JP2006068838A - 砥石ガード装置 - Google Patents

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Hisanobu Kobayashi
久修 小林
Yoshio Wakazono
賀生 若園
Masashi Yoritsune
昌史 頼経
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Abstract

【課題】両持ち支持された砥石車を備える研削盤においても、簡単に砥石交換が可能である砥石ガード装置の提供を課題とする。
【解決手段】砥石ガード装置23は、砥石台に固定された固定カバー部24と、固定カバー部24に回転可能に取り付けられ、砥石車Gの上方を覆う可動カバー部25とから構成される。従って、可動カバー部25は、砥石車Gの端面に貫通された砥石軸20と干渉することなく砥石車Gの上方に開放させることができ、容易に砥石車Gを交換できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、砥石ガード装置に関し、特に、研削盤において両持ち支持された砥石車を覆う砥石ガード装置に関するものである。
従来より、工作物を研削加工する研削盤に用いられる砥石車は、図6(a)に示すように、砥石ガード50によって覆われていることが一般的である。砥石ガード50は、例えば、固定カバー部51と可動カバー部52とから構成されており、可動カバー部52は、固定カバー部51に対して、ヒンジ53により回動自在に連結されている。なお、砥石車Gは、第一回転軸54に軸承されている。
クーラント液や研削加工時に工作物より発生する切屑などは、固定カバー部51及び可動カバー部52から構成される砥石ガード50によって遮断され、外部に飛散しない構成となっている。そして、度重なる研削加工により、砥石車Gが磨耗し、交換が必要になった場合には、可動カバー部52が矢印aの方向に持ち上げられ、砥石車Gが回転軸54から取り外され、交換される。
ところで、図6(a)において、砥石車Gは、回転軸54によって片端のみを支持(いわゆる、片持ち支持)される構成を示したが、図6(b)に示すように、第二回転軸55を用いて、両端側から支持(いわゆる、両持ち支持)することも行われている。両端側から支持することにより、砥石車Gの支持剛性が向上し、砥石車Gの回転数を上昇させることができ、所定の周速を得るために必要な砥石車Gの直径を小さくすることが可能となる。従って、コンパクトな構成で高速の研削加工が可能となり、また、砥石車Gの可搬性が向上することで、交換作業にかかる作業者の負担も軽減できる。
以上の従来技術は、当業者において当然として行われているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を知見していない。
しかし、両端側から砥石車Gを支持する場合においては、第二回転軸55(図6(b)参照)が存在することにより、仮に図6(a)に示すような可動カバー部52を設けたとしても、可動カバー部52が回転開閉する方向に第二回転軸55が存在するため、第二回転軸55と可動カバー部52とが干渉してしまい、可動カバー部52を開放することができない。従って、従来の両持ち支持の砥石車Gに対する砥石ガード50においては、図6(b)に示すように、固定カバー部51のみで砥石ガード50を構成していた。従って、砥石車Gを交換する際には、固定カバー部51を分解して、砥石台より取り外し、交換が終了した際には、再度砥石台に取り付けて組みなおす必要が生じていた。従って、非常に手間がかかり、作業者にとって大きな負担となっていた。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、両持ち支持された砥石車を備える研削盤においても、簡単に砥石交換が可能である砥石ガード装置の提供を課題とするものである。
