JP2006073598A - 近接露光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 マスク保持枠に吸着保持されているマスクのずれを防止し、基板に露光転写される露光パターンの精度悪化を防止することができる近接露光装置を提供する。
【解決手段】 マスク吸着板26に吸着保持されたマスクMが面方向にずれるのを拘束するマスクずれ防止機構40を備えている。このマスクずれ防止機構は、マスク吸着板の下面に配置した押し当て板42と、マスクの端面に向けて前記押し当て板を移動させる押し当て板移動機構44と、マスクの端面に当接した押し当て板をマスク吸着板に吸着保持させる押し当て板吸着機構を備えている。押し当て板移動機構は、押し当て板がマスクの端面に当接した後、押し当て板に作用している押し当て力を解除するようにしている。
【選択図】 図5
【解決手段】 マスク吸着板26に吸着保持されたマスクMが面方向にずれるのを拘束するマスクずれ防止機構40を備えている。このマスクずれ防止機構は、マスク吸着板の下面に配置した押し当て板42と、マスクの端面に向けて前記押し当て板を移動させる押し当て板移動機構44と、マスクの端面に当接した押し当て板をマスク吸着板に吸着保持させる押し当て板吸着機構を備えている。押し当て板移動機構は、押し当て板がマスクの端面に当接した後、押し当て板に作用している押し当て力を解除するようにしている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、マスク保持枠に吸着保持されているマスクのずれを防止する機能を備えた近接露光装置に関する。
近接露光装置は、表面に感光剤を塗布した透光性の基板(被露光材)を基板ステージ上に保持するとともに、基板をマスクステージのマスク保持枠の下面に保持されているマスクに接近させて両者のすき間を例えば数10μm〜数100μmにし、次いで、マスクの基板から離間する側から照射手段によって露光用の光をマスクに向けて照射することにより基板上に該マスクに描かれたパターンを露光転写する装置であり、マスクは、真空式吸着装置を介してマスク保持枠の下面に吸着保持されている(例えば、特許文献1。)。
特開平12−035676号公報
しかしながら、上記近接露光装置は、露光転写を行った後に基板をマスクから離間する際に、基板とマスクとの間で空気圧が急激に変化し、マスク保持枠に吸着保持されているマスクがずれてしまい、次工程においてマスクのパターンを基板に露光転写するときの露光パターンの精度が悪化するおそれがある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、マスク保持枠に吸着保持されているマスクのずれを防止し、基板に露光転写される露光パターンの精度悪化を防止することができる近接露光装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、マスク保持枠に吸着保持されているマスクのずれを防止し、基板に露光転写される露光パターンの精度悪化を防止することができる近接露光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る請求項1記載の近接露光装置は、被露光材としての基板を保持する基板ステージと、この基板ステージの上方に配置したマスクフレームと、このマスクフレームの中央部開口にマスク位置調整手段を介して配置したマスク保持枠と、このマスク保持枠の下面に設けられ、マスクパターンを有するマスクを真空で吸着保持するマスク吸着板と、パターン露光用の光を照射する照射手段とを備え、前記基板を前記マスクに接近させ、前記照射手段の光を前記マスクに向けて上方から照射することでマスクパターンを前記基板に露光転写する近接露光装置において、前記マスク吸着板に吸着保持されたマスクが面方向にずれるのを拘束するマスクずれ防止機構を備えている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の近接露光装置において、前記マスクずれ防止機構は、前記マスク吸着板の下面に配置した押し当て板と、前記マスク吸着板に吸着保持された前記マスクの端面に向けて前記押し当て板を移動させる押し当て板移動機構と、前記マスクの端面に当接した前記押し当て板を前記マスク吸着板に吸着保持させる押し当て板吸着機構とを備えている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の近接露光装置において、前記押し当て板移動機構は、前記押し当て板が前記マスクの端面に当接した後、前記押し当て板に作用している押し当て力を解除するようにしている。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の近接露光装置において、前記マスク吸着板の下面に配置した前記押し当て板を前記吸着板の下面に密接させ、且つ前記押し当て板が前記マスクの端面に向けて移動するのを案内する押し当て板ガイド手段を設けた。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の近接露光装置において、前記マスク吸着板の下面に配置した前記押し当て板を前記吸着板の下面に密接させ、且つ前記押し当て板が前記マスクの端面に向けて移動するのを案内する押し当て板ガイド手段を設けた。
