JP2006071910A - 値札収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 極めて簡便な構成でありながら、全ての部材を再利用することができるとともに、印字面やトランスポンダを十分に保護することができる値札収納ケースを提供する。
【解決手段】 値札収納ケース10は、光学的に透明な樹脂シート11と、一端が開放されるように樹脂シート11と接着された樹脂シート12と、一端が開放されるように樹脂シート12と接着された樹脂シート13と、一端が開放されるように樹脂シート13と接着された光学的に透明な樹脂シート14とが積層されて構成される。樹脂シート11,12の間には、少なくとも商品の販売価格を含む所定の商品情報を表示した値札を着脱可能に収納する第1の収納部が形成され、樹脂シート12,13の間には、トランスポンダを着脱可能に収納する第2の収納部が形成され、樹脂シート13,14の間には、所定の商品情報を表示した他の値札を着脱可能に収納する第3の収納部が形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、少なくとも商品の販売価格を表示する値札を収納する値札収納ケースに関し、特に、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification)システムにて用いられるトランスポンダを値札とともに収納する値札収納ケースに関する。
近年、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)と称される個体管理を行うシステムが各種業界で注目されている。このRFIDシステムは、各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有する小型の非接触型集積回路(Integrated Circuit;以下、ICという。)デバイス(トランスポンダ)と所定のリーダ/ライタとの間で無線通信を行うことにより、トランスポンダに対して非接触でデータの読み出し及び/又は書き込みを行う技術である。このRFIDシステムは、例えば、トランスポンダを商品にタグとして取り付けることによって生産・物流管理を行う用途をはじめとし、交通機関の料金徴収や身分証明書、さらには電子マネーといった様々な用途への適用が期待されているものである。
ところで、このようなRFIDを利用したシステムとして、在庫管理や販売管理を行うものが提案されている。かかる用途においては、商品の販売価格を表示する値札とともにトランスポンダを当該商品に付属させる必要がある。これを実現するための技術としては、例えば特許文献1等に記載されたものが提案されている。
特開2003−84669号公報
具体的には、この特許文献1には、IC内部に商品情報が含まれているとともに、その商品情報が書き換え可能とされるICが内蔵されている値札が開示されている。特に、この値札は、販売価格等が印字された値札表示部と、ICを内蔵するICタグとしてのIC内蔵部とが、貼着剤層を介して接着され、さらにその下層に貼着剤層が設けられた層構造からなるものである。そして、この値札においては、使い終わった場合には、IC内蔵部のみを回収し、ICを再利用することができるとしている。
ところで、上述した特許文献1に記載された値札においては、ICを再利用する場合には、値札表示部からIC内蔵部を剥離する必要があった。したがって、この値札においては、ICの再利用を行う度に接着作業及び剥離作業を行う必要があることから、作業に煩雑な感が否めず、また、ICそのものに損傷を与えてしまうおそれもあった。
また、この値札は、販売価格等が印字された値札表示部の下層にIC内蔵部を接着し、さらにその下層に貼着剤層を設けており、全体で1枚のシール状の製品として提供されるものである。したがって、この値札においては、値札表示部における印字面及びICタグとしてのIC内蔵部が剥き出しになっていることから、汚れや外傷に対する耐性が低いという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、極めて簡便な構成でありながら、全ての部材を再利用することができるとともに、印字面やトランスポンダを十分に保護することができる値札収納ケースを提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明にかかる値札収納ケースは、少なくとも商品の販売価格を表示する値札を収納する値札収納ケースであって、所定の形状からなる複数のシートが少なくとも一端が開放されるように接着されて積層され、隣接するシートの間には、それぞれ、少なくとも商品の販売価格を含む所定の商品情報を表示した第1の値札を着脱可能に収納する第1の収納部と、各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有するトランスポンダを着脱可能に収納する第2の収納部と、所定の商品情報を表示した第2の値札を着脱可能に収納する第3の収納部とが形成され、上記第1の収納部及び上記第3の収納部を形成するシートのうち、当該値札収納ケースの外面を形成する領域は、光学的に透明であることを特徴としている。