本発明にかかる砥石ガード装置は、「砥石台に対して両持ち支持された砥石車を覆う砥石ガード装置において、前記砥石台に対して固定され、前記砥石車を側方から覆う固定カバー部と、該固定カバー部に対し回転軸を中心に回転開閉可能に取付けられ、前記砥石車を上方から覆う可動カバー部とを具備する」ものである。
ここで、固定カバー部は、砥石車の端面及び周面の側方の一部のみを覆うものであってもよいが、端面及び周面の側方全体を覆うものであれば、クーラント液や切屑の飛散を効果的に遮断するので、より好ましい。なお、砥石車の端面の側方全体を覆う場合においては、固定カバー部に、砥石車と砥石車を支持する砥石軸との連結部に対して、連結操作を容易にするための切欠部を設けることが、より好ましい。
本発明によれば、可動カバー部は、固定カバー部に対して回転開閉可能に取り付けられ、さらに、上方から砥石車を覆うものである。従って、砥石車を交換する場合は、可動カバー部を砥石車の上方に回転させることで、砥石車の端面から側方に延出されている砥石軸に干渉させることなく可動カバー部を開放させることができる。また、可動カバー部が上方に開放されることにより、砥石車を砥石軸の径方向に引き出すことができるため、砥石車の端面から側方に延出されている砥石軸と砥石車とが干渉することも無く、容易に砥石車を交換することが可能となる。
本発明にかかる砥石ガード装置において、「前記固定カバー部に対して着脱可能に取付けられ、該固定カバー部との協働によって前記砥石車を側方から覆う着脱カバー部をさらに備える」ようにしてもよい。
これによると、砥石車の側方には、砥石台に固定された固定カバー部に加え、さらに固定カバー部に着脱可能に取り付けられた着脱カバー部も備えているため、砥石車の交換時に、容易に砥石車の取り出し口を広げることができる。従って、砥石車の交換作業をさらに簡便にすることができる。
また、本発明にかかる砥石ガード装置において、「クーラント供給装置または潤滑液供給装置から供給されるクーラントまたは潤滑液を前記砥石車に噴射するノズルと、該ノズルを前記可動カバー部に固定させるブラケットとをさらに具備する」ようにしてもよい。
ところで、従来、両持ち支持された砥石車に対してクーラントや潤滑液を噴射するノズルは、固定カバー部に連結固定されていた。従って、砥石車の交換作業時に固定カバー部を分解し、砥石車を取り出す際は、ノズルも固定カバー部と一緒に取り外す必要があり、ノズルの根元に連結されているホースの取りまわしなどが非常に手間を要するものであった。さらに、交換作業終了後は、再度元の位置へとノズルを固定させる必要が生じることに加え、ノズルの噴射口が正確に元の位置に戻るよう調整する必要が生じ、作業効率を著しく悪化させるという問題があった。
本発明は、この問題に鑑み、クーラント液または潤滑液を噴射するノズルを、ブラケットを介して可動カバー部に固定する構成とした。これによれば、砥石車の交換時に可動カバー部を開放させると、それに伴い、ノズルも、砥石車の交換に邪魔にならない位置まで同時に移動される。そして、交換作業終了後、可動カバー部を閉じ、交換前の所定の位置まで戻すと、それに伴いノズルも交換前の位置まで戻されるため、ノズルを取り外す手間を省くことができることに加え、作業終了後の調整作業も削減することができる。
本発明にかかる砥石ガード装置は、「砥石台に対して両持ち支持された砥石車を覆う砥石ガード装置において、前記砥石台に対して固定され、前記砥石車における一方の端面の全域、他方の端面の下側部分、及び周面を、側方から覆う固定カバー部と、該固定カバー部に対し回転軸を中心に回転開閉可能に取付けられ、前記砥石車の周面を上方から覆う可動カバー部と、前記固定カバー部に対して着脱可能に取付けられ、前記砥石車における前記他方の端面の上側部分を側方から覆う着脱カバー部と、クーラント供給装置または潤滑液供給装置から供給されるクーラントまたは潤滑液を前記砥石車に噴射するノズルと、該ノズルを前記可動カバー部に固定させるブラケットとを具備する」ものである。
