JP2005337697A - 暖房方法・装置、並びに、暖房機能付きの表示装置、表示パネル及びスクリーン - Google Patents

暖房方法・装置、並びに、暖房機能付きの表示装置、表示パネル及びスクリーン Download PDF

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Abstract

【目的】 暖房方法・装置、並びに、暖房機能付きの表示装置、表示パネル、及びスクリーンを提供する。
【構成】 画面を表示するための画面表示部と赤外線を発生させるための赤外線発生部とを備え、前記画面表示部の表示面と略平行で対向するスペースから、前記赤外線発生部からの赤外線をユーザーの方向に放射できるように構成されている、暖房装置、並びに、これに使用される表示パネル、及びスクリーンである。また、表示装置の画面を表示するための画面表示部のユーザー側又はユーザーと反対側から暖房用の赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記暖房用の赤外線を、前記表示面と略平行な面状に拡散させ、さらにこの面状に拡散された赤外線を、ユーザー方向に向けて供給する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする暖房方法である。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、テレビ番組などの画面を表示するための表示装置に関し、特に暖房機能付きの表示装置、表示パネル、及びスクリーンに関する。また、本発明は、表示装置を利用した暖房方法に関する。
住宅の居間などに設置されるテレビは、最近のデジタル放送(ハイビジョン放送)、HDTV(Hign Difinition Television)、DVD映像などの高画質・高精彩な画像を表示しやすいように画面が大型化・広面積化している。「直視型」と言われるテレビの表示方式では、従来のCRT(ブラウン管)だけでなく、液晶表示、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、FED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)などが実用化又は研究されている。また、「背面投射型」(スクリーンの背後の小型映写機から画像をスクリーンに投射する方式)と言われるテレビの表示方式では、液晶投射型、DLP(Digital Light Processing)型(微細な鏡をシリコンチップに配置したデジタルミラーデバイス(DMD)を使用するもの)、反射型液晶(LCOS)型、などが実用化されている。さらに、業務用又は家庭用のホームシアター用として、スクリーンの前面側すなわちユーザー側に配置された映写機(フロント・プロジェクター)からスクリーンに画像を投射する、フロント・プロジェクター方式の表示装置も市販されている。
他方、表示装置に関する従来技術を見ると、特許文献1は、「テレビの排熱を排熱パイプ6とファン5により室内に放出することにより、テレビに暖房作用を持たせる」というアイデアを提案している。しかしながら、特許文献1は、単に、「テレビからの排熱を暖房に利用する」というだけであり、「テレビ受像機などに備えられた広面積の表示面のスペースを利用して暖房する」という発想は、全く記載も示唆もされていない。
また、特許文献2は、「温暖感又は冷涼感を演出する映像を表示する受像機と冷暖房機からの冷暖気を吹き出す吹き出し口とを一つのキャビネットに一体的に構成して成る室内ユニット」を提案している。しかしながら、特許文献2は、単に、「冷暖気の吹き出し口と受像機とを一つのキャビネット内に構成する」というだけ(2つの要素の単なる寄せ集め)であり、「テレビ受像機などに備えられた広面積の表示面のスペースを利用して暖房する」という発想は、全く記載も示唆もされていない。
また、特許文献3は、「炎の燃焼状態を録画した映像を表示させて暖かいイメージをユーザーに抱かせる」というアイデアを提案している。しかしながら、このアイデアは、単に「(炎の燃焼状態を録画した映像による)暖かいイメージ」をユーザーに与えるというだけで、「実際の暖房」を画像の表示面(例えば表示面のスペース)を利用してユーザーに提供するというもの、ではない。また、特許文献3は、「ディスプレイ装置と暖房機能(蓄熱暖房器、電気ストーブ、温風ヒーターなど)とを組み合わせる」というアイデアも提案している。しかしながら、このアイデアの具体的内容は、特許文献3の図1A及び図2に示すように、「一つの筐体の上段に炎の燃焼状態の映像を表示するディスプレイ装置(ビデオ内蔵TV4)を設置し、前記筐体の下段にファンヒーター収納スペース2を設置し、前記筐体の側面に放熱口1を設けて成るストーブ」というものである。このようなアイデアは、上記の特許文献2の提案するアイデアと同様のものに過ぎない。よって、特許文献3には、「テレビ受像機などに備えられた広面積の表示面のスペースを利用して暖房する」という発想は、全く記載も示唆もされていない。
特許文献4は、「部屋の天井面や壁面などに設置される遠赤外線反射面16であって、遠赤外線反射塗料などの遠赤外線反射材料から成る遠赤外線反射面16」(特許文献4の図1A、図3A、図4A、及び図5参照)を開示している。また、特許文献5は、「天井面や壁面などに設置され、赤外線放射源(赤外線ランプ、ハロゲンランプ、赤外線放射電気ヒーターなど)から放射された赤外線を受けて遠赤外線を再放射するための遠赤外線放射パネル7,8,25,26,35,36であって、遠赤外線を放射するための薄膜状のセラミックス(遠赤外線放射物質)層が設けられた遠赤外線放射パネル7,8,25,26,35,36」(特許文献5の図1A、図3A、及び図4A参照)を開示している。しかしながら、特許文献4の「遠赤外線反射面」及び特許文献5の「遠赤外線放射パネル」は、いずれも、単に、「赤外線発生源からの赤外線を受けて遠赤外線をユーザー方向に反射・再放射する」というものに過ぎない。よって、特許文献4及び特許文献5には、「テレビ受像機などに備えられた広面積の表示面のスペースを利用して暖房する」という発想は、全く記載も示唆もされていない。
さらに、特許文献6は、「電力を受けて発熱することにより近赤外線及び可視光線を放射するフィラメント411と、近赤外線及び可視光線を良く透過する管状の石英バルブ412と、石英バルブ412の外周部分にコーティングされたセラミック414であって広い波長領域にわたる赤外線を多量に放射する高効率放射セラミック414とを備えた棒状の遠赤外線ハロゲンランプ41」(特許文献6の図4A参照)が開示されている。前記の遠赤外線ハロゲンランプ41では、前記フィラメント411から発生されて前記石英バルブ412を透過した近赤外線が、前記石英バルブ412の表面にコーティングされた高効率放射セラミック414を加熱し、これにより前記高効率放射セラミック414から遠赤外線が高効率に放射されるようになっている(特許文献6の段落0019参照)。しかしながら、特許文献6は、単に、「フィラメント411からの近赤外線により加熱されることにより高効率に遠赤外線を放射する高効率放射セラミック414」を開示するものに過ぎない。よって、特許文献6には、「テレビ受像機などに備えられた広面積の表示面のスペースを利用して暖房する」という発想は、全く記載も示唆もされていない。
特開昭51−48922号公報 特開平11−223345号公報 特開2002−123206号公報 特開2000−88257号公報 特開平6−288557号公報 特開平7−139743号公報
前述のように、最近は、テレビの表示面が大型化・広面積化している。その結果、最近は、ユーザーが室内における家具などのレイアウトを考えるとき、「ユーザーから見て水平方向のスペース(床面のスペース)をテレビの表示面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約を与えてしまうという問題」よりも、むしろ、「ユーザーから見て垂直方向(建物の内壁面と平行な方向)のスペースをテレビなどの表示面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約を与えてしまうという問題」の方が、より重要となっている。このような観点からは、大型化・広面積化したテレビなどの表示装置の表示面を、単に画面表示のためだけでなく、室内の居住者の利便性を高めるために(例えば暖房のために)利用するという発想が大切になると本発明者は考える。しかしながら、従来は、このような問題の解決策が家電メーカーなどから提案された例は、本発明者が知る限り皆無である。
本発明は、最近のテレビなどの表示装置の表示面が大型化・広面積化していることから生じている「ユーザーから見て垂直方向(建物の内壁面と平行な方向)のスペースをテレビなどの表示面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約を与えてしまうという問題」を解決することができる、暖房方法・装置、暖房機能付きの表示装置、表示パネル、及びスクリーンを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、例えば透明素材を使用することにより、テレビなどの表示装置の表示面の本来の機能を損なうことなく、テレビなどの表示装置の表示面のユーザーから見て垂直方向のスペースを有効に活用して赤外線暖房を効率的に行うことができる、暖房方法・装置、暖房機能付きの表示装置、表示パネル、及びスクリーンを提供することを目的とする。
1.「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)に供給されるべき赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記の発生された赤外線を、前記部材の前記「面」の一部又は全部に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散させ)、この拡散された赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に向けて放出する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする、暖房方法。
2.「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全体から)赤外線を発生する赤外線発生ステップと、前記の発生された赤外線を、前記部材の前記「面」の一部又は全部から、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に向けて放出する赤外線放出ステップと、を含むことを特徴とする、暖房方法。
3.上記1において、前記赤外線発生ステップは、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているとき、赤外線を発生するものであり、さらに、前記赤外線発生ステップにより赤外線を発生している場合に、前記画面表示が画面を表示することを停止したとき、赤外線を発生することを停止する赤外線発生停止ステップを含むことを特徴とする暖房方法。
4.上記2において、前記赤外線発生ステップは、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているとき、赤外線を発生するものであり、さらに、前記赤外線発生ステップにより赤外線を発生している場合に、前記画面表示が画面を表示することを停止したとき、赤外線を発生することを停止する赤外線発生停止ステップ、を含むことを特徴とする暖房方法。
5.「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)に供給されるべき赤外線を発生する(赤外線を前記画面表示部が画面を表示しているとき又は表示していないときに発生する)ための赤外線発生部と、前記赤外線発生部により発生された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散させ)、この拡散された赤外線を、暖房用の赤外線として、前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放出するための赤外線放出部と、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
6.「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する透明な赤外線放出部であって、前記画面表示部のユーザー側に配置され、(前記画面表示部が画面を表示しているとき又は表示していないときに)前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面から)、暖房用の赤外線を、ユーザーの居る方向に向けて放出するための透明な赤外線放出部、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
