JP2006077895A - パイプの接続部構造 - Google Patents

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Tadashi Nagai
規 永井
Takashi Shikamata
敬司 鹿又
Hideaki Shinmyo
秀昭 新明
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Abstract

【課題】 C型クランプの構造の簡略化と溶接作業の省略が可能で、部材の製造コストを低減させ、両パイプの軸方向移動阻止強度を高めることができるパイプの接続部構造の提供。
【解決手段】 シール装着部11に隣接する第1のパイプ1の基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビード12が形成され、第2のパイプ2の開口縁部には第1のパイプ1における内側ビード12の両端環状側壁12a、12bにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する一対の環状係合部21a、21bを備えた断面略台形の外側ビード21が形成され、第2のパイプ2はその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部21aを超える位置まで延びる複数の軸方向スリット22の形成により周方向に複数に分離されている構成とし、第1のパイプ1と第2のパイプ2の接続部を外側ビード21部分においてC型クランプ4で締結固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パイプの接続部構造に関し、特に、車両用排気系を構成するパイプの接続に最適な接続部構造の改良技術に関する。
従来のパイプの接続部構造としては、例えば、図12に示すように、一部に係合部101aが溶接固定された内管101と、一端に係合部102bおよび内管101の係合部101aに対応する切り欠きによる係合部102aを有する外管102と、内管101の係合部101aを外管102の係合部102aに整合させた状態で内管101の一端を外管102の一端に挿入した時、内管101の外周と外管102の内周との間に配置されるシール部材103と、内管101を外管102に挿入した時の両管101、102の係合部101a、102a間に配置され、外管102を径方向へ締め付けて両管101、102を連結固定すると共に、両管101、102の係合部101a、102aに係合することにより、両管101、102を軸線方向へ相対移動させて、シール部材103を軸線方向へ圧縮させるC型クランプ104とを備え、前記C型クランプ104にはその装着時に内管101の係合部101aを通過可能な膨出部104aが形成されている構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−174270号公報
しかしながら、従来例のパイプの接続部構造にあっては、以下に述べるような問題があった。
即ち、前記C型クランプ104にはその装着時に内管101側に突出形成された係合部101aを通過させるために膨出部104aを形成する必要があるため、C型クランプ104の形状が複雑化し、これによりコストアップを招く。
また、前記内管101に対し複数の係合部101aを固定するための溶接作業が必要であるため、製造コストが高く付く。
また、複数の係合部101aと切り欠きによる係合部102aとの限られた端面同士で軸方向移動を阻止する構造であるため、両管の軸方向移動阻止強度が低いという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は、C型クランプの構造の簡略化と溶接作業の省略が可能で、部材の製造コストを低減させることができると共に、第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動阻止強度を高めることができるパイプの接続部構造を提供することにある。
上記課題を解決するため請求項1記載のパイプの接続部構造は、第1のパイプの端部を第2のパイプの端部内に挿入させた状態でその外周をC型クランプで締め付けて固定されると共に前記第1のパイプの外周面と第2のパイプの内周面との重なり部相互間には環状のシール部材が介装されるパイプの接続部構造であって、前記第1のパイプの先端部に前記シール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する前記第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、前記第2のパイプの開口縁部には前記第1のパイプにおける内側ビードの両端環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部を備えた断面略台形の外側ビードが形成され、該外側ビードの基部側には前記第1のパイプにおけるシール装着部との間に前記シール部材を径方向に挟持するシール挟持部と、前記第2のパイプにおける開口縁部側の環状側壁との間に前記シール部材の両端部を軸方向において係止することにより前記シール部材の軸方向移動を阻止する環状側壁が形成され、前記第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されていることを特徴とする手段とした。
