JP2006075453A - 剃刀及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 皮膚面を保護して深剃りが可能となり、刃体の腰の強さが向上し、しかも皮膚面に対する刃体の横滑りによる皮膚の切傷の発生を未然に回避できるようにする。
【解決手段】 皮膚面Rに対して仰角となる切断端部6を刃先部先端に屈曲形成する。切断端部6は、例えば長さが約0.1mm〜3.0mmであり、皮膚面Rからの仰角は皮膚面Rに対して約1°から30°として構成する。刃体Pは、柄4と一本刃状に形成する長柄構造としたり、柄4を備えた刃台2と天板3との間に挟着し、刃体Pの刃先部前方に皮膚面Rと接触するガード部5が横長に延在して成る安全剃刀構造としたりする。安全剃刀構造とするとき、切断端部6は、ガード部5の皮膚接触面の延長線に対し刃先部の根元横長部分を刃台2側に向けて折り曲げた屈曲部6Aを介して形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、髭や脇毛等の体毛を剃るときに用いられ、皮膚面を損傷させることなく円滑に使用可能とした剃刀及びその製造方法に関する。
剃刀の使用に際し、重要な要素は剃り角度と刃先の露出量である。例えば従来から使用されている剃刀にあっては、刃体先端の刃先部が刃体からそのまま直線的に形成されている直線刃の場合、図7に示すように、剃り角度が皮膚面Rに対して立てられているように大きければ刃先が大きな角度で皮膚に当たるため髭その他の体毛Qを根元から剃る所謂深剃りを行うことができる。しかしながら、皮膚面Rに対する剃り角度が大き過ぎると当該皮膚面Rに対する刃先の接触抵抗が増大し、また皮膚面上を滑る刃体Pによって皮膚面Rが押し付けられ、扱かれる結果、特に髭等の体毛Qが生えている部位では、その体毛Qが抵抗部分となって体毛Q自体の根元部分が膨らんだ状態となり、この膨らんだ皮膚を刃先で擦過するように切断し、傷付けることで出血させる虞れがある。
このような皮膚面Rに生じる抵抗は、体毛Qが生えている部位のみならず、体毛Qが無い部位においても同様に発生しており、皮膚表面抵抗によって刃先が皮膚面Rを掘り起こすように移動進行するために、皮膚面Rそのものを損傷するのである。
特になし。
また、従来では、刃体P自体が約0.01〜0.5mm程度と非常に薄く、刃体Pの根元部分が軟弱で腰が弱くて撓み易くなるため、髭や脇毛等の体毛Qに対する切れ味が非常に劣るものとなる。しかも、体毛Qの根元部分から切断するよう深剃りを行う場合に、刃体Pを皮膚面Rに強く押し付けて滑らせても体毛Qの根元部分をかえって膨らませた状態とし、上述したようにこの膨らんだ皮膚面Rを擦過してしまうために皮膚面Rを傷つけ、いわゆるヒリヒリ感を生じさせる。さらには刃体Pが皮膚面R上を横滑りした場合には、当該皮膚面Rに切傷を生じさせてしまう。更には体毛Qに対して刃体Pが直角で切断しないため、体毛Qの切断縁片の一部が皮膚面Rから若干突出して残留した状態となり、皮膚面Rがチクチクとした違和感のある肌触りとなってしまう。いずれにしても、刃体Pによる体毛Qの切断に際し、刃体Pを皮膚面Rに対してある程度の角度で立てられた状態として皮膚面R上で滑らせるから、刃体Pの切断力方向と刃体Pを滑らせる方向とが合致せず、そのために皮膚面Rに生じる抵抗によって皮膚面R自体を損傷させることは止むを得ないものとされていた。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、皮膚面に刃先部先端が直接に接触することなく、髭等の体毛を剃ることができ、しかも容易に深剃りもできて皮膚面を損傷せずに保護したものとできると共に、刃体の腰の強さを向上でき、皮膚面に対する刃体の横滑りによる切傷の発生をも未然に回避でき、更には皮膚面の古い角質分をも除去できるようにした剃刀及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、皮膚面Rの体毛Qを刃体Pの刃先部によって剃毛する剃刀1において、皮膚面Rに対して仰角となる切断端部6を刃先部先端に屈曲形成したものである。
