JP2006077613A - 車両および車両の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易にエンジンを始動させることが可能な車両および車両の制御方法を提供する。
【解決手段】 ギアがニュートラルポジションにない場合、制御部50は、クラッチ3を切断状態にする。次に、制御部50は、クラッチ3の切断状態を保持する。保持バルブ33は、制御部50により電流が供給されると、矢印X1の方向に切り替えられ、配管P1および配管P4を連通状態にし、電流の供給が停止されると、矢印X1と逆の方向に戻り、配管P1および配管P4を遮断状態にする。比例バルブ34は、制御部50により電流が供給されると、矢印X2の方向に切り替えられ、配管P1と配管P1aとを接続し、電流の供給が停止されると、矢印X2と逆の方向に戻り、配管P1aと配管P4とを接続する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両および車両の制御方法に関する。
従来より、多段変速ギアを備えた自動二輪車のクラッチ操作とギアシフト操作とを自動化するシステムとして、クラッチ操作とギアシフト操作とをアクチュエータにより電子制御する変速制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この変速制御装置を用いることにより、自動二輪車のクラッチ操作とギアシフト操作とを簡単化および快適化させることが可能である。
特開2002−67741号公報
自動二輪車のエンジンを始動させるには大電流を要する。そのため、自動二輪車のエンジンを始動させるためのスタータモータをセルスイッチ等により作動させたときに、バッテリの電圧が大きく降下する。また、上記のような変速制御装置では、クラッチは通常接続される方向にばね等により強く付勢されているため、切断する方向にクラッチを動作させるにも大きな電力が必要である。
上記のような自動二輪車では、ライダーがギアをニュートラルポジション以外の状態でエンジンを始動させる場合、上記のバッテリの電圧降下が発生して、自動制御によるクラッチの切断状態が保持されない。そのため、クラッチが接続されてしまい自動二輪車の飛び出しが生じる。一方、大容量のバッテリを自動二輪車に搭載させるにしても、自動二輪車に搭載できるバッテリの容量は限られている。
そこで、従来の変速制御装置を備える自動二輪車は、飛び出しを防止するため、ギアがニュートラルポジションにある場合にしかライダーはエンジンを始動させることができないように構成されている。
そのため、ライダーは、エンジンを始動させる前にシフトスイッチを操作してギアをニュートラルポジションに戻す必要がある。また、例えば寒冷時においてエンジンストールが発生しエンジンを再始動させる場合においても、ライダーは、ギアをニュートラルポジションに戻す必要がある。
しかしながら、自動二輪車の変速機構はリターン式またはロータリー式のシフトカムによる変速機構であるため、例えば5速でエンジンストールが発生した場合には5回のシフトスイッチの操作が必要である。また、この変速機構に用いられる複数のギアのそれぞれはドッグとドッグ穴との噛み合わせ機構を有する。そのため、ライダーがギアをニュートラルポジションに戻すには何回かのシフトスイッチの操作が必要であり時間もかかる。
本発明の目的は、容易にエンジンを始動させることが可能な車両および車両の制御方法を提供することである。
第1の発明に係る車両は、動力を発生するエンジンと、エンジンを始動する始動手段と、駆動輪と、駆動輪に動力を伝達する変速機と、エンジンにより発生される動力を変速機に伝達する第1の状態とエンジンにより発生される動力を変速機に伝達しない第2の状態とに設定されるクラッチと、クラッチを電気的に駆動するクラッチ駆動装置と、エンジンの始動が操作されたときに、クラッチをクラッチ駆動装置により第2の状態に設定した後、始動手段によりエンジンを始動させる制御手段とを備えたものである。
本発明に係る車両においては、始動手段によりエンジンが始動される。始動手段により始動されたエンジンからの動力は変速機を介して駆動輪に伝達される。ここで、エンジンにより発生される動力が変速機に伝達される第1の状態とエンジンにより発生される動力が変速機に伝達されない第2の状態とがクラッチにより設定される。このクラッチはクラッチ駆動装置により電気的に駆動される。なお、本明細書においてクラッチが電気的に駆動されるとは、電気的な動力源(例えば、電気モータ)によって直接的または間接的にクラッチが駆動されることをいう。
上記の車両においては、エンジンの始動が操作されたときに、クラッチがクラッチ駆動装置により第2の状態に設定された後、始動手段によりエンジンが始動される。それにより、使用者は容易にエンジンを始動させることができるとともに、車両の飛び出しが防止される。
車両は、クラッチを第2の状態に保持する保持手段をさらに備え、制御手段は、エンジンの始動が操作されたときに、クラッチをクラッチ駆動装置により第2の状態に設定した後、保持手段によりクラッチを第2の状態に保持させた状態でエンジンを始動させてもよい。
この場合、エンジンの始動が操作されたときに、クラッチがクラッチ駆動装置により第2の状態に設定された後、保持手段によりクラッチが第2の状態に保持された状態で制御手段によりエンジンが始動される。それにより、使用者は容易にエンジンを始動させることができるとともに、車両の飛び出しが確実に防止される。
変速機は、エンジンからの動力を駆動輪に伝達しない中立状態を有し、制御手段は、エンジンの始動が操作されたときに、変速機が中立状態にない場合に、クラッチをクラッチ駆動装置により第2の状態に設定した後、始動手段によりエンジンを始動させてもよい。