請求項1記載の発明によると、露光転写を行った後に基板をマスクから離間する際に、基板とマスクとの間で空気圧が急激に変化しても、マスクずれ防止機構がマスクのずれを確実に防止するので、次工程においてマスクのパターンを基板に露光転写するときの露光パターンの精度悪化を防止することができる。
また、請求項2記載の発明によると、請求項1記載の効果を得ることができるとともに、マスクのずれ防止を、迅速、且つ確実に行うことができる。
また、請求項2記載の発明によると、請求項1記載の効果を得ることができるとともに、マスクのずれ防止を、迅速、且つ確実に行うことができる。
また、請求項3記載の発明によると、請求項1、2記載の効果を得ることができるとともに、押し当て板移動手段は、押し当て板がマスクの端面に当接した後、押し当て板に作用している押し当て力を解除しているので、マスクに外力(せん断力)が作用せず、マスクの吸着状態をより安定させることができる。
また、請求項4記載の発明によると、請求項1〜3記載の効果を得ることができるとともに、押し当て板ガイド手段は、押し当て板がマスクの端面に向けて移動するのを案内しているので、押し当て板がマスクの端面に当接させる動作をスムーズに行うことができる。また、押し当て板ガイド手段は、マスク吸着板の下面に配置した押し当て板を吸着板の下面に密接させているので、押し当て板吸着手段による押し当て板の吸着動作を確実に行うことができる。
また、請求項4記載の発明によると、請求項1〜3記載の効果を得ることができるとともに、押し当て板ガイド手段は、押し当て板がマスクの端面に向けて移動するのを案内しているので、押し当て板がマスクの端面に当接させる動作をスムーズに行うことができる。また、押し当て板ガイド手段は、マスク吸着板の下面に配置した押し当て板を吸着板の下面に密接させているので、押し当て板吸着手段による押し当て板の吸着動作を確実に行うことができる。
以下、本発明に係る近接露光装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る1実施形態としての近接露光装置の概略構成を示す図である。
本実施形態の装置は、露光すべきパターンが描かれているマスクMを、マスクステージ1で保持すると共に、基板Wを基板ステージ2で保持し、この状態で基板ステージ2をマスクMに対してX軸方向とY軸方向の二軸方向にステップ移動させて各ステップ毎にマスクMと基板Wとを近接して対向配置した状態で、照射手段3からパターン露光用の平行かつ均一な明るさの光をマスクMに向けて照射することにより、マスクMのパターンを基板W上に露光転写するようにした装置である。
図1は、本発明に係る1実施形態としての近接露光装置の概略構成を示す図である。
本実施形態の装置は、露光すべきパターンが描かれているマスクMを、マスクステージ1で保持すると共に、基板Wを基板ステージ2で保持し、この状態で基板ステージ2をマスクMに対してX軸方向とY軸方向の二軸方向にステップ移動させて各ステップ毎にマスクMと基板Wとを近接して対向配置した状態で、照射手段3からパターン露光用の平行かつ均一な明るさの光をマスクMに向けて照射することにより、マスクMのパターンを基板W上に露光転写するようにした装置である。
図1において符号4は装置ベース4であり、この装置ベース4上には基板ステージ2をX軸方向にステップ移動させるためのX軸ステージ送り機構5が設置され、X軸ステージ送り機構5のX軸送り台5a上には基板ステージ2をY軸方向にステップ移動させるためのY軸ステージ送り機構6が設置され、該Y軸ステージ送り機構6のY軸送り台6a上に基板ステージ2が設置されている。該基板ステージ2の上面には基板Wがワークチャック等で真空吸引された状態で保持されている。
Y軸ステージ送り機構6と基板ステージ2の間には、基板ステージ2の単純な上下動作を行う上下粗動装置7と、基板ステージ2を傾き調整機能を備えて上下に微動させてマスクMと基板Wとの対向面間のすき間を所定量に微調整する上下微動装置8が設置されている。
