JP2006071267A - 暖房方法・装置、並びに、暖房機能付き鏡装置 - Google Patents

暖房方法・装置、並びに、暖房機能付き鏡装置 Download PDF

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Abstract

【目的】 暖房方法・装置、並びに、暖房機能付きの鏡装置を提供する。
【構成】 「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面と略平行でこれと対向又は接触する部分(例えば、シート状又はフィルム状部分)」に供給されるべき赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記の発生された赤外線を、前記鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面状に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から拡散させ)、さらにこの面状に拡散された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて供給する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする、暖房方法及び装置である。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、ユーザーの顔又は姿を写すための鏡を備えた家具又は装置に関し、特に、化粧台、鏡台(化粧台の一種)、室内の内壁面に設置された化粧鏡、コンパクトなどに備えられた携帯型の鏡、その他の鏡を備えた家具又は装置に関する。また、本発明は、鏡面を使用した暖房方法に関する。
特許文献1は、脱衣室用化粧台の鏡板の上方に赤外線ランプを設けて、この赤外線ランプからの赤外線をユーザー方向に放射して暖房に利用することを提案している。
また、特許文献2は、浴室の天井などに配置した複数のハロゲン白熱灯などの赤外線放射源と、浴室の内壁面に配置した遠赤外線を放射する遠赤外線放射パネルとを備え、前記赤外線放射源からの赤外線を前記遠赤外線放射パネルに放射することにより、前記赤外線放射源からの赤外線を前記遠赤外線放射パネルにより再度放射して、室内の暖房効率を向上させるようにした遠赤外線暖房装置を提案している。
特開昭59−148639号公報 特開平6−288557号公報 特開2000−346384号公報
前記特許文献1の提案する脱衣室用化粧台においては、前記赤外線ランプは単に鏡板の前方に居るユーザーに向けて上方から赤外線を放出するだけであるから、赤外線ランプからの赤外線は、ユーザーの顔や身体に均一に放出されることはなく、ユーザーの顔や身体の一部に集中して伝達されることになり、ユーザーは顔や身体の一部だけが他の部分と比較して熱く感じて不快を感じてしまうという問題がある。また、この特許文献3の脱衣室用化粧台の発明の中には、「鏡面と対向又は接触する面状のスペース(ユーザーから見て室内の縦方向のスペース)を暖房のために利用する、という発想」は、全く存在していない。
また、前記特許文献2の提案する遠赤外線暖房装置においては、室内の内壁面に広面積の遠赤外線放射パネルを設置しなくてはならないため、内壁面のスペースの有効活用が阻害されてしまう(鏡の存在のためにその鏡面と対向するスペースに他の家具などを置くことができない)、広面積の遠赤外線放射パネルは製造・設置コストが高くなってしまう、という問題がある。また、この遠赤外線暖房装置の発明の中には、鏡面と対向するスペース(ユーザーから見て室内の縦方向のスペース)を暖房のために利用するという発想は、全く存在していない。
また、前記特許文献3の加熱ユニットは、前述のように、前記面状ヒーターの一方の面に(ユーザーの居る側の面)に、内壁面の表面に備えられる化粧板、セラミック、ガラス、又は鏡を配置し、前記面状ヒーターの他方の面に、断熱材を配置することにより構成されている。しかしながら、この加熱ユニットは、前述のように「面状ヒーターのユーザー側の面に、化粧板、セラミック、ガラス、又は鏡を配置すること」を特徴としているから、この加熱ユニットにおいては、前記面状ヒーターからユーザー方向に放射された熱(赤外線)のほとんどは「化粧板、セラミック、ガラス、又は鏡」により遮断されてしまうので、前記面状ヒーターからの熱(赤外線)のほとんどは、少なくとも「輻射熱としては」ユーザー側には届かないという結果になるはずである。よって、この加熱ユニットの構成では、面状ヒーターの加熱能力を少なくとも「輻射熱暖房」のために有効に使うことはできない、という問題がある。
さらに、洗面化粧台に送風機を取り付けて、外部からの空気を取り込んだ空気をヒーターなどで加熱してユーザー側に排出する空気吹出し口を備えた洗面化粧台も市販されている。しかしながら、このような送風機を備えた洗面化粧台においては、化粧などのために所定時間以上鏡の前に居るユーザーに対して、ヒーターなどで加熱した空気を継続的に供給するようにしているので、ユーザーの顔や身体の肌が必要以上に乾燥して美容に悪影響が出てしまうという問題がある。また、このような洗面化粧台の発明の中には、鏡面と対向するスペース(ユーザーから見て室内の縦方向のスペース)を暖房のために利用するという発想は、全く存在していない。
ところで、従来より、脱衣場や浴室などに設置されている化粧台や鏡台(化粧台)の鏡は、比較的大型のものが採用されているため、室内の内壁面と対向するスペース(室内のユーザーから見て縦方向のスペース)のかなりの部分を占有してしまっている。その結果、前記化粧台や鏡台(化粧台)の鏡の存在は、「建物の内壁面のユーザーから見て縦方向(建物の内壁面と平行な方向)のスペースを鏡面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約を与えてしまうという問題」を発生させている。このような観点からは、広面積の鏡面を、単に「ユーザーの顔や姿を写すために」使用するだけでなく、「室内の居住者の利便性を高めるために(例えば暖房(特に輻射熱暖房)のために)」利用するという発想が大切になると本発明者は考えるに至った。しかしながら、従来は、このような問題の解決策が家具メーカーなどから提案された例は、本発明者が知る限り皆無である。
本発明は、脱衣場や浴室などの室内に設置されている化粧台や鏡台や化粧鏡(壁などに設置されるもの)に広面積の鏡が使用されていることから生じている「建物の内壁面のユーザーから見て縦方向(建物の内壁面と平行な方向)のスペースを鏡面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約を与えてしまうという問題」を解決することができる、暖房方法・装置、暖房機能付きの鏡装置を提供することを目的とする。すなわち、本発明は、透明素材を使用することにより鏡面の本来の機能を損なうことなく、鏡面のユーザーから見て垂直方向のスペースを有効に活用して効率的な赤外線暖房(輻射熱暖房)を行うことができる、暖房方法・装置、暖房機能付きの鏡装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、鏡に自分の顔や姿を映しているユーザーの顔や身体に均一に赤外線を供給して、輻射熱暖房により、ユーザーの顔や身体を均一に暖めることができる、暖房方法・装置、暖房機能付きの鏡装置を提供することを目的とする(前記の特許文献2の発明によっては達成できない課題である)。
1.「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面と略平行でこれと対向又は接触する部材・部分(例えば、シート状又はフィルム状部分)」に供給されるべき赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記の発生された赤外線を、前記鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面状に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面に拡散させ)、さらにこの面状に拡散された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて供給する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする、暖房方法。
