JP2006075276A - 紐状体の留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紐状体を痛めることが少ない軟質の材料でクランプ部材を形成した紐状体の留め具の提供。
【解決手段】 本発明の紐状体の留め具は、側壁面に第1挿入穴部11が形成された留め具の本体10と、この本体の内周部に進退移動可能に設けられ、側壁面に第2挿入穴部23が形成されたクランプ部材20と、前記本体と前記クランプ部材との間に設けられ、前記本体に挿入された前記クランプ部材にばね力を付与しているばね部材26とを備え、前記第1挿入穴部及び前記第2挿入穴部に通された紐状体Aが、前記第1挿入穴部と前記第2挿入穴部とが不一致の状態になったとき、前記本体及び前記クランプ部材に対して留められた状態となる紐状体の留め具であって、前記クランプ部材20は、前記ばね部材26が一体に形成されるとともに、軟質の材料で形成され、前記本体10側には、前記ばね部材26の下端を支持するための案内部13が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紐状体に対して、所望の位置に留めることができるとともに、留めることを解除して所望の位置に移動可能となる紐状体の留め具に関する。さらに詳しくは、紐状体と当接するクランプ部材を軟質の材料で形成することを可能にした紐状体の留め具に関する。
種々の衣服の開口部などの絞り紐や、種々の袋物の開口部などの絞り紐などの紐状体に対し、適宜の位置にフリーに留め付けるものとして留め具と呼ばれているものがある。そして、開口部などに巡るように設けられた絞り紐、紐状体等の寸法を調整して、前記した開口部などを拡げた状態、あるいは、狭めた状態に維持できるように留めるものとして、紐状体の留め具を使用することがよく知られている。
すなわち、図10に示すように、紐状体の留め具105は、筒状の本体100と、この筒状の本体100に対して移動可能に設けられるクランプ部材101と、このクランプ部材101を常時離脱方向にばね力を付与しているばね部材102とからなっている。筒状の本体100、クランプ部材101には、通し穴100a、101aが各々形成されている。そして、筒状の本体100の通し穴100a、クランプ部材101の通し穴101aに挿入された紐状体103は、両方の通し穴100a、101aをずれさせて、両方の通し穴の穴縁部で挟み付けるようにして固定すなわち留められている(図10参照)。そして、この状態から、クランプ部材101をばね部材102のばね力に抗して移動させ、両方の通し穴100a、101aをほぼ一致させることにより紐状体103に対して留め具105が移動可能となっている。
一方、紐留め具において、手触り感をソフトにするために、紐留め具の表面成形部分をゴム又は弾性を有するプラスチック材料で構成することが提案されている(例えば、特許文献1)。すなわち、雌部材及び雄部材のインサート体部分をプラスチック材料、金属材料などで成形した後、一部の表面成形部分をゴム又は弾性を有するプラスチック材料で成形している。
また、紐留め具において、筒状の本体に移動可能に納められたロック体と屈曲状弾性片とを一体化してプラスチック材料で形成する技術も知られている(例えば、特許文献2)。
特許第3523862号公報 特開2001−070012号公報
紐状体の留め具は、前記衣服、袋物などの身の回り品に頻繁に使用されるものである。また、紐状体の留め具は、紐状体に対して留める場合、筒状の本体及びクランプ部材の両方の通し穴の穴縁部で挟み込んで留める(固定する)。また、紐状体に対して筒状の本体及びクランプ部材を移動させる場合、紐状体とクランプ部材及び筒状の本体とが摺接して移動する。このとき、挟み込んだり、擦れたりすることで、紐状体を痛めるおそれ、寿命に影響を与えるおそれがあるという問題点があった。
すなわち、紐留め具に何の支障がなくても紐状体に支障が生じれば商品として価値を失うおそれがあった。また、紐状体に価値がある場合、衣服、袋物等に影響を与える場合には大きな問題となってしまう。そこで、紐状体を痛めることがないようにするためなるだけ軟質の材料で形成することが望まれていた。特に、紐状体を接する面積部分の大きいクランプ部材を軟質の材料で形成することが要望されていた。しかしながら、前述した文献の技術は、この問題点、要望を解決するものでなかった。また、留め具の手触り感を良くすることも留め具の課題の一つであるが、特許文献1に記載された技術では、製作が容易でなくコストアップしてしまうという問題点があった。