この上下微動装置8は、Z軸送り台6aのY軸方向の一端側(図1の左端側)に1台、他端側に2台、合計3台設置されてそれぞれが独立に駆動制御されるようになっている。これにより、上下微動装置8は、ギャップセンサ31によってマスクMと基板Wとのすき間を計測し、その結果に基づいて該すき間の目標値まで基板ステージ2の高さを微調整する。
この上下微動装置8は、Z軸送り台6aのY軸方向の一端側(図1の左端側)に1台、他端側に2台、合計3台設置されてそれぞれが独立に駆動制御されるようになっている。これにより、上下微動装置8は、ギャップセンサ31によってマスクMと基板Wとのすき間を計測し、その結果に基づいて該すき間の目標値まで基板ステージ2の高さを微調整する。
ギャップセンサ31は、後述する真空吸着板26のX軸方向に沿う二辺の内側上方にX軸方向に互いに離間して2カ所ずつ、合計4箇所配置されており、これらの4個のギャップセンサ31による測定結果に基づいて図示しない制御装置で演算処理を行うことでマスクMと基板Wとの対向面間の平行度のずれ量を検出することができ、この検出ずれ量に応じて上述した3台の上下微動装置8の上下微動量をそれぞれ適切な値とすることにより、マスクMと基板Wとの対向面間の平行度が確保されるようになっている。
また、符号30は、マスクMに設けられたアライメントマークと、基板W側に設けたアライメントマーク又は基板ステージ2に設けられたアライメントマークとを撮像するアライメントカメラであり、真空吸着板26のX軸方向に沿う二辺の各内側上方でX軸方向の略中央部にそれぞれ一カ所ずつ合計2カ所配置されており、これらの2個のアライメントカメラ30の画像データに基づいて図示しない制御装置で演算処理を行うことでマスクMと基板Wとの平面ずれ量、又は、マスクMのXY平面内での姿勢のXY座標でのずれ量を検出することができ、このずれ量に応じて後述するマスク位置調整手段が、マスク保持枠25をXY平面内(X軸方向、Y軸方向の移動及びθ軸方向の回動(Z軸まわりの揺動))に移動させてマスク保持枠25に保持されたマスクMの基板Wに対する向き及び位置を調整するようになっている。
図2は、前述したマスクステージ1を平面視で示した図であり、このマスクステージ1は、略長方形状の枠体からなるマスクフレーム24と、このマスクフレーム24の中央部開口に隙間を設けて挿入され、マスク位置調整機構により隙間の範囲内でXY平面内を移動可能に支持されたマスク保持枠25とを備えており、マスクフレーム24は、装置ベース4から突設された支柱4aによって基板ステージ2の上方の定位置に保持されている。
マスク位置調整手段は、マスクフレーム24とマスク保持枠25のY軸方向に沿う辺同士に両者間のY軸方向の相対変位及びXY平面内の傾きの変化を許容するように両者を連結し、且つ、マスクフレーム24に対しマスク保持枠25をX軸方向に所定量移動させるX軸方向駆動装置10と、マスクフレーム24とマスク保持枠25のX軸方向に沿う辺同士に両者間のX軸方向相対変位及びXY平面内の傾きの変化を許容するように両者を連結し、且つ、マスクフレーム24に対しマスク保持枠25をY軸方向に所定量移動させる2台のY軸方向駆動装置12とを備えており、これらX軸方向駆動装置10及びY軸方向駆動装置12によりマスク保持枠25のXY平面内での調整が行われる。なお、図1及び図2において、符号25a,25bはマスク保持枠25に固定される連結部である。また、符号11bは、連結部25a,25bをXY平面内のみ移動自在に支持するガイド部である。
図3は、マスク保持枠25を下面側から示した図であり、このマスク保持枠25の矩形状の開口部の4箇所の辺部には、矩形板状の真空吸着板26が開口部の内方に張り出した状態で配置されている。各真空吸着板26の最も開口部の内方側には、真空圧発生装置(図示せず)に接続した吸着溝26aが形成されている。そして、Y軸方向から搬送されてきたマスクMの端部を各真空吸着板26の下面に当接し、真空圧発生装置の駆動により吸着溝26aに吸引力が発生することで、マスクMの端部が真空吸着板26を介してマスク保持枠25に吸着保持されるようになっている。
ここで、X軸方向に互いに離間している2箇所の真空吸着板26の下部には、それぞれ2台のマスクずれ防止機構40がY軸方向に離間して配置されている。
各マスクずれ防止機構40は、図4に示すように、真空吸着板26の下面に接触するように配置した押し当て板42と、押し当て板42をX軸方向に移動させる駆動部44と、押し当て板42及び駆動部44の下面を覆いながら真空吸着板26に固定したカバー46と、押し当て板42を真空吸着板26の下面に真空吸着させる押し当て板吸着機構と、押し当て板42がX軸方向に移動するのを案内する押し当て板ガイド機構とで構成されている。