2.「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面と略平行でこれと対向又は接触する部分(例えば、シート状又はフィルム状部分)」から面状に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から面状に)赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記の面状に発生された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて供給する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする、暖房方法。
3.「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面と略平行でこれと対向又は接触する部材・部分(例えば、シート状又はフィルム状部分)」に供給されるべき赤外線を発生するための赤外線発生部と、前記赤外線発生部により発生された赤外線を、前記鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面状に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面に拡散させ)、さらにこの面状に拡散された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて供給するための赤外線放出部と、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
4.「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面」を有する透明な赤外線放出部であって、前記鏡面のユーザー側に配置され、暖房用の赤外線をユーザー方向に向かって面状に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から面状に)放出するための透明な赤外線放出部、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
5.上記4において、前記透明な赤外線放出部は、暖房用の赤外線を、前記鏡面と略平行な面の略全体から、ユーザー方向に向かって、面状に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から面状に)放出するものである、ことを特徴とする、暖房装置。
6.上記4又は5において、前記透明な赤外線放出部は、前記鏡面の近傍に配置された赤外線発生部からの暖房用の赤外線を、前記鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面状に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面をカバーする面状に)拡散してユーザー方向に反射させるための透明な導光板を含むものである、ことを特徴とする、暖房装置。
7.上記4又は5において、前記透明な赤外線放出部は、前記鏡面のユーザー側に前記鏡面と対向又は接触するように配置され、前記鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面状に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から面状に)暖房用の赤外線を放射させるための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体と、前記赤外線照射体と対向又は接触するように配置され、前記赤外線放射体を加熱させて赤外線を放射させるための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な導電体と、を備えている、ことを特徴とする、暖房装置。
8.「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡面」のユーザー側に配置され、前記鏡面に向けて赤外線を発生し照射させるための赤外線発生部と、前記鏡面のユーザー側に前記鏡面と対向又は接触するように配置され、前記赤外線発生部からの赤外線を暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部と、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
9.上記1又は2において、前記赤外線発生ステップは、冬季においては、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているとき自動的に赤外線を発生するものであり、さらに、前記鏡面の前方にユーザーが存在しなくなったとき、前記赤外線の発生を停止するステップを含むことを特徴とする暖房方法。
10.上記3,6,7,又は8において、前記赤外線発生部は、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているときだけ赤外線を発生するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
11.上記3,6,7,又は8において、前記赤外線発生部は、赤外線を発生している場合でも、前記鏡面の前方にユーザーが存在しなくなったとき自動的に赤外線の発生を停止するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
12.ユーザーの顔又は姿を写すための鏡面を備えた鏡装置であって、赤外線をユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部であって、前記鏡面のユーザー側にこれと対向又は接触するように配置され、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているとき、前記鏡面の近傍又はユーザー側斜め上方に配置された赤外線放出部からの赤外線をユーザーの方向に反射できるように構成されている透明な反射部、を含むことを特徴とする暖房機能付き鏡装置。
(用語説明) 本発明において、「赤外線」は遠赤外線と近赤外線を含む。また、「赤外線発生部」は、例えば、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、カーボンランプ(特開2002−327935号公報参照)、赤外線発光ダイオード(LED)、セラミックヒータ、赤外線照射電気ヒーター(赤外線照射セラミックに直接通電してそれを発熱させて赤外線を照射させるもの)などの赤外線発生源を含むが、これらに限定されない。
本発明において、「赤外線放出部」は、(a)外部の赤外線発生部からの赤外線を受けて、その赤外線をそのまま暖房用の赤外線としてユーザー方向に反射するもの、(b)外部の赤外線発生部からの赤外線を受けて、その赤外線により自らを加熱して自らが遠赤外線を暖房用赤外線として放射するもの(例えば、上記特許文献が開示する「高効率放射セラミック」と同様のもの)、(c)電力や熱などの外部エネルギーを受けて自らが暖房用赤外線を発生し且つ放出するもの、など様々な形態がありうる。
また、本発明において、前記の赤外線発生部、赤外線放出部、赤外線の反射部は、「鏡を備えた化粧台や洗面台などの家具又は鏡装置」に内蔵又は固定されるものでもよいが、前記家具又は鏡装置とは別個に製造又は販売されるもの(例えば、前記家具又は鏡装置に「(後から)外付け」されるもの)でもよい。さらに、前記の赤外線発生部、赤外線放出部、赤外線の反射部は、前記家具又は鏡装置とは「別個に又は/及び独立に」設置されるものでもよい。