また、クランプ部材とばね部材とを一体化すると、紐状体の留め具の組み立て作業が容易になること、部品数の減少が図れ、シンプルな構成となることなどがあって好ましい。しかしながら、前記した特許文献2の技術において、ばね部材を軟質の材料で形成すると、所望の弾性力(ばね力)を得ることができないという問題点があった。すなわち、留め具を紐状体の所望の位置に留めることができず、ちょっとした力で留め具が動いてしまうおそれがあった。
さらに、クランプ部材とばね部材とを一体化した従来の技術では、クランプ部材を進退移動させる際、スムースに移動させることができないおそれがあった。すなわち、クランプ部材の上端側のみを案内して進退移動させているため、このクランプ部材が傾くことにより、進退移動が困難になるおそれがあった。また、留め解除状態で留め具をスムースに移動させることも困難になるおそれがあった。そして、このようなものでは、子供、老人、手等に障害のある人等では、さらに困難な作業となってしまう。そのため、この課題も解決することも要望されていた。
本発明は、前述したような技術的背景、社会的背景を解決するためになされたものであり、次のような目的を達成する。
本発明の目的は、紐状体を痛めることが少ない軟質の材料でクランプ部材を形成した紐状体の留め具を提供することにある。
本発明の他の目的は、クランプ部材とばね部材とを軟質の材料で一体形成された留め具において、所望のばね力を有し所望の保持力で保持することができる紐状体の留め具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、クランプ部材とばね部材とを一体形成した留め具において、留め具の本体に対するクランプ部材の進退移動動作、紐状体に対する留め具の移動動作を容易に行うことができる紐状体の留め具を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1の紐状体の留め具は、一方の側が開口し、側壁面に第1挿入穴部が形成された留め具の本体と、この本体に形成された内周部に進退移動可能に設けられ、側壁面に前記第1挿入穴部に対応する第2挿入穴部が形成されたクランプ部材と、前記本体と前記クランプ部材との間に設けられ、前記クランプ部材が前記本体に挿入されたとき、前記本体に対して前記クランプ部材を離脱する方向にばね力を付与しているばね部材とを備え、
前記ばね部材のばね力で前記第1挿入穴部と前記第2挿入穴部とが不一致の状態になったとき、前記第1挿入穴部及び前記第2挿入穴部に通された紐状体が、前記本体及び前記クランプ部材に対して留められた状態となる紐状体の留め具であって、
前記クランプ部材には、前記ばね部材が一体に形成されるとともに、前記クランプ部材及び前記ばね部材は軟質の材料で形成され、前記本体の他方の側には、前記ばね部材の一端を支持するための案内部が形成されていることを特徴とする。
本発明2の紐状体の留め具は、本発明2において、
前記ばね部材は、中央に穴部を有する略輪状に形成され弾性変形可能な輪状弾性部と、前記穴部内に設けられる薄板状弾性部とから構成されており、前記ばね部材のばね力は、前記輪状弾性部の弾性力と前記薄板状弾性部の弾性力の合力になっていることを特徴とする。
本発明3の紐状体の留め具は、本発明2において、
前記ばね部材は、前記クランプ部材の挿入方向と略直交する方向に前記穴部の中心を向けて、一つ又は複数段に積層されて形成されたものであることを特徴とする。
本発明4の紐状体の留め具は、本発明2において、
前記ばね部材は、前記クランプ部材の挿入方向と略直交する方向に前記穴部の中心を向けて、2段に積層され、略8の字状に形成されたものであることを特徴とする。
本発明5の紐状体の留め具は、本発明2において、
前記ばね部材は、前記挿入方向と略平行な方向に前記穴部の中心を向けて、一つ又は複数段に積層されて形成されたものであることを特徴とする。
本発明6の紐状体の留め具は、本発明1又は2において、
前記本体には、前記第1挿入穴部の他方の側に、前記第1挿入穴部より小径で、かつ、前記第1挿入穴部とつながっている係合穴部が形成され、前記クランプ部材には、前記第1挿入穴部及び前記係合穴部と係合可能な凸状の係合部が一体に形成され、前記係合部が前記第1挿入穴部及び前記係合穴との係合によって、前記クランプ部材の移動範囲を定めるものであることを特徴とする。
本発明7の紐状体の留め具は、本発明1又は2において、
前記一体に形成された前記クランプ部材と前記ばね部材は、弾性変形可能な軟質の合成樹脂、熱可塑性エラストマー、合成ゴム、シリコーンゴムから選択される1種から形成されていることを特徴とする。