各マスクずれ防止機構40は、図4に示すように、真空吸着板26の下面に接触するように配置した押し当て板42と、押し当て板42をX軸方向に移動させる駆動部44と、押し当て板42及び駆動部44の下面を覆いながら真空吸着板26に固定したカバー46と、押し当て板42を真空吸着板26の下面に真空吸着させる押し当て板吸着機構と、押し当て板42がX軸方向に移動するのを案内する押し当て板ガイド機構とで構成されている。
押し当て板42は、カバー46と対向する面42aにX軸方向(移動方向)を長軸とした長溝52が4箇所形成されているとともに、真空吸着板26の下面に接触する面42bに、2箇所の吸着溝54が形成されている。
押し当て板移動機構としての駆動部44は、図5(a)に示すように、真空吸着板26の端部に固定部材56を介して固定されている空圧式のシリンダ58と、このシリンダ58のシリンダロッド58a及び押し当て板42の間で互いに連結されており、シリンダロッド58aのストローク変化を押し当て板42の前進動作及び後退動作として伝達する第1〜第3の前進・後退伝達部材60,62,64とを備えている。シリンダ58は、コントローラ68の制御により空気供給装置70から制御用空気が供給されることでシリンダロッド58aがストロークする。
押し当て板移動機構としての駆動部44は、図5(a)に示すように、真空吸着板26の端部に固定部材56を介して固定されている空圧式のシリンダ58と、このシリンダ58のシリンダロッド58a及び押し当て板42の間で互いに連結されており、シリンダロッド58aのストローク変化を押し当て板42の前進動作及び後退動作として伝達する第1〜第3の前進・後退伝達部材60,62,64とを備えている。シリンダ58は、コントローラ68の制御により空気供給装置70から制御用空気が供給されることでシリンダロッド58aがストロークする。
また、第1の前進・後退伝達部材60には吸引通路60aが設けられており、この吸引通路60aの一端が、第2の前進・後退伝達部材62上に配置した吸引継手部材62aに接続されている。また、第3の前進・後退伝達部材64上にも吸引継手部材64aが配置されており、これら吸引継手部材62a,64a同士は、可撓性を有する吸引配管66で接続されている。また、吸引継手部材64aは、前述した押し当て板42の吸引溝54に連通している。そして、真空圧発生装置72が吸引通路60aに連通しており、コントローラ68の制御により真空圧発生装置72が駆動すると、吸引通路60a,吸引継手部材62a,吸引配管66及び吸引継手部材64aを介して吸着溝54に吸引力が発生するようになっている。
なお、真空圧発生装置72,吸引通路60a,吸引継手部材62a,吸引配管66,吸引継手部材64a及び吸着溝54が、前述した押し当て板吸着機構に相当する。
また、図6に示すように、カバー46の押し当て板42に対向する面には、バネ装着溝46aが4箇所形成されており、これらバネ装着溝46a内に山形状に折り曲げた板バネ74が装着されている。これら板バネ74は、前述した押し当て板42の長溝52内に弾性変形しながら(山形状が押し潰された状態となって)入り込んでいる。これにより、押し当て板42は、常に、板バネ74の弾性復元力によって真空吸着板26側に押し付けられているとともに、X軸方向に移動する際には、板バネ74の上部に長溝52が案内される。したがって、押し当て板42に形成した長溝52と、カバー46に装着した板バネ74とが、前述した押し当て板ガイド機構に相当する。
また、図6に示すように、カバー46の押し当て板42に対向する面には、バネ装着溝46aが4箇所形成されており、これらバネ装着溝46a内に山形状に折り曲げた板バネ74が装着されている。これら板バネ74は、前述した押し当て板42の長溝52内に弾性変形しながら(山形状が押し潰された状態となって)入り込んでいる。これにより、押し当て板42は、常に、板バネ74の弾性復元力によって真空吸着板26側に押し付けられているとともに、X軸方向に移動する際には、板バネ74の上部に長溝52が案内される。したがって、押し当て板42に形成した長溝52と、カバー46に装着した板バネ74とが、前述した押し当て板ガイド機構に相当する。
次に、マスクMを吸着保持板26に吸着保持した後、マスクずれ防止機構40がマスクMのずれを防止する動作及び作用について、図5(a),(b)及び図6を参照しながら説明する。なお、図3で示した4台のマスクずれ防止機構40は、コントローラ68の制御により同時に動作するものとする。
先ず、図5(a)に示すように、コントローラ68の空気供給装置70に対する制御により、シリンダ58のシリンダロッド58aは縮退した状態となっており、マスクずれ防止機構40の押し当て板42は、マスクMの端面から離れた位置で後退している。
