JP2006070941A - 自動変速機の油温制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正確に自動変速機のオイルレベルを調整する。
【解決手段】 ECUは、エンジン冷却水温TH(W)を検知するステップ(S100)と、自動変速機の作動油の油温TH(AT)を検知するステップ(S110)と、油温(AT)が調量作業に適した温度範囲の下限値よりも高くなると(S120にてYES)、ラジエーターファンを作動させるように制御するステップ(S130)と、冷却水温TH(W)が低温側しきい値TH(WL)よりも高くなると(S140にてYES)、サーモスタットを閉じるように制御するステップ(S150)と、エンジン冷却水温TH(W)がエンジン冷却水温の上限しきい値TH(WH)以上になると(S160にてYES)、サーモスタットを開くステップ(S170)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に搭載される制御装置に関し、特に、自動変速機を搭載した車両における自動変速機の作動油の油温を制御する技術に関する。
自動車のうち、特に、乗用車には、変速機として自動変速機(AT:Automatic Transmission)を使用したものが多い。自動変速機はトルクコンバータおよび変速機構(歯車等を用いた有段式、ベルト等を用いた無段式を問わない)により構成され、このトルクコンバータおよび変速機構には作動油(オイル)が充填される。オイルの量は、規定の分量より少ないと低温時、コーナリング走行時あるいは登坂時等にオイルポンプがオイルを吸入できずに空気を吸入してしまい、駆動力がカットされる可能性もある。
一方、自動変速機のオイルが多過ぎると高油温時等、膨張によりオイルレベルが上がったときに歯車式変速機構のクラッチドラムなどの回転部材によってオイルが攪拌され、メカニカルロスが増加する上に油温をさらに上昇させ、自動変速機の耐久性を落とすとともに、ブリーザからのオイル吹きにもつながることになる。したがって、オイルの量は常に適正に保つ必要がある。
この自動変速機のオイルは、その温度によって粘度が変わり、また膨張してオイルレベルも変わるものであることから、適正な量に調整するのも油温条件を固定して行なうのがよい。そして通常、自動車の一般的走行で達しやすく、オイルの循環が安定しやすい温度域の70〜80℃程度に対応したレベルで管理している例が多い。また自動車の製造工場では、工数上このような温度まで油温上昇させることが難しいため、検査工程後の測定により得た油温に応じたチェックレベルを別に設定し管理をしている。
このように製造工場においては工数はかかるもののオイルレベルの管理を徹底することができるが、オイルは経年劣化するものであることから、長期に渡って自動車を使用するときには、ディーラー等においてもオイルの交換を行なうことになる。この場合には、オイル温度を的確に把握する手段を持たないため、自動車を実際に走行させ、変速機の内部温度が上昇するのをまってオイルレベルを管理していた。
このための実際の方法は、自動車を所定の条件で走行させた後、たとえば時速60kmで30分間走行させた後にオイル量のチェックするというようにしていた。自動車をこの条件で走行させれば、変速機の内部温度が70〜80℃程度に安定するから、オイルを実際に使用するときの条件に合わせて注入できることになる。しかしながら、このような方法は、車両を走行させるコースを必要とするともに、多くの工数を必要とする。
特開平11−325235号公報(特許文献1)は、このような自動変速機を搭載した自動車において、オイルを注入するとき、適切な分量が簡単に注入できるようにする自動変速機のオイルレベル検出表示方法を開示する。この自動変速機のオイルレベル検出表示方法は、ATコントローラに故障診断システムを搭載した自動車において、ATコントローラに、自動変速機のオイルレベル検出条件が揃っていることの表示出力を発生させる方法であって、自動変速機のオイルレベル検出条件として、少なくともエンジンがアイドリング回転数で回転していること、車両が停車中であることおよび変速セレクトレバーの位置がNレンジあるいはPレンジであることが揃った場合であることを特徴とする。
この自動変速機のオイルレベル検出表示方法によると、ATコントローラのダイアグノーシス端子を短絡すると、自動変速機のオイルレベルを検出してよい場合と適切でない場合とで異なった表示がなされる。この場合、エンジンがアイドリング回転数で回転しており、しかも車両が停車していればオイルは必要なところに行きわたって安定していることになる。したがって実際に走行させるコースを持たないディーラー等において自動変速機用のオイルを交換するときにも、適切な分量のオイル注入ができることになる。
特開平11−325235号公報
しかしながら、特許文献1に開示された自動変速機のオイルレベル検出表示方法におけるオイルレベル検出条件は、エンジンがアイドリング回転数で回転していること、車両が停車中であることおよび変速セレクトレバーの位置がNレンジあるいはPレンジであることでしかない。エンジンの冷却水の放熱器であるラジエーターにATF(Automatic Transmission Fluid)クーラを内蔵している場合や、エンジンの熱を利用したATFウォーマが装着されている場合には、以下に示すような問題がある。
