JP2006074327A - ビデオデータの再符号化装置及びビデオ配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ビデオデータの再符号化を行う際に、映像品質の劣化を抑えつつビットレートを低減することのできる、「ビデオデータの再符号化装置及びビデオ配信システム」を提供する。
【解決手段】DVDーVideoから読み出される各映像フレームf1-f15を復号する際に、各映像フレームのピクチャタイプ(a1)に応じて、復号した映像フレームを再符号化する際のピクチャタイプ(a2)を決定する。すなわち、Pピクチャの再符号化の際のピクチャタイプは、Pピクチャとし、Bピクチャの再符号化の際のピクチャタイプは、Bピクチャとする。そして、Iピクチャかの再符号化の際のピクチャタイプは、そのIピクチャと、そのIピクチャの再生時間上直前の他のIピクチャとのフレーム間相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。
【選択図】図3
【解決手段】DVDーVideoから読み出される各映像フレームf1-f15を復号する際に、各映像フレームのピクチャタイプ(a1)に応じて、復号した映像フレームを再符号化する際のピクチャタイプ(a2)を決定する。すなわち、Pピクチャの再符号化の際のピクチャタイプは、Pピクチャとし、Bピクチャの再符号化の際のピクチャタイプは、Bピクチャとする。そして、Iピクチャかの再符号化の際のピクチャタイプは、そのIピクチャと、そのIピクチャの再生時間上直前の他のIピクチャとのフレーム間相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。
【選択図】図3
Description
本発明は、圧縮符号化したビデオデータを配信するビデオ配信システムに関するものである。
ネットワーク等の伝送路を介してビデオデータを配信するビデオ配信システムでは、非圧縮のビデオデータでは伝送に必要となる伝送帯域幅が過大となるために、所望の伝送帯域幅相当のビットレートまで圧縮符号化したビデオデータを配信することが多い。
したがって、このようなビデオ配信システムでは、配信すべきビデオデータのソースが、既に圧縮符号化されたビデオデータであって、そのビットレートが、所望の伝送帯域幅よりも大きいものである場合には、ソースのビデオデータを一旦復号した上で、再度、復号したビデオデータを所望の伝送帯域幅相当のビットレートのビデオデータに圧縮符号化し、その配信を行うことになる。
ここで、このような圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化の技術としては、フレーム内符号化されたIピクチャ、前方予測による動き補償フレーム間符号化されたPピクチャ、前後方予測による動き補償フレーム間符号化されたBピクチャとして各フレームを符号化するISO/IEC 13818-2(MPEG2)方式で圧縮符号化されたビデオデータを復号した上で、Iピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはIピクチャとして、Pピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはPピクチャとして、Bピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはBピクチャとして再圧縮符号化する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開2002-77925号公報
さて、ビデオデータのビットレートの低減のために、圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化を行うビデオ配信システムでは、映像品質をできるだけ劣化させずにビットレートを低減することが重要となる。また、インタラクティブなシステムの構築の観点などより、復号と再圧縮符号化の処理に要する遅延を小さく抑えることが望ましい。また、一般的に、復号と再圧縮符号化のために必要となる装置規模は、これを小さく抑えることが望ましい。
そこで、本発明は、圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化を行うビデオ配信システムにおいて、映像品質をできるだけ劣化させずにビットレートを低減することを課題とする。また、併せて、本発明は、圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化を行うビデオ配信システムにおいて、復号と再圧縮符号化の処理遅延と、復号と再圧縮符号化のために要する装置規模とを低減することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したフレーム内符号化ピクチャと、他の映像フレームを参照フレームとして当該参照フレームに対するフレーム間符号化により符号化したフレーム間符号化ピクチャとのいずれかに符号化して生成したビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化装置を、前記フレーム内符号化ピクチャと前記フレーム間符号化ピクチャを前記映像フレームに復号する復号手段と、前記フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームと、当該フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームに、前記映像の再生時間上先行する映像フレームとのフレーム間の相関を算出または推定するフレーム間相関算出手段と、前記フレーム間符号化ピクチャから復号された映像フレームを、フレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、前記フレーム内符号化ピクチャから復号された映像フレームを、当該フレーム内符号化ピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出または推定したフレーム間相関が所定のレベルより大きい場合にはフレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、当該フレーム内符号化ピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きくない場合にはフレーム内符号化により符号化によりフレーム内符号化ピクチャに符号化する符号化手段とを含めて構成したものである。