また切断端部6は、長さが約0.1mm〜3.0mmであり、皮膚面Rからの仰角は皮膚面Rに対して約1°から30°であるものとして構成できる。
刃体Pは、柄4と共に一本刃状に形成されている長柄構造のものとしたり(図3参照)、柄4を備えた刃台2と天板3との間に挟着され、刃体Pの刃先部前方に皮膚面Rと接触するガード部5が横長に延在されて成る安全剃刀構造のものとしたり(図1参照)することができる。
更に安全剃刀構造のものとするとき、切断端部6は、ガード部5の皮膚接触面の延長線に対し刃先部の根元横長部分を刃台2側に向けて折り曲げて成る屈曲部6Aを介して形成されているものとすることができる。
また、剃り方向に沿って複数で配列された剃刀1A,1Bにおいて、剃り方向の前後における刃先部先端の切断端部6の仰角θは、剃り方向の前部側では大きく、後部側では次第に小さく設定してすることができる。具体的には、剃り方向に沿って剃刀1を複数で配列構成するとき、剃り方向の前後における前部側の剃刀1Aの刃先部先端の切断端部6の仰角θ1は、剃り方向の後部側の剃刀1Bの刃先部先端の切断端部6の仰角θ2に比し大きく設定するのであり、剃り方向の前部側から後部側の剃刀1に至るに伴い切断端部6のの仰角θを次第に小さくするのである。
一方、皮膚面Rに対して仰角となる切断端部6を刃体Pの刃先部先端に備える剃刀1を製造する方法において、刃先部に対する押し当て材8の圧接によって刃先部先端を強制的に押し曲げて形成した屈曲部6Aを介して切断端部6を形成するものである。
以上のように構成された本発明に係る剃刀1にあって、切断端部6は、髭等の体毛Qを剃るのに際し、屈曲部6Aが皮膚面Rに当接された状態で、皮膚面Rから突出している体毛Qの根元部分よりも若干上側に刃先を当接させるため、刃体Pによって皮膚面Rが押し付けられて体毛Qの根元部分が膨らんだ状態となっても当該皮膚面Rに対する刃先の食い込みを阻止させて、体毛Qを切断させる。
すなわち、切断端部6は、長さLが約0.1mm〜3.0mmで、皮膚面Rからの仰角が皮膚面Rに対して約1°〜30°の範囲にあるため、刃先は皮膚面Rに直接に触れずに屈曲部6Aが皮膚面Rに押圧した状態で、刃先が体毛Qに対して略直角に当接すると同時に、剃るための移動方向と刃先の切れる方向とを略同じにさせるものとなり、体毛Qを確実に切断する。
また、刃体Pと柄4との一本刃状形成は長柄構造のものとさせ、一方、柄4を備えた刃台2と天板3との間に挟着され、刃体Pの刃先部前方に皮膚面Rと接触するガード部5が横長に延在されて成ることで安全剃刀構造のものとさせる。
一方、本発明に係る剃刀1の製造方法にあって、刃先部に対する押し当て材8の圧接は、刃先部先端を所定角度で屈曲させ、屈曲部6Aを介する切断端部6を形成させる。
本発明によれば、皮膚面Rを保護した状態で容易に深剃りを行うことができると共に、刃体Pの腰の強さを向上することができ、しかも皮膚面Rに対する刃体Pの横滑りの場合における皮膚への切傷の発生を未然に回避できるばかりでなく、皮膚面の古い角質分をも容易に除去でき、ひいてはいわゆる化粧の乗りも良好なものとする。