本発明によれば、砥石台に対して固定された固定カバー部は、砥石車の一方の端面の全域、他方の端面の下側部分、及び周面を、砥石車の側方から覆うものである。従って、砥石車の端面及び周面の一部のみを覆う場合に比べて、砥石車の周囲をより広く覆う構成であるため、クーラントや切屑の飛散を効果的に遮断することができる。そして、砥石車の周面を上方から覆う可動カバー部を、固定カバー部に対して回転開閉可能に取り付けることにより、砥石車を交換する場合において、砥石車の端面の側方に延出されている砥石軸に干渉させることなく、可動カバー部を砥石車の上方に開放させることができる。また、可動カバー部が上方に開放されることにより、砥石車を上方に(すなわち、砥石軸の径方向に)引き出して取り出すことができる。従って、砥石車と砥石軸とが干渉することもないため、容易に砥石車を交換することが可能となる。さらに、クーラントや潤滑液を砥石車に噴射するノズルは、可動カバー部にブラケットを介して固定される構成であるため、砥石車の交換に際してノズルが砥石車に干渉する恐れが無くなる。従って、カバー部より取り外す必要がなく、ホースの取り回しが容易であることに加え、交換作業終了後のノズル位置の再調整の必要もなくなるため、作業効率を著しく向上させることができる。また、砥石車の他方の端面の上側部分のみを覆うカバー部を、着脱可能な着脱カバー部とすることで、砥石車の端面の全域を覆うカバー部を取り外す場合に比べ、比較的簡単な着脱操作によって着脱カバー部を取り外し、砥石車の取り出し口を広げることができる。従って、着脱カバー部の取り外し作業を簡便化し、かつ砥石車の交換作業にかかる作業者の負担を軽減することも可能となる。
このように、本発明の砥石ガード装置によれば、固定カバー部に対して回転開閉可能に取り付けられ、さらに、上方から砥石車を覆う可動カバー部を備えることにより、両持ち支持された砥石車を備える研削盤においても、固定カバー部の側方に位置する砥石軸に干渉させることなく、自由に可動カバー部を開閉させることができる。従って、砥石交換の度に固定カバー部を砥石台より分解させて取り外す必要がなく、可動カバー部を開閉するだけで砥石車を取り出すことが可能となる。これにより、砥石交換における作業者の負担を大幅に軽減することができる。
以下、本発明の一実施形態である砥石ガード装置について、図1乃至図5に基づき説明する。図1及び図2は円筒研削盤の構成を示す平面図及び側面図であり、図3は本発明の砥石ガード装置の模式図であり、図4、図5は本発明の砥石ガード装置の構成を示す左側面図、及び右側面図である。
まず、図1及び図2を基に、本発明の砥石ガード装置が適用されている円筒研削盤1(以下、研削盤1という)について説明する。なお、本実施形態では、研削盤1として、ワークWを支持するワークテーブル2、及び砥石台本体3を備えた研削盤1を例示するが、説明の便宜上、研削盤1の全体構成に係る位置関係を、研削盤1に臨む使用者(図1において下側、図2において左側に立つ)から見た状態として説明する。すなわち、使用者から見て、手前側を「前」、奧側を「後」、右側を「右」、左側を「左」として説明する。
研削盤1は、コンピュータ数値制御装置(CNC)により全体の駆動が制御されるものであり、主に、ワークテーブル2、ワークテーブル2に対向して配置される砥石台本体3、及びワークテーブル2と砥石台本体3とを載置する基台部分であるベッド4から構成される。
一対のワークテーブル6は、ベッド4上の前部側に載置されており、それぞれのワークテーブル6には主軸台2が備えられている。それぞれの主軸台2は、ワークWの端部を支持する主軸5と、主軸5を回転させるための駆動手段6とを具備している。ワークWは、駆動手段6によって主軸5が回転させられることにより、主軸5と共に回転させられる。なお、主軸5の軸方向(すなわち左右方向)をZ軸、主軸5の径方向(すなわち前後方向)をX軸とする。
