには給気室5から空気のみが供給される。
そして、#0の単位バーナ2aの直上部に、仕切り壁8をその下端が#0の単位バーナ2aの上端に接するように配置する。仕切り壁8は、2枚の板8a,8aから成る中空構造であるが、その横方向幅は単位バーナ2aの上端の横方向幅より狭くなっている。かくして、給気室5から#0の単位バーナ2aに供給される空気は#0の単位バーナ2aの内部空隙を介してその上端から噴出し、この空気により仕切り壁8の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aと、仕切り壁8の内部空隙に流れる冷却空気流bとが生成される。従って、#0の単位バーナ2aが空気案内部材10に兼用されることになり、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができる。
尚、単位バーナ2aの上端には炎孔プレートが装着されるが、#0の単位バーナ2aは、炎孔プレートが未装着であっても良い。また、第5実施形態では、仕切り壁8を中空構造に構成しているが、仕切り壁8を1枚板構造としても良い。
また、第1と第2の各バーナ2−1,2−2の定格燃焼量が左程大きくない場合は、仕切り壁8の内部空隙に流す冷却空気流bだけで仕切り壁8の過熱を防止できる可能性がある。従って、図11に示す第6実施形態のように空気案内部材10を省略し、仕切り壁8を2枚の板8a,8aから成る中空構造に構成して、仕切り壁8の内部空隙を分布板4に形成した単位面積当りの開口面積が分布孔4aよりも大きな連通孔4cを介して給気室5に連通させ、仕切り壁8の内部空隙にのみ冷却空気流bを流すことも可能である。
また、第6実施形態では、第3、第4実施形態と同様に、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2の境界部に面する各熱交換器3−1,3−2の側端部に、各熱交換器3−1,3−2の吸熱フィン3a間の隙間を封止する封止部3cを設け、仕切り壁8を構成する2枚の板8a,8aを、両熱交換器3−1,3−2の境界部に挿入される両板8a,8aの上端部において、両熱交換器3−1,3−2の封止部3c、3cに接触させている。これにより第1と第2の両燃焼室7−1,7−2の連通が断たれ、両燃焼室7−1,7−2を連続した一つの振動空間とする気柱振動の発生が防止されて、燃焼騒音が低減される。
また、第6実施形態のものにおいて、仕切り壁8の各板8aに、図12に示す如く、外面側への切起しにより上向きに開口する空気吹出し孔8gを形成しても良い。これによれば、仕切り壁8の2枚の板8a,8a間の空隙に冷却空気流bが流れると共に、空気吹出し孔8gから吹出す空気により仕切り壁8の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流aが生成される。この場合、燃焼騒音を低減するには、上記第3実施形態と同様に、仕切り壁8の2枚の板8a,8a間に中仕切り板8bを介設し、空気吹出し孔8gと両板8a,8a間の空隙とを介しての両燃焼室7−1,7−2の連通を断つことが望ましい。
以上、給湯用の第1熱交換器3−1と暖房用の第2熱交換器3−2とを有する1缶式複合熱源機に本発明を適用した実施形態について説明したが、第2熱交換器3−2がその吸熱フィンに風呂の湯水を循環させる風呂吸熱管を貫通させた風呂追い焚き用の熱交換器である場合や、吸熱フィンに暖房吸熱管と風呂吸熱管とを貫通させた暖房兼風呂追い焚き用の熱交換器である場合にも、また、第1熱交換器3−1がその吸熱フィンに給湯吸熱管と風呂吸熱管とを貫通させた給湯兼風呂追焚き用の熱交換器である場合や、給湯用以外の熱交換器である場合にも同様に本発明を適用できる。また、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2は、上記何れの実施形態においても、完全に分離しているが、第1と第2の両熱交換器3−1,3−2の吸熱フィン3a,3aを連続した共通フィンで構成することも可能である。
本発明熱源機の第1実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 図1のII−II線で切断した切断側面図。 図1のIII−III線で切断した切断側面図。 本発明熱源機の第2実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 本発明熱源機の第3実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 第3実施形態の仕切り壁を示す斜視図。 図5のVII−VII線で切断した拡大切断平面図。 本発明熱源機の第4実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 本発明熱源機の第5実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 図9のX−X線で切断した切断側面図。 本発明熱源機の第6実施形態の構成を示す模式的な切断正面図。 第6実施形態における仕切り壁の変形例を示す斜視図。
符号の説明