7.上記6において、前記透明な赤外線放出部は、外部の赤外線発生部から供給された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に拡散し(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散し)、この拡散した赤外線を、暖房用の赤外線として、前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放出するための透明な導光板を含むものである、ことを特徴とする、暖房装置。
8.上記6において、前記透明な赤外線放出部は、前記画面表示部のユーザーに近い側に前記表示面と対向又は接触するように配置され、自らがその一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面から)、暖房用の赤外線を発生し、これを前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放射するための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体と、前記赤外線放射体と対向又は接触するように配置され、前記赤外線放射体を加熱するための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な発熱体(透明ヒーター)と、を備えている、ことを特徴とする、暖房装置。
9.上記6において、前記透明な赤外線放出部は、導電性を有しており、外部から供給される電流により自らが発熱し、この発熱により、自らがその一部又は全部から暖房用の赤外線を発生し、これを前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放射するための、面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体、により構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
10.画面を表示するための表示装置に備えられた表示パネルのユーザー側に配置され、前記表示パネルに向けて赤外線を放出するための赤外線放出部と、「前記表示パネルの表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記表示パネルのユーザー側に前記表示パネルの表示面と対向又は接触するように配置され、前記表示パネルが画面を表示しているとき又は表示していないとき、前記赤外線放出部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部と、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
11.画像を表示するためのスクリーンのユーザーに近い側又はユーザーと反対側に設置された画像投射部であって前記スクリーンに向けて画像を投射するための画像投射部と、前記スクリーンの前面側すなわち前記スクリーンよりユーザーに近い側に配置され、(前記スクリーンに画面が表示されているとき又は表示されていないときに)前記スクリーンに向けて赤外線を放出するための赤外線放出部と、「前記スクリーンと略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記スクリーンのユーザー側に前記スクリーンと対向又は接触するように配置され、前記画像投射部から画像が投射されているとき又は投射されていないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に向けて反射させるための反射部と、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
12.画面を表示するための表示パネルと、前記表示パネルのユーザーと反対側に配置された、赤外線を放出するための赤外線放出部と、を備え、前記表示パネルは、画像を表示しているとき又は画像を表示していないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に透過できるように構成されている、ことを特徴とする、暖房機能付き表示装置。
13.画像を表示するためのスクリーンと、前記スクリーンの背面側すなわち前記スクリーンのユーザーと反対側から前記スクリーンに向けて画像を投射するための画像投射部と、前記スクリーンの背面側すなわち前記スクリーンのユーザーと反対側の位置に設置された、赤外線を放出するための赤外線放出部と、を備え、前記スクリーンは、前記表示投射部から画像が投射されているとき又は投射されていないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に透過させることができるように構成されている、ことを特徴とする、暖房機能付き表示装置。
14.画像などの画面を表示するための表示パネルであって、赤外線をユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部であって、「前記表示パネルの表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記表示パネルのユーザー側に前記表示パネルの表示面と対向又は接触するように配置され、前記表示パネルが画面を表示しているとき又は表示していないとき、前記表示パネルのユーザー側に配置された赤外線放出部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に反射できるように構成された透明な反射部、を含むことを特徴とする暖房機能付き表示パネル。
15.画像などの画面を表示するためのスクリーンであって、赤外線をユーザーの居る方向に向けて反射させるための反射部であって、「前記スクリーンと略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記スクリーンのユーザー側に前記スクリーンと対向又は接触するように配置され、前記スクリーンが画像を表示しているとき又は表示していないとき、前記スクリーンのユーザー側に配置された赤外線放射部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に反射できるように構成された反射部、を含むことを特徴とする暖房機能付きスクリーン。
16.上記6から15までのいずれかにおいて、前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているときだけ赤外線を発生、放出又は放射するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
17.上記6から15までのいずれかにおいて、前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、赤外線を発生、放出又は放射している場合でも、前記画面表示部が画面の表示を停止したときは、自動的に赤外線の発生、放出又は放射を停止するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
18.上記6から15までのいずれかにおいて、前記の画面表示部、表示パネル又はスクリーンが画面を表示しているかどうかを検知するための画面検知手段と、前記画面検知手段からの出力に基づいて前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体による赤外線の「発生、放出又は放射」又はその停止を制御するための制御手段と、を備えたことを特徴とする暖房装置。
19.上記6から15までのいずれかにおいて、「前記の画面表示部、表示パネル又はスクリーン」又はこれらの画面を視聴するユーザーの周辺の温度を検出するための温度検出手段と、前記温度検出手段からの出力に基づいて前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体による赤外線の「発生、放出又は放射」又はその停止を制御するための制御手段と、を備えたことを特徴とする暖房装置。
20.上記6から15までのいずれかにおいて、ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を近赤外線により無線送信できるリモートコントーラを備え、前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、主として遠赤外線をユーザー方向に放出し、近赤外線は全く又はほとんど放出しないように構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
21.上記6から15までのいずれかにおいて、ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を電波により無線送信できるリモートコントーラを備え、前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、遠赤外線と近赤外線の両方を放出するものである、ことを特徴とする、暖房装置。
22.上記6から15までのいずれかにおいて、ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を近赤外線により無線送信できるリモートコントーラを備え、前記反射部は、遠赤外線を主として反射し、近赤外線は全く又はほとんど反射させないように構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
23.上記6から15までのいずれかにおいて、ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を電波により無線送信できるリモートコントーラを備え、前記反射部は、遠赤外線と近赤外線の両方を反射するものである、ことを特徴とする、暖房装置。
(用語説明) 本発明において「赤外線発生部」は、例えば、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、カーボンランプ(特開2002−327935号公報参照)、赤外線発光ダイオード(LED)、セラミックヒータ、赤外線放射電気ヒーター(赤外線放射セラミックに直接通電してそれを発熱させて赤外線を放射させるもの)などの赤外線発生源を含むが、これらに限定されない。
また、本明細書において、「赤外線」という用語は、特に限定しないときは、近赤外線及び遠赤外線の双方を含む意味で使用している。
本発明において、「赤外線放出部」は、(a)外部の赤外線発生部からの赤外線(遠赤外線を含む)を受けて、その赤外線をそのまま暖房用の赤外線としてユーザー方向に反射するもの、(b)外部の赤外線発生部からの赤外線(近赤外線を含む)を受けて、その赤外線により自らを加熱して(自らが発熱して)自らが遠赤外線を発生しそれを暖房用の赤外線として放射するもの(例えば、上記特許文献6が開示する「高効率放射セラミック414」と同様のもの)、(c)電力や熱などの外部エネルギーを受けて自らが暖房用の赤外線を発生し且つ放出するもの、など様々な形態がありうる。
また、本発明において、前記の赤外線発生部、赤外線放出部、赤外線の反射部は、テレビなどの表示装置に内蔵又は固定されるものでもよいが、テレビなどの表示装置とは別個に製造・販売されるもの、すなわち、テレビなどの表示装置とは「別個に、又は/及び、独立に」設置されるもの(例えば、テレビなどの表示面に「外付け」されるもの)でもよい。
本発明によれば、テレビやスクリーンなどの表示装置の表示面に対向又は接触する部分から暖房用の赤外線を放出することができるので、表示装置の表示面のために必要なスペース(特に、大型化・広面積化している表示面のスペース=ユーザーから見て縦方向のスペース、すなわち、建物の内壁面と略平行な方向のスペース)と暖房装置のために必要なスペースと、を一体化させることができる。したがって、本発明によれば、室内のテレビなどの表示装置の表示面が占めるスペースを、テレビ視聴と暖房(赤外線暖房)との2つの用途のために兼用することができる。すなわち、本発明によれば、テレビなどの表示装置の表示面及びこれに対向又は接触する部分を利用して、テレビの視聴と暖房(赤外線暖房)とを同時に行うことができる。
特に、本発明では、透明素材を使用するときは、テレビなどの表示装置の表示面の本来の機能を損なうことなく、表示装置の表示面のユーザーから見て垂直方向のスペースを有効に活用して効率的な赤外線暖房を行うことができる。特に、本発明においては、近年に広面積化が進んでいるテレビなどの表示装置の表示面のユーザーから見て垂直方向のスペースに配置された部材から赤外線を放出するようにしているので、効率的な輻射熱暖房が可能になる(一般に、赤外線暖房は、赤外線を放出する部分の面積が広くなれば広くなる程、輻射熱による暖房の効率が向上する)。
また、本発明によれば、ユーザーから見て略垂直方向(建物の内壁面と略平行な方向)のスペース(特に、室内の壁際の内壁面と略平行な略垂直方向のスペース)を有効に活用することができ、「ユーザーから見て略垂直方向(建物の内壁面と略平行な方向)のスペースをテレビの広面積の表示面が大きく侵食してしまうために、室内の家具などのレイアウトに大きな制約が生じてしまうという問題」を解決することができる。