エンジンを始動させてアイドリング時間が経過するにしたがって、エンジンの冷却水の温度は上昇して、予め定められた水温になるとラジエータに冷却水を流し込むサーモスタットが開いて、冷却水がラジエーターに流れ込み、ATFクーラを介して自動変速機のオイルの油温が上昇する。このとき、エンジン冷却水温の上昇が早いと、自動変速機のオイルの油温の上昇が早過ぎる状態になり、オイルレベル調整のための適正範囲である温度範囲内である時間が短すぎて、オイルレベルを調整する時間が足りなくなる場合がある。
また、ATFウォーマが装着されている場合にも、エンジン冷却水温の上昇が早いと、ATFウォーマの作用により、自動変速機のオイルの油温の上昇が早過ぎる状態になり、オイルレベル調整のための適正範囲である温度範囲内である時間が短すぎて、オイルレベルを調整する時間が足りなくなる場合がある。
このようなオイルレベル調整のための適正範囲である温度でないと、オイルレベルが変動して、正確にオイルレベルを調整(作動油であるオイルの調量)することは困難である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、正確に自動変速機のオイルレベルを調整することができる、自動変速機の油温制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の油温制御装置は、車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するために自動変速機の油温を制御する。車両には内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられる。この油温制御装置は、放熱器と内燃機関との間に設けられ、内燃機関で発生した熱が伝達された冷却媒体を放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、作動油の温度が予め定められた温度になると、冷却媒体を放熱器に供給しないように切換手段を制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、自動変速機の作動油の調量作業を行なう場合には、その作業に適した油温(の範囲)があり、自動変速機の作動油は、車両には内燃機関で発生した熱が冷却媒体(冷却水)を介して放熱される放熱器(ラジエーター)に設けられた調整器(ATFクーラ)により調整される。たとえば、車両がピットに入庫して内燃機関(エンジン)をアイドリング状態にして自動変速機の作動油の油温が予め定められた温度範囲の間において作動油の油量が調整される。このようにすると適正に調量することができる。このときに、エンジンの温度上昇が早く自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の下限まで上昇してきたときに、そのままラジエーターにエンジンの冷却水が供給されると、ラジエーター内にエンジンで発生した熱により高温になった冷却水が循環されて、ATFクーラ内の自動変速機の作動油の油温を早く上昇させてしまう。このため、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の上限まで早く上昇してしまい、調量のための十分な時間が確保できない場合がある。このため、このような場合には、制御手段が(エンジンの冷却水の温度が予め定められた以上でない場合には)冷却媒体をラジエーターに供給しないように切換手段(サーモスタット、電磁弁)を制御する。このようにすると、ラジエーターに高温のエンジン冷却水が供給されないので、ATFクーラにより自動変速機の作動油が急に温められることを避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。その結果、正確に自動変速機のオイルレベルを調整することができる、自動変速機の油温制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の油温制御装置は、車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するために自動変速機の油温を制御する。車両には内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、放熱器には、放熱器を冷却するための冷却ファンが設けられる。この油温制御装置は、自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、作動油の温度が予め定められた温度になると、冷却ファンを作動させるように冷却ファンを制御するための制御手段とを含む。