このようなビデオデータの再符号化装置は、基本的には、フレーム内符号化されたフレーム内符号化ピクチャから復号された映像フレームについてはフレーム内符号化により再符号化し、フレーム間符号化されたフレーム間符号化ピクチャから復号された映像フレームについてはフレーム間符号化により再符号化することにより再符号化の処理量の低減と、再符号化による映像品質の劣化を抑制する。一方で、このようなビデオデータの再符号化装置は、フレーム内符号化されたフレーム内符号化ピクチャから復号された映像フレームであっても、当該映像フレームと、当該映像フレームに前記映像の再生時間上先行する映像フレームとのフレーム間の相関が大きい映像フレームについては、フレーム間符号化により再符号化する。ここで、このようなフレーム間の相関が大きい映像フレームは、フレーム間符号化しても映像品質の劣化の程度が小さい。また、これをフレーム内符号化ではなくフレーム間符号化により符号化することによる発生データ量の低減が望める。したがって、このようにすることにより映像品質の劣化を抑えつつ、再符号化したビデオデータのビットレートを低減することができるようになる。
ここで、より具体的には、前記ビデオデータは、たとえば、前記フレーム内符号化ピクチャとしてIピクチャを含み、前記フレーム間符号化ピクチャとしてPピクチャとBピクチャを含むものである。ここで前記Pピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの前記映像の再生順序上、再生順が前である方向に最も近接するピクチャを参照フレームとして当該参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記Bピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャと、前記映像の再生順序上再生順が後である方向に最も近接するピクチャとを参照フレームとして当該二つの参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものである。
そして、このようなビデオデータを取り扱うビデオデータの再符号化装置は、たとえば、前記フレーム間相関算出手段において、Iピクチャに対応する映像フレームと、他のIピクチャのうちの前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャに対応する映像フレーム、または、他のIピクチャまたはPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャに対応する映像フレームとの間の相関を算出し、前記符号化手段において、前記Pピクチャから復号された映像フレームを、Pピクチャとして符号化し、前記Bピクチャから復号された映像フレームを、Bピクチャとして符号化し、前記Iピクチャから復号された映像フレームを、当該Iピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きい場合にはPピクチャとして符号化し、当該Iピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きくない場合にはIピクチャとして符号化するものである。
また、前記課題達成のために、本発明は、映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したIピクチャとPピクチャとBピクチャとに符号化したビデオデータであって、前記Pピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの前記映像の再生順序上、再生順が前である方向に最も近接するピクチャを参照フレームとして当該参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記Bピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャと、前記映像の再生順序上再生順が後である方向に最も近接するピクチャとを参照フレームとして当該二つの参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記ビデオデータ中において、各Iピクチャは、当該Iピクチャを参照フレームとして符号化されたPピクチャ及びBピクチャより前に配列され、各Pピクチャは当該Pピクチャを参照フレームとして符号化された他のPピクチャ及びBピクチャより前に配列されているビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化装置として、前記ビデオデータ中の配列の順序と同じ順序で、前記Iピクチャと前記PピクチャとBピクチャを、順次、各々映像フレームに復号し出力する復号手段と、前記復号手段の出力順に、復号された各映像フレームを入力し、入力した映像フレームが前記Pピクチャから復号されたものである場合にはPピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Bピクチャから復号されたものである場合にはBピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Iピクチャから復号されたものである場合にはIピクチャまたはPピクチャとして符号化する符号化手段とを備えて構成したものである。
このようなビデオデータの再符号化装置によれば、もし、復号手段が、通常のデコーダが行うように映像フレームを再生時間順に出力した場合に生じる、当該復号手段における映像フレームの復号順から再生時間順への並び替えと、符号化手段において必要となる映像フレームの再生時間順から符号化順への並び替えが不要となり、このような並び替えに要する処理の処理遅延を排除することができる。また、このような並び替えに要する比較的大容量のメモリを不要化して装置規模の大型化を避けることができる。
なお、以上の各ビデオデータの再符号化装置において、前記ビデオデータは、DVDーVideoから読み出されたビデオデータであってよい。
また、以上の各ビデオデータの再符号化装置を用いて、前記符号化手段が符号化したビデオデータを、伝送路を介して配信する配信手段と共に、ビデオ配信システムを構築するようにしてもよい。
また、以上の各ビデオデータの再符号化装置を用いて、前記符号化手段が符号化したビデオデータを、伝送路を介して配信する配信手段と共に、ビデオ配信システムを構築するようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化を行うビデオ配信システムにおいて、映像品質をできるだけ劣化させずにビットレートを低減することができる。また、併せて、圧縮符号化されたビデオデータの復号と再圧縮符号化を行うビデオ配信システムにおいて、復号と再圧縮符号化の処理遅延と、復号と再圧縮符号化のために要する装置規模とを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るビデオ配信システムの構成を示す。
図示するように、ビデオ配信システムは、ネットワーク3を介してビデオデータを配信するビデオ配信サーバ1と、ネットワーク3を介してビデオデータの配信を受けて出力するビデオ利用端末2とを有する。なお、ビデオ利用端末2は複数存在していてもよい。