本発明によれば、前記家具又は鏡装置の鏡面に対向又は接触する部分から暖房用赤外線を放出することができるので、広面積の鏡面のために必要なスペース(ユーザーから見て縦方向のスペース、すなわち、室内の内壁面と略平行な方向のスペース)と暖房装置のために必要なスペースと、を一体化させることができる。すなわち、本発明によれば、室内の家具又は鏡装置の鏡面が占めるスペースを、ユーザーの顔や姿を写す用途と暖房(赤外線暖房)の用途との2つの用途のために兼用することができる。すなわち、本発明によれば、前記家具又は鏡装置の鏡面及びこれに対向又は接触する部分を利用して、ユーザーの顔や姿を写すことと暖房(赤外線暖房)とを同時に行うことができる。
よって、本発明によれば、透明素材を使用しているため、鏡台又は化粧台の鏡面の本来の機能を損なうことなく、鏡台又は化粧台の鏡面のユーザーから見て垂直方向のスペースを有効に活用して効率的な赤外線暖房を行うことができるようになる。特に、本発明においては、近年に広面積化が進んでいる鏡台又は化粧台の鏡面のユーザーから見て垂直方向のスペースに配置された部材から赤外線を放出するようにしているので、効率的な輻射熱暖房が可能になる(一般に、赤外線暖房は、赤外線を放出する部分の面積が広くなれば広くなる程、輻射熱による暖房の効率が向上する)。
また、本発明によれば、ユーザーから見て縦方向(壁面と略平行な方向)のスペース(特に、室内の壁際の内壁面と略平行な方向のスペース)を有効に活用することができ、「ユーザーから見て縦方向(建物の内壁面と略平行な方向)のスペースを前記家具又は鏡装置の広面積の鏡面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約が生じてしまうという問題」を解決することができる。
また、一般に、前記家具又は鏡装置の鏡面とユーザーとの間には、ユーザーが鏡面に自分の顔や姿を写してみるための障害となるような障害物は存在しない(もし障害物があると、ユーザーが鏡面に自分の顔や姿を写してみることはできないから)。また、一般に、前記家具又は鏡装置の鏡面の前方は、ユーザーが鏡面に自分の顔や姿を写して化粧などを行いやすいように、ユーザーが所定の時間滞在するためのスペースが確保されている(このスペースには椅子などが配置されていることが多い)。したがって、本発明によれば、前記家具又は鏡装置の鏡面又はこの鏡面と対向又は接触する部分を利用して暖房用の赤外線をユーザー側に供給するようにしているので、ユーザーへの赤外線暖房を、途中の障害物に邪魔されることなく確実に、且つ効率的に行うことができる。
また、本発明においては、ユーザーが鏡に自分の顔や身体を写しているとき、鏡面から赤外線が放出されるようになっている。したがって、本発明によれば、前記鏡面からの赤外線により、前記鏡面に写っているユーザーの顔や身体が均一に暖められるようになる。
また、本発明において、冬季において、前記家具又は鏡装置の鏡面の前方にユーザーが存在しているとき自動的に赤外線を発生するようにしたときは、ユーザーの動作と赤外線発生部の動作とを互いに連動させられるようになる。また、この場合において、さらに、前記鏡面の前方のユーザーが存在しなくなったときは赤外線の発生を自動的に停止するようにしたときは、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているときだけ、前記赤外線発生部が赤外線を発生させるので、「前記鏡面の前方に誰もいないのに前記赤外線発生部から赤外線が発生している(ユーザーが、前記鏡面から離れたのに、赤外線発生部を消し忘れている)」という事態(電気エネルギーの無駄遣いなど)を防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1などについて述べるような形態である。
図1Aは本発明の実施例1による鏡台(化粧台)(家具)を示すものである。図1A(a)において、31は鏡、40はこの鏡31などを保持・収容する筐体、40aは前記筐体40を下方から支持する支持脚、である。
また、図1A(a)において、41は前記筐体40の内部に収容された赤外線発生源としての赤外線ランプ(図1Aの紙面に対して直交する方向に延びる細長い棒状のランプ)、43は前記赤外線ランブ41からの赤外線(遠赤外線を含む)を後述の導光板44の方向に反射・集光させるために前記赤外線ランプ41の図示下方を覆っている断面が略半円状の反射板、である。
また、図1A(a)において、44は前記赤外線ランプ41からの赤外線を、前記鏡31の鏡面と対向又は接触する面全体(前記鏡31の鏡面と平行な面全体)に拡散して、前記鏡31の鏡面と対向又は接触する面のほぼ全面から、面状に、ユーザー10の方向に反射・出射させるための透明な導光板(Light Guide Plate)、である。前記導光板44は、アクリル樹脂などの透明樹脂で形成されている。
なお、ここで、前記導光板44の構造を図1A(b)を参照して説明する。図1A(b)に示すように、前記導光板44には、前記鏡31のユーザー10と反対側(図示左側)の面に、多数の反射プリズムBが形成されている。この反射プリズムBは、例えば100μm間隔で形成されている。前記赤外線ランプ41からの赤外線は、前記導光板44の中に導入されると、前記反射プリズムBで反射されて、ユーザー10方向(図示右方向)に反射される(図1A(b)の破線A参照)。以上のように、前記導光板44は、前記鏡31の鏡面に写されたユーザーの顔や身体をユーザー10の方向に透過できる透明な構造を保ちながら、同時に、前記赤外線ランプ41からの赤外線を面状に拡散させて且つユーザー方向に放射・反射させる機能をも有している。このように、前記導光板44は、前記赤外線ランプ41からの赤外線を前記鏡31の鏡面と対向又は接触する部分の面全体に広げるという「赤外線拡散機能」と、この拡散した赤外線をユーザー方向に反射させるという「赤外線への指向性付与機能」との2つの機能を有している。
なお、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、日経BP社発行の雑誌「日経エレクトロニクス 2004年3月1日号」の第35ページの「1枚のパネルで両面液晶 透明な導光板で実現」という記事の一部を、次の(a)及び(b)のとおり、引用しておく。また、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、2004年3月9日付け日経産業新聞の「液晶パネル1枚で両面表示」という記事の一部を、次の(c)のとおり、引用しておく。また、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、日経BP社発行の雑誌「日経ものづくり 2004年4月号」の第123ページの「表裏両面に表示できるリバーシブルLCD 携帯電話機やPDAでの適用狙い三菱電機が開発」という記事の一部を、次の(d)のとおり、引用しておく。
(a)「1枚のパネルを使って表と裏の両面ともに画像表示できる液晶パネル・モジュール「リバーシブルLCD」を三菱電機が試作した。バックライト光源の光を液晶パネルまで導く導光板を、従来の不透明なものから透明な構造に変えることで実現した。(中略)従来の導光板は,液晶パネルと反対側の面にすりガラスのような凹凸をつけ,液晶パネルに向け光を散乱させていた。パネルと反対の方向に散乱した光は,反射板でパネル側に戻していた。この凹凸と反射板の2つが,導光板に入射した光の透過を拒んでいた。今回の導光板は,凹凸の代わりに「反射プリズム」を形成した。導光板内部を伝わる光をパネル側に全反射するので、反射板を省略できる。反射プリズムの面積は,パネル面に垂直な方向からみると非常に狭い。このため,パネル面に垂直方向から入射した光のほとんどは、導光板を透過できる。」
(b)「図1A:透明な導光板の採用で、表も裏も画像表示 液晶パネルを2つの導光板が挟む構造を採る。パネルの垂直方向に進行する光(点線部)の大部分を透過する構造の導光板を開発したことで,表と裏の両方で画像が表示できるようになった。通常の導光板は,すりガラスのような凹凸を裏面に持つ上,導光板を通る光(実線)の利用率を高めるための反射板を付けており,光を透過させることができなかった。今回は100μm間隔の反射プリズムを取り付け導光板を通る光を反射させることで、凹凸や反射板を不要にした。(中略)通常の液晶パネル・モジュールの導光板:導光板に凹凸を付け、光を散乱させる。液晶パネルの反対側に散乱した光は、反射板で跳ね返す。(中略)「リバーシブルLCD」の導光板:100μm間隔で反射プリズムを付け、光を全反射させる。導光板の凹凸や反射板が不要になり、導光板を透明にできる。」