ベッド4の後部側上面には、Z軸方向に延びる一対のZ軸レール7が設けられ、このZ軸レール7上をZ軸方向に移動可能にサドル300が載置されている。サドル300の上面には、X軸方向に延びる一対のX軸レール8が設けられ、このX軸レール8上をX軸方向に移動可能に砥石台本体3が載置されている。砥石台本体3は、砥石車Gを回転駆動させるための回転駆動手段9と、砥石軸ユニット10とを備えている。なお、図示はしていないが、Z軸レール7間及びX軸レール8間にはそれぞれリニアモータのマグネットが備えられ、サドル300及び砥石台本体3の下面にはそれぞれコイルが備えられている。そして、これらマグネット及びコイルによりリニアモータが構成され、このリニアモータによりサドル300のZ軸方向、砥石台本体3のX軸方向への移動が駆動されるようになっている。
回転駆動手段9は、モータ等から成る。また、回転駆動手段9の回転軸11の先端には、駆動プーリ12が固定されており、その回転軸11と共に駆動プーリ12が回転するようになっている。
砥石軸ユニット10は、砥石車Gの軸方向両側に延出し、砥石車Gを着脱可能に固定する砥石軸20と、砥石軸20を回転可能に支持し砥石車Gの軸方向両側に配置される一対の軸受40と、砥石軸20に回転駆動手段9からの回転力を伝達させる回転力伝達手段としての砥石軸駆動プーリ15と、一対の軸受40を所定間隔で保持するユニット基台16とを備えている。
砥石軸駆動プーリ15は、砥石軸20の一端部に固定されており、この砥石軸駆動プーリ15と回転駆動手段9の駆動プーリ12とにベルト17を巻き掛けることで回転駆動手段9からの回転力が砥石軸20に伝達され、回転するようになっている。
砥石軸ユニット10の砥石軸20は、図3に示すように、一端部に砥石車Gを固定するフランジ部21を有した第一砥石軸13と、第一砥石軸13の一端部と連結可能な第二砥石軸14と、第一砥石軸13と第二砥石軸14とを連結・分離させるための連結手段22とから構成されており、第一砥石軸13及び第二砥石軸14は、夫々軸受40によってユニット基台16に回転可能に支持されている。
第一砥石軸13は、軸受40によってその軸方向に移動不能に支持されている。第二砥石軸14は、第一砥石軸13と連結する側とは反対側に、その軸方向にガイドさせるためのガイド手段(図示しない)が設けられており、軸方向に移動できるようになっている。
第一砥石軸13と第二砥石軸14とは、連結手段22によって互いに連結されている。そして、第一砥石軸13のフランジ部21と砥石車Gとは、ボルト39によって連結されている。
なお、図2に示すように、砥石台本体3は、基盤18から前方に迫出された迫出し部19を有しており、この迫出し部19の前面に砥石軸ユニット10が取り付けられている。よって、砥石車Gは、砥石台3の前方に大きく迫出した状態、所謂「オーバーハングした状態」となっている。
次に、本発明の実施形態における砥石ガード装置23について、図3乃至図5に基づき説明する。砥石ガード装置23は、主に、ユニット基台16に固定された固定カバー部24、固定カバー部24に開閉可能に取り付けられた可動カバー部25、及び固定カバー部24に着脱可能に取り付けられた着脱カバー部26から構成されている。なお、固定カバー部24、可動カバー部25、及び着脱カバー部26の材質としては、特に限定されるものではないが、例えば金属やプラスチック、セラミックスなどが適用される。
固定カバー部24は、図4及び図5に詳細に示すように、第一固定カバー部41、第二固定カバー部42、及び第三固定カバー部43から構成されている。第一固定カバー部41は、砥石車Gが第一砥石軸13によって支持されている側の端面T1(図3参照)全域を覆うものである。略直方形状を呈しており、中央付近に、第一砥石軸13を貫通させるための略円形の切欠部27が設けられ、図示しないネジ部材によって第三固定カバー部43に固定されている。第二固定カバー部42は、砥石車Gが第二砥石軸14によって支持されている側の端面T2(図3参照)の下側部分を覆うものである。第二固定カバー部42の上側部分には、略半円弧状に切り欠かれた切欠部28が備えられ、図示しないネジ部材によって第三固定カバー部43に固定されている。第三固定カバー部43は、砥石車Gの周面を、研削点(ワークWと砥石車Gとの接触点)の反対側の側方から覆うものである。砥石車Gの外郭形状に沿わせた断面略円弧状を呈しており、第一固定カバー部41及び第二固定カバー部42との接合部には、第一砥石軸13及び第二砥石軸14の軸方向に延出されたフランジ部44,45が設けられている。