1…缶体、2−1…第1バーナ、2−2…第2バーナ、2a…単位バーナ、3−1…第1熱交換器、3−2…第2熱交換器、4…分布板、4a…分布孔、5…給気室、6…燃焼ファン、7−1…第1燃焼室、7−2…第2燃焼室、8…仕切り壁、8a…板、8b…中仕切り板、8f…段部、10…空気案内部材、10b…肩部、10c…側板部、10d…空気吹出し孔。

Claims (10)

  1. 単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器と、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁とを備えると共に、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、
    仕切り壁は、空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成され、両板間の空隙に給気室からの空気を流すことを特徴とする1缶式複合熱源機。
  2. 前記両熱交換器の境界部に面する各熱交換器の側端部に、各熱交換器を構成する吸熱フィン間の隙間を封止する封止部を設けると共に、前記仕切り壁を構成する前記2枚の板を、両熱交換器の境界部に挿入される両板の上端部において、両熱交換器の封止部に接触させることを特徴とする請求項1記載の1缶式複合熱源機。
  3. 請求項2記載の1缶式複合熱源機であって、前記仕切り壁を構成する前記2枚の板に空気吹出し孔を開設するものにおいて、
    両板間に、両板間の空隙を前記分布板から仕切り壁の上端に亘り横方向に2分する中仕切り板を介設することを特徴とする1缶式複合熱源機。
  4. 単一の缶体と、この缶体内に横方向に並べて設けた第1と第2の一対のバーナと、缶体の上部に横方向に並べて設けた第1と第2の一対の熱交換器と、缶体内の第1と第2の両バーナと第1と第2の両熱交換器との間の空間を、第1バーナから第1熱交換器に至る第1燃焼室と第2バーナから第2熱交換器に至る第2燃焼室とに区画する仕切り壁とを備えると共に、缶体の下部に、分布板で仕切られた給気室を画成し、燃焼ファンからの燃焼用空気を分布板に形成した分布孔を介して第1と第2の両燃焼室に供給するようにした1缶式複合熱源機において、
    分布板上に、仕切り壁の配置位置に合わせて、仕切り壁より横方向幅が広い中空の空気案内部材を配置し、空気案内部材の内部空隙を給気室に連通させ、空気案内部材の内部空隙を介して空気案内部材の上端から吹出す空気により仕切り壁の横方向両側の外壁面に沿って上方に流れる冷却空気流が生成されるようにしたことを特徴とする1缶式複合熱源機。
  5. 前記仕切り壁は、空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成され、両板間の空隙に前記給気室からの空気を給気室から直接的または前記空気案内部材を介して流すことを特徴とする請求項4記載の1缶式複合熱源機。
  6. 前記空気案内部材の上端の高さは、前記第1と第2の各バーナの上端と同等高さであることを特徴とする請求項4または5記載の1缶式複合熱源機。
  7. 前記仕切り壁の下部に、横方向両外側に張り出す一対の肩部と、両肩部から前記分布板に向けて下方にのびる一対の側板部とを形成して、両肩部と両側板部とにより前記空気案内部材を構成し、空気案内部材の上端となる両肩部に上向きに開口する空気吹出し孔を開設したことを特徴とする請求項4または6記載の1缶式複合熱源機。
  8. 前記仕切り壁が空隙を存して横方向に対向する2枚の板で構成され、該各板の下部に前記各肩部と前記各側板部とが形成されることを特徴とする請求項7記載の1缶式複合熱源機。
  9. 請求項8記載の1缶式複合熱源機であって、前記肩部の高さが前記各バーナの上端と同等高さに設定されると共に、前記仕切り壁を構成する前記2枚の板の少なくとも一方の板の前記両熱交換器の境界部に挿入される上端部と該一方の板に形成される前記側板部との間の横方向距離が所定値以上になるものにおいて、
    該一方の板に形成する肩部の横方向幅は前記横方向距離より狭く設定され、該一方の板に、該一方の板が面する燃焼室に配置されるバーナの最大燃焼時における火炎の上端と同等高さになる部分に位置させて、前記横方向距離と肩部の横方向幅との差分の横方向幅を持つ段部が形成されていることを特徴とする1缶式複合熱源機。
  10. 請求項4〜6の何れか1項に記載の1缶式複合熱源機であって、分布板上に、缶体の奥行方向に長手の単位バーナを横方向に多数列設して構成されるバーナユニットを配置し、バーナユニットのこれら単位バーナを2組に分けて、一方の組の単位バーナ群で第1バーナ、他方の組の単位バーナ群で第2バーナを構成するものにおいて、
    第1と第2の両バーナの境界部に両バーナの何れにも属しない単位バーナが残るようにこれら単位バーナを組み分けし、両バーナの境界部に位置する単位バーナの直上部に前記仕切り壁を配置すると共に、当該単位バーナに給気室から空気のみを供給し、当該単位バーナで前記空気案内部材を構成することを特徴とする1缶式複合熱源機。
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