(c)「三菱電機は表と裏の両面に映像を表示できるTFT(薄膜トランジスタ)液晶表示装置(LCD)「リバーシブルLCD」を開発した。透明なバックライトを開発し、1枚のガラスパネルを2枚のバックライトで挟み発光させる方式を採用した。(中略)1枚の液晶パネルの両側を透明バックライトで挟めば、液晶パネルを2枚用意するのに比べ3分の2の重さで、コストもそれほどかからずに背面パネルの大型化に対応できる。(中略)従来なら光を拡散させる拡散シートや散乱した光を画面に集めるレンズシートを使うが、シートは透明でないため使えなかった。LEDの光を横方向に均一に広げるライトガイド(LED光源からの光を導光板にガイドするための、ミラーコート付きライトガイド)と、帯状に広がった光を面状に広げる導光板(狭ピッチ反射プリズム付き導光板)を、組み合わせた。効率よく光を広げるためのライトガイドにはミラーコートを付け、光を広げつつ表示品位を落とさないよう透明な反射プリズムを導光板に採用した。」
(d)「・・・こうした両面表示が可能になった最大の理由は「透明バックライト」を開発できたこと。導光板に水平方向から差し込んでくるLEDの光を、導光板のシボで散乱させるのではなく、導光板(狭ピッチ反射プリズム付き導光板)の背面に形成した(多数の)細かな傾斜面で導光板の面直方向に的確に反射できるようにしたことだ。」
また、図1A(a)において、48は前記導光板44の図示上方の端面に対向かつ接触するように配置された反射板(例えば、銀スパッタフィルム)であって、前記導光板44に導光された赤外線が前記端面から無意味な方向に逃げないようにするための反射板である。
本実施例1では、ユーザー10が、操作パネル(図示せず)又はリモートコントローラ(図示せず)を操作して、「赤外線を、鏡31方向からユーザー方向に向けて、鏡面と対向又は接触する部分のほぼ全面から、面状に(ユーザーと対向又は接触する平面状に)照射することによる輻射熱暖房(赤外線暖房)を行え」と指令する信号を、筐体40内に内蔵されたコントローラ(図示せず)に送信すると、前記コントローラの制御により、前記赤外線ランプ41に所定の電力が供給される(なお、ユーザー10は、前記操作パネル又は前記リモートコントローラの操作により、前記赤外線ランプ41からの赤外線の照射量も調整できる)。これにより前記赤外線ランプ41からの赤外線(遠赤外線を含む)が前記導光板44に入射され、さらに、これが導光板44内で拡散され且つユーザー方向に反射されて、ユーザー10の方向に照射される(図1A(a)の符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、本実施例1においては、図1Aに示すように赤外線ランプ41は筐体40の下方(前記鏡31の下方)に配置されているが、本発明では、前記赤外線ランプ41は筐体40の上方(前記鏡31の上方)に配置されるようにしてもよい。
また、図1Aの例では、鏡31のユーザー側の鏡面と導光板44との間に微小な間隔が開いているが、本発明では、前記鏡面に導光板44を接触(密着)させるようにしてもよい。
また、図1Aの例では、赤外線を発生させるために赤外線ランプ41を使用しているが、本発明では、この赤外線ランプ41に代えて、赤外線発生源として、様々な赤外線発生手段(例えば、ハロゲンランプ、カーボンランプ、赤外線放射セラミック、赤外線放射電気ヒーター、赤外線LED、など)を使用することができる。また、図1Aの例では、前記導光板44に赤外線を供給するために赤外線ランプ41を使用するようにしているが、本発明では、前記赤外線ランプ41に代えて、赤外線レーザーを使用してもよい。この赤外線レーザーからの赤外線は前記導光板44内で面状に拡散されてユーザー方向に反射される。
次に、図1B(a)は本実施例1の暖房装置に付加される制御装置を説明するための図である。本実施例1には、図1B(a)に示すように、前記鏡31の近傍に人体感知センサ111が備えられている。この人体感知センサ111は、例えば人体から発生する赤外線を検出するなどの方法により、前記鏡31の前方にユーザーが存在しているかどうかを検出するためのものである。また、前記赤外線ランプ41は、電源制御装置41aからの制御により電源がON/OFFされるようになっている(また、前記電源制御装置41aは、前記赤外線ランプ41からの赤外線の発生量も制御できる)。また、図1Aの鏡台(化粧台)には、ユーザーが前記赤外線ランプ41などを操作するための操作部112(操作パネル又はリモートコントローラなど)が備えられている。前記電源制御装置41aは、前記操作部112を使用してユーザーが入力する制御情報に基づいて、前記赤外線ランプ41の電源のON/OFF(前記赤外線ランプ41への電源の供給の有無)を切り換えるようになっている(また、前記電源制御装置41aは、前記操作部112からの制御情報に基づいて、前記赤外線ランプ41からの赤外線の発生量を制御する)。さらに、前記電源制御装置41aは、前記人体感知センサ111からの出力に基づいて、前記人体感知センサ111からの出力が前記鏡31の前方にユーザーが存在していることを示すものであるときに限り、前記赤外線ランプ41に電源を供給するようにしている。
次に、図1B(a)に示す装置を付加された本実施例1の動作を説明する。本実施例1では、前記人体感知センサ111は常時、鏡31の前方にユーザーが存在しているかどうかを検出し、前記電源制御装置41aに出力する(図1B(a)の矢印a参照)。前記電源制御装置41aは、冬季においては、前記人体感知センサ111からの出力が前記鏡31の前方にユーザーが存在していることを示しており、且つ、前記操作部112からの前記赤外線ランプ41を点灯せよとの制御情報を受信したときだけ、前記赤外線ランプ41に電源を供給して前記赤外線ランプ41を点灯させるようにしている。
したがって、図1B(a)に示す装置が付加された本実施例1では、もし、ユーザーが前記操作部112により赤外線ランプ41の点灯(及び、これによる前記導光板44からの赤外線の放出)を指示しても、前記鏡31の前方にユーザーが存在していないときは、前記電源制御装置41aは前記赤外線ランプ41を点灯させない。また、本実施例1では、前記鏡31の前方にユーザーが存在しており、前記赤外線ランプ41が点灯している(よって前記導光板44から赤外線がユーザー方向に放出されている)場合でも、その後に前記鏡31の前方にユーザーが存在しなくなったときは、前記電源制御装置111は、そのことを示す前記人体感知センサ111からの出力に基づいて、自動的に、前記赤外線ランプ41への電源の供給を停止する。
以上により、図1B(a)に示す装置を本実施例1に付加したときは、前記鏡31の前方にユーザーが存在しているかどうかと前記赤外線ランプ41の点灯動作とが互いに連動するようになり、前記鏡31の前方にユーザーが存在しているときだけ、前記赤外線ランプ41が点灯するので、「前記鏡31の前方にユーザーが存在していないのに前記赤外線ランプ41だけが点灯している(ユーザーが前記鏡31の前方から離れたのに、赤外線ランプ41を消し忘れている)」という事態を防止することができる。
なお、前記の説明では、前記人体感知センサ111からの出力を前記電源制御装置41aに出力するようにした(図1B(a)の矢印a参照)が、本発明では、前記人体感知センサ111からの出力を前記操作部112に送信する(図1B(a)の破線の矢印b参照)ようにしてもよい。この場合は、前記操作部112は、冬季において、前記人体感知センサ111からの出力が前記鏡31が画面を表示していることを示すものであるときだけ、前記赤外線ランプ41を点灯させる指示情報を前記電源制御装置41aに送信できるように設定されている。