このような本発明にかかる値札収納ケースは、第1の値札、トランスポンダ、及び第2の値札を、別個の層として形成された第1の収納部乃至第3の収納部にそれぞれ着脱可能に収納することから、商品の売買等を行って不要となった場合には、第1の収納部乃至第3の収納部に収納されている第1の値札、トランスポンダ、及び第2の値札を脱抜することにより、何ら煩雑な作業を要さず且つトランスポンダに損傷を与えることもなく、他の商品に付属させるためにそのまま再利用することができる。
また、本発明にかかる値札収納ケースは、第1の値札及び第2の値札における商品情報が表示された面やトランスポンダが外部に剥き出しになることがなく、汚れや外傷に対する耐性を大幅に高めることができる。
さらに、本発明にかかる値札収納ケースは、第2の収納部にトランスポンダを収納することから、第1の値札に表示された商品情報を、当該値札収納ケースの最前面を形成する領域を介して視認可能とするとともに、第2の値札に表示された商品情報を、当該値札収納ケースの最背面を形成する領域を介して視認可能とし、さらに、視認させる必要がないトランスポンダについては、第1の値札及び第2の値札によって視認不可能とすることができる。
具体的には、本発明にかかる値札収納ケースは、1本の直線で折り曲げられた光学的に透明な2枚のシートを用いて製造することができる。この場合、上記第1の収納部は、上記2枚のシートのうち一方のシートを折り曲げて得られる内面によって形成され、上記第2の収納部は、折り曲げられた上記第1のシートの一面と、上記2枚のシートのうち他方のシートを折り曲げて得られる一面との間に形成され、上記第3の収納部は、上記他方のシートを折り曲げて得られる内面によって形成されることになる。
そして、上記2枚のシートは、折り曲げ位置を合わせて積層した状態で圧着されて型抜きされ、折り曲げられた上記一方のシートの一面と他面とが、一端が開放されるように接着され、上記一方のシートの他面と折り曲げられた上記他方のシートの一面とが、一端が開放されるように接着され、折り曲げられた上記他方のシートの一面と他面とが、一端が開放されるように接着される。
本発明にかかる値札収納ケースは、このような2枚のシートを用いることにより、極めて容易且つ効率的に製造することができる。
ここで、本発明にかかる値札収納ケースにおいて、上記第1の収納部は、上記第1の値札が折り曲げられた上記一方シートの一面と他面とによって挟持されるように形成され、上記第2の収納部は、上記トランスポンダが上記一方のシートの他面と上記他方のシートの一面とによって挟持されるように形成され、上記第3の収納部は、上記第2の値札が折り曲げられた上記他方のシートの一面と他面とによって挟持されるように形成されている。すなわち、本発明にかかる値札収納ケースにおいては、2枚のシートによって形成される第1の収納部乃至第3の収納部の間隔が非常に狭く密着している。これにより、本発明にかかる値札収納ケースは、収納した第1の値札及び第2の値札並びにトランスポンダを確実に挟持し、これら第1の値札及び第2の値札並びにトランスポンダが脱落してしまう事態を回避することができる。
また、本発明にかかる値札収納ケースは、光学的に透明な所定の形状からなる第1のシートと、一端が開放されるように上記第1のシートと接着された所定の形状からなる第2のシートと、一端が開放されるように上記第2のシートと接着された所定の形状からなる第3のシートと、一端が開放されるように上記第3のシートと接着された光学的に透明な所定の形状からなる第4のシートとを用いて製造することができる。この場合、上記第1の収納部は、上記第1のシートと上記第2のシートとの間に形成され、上記第2の収納部は、上記第2のシートと上記第3のシートとの間に形成され、上記第3の収納部は、上記第3のシートと上記第4のシートとの間に形成されることになる。
ここで、本発明にかかる値札収納ケースにおいて、上記第1の収納部は、上記第1の値札が上記第1のシートと上記第2のシートとによって挟持されるように形成され、上記第2の収納部は、上記トランスポンダが上記第2のシートと上記第3のシートとによって挟持されるように形成され、上記第3の収納部は、上記第2の値札が上記第3のシートと上記第4のシートとによって挟持されるように形成されている。すなわち、本発明にかかる値札収納ケースにおいては、第1のシート乃至第4のシートによって形成される第1の収納部乃至第3の収納部の間隔が非常に狭く密着している。これにより、本発明にかかる値札収納ケースは、収納した第1の値札及び第2の値札並びにトランスポンダを確実に挟持し、これら第1の値札及び第2の値札並びにトランスポンダが脱落してしまう事態を回避することができる。