請求項2記載のパイプの接続部構造は、請求項1に記載のパイプの接続部構造において、前記第1のパイプの内側ビードにおける開口縁部側の環状側壁と該環状側壁と係合する前記第2のパイプの外側ビードにおける開口縁部側とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項3記載のパイプの接続部構造は、第1のパイプの端部を第2のパイプの端部内に挿入させた状態でその外周をC型クランプで締め付けて固定されると共に前記第1のパイプの外周面と第2のパイプの内周面との重なり部相互間には環状のシール部材が介装されるパイプの接続部構造であって、前記第1のパイプの先端部に前記シール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する前記第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、前記第2のパイプの開口縁部には前記第1のパイプの先端開口端部と内側ビードの基部側環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部と前記シール部材の外周面に圧接する外周側壁とを備えた断面略台形の外側ビードが形成され、前記第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されていることを特徴とする手段とした。
請求項4記載のパイプの接続部構造は、請求項3に記載のパイプの接続部構造において、前記第1のパイプの先端開口縁部に内向きテーパ部が形成され、該内向きテーパ部と該内向きテーパ部と係合する前記第2のパイプの外側ビートにおける開口縁部とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項5記載のパイプの接続部構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパイプの接続部構造において、前記一対の環状係合部のうち開口縁部側の環状係合部が内方へ膨出する凸ビードで構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項6記載のパイプの接続部構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパイプの接続部構造において、前記一対の環状係合部のうち開口縁部側の環状係合部が第2のパイプの開口縁部を内向きにカールしたカール加工部で構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項1記載のパイプの接続部構造では、上述のように、前記第1のパイプの先端部にシール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、第2のパイプの開口縁部には第1のパイプにおける内側ビードの両端環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部を備えた断面略台形の外側ビードが形成され、該外側ビードの基部側には第1のパイプにおけるシール装着部との間にシール部材を径方向に挟持するシール挟持部と、第2のパイプにおける開口縁部側の環状側壁との間にシール部材の両端部を軸方向において係止することによりシール部材の軸方向移動を阻止する環状側壁が形成され、第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されている構成としたことにより、第2のパイプにおける複数に分離された一方の環状係合部を含む各開口縁部を一旦押し開いて拡径させることにより、第2のパイプの外側ビードを第1のパイプの内側ビードの外周に容易に装着することができると共に、その外周をC型クランプで締め付けて、一旦拡径された第2のパイプにおける一方の環状係合部を含む開口縁部を縮径させることにより、外側ビードにおける1対の環状係合部が内側ビードの両端環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動が阻止された状態で接続が行われる。
以上のように、C型クランプの複数個所に膨出部を形成する必要がなくなって構造が簡略化されると共に、溶接作業が不要になるため、製造コストを低減させることができるようになるという効果が得られる。
また、第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する内側ビードの両端環状側壁と外側ビードの両環状係合部との当接面を周方向に長くとることができるため、軸方向移動阻止強度を高めることができるようになる。
請求項2記載のパイプの接続部構造では、上述のように、前記第1のパイプの内側ビードにおける開口縁部側の環状側壁と該環状側壁と係合する第2のパイプの外側ビードにおける開口縁部側とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成された構成としたことで、シール部材によるシール性を補完してシール性を高めることができるようになる。