次に、図1Cは本実施例1の変形例を示すものである。図1Cの例では、赤外線ランプ41、導光板44及び反射板48が、前記鏡31を保持している筐体40とは別個に構成されている。すなわち、図1Cの例では、赤外線ランプ41、導光板44及び反射板48が、脚部兼用の支持部101に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記導光板44は、前記支持部101により、前記鏡31の鏡面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(前記導光板44は、前記鏡31の鏡面と所定の間隔を介して対向させてもよいし、前記鏡31の鏡面と平行かつ接触するように配置してもよい)。この図1Cの例では、前記の赤外線ランプ41、導光板44、反射板48、及び支持部101から構成される赤外線放出装置は、前記鏡31及び筐体40から構成される鏡台(化粧台)(家具)とは別個に、製造又は販売することができる。また、図1Cの例によっても、図1Aで説明した本実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、図1Cに示す変形例についても、前記の図1Bの装置を付加できることは勿論である。
次に、本発明の実施例2を図2に基づいて説明する。本実施例2の構成は、前記の実施例1と基本的に同様である。本実施例2が前記実施例1と異なる点は、図2に示すように、赤外線ランプ41からの赤外線を集光して導光板44に導くための集光レンズ42を赤外線ランプ41と導光板44との間に配置している点である。本実施例2では、この集光レンズ42により、前記赤外線ランプ41からの赤外線が効率的に導光板44の図示下方の端面に導かれるようになる。なお、図2において、43aは、前記赤外線ランプ41からの赤外線が前記集光レンズ42を介して前記導光板44に導かれる過程で前記赤外線が無意味な方向に逃げないようにするために前記赤外線ランプ41と前記集光レンズ42を覆う反射筒である。本実施例2によっても、前記実施例1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施例2においては、赤外線ランプ41、集光レンズ42、及び反射筒43aを前記導光板44の図示下方に配置しているが、本発明においては、赤外線ランプ41、集光レンズ42、及び反射筒43aを前記導光板44の図示上方に配置するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例3を図3Aに基づいて説明する。図3Aにおいて、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図3Aにおいて、44は導光板である。この導光板44は、図示下方の赤外線ランプ41からの赤外線を、鏡31の鏡面(ユーザー側の面)と対向するか又は平行に接触する部分の面全体に広げ、さらに、ユーザー方向に反射させる。すなわち、前記導光板44は、前記赤外線ランプ41からの赤外線を、鏡31の鏡面と対向するか又は平行に接触する部分の面全体に広げるという「赤外線拡散機能」と、この拡散した赤外線をユーザー方向に反射させるという「赤外線への指向性付与機能」と、の2つの機能を有している。
前記導光板44の表面(又は裏面)には多数の光反射用ドットのパターンが形成されている(すなわち、前記導光板44の表面又は裏面には多数のドットあるいは溝状の拡散体が形成されている。従来の液晶表示装置用「エッジライト型バックライト」に使用されている「導光板」とほぼ同様の構成である)。前記導光板44に導光された赤外線は、これらの光反射用ドットなどにより、拡散されてユーザー10方向に反射・出射される。
また、図3Aにおいて、45は前記鏡31と前記導光板44との間に介在された透明な反射板(Reflection Sheet)であって、前記導光板44に導かれた光が前記鏡31の方向に反射しないように(無意味な方向に逃げないように)するための透明な反射板である。前記反射板45は、例えば、銀スパッタフィルムにより構成されるか、又は銀スパッタフィルムがコーティングされた透明板により構成されている。
また、図3Aにおいて、46は前記導光板44のユーザー10側に配置された拡散シート(Diffuser)であって、「前記導光板44によって前記鏡31の鏡面と対向するか又は平行に接触する前記導光板44の全面に拡散された赤外線」をさらに拡散させるための透明な拡散シートである。この拡散シート45は、前記の導光板44が有する「赤外線拡散機能」が十分なものであるときは、省略してもよい。
また、図3Aにおいて、47は前記拡散シート46のユーザー10側に配置されたプリズムシートであって、「前記導光板44及び前記拡散シート45からの赤外線」がユーザー10の方向に高い指向性を持って出射するように(前記赤外線が無駄な方向に出射しないように)前記赤外線の指向性を高めるためのプリズムシートである。なお、このプリズムシート47は、前記の導光板44が有する「赤外線への指向性付与機能」が十分なものであるときは、省略してもよい。
また、図3Aにおいて、48は前記導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47の図示上方の端面に対向しかつ接触するように配置された反射板であって、前記導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47に導光された赤外線が前記端面から無意味な方向に逃げないようにするための反射板である。前記反射板48は、例えば、銀スパッタフィルムにより構成されるか、又は銀スパッタフィルムがコーティングされた板により構成される。
本実施例3においても、前記実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。すなわち、前記赤外線ランプ41からの赤外線が前記導光板44に入射され、さらに、これが導光板44内で拡散されユーザー10の方向に反射されて(さらに、前記拡散シート46で拡散され、前記プリズムシート47で高い指向性を付与されて)、ユーザー10の方向に照射される(図3Aの符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、本実施例3においては、前記赤外線ランプ41が前記導光板44の図示下方に配置されているが、本発明では、前記赤外線ランプ41を前記導光板44の図示上方に配置するようにしてもよい。
次に、図3Bは本実施例3の変形例を示すものである。図3Bの例では、赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、及び反射板45,48から成る赤外線放出装置が、前記鏡31を収容している筐体40とは別個に構成されている。すなわち、図3Bの例では、赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、及び反射板45,48が、脚部兼用の支持部102に支持されて、前記筐体40のユーザー側の近傍に配置されている。また、前記反射板45、導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47は、前記支持部101により、前記鏡31の鏡面のユーザー側に、これと対向するか又は平行に接触するように配置されている(前記反射板45は、前記鏡31の表面と所定の間隔を介して対向するように配置してもよいし、平行に接触するように配置してもよい)。この図3Bの例では、前記の赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、反射板45,48、及び支持部102から成る赤外線放出装置は、前記鏡31及び筐体40から成る鏡台とは別個に、製造又は販売することができる。また、図3Bの例によっても、図3Aで説明した本実施例3と同様の作用効果を奏することができる。また、図3Bの例では、赤外線ランプ41は前記導光板44の図示下方に配置されているが、本発明では前記赤外線ランプ41を前記導光板44の図示下方に配置するようにしてもよい。
図4Aは本発明の実施例4による鏡台を示すものである。図4Aにおいて、31は鏡、40はこの鏡31を収容する筐体、51は前記鏡31のユーザー側の鏡面に備えられた面状(平板状)の透明な赤外線反射体である。この透明赤外線反射体51は、後述の赤外線照射体53からの赤外線をユーザー10の方向に反射させるためのものである。前記透明赤外線反射体51は、例えば、銀などの金属の薄膜などがコーティングされた透明薄膜(透明フィルム)又は透明薄板(透明シート)により構成されている。