本発明は、クランプ部材をシリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等軟質な材料で形成したので紐状体に傷をつけたり、痛めたり、寿命に影響を与えたりすることがなくなった。又、クランプ部材を軟質な材料で形成したので摩擦係数が高くなり、保持力を高めることができた。さらに、クランプ部材とばね部材とを軟質の材料で一体化させているので、構成がシンプルであるとともに、組み立て作業がたいへん容易になった。すなわち、留め具の本体にばね部材を備えたクランプ部材を挿入するだけで組み立てることができる。また、クランプ部材を軟質な材料で形成しているため、手触り感よく操作しやすい。
さらに、輪状弾性部と薄板弾性部とからなるばね部材を有することにより、軟質の材料でばね部材を形成しても所望の弾性力(ばね力)を作用させることができ、ちょっとした力で紐状体に対して留め具が動いてしまうことがない。また、クランプ部材にばね部材を一体化した構成のものであっても、クランプ部材及びばね部材の両端を支持して、留め具の本体に対するクランプ部材の進退移動動作、紐状体に対するクランプ部材及び本体の移動操作を容易に行うことができ、留め具を所望の位置に調整する調整作業をたいへん容易に行えるようになった。
本発明の紐状体の留め具の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から3は、本発明の紐状体の留め具の実施の形態1を示している。図1は、本発明の紐状体の留め具を紐状体に留めた状態を示す図で(a)は正面断面図、(b)は図1(a)をB−B線で切断した断面図、図2は、留め具と紐状体とを離脱させている状態を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面図、図3は、留め具に紐状体を挿入するためにクランプ部材を押圧した状態を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
紐状体Aの留め具1は、留め具1の本体10、本体10に対して進退移動可能に設けられているクランプ部材20とから構成されている。本体10は一方の側に開口部16を、他方の側(下面)に底部15を有する筒状の部材である。本体10の内周側には、内周部14、案内部13が形成されている。また、側壁部(筒部)17には、側壁部17を貫通している第1の挿入穴部(以下、第1の穴部と記載する)11と、第1の穴部11の下部には、第1の穴部11と連通している係合穴部12が形成されている。本体10は、合成樹脂で形成されている。合成樹脂としては、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等汎用プラスチック、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニリンエーテル(PPE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等エンジニアリングプラスチックなど樹脂材の何れか1種以上から成る熱可塑性樹脂が使用できる。さらに詳しく述べると、例えば、本体10を透明にする場合には、ポリカーボネートなどが使用できる。また、本体を染色する場合には、ポリアミド系樹脂などが使用できる。本体10を透明にした場合、後述するクランプ部材等に色をつけると、クランプ部材がよく見えデザイン的に優れたものとなる。
クランプ部材20は、第2の挿入穴部(以下、第2の穴部と記載する)23が形成されている頭部25と、頭部25の下部に一体に形成された輪状ばね部(ばね部材)26とから構成されている。クランプ部材20は、本体10に開口部16から内周部14内に挿入され、留め具1として組み立てられる。クランプ部材20には、後述する凸状の係合部24が一体に形成されているが、軟質の材料(例えば、シリコーンゴム)で形成されているため、ちょっと力を入れて挿入すると弾性変形し、第1の穴部11内に入る。すなわち、留め具1の組み付けを容易に行うことができる。
輪状ばね部26は、中央に穴部を有する略輪状に形成され弾性変形可能な輪状弾性部21と、前記穴部内に形成される薄板状弾性部22とからなっている。この形態1では、輪状ばね部26、すなわち輪状弾性部21と薄板状弾性部22が、前記クランプ部材20の挿入方向と略直交する方向に、輪状弾性部21の穴部の中心を向けて2段に重なるように形成されていて、略8の字状になっている。