すなわちこれは本発明が、皮膚面Rに対して仰角となる切断端部6を刃先部先端に屈曲形成したからであり、これにより、皮膚面Rに接触させて体毛Qを剃るに際し、切断端部6の基部が皮膚面R上を滑り、また体毛Qの手前部分を膨らませても、体毛Qの根元部分よりも若干上側に刃先を当接させることになり、当該体毛Qを容易に切断できるものとなって皮膚面Rを保護した状態で容易に深剃りを行うことができる。
また切断端部6は、屈曲部6Aの介在により、これが皮膚面Rに直接に接触するから皮膚面R上をスムーズに移動し、滑らかな肌触りとすることができると共に、体毛Qに対する切断端部6による切断面が皮膚面Rに対して略平行な状態となり、体毛Qの切断方向が当該体毛Qに対して略直角となり、しかも剃るときの移動方向と刃先による切断方向とが略同じとなるため、濃薄にかかわらず体毛Qをスムーズに剃ることができる。
屈曲部6Aを介して屈曲形成された切断端部6は、例えば平板状である従来の刃先に比して、刃体P自体の縦幅方向に対する腰の強さを付与できると共に、皮膚面Rに対して刃体Pが横滑りしても、当該刃体Pの刃先部である切断端部6が皮膚面Rに対して仰角状態の若干上向きに配置されているため、皮膚面Rへの切傷の発生を未然に回避させることができる。
また、切断端部6の長さLが約0.1mm〜3.0mmの範囲にあり、皮膚面Rからの仰角が約1°〜30°の範囲にあるものとしたので、刃先は皮膚面Rに直接触れずに屈曲部6Aを皮膚面Rに押圧した状態で、切断端部6の刃先が体毛Qに対して略直角に当接するものとなるため、これによって、皮膚面Rを保護した状態での深剃りが可能となり、しかも皮膚の弱い人による剃刀負け等を防止することができる。
さらに、刃体Pは、柄4と一本刃状に形成されている長柄構造のものとしたり、柄4を備えた刃台2と天板3との間に挟着され、刃体Pの刃先部前方に皮膚面Rと接触するガード部5が横長に延在されて成る安全剃刀構造のものとしたり等のいずれの形態のものとしても利用でき、その使用態様は特に限定されるものではない。
また、剃刀1が複数枚で剃り方向の前後に沿って構成配置されるとき、剃り方向の前部側の剃刀1Aが先ず最初に体毛Qを切断し、次いで後部側の剃刀1Bが体毛Qを切断するから、皮膚面Rによる抵抗を抑制して1枚目の剃刀1Aで長めに切断し、次いで第2枚目以降の剃刀1Bが更に短く切断し、一層の深剃りを可能にさせるのである。
安全剃刀構造としたときの刃台2、天板3、ガード部5、刃体Pそれぞれの両側は、前方に屈曲もしくは湾曲されて成るものとすることで、切断端部6の刃先を皮膚面Rに押し当てた際に、刃先全体が撓まずに均一な状態で皮膚面Rに当接配置されるものとなり、確実な深剃りが可能となる。
また、刃体Pの刃先部に対する押し当て材8の圧接によって刃先部先端を強制的に押し曲げるようにして形成した屈曲部6Aを介して切断端部6を形成するので、皮膚面Rを保護した状態で容易に深剃りを行うことができる剃刀1を容易で且つ安価に製造することができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、例えば髭や脇毛等の体毛Qを剃るときに用いる剃刀であり、剃刀本体である刃体Pの刃先部に屈曲部6Aを介して切断端部6を形成して成る。そして、この剃刀1自体は、例えば図1、図2に示すように、柄4を備えた刃台2とこの刃台2に被さる天板3との間に挟着されることで例えば安全剃刀として構成される。これらの図1、図2にあっては二枚刃構造となるように、重ねられた下の刃体Pの刃縁よりもその上の刃体Pの刃縁を後退させて成るものとしてある。
尚、安全剃刀は二枚刃構造とする替わりに、単なる一枚刃構造としても良く、あるいは三枚刃以上の複数枚刃構造としても良い。例えば三枚刃構造の場合は、上刃体、中刃体、下刃体それぞれの順にスペーサ7を介して重ねて成る刃体Pを刃台2と天板3との間に挟着して成るものとすれば良い。