さらに、本発明にかかる値札収納ケースには、商品に付属させる際に用いる紐体を挿通する孔が穿設されている。すなわち、本発明にかかる値札収納ケースは、孔に挿通された紐体を介して商品に付属され、取引に供される。これにより、本発明にかかる値札収納ケースは、貼付することができない商品にも付属させることができる。
さらにまた、本発明にかかる値札収納ケースに収納されるトランスポンダとしては、当該トランスポンダの製造時に固有に付された製造コードを記憶したものを用いるのが望ましい。これにより、本発明にかかる値札収納ケースにおいては、不正な第三者によって商品情報が読み出されるのを回避することができる。
本発明においては、極めて簡便な構成でありながら、何ら煩雑な作業を要さず且つトランスポンダに損傷を与えることもなく、全ての部材を再利用することができる。また、本発明においては、第1の値札及び第2の値札における商品情報が表示された面やトランスポンダを十分に保護することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、少なくとも商品の販売価格(上代)を表示する値札を収納する値札収納ケースである。特に、この値札収納ケースは、いわゆるRFID(Radio Frequency Identification)システムにて用いられるトランスポンダと、値札とを、着脱可能に収納することができるものである。
図1に分解斜視図を示すように、値札収納ケース10は、第1のシート乃至第4のシートである4枚の樹脂シート11,12,13,14が積層されて構成される。これら樹脂シート11,12,13,14は、例えば、ビニル樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、又はパラフィン紙等の可撓性を有する光学的に透明な略矩形状の基材からなる。
ここで、これら樹脂シート11,12,13,14は、それぞれ、同じ形状及び大きさとされてもよいが、後述するように、当該値札収納ケース10の可搬性を向上させるとともに値札やトランスポンダの着脱を容易とするために、それぞれ、異なる形状及び大きさに形成するのが望ましい。例えば、値札収納ケース10の最前面を形成する樹脂シート11は、略矩形状の主面における右端縁中央部に半円状の窪み11aが形成されて構成される。また、この樹脂シート11は、主面における上端縁中央部に、商品に付属させる際に用いる後述する紐体を挿通する孔11cが穿設された半円状の突起11bが形成されて構成される。さらに、樹脂シート11の下層を形成する樹脂シート12は、略矩形状の主面を有し、横方向の長さが樹脂シート11と略同長に形成されて構成される。また、この樹脂シート12も、主面における上端縁中央部に、商品に付属させる際に用いる紐体を挿通する孔12bが穿設された半円状の突起12aが形成されて構成される。さらにまた、樹脂シート12の下層を形成する樹脂シート13は、略矩形状の主面を有し、樹脂シート11,12よりも横方向の長さが若干長めに形成されて構成される。また、この樹脂シート13も、主面における上端縁中央部に、商品に付属させる際に用いる紐体を挿通する孔13bが穿設された半円状の突起13aが形成されて構成される。また、樹脂シート13の下層を形成する樹脂シート14は、略矩形状の主面を有し、樹脂シート11,12,13よりも縦方向の長さが若干短めに形成されて構成される。
値札収納ケース10は、このような4枚の樹脂シート11,12,13,14における端縁を、例えば熱圧着や高周波溶着等の方法を用いて接着することにより、図2に正面図及び図3に背面図を示すように、例えば、横方向の長さが35mm〜40mm程度、縦方向の長さが20mm〜25mm程度、厚さが1mm未満程度からなる薄シート状の単一商品として製造される。より具体的には、値札収納ケース10は、図2に示すように、樹脂シート11の上端、左端及び下端と、樹脂シート12とを接着することにより、当該樹脂シート11,12によって右端に開放口が形成されて構成される。また、値札収納ケース10は、樹脂シート12の上端、左端及び下端と、樹脂シート13とを接着することにより、当該樹脂シート12,13によって右端に開放口が形成されて構成される。さらに、値札収納ケース10は、図3に示すように、樹脂シート13の左右端及び下端と、樹脂シート14とを接着することにより、当該樹脂シート13,14によって上端に開放口が形成されて構成される。これにより、値札収納ケース10は、図4に当該値札収納ケース10を撓ませた状態における図2中A−A断面図を示すように、樹脂シート11,12の間に第1の収納部21が形成され、樹脂シート12,13の間に第2の収納部22が形成され、樹脂シート13,14の間に第3の収納部23が形成された3層構造とされる。