クランプ部材20は、この形態1では、軟質な材料であるシリコーンゴムで形成されている。なお、クランプ部材20は、他の軟質の材料、例えば、軟質の合成樹脂、熱可塑性エラストマー、合成ゴムなど弾性変形可能な材料で形成されていてもよい。合成樹脂としては、例えば、軟質のポリアミド系樹脂、塩化ビニル(PVC)等が使用できる。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー及び塩化ビニル系エラストマーなどの何れか1種以上から成る熱可塑性エラストマーが使用できる。合成ゴムとしては、ふっ素ゴム、ウレタンゴムなどが使用できる。このように、軟質の材料で輪状ばね部26を形成しても、輪状弾性部21の穴部内に設けられた薄板状弾性部22によって、所望の弾性力を有するようにすることができる。すなわち、薄板状弾性部22は、荷重が作用すると弾性変形内の屈曲した状態に変形し、荷重が作用しなくなると、平面状に戻ろうとする復元力であるばね力が発生する。このばね力で、本体10の第1の穴部11と、クランプ部材20の第2の穴部23とで、紐状体Aを挟み付けるようにして固定すなわち留めることができる。また、クランプ部材20と紐状体Aとが摺接しても、クランプ部材20が軟質な材料であるシリコーンゴムで形成されているので、スムースに移動でき、紐状体Aを痛めるようなことがほとんど生じない。さらに、クランプ部材を軟質なシリコーンゴムで形成しているため、手触り感よく操作しやすくなっている。また、クランプ部材を軟質なシリコーンゴムで形成しているため、摩擦係数が高くなり保持力を高めることができる。
頭部25の第2の穴部23の下部には、凸状の係合部24が両側に設けられている。係合部24は、本体10にクランプ部材20が挿入されたとき、本体10の第1の穴部11、係合穴部12と係合し、クランプ部材20の進退移動方向の移動範囲を定めている。すなわち、本体10の第1の穴部11の上部とクランプ部材20の係合部24とが当接した位置が移動範囲の上限、係合穴部12の下部と係合部24とが当接した位置を下限としている。また、係合穴部12と係合部24とが係合した場合、本体10に対するクランプ部材20の回転方向の位置も定めている。すなわち、係合穴部12と係合部24とが係合しているとき、第1の穴部11と第2の穴部23とが回転方向に一致又はほぼ一致した状態となり、ずれることがない。
本体10の内周の底部15側には、案内部13が形成されている。本体10に対して、クランプ部材20が進退移動するとき、クランプ部材20は、頭部25側が本体10の内周部14に、輪状ばね部26の下端が案内部13に支持されて、輪状ばね部26が弾性変形し、頭部25等が移動する。すなわち、輪状ばね部26の下端が底面15に当接するとともに、前後左右方向にも案内部13に当接して移動が拘束され支持される。軟質の材料でクランプ部材20を形成した場合、本体10に対してクランプ部材20を押圧したとき、クランプ部材20等に予定外の変形が生じて押圧しにくいことが生じるおそれがある。しかしながら、本発明では、クランプ部材20の両端が支持された状態で、クランプ部材20の輪状ばね部26が弾性変形し、頭部25等が進退移動するのでスムースな移動を可能としている。また、本体20に対してクランプ部材20が傾いて移動、すなわち、こじったような移動をすることがない。
本発明の実施の形態1の作用を説明する。
紐状体の留め具1は、紐状体Aに挿入されていない場合、図2に示すような状態になっている。すなわち、係合部24が第1の穴部11の上部に当接又は上部近傍に位置するような状態になっている。
そして、紐状体Aを留め具1に挿入するには、図3に示すような状態にする。すなわち、輪状ばね部26のばね力に抗して、本体10に対してクランプ部材20を押圧し、第1の穴部11と第2の穴部23との中心が一致又はほぼ一致するようにする。そして、その状態で紐状体Aを第1の穴部11、第2の穴部23内に挿入し貫通する。クランプ部材20を押圧している力を解除すると、輪状ばね部26のばね力でクランプ部材20は、図1に示すように一方の側に移動する。すなわち、このばね力で、本体10の第1の穴部11と、クランプ部材20の第2の穴部23とで、紐状体Aを挟み付けるようにして固定すなわち留めることができる。
紐状体Aの所望の位置に留め具1を移動させる場合には、本体10に対してクランプ部材20を押し込む方向に移動させる。第1の穴部11と第2の穴部23との中心が一致又はほぼ一致するようになると、紐状体Aに対して本体10及びクランプ部材20が移動可能になるので所望の位置まで移動させる。クランプ部材20に対する押圧をやめると、輪状ばね部26のばね力でクランプ部材20が反押圧方向に移動する。本体10の第1の穴部11と、クランプ部材20の第2の穴部23とで、紐状体Aを挟み付けるようにして固定すなわち留めることができる。
(実施の形態2)
図4、5に基づいて、本発明の紐状体の留め具の実施の形態2の説明を行う。図4(a)、(b)、(c)は、形態2のクランプ部材を部品単体の状態で図示したもので、(a)が側面図、(b)が正面図、(c)が平面図である。図5(a)、(b)は、形態2の本体を部品単体の状態で図示したもので、(a)が側面図、(b)が一部断面にした正面図である。