そして、この安全剃刀構成の両刃体Pの刃先前方には、皮膚面Rと接触する皮膚接触面を備えたガード部5が横長に延在して形成され、さらに両刃体Pの間には当該刃体P相互の間隔を常に保持しておくためのスペーサ7が介在されている。このスペーサ7は、両刃体P間で前後にスライド可能としてあり、安全剃刀の使用後において両刃体P間に進入された切断髭または切断脇毛等の切断された体毛Qを、後端の操作突起7Aによってスペーサ7を前方に押し出すことで除去できるようにしてある。
図2に示すように、剃刀1自体は、その刃体Pの刃先部先端に、皮膚面Rに対して仰角となる切断端部6が刃台2側に向けて略への字形状に折り曲げられた状態となるようにして屈曲部6Aを介して形成されている。すなわち図4に示すように、切断端部6の屈曲方向は、皮膚面Rに略傾斜してあてがわれる刃体Pの刃面中心線Tに対し皮膚面Rよりも上側に向くようにしてある。こうすることで、例えば体毛Qを剃る際に、刃体Pが皮膚面Rを押し付けて体毛Qの根元部分が膨らんだ状態となっても当該皮膚面Rに対し切断端部6が直接に接触しないようにしてある。尚、屈曲部6Aは、特にその外側面において鈍角面状に屈曲せずに湾曲面状に形成されることもあり、皮膚面Rへの接触良好性を図る上では後者のように湾曲面状に形成されることが好ましい。
具体的には、切断端部6自体の長さLを約0.1mm〜3.0mmの範囲とし、且つ切断端部6が皮膚面Rに対して一定の仰角となるように、刃面中心線Tを基準とした屈曲部6Aにおける屈曲角度θを例えば約1°〜30°の角度範囲に設定してある。これらの切断端部6の長さL、屈曲角度θの設定は適宜に組合せてなされるもので、一般的には、長さLが長い場合には屈曲角度θが小さく、長さLが短い場合には屈曲角度θが大きくされるように組み合わせられる。例えば切断端部6の長さLを約0.1mmと短い場合には屈曲部6における屈曲角度θを急峻な角度の約30°とし、長さLを約3.0mmと長い場合には屈曲部6における屈曲角度θを緩い角度の約10°等として構成することで、皮膚面Rをガードしながらの深剃りが可能となるようにしてある(図4参照)。
また安全剃刀において、剃刀1が複数枚で構成配置されるとき、図5に示すように先ず最初に体毛Qを切断する1枚目の剃刀1Aの切断端部6は仰角θ1をやや大きくし、2枚目以降の剃刀1Bにおける切断端部6は1枚目の剃刀1Aに比し、順次にその仰角θ2を次第に小さくなるように設定しておく。こうすることで、1枚目の剃刀1Aでは髭等の体毛Qを皮膚面Rによる抵抗を抑制し、皮膚面Rに対する食い込みを防止して体毛Qを長めに切断し、次いで、第1枚目の剃刀1Aに比し仰角が小さい第2枚目以降の剃刀1Bがその切断した体毛Qを更に短く切断する。すなわち2枚目以降の剃刀1Bでは体毛Qに対してやや直角に当たるようになり、一層の深剃りを可能にさせるのであり、3枚目更には4枚目以降の剃刀1が皮膚面Rを損傷させることなく、深剃りを可能にさせ、複数枚構造とすることで目詰まりを防止して安定した長期使用を可能にさせることもできる。尚、複数枚で配列する剃刀構成において、必要があればその剃刀1(1A,1B…)相互の配列間隔の幅員、皮膚面Rに対する切断端部6(屈曲部6A)の押し込み深さが異なるようにその高さ、切断端部6自体の長さ等を異なるようにすることも可能である。
こうした所定の仰角θを備えた切断端部6の形成は、刃体Pの刃先部における根元横長部分を、例えば剛性の丸棒等で押し当てながら当該根元横長方向に沿ってスライド移動させることで刃台2側に向けて略への字形状に折り曲げられることで形成されるもので、例えば刃先部に対してロールフォーミング式に扱くようにして形成される。すなわち、刃台2の刃先に対する二次加工によって切断端部6を形成するのであり、こうした二次加工によって得られた切断端部6は再研磨が実質的には困難であるために、通常はいわゆる使い捨てとされる。