第2の発明によると、たとえば、車両がピットに入庫して内燃機関(エンジン)をアイドリング状態にして自動変速機の作動油の油温が予め定められた温度範囲の間において作動油の油量が調整される。このときに、エンジンの温度上昇が早く自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の下限まで上昇してきたときに、そのままラジエーターの冷却ファンを作動させないと、ラジエーターを循環している冷却水が高温のままになるとともに、ATFクーラが冷却されないので、ATFクーラ内の自動変速機の作動油の油温を早く上昇させてしまう。このため、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の上限まで早く上昇してしまい、調量のための十分な時間が確保できない場合がある。このため、このような場合には、制御手段が(エンジンの冷却水の温度に関わらず)ラジエーターの冷却ファンを作動させるように制御する。このようにすると、ラジエーターでエンジン冷却水が冷却されエンジン冷却水の温度が過度に上昇せず、ATFクーラも冷却されるので、ATFクーラにより自動変速機の作動油が急に温められることを避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。その結果、正確に自動変速機のオイルレベルを調整することができる、自動変速機の油温制御装置を提供することができる。
第3の発明に係る自動変速機の油温制御装置は、車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するために自動変速機の油温を制御する。車両には内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、放熱器には、放熱器を冷却するための冷却ファンが設けられる。この油温制御装置は、放熱器と内燃機関との間に設けられ、内燃機関で発生した熱が伝達された冷却媒体を放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、作動油の温度が予め定められた温度になると、冷却媒体を放熱器に供給しないように切換手段を制御するとともに、冷却ファンを作動させるように冷却ファンを制御するための制御手段とを含む。
第3の発明によると、たとえば、車両がピットに入庫して内燃機関(エンジン)をアイドリング状態にして自動変速機の作動油の油温が予め定められた温度範囲の間において作動油の油量が調整される。このときに、エンジンの温度上昇が早く自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の下限まで上昇してきたときに、そのままラジエーターにエンジンの冷却水が供給されると、ラジエーター内にエンジンで発生した熱により高温になった冷却水が循環されて、ATFクーラ内の自動変速機の作動油の油温を早く上昇させてしまう。また、この温度範囲の下限まで上昇してきたときに、そのままラジエーターの冷却ファンを作動させないと、ラジエーターを循環している冷却水が高温のままになり、ATFクーラ内の自動変速機の作動油の油温を早く上昇させてしまう。このため、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲の上限まで早く上昇してしまい、調量のための十分な時間が確保できない場合がある。このため、このような場合には、(エンジンの冷却水の温度が予め定められた以上でない場合には)冷却媒体をラジエーターに供給しないようにして、(エンジンの冷却水の温度に関わらず)ラジエーターの冷却ファンを作動させるように制御して、ラジエーターに設けられたATFクーラにより自動変速機の作動油が急に温められることを避ける。このようにすると、ラジエーターでエンジン冷却水が冷却されエンジン冷却水の温度が過度に上昇しない、ATFクーラが冷却ファンにより冷却されるので、ATFクーラにより自動変速機の作動油が急に温められることを避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。その結果、正確に自動変速機のオイルレベルを調整することができる、自動変速機の油温制御装置を提供することができる。
第4の発明に係る自動変速機の油温制御装置においては、第2または3の発明の構成に加えて、制御手段は、作動油の温度が、予め定められた温度を含む、作動油の調量作業に適した温度範囲にあるときに、冷却ファンを作動させるように冷却ファンを制御するための手段を含む。
第4の発明によると、作動油の温度が、作動油の調量作業に適した温度範囲に適した温度範囲にあるときに冷却ファンが作動する。冷却ファンの作動/非作動は、作動油を調量する作業者が容易に認知できる。このため、作業者が、容易に、作動油の調量作業に適しているか否かを判断でき、冷却ファンが作動状態になると作業を開始して、冷却ファンが非作動状態になると作業を終了させることができる。
第5の発明に係る自動変速機の油温制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、内燃機関の温度を検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、内燃機関の温度が予め定められた温度以上になるまで冷却媒体を放熱器に供給しないように制御、および、内燃機関の温度に関わらず冷却ファンを作動させるように制御、の少なくともいずれかの制御を実行するための手段を含む。
第5の発明によると、内燃機関(エンジン)の温度を検知して、エンジンの冷却水をラジエーターに供給しないことが許容される温度である限り、ラジエーターに冷却水を供給しないようにしたり、エンジンの温度に関わらず冷却ファンを作動させるようにして、ATFクーラによる自動変速機の作動油の早い温度上昇を避けることができる。