また、住宅の居間では、一般に、テレビなどの表示装置の表示面とユーザーとの間には、ユーザーによる表示面の視聴の障害となるような障害物が存在しないようにされている。また、一般に、住宅の居間では、テレビなどの表示装置の表示面とユーザーが居る場所との間の空間には、ユーザーが画面を良く視聴できるように、ユーザーの視聴の障害となるような家具その他の物体は配置しないようにしている。したがって、本発明によれば、表示装置の表示面又はこの表示面と対向又は接触する部分を利用して暖房用の赤外線をユーザー側に供給するようにしているので、ユーザーへの赤外線暖房を、途中の障害物に邪魔されることなく確実に、且つ効率的に行うことができる。
また、本発明において、前記画面表示部が画面を表示しているときのみ赤外線を発生・放出・放射し、前記画面表示が画面を表示することを停止したときは赤外線の発生・放出・放射を停止するようにしている。一般に、前記画面表示部が画面を表示しているときは部屋にユーザーが居るときであり、前記画面表示部の画面表示が停止されたときは部屋からユーザーが居なくなったときである。したがって、本発明によれば、画面表示部の動作と赤外線発生部の動作とを互いに連動させられるようになり、前記画面表示部が画面を表示しているときだけ(通常は部屋に誰かが居るときだけ)、前記暖房用の赤外線が発生・放出・放射されるので、「部屋に誰もいないのに前記暖房用の赤外線が発生・放出・放射されている(ユーザーが、画面表示部の画面を消したが、赤外線発生部などは消し忘れた)」という事態を防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、例えば以下の実施例1などについて述べるような形態である。
図1Aは本発明の実施例1による液晶テレビを示すものである。図1A(a)において、31は液晶表示パネル、40はこの表示パネル31などを保持する筐体である。前記筐体40の中には、前記表示パネル31に所定の情報を表示するための処理装置(図示せず)や液晶用バックライト装置(図示せず)などが備えられている。
また、図1A(a)において、41は前記筐体40の内部に収容された赤外線発生源としての赤外線ランプ(図1Aの紙面に対して直交する方向に延びる細長い棒状のランプ)、43は前記赤外線ランブ41から発せられる赤外線(遠赤外線を含む)を後述の導光板44の方向に反射・集光させるために前記赤外線ランプ41の図示下方を覆っている断面が略半円状の反射板、である。
また、図1A(a)において、44は前記赤外線ランプ41からの赤外線を、前記表示パネル31の画面と対向又は接触する『面』のほぼ全面(前記表示パネル31の画面と平行な面のほぼ全面)に拡散し、この拡散した赤外線を、前記表示パネル31の画面と対向又は接触する『面』のほぼ全面から、ユーザー10の方向に反射・出射させるための透明な導光板(Light Guide Plate)、である。前記導光板44は、アクリル樹脂などの透明樹脂で形成されている。
なお、ここで、前記導光板44の構造を図1A(b)を参照して説明する。図1A(b)に示すように、前記導光板44には、その表示パネル31側(図示左側)の面に、多数の反射プリズムBが形成されている。この反射プリズムBは、例えば100μm間隔で形成されている。前記赤外線ランプ41からの赤外線は、導光板44の中に導入されると、前記反射プリズムBで反射されて、ユーザー方向(図示右方向)に反射される(図1A(b)の破線A参照)。以上のように、前記導光板44は、前記表示パネル31に表示された画像をユーザーの方向に透過させられる透明な構造を保ちながら、同時に、前記赤外線ランプ41からの赤外線を前記導光板44のほぼ全体に面状に拡散させ且つユーザー方向に放射・反射させる機能をも有している。すなわち、前記導光板44は、前記赤外線ランプ41からの赤外線を表示パネル31の画面と対向又は接触する部分の面のほぼ全体に広げるという「赤外線拡散機能」と、この拡散した赤外線をユーザー方向に反射させるという「赤外線への指向性付与機能」との2つの機能を果たしている。
なお、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、日経BP社発行の雑誌「日経エレクトロニクス2004年3月1日号」の第35ページの「1枚のパネルで両面液晶 透明な導光板で実現」という記事の一部を、次の(a)及び(b)のとおり、引用しておく。また、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、2004年3月9日付け日経産業新聞の「液晶パネル1枚で両面表示」という記事の一部を、次の(c)のとおり、引用しておく。また、前記の導光板44の反射プリズムBの機能及び構成の理解に資するため、日経BP社発行の雑誌「日経ものづくり2004年4月号」の第123ページの「表裏両面に表示できるリバーシブルLCD 携帯電話機やPDAでの適用狙い三菱電機が開発」という記事の一部を、次の(d)のとおり、引用しておく。
(a)「1枚のパネルを使って表と裏の両面ともに画像表示できる液晶パネル・モジュール「リバーシブルLCD」を三菱電機が試作した。バックライト光源の光を液晶パネルまで導く導光板を、従来の不透明なものから透明な構造に変えることで実現した。(中略)従来の導光板は,液晶パネルと反対側の面にすりガラスのような凹凸をつけ,液晶パネルに向け光を散乱させていた。パネルと反対の方向に散乱した光は,反射板でパネル側に戻していた。この凹凸と反射板の2つが,導光板に入射した光の透過を拒んでいた。今回の導光板は,凹凸の代わりに「反射プリズム」を形成した。導光板内部を伝わる光をパネル側に全反射するので、反射板を省略できる。反射プリズムの面積は,パネル面に垂直な方向からみると非常に狭い。このため,パネル面に垂直方向から入射した光のほとんどは、導光板を透過できる。」
(b)「図1A 透明な導光板の採用で、表も裏も画像表示 液晶パネルを2つの導光板が挟む構造を採る。パネルの垂直方向に進行する光の大部分を透過する構造の導光板を開発したことで,表と裏の両方で画像が表示できるようになった。通常の導光板は,すりガラスのような凹凸を裏面に持つ上,導光板を通る光の利用率を高めるための反射板を付けており,光を透過させることができなかった。今回は100μm間隔の反射プリズムを取り付け導光板を通る光を反射させることで、凹凸や反射板を不要にした。(中略)通常の液晶パネル・モジュールの導光板:導光板に凹凸を付け、光を散乱させる。液晶パネルの反対側に散乱した光は、反射板で跳ね返す。(中略)「リバーシブルLCD」の導光板:100μm間隔で反射プリズムを付け、光を全反射させる。導光板の凹凸や反射板が不要になり、導光板を透明にできる。」
(c)「三菱電機は表と裏の両面に映像を表示できるTFT(薄膜トランジスタ)液晶表示装置(LCD)「リバーシブルLCD」を開発した。透明なバックライトを開発し、1枚のガラスパネルを2枚のバックライトで挟み発光させる方式を採用した。(中略)1枚の液晶パネルの両側を透明バックライトで挟めば、液晶パネルを2枚用意するのに比べ3分の2の重さで、コストもそれほどかからずに背面パネルの大型化に対応できる。(中略)従来なら光を拡散させる拡散シートや散乱した光を画面に集めるレンズシートを使うが、シートは透明でないため使えなかった。LEDの光を横方向に均一に広げるライトガイド(LED光源からの光を導光板にガイドするための、ミラーコート付きライトガイド)と、帯状に広がった光を面状に広げる導光板(狭ピッチ反射プリズム付き導光板)を、組み合わせた。効率よく光を広げるためのライトガイドにはミラーコートを付け、光を広げつつ表示品位を落とさないよう透明な反射プリズムを導光板に採用した。」
(d)「(前略)こうした両面表示が可能になった最大の理由は「透明バックライト」を開発できたこと。導光板に水平方向から差し込んでくるLEDの光を、導光板のシボで散乱させるのではなく、導光板(狭ピッチ反射プリズム付き導光板)の背面に形成した(多数の)細かな傾斜面で導光板の面直方向に的確に反射できるようにしたことだ。」
また、図1A(a)において、48は前記導光板44の図示上方の端面に対向又は接触するように配置された反射板(例えば、銀スパッタフィルム)であって、前記導光板44に導光された赤外線が前記端面から無意味な方向に逃げないようにするための反射板である。
本実施例1では、ユーザー10がリモートコントローラ(図示せず)を使用して、前記リモートコントローラから、「赤外線を表示面方向からユーザー方向に向けて、表示面と対向又は接触する部分のほぼ全面から、面状の(ユーザーと対向又は接触する『面』状の)赤外線を放射することによる輻射熱暖房(赤外線暖房)を行うように指令する信号」を送信すると、筐体40内に内蔵されたコントローラ(図示せず)の制御により、前記赤外線ランプ41に所定の電力が供給される(なお、前記リモートコントローラは、前記赤外線ランプ41からの赤外線の放射量も調整できる)。これにより前記赤外線ランプ41からの赤外線(遠赤外線を含む)が前記導光板44に入射され、さらに、これが導光板44内で面状に拡散され且つそれがユーザー方向に反射されて、ユーザー10の方向に放射される(図1A(a)の符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、本実施例1と異なって、赤外線ランプ41から直接にユーザー方向に赤外線を放射する方法も考えられる。しかしながら、図1Aに示すように赤外線ランプ41が筐体40の下方(前記表示パネル31の下方)に配置されている場合(赤外線ランプ41は、安定性・安全性などの理由から、筐体40の上方ではなく下方に設置することが望ましいと考えられる)は、その赤外線ランプ41とユーザー10との間にテーブルなどの障害物が存在することが多いため、赤外線ランプからの赤外線がユーザー10に直接に放射されない(赤外線の輻射による暖房効果が得られない)ことが多いと考えられる。これに対して、本実施例1のように、赤外線ランプ41からの赤外線を導光板44により表示パネル31の表示面と対向又は接触する部分(導光板44)の略全面から面状に拡散して供給するようにしたときは、赤外線ランプ41からの赤外線は、前記表示面と対向又は接触する部分の全面から、テーブルなどの障害物に邪魔されることなく、ユーザー10側に確実に放射される。すなわち、一般に、テレビの表示面とユーザー10との間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10は障害なくテレビ画面を視聴することができない)ので、本実施例1のようにテレビの表示面と対向又は接触する『面』から赤外線を放射することにより、暖房用の赤外線を確実にユーザー10に放射することができる。
また、本実施例1では、表示パネル31の画面方向から多量の赤外線(遠赤外線だけでなく近赤外線を含む)がユーザー方向に放射されるので、ユーザー10が操作する前記リモコンの信号は、電波などのような「近赤外線以外の無線」を使用することが望ましい。なぜなら、前記リモコンからの信号の送信のために近赤外線を使用する場合は、前記リモコンからの信号が前記赤外線ランプ41から前記導光板44を経由してユーザー側に放射される近赤外線と混信して、テレビの操作についての誤作動が発生してしまう恐れがあるためである。
また、本実施例1において、前記ユーザー10が手元で使用するリモコンの信号として近赤外線を使用する場合は、前記赤外線ランプ41からの近赤外線が前記導光板44を介してユーザー方向に放射されることによる前記リモコンの誤作動を防止するために、近赤外線を吸収(遮蔽)する機能を有する透明の近赤外線吸収フィルムを、図1Aの前記導光板44のユーザー側に配置することが望ましい。
また、図1Aの例では液晶テレビの液晶表示パネル31のユーザー側に導光板44を配置する例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、前記液晶表示パネル31に代えて様々な画面表示部を採用することができる。すなわち、本発明では、前記液晶表示パネル31に代えて、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネル、FED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)パネル、背面投射型テレビのスクリーン、ホームシアタ用のフロント・プロジェクタ(又は背面側プロジェクタ)からの映像を表示するためのスクリーン、などの様々な画面表示部を採用することができる。
また、図1Aの例では、赤外線を発生させるために赤外線ランプ41を使用しているが、本発明では、この赤外線ランプ41に代えて、赤外線発生源として、様々な赤外線発生手段(例えば、ハロゲンランプ、赤外線放射セラミック、赤外線放射電気ヒーター、赤外線LED、など)を使用することができる。また、図1Aの例では、前記導光板44に赤外線を供給するために赤外線ランプ41を使用するようにしているが、本発明では、前記赤外線ランプ41に代えて、赤外線レーザーを使用してもよい。この赤外線レーザーからの赤外線は前記導光板44内で面状に拡散されてユーザー方向に反射される。
また、図1Aの例では、前記液晶表示パネル31のユーザー10側に導光板44を配置するようにしているが、本発明では、前記液晶表示パネル31のユーザー10と反対側に導光板44を配置することも可能である。この場合は、導光板44からユーザー方向に放射される赤外線は、前記液晶表示パネル31(赤外線を透過できる液晶表示パネル)を透過して、ユーザー10に伝達される。