請求項3記載のパイプの接続部構造では、上述のように、前記第1のパイプの先端部にシール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、第2のパイプの開口縁部には第1のパイプの先端開口端部と内側ビードの基部側環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部とシール部材の外周面に圧接する外周側壁とを備えた断面略台形の外側ビードが形成され、第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されている構成としたことにより、第2のパイプにおける複数に分離された一方の環状係合部を含む各開口縁部を一旦押し開いて拡径させることにより、第2のパイプの外側ビードを内側ビードおよびシール部材を含む第1のパイプの先端部外周に容易に装着することができると共に、その外周をC型クランプで締め付けて、一旦拡径された第2のパイプにおける一方の環状係合部を含む開口縁部を縮径させることにより、外側ビードにおける1対の環状係合部が内側ビードの基部側の環状側壁および第1のパイプの先端開口端部にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動およびシール部材の軸方向移動が阻止された状態で接続が行われる。
以上のように、C型クランプの複数個所に膨出部を形成する必要がなくなって構造が簡略化されると共に、溶接作業が不要になるため、製造コストを低減させることができるようになるという効果が得られる。
また、第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する第1のパイプの先端開口端部および内側ビードの基部側環状側壁と、外側ビードの両環状係合部との当接面を周方向に長くとることができるため、軸方向移動阻止強度を高めることができるようになる。
請求項4記載のパイプの接続部構造では、上述のように、前記第1のパイプの先端開口縁部に内向きテーパ部が形成されることにより、第1のパイプにおけるシール部材装着部に対するシール部材の装着をスムーズに行うことができ、これにより、装着時におけるシール部材の損傷を防止することができるようになる。
また、前記内向きテーパ部と該内向きテーパ部と係合する第2のパイプの外側ビートにおける開口縁部とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されることにより、シール部材によるシール性を補完してシール性を高めることができるようになる。
請求項5記載のパイプの接続部構造では、上述のように、前記一対の環状係合部のうち開口縁部側の環状係合部が内方へ膨出する凸ビードで構成され、また、請求項5記載のパイプの接続部構造では第2のパイプの開口縁部を内向きにカールしたカール加工部で構成されることにより、開口縁部を単に内側に折り曲げる場合に比べ、内側ビードにおける環状側壁に対する係合強度を高めることができるようになる。
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1のパイプの接続部構造は、請求項1、2、5に記載の発明に対応する。
まず、この実施例1のパイプの接続部構造を図面に基づいて説明する。
図1はこの実施例1のパイプの接続部構造を示す接続状態の縦断面図、図2は第1のパイプを示す側面図、図3は第2のパイプを示す側面図、図4はC型クランプを示す正面図、図5はC型クランプ締結前の状態を示す要部の半断面図である。
このパイプの接続部構造は、第1のパイプ1と、第2のパイプ2と、ガスケット(環状のシール部材)3と、C型クランプ4とを主な構成として備えている。
さらに詳述すると、前記第1のパイプ1は、その先端部に前記ガスケット3を装着するシール装着部11が設けられ、該シール装着部11に隣接する第1のパイプ1の基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビード12が形成されている。
前記第2のパイプ2は、その開口縁部に第1のパイプ1における内側ビード12の両端環状側壁12a、12bにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する一対の環状係合部21a、21bを備えた断面略台形の外側ビード21が形成されている。そして、前記第1のパイプ1の内側ビード12における開口縁部側の環状側壁12bと該環状側壁12bと係合する第2のパイプ2の外側ビード21における開口縁部側とは反対側の環状係合部21bとがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されている。
また、前記第2のパイプ2はその開口縁部が該開口縁部側の環状係合部21aを超える位置まで延びる複数の軸方向スリット22の形成により周方向に複数に分離されている。
また、前記外側ビード21の基部側には、第1のパイプ1におけるシール装着部11との間にガスケット3を径方向に挟持するシール挟持部23と、第2のパイプ2における開口縁部側の環状側壁12bとの間にガスケット3の両端部を軸方向において係止することによりガスケット3の軸方向移動を阻止する環状側壁24が形成されている。
なお、前記開口縁部側の環状係合部21aは、この実施例1では内方へ膨出する断面略V字状の凸ビードで構成されている。