この場合、エンジンの始動が操作されたときに、変速機が中立状態にない場合に、クラッチがクラッチ駆動装置により第2の状態に設定された後、制御手段によりエンジンが始動可能にされる。それにより、使用者は、変速機が中立状態にない場合であっても、容易にエンジンを始動させることができる。
車両は、変速機が中立状態にあるか否かを検出する第1の検出手段をさらに備え、制御手段は、第1の検出手段の検出結果に基づいて変速機が中立状態にあるか否かを判定してもよい。
この場合、第1の検出手段による検出結果に基づいて制御手段により変速機の中立状態が正確に判定される。
車両は、クラッチを第1の状態および第2の状態に手動で切り替える手動切り替え手段と、クラッチ駆動装置によりクラッチを第1の状態または第2の状態に切り替える自動モードおよび手動切り替え手段によりクラッチを第1の状態または第2の状態に切り替える手動モードを選択する選択手段とをさらに備え、制御手段は、選択手段により手動モードが選択され、かつクラッチが第2の状態にある場合に、始動手段によりエンジンを始動させてもよい。
この場合、自動モードおよび手動モードが選択手段により選択される。自動モード時には、クラッチ駆動装置によりクラッチが自動的に第1の状態および第2の状態に切り替えられる。手動モード時には、手動切り替え手段により手動でクラッチが第1の状態および第2の状態に切り替えられる。
選択手段により手動モードが選択され、かつクラッチが第2の状態にある場合に、制御手段によりエンジンが始動される。それにより、使用者は、手動切り替え手段により手動でクラッチを第2の状態にしエンジンを始動させることができる。
車両は、クラッチが第2の状態にあるか否かを検出する第2の検出手段をさらに備え、制御手段は、第2の検出手段の検出結果に基づいてクラッチが第2の状態にあるか否かを判定してもよい。
この場合、第2の検出手段による検出結果に基づいて制御手段によりクラッチの第2の状態が正確に判定される。
クラッチ駆動装置は、動力を発生するモータと、モータにより発生された動力に基づいてクラッチを駆動する駆動機構とを含んでもよい。この場合、モータにより発生された動力に基づいてクラッチが駆動機構により駆動される。それにより、クラッチが正確に駆動される。
駆動機構は、モータの動力をクラッチを駆動する油圧に変換する油圧システムを含んでもよい。この場合、モータにより発生された動力が油圧システムによりクラッチを駆動するための油圧に変換される。それにより、クラッチがより正確に駆動される。
駆動機構は、モータの動力をクラッチを駆動する動力に変換する伝達機構を含んでもよい。この場合、モータにより発生された動力が伝達機構によりクラッチを駆動するための動力に変換される。それにより、クラッチがより正確に駆動される。
車両は、エンジンを保持する本体部と、本体部を支持する状態と本体部を支持しない状態とに切り替えられる支持機構をさらに備え、制御手段は、支持機構により車両が支持されている場合に、始動手段によるエンジンの始動を不可能にしてもよい。
この場合、支持機構が本体部を支持している場合にはエンジンが始動されないので、支持機構が本体部を支持している状態で車両が走行することが防止される。それにより、安全性が向上される。
車両は、支持機構により本体部が支持されているか否かを検出する第3の検出手段をさらに備え、制御手段は、第3の検出手段の検出結果に基づいて本体部が支持機構により支持されているか否かを判定してもよい。
この場合、第3の検出手段による検出結果に基づいて制御手段により支持機構による本体部の支持状態が正確に判定される。
第2の発明に係る車両の制御方法は、エンジンにより発生された動力をクラッチおよび変速機を介して駆動輪に伝達する車両の制御方法であって、エンジンの始動が操作されたときに、エンジンにより発生される動力を変速機に伝達しないようにクラッチを電気的に駆動するステップと、クラッチが電気的に駆動された後、エンジンを始動させるステップとを備えたものである。
本発明に係る車両の制御方法においては、エンジンからの動力は変速機を介して駆動輪に伝達される。
上記の車両の制御方法においては、エンジンの始動が操作されたときに、エンジンにより発生される動力が変速機に伝達されないように、クラッチが電気的に駆動された後、エンジンが始動される。それにより、使用者は容易にエンジンを始動させることができるとともに、車両の飛び出しが防止される。
車両の制御方法は、クラッチが電気的に駆動された後、エンジンにより発生される動力を変速機に伝達しない状態を保持するステップをさらに備えてもよい。
この場合、エンジンの始動が操作されたときに、エンジンにより発生される動力が変速機に伝達されないように、クラッチが電気的に駆動された後、エンジンにより発生される動力が変速機に伝達されない状態が保持される。それにより、使用者は容易にエンジンを始動させることができるとともに、車両の飛び出しが確実に防止される。
本発明によれば、使用者は容易にエンジンを始動させることができるとともに、車両の飛び出しが防止される。
以下、本実施の形態に係る車両の変速制御装置について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、車両の一例である自動二輪車の変速制御装置について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る自動二輪車の変速制御装置の構成を示す概略模式図である。本実施の形態では、油圧式アクチュエータが用いられる。