次に、図1B(a)は本実施例1の暖房装置に付加される制御装置を説明するための図である。本実施例1には、図1B(a)に示すように、前記表示パネル31の近傍に照度センサ111が付加的に備えられている。この照度センサ111は、前記表示パネル31が画面を表示しているかどうかを検出するためのものである。すなわち、この照度センサ111は、例えば、画面表示部の一部の領域の照度の変化を検出し、その領域について所定時間内に照度の変化があれば、画面表示部に画面(映像など)が表示されていると判定するものである。また、前記赤外線ランプ41は、電源制御装置41aからの制御により電源がON/OFFされるようになっている(また、前記電源制御装置41aは、前記赤外線ランプ41からの赤外線の発生量も制御できる)。
そして、前記電源制御装置41aは、ユーザーが手元で操作するリモートコントローラ(リモコン)112からの制御情報に基づいて、前記赤外線ランプ41の電源のON/OFF(前記赤外線ランプ41への電源の供給の有無)を切り換えるようになっている(また、前記電源制御装置41aは、前記リモコン112からの制御情報に基づいて、前記赤外線ランプ41からの赤外線の発生量をも制御する)。さらに、前記電源制御装置41aは、前記照度センサ111からの出力に基づいて、前記照度センサ111からの出力が前記表示パネル31が画面を表示していることを示すものであるときに限り、前記赤外線ランプ41に電源を供給するようにしている。なお、前記リモコン112は、前記表示パネル31を含むテレビの遠隔操作もできるものであってもよい。
次に、図1B(a)に示す装置を付加された本実施例1の動作を説明する。本実施例1では、前記照度センサ111は常時、表示パネル31が画面を表示しているかどうかを検出し、前記電源制御装置41aに出力する(図1B(a)の矢印a参照)。前記電源制御装置41aは、前記照度センサ111からの出力が前記表示パネル31が画面を表示していることを示しており、且つ、前記リモコン112からの前記赤外線ランプ41を点灯せよとの制御情報を受信したときだけ、前記赤外線ランプ41に電源を供給して前記赤外線ランプ41を点灯させるようにしている。
したがって、図1B(a)に示す装置が付加された本実施例1では、もし、ユーザーが前記リモコン112により赤外線ランプ41の点灯(これによる前記導光板44からの赤外線の放出)を指示していても、前記表示パネル31が画面を表示していないときは、前記照度センサ111からの出力に基づいて、前記電源制御装置41aは前記赤外線ランプ41を点灯させない(それまで点灯していたときは点灯を停止させる)。また、本実施例1では、前記表示パネル31が画面を表示しており、前記赤外線ランプ41が点灯している(よって前記導光板44から赤外線がユーザー方向に放出されている)場合でも、その後に前記表示パネル31が画面の表示を停止したときは、前記電源制御装置111は、そのことを示す前記照度センサ111からの出力に基づいて、自動的に、前記赤外線ランプ41への電源の供給を停止する(前記赤外線ランプ41の点灯を停止させる)。
以上により、図1B(a)に示す装置を本実施例1に付加したときは、前記表示パネル31の画面表示の動作と前記赤外線ランプ41の点灯動作とが互いに連動するようになり、前記表示パネル31が画面を表示しているときだけ(部屋にユーザーが居るときだけ)、前記赤外線ランプ41が点灯するので、「部屋に誰もいないのに前記赤外線ランプ41だけが点灯している(ユーザーがテレビは消したのに、赤外線ランプ41を消し忘れている)」という事態を防止することができる。すなわち、以上のように構成したときは、前記赤外線ランプ41などの赤外線放出部から暖房用の赤外線を放出するかどうか(例えば、赤外線ランプ41に電源を供給するかどうか)を、前記照度センサ111などの検出手段による「表示面に画面(画像など)が表示されているかどうか」の検出結果と連動させるようにすることができる。
なお、前記の説明では、前記照度センサ111からの出力を前記電源制御装置41aに出力するようにした(図1B(a)の矢印a参照)が、本発明では、前記照度センサ111からの出力を前記リモコン112に無線で送信する(図1B(a)の破線の矢印b参照)ようにしてもよい。この場合は、前記リモコン112は、前記照度センサ111からの出力が前記表示パネル31が画面を表示していることを示すものであるときだけ、前記赤外線ランプ41を点灯させる指示情報を前記電源制御装置41aに無線送信できるように設定されている。また、前記表示パネル31が画面を表示しており、前記赤外線ランプ41が点灯している場合において、前記画面の表示が停止されたときは、前記リモコン112は、そのことを示す前記照度センサ111からの出力に基づいて、前記赤外線ランプ41の点灯を停止させる指示情報を前記電源制御装置41aに無線送信するように設定されている。
次に、図1B(b)は、前記の図1B(a)に示す装置に代替できる他の装置を説明するための図である。図1B(b)において、図1B(a)と共通する部分には同一の符号を付している。この図1B(b)の装置では、図1B(a)の前記照度センサ111を設置する代わりに、前記表示パネル31を制御する表示パネル制御装置31aが、前記表示パネル31が画面を表示しているとき、そのことを示す信号を前記電源制御装置41aに出力するようにしている(図1B(b)の矢印a参照)。したがって、この図1B(b)に示す装置を本実施例1に付加する場合でも、前記表示パネル31の画面表示の動作と前記赤外線ランプ41の点灯動作とが互いに連動するようになり、前記の図1B(a)に関して説明したのと同様の作用効果を奏することができる。なお、前記の説明では、前記表示パネル制御装置31aからの出力を前記電源制御装置41aに出力するようにした(図1B(b)の矢印a参照)が、本発明では、前記表示パネル制御装置31aからの出力を前記リモコン112に無線で出力する(図1B(b)の破線の矢印b参照)ようにしてもよいことは、図1B(a)で説明したのと同様である。
次に、図1B(c)は、前記の図1B(a)に示す装置に代替できる他の装置を説明するための図である。図1B(c)において、図1B(a)と共通する部分には同一の符号を付している。この図1B(c)の装置では、ユーザーが手元で操作するリモートコントローラ(リモコン)112aが、前記表示パネル制御装置31aと前記電源制御装置41aとに対して、同時に、互いに連動する制御情報を送信するようにしている。すなわち、前記リモコン112aは、「前記表示パネル31による画面表示を開始させると共に前記赤外線ランプ41の点灯を開始させることを指示する情報」を前記表示パネル制御装置31aと前記電源制御装置41aとに対して同時に無線送信する。また、前記リモコン112aは、「前記表示パネル31による画面表示を停止させると共に前記赤外線ランプ41の点灯を停止させることを指示する情報」を前記表示パネル制御装置31aと前記電源制御装置41aとに対して同時に無線送信する。以上により、図1B(c)に示す装置を本実施例1に付加した場合でも、前記表示パネル31の画面表示の動作と前記赤外線ランプ41の点灯動作とが互いに連動するようになり、前記の図1B(a)について説明したのと同様の作用効果を奏することができる。
次に、図1Cは本実施例1の変形例を示すものである。図1Cの例では、赤外線ランプ41、導光板44及び反射板48が、前記表示パネル31を収容している筐体40とは別個・独立に構成されている。すなわち、図1Cの例では、赤外線ランプ41、導光板44及び反射板48が、脚部兼用の支持部101に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記導光板44は、前記支持部101により、前記表示パネル31の表示面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記導光板44は、前記表示パネル31の表示面と接触するように配置するのが望ましい)。この図1Cの例では、前記の赤外線ランプ41、導光板44、反射板48、及び支持部101は、前記表示パネル31及び筐体40を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図1Cの例によっても、図1Aで説明した本実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、図1Cに示す変形例についても、前記の図1B(a)−(c)の装置を付加できることは勿論である。
次に、本発明の実施例2を図2に基づいて説明する。本実施例2の構成は、前記の実施例1と基本的に同様である。本実施例2が前記実施例1と異なる点は、図2に示すように、赤外線ランプ41からの赤外線を集光して導光板44に導くための集光レンズ42を、赤外線ランプ41と導光板44との間に配置している点である。本実施例2では、この集光レンズ42により、前記赤外線ランプ41からの赤外線が効率的に導光板44の図示下方の端面に導かれるようになる。なお、図2において、43aは前記赤外線ランプ41からの赤外線が前記集光レンズ42を介して前記導光板44に導かれる過程で前記赤外線が無意味な方向に逃げないようにするために前記赤外線ランプ41と前記集光レンズ42を覆う反射筒(内壁面が反射面となるように形成されている)である。本実施例2によっても、前記実施例1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例3を図3Aに基づいて説明する。図3Aにおいて、図1Aと共通する部分には同一の符号を付している。図3Aにおいて、44は赤外線ランプ41からの赤外線を表示パネル31の画面と対向又は接触する部分の面全体に広げて(導光板が有する、赤外線拡散機能)ユーザー方向に反射させる(導光板が有する、赤外線への指向性付与機能)ための導光板である。すなわち、前記導光板44は、前記赤外線ランプ41からの赤外線を表示パネル31の表示面と対向又は接触する部分の面全体に広げるという「赤外線拡散機能」と、この拡散した赤外線をユーザー方向に反射させるという「赤外線への指向性付与機能」との2つの機能を果たすためのものである。
前記導光板44の表面(又は裏面)には多数の光反射用のプリズム(又はドットのパターン)が形成されている(従来の液晶表示装置用「エッジライト型バックライト」に使用されている「導光板」と基本構造は同様である)。前記導光板44に導光された赤外線は、これらの光反射用プリズムなどにより拡散されてユーザー10方向に反射・出射する。
また、図3Aにおいて、45は前記表示パネル31と前記導光板44との間に介在された透明な反射板(Reflection Sheet)であって、前記導光板44に導かれた光が前記表示パネル31方向に反射しないように(無意味な方向に逃げないように)するための透明な反射板である。前記反射板45は、例えば、銀スパッタフィルムにより、又は銀スパッタフィルムがコーティングされた透明板により、構成されている。
また、図3Aにおいて、46は前記導光板44のユーザー10側に配置された拡散シート(Diffuser)であって、前記導光板44によって前記表示パネル31の画面と対向又は接触する前記導光板44の全面に広がった赤外線を拡散させるための透明な拡散シートである。この拡散シート46は、前記の導光板44が有する「赤外線拡散機能」が十分なものであるときは、省略してもよい。
また、図3Aにおいて、47は前記拡散シート46のユーザー10側に配置されたプリズムシートであって、前記導光板44及び前記拡散シート46からの赤外線がユーザー10方向に高い指向性を持って出射するように(前記赤外線が無駄な方向に出射しないように)前記赤外線の指向性を高めるためのプリズムシートである。なお、このプリズムシート47は、前記の導光板44が有する「赤外線への指向性付与機能」が十分なものであるときは、省略してもよい。
また、図3Aにおいて、48は前記導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47の図示上方の端面に対向又は接触するように配置された反射板であって、前記導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47に導光された赤外線が前記端面から無意味な方向に逃げないようにするための反射板である。前記反射板48は、例えば、銀スパッタフィルムにより、又は銀スパッタフィルムがコーティングされた板により、構成される。
本実施例3においても、前記実施例1とほぼ同様の作用効果が得られる。すなわち、前記赤外線ランプ41からの赤外線が前記導光板44に入射され、さらに、これが導光板44内で拡散されユーザー方向に反射されて(さらに、前記拡散シート46で拡散され、前記プリズムシート47で高い指向性を付与されて)、ユーザー10の方向に放射される(図3Aの符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、前述のように、前記導光板44と前記表示パネル31との間には面状(平板状)の透明な反射板45が介在させられている。よって、本実施例では、前記導光板44に導光された赤外線(熱線)が表示パネル31の方向に伝導されて表示パネル31に対して熱による障害を与えてしまうことが防止されている。