さて、ビデオ配信サーバ1は、DVD-Videoディスクに記録されたビデオコンテンツを配信するシステムであり、DVD-Videoディスクに記録されたビデオコンテンツを復号する復号処理部11と、復号処理部11が復号したビデオコンテンツを再度圧縮符号化する符号化処理部12とを有している。
図1に、本実施形態に係るビデオ配信システムの構成を示す。
図示するように、ビデオ配信システムは、ネットワーク3を介してビデオデータを配信するビデオ配信サーバ1と、ネットワーク3を介してビデオデータの配信を受けて出力するビデオ利用端末2とを有する。なお、ビデオ利用端末2は複数存在していてもよい。
さて、ビデオ配信サーバ1は、DVD-Videoディスクに記録されたビデオコンテンツを配信するシステムであり、DVD-Videoディスクに記録されたビデオコンテンツを復号する復号処理部11と、復号処理部11が復号したビデオコンテンツを再度圧縮符号化する符号化処理部12とを有している。
ここで、DVD-Videoディスクには、おおまかに言って、動画像を規定するISO/IEC 13818-2(MPEG2)方式で圧縮符号化されたビデオデータと、字幕表示やメニュー表示等のために動画像の上に重畳表示される基本的に静止画像であるところのサブピクチャを規定するサブピクチャデータと、サブピクチャデータが規定するサブピクチャを修飾してメニューボタンなどを形成するためのデータであるPCI,HLIデータと、音声を規定するオーディオデータと、DVD-Videoディスクに記録されたビデオコンテンツの再生シーケンスを規定するナビゲーションデータとよりなる。
そして、ビデオ配信サーバ1の復号処理部11は、DVD-Videoディスクの以上の各データにアクセスするDVDドライバ111、DVDドライバ111が読み出した各種データを抽出するデマルチプレクサ112、デマルチプレクサ112が抽出したオーディオデータを復号するオーディオデコーダ113、デマルチプレクサ112が抽出したビデオデータを復号するビデオデコーダ114、デマルチプレクサ112が抽出したサブピクチャデータを復号するサブピクチャデコーダ115、デマルチプレクサ112が抽出したPCI,HLIデータを復号するPCI,HLIデコーダ116、PCI,HLIデコーダ116がデコードしたPCI,HLIに従ってサブピクチャデコーダ115がデコードしたサブピクチャを修飾等操作するサブピクチャ操作部117、デマルチプレクサ112が抽出したナビゲーションデータに基づいて、以上各部の動作を制御すると共に、ユーザに対してDVD-Videoディスクの再生状態情報を提示したりDVD-Videoディスクの再生動作の操作受付のためのインタフェースを形成するためのOSD画像を出力する再生制御部118、復号処理部11の再生制御部118が出力したOSD画像とサブピクチャ操作部117が修飾操作したサブピクチャを合成する副映像合成部119とを有している。
そして、ビデオ配信サーバ1の符号化処理部12は、復号処理部11のオーディオデコーダ113がデコードしたオーディオデータを所望のビットレートの圧縮符号化されたオーディオデータに再符号化するオーディオコーダ121、復号処理部11のビデオデコーダ114がデコードしたビデオデータを所望のビットレートの圧縮符号化されたビデオデータであるメインビデオデータに再符号化するメインビデオコーダ122、副映像合成部119が合成した画像を所望のビットレートの圧縮符号化されたビデオデータであるサブビデオデータに符号化するサブビデオコーダ123、オーディオコーダ121が符号化したオーディオデータと、メインビデオコーダ122が符号化したメインビデオデータと、サブビデオコーダ123が符号化したサブビデオデータを、所定のフォーマットで多重化した配信データを生成するマルチプレクサ124、マルチプレクサ124が多重化した配信データをネットワーク3を介してビデオ利用端末2に送信する送信処理部125とを有している。
また、ビデオ利用端末2は、ネットワーク3を介して配信された配信データを受信する受信処理部21、受信処理部21が受信した配信データから各種データを抽出分離するデマルチプレクサ22、デマルチプレクサ22が抽出したオーディオデータを復号するオーディオデコーダ23、デマルチプレクサ22が抽出したメインビデオデータを復号するメインビデオデコーダ24、デマルチプレクサ22が抽出したサブビデオデータを復号するサブビデオデコーダ25、メインビデオデコーダ24が復号したビデオデータと、サブビデオデコーダ25が復号したビデオデータを、メインビデオデコーダ24が復号したビデオデータが表す映像上に、サブビデオデコーダ25が復号したビデオデータが表す映像が重畳表示されるように合成した出力画像を生成する出力画像合成部26、オーディオデコーダ23が復号したオーディオデータが表す音声をユーザに対して出力する音声出力装置27、出力画像合成部26が生成した出力画像を表示出力する表示装置28とを備えている。
次に、ビデオ配信サーバ1の復号処理部11のビデオデコーダ114とビデオ配信サーバ1の符号化処理部12のメインビデオコーダ122の構成を図2に示す。
図示するように、ビデオデコーダ114において、デマルチプレクサ112から入力したビデオデータは入力バッファ1141に格納された後、ハフマン復号部1142において復号され、各フレームのI、P、Bのピクチャタイプ、動きベクトル、量子化されたDCT係数が抽出される。
図示するように、ビデオデコーダ114において、デマルチプレクサ112から入力したビデオデータは入力バッファ1141に格納された後、ハフマン復号部1142において復号され、各フレームのI、P、Bのピクチャタイプ、動きベクトル、量子化されたDCT係数が抽出される。
ここで、ビデオデータにおいて各映像フレームは、I、P、Bのいずれかのピクチャタイプのピクチャとして圧縮符号化されている。Iピクチャは映像フレームをフレーム内符号化したピクチャであり、その復号に他の映像フレームを必要としない。Pピクチャは、Iピクチャと他のPピクチャのうちの再生時間上直前のピクチャの映像フレームを参照フレームとして、参照フレームとの間のフレーム間符号化によって復号されたピクチャであり、その再生に参照フレームを必要とする。また、Bピクチャは、Iピクチャと他のPピクチャのうちの再生時間上直前と直後の二つのピクチャの映像フレームを参照フレームとして、参照フレームとの間のフレーム間符号化によって復号されたピクチャであり、その再生に二つの参照フレームを必要とする。