また図6(a)に示すように、刃体Pの刃先部に対して屈曲側と反対側から例えば丸棒材またはクサビ等の押し当て材8を押し当て、刃先部に対して所定の角度で宛いながらその押し当て材8をスライドさせることで行うのであり、刃先部自体を反対側に強制的に押し曲げるようにして屈曲部6Aを介して切断端部6を形成する。
切断端部6の形成の他の方法としては、図6(b)に示すように、中央円周上に沿って窪みを有する略鼓状に形成された押し当て材8の当該窪みを刃先部上側から押し当ててスライドさせたり、あるいは図6(c)に示すように、互いに接触して回転する一対のローラー状の回転部材9に切断端部6の形状に沿うフォーミング部9Aを形成しておき、このフォーミング部9Aに刃先部を挿通させるロールフォーミング法によるものとしたりしても良い。また図6(d)に示すように、回転部材9例えば回転研磨材の回転する外周面に刃先部を押し当て、回転方向に沿って強制的に屈曲させたり、図6(e)に示すように、V字型の溝部を有するプレス下型10上に載置した刃先部に対してプレス上型11を押し付けることで屈曲させたりしても良いのである。
また図示を省略したが、安全剃刀においての刃台2、天板3、ガード部5、刃体P夫々の両側を前方に鶴翼状に若干屈曲させるかもしくは円弧状に湾曲して形成することにより、前記切断端部6による刃体Pの縦幅方向に対する腰の強さに加えて、当該刃体Pの横幅方向に対する腰の強さを同時に付与させることで、深剃りが容易な安全剃刀とすることも可能である。
図3においては、柄4と共に一本刃状に構成することで全体が長柄構造となる場合の実施の形態が示されており、この実施の形態における柄4は場合によっては、刃体Pに対して折り畳み自在にし、溝状に形成した柄4の溝部内に体Pを収納できるようにすることもある。さらには図示を省略したが、刃体Pの表裏が反転するように、刃体Pの支持部分がこれの中央部を支点として前後に回転したり、あるいは柄4に対して剃刀1自体の支持部分を左右を逆にして交換自在に着脱式に連結することで、柄4に対して刃体P表裏を反転できるようにしたりして構成することもある。こうすることで、屈曲部6Aを介して形成される切断端部6の皮膚面Rに対する切断方向を使用に際する左右勝手に対応して選択できるようにしておく。
次に、上記した構成における使用例について説明すれば、安全剃刀の使用にあって、ガード部5の皮膚接触面を皮膚面Rに接触させて体毛Qを剃るのに際し、図4に示すように屈曲部6が皮膚面Rに当接することで皮膚面Rを盛り上げても、皮膚面Rに対して仰角状態にある切断端部6の先端は皮膚面Rから突出している体毛Qの根元部分に当たり、その状態で柄4を手指で引くと体毛Qを根元部分から切断して体毛Qを剃る。
体毛Qの切断に際し、切断端部6では、長さLが約0.1mm〜3.0mmであり、皮膚面Rからの仰角は皮膚面Rに対して約1°から30°であるから、その刃先が皮膚面Rに直接に触れずに屈曲部6Aが皮膚面Rを押圧し、切断させようとする体毛Qの手前を盛り上げても当該刃先が体毛Qに対して略直角に当接する状態となる。
また刃体P自体を皮膚面Rに対して適当な角度に設定して宛うことで、切断端部6自体を皮膚面Rに対してほぼ平行状態に維持して滑らせることもでき、皮膚面Rを鋭利な刃先で削るようにようなこともなく、体毛Qのみを切断することもできる。