次に、図3Bは本実施例3の変形例を示すものである。図3Bの例では、赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、及び反射板48が、前記表示パネル31を収容している筐体40とは別個・独立に構成されている。すなわち、図3Bの例では、赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、及び反射板48が、脚部兼用の支持部102に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記反射板45、導光板44、拡散シート46、及びプリズムシート47は、前記支持部102により、前記表示パネル31の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記反射板45は、前記表示パネル31の表面と接触するように配置するのが望ましい)。この図3Bの例では、前記の赤外線ランプ41、導光板44、拡散シート46、プリズムシート47、反射板48、及び支持部102は、前記表示パネル31及び筐体40を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図3Bの例によっても、図3Aで説明した本実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
図4Aは本発明の実施例4による液晶テレビを示すものである。図4Aにおいて、31は液晶表示パネル、40はこの表示パネル31を保持する筐体である。前記筐体40の中には、前記表示パネル31に所定の情報を表示するための処理装置(図示せず)、液晶用バックライト装置(図示せず)などが備えられている。
また、図4Aにおいて、51は前記表示パネル31のユーザー側表面に備えられた面状(平板状)の透明な赤外線反射体である。この透明赤外線反射体51は、後述の赤外線放射体53からの赤外線をユーザーの方向に反射させるためのもので、例えば、銀などの金属の薄膜などがコーティングされた透明薄膜(透明フィルム)又は透明薄板(透明シート)から成る。
また、図4Aにおいて、52は前記透明赤外線反射体51のユーザー側に備えられた面状(平板状)の透明加熱体(透明ヒーター)で、後述の透明赤外線放射体53を加熱するためのものである。この透明加熱体52は、例えば、従来より公知のTFT(Thin Film Trasistor)型液晶表示装置の透明電極に使用されているITO(インジウム・スズ酸化物(酸化インジウム))などを材料とする透明導電性フィルムにより構成される。この透明加熱体52は、例えばユーザー10が操作するリモコン操作により、図示しない電源からの電流が流されることにより所定温度まで発熱する。
また、図4Aにおいて、53は前記透明加熱体52のユーザー側に備えられた面状(又は平板状)の透明赤外線放射体である。この透明赤外線放射体53は、前記透明加熱体52からの熱で加熱されて遠赤外線を発生しこれをユーザー側に放射するためのものである。この透明赤外線放射体53は、例えば、公知の透明セラミック材料から成る薄膜(フィルム)又は平板(シート)により構成される。公知の透明セラミック材料としては、例えば、株式会社村田製作所(日本国京都府長岡京市天神2−26−10)が製造・販売している「ルミセラ」(商品名)などがある。この「ルミセラ」は、光学ガラスと同等の透過率・透光性を有しており、カメラ用レンズなどに使用されている。
また、図4Aにおいて、54は前記透明赤外線放射体53により発生された赤外線がユーザー方向以外の無意味な方向(図示上下方向)に逃げないようにするために、前記の透明赤外線反射体51、透明加熱体52、及び透明赤外線放射体53の各上下の端面に設置された反射板、である。
次に、ユーザー10が、リモコン操作により、本実施例4に対して、表示パネル31の表示面と対向又は接触する部分のほぼ全面から面状に発生した赤外線をユーザー方向に放射することによる輻射熱暖房(赤外線暖房)を指示したときの動作を説明する。前記リモコンからの前記指示が入力されると、前記筐体40内のコントローラ(図示せず)は、このリモコンからの指示に対応して、前記透明加熱体52に所定の電流を供給して、前記透明加熱体52を発熱させる。この透明加熱体52からの熱により前記透明赤外線放射体53が加熱され、この加熱された前記透明赤外線放射体53のほぼ全体から面状に赤外線(遠赤外線を含む)が発生して、ユーザー方向に放射される(図4Aの符号Aで示す破線の矢印を参照)。
なお、前記透明赤外線放射体53から発生された赤外線で前記表示パネル31の方向に放射された赤外線は、前記透明赤外線反射体51により反射されてユーザー方向に放射される。したがって、前記透明赤外線放射体53からの赤外線は、そのほとんど全てがユーザー10方向に放射されることになり、効率的な輻射熱暖房を達成できる。
また、前述のように、前記透明赤外線放射体53から発生された赤外線で前記表示パネル31の方向に放射された赤外線は、前記透明赤外線反射体51により反射されてユーザー方向に放射されるので、前記透明赤外線放射体53からの赤外線が表示パネル31を加熱することが防止され、表示パネル31が前記熱により故障するなどの不都合が回避される。
なお、図4Aでは図示していないが、前記表示パネル31と前記透明赤外線反射体51との間に面状(平板状)の透明な断熱体を介在させることも可能であり、このようにすれば、前記透明加熱体52及び前記透明赤外線放射体53からの熱が表示パネル31に伝導することがより確実に回避され、表示パネル31の熱による障害がより確実に防止できる。
また、本実施例4において、前記ユーザー10が手元で使用するリモコンの信号を近赤外線により無線送信するときは、前記透明赤外線放射体53から近赤外線がユーザー方向に放射されることによるリモコンの誤作動を防止するために、近赤外線を吸収する透明の近赤外線吸収フィルムを図4Aの前記透明赤外線放射体53のユーザー側に配置させることが望ましい。
次に、図4Bは本実施例4の変形例を示すものである。図4Bの例では、透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線放射体53、及び反射板54が、前記表示パネル31を収容している筐体40とは別個・独立に構成されている。すなわち、図4Bの例では、透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線放射体53、及び反射板54が、脚部兼用の支持部103に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線放射体53、及び反射板54は、前記支持部103により、前記表示パネル31の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明赤外線反射体51は、前記表示パネル31の表面と接触するように配置するのが望ましい)。この図4Bの例では、前記の透明赤外線反射体51、透明加熱体52、透明赤外線放射体53、反射板54、及び支持部103は、前記表示パネル31及び筐体40を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図4Bの例によっても、図4Aで説明した本実施例4と同様の作用効果を奏することができる。
図5Aは本発明の実施例5による液晶テレビを示すものである。図5Aにおいて、図4Aと共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例5は、前記の実施例4と基本的構成は同様であるので、以下では、前記実施例4と異なる点についてのみ説明する。
前記の実施例4においては、図4Aの前記透明赤外線放射体53から暖房用の赤外線を発生させるために、前記透明赤外線放射体53を加熱するための前記透明加熱体(透明ヒーター)52を使用している。これに対して、本実施例5では、前記透明赤外線放射体53に透明加熱体の役割をも持たせることにより、前記透明加熱体52を省略するようにしている。
すなわち、図5Aにおいて、53aは図4Aの前記透明赤外線放射体53に例えばITO(酸化インジウム)などの導電性材料を混合するなどの方法により導電性を有するように構成された透明赤外線放射体である。
したがって、本実施例5においては、前記透明赤外線放射体53aに外部の電源から電流を供給することにより、前記透明赤外線放射体53aは、自ら発熱し(図4Aの例のように前記透明加熱体52からの熱伝導により加熱させられるのではなく)、この発熱により、自ら、暖房用の赤外線を発生し、ユーザー方向に放射する。なお、図5Aにおいて、55は前記透明赤外線放射体53aのユーザー側に配置された透明な絶縁シートである(前記透明赤外線放射体53aに印加される電圧は数〜数十ボルト程度の弱いもので済むから、前記絶縁シート55は省略できる場合もありうる)。
次に、図5Bは本実施例5の変形例を示すものである。図5Bの例では、前記の透明赤外線反射体51、導電性を有する透明赤外線放射体53a、絶縁シート55、及び反射板54が、前記表示パネル31を収容している筐体40とは別個・独立に構成されている。すなわち、図5Bの例では、透明赤外線反射体51、透明赤外線放射体53a、絶縁シート55、及び反射板54が、脚部兼用の支持部103に支持されて、前記筐体40の近傍に配置されている。そして、前記透明赤外線反射体51、透明赤外線放射体53a、絶縁シート55、及び反射板54は、前記支持部103により、前記表示パネル31の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明赤外線反射体51は、前記表示パネル31の表面と接触するように配置するのが望ましい)。この図5Bの例では、前記の透明赤外線反射体51、透明赤外線放射体53a、絶縁シート55、反射板54、及び支持部103は、前記表示パネル31及び筐体40を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図5Bの例によっても、図5Aで説明した本実施例5と同様の作用効果を奏することができる。
図6は本発明の実施例6による液晶テレビを示すものである。図6において、10はユーザー、1は液晶テレビ用の液晶表示パネル、2は液晶パネル用の可視光放射用バックライト(例えば蛍光灯や白色LED)、3は遠赤外線放射装置(例えば、遠赤外線ランプ)、4は前記遠赤外線放射装置3からの遠赤外線の一部であって前記液晶パネル1の反対方向に放射された遠赤外線を前記液晶表示パネル1の方向(ユーザー10の方向)に反射させるための反射部、5はこれらを収容する筐体、である。
図6の液晶テレビでは、液晶表示パネル1で画像を表示しているとき、前記バックライト2からの可視光が前記パネル1を透過してユーザー側に画像を表示させると同時に、前記遠赤外線放射装置3からの遠赤外線(前記反射部4で反射された遠赤外線をも含む)が前記液晶表示パネル1を透過して、ユーザー10側に放射(供給)される。よって、ユーザー10は、前記液晶表示パネル1からの画像を見ながら、同時に、前記液晶表示パネル1から放射される遠赤外線(図1Aの破線A参照)の輻射熱により身体が温められる。一般に、テレビの表示面とユーザー10との間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10はテレビ画面を障害なく視聴することができない)ので、本実施例1のようにテレビの表示パネル1を使用することにより、遠赤外線放射装置3からの遠赤外線を確実にユーザー10に放射することができる。
なお、前記液晶表示パネル1には、カラー表示のために、赤色の部分と青色の部分と緑色の部分とから成るカラーフィルタが備えられていることが多い。このようなカラーフィルタが前記液晶表示パネル1に備えられている場合は、前記遠赤外線放射装置3からの遠赤外線は、前記カラーフィルタの中の青と緑の部分(赤外線を吸収する部分)は透過することができないが、前記カラーフィルタの中の赤の部分(赤外線を吸収しない部分)は透過することができる。
また、図6では、図示していないが、ユーザーは、テレビ用リモコンを使用して、前記遠赤外線放射装置3の作動開始、作動停止、及び発生する遠赤外線量の調整などを制御することができる。
また、図6では、前記遠赤外線放射装置3は、遠赤外線を放射するが近赤外線はなるべく放射しないように構成している。その理由は、ユーザーが希望する操作情報はテレビ用リモコンから近赤外線によりテレビ側に無線送信されているため、前記液晶表示パネル1の側から多量の近赤外線が放出されると、この表示パネル1側からの近赤外線により、前記テレビ用リモコンからの操作情報(近赤外線)の送信が妨害されてしまう可能性があるからである。なお、テレビ用リモコンからの操作情報を近赤外線でなく近距離通信用電波(例えばブルートュース規格の電波)などによりテレビ側に無線送信するようにすれば、前記遠赤外線放射装置3から遠赤外線だけでなく近赤外線も放出し、表示パネル1から遠赤外線だけでなく近赤外線もユーザー方向に放出するようにしても、問題はない。
また、本発明では、前記バックライト2と遠赤外線放射装置3は、例えばハロゲンランプなどにより一体的に構成する(ハロゲンランプなどの一つの光源が、バックライトと遠赤外線放射装置とを兼ねる)ようにしてもよい。
