JP2006068759A - 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法 - Google Patents

電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006068759A
JP2006068759A JP2004253197A JP2004253197A JP2006068759A JP 2006068759 A JP2006068759 A JP 2006068759A JP 2004253197 A JP2004253197 A JP 2004253197A JP 2004253197 A JP2004253197 A JP 2004253197A JP 2006068759 A JP2006068759 A JP 2006068759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
steel strip
welded portion
joint
electroseamed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004253197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Yoshida
成樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004253197A priority Critical patent/JP2006068759A/ja
Publication of JP2006068759A publication Critical patent/JP2006068759A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、造管後であっても、オンラインで電縫鋼管の中継ぎ溶接部を従来より精度良く検出可能な電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法を提供することを目的としている。
【解決手段】製造ライン上を走行する先行鋼帯の後端部に後行鋼帯の先端部を溶接して、鋼帯に中継ぎ溶接部を形成させた後、該鋼帯を円筒状に成形し、突き合わせた幅方向両端部を溶接して電縫鋼管に造管してから、該電縫鋼管に存在する前記中継ぎ溶接部を検出する技術である。具体的には、前記電縫鋼管に近接して高周波電圧を印加するコイルを配置し、該コイルが発する高周波磁束により該電縫鋼管内に生じる渦電流を常時測定し、その測定値を一定の閾値と比較して、その大小で中継ぎ溶接部の位置を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法に係わり、電縫鋼管の素材である鋼帯(スケルプともいう)の中継溶接部を、該鋼帯を円筒状に成形、突き合わせた幅方向両端を溶接し、管体となしてからオンラインで検出する技術に関する。
電縫鋼管は、図4に示すように、アンコイラで素材となるコイル状鋼帯1を巻き戻し、該鋼帯1を走行させた状態で、その進行方向に多段に配置した成形ロール群2によって円筒状に連続的に成形した後、突き合わせた鋼帯の幅方向端部をインダクション・ヒータ3及びスクイズ・ロール4からなる接合装置で溶接して一応の管体5とする。そして、接合部分(シーム部という)の内外面に生じたビード(図示していないが、管の長手方向にジュズ状につらなる溶着物の盛り上がり)を切削手段6で除去し、超音波探傷器7での疵検査、シーム・アニラーなる焼鈍装置8で焼鈍、水噴射ノズル9での水冷を行った後、ストレッチ・レデューサ又はサイザーのような絞り圧延機10で管の寸法を調整し、製品の電縫鋼管16とされる。
かかる電縫鋼管の製造では、アンコイラーから巻き戻され、成形ロール群2に供給される鋼帯1(以下、先行鋼帯という)の後端部に、次に巻き戻される鋼帯1´(以下、後行鋼帯という)の先端部を接合して操業が行われるのが一般的である。これは、素材供給の連続性を高め、電縫鋼管の生産性の向上を図るためである。そして、その接合は、図3に示すレベラー11(鋼帯の面を平滑にするローラ)の上流側に走間溶接機12を配置して行われ、鋼帯1の接合された部分は中継ぎ溶接部あるいは中継ぎ溶接点13と称される。
ところで、電縫鋼管の製品がこの中継ぎ溶接部を含むと、その部分は欠陥になるので、製品としてはその部分を含む電縫鋼管を排除する必要がある。そのため、従来は、鋼帯の中継溶接部に貫通するパンチホールを開け,後にそのパンチホールをバックライト及びCCDカメラで検出する技術が従来よりあった。つまり、鋼帯を造管した後に中継ぎ溶接部をオンラインで検出することが行われていたのである。また、溶接で形成された微少な突起をレーザーで検出する試みもあった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、そのような技術は、造管工程後に該中継ぎ溶接部をオンラインで検出するには精度が良くなかった。特に、中継ぎ溶接部の微少な突起や窪みをレーザ距離計等の変位計で計測して中継ぎ溶接部と判定するには、以下のような問題があり、精度の良い中継ぎ溶接部位置の判定ができなかった。
(1)溶接部の研磨(手入れ)の程度により、突起や窪みの発生量にばらつきがある、
(2)実際のオンラインでは、鋼管の移動、切断時の振動等に起因して検出端と検出材までの間隔を常時一定に保つことが難しい
特開昭50−086465号公報