図4(a)〜(c)に示すように、クランプ部材40には、第2の穴部43、輪状弾性部41、薄板状弾性部42、頭部45、係合部44等が一体に設けられている。そして、輪状弾性部41、薄板状弾性部42で輪状ばね部46が形成されている。図5(a)、(b)に示すように、本体30には、第1の穴部31、係合穴部32、内周部34、案内部33、底部35、開口部36、側壁部37等が形成されている。
前記した形態1では、本体10を筒状のものとして説明を行った。この形態2の本体30は、略長方体状のものとしている。このようにすることで、留め具の小型化が図れる。
(実施の形態3)
図6、7に基づいて、本発明の紐状体の留め具の実施の形態3の説明を行う。図6は、形態3のクランプ部材60を部品単体の状態で図示した正面図を示し、図7は、形態3の本体50を部品単体の状態で図示した正面図を示している。図7は一部を断面で示している。
クランプ部材60には、頭部65、略球状をしている輪状弾性部61、薄板弾性部62、第2の穴部63、係合部64等が一体に形成されている。そして、輪状弾性部61と薄板弾性部62とで、輪状ばね部66が形成されている。また、本体50には、第1の穴部51、係合穴部52、内周部54、案内部53、底部55、開口部56、側壁部57等が形成されている。このクランプ部材60では、クランプ部材60の進退移動方向(挿入方向)と略平行な方向に、輪状弾性部61、薄板弾性部62からなる輪状ばね部66の中心を向けて、一つ又は複数段に積層(この形態3では2段に積層)されるように輪状ばね部66が形成されている。なお、この形態3のクランプ部材では、輪状弾性部61の肉厚を適正に選択することにより、薄板弾性部62を省略した輪状ばね部とすることもできる。
(実施の形態4)
図8、9に基づいて、本発明の紐状体の留め具の実施の形態4の説明を行う。図8は、クランプ部材80を部品単体の状態で図示した正面図を示し、図9は、本体70を部品単体の状態で図示した正面図を示している。図9は、一部を断面で示している。
クランプ部材80には、頭部85、蛇腹状をしている輪状弾性部81、薄板弾性部82、第2の穴部83、係合部84等が一体に形成されている。そして、輪状弾性部81と薄板弾性部82とで、輪状ばね部86が形成されている。また、本体70には、第1の穴部71、係合穴部72、内周部74、案内部73、底部75、開口部76、側壁部77等が形成されている。このクランプ部材80では、クランプ部材80の進退移動方向(挿入方向)と略平行な方向に、輪状弾性部81、薄板弾性部82からなる輪状ばね部86が中心を向けて、複数段に積層(この形態4では4段に積層)された蛇腹で輪状ばね部86が形成されている。なお、この形態4のクランプ部材では、輪状弾性部81の肉厚を適正に選択することにより、薄板弾性部82を省略した輪状ばね部とすることもできる。
本発明の実施の形態2から4のクランプ部材40、60、80は、シリコーンゴムで頭部45、65、85及び輪状ばね部46、66、86が一体に形成されている。また、クランプ部材40、60、80は、本体30、50、70の内周部34、54、74と案内部33、53、73に案内支持されて進退移動するのでスムースに移動可能となっている。すなわち、実施の形態1と同様な作用効果を有し、たいへん使用しやすい紐状体の留め具とすることができる。
以上、本発明の実施の形態を種々説明したが、これに限定されることはない。本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲でいろいろな形態、形状、材質等のものに変更可能なことはいうまでもない。
図1は、本発明の実施の形態1の紐状体の留め具を紐状体に留めた状態を示す図で(a)は正面断面図、(b)は(a)をB−B線で切断した断面図である。 図2は、留め具から紐状体を離脱させた状態を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。 図3は、留め具に紐状体を挿入するために固定部材を押圧した状態を示す図で、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。 図4(a)、(b)、(c)は、本発明の実施の形態2のクランプ部材を部品単体の状態で図示したもので、(a)が側面図、(b)が正面図、(c)が平面図である。 図5(a)、(b)は、本発明の実施の形態2の本体を部品単体の状態で図示したもので、(a)が側面図、(b)が一部を断面にした正面図である。 図6は、本発明の実施の形態3のクランプ部材を部品単体の状態で図示した正面図である。 図7は、本発明の実施の形態3の本体を部品単体の状態で図示した正面図である。図7は一部を断面で示している。 図8は、本発明の実施の形態4のクランプ部材を部品単体の状態で図示した正面図である。 図9は、本発明の実施の形態4の本体を部品単体の状態で図示した正面図である。図9は一部を断面で示している。 図10は、従来の紐状部材の留め具を示す図である。