また、固定カバー部24の下側部分には、遮断板35が溶接固定されている。遮断板35は、板状の部材であり、砥石車Gと干渉しない位置に傾斜して配置されている。研削加工作業時に、研削点において発生する火花は、遮断板35によって遮断され、他の部材に飛散して損傷を与えることが無いように構成されている。
可動カバー部25は、砥石車Gの周面を上方から覆うものであり、略直方形状の板状部材である。第三固定カバー部43と接する側の端部には、ヒンジ29が備えられ、これに対向する側の端部との略中間点には、第一固定カバー部41及び着脱カバー部26に対して固定させるための締結部材としてネジ46が夫々備えられている。可動カバー部25は、ヒンジ29によって、第三固定カバー部43に対して回転開閉可能に取り付けられており、ヒンジ29を中心にして可動カバー部25を回動させ、砥石車Gの上方を開放させることが可能となっている。また、砥石車Gの交換作業時以外は、可動カバー部25は、ネジ46によって、着脱カバー部26及び第一固定カバー部41に対して固定されている。なお、本例のヒンジ29は、本発明の回転軸に相当している。
可動カバー部25の周面T4側の端部には、ブラケット30を介してノズル31,50が取り付けられている。ブラケット30は、可動カバー部25の上方且つ可動カバー部25と対向する位置に設けられた第一部位36と、第一部位36から研削点に向かって垂下された第二部位37とで形成される略L字形状の固定金具である。ノズル31は、根元38にホース(図示しない)が接続され、クーラント供給装置K(図3参照)から供給されたクーラントを内部に導入し、噴射口32よりワークWへとクーラントを噴射する構成である。また、ノズル50は、根元にホース(図示しない)が接続され、図示しない潤滑液供給装置から供給されたミスト状の潤滑液を砥石車Gの砥石面に直角に噴霧し、砥石面に貼りついたミスト状の潤滑液を研削点へ供給するものである。ホースは、樹脂などから形成され可撓性を有していることが好ましい。
着脱カバー部26は、砥石車Gの端面T2側の上側部分を、側方より覆うものである。そして、ネジ33及びネジ46によって、第三カバー部43及び可動カバー部25に夫々着脱可能に固定されている。また、着脱カバー部26の下側部分、すなわち第二固定カバー部42の切欠部28と対向する部位には、半円弧状の切欠部34が備えられており、切欠部28と切欠部34とで略円形の切欠部S(図4参照)を構成している。この切欠部Sが設けられていることにより、作業者は、着脱カバー部26または第三固定カバー部43を取り外すことなく、砥石車Gと第二砥石軸14とを分離することが可能となり、砥石交換作業における作業効率性を向上させている。
続いて、本発明の砥石ガード装置23を用いた場合における砥石交換の方法について説明する。まず、ネジ46を緩めて、可動カバー部25と、第一固定カバー部41及び着脱カバー部26との固定状態を解除する。そして、図4の矢印aに示すように、ヒンジ29を中心にして可動カバー部25を反時計回りに回転させ、砥石車Gの上方を開放する。ノズル31は、可動カバー部25とともに回転し、図4の二点鎖線に示すように、砥石車Gの交換に必要な角度まで移動される。なお、図示はしないが、可動カバー部25の周面T3側の端部にはストッパー部材が設けられており、開放した可動カバー部25は二点鎖線の位置で保持される。
次に、ネジ33を緩めて、固定カバー部24より着脱カバー部26を取り外す。これにより、砥石車Gの取り出し口が広がり、交換作業がより容易になる。
次に、連結手段22による第一砥石軸13と第二砥石軸14との連結を解除する。ここで、連結手段22としては、第一砥石軸13と第二砥石軸14とを連結・分離することが可能な構成であれば、特に限定されるものではないが、本例では、以下の構成を適用している。すなわち、第二砥石軸14の直径方向に横断して穿設されているレンチ穴47にレンチの先端を挿入し、第二砥石軸14に内蔵されている操作ピン48を回転させ、第一砥石軸13と第二砥石軸14との連結部より操作ピン48を待避させ、連結状態を解除する。