先ず、図5(a)に示すように、コントローラ68の空気供給装置70に対する制御により、シリンダ58のシリンダロッド58aは縮退した状態となっており、マスクずれ防止機構40の押し当て板42は、マスクMの端面から離れた位置で後退している。
次に、コントローラ68の空気供給装置70に対する制御によりシリンダ58のシリンダロッド58aを伸長させる。図5(b)に示すように、シリンダロッド58aの伸長動作は、第1〜第3駆動部伝達部材を介して押し当て板42に前進動作として伝達され、押し当て板42の先端部がマスクMの端面に当接する。
ここで、マスクMの端面に向けて押し当て板42が前進する間、図6に示すように、押し当て板42に形成した長溝52内にカバー46に装着した板バネ74の上部が係合していることで押し当て板42の前進を案内するので、押し当て板42の前進動作がスムーズに行われる。
ここで、マスクMの端面に向けて押し当て板42が前進する間、図6に示すように、押し当て板42に形成した長溝52内にカバー46に装着した板バネ74の上部が係合していることで押し当て板42の前進を案内するので、押し当て板42の前進動作がスムーズに行われる。
次に、コントローラ68は真空圧発生装置72の駆動制御を行う。この制御により真空圧発生装置72が駆動すると、押し当て板42の吸着溝54に吸引力が発生する。図6に示すように、押し当て板42は板バネ74の弾性復元力によって真空吸着板26側に押し付けられているので、押し当て板42は、吸着保持板26に確実に吸着保持される。
次いで、コントローラ68は、空気供給装置70に対してシリンダ58の駆動バルブを中立状態にさせ、シリンダロッド58aによるX軸方向の押圧力を解除する制御を行う。これにより、シリンダ58によりマスクMの端部をX軸方向に押圧する力が除去されても、押し当て板42は吸着保持板26に吸着保持されているので、押し当て板42がマスクMのずれを防止する。また、シリンダロッド58aによる押圧力を維持した状態にすると、押し当て板42がマスクMの端面に当接することによって押し当て力が常に作用している状態となり、マスクMのX方向の外力(せん断力)が作用することになるが、シリンダロッド58aによる押圧力を解除することで、マスクMにはX方向の外力が十分小さくなる。
次いで、コントローラ68は、空気供給装置70に対してシリンダ58の駆動バルブを中立状態にさせ、シリンダロッド58aによるX軸方向の押圧力を解除する制御を行う。これにより、シリンダ58によりマスクMの端部をX軸方向に押圧する力が除去されても、押し当て板42は吸着保持板26に吸着保持されているので、押し当て板42がマスクMのずれを防止する。また、シリンダロッド58aによる押圧力を維持した状態にすると、押し当て板42がマスクMの端面に当接することによって押し当て力が常に作用している状態となり、マスクMのX方向の外力(せん断力)が作用することになるが、シリンダロッド58aによる押圧力を解除することで、マスクMにはX方向の外力が十分小さくなる。
したがって、本実施形態では、マスクずれ防止機構40の押し当て板42を、吸着保持板26に吸着保持されたマスクMの端面に当接し、そのマスクMの端面に当接した押し当て板42を吸着保持板26に吸着保持させているので、露光転写を行った後に基板WをマスクMから離間する際に基板WとマスクMとの間で空気圧が急激に変化しても、押し当て板42がマスクMのずれを確実に防止する。このため、次工程においてマスクMのパターンを基板Wに露光転写するときの露光パターンの精度悪化を防止することができる。
また、本実施形態のマスクずれ防止機構40は、押し当て板42をマスクMの端面に向けて移動させる駆動部44と、マスクMの端面に当接した押し当て板42を真空吸着板26に吸着保持させる押し当て板吸吸着機構とを備えているので、マスクMのずれ防止を、迅速、且つ確実に行うことができる。
また、駆動部44を構成しているシリンダ58は、押し当て板42をマスクMの端面に当接させた後にシリンダロッド58aによる押圧力を解除させ、マスクMの端面に作用していた押し当て力を解除するようにしているので、マスクMに対して外力(せん断力)が作用せず、マスクMをより安定した状態で吸着保持板26に保持させるとともに、マスクMの弾性変形を防止することができる。
また、駆動部44を構成しているシリンダ58は、押し当て板42をマスクMの端面に当接させた後にシリンダロッド58aによる押圧力を解除させ、マスクMの端面に作用していた押し当て力を解除するようにしているので、マスクMに対して外力(せん断力)が作用せず、マスクMをより安定した状態で吸着保持板26に保持させるとともに、マスクMの弾性変形を防止することができる。
また、マスクずれ防止機構40は、マスクMの端面に向かう押し当て板42の移動を案内するために押し当て板ガイド手段を設けているので、押し当て板42をマスクMの端面に当接させる動作をスムーズに行うことができる。