第6の発明に係る自動変速機の油温制御装置においては、第5の発明の構成に加えて、検知手段は、冷却媒体の温度を検知するための手段を含む。
第6の発明によると、内燃機関(エンジン)の冷却媒体(冷却水)の温度を検知することで内燃機関の温度を検知でき、この温度に基づいて、切換手段や冷却ファンを制御できる。
第7の発明に係る自動変速機の油温制御装置においては、第1〜6のいずれかの発明の構成に加えて、調整器は、放熱器であるラジエーターに内蔵されたATFクーラである。
第7の発明によると、ラジエーターに内蔵されたATFクーラにおいて、自動変速機の作動油の調量作業中に、自動変速機の作動油の早い温度上昇を避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。
第8の発明に係る自動変速機の油温制御装置は、車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するために自動変速機の油温を制御する。車両には内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、車両には冷却媒体を用いて自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられる。この油温制御装置は、放熱器と内燃機関との間に設けられ、内燃機関の熱が伝達された冷却媒体を放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、自動変速機の作動油の調量作業の開始を検知するための手段と、作動油の調量作業の開始が検知されると、冷却媒体を放熱器に供給するように切換手段を制御するための制御手段とを含む。
第8の発明によると、たとえば、車両がピットに入庫して内燃機関(エンジン)をアイドリング状態にして自動変速機の作動油の油温が予め定められた温度範囲の間において作動油の油量が調整される。このようにすると適正に調量することができる。この調量作業が開始されると、制御手段が冷却媒体を放熱器(ラジエーター)に供給するように切換手段(サーモスタット、電磁弁)を制御する。このようにすると、ラジエーターに多くの冷却水が循環されてエンジンの温度が下げられ冷却水の温度の上昇も避けられる。エンジンの冷却水と熱交換することにより自動変速機の作動油の油温を上昇させている調温器(たとえばATFウォーマ)により自動変速機の作動油が急に温められることを避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。その結果、正確に自動変速機のオイルレベルを調整することができる、自動変速機の油温制御装置を提供することができる。
第9の発明に係る自動変速機の油温制御装置においては、第8の発明の構成に加えて、調整器は、ATFウォーマである。
第9の発明によると、内燃機関の冷却水と熱交換して自動変速機の作動油を暖めるATFウォーマにおいて、自動変速機の作動油の調量作業中に、自動変速機の作動油の早い温度上昇を避けることができ、自動変速機の作動油の油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置であるECU(Electronic Control Unit)を有するエンジン制御システムについて説明する。
図1に、本実施の形態に係るエンジン制御システムの制御ブロック図を示す。図1に示すように、このエンジン制御システムは、エンジン100と、自動変速機であるトルクコンバータ200および歯車式変速機構300と、これらエンジン100および自動変速機を制御するECU400とから構成される。
エンジン100は、たとえばガソリンエンジンなどの内燃機関であるが、これに限定されずディーゼルエンジンであってもよい。エンジン100は、ガソリンの燃焼熱やピストンの摩擦運動に伴う摩擦熱を冷却するための冷却水がエンジンのシリンダヘッドやシリンダブロックに設けられた冷却水通路を流通されることにより、冷却される。エンジン100の摩擦熱などが熱伝達された冷却水は、ラジエーター供給配管110を通ってATFクーラ内蔵ラジエーター130に供給される。冷却水は、ATFクーラ内蔵ラジエーター130においてラジエーターファン150により放熱され、ラジエーター戻り配管120を通ってエンジン100の冷却水路に戻される。
ATFクーラ内蔵ラジエーター130とエンジン100との間を接続するラジエーター戻り配管120の途中には、サーモスタット(電磁弁機能付き)140が設けられている。このサーモスタット140は、通常であればエンジンの冷却水温が85℃近傍で開いて、エンジン100とATFクーラ内蔵ラジエーター130との間で冷却水の循環を開始させる。このサーモスタット140は、ECU400からの制御信号によりこの温度(85℃)とは関係なく開閉制御が可能である。
ラジエーターファン150は、エンジン100の冷却水温を85℃近傍に維持するために作動され、ATFクーラ内蔵ラジエーター130内の冷却水を放熱させて冷却水の温度を下げる。このラジエーターファン150もECU400からの制御信号によりその作動および停止あるいはさらに加えて回転数制御が可能である。