図7は液晶表示パネルを使用する背面投射型テレビを示すものである。図7において、11はスクリーン、12は映像投射用光源ランプ、13は映像投射用表示素子(液晶表示パネル)、14は前記表示素子13からの画像を反射するためのミラー、15は前記ミラー14からの画像を拡大してスクリーン11に投射するための投射レンズ、16は遠赤外線放射装置、17は遠赤外線放射装置16からの遠赤外線をスクリーン11の方向(ユーザーの居る方向)に反射させるための反射部、18はこれらを収容・保持する筐体、である。
この図7の背面投射型テレビでは、前記映像投射用表示素子(液晶表示パネル)13に前記映像投射用光源ランプ12からの光を透過させることにより、前記表示素子13からの画像が、前記ミラー14及び投射レンズ15を介して、ユーザーに見えるようにスクリーン11に表示される。そして、この画像が前記スクリーン11に表示されているとき、同時に、前記遠赤外線放射装置16からの遠赤外線が、前記反射部17で反射されてスクリーン11に到達し、さらにスクリーン11を透過して、ユーザー方向に放射(供給)される。よって、ユーザーは、前記スクリーン11に表示された画像を見ながら、同時に、前記スクリーン11を透過した遠赤外線(図7の破線A参照)の輻射熱により身体が温められる。一般に、テレビの表示面とユーザー10との間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10はテレビ画面を障害なく視聴することができない)ので、図7の例のようにテレビの表示面となるスクリーン11を使用することにより、遠赤外線放射装置16からの遠赤外線Aを確実にユーザー10に放射することができる。
なお、図7の例では、前記映像投射用表示素子(液晶表示パネル)13に前記映像投射用光源ランプ12からの光を透過させることにより、映像を前記ミラー14及び投射レンズ15を介してスクリーン11に投射するようにしているが、本発明では、図7のミラー14の位置に映像投射用の反射型液晶(LCOS)を配置して、前記反射型液晶(LCOS)で投射用光源ランプ12からの光を反射することにより、前記反射型液晶(LCOS)に表示された映像を前記投射レンズ15を介してスクリーン11に投射するようにしてもよい(この場合は、前記ミラー14は省略される)。
また、図7の例でも、図6の例と同様に、ユーザー10は、前記遠赤外線放射装置16からの赤外線の発生の有無及びその量について、手元のリモコン(図示せず)により操作可能である。また、前記遠赤外線放射装置16は、図6の例と同様に、遠赤外線を放射し近赤外線はなるべく放射しないように構成している。しかし、前記リモコンからの操作情報を近赤外線でなく近距離通信用電波などによりテレビ側に無線送信するように構成するときは、前記遠赤外線放射装置16から遠赤外線だけでなく近赤外線も放射し、この遠赤外線及び近赤外線を前記スクリーン11を介してユーザー方向に放射するようにしても、問題はない。
また、本実施例において、前記ユーザー10が手元で使用するリモコンからの信号を近赤外線により無線送信するときは、近赤外線に乗せられたリモコン信号が前記スクリーン11からの多量の近赤外線と混信してしまうことを防止するために、近赤外線を吸収する機能を有する透明の近赤外線吸収フィルムを図7のスクリーン11の例えばユーザー側に配置させることが望ましい。
図8A(a)は本発明の実施例8による液晶テレビを示すものである。図8A(a)において、10はユーザー、1は液晶テレビ用の液晶表示パネル、2は液晶パネル用の可視光放射用バックライト(例えば蛍光灯や白色LED)である。また、図8Aにおいて、3aは前記液晶表示パネル1よりもユーザーに近い側に設置され遠赤外線を前記液晶表示パネル1に向けて放射するための遠赤外線放射装置(例えば遠赤外線ランプ)、4aは前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線をユーザー側に反射させるために前記液晶表示パネル1のユーザー側表面に備えられた透明の反射部、5はこれらを収容又は保持するための筐体、20はユーザー10と前記遠赤外線放射装置3aとの間に介在するテーブル(家具)、である。
前記反射部4aは、例えば、前記液晶表示パネル1の表面に透明の遠赤外線反射塗料をコーティングした反射膜、又は、前記液晶表示パネル1の表面に貼られた透明の遠赤外線反射フィルム、などにより構成される。なお、前記の透明の遠赤外線反射塗料、又は、透明の遠赤外線反射フィルムは、既に、窓ガラス用などとして多数販売されている。例えば、株式会社ヤマヒラ(東京都台東区台東3−8−12第八江波戸ビル1F)が製造販売している窓用の透明熱線反射(遮断)フィルム「reftel(レフテル)」、NTTアドバンストテクノロジ株式会社(東京都三鷹市下連雀3−35−1ネオシティ三鷹ビル6F)が製造販売している遠赤外線反射塗料「アットシールド・カラー」及び「アットシールド・クリア」、日笠工業株式会社(兵庫県神戸市灘区大石南町3−3−1)が販売している透明遠赤外線反射塗料「アットシールド・クリア」、横河東亜工業株式会社(東京都品川区上大崎1−2−8)が販売施工している「窓ガラス断熱塗装用の遠赤外線反射塗料」、など。
また、図8Aの例では、前記反射部4aは、その表面が図8A(b)のような凹凸を有するように形成されている。前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線は、前記反射部4aの凹凸に当たることにより、図8A(b)の破線Aで示すように、ユーザー10の方向に反射される。
図8A(a)の液晶テレビでは、液晶表示パネル1で画像を表示しているとき、バックライト2からの可視光が前記液晶表示パネル1を透過してユーザー側に画像を表示させると同時に、前記遠赤外線放射装置3からの遠赤外線が前記液晶表示パネル1の表面にコーティングされた透明な反射部4aで反射されてユーザー側に放射(供給)される。よって、ユーザーは、前記液晶表示パネル1に表示される画像を見ながら、同時に、前記液晶表示パネル1の表面の前記反射部4aにより反射(供給)された遠赤外線(図8Aの破線A参照)の輻射熱により身体を温めることができる。
図8A(a)に示す例では、前述のように、ユーザー10と遠赤外線放射装置3aとの間にはテーブル20が存在している。したがって、遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線を直接にユーザー10方向に放射しようとしても、前記テーブル20が障害物となって、ユーザー10にはほとんど放射されない。これに対して、本実施例3では、前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線を前記液晶表示パネル1の表面の反射部4aで反射するようにしているので、前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線は、前記テーブル20に邪魔されることなく、ユーザー10側に確実に放射される。一般に、テレビの表示面とユーザー10との間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10はテレビ画面を障害なく視聴することができない)ので、本実施例3のようにテレビの表示面に形成された反射部4aを使用することにより、遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線をユーザー10に確実に放射することができる。
なお、本発明では、前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線をいったん他の反射板で反射させてから前記反射部4aに放射するようにしてもよい。
次に、図8Bは図8Aで説明した本実施例8の変形例を示すものである。図8Bの例では、前記遠赤外線放射装置3aからの遠赤外線をユーザー側に反射させるための透明の反射部であって、表面に遠赤外線反射塗料がコーティングされた透明板、又は、表面に透明の遠赤外線反射フィルムが貼られた透明板により構成される透明の反射部4a’が、脚部兼用の支持部104に支持されて、前記筐体5に支持された表示パネル1の近傍の位置に、配置されている。そして、前記の透明の反射部4a’は、前記支持部104により、前記表示パネル1の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明の反射部4a’は、前記表示パネル1の表面と接触するように配置するのが望ましい)。この図7Bの例では、前記の透明の反射部4a’及び支持部104は、前記表示パネル1及び筐体5を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図8Bの例によっても、図8Aで説明した本実施例8と同様の作用効果を奏することができる。
図9Aは、本発明の実施例9による、液晶表示素子を使用する背面投射型テレビを示すものである。図9Aにおいて、11はスクリーン、12は映像投射用光源ランプ、13は映像投射用液晶表示素子、14は前記表示素子13からの画像を反射するためのミラー、15は前記ミラーからの画像を拡大してスクリーン11に投射するための投射レンズ、16aは前記スクリーン11とユーザー10との間に配置された遠赤外線放射装置であって遠赤外線を前記スクリーン11に向けて放射するための遠赤外線放射装置、17aは前記スクリーン11のユーザー側表面に備えられた透明の反射部であって前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線をユーザー10の方向に反射させるための透明の反射部、18はこれらを収容・保持するための筐体、20は前記遠赤外線放射装置16aとユーザー10との間に配置されたテーブル(家具)、である。前記反射部17aの構成は前記の図8Aに関して説明した反射部4aと同様である。
この図9Aの背面投射型テレビでは、前記表示素子13から投射された画像が、前記ミラー14及び投射レンズ15を介して、ユーザーに見えるようにスクリーン11に表示される。そして、この画像が前記スクリーン11に表示されているとき、同時に、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線が前記スクリーン11の表面に存在する透明の反射部17aにより反射されてユーザー方向に放射(供給)される。よって、ユーザーは、前記スクリーン11に表示された画像を見ながら、同時に、前記スクリーン11側の前記反射部17aにより反射された遠赤外線(図9Aの破線A参照)の輻射熱により身体を温めることができる。
図9Aに示す例では、前述のように、ユーザー10と遠赤外線放射装置16aとの間にテーブル20が存在する。そのため、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線を直接にユーザー10に放射しようとしても、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線は、前記テーブル20が障害物となって、ユーザー10側にほとんど放射できない。これに対して、図9Aの例では、前述のようなテーブル20が存在している場合でも、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線が、前記スクリーン11の表面の反射部17aで反射されることにより、前記テーブル20に邪魔されることなく、ユーザー10側に放射される。一般に、テレビの表示面とユーザー10との間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10はテレビ画面を障害なく視聴することができない)ので、図9Aの例のようにテレビの表示面に形成された反射部17aを使用することにより、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線を確実にユーザー10に放射することができる。
次に、図9Bは図9Aで説明した本実施例9の変形例を示すものである。図9Bの例では、前記遠赤外線放射装置16aからの遠赤外線をユーザー側に反射させるための透明の反射部であって、表面に遠赤外線反射塗料がコーティングされた透明板、又は、表面に透明の遠赤外線反射フィルムが貼られた透明板により構成される透明の反射部17a’が、脚部兼用の支持部105に支持されて、前記筐体18に支持された表示パネル11の近傍の位置に、配置されている。そして、前記の透明の反射部17a’は、前記支持部105により、前記表示パネル11の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明の反射部17a’は、前記表示パネル11の表面と接触するように配置するこが望ましい)。この図9Bの例では、前記の透明の反射部17a’及び支持部105は、前記表示パネル11及び筐体18を含む液晶テレビとは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図9Bの例によっても、図9Aで説明した本実施例9と同様の作用効果を奏することができる。