図1に示すように、ライダーは、エンジン1を始動させたい場合、メインキー19をオンにした後、セルスイッチ17を所定時間押下する。それにより、図示しないバッテリからスタータモータ1aに電流が流れ、スタータモータ1aが作動する。これにより、エンジン1が始動される。エンジン1から出力される駆動力はクランク2を介してクラッチ3に伝達される。クラッチ3には油圧パイプ3bを介してクラッチレバー3cが連結されている。また、クラッチ3の図示しないクラッチ板は、ばね等により常にクラッチ3が接続される方向に付勢されている。
変速機5はメイン軸5aおよびドライブ軸5bを備える。メイン軸5aには多段(例えば6段)の変速ギア群5cが装着されており、ドライブ軸5bには多段の変速ギア群5dが装着されている。クラッチ3に伝達された駆動力は、変速機5のメイン軸5aに伝達される。
クランク2からクラッチ3を介してメイン軸5aに伝達される駆動力は、クラッチマスターシリンダ4により制御される。クラッチマスターシリンダ4は、油圧式アクチュエータ100により動作する。油圧式アクチュエータ100の構成については後述する。
ここで、メイン軸5aに伝達された駆動力がドライブ軸5bに伝達される構成について説明する。
図2は、メイン軸5aに伝達された駆動力がドライブ軸5bに伝達される構成を示す概略模式図である。
図2(a),(b)においては、変速ギア群5cは変速ギア5c1および変速ギア5c2を含み、変速ギア群5dは変速ギア5d1および変速ギア5d2を含む。
変速ギア5c1はメイン軸5aに固定されている。すなわち、メイン軸5aが回転すれば変速ギア5c1も回転する。変速ギア5c2はメイン軸5aに回転自在に装着されている。すなわち、メイン軸5aが回転しても変速ギア5c2は回転しない。
また、変速ギア5d1はドライブ軸5bに回転自在に装着されている。すなわち、ドライブ軸5bが回転しても変速ギア5d1は回転しない。変速ギア5d2はドライブ軸5bに固定されている。すなわち、ドライブ軸5bが回転すると変速ギア5d2も回転する。
図2(a)に示すように、変速ギア5c1が変速ギア5c2から離間し、変速ギア5d2が変速ギア5d1から離間している場合には、変速ギア5d1がドライブ軸5bに対して固定されていないので、メイン軸5aの回転による駆動力はドライブ軸5bに伝達されない。このように、メイン軸5aからドライブ軸5bに駆動力が伝達されない状態をギアがニュートラルポジションにあると呼ぶ。
図2(b)に示すように、変速ギア5d2が変速ギア5d1に近接するように軸方向にスライドされることにより、変速ギア5d2の側面に設けられた凸状のドッグ5eが、変速ギア5d1の側面に設けられた凹状のドッグ穴(図示せず)に係合する。それにより、変速ギア5d1が変速ギア5d2を介してドライブ軸5bに固定されるので、メイン軸5aの駆動力がドライブ軸5bに伝達される。なお、変速ギア5d2は、後述のシフトカム7によりスライドされる。詳細については後述する。
ドライブ軸5bに伝達された駆動力は、図示しないドライブチェーンおよび図示しないスプロケットを介して図示しない後輪に伝達される。それにより、自動二輪車が走行する。
図1において、変速ギア群5cおよび変速ギア群5dによる変速比の変更はシフトカム7の回転により行われる。シフトカム7は、複数のカム溝7a(図1においては3本)を有する。この各カム溝7aにシフトフォーク7bがそれぞれ装着されている。
上記のような構成において、シフトカム7の回転に伴って各シフトフォーク7bがそれぞれカム溝7aに沿って移動することによって、図2の変速ギア5d2が軸方向にスライドされ、変速ギア5d1に係合される。
また、シフトカム7の端部にはシフトカム回転角センサ8が設けられている。このシフトカム回転角センサ8によりギアポジションが検出される。なお、シフトカム回転角センサ8の代わりに、公知のニュートラルポジションスイッチまたは変速ギアに取り付けられる各種スイッチ等を用いてもよい。
シフトカム7の回転は、油圧式シフトアクチュエータ9により制御される。油圧式シフトアクチュエータ9は、シフトロッド10およびリンク機構11を介してシフトカム7に接続されている。この油圧式シフトアクチュエータ9は、例えばオン/オフバルブの組み合わせにより構成され、シフトアップおよびシフトダウンが可能なものが選択される。なお、油圧式シフトアクチュエータ9の代わりに、ソレノイドまたは電気モータのような電気的なアクチュエータを用いてもよい。
クランク2にはクランク回転角センサ12が設けられている。このクランク回転角センサ12によりエンジン1の回転数が検出される。
クラッチマスターシリンダ4は、クラッチ位置センサ4a、シリンダ4b、そのシリンダ4b内に設けられたピストン4c、後述の大気開放配管4d(図3)およびピストン4cを収納する後述のピストン収納部4e(図3)を含む。
クラッチ位置センサ4aは、シリンダ4b内のピストン4cの移動量からクラッチ3の接続状態および切断状態を検出する。
なお、クラッチ位置センサ4aの代わりに、クラッチマスターシリンダ4のシリンダ4b内の油圧を測定する圧力センサを用いることにより、クラッチ3の接続状態および切断状態を検出してもよいし、クラッチ3のプレッシャープレート3aの移動量を測定する変位センサを用いることにより、クラッチ3の接続状態および切断状態を検出してもよい。
制御部50は、AMT/MT切替スイッチ13、シフトスイッチ14、クラッチスイッチ15、サイドスタンドスイッチ16、セルスイッチ17、キルスイッチ18およびメインキー19から信号を受け取る。
AMT/MT切替スイッチ13は、ライダーがクラッチ3の接続/切断動作を自動または手動に切り替えたい場合にライダーにより押下される。この場合、ライダーによりAMT/MT切替スイッチ13が押下されると、クラッチ3の接続/切断動作が自動で行われるモード(オートメイティッドマニュアルトランスミッションモード;以下、AMTモードと略記する)またはクラッチ3の接続/切断動作が手動により行われるモード(マニュアルトランスミッションモード;以下、MTモードと略記する)に切り替えられる。