自動変速機の構成部品であるトルクコンバータ200および歯車式変速機構300においては、自動変速機のオイル(ATF)が循環される。この自動変速機のオイルは、オイルポンプ310によりトルクコンバータ200および歯車式変速機構300の内部に循環されるとともに、ATFクーラ付きラジエーター130に供給され、自動変速機のオイルの温度が調整される。このため、自動変速機300とATFクーラ付きラジエーター130との間には、ATFクーラ供給配管320およびATFクーラ戻り配管330が設けられている。
エンジン100の回転数が回転数センサにより検知されエンジン100の冷却水の温度が温度センサにより検知され、それぞれエンジン回転数NEおよびエンジン冷却水温TH(W)としてECU400に入力される。また、自動変速機のオイルの油温が油温センサにより検知されTH(AT)としてECU400に入力される。
エンジン回転数NEは、自動変速機のオイルの調量作業に適したオイルの温度範囲TH(ATL)<TH(AT)<TH(ATH)において(これらの値の詳細については後述する)、所望のエンジン回転数(目標回転数)を維持することに用いられる。この目標回転数は、エンジン100の暖機状況を示すエンジン冷却水温TH(W)に関わらず、自動変速機のオイルの調量作業に適したオイルの温度範囲に維持することを目的とするための一定の回転数である。このようにすることにより、オイルレベルの安定化およびファーストアイドル等による暖気促進の抑制を図ることができる。
また、エンジン回転数NEは、エンジン100の暖気状態の判断に用いるようにしてもよい。すなわち、エンジン100の回転数(エンジン回転数NE)の変化を検知して、たとえば、エンジン回転数NEが低下したことで、初期暖気運転が終了したことを検知する。
なお、本実施の形態に係る制御装置が適用されるエンジンシステムに接続される自動変速機は、歯車式変速機構300に限定されるものではなく、たとえばベルト式の無段変速機であってもよい。さらに、サーモスタット140の位置はATFクーラ内蔵ラジエーター130からの戻り配管側ではなく、供給配管側に設けられてもよい。
図2を参照して、図1のECU400で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECU400は、エンジン冷却水温TH(W)を検知する。S110にて、ECU400は、自動変速機のオイルの油温TH(AT)を検知する。
S120にて、ECU400は、自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)<自動変速機油温TH(AT)であるか否かを判断する。自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)は、自動変速機のオイルの調量作業に適した温度範囲の下限値に対応している。自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)<自動変速機油温TH(AT)であると(S120にてYES)、処理はS130へ移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS100へ戻される。
S130にて、ECU400は、ラジエーターファン150を停止状態から作動状態に制御する。なお、ラジエーターファン150が作動状態である場合には、引続き作動状態を維持する。
S140にて、ECU400は、エンジン冷却水温TH(W)>エンジン冷却水温低温側しきい値TH(WL)であるか否かを判断する。エンジン冷却水温低温側しきい値TH(WL)は、エンジン100の暖気状態に対応し、ある程度自動変速機のオイルの温度が上昇した場合の温度に対応している。エンジン冷却水温TH(W)>エンジン冷却水温低温側しきい値TH(WL)であると(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS100へ戻される。
S150にて、ECU400は、サーモスタット140の電磁弁機能を用いて、サーモスタット140が作動する温度(85℃:この温度は一例であって、本発明はこの温度に限定されない(以下同じ))とは関係なく、開状態を閉状態に変更するように制御する。サーモスタット140が閉状態である場合にはその状態を維持する。
S160にて、ECU400は、エンジン冷却水温TH(W)≧エンジン冷却水温高温側しきい値TH(WH)であるか否かを判断する。エンジン冷却水温高温側しきい値TH(WH)は、サーモスタット140を閉状態にしてエンジン100の冷却水がATFクーラ付きラジエーター130に供給されない状態でも、エンジン100の温度が過度に上昇しないエンジン冷却水の上限値に対応している。エンジン冷却水温TH(W)>エンジン冷却水温上限しきい値TH(WH)であると(S160にてYES)、処理はS170へ移される。もしそうでないと(S160にてNO)、処理はS160へ戻される。
S170にてECU400は、サーモスタット140を閉状態から開状態になるように制御する。