このような値札収納ケース10においては、図5に示すように、少なくとも商品の販売価格を含む所定の商品情報を表示した値札31が、右端に形成された第1の収納部21における開放口から挿入されることにより、当該値札31が着脱可能に収納される。また、値札収納ケース10においては、RFIDシステムにて用いられるトランスポンダ32が、右端に形成された第2の収納部22における開放口から挿入されることにより、当該トランスポンダ32が着脱可能に収納される。さらに、値札収納ケース10においては、所定の商品情報を表示した他の値札33が、上端に形成された第3の収納部23における開放口から挿入されることにより、当該値札33が着脱可能に収納される。
このようにして、値札収納ケース10は、使用時には、図6に断面図を示すように、値札31が樹脂シート11,12によって挟持され、トランスポンダ32が樹脂シート12,13によって挟持され、さらに、値札33が樹脂シート13,14によって挟持されるように、これら値札31,33及びトランスポンダ32を収納する。このとき、値札収納ケース10は、図7に正面図を示すように、値札31に表示された商品情報を、当該値札収納ケース10の最前面を形成する樹脂シート11を介して視認可能とするとともに、図8に背面図を示すように、値札33に表示された商品情報を、当該値札収納ケース10の最背面を形成する樹脂シート14を介して視認可能とするように、値札31,33を収納する。また、値札収納ケース10は、トランスポンダ32については、2枚の値札31,33によって視認不可能とするように収納する。
なお、値札31,33は、所定の用紙等に商品情報を印字したものを用いることができる。これら値札31,33に表示する商品情報としては、例えば図5に示したように、当該値札収納ケース10を商品としての宝飾品に付属させる場合には、販売価格の他、商品に固有に付された商品コード、指輪やネックレスといった宝飾品の種類、宝飾品に使用している地金の種類、宝飾品に使用している宝石の種類(石目)、宝飾品のデザインを示すデザイン番号、販売する際に用いる商品名、暗号化した英数字からなる符牒、及び/又は製造業者名、さらには必要に応じて、宝飾品に使用している宝石の重さや当該商品情報を示すバーコード等の情報を挙げることができる。これら商品情報は、具体的な文字情報として印字されてもよいが、この文字情報を表す記号として印字されてもよい。なお、これら値札31,33に表示する商品情報は、同一のものであってもよく、異なるものであってもよい。また、トランスポンダ32は、各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有するデバイスであり、所定の薄型基材上に、所定の導体パターンからなるアンテナコイルやIC(Integrated Circuit)チップがプリントされたものを用いることができる。このトランスポンダ32には、商品情報に対応した情報を記憶させてもよいが、後述するように、セキュリティの観点から、当該トランスポンダ32の製造時に固有に付された製造コードのみを記憶させるのが望ましい。
このような値札収納ケース10は、例えば図9に示すように、突起11b,12a,13aに穿設された孔11c,12b,13bに挿通された紐体41を介して商品40に付属され、取引に供される。ここで、値札収納ケース10においては、4枚の樹脂シート11,12,13,14によって形成される第1の収納部21、第2の収納部22、及び第3の収納部23の間隔が非常に狭く密着していることから、収納した値札31,33及びトランスポンダ32を確実に挟持し、これら値札31,33及びトランスポンダ32が脱落してしまうことがない。また、値札収納ケース10においては、4枚の樹脂シート11,12,13,14の摩擦による静電気の影響により、収納した値札31,33及びトランスポンダ32をより確実に挟持することができる。
そして、値札収納ケース10は、商品40の売買等を行って不要となった場合には、当該商品40から取り外して回収し、第1の収納部21及び第3の収納部23に収納されている値札31,33を脱抜するとともに、必要に応じてトランスポンダ32を脱抜することにより、他の商品に付属させるためにそのまま再利用することができる。すなわち、値札収納ケース10は、樹脂シート11,12,13,14の剥離等、何ら煩雑な作業を要することなく再利用することができ、トランスポンダ32に損傷を与えることもない。
また、値札収納ケース10は、孔11c,12b,13bに挿通された紐体41を介して商品40に付属されることから、貼付することができない商品にも付属させることができる。さらに、値札収納ケース10は、値札31,33の印字面やトランスポンダ32が外部に剥き出しになることはないことから、汚れや外傷に対する耐性を大幅に高めることができる。
このような値札収納ケース10は、トランスポンダ32を用いた以下のような在庫管理や販売管理を行う商品管理システムに適用して好適である。