また、各ピクチャは、M×M画素のブロック毎に符号化されている。そして、Iピクチャの各ブロックは、ブロック復号部1145において、量子化されたDCT係数を逆量子化し逆DCT処理を施すことにより復号され、中間バッファ1148に格納される。また、PピクチャとBピクチャの各ブロックは、ブロック復号部1145において、量子化されたDCT係数を逆量子化し逆DCT処理を施すことにより復号したブロック差分画像と、動き予測部1143が動きベクトルに従って行う制御に応じて動き補償部1144が中間バッファ1148より読み出した、動きベクトルが示す参照フレームのブロックのブロック画像とを、加算部1147で加算することにより復号され、中間バッファ1148に格納される。ここで、前述したようにPピクチャの、参照フレームは、Iピクチャと他のPピクチャのうち再生時間上直前のピクチャを復号した映像フレームとなる。また、Bピクチャの、参照フレームは、IピクチャとPピクチャのうち再生時間上直前のピクチャを復号した映像フレームと、IピクチャとPピクチャのうち再生時間上直後のピクチャを復号した映像フレームとなる。
さて、このような復号動作において、ブロック復号部1145は、各Iピクチャの各ブロックのDCT係数を再符号化ピクチャタイプ制御部1146に通知する。また、動き予測部1143より、復号した各ピクチャのピクチャタイプが再符号化ピクチャタイプ制御部1146に通知される。再符号化ピクチャタイプ制御部1146は、中間バッファ1148に復号された格納された各ブロックにより形成される各映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプを図3aに示すように決定する。
ここで、図3a1はDVDーVideoから読み出される各映像フレームf1-f15のピクチャタイプを、図3a2はビデオデコーダ114によって符号化された各映像フレームf1-f15の再符号化の際のピクチャタイプを示している。なお、図3では各映像フレームを復号/符号化の順序に従った順番に並べて示しており、再生時間上は、fの添え字の数字がより小さい映像フレームがより前の映像フレームとなる。この映像フレームの再生時間上の順序と、復号/符号化の順序との関係については後に示す。
さて、図示するように、再符号化ピクチャタイプ制御部1146は、Pピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、Pピクチャとする。また、Bピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、Bピクチャとする。そして、Iピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、そのIピクチャと、そのIピクチャの再生時間上直前の他のIピクチャとのフレーム間相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。ここで、このようなIピクチャ間の相関の大きさは、ブロック復号部1145から受け取ったDCT係数を比較することにより行うことができる。
さて、図示するように、再符号化ピクチャタイプ制御部1146は、Pピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、Pピクチャとする。また、Bピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、Bピクチャとする。そして、Iピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプは、そのIピクチャと、そのIピクチャの再生時間上直前の他のIピクチャとのフレーム間相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。ここで、このようなIピクチャ間の相関の大きさは、ブロック復号部1145から受け取ったDCT係数を比較することにより行うことができる。
ただし、以上のIピクチャから復号された映像フレームの再符号化の際のピクチャタイプを決定は、図3bに示すように、各Iピクチャを復号した映像フレームをPピクチャとして符号化した場合に、当該Iピクチャを復号した映像フレームをPピクチャとして符号化する際に当該映像フレームの参照フレームとなる映像フレームと、当該Iピクチャを復号した映像フレームとのフレーム間相関に応じて決定するようにしてもよい。
なお、図3b1はDVDーVideoから読み出される各映像フレームf1-f15のピクチャタイプを、図3b2はビデオデコーダ114によって符号化された各映像フレームf1-f15の再符号化の際のピクチャタイプを示している。
さて、図示するように、この場合は、再符号化ピクチャタイプ制御部1146において、ピクチャタイプを決定するIピクチャを復号した映像フレームと、他のIピクチャとPピクチャのうちの再生時間上直前のピクチャを復号した映像フレームとを読み込み、両フレームのフレーム間相関をピクチャタイプ制御部において求める。
さて、図示するように、この場合は、再符号化ピクチャタイプ制御部1146において、ピクチャタイプを決定するIピクチャを復号した映像フレームと、他のIピクチャとPピクチャのうちの再生時間上直前のピクチャを復号した映像フレームとを読み込み、両フレームのフレーム間相関をピクチャタイプ制御部において求める。
そして、求めた相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。すなわち、そのIピクチャを復号した映像フレームと、そのIピクチャを復号した映像フレームをPピクチャとして符号化する場合に参照フレームとなることになる映像フレームとの、フレーム間相関が所定のしきい値Th以上である場合にはPピクチャとし、他の場合にはIピクチャとする。
ここで、各映像フレームの再生時間上の順番と、DVDーVideoに記録されている各ピクチャの記録順(DVDーVideoからの各ピクチャの読み出し順)と、中間バッファ1148への各映像フレームの格納順との関係について説明する。
まず、DVDーVideoに記録される映像が、図4a1に示すように映像フレームf1-f8からなる、当該順序を再生時間上の順序として持つ映像であるとする。この場合、DVDーVideoに記録するビデオデータ作成時には、まず、フレームf1-f8の符号化に用いるピクチャタイプが、各フレーム間の相関などに基づいて決定される。ただし、一般的には、再生早送りやフレーム間符号化誤差の累積を排除するためなどに、一定数の映像フレーム毎に、映像フレームのピクチャタイプが、フレーム内符号化によって圧縮符号化されるIピクチャとされる。なお、図中のI、P、Bは、各映像フレームのピクチャタイプを示している。
まず、DVDーVideoに記録される映像が、図4a1に示すように映像フレームf1-f8からなる、当該順序を再生時間上の順序として持つ映像であるとする。この場合、DVDーVideoに記録するビデオデータ作成時には、まず、フレームf1-f8の符号化に用いるピクチャタイプが、各フレーム間の相関などに基づいて決定される。ただし、一般的には、再生早送りやフレーム間符号化誤差の累積を排除するためなどに、一定数の映像フレーム毎に、映像フレームのピクチャタイプが、フレーム内符号化によって圧縮符号化されるIピクチャとされる。なお、図中のI、P、Bは、各映像フレームのピクチャタイプを示している。