前記C型クランプ4は、図4に示すように、その本体部41が一部切欠の略円形の帯状に形成され、該切欠された両端部には外向き略平行に延設された締結フランジ42、43を備え、この両締結フランジ42、43相互間をボルト・ナット5で締め付けることにより、第1のパイプ1と第2のパイプ2の接続部を外側ビード21部分において本体部41で締め付けて固定するようになっている。
なお、前記一方の締結フランジ43はその先端部をもう一方の締結フランジ42方向へ折曲させたストッパ部43aが形成されている。このストッパ部43aは、締結の最終段階でもう一方の締結フランジ42に当接することで、両締結フランジ42、43相互間に隙間を形成させ、これにより、本体部41による締結力が強められるようになっている。
次に、この実施例1の作用・効果を説明する。
この実施例1では、上述のように構成されるため、図5に示すように、第2のパイプ2における複数に分離された開口縁部側の環状係合部21aを含む各開口縁部を一旦押し開いて拡径させることにより、第2のパイプ2の外側ビード21を第1のパイプ1の内側ビード12の外周に容易に装着することができると共に、その外周をC型クランプ4で締め付けて、一旦拡径された第2のパイプ2における開口縁部側の環状係合部21aを含む開口縁部を縮径させることにより、図1に示すように、外側ビード21における1対の環状係合部21a、21bが内側ビード12の両端環状側壁12a、12bにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動が阻止された状態で接続が行われる。
以上詳細に説明してきたように、この実施例1のパイプの接続部構造では、上述のように、第1のパイプ1の先端部にガスケット3を装着するシール装着部11が設けられ、該シール装着部11に隣接する第1のパイプ1の基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビード12が形成され、第2のパイプ2の開口縁部には第1のパイプ1における内側ビード12の両端環状側壁12a、12bにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する一対の環状係合部21a、21bを備えた断面略台形の外側ビード21が形成され、該外側ビード21の基部側には第1のパイプ1におけるシール装着部11との間にガスケット3を径方向に挟持するシール挟持部23と、第2のパイプ2における開口縁部側の環状側壁21bとの間にガスケット3の両端部を軸方向において係止することによりガスケット3の軸方向移動を阻止する環状側壁24が形成され、第2のパイプ2はその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部21aを超える位置まで延びる複数の軸方向スリット22の形成により周方向に複数に分離されている構成としたことにより、C型クランプ4の複数個所に膨出部を形成する必要がなくなって構造が簡略化されると共に、第1のパイプ1に対する溶接作業が不要になるため、製造コストを低減させることができるようになるという効果が得られる。
また、第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する内側ビード12の両端環状側壁12a、12bと外側ビード21の両環状係合部21a、21bとの当接面を周方向に長くとることができるため、軸方向移動阻止強度を高めることができるようになる。
また、前記第1のパイプ1の内側ビード12における開口縁部側の環状側壁12bと該環状側壁12bと係合する第2のパイプ2の外側ビード21における開口縁部側とは反対側の環状係合部21bとがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成された構成としたことで、ガスケット3によるシール性を補完してシール性を高めることができるようになる。
次に、他の実施例について説明する。この他の実施例の説明にあたっては、前記実施例1と同様の構成部分については図示を省略し、もしくは同一の符号を付けてその説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
この実施例2のパイプの接続部構造は、請求項1、2、6に記載の発明に対応する。
この実施例2は、前記実施例1における装置の変形例を示すものであり、図6(縦断面図)、および図7(第2のパイプを示す側面図)に示すように、前記一対の環状係合部21a、21bのうち開口縁部側の環状係合部21aが、第2のパイプ2の開口縁部を内向きにカールしたカール加工部で構成されている点が前記実施例1とは相違したものである。
従って、この実施例2では、前記実施例1と略同様の効果が得られる。
この実施例3のパイプの接続部構造は、請求項3、4、5に記載の発明に対応する。
まず、この実施例3のパイプの接続部構造を図面に基づいて説明する。
図8はこの実施例3のパイプの接続部構造を示す接続状態の縦断面図、図9は第2のパイプを示す側面図、図10は接続前の状態を示す断面図である。
この実施例3のパイプの接続部構造は、前記実施例1、2と同様に第1のパイプ1と、第2のパイプ2と、ガスケット(環状のシール部材)3と、C型クランプ4とを主な構成として備えている。