また、シフトスイッチ14は、ライダーがAMTモード時において変速したい場合にライダーにより押下される。なお、シフトスイッチ14は、シフトアップ用のスイッチおよびシフトダウン用のスイッチから構成される。ライダーによるシフトスイッチ14の押下により、エンジン1の回転数等のパラメータに基づいて油圧式アクチュエータ100、油圧式シフトアクチュエータ9およびエンジン1の動作が制御部50により制御される。
クラッチスイッチ15は、MTモード時においてライダーがクラッチレバー3cによるクラッチ3の切断を行った場合にオンになる。
サイドスタンドスイッチ16は、ライダーによりサイドスタンドが上げられた場合にオンになる。また、キルスイッチ18は、ライダーが即座にエンジン1を停止させたい場合にライダーにより押下される。さらに、メインキー19は、ライダーがエンジン1を始動可能な状態にしたい場合およびエンジン1を停止させたい場合にライダーにより操作される。
AMTモードにおいては、ギアがニュートラルポジションの状態でライダーがエンジン1を始動させる。そして、ライダーがシフトスイッチ14を操作することによりギアポジションを指定すると、エンジン1の回転数等のパラメータに基づいて、制御部50が油圧式アクチュエータ100を制御することにより、クラッチ3の接続動作が自動で行われる。それにより、ライダーは、手動によるクラッチ3の接続操作を行うことなしに自動二輪車を発進させることができる。
図3は、油圧式アクチュエータ100の構成および油圧式アクチュエータ100によりクラッチ3の切断状態を保持する構成を示す概略模式図である。
図3に示すように、油圧式アクチュエータ100は、電動モータ30、ポンプ31、オイルタンク32、保持バルブ33、比例バルブ34、逆止弁35、圧力センサ36、アキュムレータ37、レギュレータ38および配管P1,P1a,P2,P3,P4を含む。
制御部50の指令により電動モータ30が作動することによってポンプ31が駆動される。それにより、ポンプ31によってオイルタンク32内に貯留されているオイルが間欠的に吸い上げられる。
ポンプ31により吸い上げられたオイルは、配管P1内に流入する。配管P1には逆止弁35が介挿されている。後述の配管P1aには保持バルブ33および比例バルブ34が介挿されている。逆止弁35は、配管P1内をポンプ31の方向に流れるオイルの逆流を防止する。保持バルブ33および比例バルブ34の詳細については後述する。
また、配管P1には圧力センサ36およびアキュムレータ37が取り付けられている。
圧力センサ36は、配管P1内を流れるオイルの圧力(以下、油圧と呼ぶ)を検出し、その検出結果を制御部50に与える。制御部50は、圧力センサ36からの検出結果に基づいてポンプ31の駆動を制御する。それにより、配管P1内の油圧が調整される。
アキュムレータ37は、配管P1内の油圧が下がり過ぎた場合でも、油圧式アクチュエータ100が短時間の間作動できるだけの圧力を蓄積する。
また、逆止弁35の下流側における配管P1から配管P3が分岐している。配管P3の端部はオイルタンク32内に挿入されている。
配管P3にはレギュレータ38が介挿されている。配管P1内の油圧が所定の上限値を超えた場合には、レギュレータ38により配管P1内のオイルの一部が配管P3を介してオイルタンク32内に戻される。
アキュムレータ37の下流側における配管P1から配管P2が分岐している。配管P1,P4には保持バルブ33が介挿されている。また、配管P1,P4の端部と配管P1aとの間に比例バルブ34が接続されている。
配管P1aの端部はクラッチマスターシリンダ4のピストン収納部4e内の領域4e1に連結されている。配管P2の端部はクラッチマスターシリンダ4のピストン収納部4e内の領域4e2に連結されている。なお、ピストン収納部4e内の領域4e1と領域4e2とはピストン4cにより分離されている。
保持バルブ33は、制御部50により電流が供給されると、矢印X1の方向に切り替えられ、配管P1および配管P4を連通状態にし、電流の供給が停止されると、矢印X1と逆の方向に戻り、配管P1および配管P4を遮断状態にする。
比例バルブ34は、制御部50により電流が供給されると、矢印X2の方向に切り替えられ、配管P1と配管P1aとを接続し、電流の供給が停止されると、矢印X2と逆の方向に戻り、配管P1aと配管P4とを接続する。なお、比例バルブ34は、配管P1aおよび配管P4内を流れるオイルの流量を調整する。
保持バルブ33が矢印X1の方向に切り替えられ、比例バルブ34が矢印X2の方向に切り替えられると、配管P1と配管P1aとが連通し、配管P1から配管P1aにオイルが流入する。それにより、ピストン収納部4e内の領域4e1には配管P1aからの油圧がかかり、ピストン収納部4e内の領域4e2には配管P2からの油圧がかかる。配管P1aからの油圧と配管P2からの油圧との差により、ピストン4cがシリンダ4b内を移動する。
シリンダ4bから大気開放配管4dが分岐している。また、シリンダ4bは、配管39aを介して倍力装置39に接続されている。倍力装置39は、配管P1aからの油圧と配管P2からの油圧との差による力を倍増させる。
ピストン4cの先端部が大気開放配管4dの入口を塞ぐ方向(図3中右側)にシリンダ4b内を移動した場合に、配管P1から油圧と配管P2から油圧との差が倍力装置39に伝達される。
ピストン4cの先端部が大気開放配管4dの入口を塞いでいない場合には、配管P1aからの油圧と配管P2からの油圧との差は倍力装置39に伝達されない。