S180にて、ECU400は、自動変速機油温TH(AT)≧自動変速機油温高温側しきい値TH(ATH)であるか否かを判断する。自動変速機油温高温側しきい値TH(ATH)は、自動変速機のオイルの調量作業に適した温度範囲の上限値に対応している。自動変速機油温TH(AT)≧自動変速機油温高温側しきい値TH(ATH)であると(S180にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S180にてNO)、処理はS160へ移される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るエンジン制御システムの動作であって、自動変速機のオイルの調量作業時の動作について説明する。
たとえば、自動変速機のオイルを調量する車両がピットに入庫してイグニッションキーがスタート位置に回されてエンジン100が始動しアイドリング状態となる。エンジン100の水温TH(W)は、エンジン100が回転している限り上昇を続ける。
エンジン100の冷却水の水温TH(W)が検知され(S100)、自動変速機のオイルの油温TH(AT)が検知される(S110)。
自動変速機油温TH(AT)が自動変速機のオイルの調量作業に適した温度範囲の下限値に対応する自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)に到達すると(S120にてYES)、ラジエーターファン150が作動状態にされる(S130)。また、エンジン100の冷却水温TH(W)が、予め定められたエンジン冷却水温の低温側しきい値TH(WL)よりも高くなると(S140にてYES)、このときサーモスタット140が開いていると、サーモスタット140が閉じられる(S150)。
この状態を図3に示す。自動変速機油温TH(AT)が一点鎖線で示されるオイルレベル調整適正範囲の下限値になるとラジエーターファン150が作動状態とされる。すなわち、オイルレベルの調整域の油温の下限に到達した後には、常にラジエーターファン150を駆動しエンジン100の冷却水の温度上昇を抑えることになる。また、エンジン冷却水温TH(W)がエンジン冷却水温低温側しきい値TH(WL)より高くなったときに、サーモスタット140が開いている場合には閉じられ、エンジン100の機能が許す範囲でサーモスタット140を開かないでATFクーラ周りの水温を低く維持する。
このようにすると、従来に比べて、油温上昇を緩やかにすることにより、オイルレベル調整可能時間を長く維持することができる。すなわち、通常はサーモスタット140が開くとATFクーラ周りの水温が急に上昇して自動変速機のオイルの油温上昇が加速するが、本願発明においては、サーモスタット140が開かないでエンジン100の冷却水をATFクーラ付きラジエータ130に循環させなくてもよい冷却水温を、エンジン冷却水温が越えると(S160にてYES)、サーモスタット140を開き、ATFクーラ内蔵ラジエーター130を冷却して、ATFクーラを冷却するとともに、エンジン100の冷却水の温度の上昇を抑え、ATFクーラ周りの冷却水の温度の急上昇を抑制している。
さらに自動変速機のオイルの油温が上昇し、自動変速機油温TH(AT)が、オイルレベル調整範囲の上限温度に対応する自動変速機油温高温側しきい値TH(ATH)以上になると自動変速機の調量作業を終了させる。
以上のようにして本実施の形態に係るエンジン制御システムによると、エンジン冷却水温が低い場合であっても常にラジエーターファンを駆動しエンジン冷却水温の上昇を抑える。また、エンジン冷却水をラジエーターに循環させなくてもよい範囲で、サーモスタットを開かないで、エンジン冷却水をラジエーターに供給することなくATFクーラ周りのエンジン冷却水の水温が低くなるように維持する。このようにすると、通常はサーモスタットが開くとATFクーラ周りの水温が急上昇しオイルの油温上昇が加速するが、冷却水がラジエーターに循環させられないので油温上昇が緩やかになり自動変速機のオイルの調量作業(オイルレベル調整作業)に適正な温度範囲に維持できる時間が長くなる。
なお、本実施の形態においては、ラジエーターファンおよびサーモスタットの双方を制御するようにしたが、いずれか一方を制御するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係るエンジン制御システムについて説明する。
図4に、本実施の形態に係るエンジン制御システムの制御ブロック図を示す。なお、図4に示す制御ブロック図の中で、前述の図1に示した制御ブロック図と同じ構成については同じ参照符号を付してある。それらについての機能も同じである。したがって、それられについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図4に示すように、本実施の形態に係るエンジン制御システムは、前述のATFクーラ内蔵ラジエーター130に代えて、ラジエーター132を含む。ラジエーター132には、ATFクーラが内蔵されていない。
一方、エンジン100の冷却水を用いて、自動変速機のオイルを温めるATFウォーマ500が装着されている。ATFウォーマ500にはエンジン100からATFウォーマ供給配管510を介して冷却水が供給され、ATFウォーマ500に供給された冷却水はATFウォーマ戻り配管520を介してエンジン100に戻される。また、自動変速機側からは、ATFウォーマ供給配管530を介してATFウォーマ500に自動変速機のオイルが供給され、ATFウォーマ500からATFウォーマ戻り配管540を介して自動変速機にオイルが戻される。