例えば、独特の商法や慣習が根強く残っている宝飾卸業界の分野における使用を考える。宝飾卸業界においては、例えば営業担当者が数百個単位の宝飾品を持ち歩き、営業先で直接売買したり、同業者同士で貸借しあったりすることが多い。そのため、かかる業界においては、個々の宝飾品について、現在誰が所持しているのか、誰が誰に貸与したのか、といった経緯を正確に把握する必要があり、従来行われているバーコードを用いた商品管理システムでは負担が大きい。
そこで、宝石や貴金属による乱反射の影響がなく誤読もほとんどない小型のトランスポンダ32を値札収納ケース10に収納し、このトランスポンダ32に記憶させた情報に基づいて、商品管理を行うシステムが有効である。かかる商品管理システムにおいては、例えば、指輪に当該値札収納ケース10を付属させた場合には、リング部分に所定のバーを挿通することによって複数の指輪をひとまとめとし、所定のリーダを用いて個々の指輪に付属させた値札収納ケース10に収納されているトランスポンダ32に記憶されている情報を読み出すことにより、個々の商品を識別する。ここで、トランスポンダ32には、上述したように、商品情報に対応した情報を記憶させてもよいが、商品管理システムにおいては、不正な第三者によってこれら情報が読み出されるのを回避するために、トランスポンダ32には、当該トランスポンダ32の製造時に固有に付された製造コードのみを記憶させる。そして、商品管理システムにおいては、上述したように、販売価格、商品コード、宝飾品の種類、地金の種類、宝石の種類(石目)、デザイン番号、商品名、符牒、及び/又は製造業者名、さらには必要に応じて、宝石の重さやバーコード等の商品情報と、製造コードとを対応付けて予め作成されたデータベースを参照することにより、リーダによって読み出されたトランスポンダ32の製造コードに対応する商品情報を検索することができる。なお、ここに記載した商品情報は、例示であって、管理する商品毎に応じて異なるものであることはいうまでもない。
このように、商品管理システムにおいては、値札収納ケース10に収納されたトランスポンダ32に製造コードのみを記憶させておくことにより、万が一不正な第三者によって当該トランスポンダ32に記憶された情報が読み出された場合であっても、データベースにアクセスしない限り、商品情報が盗用される事態を回避することができる。また、商品管理システムにおいては、トランスポンダ32を値札収納ケース10に収納することにより、複数の商品についての情報を同時に読み出すことが容易となる。
以上説明したように、本発明の実施の形態として示す値札収納ケース10は、4枚の樹脂シート11,12,13,14を積層した極めて簡便な構成でありながら、値札31,33及びトランスポンダ32を、脱落の危険性が少ない状態で確実に収納することができる。そして、値札収納ケース10は、全ての部材、すなわち、樹脂シート11,12,13,14を加工することなくそのまま再利用することができるとともに、値札31,33の印字面やトランスポンダ32を十分に保護することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、4枚の樹脂シートが積層されて3つの収納部が形成された3層構造とされるものとして説明したが、本発明は、複数のシートを少なくとも一端が開放されるように接着して積層することにより、2枚の値札と1枚のトランスポンダとをそれぞれ別個の層に収納し且つトランスポンダを第2層目に収納するものであれば、いかなるものであっても適用することができる。
例えば、値札収納ケースは、2枚の樹脂シートをそれぞれ折り曲げることによって製造することもできる。かかる値札収納ケースは、例えば以下のような方法によって製造することができる。
まず、値札収納ケースを製造するにあたっては、例えば図10(a)及び図10(b)に示すように、長尺状の光学的に透明な2枚の樹脂シート51,52が用意される。樹脂シート51は、図10(a)に示すように、棒形状に上述した樹脂シート11に形成された窪み11aに相当する半円状の形状が組み合わせられた形状からなる孔51aが複数形成されて構成される。このような樹脂シート51は、図11(a)に断面図を示すように、同図中一点鎖線で示す1本の直線(中央線)C1で折り曲げられる。一方、樹脂シート52には、図10(b)に示すように、孔等は形成されておらず、同図中一点鎖線で示すように、中央線ではなく、所定長だけ下方に遷移して位置する1本の直線C2で折り曲げられ、図11(b)に断面を示す状態とされる。
そして、値札収納ケースを製造するにあたっては、図12に断面図を示すように、折り曲げられた樹脂シート51,52における折り曲げ位置を合わせて積層した状態で、溶着等の方法を用いて当該樹脂シート51,52を圧着して型抜きする。具体的には、樹脂シート51は、図13(a)中破線部で示すように、型抜きを行うための型の一端を孔51a,51bに重畳させた状態で型抜きされる。一方、樹脂シート52は、図13(b)中破線部で示すように、直線C2よりも下方の領域はそのまま略矩形状に型抜きされ、直線C2よりも上方の領域は、樹脂シート51における直線C1よりも上方の領域で型抜きされた形状と同形状に型抜きされる。なお、これら図13(a)及び図13(b)には、説明の便宜上、樹脂シート51,52を折り曲げる前の状態を示しているが、型抜きは、折り曲げられた状態で行われるのは勿論である。