倍力装置39は、メイン軸5a内に挿入されたプッシュロッド40を介してクラッチ3に接続されている。倍力装置39は、配管P1aからの油圧と配管P2からの油圧との差によりプッシュロッド40を移動させる。それにより、メイン軸5aに連結されたクラッチ3が接続状態および切断状態に切り替えられる。ピストン収納部4eの領域4e1内の油圧がピストン収納部4eの領域4e2内の油圧よりも高いときにプッシュロッド40が矢印X3の方向に移動し、クラッチ3が切断状態となる。逆に、ピストン収納部4eの領域4e1内の油圧がピストン収納部4eの領域4e2内の油圧よりも低いときにプッシュロッド40が矢印X3の逆方向に移動し、クラッチ3が接続状態となる。
一方、保持バルブ33が矢印X1の方向に切り替えられ、比例バルブ34が矢印X2と逆の方向に戻されると、ピストン収納部4eの領域4e1のオイルが配管P1aおよび配管P4内を流れ、オイルタンク32内に戻る。
クラッチ3が切断状態にあるときに保持バルブ33への電流の供給を停止することにより、配管P1aが配管P4に接続されかつ配管P4が遮断状態になる。それにより、ピストン収納部4eの領域4e1のオイルがオイルタンク32内に戻ることが阻止され、クラッチ3の切断状態を保持することができる。したがって、ギアがニュートラルポジション以外の状態にあってもライダーはエンジン1を始動させることができる。
次に、制御部50のエンジン始動処理について図面を参照しながら説明する。
図4および図5は、制御部50のエンジン始動処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御部50は、ライダーによりメインキー19がオンにされたか否かを判別する(ステップS1)。ライダーによりメインキー19がオンにされていない場合、制御部50は、メインキー19がオンにされるまで待機する。
ライダーによりメインキー19がオンにされた場合、制御部50は、ライダーによるAMT/MT切替スイッチ13の操作に基づいて変速モードがAMTモードであるかMTモードであるかを判別する(ステップS2)。
変速モードがAMTモードである場合、制御部50は、シフトカム回転角センサ8からの信号に基づいてギアがニュートラルポジションにあるか否かを判別する(ステップS3)。
ギアがニュートラルポジションにある場合、制御部50は、ライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されたか否かを判別する(ステップS4)。
ライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下された場合、スタータモータ1aが駆動され、制御部50は、クランク回転角センサ12からの信号に基づいてエンジン1がアイドリング状態であるか否かを判別する(ステップS5)。
エンジン1がアイドリング状態である場合、制御部50は、エンジン始動処理を終了する。
ステップS4の処理においてライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されていない場合、制御部50は、セルスイッチ17が所定時間押下されるまで待機する。
ステップS5の処理においてエンジン1がアイドリング状態でない場合、制御部50は、エンジン1がアイドリング状態になるまで待機する。
ステップS3の処理においてギアがニュートラルポジションにない場合、制御部50は、クラッチ3を切断状態にする(ステップS6)。
次に、制御部50は、図3において説明した方法によりクラッチ3の切断状態を保持する(ステップS7)。
次に、制御部50は、サイドスタンドスイッチ16からの信号に基づいてライダーによりサイドスタンドが上げられたか否かを判別する(ステップS8)。
ライダーによりサイドスタンドが上げられている場合、制御部50は、上記のステップS4の処理に進む。
ステップS8の処理においてライダーによりサイドスタンドが上げられていない場合、制御部50は、サイドスタンドが上げられるまで待機する。
一方、ステップS2の処理において変速モードがMTモードである場合、制御部50は、クラッチ3の自動制御を禁止する(図5のステップS9)。この場合、制御部50は、クラッチマスターシリンダ4に対する電流の供給を停止する。
次に、制御部50は、ギアがニュートラルポジションにあるか否かを判別する(ステップS10)。ギアがニュートラルポジションにある場合、制御部50は、ライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されたか否かを判別する(ステップS11)。
セルスイッチ17が所定時間押下された場合、スタータモータ1aが駆動され、制御部50は、エンジン1がアイドリング状態であるか否かを判別する(ステップS12)。エンジン1がアイドリング状態である場合、制御部50は、エンジン始動処理を終了する。
ステップS11の処理においてライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されていない場合、制御部50は、セルスイッチ17が所定時間押下されるまで待機する。
また、ステップS12の処理においてエンジン1がアイドリング状態でない場合、制御部50は、エンジン1がアイドリング状態になるまで待機する。
一方、ステップS10の処理においてギアがニュートラルポジションにない場合、制御部50は、クラッチスイッチ15からの信号に基づいてクラッチ3が切断状態であるか否かを判別する(ステップS13)。
クラッチ3が切断状態である場合、制御部50は、ライダーによりサイドスタンドが上げられているか否かを判別する(ステップS14)。ライダーによりサイドスタンドが上げられている場合、制御部50は、ライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されたか否かを判別する(ステップS15)。
ライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下された場合、制御部50は、エンジン1がアイドリング状態であるか否かを判別する(ステップS16)。エンジン1がアイドリング状態である場合、制御部50は、エンジン始動処理を終了する。
ステップS13の処理においてクラッチ3が接続状態である場合、制御部50は、クラッチ3が切断状態になるまで待機する。
ステップS14の処理においてライダーによりサイドスタンドが上げられていない場合、制御部50は、サイドスタンドが上げられるまで待機する。
ステップS15の処理においてライダーによりセルスイッチ17が所定時間押下されていない場合、制御部50は、セルスイッチが所定時間押下されるまで待機する。
ステップS16の処理においてエンジン1がアイドリング状態でない場合、制御部50は、エンジン1がアイドリング状態になるまで待機する。
次に、ギアがニュートラルポジション以外の状態にある場合においてエンジン1を停止する方法について説明する。
図6は、制御部50のエンジン停止処理を示すフローチャートである。なお、図6は、変速モードがAMTモードの場合のエンジン停止処理を示す。
図6に示すように、まず、制御部50は、ライダーによりキルスイッチ18が押下されたか否かを判別する(ステップS51)。キルスイッチ18が押下された場合、制御部50は、エンジン停止処理を終了する。
ステップS51の処理においてキルスイッチ18が押下されていない場合、制御部50は、ライダーによりメインキー19がオフにされたか否かを判別する(ステップS52)。メインキー19がオフにされた場合、制御部50は、ギアがニュートラルポジションにあるか否かを判別する(ステップS53)。ギアがニュートラルポジションにある場合、制御部50は、エンジン停止処理を終了する。
ステップS52の処理においてライダーによりメインキー19がオフにされていない場合、制御部50は、メインキー19がオフにされるまで待機する。
また、ステップS53の処理においてギアがニュートラルポジションにない場合、制御部50は、クラッチ3を切断状態にする(ステップS54)。
次に、制御部50は、図3において説明した方法によりクラッチ3の切断状態を保持する(ステップS55)。その後、制御部50は、エンジン停止処理を終了する。
図7は、本実施の形態に係る車両の変速制御装置を備えた自動二輪車の模式図である。
図7に示すように、本体部70の前端にヘッドパイプ71が設けられている。ヘッドパイプ71にフロントフォーク72が左右方向に揺動可能に設けられている。フロントフォーク72の下端に前輪73が回転可能に支持されている。ヘッドパイプ71の上端にはハンドル6が取り付けられている。
ハンドル6には図1のクラッチマスターシリンダ4、AMT/MT切替スイッチ13、シフトスイッチ14、クラッチスイッチ15、セルスイッチ17およびキルスイッチ18が設けられている。
本体部70の上部において、ハンドル6側から後方へ燃料タンク75、メインシート76aおよびタンデムシート76bが設けられている。
本体部70の下端に後方へ延びるリアアーム77が取り付けられている。リアアーム77の後端に後輪78が回転可能に支持されている。
また、本体部70の下端部には、図1の変速機5およびエンジン1が設けられている。エンジン1の前部には、ラジエータ79が取り付けられている。エンジン1の排気ポートには排気管80が接続され、排気管80の後端にマフラー81が取り付けられている。図1の油圧式アクチュエータ100および油圧式シフトアクチュエータ9は本体部70に設けられている。
変速機5のドライブ軸5aにスプロケット82が取り付けられている。スプロケット82は、チェーン83を介して後輪78の後輪スプロケット84に連結されている。
変速機5の下端側方にシフトペダル85が設けられている。また、本体部70の下端部にはサイドスタンド86が設けられている。サイドスタンド86には、図1のサイドスタンドスイッチ16が設けられている。
図7の自動二輪車においては、図1の変速制御装置が用いられているので、ギアがニュートラルポジション以外の状態にあってもエンジン1を始動および停止させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、保持バルブ33によりクラッチマスターシリンダ4のピストン4cにかかる圧力が保持される。それにより、ライダーがエンジン1を始動させることによってバッテリの電圧が大きく降下しても、クラッチ3を切断状態にするとともに、切断状態を保持することが可能となる。これにより、ギアがニュートラルポジション以外の状態にあってもライダーはエンジン1を始動および停止させることができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、第1の実施の形態における油圧式アクチュエータ100の代わりに電動式アクチュエータを用いてクラッチ3の切断状態を保持する。
図8は、電動式アクチュエータ200の構成および電動式アクチュエータ200によりクラッチ3の切断状態を保持する構成を示す概略模式図である。なお、図8においては、電動式アクチュエータ200のみの説明をし、その他の構成および動作については上述の図3と同様であるので説明を省略する。
図8に示すように、電動式アクチュエータ200は、電動モータ51、ウォームギア52、回転軸53、リンク部54、押し棒55、負荷軽減軸56、負荷軽減用バネ57およびクラッチ位置センサ58を含む。
制御部50は、電動モータ51に電流を供給する。これにより、電動モータ51がウォームギア52を駆動する。