次に、このようにしてピクチャタイプが決定されたならば、各映像フレームを、図4a2に示すように、ピクチャタイプに応じて、圧縮符号化の際に参照フレームとして使用される映像フレームが、当該映像フレームを参照フレームとしてフレーム間予測によって圧縮される映像フレームに先行するように並び替える。
そして、図4a3に示すように、各映像フレームを、Iピクチャについてはフレーム内符号化により、PピクチャとBピクチャについては参照フレームを用いたフレーム間符号化により圧縮符号化し、当該順序でDVD-Videoディスクに記録する。すなわち、DVD-Videoディスクには、復号時に、フレーム間符号化されたPピクチャやBピクチャの映像フレームよりも、当該ピクチャの復号に用いる参照フレームが先に読み出せるように、再生時間上の順序と異なる順序で各映像フレームを圧縮符号化したピクチャが記録されている。
さて、このようにDVD-Videoディスクに記録された各映像フレームの復号と復号した各映像フレームの出力は、通常は、以下のように行われる。
すなわち、まず、図4a4に示すように、記録順に各映像フレームを読み出し、順次、PピクチャやBピクチャについては先行して読み出し復号した参照フレームを用いながら復号する。そして、図4a5に示すように、復号した各映像フレームを、元の再生時間に従った順序となるように並び替えて出力する。しかし、本実施形態では、ビデオデコーダ114やメインビデオコーダ122において、この並び替えに相当する処理は行わない。
すなわち、まず、図4a4に示すように、記録順に各映像フレームを読み出し、順次、PピクチャやBピクチャについては先行して読み出し復号した参照フレームを用いながら復号する。そして、図4a5に示すように、復号した各映像フレームを、元の再生時間に従った順序となるように並び替えて出力する。しかし、本実施形態では、ビデオデコーダ114やメインビデオコーダ122において、この並び替えに相当する処理は行わない。
さて、本実施形態におけるビデオデコーダ114では、中間バッファ1148には図4a4に示した、DVD-Videoディスクの記録順と同じ順序、すなわち、復号順に、復号した映像フレームが順次格納される。
次に、ビデオ配信サーバ1の符号化処理部12のメインビデオコーダ122について説明する。
図2に示すように、ビデオデコーダ114に格納された各映像フレームは、格納の順序上、より後の映像フレームの中間バッファ1148への格納の完了に依存せずに、格納順に順次、読み出されメインビデオコーダ122で処理される。すなわち、メインビデオコーダ122は、たとえば、一つの映像フレームの符号化が完了したときに、中間バッファ1148に次の映像フレームが格納されていれば、この映像フレームを読み出してその符号化を行い、一つの映像フレームの符号化が完了したときに、中間バッファ1148に次の映像フレームが格納されていなければ、当該映像フレームが中間バッファ1148に格納されしだい、この映像フレームを読み出してその符号化を行う。
次に、ビデオ配信サーバ1の符号化処理部12のメインビデオコーダ122について説明する。
図2に示すように、ビデオデコーダ114に格納された各映像フレームは、格納の順序上、より後の映像フレームの中間バッファ1148への格納の完了に依存せずに、格納順に順次、読み出されメインビデオコーダ122で処理される。すなわち、メインビデオコーダ122は、たとえば、一つの映像フレームの符号化が完了したときに、中間バッファ1148に次の映像フレームが格納されていれば、この映像フレームを読み出してその符号化を行い、一つの映像フレームの符号化が完了したときに、中間バッファ1148に次の映像フレームが格納されていなければ、当該映像フレームが中間バッファ1148に格納されしだい、この映像フレームを読み出してその符号化を行う。
動き予測部1225は、ビデオデコーダ114の再符号化ピクチャタイプ制御部1146から、中間バッファ1148から読み出した各映像フレームの再符号化のピクチャタイプを入手し、各部の動作を制御する。すなわち、中間バッファ1148より読み出した映像フレームの再符号化のピクチャタイプがIピクチャであれば、映像フレームの各ブロックをブロック符号化部1223でDCTとDCT係数の量子化によりフレーム内符号化させる。そして量子化されたDCT係数をハフマン符号化部1229によりハフマン符号化させ出力させる。また、ブロック復号部1226に、一旦符号化されたIピクチャの各ブロックを逆量子化と逆DCTにより復号し、参照フレームメモリ1228に格納させる。
一方、動き予測部1225は、中間バッファ1148より読み出した映像フレームの再符号化のピクチャタイプがPピクチャまたはBピクチャであれば、入力した映像フレームの各ブロックについて以下の処理を行わせる。すなわち、動き予測部1225は、当該映像フレームの入力に先行して符号化、復号化されて参照フレームメモリ1228に格納されている、入力した映像フレームの参照フレームを読み出し、入力した映像フレームのブロックに近似する参照フレームのブロックを探索する。また、入力した映像フレームのブロックと探索したブロック間の位置のオフセットを動きベクトルとしてハフマン符号化部1229に送る。また、この動きベクトルに、参照フレームとして使用したピクチャの識別を伴わせる。そして、動き補償部1224は、動き予測部1225が探索したブロックを参照フレームメモリ1228から読み出し減算部1221に送る。減算部1221は、入力した映像フレームのブロックと動き補償部1224から送られたブロックの差分を差分ブロックとして求め、ブロック符号化部1223は、差分ブロックをDCTとDCT係数の量子化により符号化しハフマン符号化部1229に送る。ハフマン符号化部1229は、量子化されたDCT係数と動き予測部1225から送られた動きベクトルをハフマン符号化し出力する。
一方、ブロック復号部1226、加算部1227、動き補償部1224、動き予測部1225は、Pピクチャとして符号化された映像フレームについては、前述したビデオデコーダ114の復号動作と同様の処理により、参照フレームメモリ1228に格納されている当該映像フレームの参照フレームを用いて、動きベクトルと量子化されたDCT係数に圧縮符号化されたブロックを復号し、参照フレームメモリ1228に格納する。
さて、ビットレート制御部1222は、ブロック符号化部1223と動き予測部1225で発生するハフマン符号化前の符号化データのビットレートに応じて、当該ビットレートが所望のビットレートとなるように、ブロック符号化部1223におけるDCT係数の量子化の量子化ステップなどを変更することにより、最終的にハフマン符号化部1229から出力されるビデオデータが所望の伝送帯域幅に応じたビットレートとなるように制御する。