さらに、押し当て板ガイド手段を構成しているカバー46に装着した板バネ74は、自身の弾性復元力によって押し当て板42を真空吸着板26側に押し付けているので、吸着溝54に吸引力が発生した押し当て板42を吸着保持板26に確実に吸着保持することができる。
さらに、押し当て板ガイド手段を構成しているカバー46に装着した板バネ74は、自身の弾性復元力によって押し当て板42を真空吸着板26側に押し付けているので、吸着溝54に吸引力が発生した押し当て板42を吸着保持板26に確実に吸着保持することができる。
1 マスクステージ
2 基板ステージ
3 照射手段
24 マスクフレーム
25 マスク保持枠
26 真空吸着板(マスク吸着板)
40 マスクずれ防止機構
42 押し当て板
44 駆動部(押し当て板移動機構)
46 カバー
46a バネ装着溝
52 長溝
54 吸着溝
60a 吸引通路
62a,64a 吸引継手部材
66 吸引配管
72 真空圧発生装置
74 板バネ
W 基板
2 基板ステージ
3 照射手段
24 マスクフレーム
25 マスク保持枠
26 真空吸着板(マスク吸着板)
40 マスクずれ防止機構
42 押し当て板
44 駆動部(押し当て板移動機構)
46 カバー
46a バネ装着溝
52 長溝
54 吸着溝
60a 吸引通路
62a,64a 吸引継手部材
66 吸引配管
72 真空圧発生装置
74 板バネ
W 基板
Claims (4)
- 被露光材としての基板を保持する基板ステージと、この基板ステージの上方に配置したマスクフレームと、このマスクフレームの中央部開口にマスク位置調整手段を介して配置したマスク保持枠と、このマスク保持枠の下面に設けられ、マスクパターンを有するマスクを真空で吸着保持するマスク吸着板と、パターン露光用の光を照射する照射手段とを備え、前記基板を前記マスクに接近させ、前記照射手段の光を前記マスクに向けて上方から照射することでマスクパターンを前記基板に露光転写する近接露光装置において、
前記マスク吸着板に吸着保持されたマスクが面方向にずれるのを拘束するマスクずれ防止機構を備えたことを特徴とする近接露光装置。 - 前記マスクずれ防止機構は、前記マスク吸着板の下面に配置した押し当て板と、前記マスク吸着板に吸着保持された前記マスクの端面に向けて前記押し当て板を移動させる押し当て板移動機構と、前記マスクの端面に当接した前記押し当て板を前記マスク吸着板に吸着保持させる押し当て板吸着機構と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の近接露光装置。
- 前記押し当て板移動機構は、前記押し当て板が前記マスクの端面に当接した後、前記押し当て板に作用している押し当て力を解除することを特徴とする請求項2記載の近接露光装置。
- 前記マスク吸着板の下面に配置した前記押し当て板を前記吸着板の下面に密接させ、且つ前記押し当て板が前記マスクの端面に向けて移動するのを案内する押し当て板ガイド機構を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の近接露光装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008041727A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Disco Abrasive Syst Ltd | レーザー加工装置のアライメント方法 |
JP2009003365A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Nsk Ltd | 近接スキャン露光装置及びその制御方法 |
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2004
- 2004-08-31 JP JP2004252081A patent/JP2006073598A/ja active Pending
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JP2006086289A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Nsk Ltd | 近接露光装置 |
JP4529606B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2010-08-25 | 日本精工株式会社 | 近接露光装置及び近接露光装置の制御方法 |
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