ウォームギア52の回転軸53はリンク部54に接続されている。ウォームギア52は、2つのギア52a,52bから構成される。本実施の形態では、電動モータ51のシャフトにギア52aが取り付けられ、回転軸53にギア52bが取り付けられている。ギア52aにギア52bが噛み合っている。リンク部54は、円盤54a、円盤54b、支柱54cおよび支柱54dから構成される。
円盤54aと円盤54bとが支柱54c,54dを介して対向するように設けられている。回転軸53の一端に円盤54bが取り付けられている。
支柱54cには押し棒55が接続されている。この押し棒55は、クラッチマスターシリンダ4のピストン4cを押すことにより、ピストン4cをシリンダ4b内で移動させる手段として用いられる。
また、支柱54dには負荷軽減軸56が接続されている。負荷軽減軸56は、負荷軽減用バネ57に接続されており、図8中右側に向かって負荷軽減軸56を付勢している。
電動モータ51によって回転軸53が所定角度回転すると、円盤54aおよび円盤54bが回転する。それにより、支柱54cおよび支柱54dは、円盤54aおよび円盤54bの円周方向に沿って移動する。これにより、クラッチマスターシリンダ4のピストン4cが押し棒55によりシリンダ4b内を移動する。
回転軸53の他端にはクラッチ位置センサ58が設けられている。クラッチ位置センサ58は、ウォームギア52の回転角を検出する。この場合、ウォームギアの回転角からクラッチマスターシリンダ4のピストン4cの移動量が検出される。それにより、上述の第1の実施の形態と同様に、クラッチ3の接続状態および切断状態が検出される。
電動式アクチュエータ200によりクラッチ3が切断状態にある場合に、モータ51への電流の供給が停止される。それにより、ウォームギア52の回転が停止する。この場合、クラッチ3のクラッチスプリング3dからの押し圧により押し棒55が移動しようとしても、ギア52aとギア52bとの噛み合いの摩擦によって発生する摩擦力により押し棒55の移動が阻止される。これにより、クラッチ3の切断状態を保持することができる。
また、負荷軽減用バネ57は、クラッチ3のクラッチスプリング3dからの押し圧に対抗する力を負荷軽減軸56に与える。それにより、ウォームギア52の負担が軽減される。
本実施の形態においては、ウォームギア52によりクラッチマスターシリンダ4のピストン4cにかかる圧力が保持される。それにより、ライダーがエンジン1を始動させることによってバッテリの電圧が大きく降下しても、クラッチ3を切断状態にするとともに、切断状態を保持することが可能となる。これにより、ギアがニュートラルポジション以外の状態にあってもライダーはエンジン1を始動および停止させることができる。
なお、本実施の形態では、ウォームギア52を用いているが、これに限定されるものではなく、ウォームギア52の代わりに平歯ギア等を用いてもよいし、平歯ギアと種々のバネとを組み合わせて用いてもよい。
上記実施の形態では、本発明の変速制御装置を自動二輪車に適用する場合について説明しているが、本発明の変速制御装置を自動三輪車または自動四輪車等の車両にも同様に適用することができる。
上記実施の形態においては、後輪78が駆動輪に相当し、スタータモータ1aが始動手段に相当し、油圧式アクチュエータ100および電動式アクチュエータ200がクラッチ駆動装置に相当し、ニュートラルポジションが中立状態に相当し、クラッチ3の接続状態が第1の状態に相当し、クラッチ3の切断状態が第2の状態に相当し、保持バルブ33が保持手段に相当し、制御部50が制御手段に相当し、クラッチレバー3cが手動切り替え手段に相当し、AMT/MT切替スイッチ13が選択手段に相当し、サイドスタンド86が支持機構に相当する。
また、上記実施の形態においては、電動モータ30および電動モータ51がモータに相当し、油圧式アクチュエータ100が油圧システムに相当し、ウォームギア52、回転軸53、リンク部54、押し棒55、負荷軽減軸56および負荷軽減用バネ57が伝達機構に相当し、クラッチ位置センサ4aおよびクラッチ位置センサ58が第2の検出手段に相当し、シフトカム回転角センサ8が第1の検出手段に相当し、サイドスタンドスイッチ16が第3の検出手段に相当する。
本発明は、自動二輪車等の車両に利用することができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の変速制御装置の構成を示す概略模式図である。 メイン軸に伝達された駆動力がドライブ軸に伝達される構成を示す概略模式図である。 油圧式アクチュエータの構成および油圧式アクチュエータによりクラッチの切断状態を保持する構成を示す概略模式図である。 制御部のエンジン始動処理を示すフローチャートである。 制御部のエンジン始動処理を示すフローチャートである。 制御部のエンジン停止処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車両の変速制御装置を備えた自動二輪車の模式図である。 電動式アクチュエータの構成および電動式アクチュエータによりクラッチの切断状態を保持する構成を示す概略模式図である。
符号の説明
1 エンジン
1a スタータモータ
3 クラッチ
4 クラッチマスターシリンダ
4a,58 クラッチ位置センサ
4b シリンダ
4c ピストン
5 変速機
5a メイン軸
5b ドライブ軸
6 ハンドル
8 シフトカム回転角センサ
9 油圧式シフトアクチュエータ
12 クランク回転角センサ
13 AMT/MT切替スイッチ
14 シフトスイッチ
15 クラッチスイッチ
16 サイドスタンドスイッチ
17 セルスイッチ
18 キルスイッチ
19 メインキー
30 電動モータ
31 ポンプ
32 オイルタンク