これにより、値札収納ケースは、図14に当該値札収納ケースを撓ませた状態における断面図を示すように、樹脂シート51を折り曲げられて得られる内面によって第1の収納部61が形成され、折り曲げて得られる樹脂シート51の一面と樹脂シート52の一面との間に第2の収納部62が形成され、樹脂シート52折り曲げて得られる内面によって第3の収納部63が形成された3層構造とされる。
ここで、この値札収納ケースにおいては、型抜き時に、折り曲げられた樹脂シート51の一面における上端及び左端が、他面と接着されるとともに、折り曲げられた樹脂シート52とも接着されることにより、第1の収納部61及び第2の収納部62は、それぞれ、上述した第1の収納部21及び第2の収納部22と同様に、右端に開放口が形成されたものとなる。また、この値札収納ケースにおいては、型抜き時に、折り曲げられた樹脂シート52の一面における左右端が、他面と接着されることにより、第3の収納部63は、上述した第3の収納部23と同様に、上端に開放口が形成されたものとなる。
このような値札収納ケースは、上述した値札収納ケース10と同様に、使用時には、値札31が折り曲げられた樹脂シート51の一面と他面とによって挟持され、トランスポンダ32が樹脂シート51の他面と樹脂シート52の一面とによって挟持され、さらに、値札33が折り曲げられた樹脂シート52の一面と他面とによって挟持されるように、これら値札31,33及びトランスポンダ32を収納することができる。
このように、値札収納ケースは、2枚の樹脂シートをそれぞれ折り曲げることによって極めて容易且つ効率的に製造することができ、2枚の値札と1枚のトランスポンダとをそれぞれ別個の層に収納し且つトランスポンダを第2層目に収納することができる。
また、上述した実施の形態では、光学的に透明な樹脂シートを用いるものとして説明したが、本発明は、無色透明である必要はなく、収納された値札が外部から視認可能であれば有色透明の樹脂シートを用いてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、樹脂シートの全てが光学的に透明であるものとして説明したが、本発明は、少なくとも外面を形成する樹脂シートが光学的に透明であればよく、残りの樹脂シートについては、不透明であってもよい。
さらにまた、上述した実施の形態では、略矩形状の外形を有するものとして説明したが、本発明は、外形に拘泥するものではなく、2枚の値札と1枚のトランスポンダとをそれぞれ別個の層に収納し且つトランスポンダを第2層目に収納するものであれば、いかなる形状であっても適用することができる。
また、上述した実施の形態では、値札やトランスポンダを着脱するための開放口が右端及び上端に形成されているものとして説明したが、本発明は、開放口の位置に限定されるものではない。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
本発明の実施の形態として示す値札収納ケースの構成を説明する分解斜視図である。 同値札収納ケースの構成を説明する正面図である。 同値札収納ケースの構成を説明する背面図である。 同値札収納ケースの構成を説明する図2中A−A断面図であって、当該値札収納ケースを撓ませた状態を示す図である。 同値札収納ケースに値札及びトランスポンダを収納する様子を説明する図である。 値札及びトランスポンダが収納された状態における同値札収納ケースの断面図である。 値札及びトランスポンダが収納された状態における同値札収納ケースの正面図である。 値札及びトランスポンダが収納された状態における同値札収納ケースの背面図である。 同値札収納ケースを商品に付属した様子を説明する図である。 本発明の他の実施の形態として示す値札収納ケースを製造するにあたって用いられる樹脂シートの正面図である。 同値札収納ケースを製造するにあたって用いられる樹脂シートの正面図であって、図10(a)に示す樹脂シートに対応して用いられる他の樹脂シートの正面図である。 図10(a)に示す樹脂シートを折り曲げた様子を説明する断面図である。 図10(b)に示す樹脂シートを折り曲げた様子を説明する断面図である。 図10(a)及び図10(b)に示す2枚の樹脂シートを位置合わせた様子を説明する断面図である。 図10(a)に示す樹脂シートの正面図であって、同値札収納ケースを製造するにあたって行われる型抜きの様子を説明するための図である。 図10(b)に示す樹脂シートの正面図であって、同値札収納ケースを製造するにあたって行われる型抜きの様子を説明するための図である。 同値札収納ケースの構成を説明する断面図であって、当該値札収納ケースを撓ませた状態を示す図である。
符号の説明
10 値札収納ケース
11,12,13,14、51,52 樹脂シート
11a 窪み