また、図4Aにおいて、52は前記透明赤外線反射体51のユーザー側に備えられた面状(平板状)の透明加熱体である。前記透明加熱体52は、後述の透明赤外線照射体53を加熱するためのものである。前記透明加熱体52は、例えば、従来より公知のTFT(Thin Film Trasistor)型液晶表示装置の透明電極に使用されているITO(インジウム・スズ酸化物(酸化インジウム))などを材料とする透明導電性フィルムにより構成される。この透明加熱体52は、ユーザー10が前記筐体40に設置された操作パネル(図示せず)又はリモートコントローラ(図示せず)を操作することにより、前記筐体40に内蔵されている電源(図示せず)から電流が供給されて所定温度まで加熱する。
また、図4Aにおいて、53は前記透明加熱体52のユーザー側に備えられた面状(又は平板状)の透明赤外線照射体である。この透明赤外線照射体53は、前記透明加熱体52からの熱により加熱されたとき遠赤外線を発生しこの発生した遠赤外線をユーザー側に照射するものである。この透明赤外線照射体53は、例えば、公知の透明セラミック材料から成る薄膜(フィルム)又は平板(シート)により構成される。公知の透明セラミック材料としては、例えば、株式会社村田製作所(日本国京都府長岡京市天神2−26−10)が製造・販売している「ルミセラ」(商品名)がある。この「ルミセラ」は、光学ガラスと同等の透過率・透光性を有しており、カメラ用レンズなどに使用されている。
また、図4Aにおいて、54は前記透明赤外線照射体53により発生された赤外線がユーザー10の方向以外の無意味な方向(図示上下方向)に逃げないようにするために、前記の透明赤外線反射体51、透明加熱体52、及び透明赤外線照射体53の上下の各端面に設置された反射板、である。
次に、ユーザー10が、前記操作パネル又はリモコンを操作して、本実施例4の装置に対して、前記鏡31の鏡面と対向又は接触する部分の全面からユーザー方向に面状に赤外線を照射することによる輻射熱暖房(赤外線暖房)を指示したときの動作を説明する。前記操作パネル又はリモコンからの前記指示情報が入力されると、前記筐体40に内蔵されたコントローラ(図示せず)は、この入力された指示情報に対応して、前記透明加熱体52に前記電源から所定の電流を供給して、前記透明加熱体52を加熱する。この透明加熱体52からの熱により前記透明赤外線照射体53が加熱される。すると、この加熱された前記透明赤外線照射体53から赤外線(遠赤外線を含む)が発生して、ユーザー方向に照射される(図4Aの符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、本実施例4では、前記透明赤外線照射体53の図示右側の部分には、図1Bに示すような多数の反射プリズムが形成されている。そのため、前記透明赤外線照射体53が発生した赤外線は、前記反射プリズムにより指向性を与えられ、そのほとんどがユーザー10方向に照射される。
また、前記透明赤外線照射体53から発生され赤外線の中の前記鏡31の方向に照射された赤外線は、前記透明赤外線反射体51により反射されてユーザー10の方向に照射される。したがって、前記透明赤外線照射体53からの赤外線は、そのほぼ全てがユーザー10方向に照射されることになり、効率的な輻射熱暖房を達成できる。
また、本実施例4においては、前記透明赤外線照射体53が暖房用の赤外線を発生させるために前記透明加熱体(透明ヒーター)52を使用しているが、本発明では、前記透明赤外線照射体53に透明ヒーターの役割をも持たせることにより、前記透明ヒーター52を省略するようにしてもよい。すなわち、前記透明赤外線照射体53に導電性材料を混合するなどの方法により前記透明赤外線照射体53に導電性を付与するように構成したときは、前記透明赤外線照射体53に外部から電流を供給することにより、前記透明赤外線照射体53は、自ら発熱し(図4Aの例のように前記透明ヒーター52からの熱伝導により加熱させられるのではなく)、暖房用の赤外線を発生するようになる。
次に、図4Bは本実施例4の変形例を示すものである。図4Bの例では、透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線照射体53、及び反射板54から構成される赤外線放射装置が、前記鏡31を収容している筐体40とは別個に構成されている。すなわち、図4Bの例では、透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線照射体53、及び反射板54が、脚部兼用の支持部103に支持されて、前記筐体40のユーザー側に配置されている。そして、前記透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線照射体53、及び反射板54は、前記支持部103により、前記鏡31の鏡面の近傍の位置又は前記鏡面と接触する位置に、前記鏡面と対向するか又はこれと接触するように配置されている。また、図示は省略するが、前記支持部103には、前記透明加熱体52を制御及び駆動するためのコントローラ及び電源などが内蔵されている。この図4Bの例では、前記の透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線照射体53、反射板54、及び支持部103は、前記鏡31及び筐体40から成る鏡台(家具)とは別個に、製造又は販売することができる。また、図4Bの例によっても、図4Aで説明した本実施例4と同様の作用効果を奏することができる。
図5Aは本発明の実施例5による鏡装置を示すものである。図5Aにおいて、図4Aと共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例5は、前記の実施例4と基本的構成は同様であるので、以下では、前記実施例4と異なる点についてのみ説明する。
前記の実施例4においては、図4Aの前記透明赤外線照射体53が暖房用の赤外線を発生させるために前記透明加熱体(透明ヒーター)52を使用しているが、本実施例5では、前記透明赤外線照射体53に透明加熱体の役割をも持たせることにより、前記透明加熱体52を省略するようにしている。
すなわち、図5Aにおいて、53aは図4Aの前記透明赤外線照射体53に例えばITO(酸化インジウム)などの導電性材料を混合するなどの方法により導電性を付与するように構成された透明赤外線照射体、55は透明な絶縁材料により形成された透明絶縁シート、である。
したがって、本実施例5においては、前記透明赤外線照射体53aに外部から電流を供給することにより、前記透明赤外線照射体53aは、自ら発熱し(図4Aの例のように前記透明加熱体52からの熱伝導により加熱させられるのではなく)、この発熱により、自ら、暖房用の赤外線を発生し、ユーザー方向に放射する。
次に、図5Bは本実施例5の変形例を示すものである。図5Bの例では、透明赤外線反射体51、導電性を有する透明赤外線照射体53a、及び反射板54が、前記鏡31を収容している筐体40とは別個・独立に構成されている。すなわち、図5Bの例では、透明赤外線反射体51、透明赤外線照射体53a、及び反射板54が、脚部兼用の支持部103に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記透明赤外線反射体51、透明赤外線照射体53a、及び反射板54は、前記支持部103により、前記鏡31の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明赤外線反射体51は、前記鏡31の表面と接触するように配置してもよい)。この図5Bの例では、前記の透明赤外線反射体51、透明赤外線照射体53a、反射板54、及び支持部103は、前記鏡31及び筐体40を含む鏡台とは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図5Bの例によっても、図5Aで説明した本実施例4と同様の作用効果を奏することができる。