本発明は、かかる事情に鑑み、造管後であっても、オンラインで電縫鋼管の中継ぎ溶接部を従来より精度良く検出可能な電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法を提供することを目的としている。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化した。
すなわち、本発明は、製造ライン上を走行する先行鋼帯の後端部に後行鋼帯の先端部を溶接して、鋼帯に中継ぎ溶接部を形成させた後、該鋼帯を円筒状に成形し、突き合わせた幅方向両端部を溶接して電縫鋼管に造管してから、該電縫鋼管に存在する前記中継ぎ溶接部を検出するに際して、前記電縫鋼管に近接して高周波電圧を印加するコイルを配置し、該コイルが発する高周波磁束により該電縫鋼管内に生じる渦電流を常時測定し、その測定値を一定の閾値と比較して、その大小で中継ぎ溶接部の位置を判定することを特徴とする電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法である。この場合、前記閾値を、前記中継ぎ溶接部以外の位置で測定した渦電流値とするのが好ましい。
本発明によれば、電縫鋼管の中継ぎ溶接部が従来より精度良く、安定して検出できるようになる。その結果、製造した電縫鋼管のうち、クロップとして切断除去される長さ(部分)が従来より格段に低減し、製品歩留りが向上すると共に、製造コストの低下が達成される。
以下、発明をなすに至った経緯をまじえ、本発明の最良の実施形態を説明する。
まず、発明者は、上記目的を達成する手段について検討を重ねたところ、鋼材の過流探傷装置の原理が利用できるのではないかと考えた。そして、その考えを実現させる種々の試みを行い、本発明を完成させた。
つまり、図1に示すように、コイル14に高周波電圧を印加すると、印加された高周波電圧により高周波電流がコイル14に発生し、さらに該コイル14に発生した高周波電流により高周波磁束15が発生する。そのため、コイル14を前記管体5の表面近傍から一定距離離隔して配置すると、その高周波磁束15が差交し、該高周波磁束15により渦電流17が管体5内に発生する。
一方、管体5に存在する前記中継ぎ溶接部13は、高温で溶融、溶接されているので、該中継ぎ溶接部以外の部分に比較してインピーダンスが大きい(透磁率が小さい)。これは、中継ぎ溶接部13で発生する渦電流値が、それ以外の部分に比べて低くなることを示唆している。従って、製造ライン上にある位置を定めて前記コイル14を配置し、走行する管体5の直近に配置したコイル14の端子電流の値を常時測定すれば、該中継ぎ溶接部13がコイルを配設した位置を通過すると、図2に示すように他の部分より波高値が小さくなる。つまり、基準となる波高値を閾値として定め、その値と測定値との大小を比較することで、中継ぎ溶接部13を直接検出することができるようになる。その測定値は、管体5のサイズや走行速度等の影響を受けるので、閾値も管体5のサイズや走行速度に対応して変更すれば良い。
なお、図4に示したような実際の電縫鋼管16の製造ラインでは、管体5の搬送、機械の稼動に起因した振動が生じ、測定に外乱(ノイズ)として影響を与える。該振動があると、コイルと鋼管とのギャップ(間隔)が変動する。つまり、ギャップの拡大で、コイルの基準電圧に対する電流の位相は進み、該ギャップの縮小で前記電流の位相は遅れるからである。そこで、本発明では、コイル14で発生した高周波電圧の図3に示すような位相を検知し、それで補正するようにしている。
その補正は、前記ギャップ毎の位相差と中継ぎ判定用電流の波高値の閾値をテーブル化することで行う。この補正により、ギャップの変動に伴う中継ぎ位置の誤検出は解消する。
本発明では、前記コイル14の製造ライン上での配設位置は特に限定しない。継目部の溶接が終了してから管体5を所定長さに切断するまでの間ならどこででも測定すれば良いからである。なお、鋼管の中継ぎ溶接部13の位置が判明したら、その情報はプロセス・コンピュータ(図示せず)に入力してトラッキングし、走間切断機12に該中継ぎ溶接部13が到達したらその部分を切断除去する。従って、従来に比較して、切断除去される部分が格段に短くなり、電縫鋼管16の製品歩留りが向上する。
幅162.5mm×厚み2.5mmの鋼帯を素材にして、図4に示した製造工程を用いて外径50.8mmφの電縫鋼管を製造した。その際、本発明に係る電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法を適用し、その結果を適用しない従来の操業方法と比較した。
その結果は、製品歩留り及び生産性として評価し、表1に一括して示す。
Figure 2006068759
表1によれば、本発明を適用すると、従来に比べ製品歩留り及び生産性が格段に向上することが明らかである。これは、電縫鋼管の製造コストを従来より低減できることを示唆している。
本発明に係る電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法を説明する図である。 本発明に係る電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法の実施で測定される渦電流の経時変化の一例を示す図である。 測定された高周波電圧の位相のずれを示す図である。 一般的な電縫鋼管の製造工程を示す流れ図である。
符号の説明
1 鋼帯(コイル状鋼帯、あるいは先行鋼帯も含む)
1´ 後行鋼帯
2 成形ロール群
3 インダクション・ヒータ
4 スクイズ・ロール
5 管体
6 切削手段
7 超音波探傷器
8 焼鈍装置
9 水噴射ノズル
10 絞り圧延機
11 レベラー
12 走間切断機
13 中継ぎ溶接部(中継ぎ溶接点)
14 コイル
15 高周波磁束
16 電縫鋼管(製品)
17 渦電流
18 エッジャー
19 中継ぎ溶接機