このATFウォーマは、車両が通常運転されている場合、エンジン100の冷却水の熱量を用いて、自動変速機のオイルの油温を早期に上昇させるためのものである。
図4に示すような、ATFクーラではなく、ATFウォーマを装備したエンジン制御システムにおいては、前述の第1の実施の形態に係る制御に代えて、自動変速機のオイルの調量作業が開始されたことを検知して、それに対応してサーモスタット140を開くようにする。このようにすると、たとえば車両が、ピットに入庫してエンジンをアイドリング状態にして自動変速機のオイルの調量作業が行なわれる際に、ラジエーター132に多くの冷却水が循環されてエンジン100の温度が下げられ冷却水の温度の上昇も避けることができる。
エンジン100の冷却水と熱交換することにより自動変速機のオイルの油温を上昇させているATFウォーマ500においては、自動変速機のオイルが急に温められることを避けることができ、自動変速機のオイルの油温が調量作業に適した温度範囲である時間を長く維持することができる。
なお、第2の実施の形態においては、さらにエンジン100の冷却水の温度上昇を低減させるためラジエーターファン150を作動させるように制御するようにしてもよい。
また、自動変速機油温TH(AT)が自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)まで早急に到達するように、エンジン100の暖機運転を早急に行なうようにすると、調量作業を速やかに開始することができる。
このような処理を実行するためのフローチャートの一例を図5に示す。このフローチャートは、図4のECU400で実行されるプログラムの制御構造を示す。この図5に示すフローチャートは、図2のフローチャートと同じ処理を異なる順序で行なうものである。特に、サーモスタット140の開閉処理についての順序が異なる。なお、図5と図2とで同じ処理には同じステップ番号を付している。したがって、ここでの詳細な説明は繰り返さない。なお、図5のS140は、極低温時の始動における、自動変速機油温TH(AT)が自動変速機油温低温側しきい値TH(ATL)まで早急に到達するためのものである。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態に係るエンジン制御システムについて説明する。
本実施の形態に係るエンジン制御システムにおいては、自動変速機のオイルの温度TH(AT)が、調量作業に適した温度範囲にあるときのみ、ラジエーターファン150を作動させる。
この状態を図6に示す。自動変速機油温TH(AT)が一点鎖線で示されるオイルレベル調整適正範囲の下限値になるとラジエーターファン150が作動状態とされる。すなわち、オイルレベルの調整域の油温の下限に到達した後には、常にラジエーターファン150を駆動しエンジン100の冷却水の温度上昇を抑えることになる。自動変速機油温TH(AT)が一点鎖線で示されるオイルレベル調整適正範囲の上限値になるとラジエーターファン150が非作動状態とされる。すなわち、オイルレベルの調整域の油温の上限に到達した後には、ラジエーターファン150を停止する。すなわち、ラジエーターファン150を自動変速機のオイルの調量作業に適しているときにのみ作動させる。
このようにすると、たとえば整備対象の車両をリフトアップしているとき等で、作業者が車両外にいるときであっても、ラジエーターファン150の作動音を認知できるので、自動変速機油温TH(AT)がオイルレベル調整適正範囲であることを容易に知ることができる。また、自動変速機油温TH(AT)が一点鎖線で示されるオイルレベル調整適正範囲の下限値になるまでは、ラジエーターファン150が非作動状態であるので、自動変速機油温TH(AT)を速やかに上昇させることができ、調量作業の開始までの待ち時間を短くできる。さらに、自動変速機油温TH(AT)が一点鎖線で示されるオイルレベル調整適正範囲の上限値になると、ラジエーターファン150を非作動状態にするので、無駄な電力消費がなくなる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係るエンジン制御システムの制御ブロック図である。 図1のECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 エンジン制御システムにおけるタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るエンジン制御システムの制御ブロック図である。 図4のECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るエンジン制御システムにおけるタイムチャートである。
符号の説明
100 エンジン、110 ラジエーター供給配管、120 ラジエーター戻り配管、130 ATFクーラ内蔵ラジエーター、132 ラジエーター、140 サーモスタット(電磁弁機能付き)、150 ラジエーターファン、200 トルクコンバータ、300 歯車式変速機構、310 オイルポンプ、320 ATFクーラ供給配管、330 ATFクーラ戻り配管、400 ECU、500 ATFウォーマ、510,530 ATFウォーマ供給配管、520,540 ATFウォーマ戻り配管。

Claims (9)