図6(a)は本発明の実施例5による鏡台を示すものである。図6(a)において、31は鏡、32は前記鏡31のユーザー側に備えられた透明の反射部(後述の赤外線照射装置34a,34bからの赤外線をユーザー側に反射させるために前記鏡31の鏡面のユーザー側に備えられた透明の反射部)、34a,34bは前記鏡31のユーザー側斜め上下方向の近傍の各位置の複数箇所(筐体40の前記鏡31より各斜め上下方向の部分40b,40cの複数箇所)にそれぞれ配置された遠赤外線照射装置、40はこれらを収容・支持するための筐体、である。前記遠赤外線照射装置34a,34bは、前記筐体40の前記鏡31の上下の部分40b,40cの位置から前記鏡31に向けて遠赤外線を照射するように構成されている。
この図6(a)の鏡台では、ユーザーが前記鏡31の前方(図示右方向)に居るとき、遠赤外線照射装置34からの遠赤外線が前記鏡31の鏡面に備えられ、さらに前記反射部32により反射されてユーザー方向に照射される。よって、ユーザーは、前記鏡31に自分の顔や身体を写しながら、前記鏡31の鏡面と対向するか又はこれと平行に接触する前記反射部32からの遠赤外線の輻射熱により、自分の顔や身体を温めることができる。
前記反射部32は、例えば、前記鏡31の鏡面の表面に透明の遠赤外線反射塗料をコーティングした反射膜、又は、前記鏡面の表面に貼られた透明の遠赤外線反射フィルム、などにより構成される。なお、前記の透明の遠赤外線反射塗料、又は、透明の遠赤外線反射フィルムは、既に、窓ガラス用などとして多数販売されている。例えば、株式会社ヤマヒラ(東京都台東区台東3−8−12第八江波戸ビル1F)が製造販売している窓用の透明熱線反射(遮断)フィルム「reftel(レフテル)」、NTTアドバンストテクノロジ株式会社(東京都三鷹市下連雀3−35−1ネオシティ三鷹ビル6F)が製造販売している遠赤外線反射塗料「アットシールド・カラー」及び「アットシールド・クリア」、日笠工業株式会社(兵庫県神戸市灘区大石南町3−3−1)が販売している透明遠赤外線反射塗料「アットシールド・クリア」、横河東亜工業株式会社(東京都品川区上大崎1−2−8)が販売施工している「窓ガラス断熱塗装用の遠赤外線反射塗料」、など。
また、図6(a)に示す例では、前記反射部4aは、その表面が図6(b)のような凹凸(略階段状の斜面)を有するように形成されている。前記遠赤外線照射装置34a,34bからの遠赤外線は、前記反射部32の凹凸に当たることにより、図6(b)の破線Aで示すように、ユーザー10の方向に反射される。
なお、図6(a)では、前記鏡31の上下の各位置にそれぞれ赤外線照射装置34a,34bを配置しているが、本発明では、前記鏡31の上側又は下側の一方の位置のみに「前記鏡31の鏡面に向けて赤外線を照射するための赤外線照射装置」を備えるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく様々な変更が可能である。例えば、本発明では、前記図6(a)の反射部32などの表面側(ユーザー側)に透明(可視光を透過可能)であり且つ遠赤外線を透過可能な保護膜その他の膜をコーティングしたり、前記図6(a)の反射部32などの表面側(ユーザー側)に透明であり且つ遠赤外線を透過可能な保護フィルムを貼付したりすることも可能である。また、本発明の全ての実施例について、前記の図1Bの装置を付加できる。
また、前記実施例1などにおいては、赤外線ランプ41から発生した光をそのまま導光板44に供給しているが、本発明においては、赤外線ランプ41から発生した光を、いったん「可視光を遮断して赤外線のみを通過させるフィルタ」に通して、「前記フィルムにより可視光を遮断した後の赤外線のみ」を導光板44に供給するようにしてもよい。このようにすれば、可視光がユーザー10側に供給されることが防止されるので、ユーザーに「可視光による眩しさ」を与えることを防止することができる。なお、「可視光を遮断して赤外線のみを通過させるフィルタ」は、例えば、特許第2873427号公報の「赤外線を透過させながら可視光線を反射(遮断)させる(赤外線の透過率が可視光線の透過率よりも高い)可視光線遮断フィルタ」に説明されているように、既に公知である。
また、前記の実施例4(図4A,4B参照)においては、前記透明赤外線放射体53とは別個に備えられた前記透明ヒーター52により前記透明赤外線放射体53を加熱するようにしているが、本発明においては、例えば、「前記透明赤外線放射体53に導電性繊維などを混入させることにより前記透明赤外線放射体53に導電性を持たせておき、前記透明赤外線放射体53に直接に電流を流して加熱できるようにし、前記透明ヒーター52は省略する」ようにしてもよい。
また、前記各実施例では、鏡としては、鏡台や化粧台の鏡を例示したが、本発明においては、ユーザーが携帯できる鏡を使用するものでもよい。例えば、コンパクト(携帯用のおしろい入れ)の蓋の裏面に備えられた鏡や携帯電話などの携帯型情報機器の一部に備えられた鏡(従来より公知の「ハーフミラーを利用して構成された鏡機能を有するディスプレイ面から成る鏡」であって、携帯電話のディスプレイの画面を消したときに鏡面となるディスプレイ面から成る鏡、をも含む)に本発明を適用してもよい。例えば、前記の携帯型の鏡に、前記の実施例の「透明ヒーターと透明なシート状の赤外線放射体との組合せ」(図4A−4B参照)又は「導電性を有する(自らが発熱できる)透明なシート状の赤外線放射体」(図5A−5B参照)を取り付けた場合は、その携帯型の鏡の鏡面から暖房用赤外線を放出させることができるので、ユーザーが戸外でも手軽に利用できる携帯型の暖房装置を実現できる。
本発明においては、赤外線放出部の構成として、(1)「(a)例えばITO(酸化インジウムすず)などの透明導電性材料から成る透明のシート状ヒーター(発熱体)及び、(b)透明セラミック材料などから成る透明な赤外線発生(放出)シート、の2層構造」に構成することもできるが、これ以外に、(2)「例えばITO(酸化インジウムすず)などの透明導電性材料(ヒーターの機能を果たす)を練り込んだ(混合した)、透明セラミック材料などから成る透明な赤外線発生(放出)シート、という1層構造(この場合は、前記透明な赤外線発生(放出)シートそれ自体が発熱機能を持つ)」に構成することもできる。
また、本発明において、前記透明ヒーターからの熱と共に、又は前記透明ヒーターからの熱に代えて、CPUなどの他の部品からの廃熱を利用して、前記透明な赤外線発生(放出)シートを加熱してそこから赤外線を発生・放出させるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記各実施例において使用されているテレビ受信機のディスプレイを、映像を表示するDVD(デジタル・ビデオ・ディスク)プレーヤやパーソナル・コンピュータなどのディスプレイに置き換えることができる。
また、本発明においては、化粧台などの鏡装置に人感(人体感知)センサを備えておくことが望ましい。このようにしたときは、例えば、ユーザーがスイッチを手動でON/OFFすることにより鏡装置からの赤外線暖房(輻射熱暖房)の作動の有無を操作するようにした場合において、もしユーザーが鏡装置及び赤外線暖房の使用を終わったのに赤外線暖房を消すことを忘れたときでも、人感センサが人を感知しなくなってから所定時間が経過したとき、自動的に赤外線暖房をOFFにするように制御装置を設定しておくことができる。
また、本発明においては、化粧台などの鏡装置にタイマ装置を備えておくことが望ましい。このようにしたときは、例えば、ユーザーがスイッチを手動でON/OFFすることにより鏡装置からの赤外線暖房(輻射熱暖房)の作動の有無を操作するようにした場合において、もしユーザーが鏡装置及び赤外線暖房の使用を終わったのに赤外線暖房を消すことを忘れたときでも、ユーザーが赤外線暖房をONさせてから所定時間が経過したことをタイマが検出したとき、自動的に赤外線暖房をOFFにするように制御装置を設定しておくことができる。
また、本発明による暖房装置や鏡装置の鏡は、例えば浴室や電車の駅などの壁面に備えられたものでもよい。