図10Aは、本発明の実施例10による、フロント・プロジェクターを使用するホームシアター装置を示すものである。図10Aにおいて、20はテーブル(家具)、21はスクリーン、22はこのスクリーン21のユーザー側表面に備えられた反射部(この反射部22の構成は、前記の図8Aに関して説明した反射部4aとほぼ同様のものである)、23は前記スクリーン21の前面側すなわちユーザー側に配置されたフロント・プロジェクター(画像をスクリーン21に投射するもの)、24は前記フロント・プロジェクター23の上方に配置され遠赤外線を前記スクリーン21方向に放出するための遠赤外線放射装置、25は前記スクリーン21を支持するためのスクリーン支持部である。なお、前記スクリーン支持部25は、本実施例9では床に設置されて図示下方からスクリーン21を支持するタイプのものを使用しているが、本発明では、天井に設置されて図示上方からスクリーン21を吊り下げて支持するタイプのものでもよい。
この図10Aのホームシアター装置では、前記フロント・プロジェクター23から投射された画像がスクリーン21に表示される。この画像が前記スクリーン21に表示されているとき、これと同時に、遠赤外線放射装置24からの遠赤外線は前記スクリーン21の表面に備えられた前記反射部22によりユーザー方向に反射される。よって、ユーザーは、前記スクリーン21の画像を見ながら、同時に、前記スクリーン21の表面の反射部22からの遠赤外線の輻射熱により身体を温めることができる。
図10Aに示す例では、前述のように、ユーザー10と遠赤外線放射装置24との間にテーブル20が存在している。そのため、前記遠赤外線放射装置24からの遠赤外線を直接にユーザー10に放射しようとしても、前記遠赤外線放射装置24からの遠赤外線は、前記テーブル20が障害物となって、ユーザー10側にほとんど放射できない。これに対して、本実施例10では、前述のようなテーブル20が存在しているような場合でも、遠赤外線放射装置24からの遠赤外線が、前記スクリーン21の表面の反射部22で反射されることにより、前記テーブル20に邪魔されることなく、ユーザー10側に確実に放射される。一般に、ホームシアター装置のスクリーン21の表示面とユーザー10との間の空間には障害物は存在しない(そうでないと、ユーザー10はテレビ画面を障害なく視聴することができない)ので、本実施例5のようにホームシアターの表示面に形成された反射部22を使用することにより、前記遠赤外線放射装置24からの遠赤外線を確実にユーザー10に放射することができる。
次に、図10Bは図10Aで説明した本実施例10の変形例を示すものである。図10Bの例では、前記遠赤外線放射装置24からの遠赤外線をユーザー側に反射させるための透明の反射部であって、表面に遠赤外線反射塗料がコーティングされた透明板、又は、表面に透明の遠赤外線反射フィルムが貼られた透明板により構成される透明の反射部22aが、脚部兼用の支持部106に支持されて、前記スクリーン21の近傍の位置に、配置されている。そして、前記の透明の反射部22aは、前記支持部106により、前記スクリーン21の表面の近傍の位置に、これと対向又は接触するように配置されている(なお、前記透明の反射部22aは、前記スクリーン21の表面と近接するように配置するのが望ましい)。この図10Bの例では、前記の透明の反射部22a及び支持部106は、前記スクリーン21及び支持部25とは別個・独立に、製造・販売することができる。また、図10Bの例によっても、図10Aで説明した本実施例10と同様の作用効果を奏することができる。なお、図10Bの支持部106は、図示のように建物の床に載置することに代えて、天井に設置して、この天井に設置した支持部106により反射部22aを吊り下げるようにしてもよい。
図11は本発明の実施例11による液晶テレビを示すものである。図11において、31は液晶表示パネル、2はバックライト、32は前記表示パネル31のユーザー側表面に備えられた透明の反射部、34a,34bは前記表示パネル31の外周に形成された支持部35の複数箇所にそれぞれ配置された遠赤外線放射装置、5はこれらを収容・支持するための筐体、である。前記遠赤外線放射装置34a,34bは、前記表示パネル31の外周の支持部35から前記表示パネル31に向けて、図示のように斜め方向から遠赤外線を放射するように構成されている。
この図11の液晶テレビでは、画像が表示パネル31に表示されているとき、これと同時に、遠赤外線放射装置34a,34bからの遠赤外線が前記表示パネル31の表面に備えられた前記反射部32によりユーザー方向に反射される。よって、ユーザー10は、前記表示パネル31の画像を見ながら、同時に、前記表示パネル31の表面の反射部32により反射された遠赤外線の輻射熱により身体を温めることができる。
以上、本発明の各実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく様々な変更が可能である。例えば、前記の実施例8,9,10では、反射部4a,17a,22,32は前記表示パネル1,32又はスクリーン11,21のユーザー側表面に備えられるようにしているが、本発明では、前記反射部4a,17a,22,32を前記表示パネル1,32又はスクリーン11,21のユーザー側表面ではなくユーザーと反対側(ユーザーから離れる側=筐体の内部側)に備えることも可能である。また、本発明では、前記反射部4a,17a,22,32のユーザー側の表面に透明で遠赤外線を透過可能な保護膜その他の膜をコーティングしたり、前記反射部4a,17a,22,32のユーザー側の表面に透明で遠赤外線を透過可能な保護フィルムを貼付したりすることも可能である。また、本発明の全ての実施例について、前記の図1B(a)−(c)の装置を付加できる。
また、前記実施例1などにおいては、前記赤外線ランプ41から発生した光をそのまま前記導光板44に供給しているが、本発明においては、前記赤外線ランプ41から発生した光を、いったん「可視光を遮断して赤外線のみを通過させるフィルタ」に通して、赤外線のみを導光板44に供給するようにしてもよい。このようにすれば、可視光がユーザー10側に供給されることが防止されるので、ユーザーに「可視光による眩しさ」を与えることを防止することができる。なお、「可視光を遮断して赤外線のみを通過させるフィルタ」は、例えば、特許第2873427号公報の「赤外線を透過させながら可視光線を反射(遮断)させる(赤外線の透過率が可視光線の透過率よりも高い)可視光線遮断フィルタ」に説明されているように、既に公知である。
また、前記の実施例4(図4A,4B参照)においては、前記透明赤外線放射体53とは別個に備えられた前記透明加熱体(ヒーター)52により前記透明赤外線放射体53を加熱して赤外線を発生させるようにしている。また、前記の実施例5(図5A,5B参照)においては、前記透明赤外線放射体53aが導電性を有するように構成され、外部から供給される電流により自ら発熱して赤外線を発生するようにしている。これに対して、本発明においては、例えば、「前記液晶表示パネル31や前記液晶表示パネル31を含むテレビに内蔵されたCPU(中央処理装置)などの部品の熱(廃熱)が公知の熱伝導体により前記の図4Aの透明赤外線放射体53に効率的に伝導されるようにしておき、前記熱(廃熱)によって(前記透明加熱体52と共に、又は、前記透明加熱体52に代えて)前記透明赤外線放射体53を加熱する」ようにしてもよい。あるいは、本発明では、前記の部品の熱(廃熱)が公知の熱伝導体により前記の図5Aの透明赤外線放射体53aに効率的に伝導されるようにしておき、前記熱(廃熱)によって(前記透明赤外線放射体53aを流れる電流による発熱と共に、又は、この電流による発熱に代えて)前記透明赤外線放射体53から赤外線を発生させる」ようにしてもよい。
また、前記の実施例1では、図1Bにおいて、画面表示部に画面(映像など)が表示されているかどうかを検知・判定するためのセンサとして、前記照度センサ111を例示したが、本発明では、照度センサ111に限られるものではなく、例えば画面表示部への電源供給の有無を検知する手段などによっても、上記の検知・判定を行うことができる。
また、本発明においては、図1Bの構成において、前記照度センサ111に代えて、室内の温度を測定する温度センサを設置しておき、この温度センサからの出力に基づいて赤外線ランプ41などを制御するようにしてもよい。このようにすれば、例えば、室内の温度が所定の温度より低い場合だけ前記赤外線ランプ41を作動させて赤外線を発生させることが可能になる。以上のように構成したときは、前記赤外線ランプ41などにより構成される赤外線放出部から暖房用の赤外線を放出するかどうか(例えば、赤外線ランプ41に電源を供給するかどうか)を、前記照度センサ111などの検出手段による「表示面に画面(画像など)が表示されているかどうか」の検出結果と連動させるようにすることができる。
また、前記各実施例では、画面表示部として液晶表示装置やスクリーンを備えたテレビなどを例示したが、本発明の画面表示部は、パーソナル・コンピュータのディスプレイ、DVDプレーヤのディスプレイ、携帯電話などの携帯型情報機器のディスプレイなど、様々なディスプレイを含む。特に、携帯電話などの携帯型情報機器のディスプレイに本発明を適用した場合、例えば前記の実施例4,5などの「透明ヒーターと透明なシート状の赤外線放射体との組合せ」又は「導電性を有する(自らが発熱できる)透明なシート状の赤外線放射体」を携帯型情報機器のディスプレイに取り付けた場合は、その携帯型情報機器のディスプレイから暖房用赤外線を放出させることができるので、ユーザーが戸外でも手軽に利用できる携帯型の暖房装置を実現できる。
また、本発明では、前記画面表示部を構成するテレビなどの表示装置に回動用の駆動部を備えると共にユーザーの居る方向を検出するための人感センサを備えておき、前記人感センサで検知したユーザーの居る方向に前記表示装置の画面を対向させるように前記回動用の駆動部を制御するようにすれば、常に、ユーザーの居る方向に向けて、画面と暖房用の赤外線との双方を一緒に提供することができる。
本発明の実施例1による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例1に付加できる制御装置を説明するための図 本発明の実施例1の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例2による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例3による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例3の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例4による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例4の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例5による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例5の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例6による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例7による背面投射型テレビを示す図。 本発明の実施例8による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例8の変形例による液晶テレビを示す図。 本発明の実施例9による背面投射型テレビを示す図。 本発明の実施例9の変形例による背面投射型テレビを示す図。 本発明の実施例10によるホームシアター装置を示す図。 本発明の実施例10の変形例によるホームシアター装置を示す図。 本発明の実施例11による液晶テレビを示す図。
符号の説明
1,31 液晶表示パネル
2 バックライト
3,3a 遠赤外線放射装置
4,4a,4a’,17a,17a’,22,22a,32 反射部
7,8,25,26,35,36 遠赤外線放射パネル
10 ユーザー
11,21 スクリーン
16 遠赤外線反射面
16,16a,24,34,34a,34b 遠赤外線放射装置
20 テーブル
23 フロント・プロジェクター
31 表示パネル
31a 表示パネル制御装置
35 支持部
40 筐体
41 赤外線ランプ
41a 電源制御装置
42 集光レンズ
44 導光板
45,54 反射板
45 拡散シート
46 拡散シート
47 プリズムシート
48 反射板
51 透明赤外線反射体
52 透明加熱体
53,53a 透明赤外線放射体
101,102,103,104,105,106 支持部
111 照度センサ
112,112a リモートコントローラ
A 赤外線
B 反射プリズム

Claims (23)

  1. 「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)に供給されるべき赤外線を発生する赤外線発生ステップと、
    前記の発生された赤外線を、前記部材の前記「面」の一部又は全部に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散させ)、この拡散された赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に向けて放出する赤外線放出ステップと、
    を含むことを特徴とする、暖房方法。