符号の説明
1 …留め具
10、30、50、70…本体
11、31、51、71…第2の挿入穴部(第2の穴部)
12、32、52、72…係合穴部
13、33、53、73…案内部
14、34、54、74…内周部
20、40、60、80…クランプ部材
21、41、61、81…輪状弾性部
22、42、62、82…薄板状弾性部
23、43、63、83…第1の挿入穴部(第1の穴部)
24、44、64、84…係合部
26、46、66、86…輪状ばね部(ばね部材)
A …紐状体

Claims (7)

  1. 一方の側が開口し、側壁面に第1挿入穴部が形成された留め具の本体と、
    この本体に形成された内周部に進退移動可能に設けられ、側壁面に前記第1挿入穴部に対応する第2挿入穴部が形成されたクランプ部材と、
    前記本体と前記クランプ部材との間に設けられ、前記クランプ部材が前記本体に挿入されたとき、前記本体に対して前記クランプ部材を離脱する方向にばね力を付与しているばね部材とを備え、
    前記ばね部材のばね力で前記第1挿入穴部と前記第2挿入穴部とが不一致の状態になったとき、前記第1挿入穴部及び前記第2挿入穴部に通された紐状体が、前記本体及び前記クランプ部材に対して留められた状態となる紐状体の留め具であって、
    前記クランプ部材には、前記ばね部材が一体に形成されるとともに、前記クランプ部材及び前記ばね部材は軟質の材料で形成され、
    前記本体の他方の側には、前記ばね部材の一端を支持するための案内部が形成されている
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  2. 請求項1に記載された紐状体の留め具であって、
    前記ばね部材は、中央に穴部を有し略輪状に形成され弾性変形可能な輪状弾性部と、前記穴部内に設けられる薄板状弾性部とから構成されており、前記ばね部材のばね力は、前記輪状弾性部の弾性力と前記薄板状弾性部の弾性力の合力になっている
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  3. 請求項2に記載された紐状体の留め具であって、
    前記ばね部材は、前記クランプ部材の挿入方向と略直交する方向に前記穴部の中心を向けて、一つ又は複数段に積層されて形成されたものである
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  4. 請求項2に記載された紐状体の留め具であって、
    前記ばね部材は、前記クランプ部材の挿入方向と略直交する方向に前記穴部の中心を向けて、2段に積層され、略8の字状に形成されたものである
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  5. 請求項2に記載された紐状体の留め具であって、
    前記ばね部材は、前記挿入方向と略平行な方向に前記穴部の中心を向けて、一つ又は複数段に積層されて形成されたものである
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  6. 請求項1又は2に記載された紐状体の留め具であって、
    前記本体には、前記第1挿入穴部の他方の側に、前記第1挿入穴部より小径で、かつ、前記第1挿入穴部とつながっている係合穴部が形成され、
    前記クランプ部材には、前記第1挿入穴部及び前記係合穴部と係合可能な凸状の係合部が一体に形成され、
    前記係合部が前記第1挿入穴部及び前記係合穴と係合することによって、前記クランプ部材の移動範囲を定めるものである
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
  7. 請求項1又は2に記載された紐状体の留め具であって、
    前記一体に形成された前記クランプ部材と前記ばね部材は、弾性変形可能な軟質の合成樹脂、熱可塑性エラストマー、合成ゴム、シリコーンゴムから選択される1種から形成されている
    ことを特徴とする紐状体の留め具。
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