11b,12a,13a 突起
11c,12b,13b 孔
21,61 第1の収納部
22,62 第2の収納部
23,63 第3の収納部
31,33 値札
32 トランスポンダ
40 商品
41 紐体

Claims (8)

  1. 少なくとも商品の販売価格を表示する値札を収納する値札収納ケースであって、
    所定の形状からなる複数のシートが少なくとも一端が開放されるように接着されて積層され、
    隣接するシートの間には、それぞれ、
    少なくとも商品の販売価格を含む所定の商品情報を表示した第1の値札を着脱可能に収納する第1の収納部と、
    各種データを読み出し及び/又は書き込み可能に記憶するとともに通信機能を有するトランスポンダを着脱可能に収納する第2の収納部と、
    所定の商品情報を表示した第2の値札を着脱可能に収納する第3の収納部とが形成され、
    上記第1の収納部及び上記第3の収納部を形成するシートのうち、当該値札収納ケースの外面を形成する領域は、光学的に透明であること
    を特徴とする値札収納ケース。
  2. 上記複数のシートは、それぞれ、1本の直線で折り曲げられた光学的に透明な2枚のシートであり、
    上記第1の収納部は、上記2枚のシートのうち一方のシートを折り曲げて得られる内面によって形成され、
    上記第2の収納部は、折り曲げられた上記第1のシートの一面と、上記2枚のシートのうち他方のシートを折り曲げて得られる一面との間に形成され、
    上記第3の収納部は、上記他方のシートを折り曲げて得られる内面によって形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の値札収納ケース。
  3. 上記2枚のシートは、折り曲げ位置を合わせて積層した状態で圧着されて型抜きされ、
    折り曲げられた上記一方のシートの一面と他面とが、一端が開放されるように接着され、上記一方のシートの他面と折り曲げられた上記他方のシートの一面とが、一端が開放されるように接着され、折り曲げられた上記他方のシートの一面と他面とが、一端が開放されるように接着されること
    を特徴とする請求項2記載の値札収納ケース。
  4. 上記第1の収納部は、上記第1の値札が折り曲げられた上記一方シートの一面と他面とによって挟持されるように形成され、
    上記第2の収納部は、上記トランスポンダが上記一方のシートの他面と上記他方のシートの一面とによって挟持されるように形成され、
    上記第3の収納部は、上記第2の値札が折り曲げられた上記他方のシートの一面と他面とによって挟持されるように形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の値札収納ケース。
  5. 上記複数のシートは、それぞれ、光学的に透明な所定の形状からなる第1のシートと、一端が開放されるように上記第1のシートと接着された所定の形状からなる第2のシートと、一端が開放されるように上記第2のシートと接着された所定の形状からなる第3のシートと、一端が開放されるように上記第3のシートと接着された光学的に透明な所定の形状からなる第4のシートとであり、
    上記第1の収納部は、上記第1のシートと上記第2のシートとの間に形成され、
    上記第2の収納部は、上記第2のシートと上記第3のシートとの間に形成され、
    上記第3の収納部は、上記第3のシートと上記第4のシートとの間に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の値札収納ケース。
  6. 上記第1の収納部は、上記第1の値札が上記第1のシートと上記第2のシートとによって挟持されるように形成され、
    上記第2の収納部は、上記トランスポンダが上記第2のシートと上記第3のシートとによって挟持されるように形成され、
    上記第3の収納部は、上記第2の値札が上記第3のシートと上記第4のシートとによって挟持されるように形成されていること
    を特徴とする請求項5記載の値札収納ケース。
  7. 商品に付属させる際に用いる紐体を挿通する孔が穿設されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項記載の値札収納ケース。
  8. 上記トランスポンダは、当該トランスポンダの製造時に固有に付された製造コードを記憶したものであること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項記載の値札収納ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006082328A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd Icタグ付きシート

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