  2. 「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全体から)赤外線を発生する赤外線発生ステップと、
    前記の発生された赤外線を、前記部材の前記「面」の一部又は全部から、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に向けて放出する赤外線放出ステップと、
    を含むことを特徴とする、暖房方法。
  3. 請求項1において、
    前記赤外線発生ステップは、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているとき、赤外線を発生するものであり、
    さらに、前記赤外線発生ステップにより赤外線を発生している場合に、前記画面表示が画面を表示することを停止したとき、赤外線を発生することを停止する赤外線発生停止ステップを含むことを特徴とする暖房方法。
  4. 請求項2において、
    前記赤外線発生ステップは、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているとき、赤外線を発生するものであり、
    さらに、前記赤外線発生ステップにより赤外線を発生している場合に、前記画面表示が画面を表示することを停止したとき、赤外線を発生することを停止する赤外線発生停止ステップ、を含むことを特徴とする暖房方法。
  5. 「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する部材(例えば、シート状又はフィルム状の部材)に供給されるべき赤外線を発生する(赤外線を前記画面表示部が画面を表示しているとき又は表示していないときに発生する)ための赤外線発生部と、
    前記赤外線発生部により発生された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に拡散させ(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散させ)、この拡散された赤外線を、暖房用の赤外線として、前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放出するための赤外線放出部と、
    を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  6. 「映像などの画面を表示するための画面表示部の表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有する透明な赤外線放出部であって、前記画面表示部のユーザー側に配置され、(前記画面表示部が画面を表示しているとき又は表示していないときに)前記「面」の一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面から)、暖房用の赤外線を、ユーザーの居る方向に向けて放出するための透明な赤外線放出部、を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  7. 請求項6において、
    前記透明な赤外線放出部は、外部の赤外線発生部から供給された赤外線を、前記「面」の一部又は全部に拡散し(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面に拡散し)、この拡散した赤外線を、暖房用の赤外線として、前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放出するための透明な導光板を含むものである、ことを特徴とする、暖房装置。
  8. 請求項6において、
    前記透明な赤外線放出部は、
    前記画面表示部のユーザーに近い側に前記表示面と対向又は接触するように配置され、自らがその一部又は全部から(例えば、シート状又はフィルム状の部材の略全面から)、暖房用の赤外線を発生し、これを前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放射するための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体と、
    前記赤外線放射体と対向又は接触するように配置され、前記赤外線放射体を加熱するための面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な発熱体(透明ヒーター)と、
    を備えている、ことを特徴とする、暖房装置。
  9. 請求項6において、
    前記透明な赤外線放出部は、
    導電性を有しており、外部から供給される電流により自らが発熱し、この発熱により、自らがその一部又は全部から暖房用の赤外線を発生し、これを前記「面」の一部又は全部からユーザーの居る方向に向けて放射するための、面状の(例えば、シート状又はフィルム状の)透明な赤外線放射体、により構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
  10. 画面を表示するための表示装置に備えられた表示パネルのユーザー側に配置され、前記表示パネルに向けて赤外線を放出するための赤外線放出部と、
    「前記表示パネルの表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記表示パネルのユーザー側に前記表示パネルの表示面と対向又は接触するように配置され、前記表示パネルが画面を表示しているとき又は表示していないとき、前記赤外線放出部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部と、
    を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  11. 画像を表示するためのスクリーンのユーザーに近い側又はユーザーと反対側に設置された画像投射部であって前記スクリーンに向けて画像を投射するための画像投射部と、
    前記スクリーンの前面側すなわち前記スクリーンよりユーザーに近い側に配置され、(前記スクリーンに画面が表示されているとき又は表示されていないときに)前記スクリーンに向けて赤外線を放出するための赤外線放出部と、
    「前記スクリーンと略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記スクリーンのユーザー側に前記スクリーンと対向又は接触するように配置され、前記画像投射部から画像が投射されているとき又は投射されていないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に向けて反射させるための反射部と、
    を備えたことを特徴とする、暖房装置。
  12. 画面を表示するための表示パネルと、
    前記表示パネルのユーザーと反対側に配置された、赤外線を放出するための赤外線放出部と、を備え、
    前記表示パネルは、画像を表示しているとき又は画像を表示していないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に透過できるように構成されている、ことを特徴とする、暖房機能付き表示装置。
  13. 画像を表示するためのスクリーンと、
    前記スクリーンの背面側すなわち前記スクリーンのユーザーと反対側から前記スクリーンに向けて画像を投射するための画像投射部と、
    前記スクリーンの背面側すなわち前記スクリーンのユーザーと反対側の位置に設置された、赤外線を放出するための赤外線放出部と、を備え、
    前記スクリーンは、前記表示投射部から画像が投射されているとき又は投射されていないとき、前記赤外線放射部からの赤外線を、暖房用の赤外線として、ユーザーの居る方向に透過させることができるように構成されている、ことを特徴とする、暖房機能付き表示装置。
  14. 画像などの画面を表示するための表示パネルであって、
    赤外線をユーザーの居る方向に向けて反射させるための透明な反射部であって、「前記表示パネルの表示面と略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記表示パネルのユーザー側に前記表示パネルの表示面と対向又は接触するように配置され、前記表示パネルが画面を表示しているとき又は表示していないとき、前記表示パネルのユーザー側に配置された赤外線放出部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に反射できるように構成された透明な反射部、
    を含むことを特徴とする暖房機能付き表示パネル。
  15. 画像などの画面を表示するためのスクリーンであって、
    赤外線をユーザーの居る方向に向けて反射させるための反射部であって、「前記スクリーンと略平行でこれと対向又は接触する『面』」を有しており、前記スクリーンのユーザー側に前記スクリーンと対向又は接触するように配置され、前記スクリーンが画像を表示しているとき又は表示していないとき、前記スクリーンのユーザー側に配置された赤外線放射部からの赤外線を前記「面」の一部又は全部で受けて、それを暖房用の赤外線としてユーザーの居る方向に反射できるように構成された反射部、
    を含むことを特徴とする暖房機能付きスクリーン。
  16. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、前記画面表示部が何らかの画面を表示しているときだけ赤外線を発生、放出又は放射するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
  17. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、赤外線を発生、放出又は放射している場合でも、前記画面表示部が画面の表示を停止したときは、自動的に赤外線の発生、放出又は放射を停止するように構成されている、ことを特徴とする暖房装置。
  18. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    前記の画面表示部、表示パネル又はスクリーンが画面を表示しているかどうかを検知するための画面検知手段と、
    前記画面検知手段からの出力に基づいて前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体による赤外線の「発生、放出又は放射」又はその停止を制御するための制御手段と、
    を備えたことを特徴とする暖房装置。
  19. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    「前記の画面表示部、表示パネル又はスクリーン」又はこれらの画面を視聴するユーザーの周辺の温度を検出するための温度検出手段と、
    前記温度検出手段からの出力に基づいて前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体による赤外線の「発生、放出又は放射」又はその停止を制御するための制御手段と、
    を備えたことを特徴とする暖房装置。
  20. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を近赤外線により無線送信できるリモートコントーラを備え、
    前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、主として遠赤外線をユーザー方向に放出し、近赤外線は全く又はほとんど放出しないように構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
  21. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を電波により無線送信できるリモートコントーラを備え、
    前記赤外線発生部、前記赤外線放出部、又は前記赤外線放射体は、遠赤外線と近赤外線の両方を放出するものである、ことを特徴とする、暖房装置。
  22. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を近赤外線により無線送信できるリモートコントーラを備え、
    前記反射部は、遠赤外線を主として反射し、近赤外線は全く又はほとんど反射させないように構成されている、ことを特徴とする、暖房装置。
  23. 請求項6から15までのいずれかにおいて、
    ユーザーが手元で前記の画面表示部、表示パネル又は画像投射部に対する制御情報を電波により無線送信できるリモートコントーラを備え、
    前記反射部は、遠赤外線と近赤外線の両方を反射するものである、ことを特徴とする、暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3173694B1 (de) * 2015-11-30 2018-06-06 HL Innovation GmbH Vorrichtung für die kombinierte abgabe von wärmestrahlung und licht

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