こうすることで刃体Pに設けられた屈曲部6Aの存在によって剃刀1自体の皮膚面Rに対する食い込みを防止しながらの体毛Qの深剃りが可能な状態となる。しかも、屈曲部6Aを介して切断端部6が皮膚面Rに対して仰角となっているため、皮膚面Rに対する抵抗が少なくて滑りが良好となり、このため従来の直線刃等のように皮膚面Rに対する大きな接触抵抗が存在することによって皮膚面Rを大きく持ち上げて切傷を発生させるような虞れもなく、屈曲部6Aの存在によって、刃体Pの縦幅方向に対する腰の強さも付与され、濃い髭等であっても円滑に切断できる。
また皮膚面Rに対して所定の角度で切断端部6を宛うように滑らせることで、皮膚面Rにおける古い角質分等を除去するのであり、皮膚面Rに対してダメージを与えることなく、その新陳代謝を図れると共に、いわゆる化粧の乗りも良好なものとなる。
本発明は、剃刀1の刃先における切断端部6構造についてのものであるも、かかる着想は手動式に使用される剃刀1に実施される場合に限らず、本体の内刃が回転ないしは往復振動して髭等を剃る機械式の剃刀例えば電動またはゼンマイ駆動式等のカミソリにおける内刃の刃先、すなわちその内刃の刃先端縁に仰角を備えた切断縁部を張り出し状に形成する等によっても応用可能である。
本発明を実施するための最良の形態における安全剃刀として構成した場合の一部切欠斜視図である。 同じく安全剃刀の断面図である。 他の実施の形態における一部の拡大図を含む斜視図である。 本発明に係る剃刀の剃り原理を説明する概略側断面図である。 本発明に係る複数の剃刀が、その屈曲角度が異なって配列された場合による剃り原理を説明する概略側断面図である。 刃先部における切断端部の形成方法を示すもので、(a)は丸棒材またはクサビ等の押し当て材を使用した場合の斜視図、(b)は鼓状に形成された押し当て材を使用した場合の斜視図、(c)は一対の回転部材を使用した場合の斜視図、(d)は回転部材に押し当てて形成する場合の側面図、(e)はプレス型による場合の斜視図である。 従来における直線状の刃先を備えた安全剃刀の剃り原理を説明する断面図である。
符号の説明
P…刃体 Q…体毛
R…皮膚面 T…刃面中心線
1,1A,1B…剃刀 2…刃台
3…天板 4…柄
5…ガード部 6…切断端部
6A…屈曲部 7…スペーサ
7A…操作突起 8…押し当て材
9…回転部材 9A…フォーミング部
10…プレス下型 11…プレス上型

Claims (7)

  1. 皮膚面の体毛を刃体の刃先部によって剃毛する剃刀において、皮膚面に対して仰角となる切断端部を刃先部先端に屈曲形成したことを特徴とする剃刀。
  2. 切断端部は、長さが約0.1mm〜3.0mmであり、皮膚面からの仰角は皮膚面に対して約1°から30°である請求項1に記載の剃刀。
  3. 刃体は、柄と共に一本刃状に形成されている請求項1または2に記載の剃刀。
  4. 刃体は、柄を備えた刃台と天板との間に挟着され、刃体の刃先部前方に皮膚面と接触するガード部が横長に延在されて成る請求項1または2に記載の剃刀。
  5. 切断端部は、ガード部の皮膚接触面の延長線に対し刃先部の根元横長部分を刃台側に向けて折り曲げて成る屈曲部を介して形成されている請求項4に記載の剃刀。
  6. 剃り方向に沿って複数で配列された剃刀において、剃り方向の前後における刃先部先端の切断端部の仰角は、剃り方向の前部側では大きく、後部側では次第に小さく設定してある請求項1乃至5のいずれかに記載の剃刀。
  7. 皮膚面に対して仰角となる切断端部を刃体の刃先部先端に備える剃刀を製造する方法において、刃先部に対する押し当て材の圧接によって刃先部先端を強制的に押し曲げて形成した屈曲部を介して切断端部を形成することを特徴とした剃刀の製造方法。
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