Claims (2)

  1. 製造ライン上を走行する先行鋼帯の後端部に後行鋼帯の先端部を溶接して、鋼帯に中継ぎ溶接部を形成させた後、該鋼帯を円筒状に成形し、突き合わせた幅方向両端部を溶接して電縫鋼管に造管してから、該電縫鋼管に存在する前記中継ぎ溶接部を検出するに際して、
    前記電縫鋼管に近接して高周波電圧を印加するコイルを配置し、該コイルが発する高周波磁束により該電縫鋼管内に生じる渦電流を常時測定し、その測定値を一定の閾値と比較して、その大小で中継ぎ溶接部の位置を判定することを特徴とする電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法。
  2. 前記閾値を、前記中継ぎ溶接部以外の位置で測定した渦電流値とすることを特徴とする請求項1記載の電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法。
JP2004253197A 2004-08-31 2004-08-31 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法 Withdrawn JP2006068759A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253197A JP2006068759A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253197A JP2006068759A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006068759A true JP2006068759A (ja) 2006-03-16

Family

ID=36149900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004253197A Withdrawn JP2006068759A (ja) 2004-08-31 2004-08-31 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006068759A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043406A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Jfe Steel Corp 樹脂被覆管の管端連結位置検出装置および方法
JP7435530B2 (ja) 2021-04-08 2024-02-21 Jfeスチール株式会社 鋼帯の溶接部検出方法、鋼帯の製造方法、鋼帯の溶接部検出装置及び鋼帯の製造設備

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011043406A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Jfe Steel Corp 樹脂被覆管の管端連結位置検出装置および方法
JP7435530B2 (ja) 2021-04-08 2024-02-21 Jfeスチール株式会社 鋼帯の溶接部検出方法、鋼帯の製造方法、鋼帯の溶接部検出装置及び鋼帯の製造設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2640235C (en) Method of manufacturing lined tubing
JP6015883B1 (ja) 電縫溶接管の製造状況監視方法、電縫溶接管の製造状況監視装置、及び電縫溶接管の製造方法
JP2006068759A (ja) 電縫鋼管中継ぎ溶接部の検出方法
JP2003340525A (ja) 鋼帯端部の成形方法及び成形装置
JP6015295B2 (ja) 電縫溶接管の熱処理方法
US4144494A (en) Method of magnetically testing tubes during welding wherein the same magnetic field is used both for heating and testing
JP5082746B2 (ja) 角形鋼管の製造設備および製造方法
CN113084452A (zh) 一种大口径厚壁钢管生产方法
JP6142858B2 (ja) 鍛接鋼管の形状計測方法および装置
JP6083402B2 (ja) 電縫鋼管の製造方法
JP2000015474A (ja) 溶接管の溶接部検査方法
JP4589898B2 (ja) 鋼帯の突き合せ溶接機
JP2952187B2 (ja) 電縫管の検査装置、電縫管の製造装置および製造方法
JP2005103597A (ja) 鋼管の内面ビード切削跡検出装置
JP7435530B2 (ja) 鋼帯の溶接部検出方法、鋼帯の製造方法、鋼帯の溶接部検出装置及び鋼帯の製造設備
JP4059239B2 (ja) 熱間における鋼管の横継ぎ部識別方法及びその装置
JP2006281275A (ja) フラッシュバット溶接による接合部のレベル違い判定方法
JP7300367B2 (ja) 電縫鋼管の溶接部の溶接面段差検出方法及び溶接面段差検出装置
JPH1158002A (ja) スパイラル鋼管のシーム溶接方法及び装置
JP2803956B2 (ja) 電縫溶接管エッジオフセット調整方法および計測装置
JP2003236696A (ja) 溶接用フラックス入りワイヤの製造方法
JP2000246490A (ja) 鋼帯同士の接合方法及び装置
JP2004301611A (ja) めっき鋼管の熱影響部割れ検出方法およびその装置
JP2004034269A (ja) 鋼帯幅方向両端の切削装置
JP2011016143A (ja) 溶接h形鋼の製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106