本発明の実施例1による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例1に付加できる制御装置を説明するための図 本発明の実施例1の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例2による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例3による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例3の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例4による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例4の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例5による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例5の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例6による液晶テレビを示す図。
符号の説明
4a,32 反射部
10 ユーザー
31 鏡
34,34a,34b 赤外線照射装置
40 筐体
41 赤外線ランブ
41a 電源制御装置
42 集光レンズ
43a 反射筒
44 導光板
45,48,54 反射板
45,46 拡散シート
47 プリズムシート
51 透明赤外線反射体
52 透明加熱体
53 透明赤外線照射体
55 透明な絶縁シート
101,102,103 支持部
111 人体感知センサ
112 操作部
B 反射プリズム

Claims (12)

  1. 「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡の鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状部分)に、赤外線を供給する赤外線供給ステップと、
    前記の供給された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面に拡散させ)、さらに前記「面」の一部又は全部に拡散された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて放出する赤外線放出ステップと、
    を含むことを特徴とする、暖房方法。
  2. 「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡の鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状部分)の前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から)赤外線を発生する赤外線発生ステップと、
    前記「面」の一部又は全部から発生された赤外線を、暖房用の赤外線としてユーザーに向けて放出する赤外線放出ステップと、
    を含むことを特徴とする、暖房方法。
  3. 赤外線を発生させ、この発生させた赤外線を「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡の鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状部分)に供給するための赤外線発生部と、
    前記赤外線発生部から供給された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面に)拡散させ、この拡散された赤外線を、暖房用の赤外線として、前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から)ユーザーに向けて放出するための透明な赤外線放出部と、
    を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  4. 「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡の鏡面と略平行でこれと対向又は接触する面」を有する透明な赤外線放出部であって、前記鏡面のユーザー側に配置され、前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から)、暖房用の赤外線をユーザー方向に向かって放出するための透明な赤外線放出部、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  5. 請求項4において、
    前記透明な赤外線放出部は、
    前記鏡面のユーザー側に前記鏡面と対向又は接触するように配置され、外部の赤外線発生部から供給された暖房用の赤外線を、前記「面」の一部又は全部に(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面をカバーする面状に)拡散し、この拡散した赤外線をユーザー方向に放出するための透明な導光板により構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
  6. 請求項4において、
    前記透明な赤外線放出部は、
    前記鏡面のユーザー側に前記鏡面と対向又は接触するように配置され、前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状部分の略全面から)暖房用の赤外線を放射させるための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体と、
    前記赤外線照射体と対向又は接触するように配置され、前記赤外線放射体を加熱させるための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な導電体と、
    を備えている、ことを特徴とする、暖房装置。
  7. 請求項4において、
    前記透明な赤外線放出部は、
    導電性を有しており、外部から供給される電流により自らが発熱し、この発熱により、自らが前記「面」の一部又は全部から赤外線を発生し、この発生した赤外線を前記「面」の一部又は全部からユーザー方向に放射するための、透明な赤外線放射体、
    により構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
  8. 請求項4において、
    前記透明な赤外線放出部は、前記鏡面のユーザー側に前記鏡面と対向又は接触するように配置され、「ユーザーが自分の顔や姿を写すための鏡の鏡面」のユーザー側に配置された赤外線発生部からの赤外線を受けて、前記赤外線発生部からの赤外線を暖房用の赤外線としてユーザーの方向に向けて効率的に反射させるための透明な反射部を備えている、ことを特徴とする、暖房装置。
  9. 請求項1又は2において、
    前記赤外線発生ステップは、冬季においては、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているとき自動的に赤外線を発生するものであり、
    さらに、前記鏡面の前方にユーザーが存在しなくなったとき自動的に前記赤外線の発生を停止するステップを含むことを特徴とする暖房方法。
  10. 請求項3から8までのいずれかにおいて、
    前記赤外線発生部又は前記透明な赤外線放出部は、前記鏡面の前方にユーザーが存在しているときだけ赤外線を発生又は放出するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
  11. 請求項3から8までのいずれかにおいて、
    前記赤外線発生部又は前記透明な赤外線放出部は、赤外線を発生又は放出している場合でも、前記鏡面の前方にユーザーが存在しなくなったとき、赤外線の発生又は放出を自動的に停止するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
  12. 請求項3から8までのいずれかにおいて、
    前記鏡は、例えばコンパクトの蓋の裏側に備えられた鏡のように、ユーザーが携帯できる鏡である、ことを特徴とする暖房機能付き鏡装置。
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