以上、メインビデオコーダ122について説明した。
ここで、以上のように、本実施形態によれば、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において図4のa4からa5に示すような映像フレームの再生時間順への並び替えは行わない。したがって、このような並び替えに加え、もし、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において、映像フレームの再生時間順への並び替えが行われた場合に必要となる、映像フレームの再並び替えも不要となる。すなわち、もし、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において、図4a4からa5に示すような映像フレームの再生時間順への並び替えが行われた場合には、メインビデオコーダ122において、再度、図4a5からa6に示すように映像フレームの並び替えを行った上で、図4a7に示すように各映像フレームの符号化を行う必要があるが、本実施形態によれば、図4a4の映像フレーム列を、直接図4b1に示すように符号化することができる。
ここで、以上のように、本実施形態によれば、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において図4のa4からa5に示すような映像フレームの再生時間順への並び替えは行わない。したがって、このような並び替えに加え、もし、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において、映像フレームの再生時間順への並び替えが行われた場合に必要となる、映像フレームの再並び替えも不要となる。すなわち、もし、ビデオデコーダ114からの映像フレームのメインビデオコーダ122への出力において、図4a4からa5に示すような映像フレームの再生時間順への並び替えが行われた場合には、メインビデオコーダ122において、再度、図4a5からa6に示すように映像フレームの並び替えを行った上で、図4a7に示すように各映像フレームの符号化を行う必要があるが、本実施形態によれば、図4a4の映像フレーム列を、直接図4b1に示すように符号化することができる。
したがって、本実施形態では、中間バッファ1148にビデオデコーダ114に復号された映像フレームが格納されしだい、メインビデオコーダ122によって当該映像フレームの再符号化を行うことができ、以上のような映像フレームの並び替えに要する処理遅延を排除することができると共に、映像フレームの並び替えに必要となるバッファ容量を削減できる。よって、復号と再圧縮符号化の処理に要する遅延を小さく抑えることができると共に、復号と再圧縮符号化のために必要となる装置規模は、これを小さく抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように本実施形態によれば、DVDーVideoのビデオデータの復号と再符号化において、DVDーVideoにおいて、Pピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはPピクチャとして、Bピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはBピクチャとして再符号化する。また、DVDーVideoにおいて、Iピクチャとして圧縮符号化されていた映像フレームについては、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が低い場合にはIピクチャとして、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が高い場合にはPピクチャとして再符号化する。ここで、DVDーVideoにおいてIピクチャとして圧縮符号化されている映像フレームは、必ずしも映像品質の観点からIピクチャとして符号化されているのではなく、再生早送りの実現のためにIピクチャとして符号化されているIピクチャも存在する。そして、このように、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が高いIピクチャは、先行する映像に対して映像の動きが少ないにもかかわらず挿入されたIピクチャであり、これをPピクチャとして符号化しても、通常再生を行う際の映像品質の劣化の程度は小さい。一方で、これをIピクチャではなくPピクチャとして符号化することによる発生データ量の低減が望める。したがって、このようなIピクチャから復号した映像フレームをPピクチャとして再符号化することにより、映像品質をできるだけ劣化させずにビットレートを低減することができるようになる。
以上のように本実施形態によれば、DVDーVideoのビデオデータの復号と再符号化において、DVDーVideoにおいて、Pピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはPピクチャとして、Bピクチャとして圧縮符号化されていたフレームはBピクチャとして再符号化する。また、DVDーVideoにおいて、Iピクチャとして圧縮符号化されていた映像フレームについては、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が低い場合にはIピクチャとして、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が高い場合にはPピクチャとして再符号化する。ここで、DVDーVideoにおいてIピクチャとして圧縮符号化されている映像フレームは、必ずしも映像品質の観点からIピクチャとして符号化されているのではなく、再生早送りの実現のためにIピクチャとして符号化されているIピクチャも存在する。そして、このように、再生時間上直前のIピクチャまたは再生時間上直前のPピクチャとの相関が高いIピクチャは、先行する映像に対して映像の動きが少ないにもかかわらず挿入されたIピクチャであり、これをPピクチャとして符号化しても、通常再生を行う際の映像品質の劣化の程度は小さい。一方で、これをIピクチャではなくPピクチャとして符号化することによる発生データ量の低減が望める。したがって、このようなIピクチャから復号した映像フレームをPピクチャとして再符号化することにより、映像品質をできるだけ劣化させずにビットレートを低減することができるようになる。
ところで、以上の実施形態では、ビデオ配信サーバ1において、DVDーVideoに記録されたビデオデータの再符号化と、DVDーVideoにサブピクチャやPCI,HLIの再符号化を、メインビデオコーダ122とサブビデオコーダ123においてそれぞれ行ったが、これは単一のビデオコーダによって行うようにしてもよい。