続いて、ボルト39を緩めて取り外し、第一砥石軸13のフランジ部21と砥石車Gとの固定状態を解除する。そして、第二砥石軸14を第一砥石軸13から遠ざかる方向(図3矢印b)にガイドさせることで、第一砥石軸13と第二砥石軸14との間に所定の隙間を形成し、その隙間を通して、砥石車Gを上方に引き出す。ここで、第一砥石軸13と第二砥石軸14との間に形成した所定の隙間は、砥石車Gに対して第二砥石軸側(すなわち、端面T2側)に形成されている。そして、砥石車Gの端面T2側の上部を覆うカバー部を、着脱カバー部25とし、この着脱カバー部26を取り外していることによって、端面T2側に形成された所定の隙間から砥石車Gを引き出す際の、砥石車Gの取り出し口が広がっている構成である。従って、より簡単に砥石車Gを引き出すことができる。
新たな砥石車Gを第一砥石軸13と第二砥石軸14との間に挿入し、第二砥石軸14を第一砥石軸13に近づけ、連結手段22によって第一砥石軸13と第二砥石軸14とを連結する。そして、ボルト39によって、第一砥石軸13のフランジ部21と砥石車Gとを固定する。これにより、新たな砥石車Gがセットされる。
続いて、着脱カバー部26を固定カバー部24に取り付ける。より詳しくは、着脱カバー部26を、第二固定カバー部42と第三固定カバー部43とに係合させ、ネジ33によって、第三固定カバー部43に固定する。そして、可動カバー部25を、ヒンジ29を中心に時計回りに回転させ、砥石車Gの上方を閉じ、ネジ46を締結することで可動カバー部25と、第一固定カバー部41及び着脱カバー部26とを固定する。このとき、ノズル31,50は、ブラケット30によって可動カバー部25に固定されているので、可動カバー部25が交換作業以前の位置に戻るのに従って、ノズル31,50の位置も一緒に移動され、元の位置まで戻る。また、ノズル31,50の根元38に装着されているホース(図示しない)は、可撓性であるため、可動カバー部25の開閉動作に伴って撓み、可動カバー部25の開閉動作に干渉しない。従って、ホースやノズル31,50を着脱することなく、砥石車Gを交換することが可能である。
以上のように、上記の砥石ガード装置23によれば、砥石車Gの上方を覆うカバー部は、固定カバー部24に対して回転開閉可能に取り付けられ、砥石車Gの上方を開放させる可動カバー部25である構成のため、可動カバー部25を砥石車Gの上方で回転させることで、砥石車Gの端面T2から延出されている第二砥石軸14に干渉させることなく可動カバー部25を開放させることができる。従って、砥石車Gの交換作業において、砥石台16より分離させることなく可動カバー部25を回転させて砥石車Gの上方を開放することができ、また、分離の必要が無いことにより作業終了後に組みなおす手間も削減できる。さらに、砥石車Gを取り出す場合において、砥石車Gの上方が開放されることにより、砥石車Gを第二砥石軸14の径方向(すなわち砥石車Gの上方)に引き出して取り出すことができ、これにより砥石車Gと、砥石車Gの端面T2から延出されている第二砥石軸14とが干渉することもないため、容易に砥石車Gを引き出すことが可能となる。
特に、上記実施形態の砥石ガード装置23によれば、クーラントや潤滑液を噴射するノズル31,50を、可動カバー部25に対して固定する構成であるため、砥石交換作業において、ノズル31を砥石ガード装置23より分離させる必要がなく、可動カバー部25を開放するだけで、可動カバー部25と一体的に砥石車Gに干渉しない位置へと移動させることができる。また、交換作業終了後も、可動カバー部25を閉じると、それに伴いノズル31,50も元の位置へと戻るため、ホースの取り回しや着脱が不要であることに加え、ノズル31,50の再調整の必要も無くなり、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