  1. 車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するための自動変速機の油温制御装置であって、前記車両には前記内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、前記放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、
    前記放熱器と前記内燃機関との間に設けられ、前記内燃機関で発生した熱が伝達された冷却媒体を前記放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、
    前記自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、
    前記作動油の温度が予め定められた温度になると、前記冷却媒体を前記放熱器に供給しないように前記切換手段を制御するための制御手段とを含む、自動変速機の油温制御装置。
  2. 車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するための自動変速機の油温制御装置であって、前記車両には前記内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、前記放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、前記放熱器には、前記放熱器を冷却するための冷却ファンが設けられ、
    前記自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、
    前記作動油の温度が予め定められた温度になると、前記冷却ファンを作動させるように前記冷却ファンを制御するための制御手段とを含む、自動変速機の油温制御装置。
  3. 車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するための自動変速機の油温制御装置であって、前記車両には前記内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、前記放熱器には自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、前記放熱器には、前記放熱器を冷却するための冷却ファンが設けられ、
    前記放熱器と前記内燃機関との間に設けられ、前記内燃機関で発生した熱が伝達された冷却媒体を前記放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、
    前記自動変速機の作動油の温度を検知するための手段と、
    前記作動油の温度が予め定められた温度になると、前記冷却媒体を前記放熱器に供給しないように前記切換手段を制御するとともに、前記冷却ファンを作動させるように前記冷却ファンを制御するための制御手段とを含む、自動変速機の油温制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記作動油の温度が、前記予め定められた温度を含む、前記作動油の調量作業に適した温度範囲にあるときに、前記冷却ファンを作動させるように前記冷却ファンを制御するための手段を含む、請求項2または3に記載の自動変速機の油温制御装置。
  5. 前記油温制御装置は、前記内燃機関の温度を検知するための検知手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記内燃機関の温度が予め定められた温度以上になるまで前記冷却媒体を前記放熱器に供給しないように制御、および、前記内燃機関の温度に関わらず前記冷却ファンを作動させるように制御、の少なくともいずれかの制御を実行するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の自動変速機の油温制御装置。
  6. 前記検知手段は、前記冷却媒体の温度を検知するための手段を含む、請求項5に記載の自動変速機の油温制御装置。
  7. 前記調整器は、前記放熱器であるラジエーターに内蔵されたATFクーラである、請求項1〜6のいずれかに記載の自動変速機の油温制御装置。
  8. 車両に搭載された内燃機関の出力を駆動輪に伝達する自動変速機の作動油の調量作業に適した油温を実現するための自動変速機の油温制御装置であって、前記車両には前記内燃機関で発生した熱が冷却媒体を介して放熱される放熱器が設けられ、前記車両には前記冷却媒体を用いて自動変速機の作動油の温度を調整する調整器が設けられ、
    前記放熱器と前記内燃機関との間に設けられ、前記内燃機関の熱が伝達された冷却媒体を前記放熱器に供給するか否かを切り換えるための切換手段と、
    前記自動変速機の作動油の調量作業の開始を検知するための手段と、
    前記作動油の調量作業の開始が検知されると、前記冷却媒体を前記放熱器に供給するように前記切換手段を制御するための制御手段とを含む、自動変速機の油温制御装置。
  9. 前記調整器は、ATFウォーマである、請求項8に記載の自動変速機の油温制御装置。
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