そして、前記実施例1との相違点は、前記第2のパイプ2が、その開口縁部に第1のパイプ1の先端開口端部1aと内側ビード12の基部側環状側壁12aにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する一対の環状係合部21a、21bと、ガスケット3の外周面に圧接する外周側壁21cとを備えた断面略台形の外側ビード21が形成されている点である。
また、この実施例3では、前記第1のパイプ1の先端開口端部1aに内向きテーパ部が形成され、この内向きテーパ部と該内向きテーパ部と係合する第2のパイプ2の外側ビート21における開口縁部とは反対側の環状係合部21bとがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されている。
この実施例1では、上述のように構成されるため、図10に示すように、第2のパイプ2における複数に分離された一方の環状係合部21aを含む各開口縁部を一旦押し開いて拡径させることにより、第2のパイプ2の外側ビード21を内側ビード12およびガスケット3を含む第1のパイプ1の先端部外周に容易に装着することができると共に、その外周をC型クランプ4で締め付けて、一旦拡径された第2のパイプ2における開口縁部側の環状係合部21aを含む開口縁部を縮径させることにより、図8に示すように、外側ビード21における1対の環状係合部21a、21bが内側ビード21の基部側の環状側壁12aおよび第1のパイプ1の先端開口端部1aにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動およびガスケット3の軸方向移動が阻止された状態で接続が行われる。
以上詳細に説明してきたように、この実施例1のパイプの接続部構造では、上述のように、第1のパイプ1の先端部にガスケット3を装着するシール装着部11が設けられ、該シール装着部11に隣接する第1のパイプ1の基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビード12が形成され、第2のパイプ2の開口縁部には第1のパイプ1の先端開口端部1aと内側ビード12の基部側環状側壁12bにそれぞれ係合して第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する一対の環状係合部12a、12bとガスケット3の外周面に圧接する外周側壁12cとを備えた断面略台形の外側ビード21が形成され、第2のパイプ2はその開口縁部が該開口縁部側の環状係合部21aを超える位置まで延びる複数の軸方向スリット22の形成により周方向に複数に分離されている構成としたことにより、実施例1と同様に、C型クランプ4の複数個所に膨出部を形成する必要がなくなって構造が簡略化されると共に、第1のパイプ1に対する溶接作業が不要になるため、製造コストを低減させることができるようになるという効果が得られる。
また、第1のパイプ1に対する第2のパイプ2の軸方向移動を阻止する第1のパイプ1の先端開口端部1aおよび内側ビード12の基部側環状側壁12bと、外側ビード21の両環状係合部21a、21bとの当接面を周方向に長くとることができるため、軸方向移動阻止強度を高めることができるようになる。
また、前記第1のパイプ1の先端開口縁部に内向きテーパ部が形成されることにより、第1のパイプ1におけるシール装着部11に対するガスケット3の装着をスムーズに行うことができ、これにより、装着時におけるガスケット3の損傷を防止することができるようになるという追加の効果が得られる。
また、前記第1のパイプ1の先端開口端部1aの内向きテーパ部と該内向きテーパ部と係合する第2のパイプ2の外側ビート21における開口縁部とは反対側の環状係合部21bとがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されることにより、ガスケット3によるシール性を補完してシール性を高めることができるようになる。
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例1に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、外側ビード21の開口縁部側の環状係合部21aを内方へ膨出する凸ビートやカール加工部で構成したが、第2のパイプ2の開口縁部を単に内向きに折曲形成した折曲部で構成するようにしてもよい。
また、図実施例で示した軸方向スリット22の基部に、周方向に延び切れ目をT字状に形成することにより、第2のパイプ2の先端開口縁部の拡径および縮径を容易に行うことができるようになる。
実施例1のパイプの接続部構造を示す接続状態の断面図である。 実施例1のパイプの接続部構造における第1のパイプを示す側面図である。 実施例1のパイプの接続部構造における第2のパイプを示す側面図である。 実施例1のパイプの接続部構造におけるC型クランプを示す正面図である。 実施例1のパイプの接続部構造におけるC型クランプ締結前の状態を示す要部の半断面図である。 実施例2のパイプの接続部構造を示す接続状態の断面図である。 実施例2のパイプの接続部構造における第2のパイプを示す側面図である。 実施例3のパイプの接続部構造を示す接続状態の縦断面図である。 実施例3のパイプの接続部構造における第2のパイプを示す側面図である。 実施例3のパイプの接続部構造における接続前の状態を示す断面図である。 他の例を示す側面図である。 従来例のパイプの接続部構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 第1のパイプ