さらに、上記実施形態の砥石ガード装置23によれば、固定カバー部24の一部を着脱可能な着脱カバー部26とする構成であり、さらに、着脱カバー部26は、軸方向に移動することが可能な第二砥石軸14が連結される側の端面T2側に設けられる構成である。従って、着脱カバー部26を取り外すことによって、端面T2側に形成された第一砥石軸13と第二砥石軸14との所定の隙間から、砥石車Gを取り出す際に、砥石車Gの取り出し口が広がる構成のため、より容易に砥石車Gを取り出すことが可能となる。また、砥石車Gの端面T2側を覆うカバー部の上側部分のみを着脱する構成により、例えば端面T1側を覆うカバー部全域を着脱する構成などに比べ、着脱操作も簡便なものとなる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
上記実施形態では、着脱カバー部26は、固定カバー部24に対して、ネジ33によって着脱可能に固定されている構成としたが、これに限定されるものではなく、固定カバー部24と着脱カバー部26との接合部に一対の凹凸部を設け、これらを嵌着させる構成としても良い。ただし、上記実施形態によれば、比較的簡単な構造によって固定カバー部24と着脱カバー部26とを構成でき、また、着脱も容易であるため、より好ましい。
本実施形態の砥石ガード装置が装着された円筒研削盤の構成を示す平面図である。 本実施形態の砥石ガード装置が装着された円筒研削盤の構成を示す側面図である。 本実施形態の砥石ガード装置の模式図である。 本実施形態の砥石ガード装置の構成を示す左側面図である。 本実施形態の砥石ガード装置の構成を示す右側面図である。 従来の砥石ガード装置の構成を示す模式図である。
符号の説明
16 砥石台
23 砥石ガード装置
24 固定カバー部
25 可動カバー部
26 着脱カバー部
29 ヒンジ(回転軸)
30 ブラケット
31 ノズル
41 第一固定カバー部(固定カバー部)
42 第二固定カバー部(固定カバー部)
43 第三固定カバー部(固定カバー部)
G 砥石車
K クーラント供給装置

Claims (4)

  1. 砥石台に対して両持ち支持された砥石車を覆う砥石ガード装置において、
    前記砥石台に対して固定され、前記砥石車を側方から覆う固定カバー部と、
    該固定カバー部に対し回転軸を中心に回転開閉可能に取付けられ、前記砥石車を上方から覆う可動カバー部と
    を具備することを特徴とする砥石ガード装置。
  2. 前記固定カバー部に対して着脱可能に取付けられ、該固定カバー部との協働によって前記砥石車を側方から覆う着脱カバー部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の砥石ガード装置。
  3. クーラント供給装置または潤滑液供給装置から供給されるクーラントまたは潤滑液を前記砥石車に噴射するノズルと、
    該ノズルを前記可動カバー部に固定させるブラケットと
    をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の砥石ガード装置。
  4. 砥石台に対して両持ち支持された砥石車を覆う砥石ガード装置において、
    前記砥石台に対して固定され、前記砥石車における一方の端面の全域、他方の端面の下側部分、及び周面を、側方から覆う固定カバー部と、
    該固定カバー部に対し回転軸を中心に回転開閉可能に取付けられ、前記砥石車の周面を上方から覆う可動カバー部と、
    前記固定カバー部に対して着脱可能に取付けられ、前記砥石車における前記他方の端面の上側部分を側方から覆う着脱カバー部と、
    クーラント供給装置または潤滑液供給装置から供給されるクーラントまたは潤滑液を前記砥石車に噴射するノズルと、
    該ノズルを前記可動カバー部に固定させるブラケットと
    を具備することを特徴とする砥石ガード装置。
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