すなわち、図5に示すように、ビデオ配信サーバ1の復号処理部11において、ビデオデコーダ114がデコードしたビデオデータが表す映像上にサブピクチャ操作部117が修飾操作したサブピクチャと再生制御部118が出力したOSD画像を合成する画像合成部501を設け、メインビデオコーダ122で、画像合成部501が合成した映像を再符号化するようにしてもよい。なお、メインビデオコーダ122の再符号化の際のピクチャタイプは上述の通り制御する。また、映像フレームの再生時間順への並び替えも上述の通り行わない。また、この場合には、ビデオ利用端末2のサブビデオコーダ25と出力画像合成部26は不要となる。
なお、このようにすると、ビデオデコーダ114がデコードしたビデオデータが表す各映像フレーム間の相関と、メインビデオコーダ122が符号化する各映像フレーム間の相関とは、修飾操作したサブピクチャやOSD画像の分異なったものとなるが、サブピクチャ操作部117が修飾操作したサブピクチャやOSD画像の影響は再生制御部118が出力したOSD画像の時間変化は少ないので、各映像フレーム間の相関に与える影響は小さく、上述のようにピクチャタイプを制御して再符号化しても映像の映像品質を大きく劣化させることはない。
1…ビデオ配信サーバ、2…ビデオ利用端末、3…ネットワーク、11…復号処理部、12…符号化処理部、21…受信処理部、22…端末デマルチプレクサ、23…端末オーディオデコーダ、24…メインビデオデコーダ、25…サブビデオデコーダ、26…出力画像合成部、27…音声出力装置、28…表示装置、111…DVDドライバ、112…デマルチプレクサ、113…オーディオデコーダ、114…ビデオデコーダ、115…サブピクチャデコーダ、116…HLIデコーダ、117…サブピクチャ操作部、118…再生制御部、119…副映像合成部、121…オーディオコーダ、122…メインビデオコーダ、123…サブビデオコーダ、124…マルチプレクサ、125…送信処理部、1141…入力バッファ、1142…ハフマン復号部、1143…予測部、1144…補償部、1145…ブロック復号部、1146…再符号化ピクチャタイプ制御部、1147…加算部、1148…中間バッファ、1221…減算部、1222…ビットレート制御部、1223…ブロック符号化部、1223…ブロック符号化部、1224…動き補償部、1225…動き予測部、1226…ブロック復号部、1227…加算部、1228…参照フレームメモリ、1229…ハフマン符号化部。
Claims (7)
- 映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したフレーム内符号化ピクチャと、他の映像フレームを参照フレームとして当該参照フレームに対するフレーム間符号化により符号化したフレーム間符号化ピクチャとのいずれかに符号化して生成したビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化装置であって、
前記フレーム内符号化ピクチャと前記フレーム間符号化ピクチャを前記映像フレームに復号する復号手段と、
前記フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームと、当該フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームに、前記映像の再生時間上先行する映像フレームとのフレーム間の相関を算出または推定するフレーム間相関算出手段と、
前記フレーム間符号化ピクチャから復号された映像フレームを、フレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、前記フレーム内符号化ピクチャから復号された映像フレームを、当該フレーム内符号化ピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出または推定したフレーム間相関が所定のレベルより大きい場合にはフレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、当該フレーム内符号化ピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きくない場合にはフレーム内符号化により符号化によりフレーム内符号化ピクチャに符号化する符号化手段とを有することを特徴とするビデオデータの再符号化装置。 - 請求項1記載のビデオデータの再符号化装置であって、
前記ビデオデータは、前記フレーム内符号化ピクチャとしてIピクチャを含み、前記フレーム間符号化ピクチャとしてPピクチャとBピクチャを含み、前記Pピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの前記映像の再生順序上、再生順が前である方向に最も近接するピクチャを参照フレームとして当該参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記Bピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャと、前記映像の再生順序上再生順が後である方向に最も近接するピクチャとを参照フレームとして当該二つの参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、
前記フレーム間相関算出手段は、Iピクチャに対応する映像フレームと、他のIピクチャのうちの前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャに対応する映像フレーム、または、他のIピクチャまたはPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャに対応する映像フレームとの間の相関を算出し、
前記符号化手段は、前記Pピクチャから復号された映像フレームを、Pピクチャとして符号化し、前記Bピクチャから復号された映像フレームを、Bピクチャとして符号化し、前記Iピクチャから復号された映像フレームを、当該Iピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きい場合にはPピクチャとして符号化し、当該Iピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きくない場合にはIピクチャとして符号化することを特徴とするビデオデータの再符号化装置。 - 映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したIピクチャとPピクチャとBピクチャとに符号化したビデオデータであって、前記Pピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの前記映像の再生順序上、再生順が前である方向に最も近接するピクチャを参照フレームとして当該参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記Bピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャと、前記映像の再生順序上再生順が後である方向に最も近接するピクチャとを参照フレームとして当該二つの参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記ビデオデータ中において、各Iピクチャは、当該Iピクチャを参照フレームとして符号化されたPピクチャ及びBピクチャより前に配列され、各Pピクチャは当該Pピクチャを参照フレームとして符号化された他のPピクチャ及びBピクチャより前に配列されているビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化装置であって、