1a 先端開口端部
11 シール装着部
12 内側ビード
12a 環状側壁
12b 環状側壁
2 第2のパイプ
21a 環状係合部
21b 環状係合部
21c 外周側壁
22 軸方向スリット
23 シール挟持部
24 環状側壁
3 ガスケット(環状のシール部材)
4 C型クランプ
41 本体部
42 締結フランジ
43 締結フランジ
43a ストッパ部
5 ボルト・ナット

Claims (6)

  1. 第1のパイプの端部を第2のパイプの端部内に挿入させた状態でその外周をC型クランプで締め付けて固定されると共に前記第1のパイプの外周面と第2のパイプの内周面との重なり部相互間には環状のシール部材が介装されるパイプの接続部構造であって、
    前記第1のパイプの先端部に前記シール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する前記第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、
    前記第2のパイプの開口縁部には前記第1のパイプにおける内側ビードの両端環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部を備えた断面略台形の外側ビードが形成され、
    該外側ビードの基部側には前記第1のパイプにおけるシール装着部との間に前記シール部材を径方向に挟持するシール挟持部と、前記第2のパイプにおける開口縁部側の環状側壁との間に前記シール部材の両端部を軸方向において係止することにより前記シール部材の軸方向移動を阻止する環状側壁が形成され、
    前記第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
  2. 請求項1に記載のパイプの接続部構造において、前記第1のパイプの内側ビードにおける開口縁部側の環状側壁と該環状側壁と係合する前記第2のパイプの外側ビードにおける開口縁部側とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
  3. 第1のパイプの端部を第2のパイプの端部内に挿入させた状態でその外周をC型クランプで締め付けて固定されると共に前記第1のパイプの外周面と第2のパイプの内周面との重なり部相互間には環状のシール部材が介装されるパイプの接続部構造であって、
    前記第1のパイプの先端部に前記シール部材を装着するシール装着部が設けられ、該シール装着部に隣接する前記第1のパイプの基部側には径方向外側に膨出する略台形の内側ビードが形成され、
    前記第2のパイプの開口縁部には前記第1のパイプの先端開口端部と内側ビードの基部側環状側壁にそれぞれ係合して第1のパイプに対する第2のパイプの軸方向移動を阻止する一対の環状係合部と前記シール部材の外周面に圧接する外周側壁とを備えた断面略台形の外側ビードが形成され、
    前記第2のパイプはその開口縁部が少なくとも該開口縁部側の環状係合部を超える位置まで延びる複数の軸方向スリットの形成により周方向に複数に分離されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
  4. 請求項3に記載のパイプの接続部構造において、前記第1のパイプの先端開口縁部に内向きテーパ部が形成され、該内向きテーパ部と該内向きテーパ部と係合する前記第2のパイプの外側ビートにおける開口縁部とは反対側の環状係合部とがその全周に亘って互いに密着するシール面に形成されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパイプの接続部構造において、前記一対の環状係合部のうち開口縁部側の環状係合部が内方へ膨出する凸ビードで構成されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパイプの接続部構造において、前記一対の環状係合部のうち開口縁部側の環状係合部が第2のパイプの開口縁部を内向きにカールしたカール加工部で構成されていることを特徴とするパイプの接続部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014047888A (ja) * 2012-09-03 2014-03-17 Mitsubishi Motors Corp 差込み継手構造
JP2017198267A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 Jfe継手株式会社 管継手
JP2018024474A (ja) * 2016-06-20 2018-02-15 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 適応性を有する断熱ギャレーカート炭酸飲料供給システム

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