JP2006071114A - 雪の冷熱を利用する装置 - Google Patents
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- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Abstract
【解決手段】 冬期降雪した雪を屋内又は屋外に貯蔵し、利用時期に雪の潜熱又は顕熱を利用する装置において、冬期積雪上に天然の断熱性を有する素材を撒くことによって積雪層3と断熱性素材(藁又は籾殻等)とからなる積層2からなる積層体1を形成し、同積層中に採熱管4を敷設し、この採熱管4を冷凍機又は温度差発電装置等に接続して、凝縮器の冷却媒体として使用する。
【選択図】 図1
Description
このシステムで、蓄熱槽における熱交換は、浮遊している雪に外気を直接吹き付けて、温度を低下させたり、直射日光の当たる道路面の直下にパイプを通し、その中に雪と水との混在流体を流通させたり、あるいは在来のチラーユニットを用いて熱交換している。
また天然の雪を利用する場合、雪が自然に解けてしまい、そのため施設の断熱効果を高くする必要があり、さらにそのための費用が上乗せされてしまう問題がある。
本発明において、前記積層体の設置位置は、積雪した場所でそのまま積層体を構築してもよく、あるいは積雪した場所から雪室などの室内に積雪を移送して積層体を構築してもよい。
また好ましくは、前記採熱管にブラインを流し、同ブラインを冷却媒体として作動流体を冷却する凝縮器と、同作動流体を他の熱源から熱を吸収して作動流体を蒸発させる蒸発器と、蒸発した作動流体を断熱膨張させて発電機を稼動させる膨張機とを有する温度差発電装置を備える。
また藁、籾殻、木チップ、木くず等の天然の断熱性素材はきわめて断熱効果が良いため、積雪の溶解を極力抑えることができ、積雪をかなり長期に保存できる。また降雨や直射日光からも雪の溶解を防止できるため、冷熱の採取効率を高く維持することができる。
また本発明によれば、雪の冷熱を利用した後、藁、籾殻等は堆肥としても再利用できる。さらに前記積層体は、場所を選ばず、どこにでも設置できるため、屋内外を問わず設置できて、きわめて便利である。
また冷凍機の場合、蒸発器における蒸発温度と凝縮器における凝縮温度との差を小さくすることによって、冷凍機の消費エネルギをさらに低減することができる。
また温度差発電装置の場合、蒸発器における蒸発温度と凝縮器における凝縮温度との差を大きくすることによって、発電量を増大させることができる。本発明の場合、凝縮器の冷却媒体として雪の冷熱を利用することにより、外気を利用する場合に比べて凝縮温度が低温となり、その分より発電量を増大することができる。
図1は、本発明の第1実施例の積層体を示す斜視図、図2は、前記第1実施例において、ブライン配管に接続された冷凍機を示す系統図である。
図2において、冷却された冷媒は、膨張弁7で減圧されて膨張し、その後蒸発器8で周囲から蒸発潜熱を奪って蒸発する。その後冷媒は圧縮機9で圧縮されて、再び凝縮器5で冷却される。なお10は圧縮機9を駆動するモータである。
図3において、図1の積層体1内に敷設されたブライン配管14を流れるブラインは、凝縮器15で、作動流体配管6内を液ポンプ17によって循環される作動流体と熱交換して同作動流体を冷却する。その後作動流体は、蒸発器18に送られ、蒸発器18で図示しない他機器の排熱又はたとえば太陽光から採熱した熱源等他の熱源から熱を吸収して蒸発し、蒸発した作動流体は膨張機19によって断熱膨張されて発電機20を稼動する。
また藁、籾殻等の天然の断熱性素材はきわめて断熱効果が良いため、積雪の溶解を極力抑えることができ、積雪をかなり長期に保存できる。また降雨や直射日光からも雪の溶解を防止できるため、冷熱の採取効率を高く維持することができる。
また本発明によれば、雪の冷熱を利用した後、藁、籾殻等は堆肥としても再利用できる。さらに前記積層体は、場所を選ばず、どこにでも設置できるため、屋内外を問わず設置できて、きわめて便利である。
またさらに第2実施例の場合、凝縮器15の冷却媒体として雪の冷熱を利用することにより、外気を利用する場合に比べて凝縮温度が低温となり、その分より発電量を増大することができる。
図4は、積層体内にブライン配管ではなく、直接作動流体の配管24を敷設した直接採熱方式の装置に適用した第3実施例を示す斜視図である。
図4において、積層体21を多層の藁(又は籾殻)層22及び積雪層23で構成した点は図1の第1実施例を同様であるが、本実施例では直接作動流体配管24を最下層の積雪層23内に敷設し、配管24は図2又は図3に図示される冷凍機又は温度差発電装置の一部を構成する。
この第3実施例においても、前述の第1実施例及び第2実施例と同様の作用効果を奏することができる。
22 藁(又は籾殻)層
23 積雪層
4、14 ブライン配管
5、15 凝縮器
6 冷媒配管
7 膨張弁
8、18 蒸発器
9 圧縮機
10 駆動モータ
16、24 作動流体配管
17 液ポンプ
19 膨張機
20 発電機
Claims (5)
- 冬期降雪した雪を屋内又は屋外に貯蔵し、利用時期に雪の潜熱又は顕熱を利用する装置において、冬期積雪上に天然の断熱性を有する素材を撒くことによって積雪と断熱性素材とからなる積層を形成し、同積層中に雪の冷熱を採取する採熱管を敷設したことを特徴とする雪の冷熱を利用する装置。
- 前記採熱管にブラインを流し、同ブラインを冷却媒体として冷媒を冷却する凝縮器と、同冷媒を減圧して膨張させる膨張弁と、同冷媒を蒸発させて周囲から蒸発潜熱を奪う蒸発器と、蒸発した冷媒を圧縮する圧縮機とを有する冷凍機を備えたことを特徴とする請求項1記載の雪の冷熱を利用する装置。
- 前記採熱管にブラインを流し、同ブラインを冷却媒体として作動流体を冷却する凝縮器と、同作動流体を他の熱源から熱を吸収して作動流体を蒸発させる蒸発器と、蒸発した作動流体を断熱膨張させて発電機を稼動させる膨張機とを有する温度差発電装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の雪の冷熱を利用する装置。
- 前記採熱管に作動流体を流し、同採熱管を凝縮器として使用する冷凍機又は温度差発電装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の雪の冷熱を利用する装置。
- 天然の断熱性を有する前記素材が藁、籾殻、木チップ、木くずであることを特徴とする請求項1記載の雪の冷熱を利用する装置。
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2004
- 2004-08-31 JP JP2004251227A patent/JP2006071114A/ja active Pending
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