前記ビデオデータ中の配列の順序と同じ順序で、前記Iピクチャと前記PピクチャとBピクチャを、順次、各々映像フレームに復号し出力する復号手段と、
前記復号手段の出力順に、復号された各映像フレームを入力し、入力した映像フレームが前記Pピクチャから復号されたものである場合にはPピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Bピクチャから復号されたものである場合にはBピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Iピクチャから復号されたものである場合にはIピクチャまたはPピクチャとして符号化する符号化手段とを有することを特徴とするビデオデータの再符号化装置。 - 請求項1、2または3記載のビデオデータの再符号化装置であって、
前記ビデオデータは、DVDーVideoから読み出されたビデオデータであることを特徴とするビデオデータの再符号化装置。 - 請求項1、2、3または4記載のビデオデータの再符号化装置と、
前記符号化手段が符号化したビデオデータを、伝送路を介して配信する配信手段とを有することを特徴とするビデオ配信システム。 - 映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したフレーム内符号化ピクチャと、他の映像フレームを参照フレームとして当該参照フレームに対するフレーム間符号化により符号化したフレーム間符号化ピクチャとのいずれかに符号化して生成したビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化方法であって、
前記フレーム内符号化ピクチャと前記フレーム間符号化ピクチャを前記映像フレームに復号するステップと、
前記フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームと、当該フレーム内符号化ピクチャに対応する映像フレームに、前記映像の再生時間上先行する映像フレームとのフレーム間の相関を算出または推定するステップと、
前記フレーム間符号化ピクチャから復号された映像フレームを、フレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、前記フレーム内符号化ピクチャから復号された映像フレームを、当該フレーム内符号化ピクチャについて算出または推定されたフレーム間相関が所定のレベルより大きい場合にはフレーム間符号化により符号化によりフレーム間符号化ピクチャに符号化し、当該フレーム内符号化ピクチャについて前記フレーム間相関算出手段が算出したフレーム間相関が所定のレベルより大きくない場合にはフレーム内符号化により符号化によりフレーム内符号化ピクチャに符号化するステップとを有することを特徴とするビデオデータの再符号化方法。 - 映像を構成する各映像フレームを、フレーム内符号化により符号化したIピクチャとPピクチャとBピクチャとに符号化したビデオデータであって、前記Pピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの前記映像の再生順序上、再生順が先行する方向に最も近接するピクチャを参照フレームとして当該参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記Bピクチャは、Iピクチャまたは他のPピクチャのうちの、前記映像の再生順序上再生順が前である方向に最も近接するピクチャと、前記映像の再生順序上再生順が後である方向に最も近接するピクチャとを参照フレームとして当該二つの参照フレームに対して動き補償フレーム間符号化されたものであり、前記ビデオデータ中において、各Iピクチャは、当該Iピクチャを参照フレームとして符号化されたPピクチャ及びBピクチャより前に配列され、各Pピクチャは当該Pピクチャを参照フレームとして符号化された他のPピクチャ及びBピクチャより前に配列されているビデオデータを、復号し再符号化する、ビデオデータの再符号化方法であって、
前記ビデオデータ中の配列の順序と同じ順序で、前記Iピクチャと前記PピクチャとBピクチャを、順次、各々映像フレームに復号し出力するステップと、
前記映像フレームの出力順に、復号された各映像フレームを入力し、入力した映像フレームが前記Pピクチャから復号されたものである場合にはPピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Bピクチャから復号されたものである場合にはBピクチャとして符号化し、当該入力した映像フレームが前記Iピクチャから復号されたものである場合にはIピクチャまたはPピクチャとして符号化するステップとを有することを特徴とするビデオデータの再符号化方法。
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JP2004253977A JP2006074327A (ja) | 2004-09-01 | 2004-09-01 | ビデオデータの再符号化装置及びビデオ配信システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009071731A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Fujifilm Corp | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム |
US11689598B1 (en) * | 2021-03-17 | 2023-06-27 | Amazon Technologies, Inc. | Synchronized out-of-order live video encoding for reduced latency |
-
2004
- 2004-09-01 JP JP2004253977A patent/JP2006074327A/ja active Pending
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