33 保持バルブ
34 比例バルブ
50 制御部
51 電動モータ
52 ウォームギア
53 回転軸
54 リンク部
55 押し棒
56 負荷軽減軸
57 負荷軽減用バネ
85 シフトペダル
86 サイドスタンド
100 油圧式アクチュエータ
200 電動式アクチュエータ

Claims (13)

  1. 動力を発生するエンジンと、
    前記エンジンを始動する始動手段と、
    駆動輪と、
    前記駆動輪に動力を伝達する変速機と、
    前記エンジンにより発生される動力を前記変速機に伝達する第1の状態と前記エンジンにより発生される動力を前記変速機に伝達しない第2の状態とに設定されるクラッチと、
    前記クラッチを電気的に駆動するクラッチ駆動装置と、
    前記エンジンの始動が操作されたときに、前記クラッチを前記クラッチ駆動装置により前記第2の状態に設定した後、前記始動手段により前記エンジンを始動させる制御手段とを備えたことを特徴とする車両。
  2. 前記クラッチを前記第2の状態に保持する保持手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記エンジンの始動が操作されたときに、前記クラッチを前記クラッチ駆動装置により前記第2の状態に設定した後、前記保持手段により前記クラッチを前記第2の状態に保持させた状態で前記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記変速機は、前記エンジンからの動力を前記駆動輪に伝達しない中立状態を有し、
    前記制御手段は、前記エンジンの始動が操作されたときに、前記変速機が中立状態にない場合に、前記クラッチを前記クラッチ駆動装置により前記第2の状態に設定した後、前記始動手段により前記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1または2記載の車両。
  4. 前記変速機が中立状態にあるか否かを検出する第1の検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1の検出手段の検出結果に基づいて前記変速機が中立状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項3記載の車両。
  5. 前記クラッチを前記第1の状態および前記第2の状態に手動で切り替える手動切り替え手段と、
    前記クラッチ駆動装置により前記クラッチを前記第1の状態または前記第2の状態に切り替える自動モードおよび前記手動切り替え手段により前記クラッチを前記第1の状態または前記第2の状態に切り替える手動モードを選択する選択手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記選択手段により前記手動モードが選択され、かつ前記クラッチが前記第2の状態にある場合に、前記始動手段により前記エンジンを始動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両。
  6. 前記クラッチが前記第2の状態にあるか否かを検出する第2の検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記クラッチが前記第2の状態にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両。
  7. 前記クラッチ駆動装置は、
    動力を発生するモータと、
    前記モータにより発生された動力に基づいて前記クラッチを駆動する駆動機構とを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車両。
  8. 前記駆動機構は、前記モータの動力を前記クラッチを駆動する油圧に変換する油圧システムを含むことを特徴とする請求項7記載の車両。
  9. 前記駆動機構は、前記モータの動力を前記クラッチを駆動する動力に変換する伝達機構を含むことを特徴とする請求項7記載の車両。
  10. 前記エンジンを保持する本体部と、
    前記本体部を支持する状態と前記本体部を支持しない状態とに切り替えられる支持機構をさらに備え、
    前記制御手段は、前記支持機構により前記車両が支持されている場合に、前記始動手段による前記エンジンの始動を不可能にすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の車両。
  11. 前記支持機構により前記本体部が支持されているか否かを検出する第3の検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第3の検出手段の検出結果に基づいて前記本体部が前記支持機構により支持されているか否かを判定することを特徴とする請求項10記載の車両。
  12. エンジンにより発生された動力をクラッチおよび変速機を介して駆動輪に伝達する車両の制御方法であって、
    前記エンジンの始動が操作されたときに、前記エンジンにより発生される動力を前記変速機に伝達しないように前記クラッチを電気的に駆動するステップと、
    前記クラッチが電気的に駆動された後、前記エンジンを始動させるステップとを備えたことを特徴とする車両の制御方法。
  13. 前記クラッチが電気的に駆動された後、前記エンジンにより発生される動力を前記変速機に伝達しない状態を保持するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項12記載の車両の制御方法。
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