JP2006068608A - 液処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 貯留された原液を液体ポンプにより吸入して処理する側に導入させるようにし、貯留された原液のうち、より処理されるべき原液の部分を液体ポンプに強制的に吸入させるようにして、原液の処理が、より効果的に達成されるようにする。
【解決手段】 液処理装置1が、処理対象として貯留された原液2を吸入する一方、この原液2を処理する側に向かって吐出可能とする液体ポンプ15と、貯留された原液2の液面11に浮いた固形油脂分9を含むよう原液2の液面部分を液体ポンプ15に吸入させる吸入規制体32と、処理する側で処理された処理液46を貯留された原液2に戻す戻しパイプ45とを備える。液体ポンプ15側に吸入規制体32を支持させると共に、液体ポンプ15側に戻しパイプ45の下流側部分48を結合する結合具51を設ける。この結合具51により、戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを任意の方向に可変とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、レストランの厨房などから排出された原液から固形油脂分(ラード(lard)油など)を除去処理するなどの液処理を可能とする液処理装置に関するものである。
上記液処理装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この出願のものによれば、上記液処理装置は、処理対象となる原液を貯留する貯留槽と、この貯留槽内に設置され上記原液を吸入する一方、吐出可能とする液体ポンプと、上記貯留槽の原液の液面に浮いた固形油脂分を含むよう原液の液面部分を上記液体ポンプに吸入させる吸入規制体と、上記原液を処理可能とする処理槽と、上記液体ポンプから吐出された原液を上記処理槽に導入させる導入パイプと、上記処理槽で処理された処理液を上記貯留槽に戻す戻しパイプとを備えている。
上記液処理装置により、原液を処理する場合には、まず、上記貯留槽に原液が導入されて、一旦、上記貯留槽に貯留される。
ここで、上記原液が、厨房から排出されたものである場合には、この原液は、水、動物のラード油、および、その他の食品油などを含んでいる。上記ラード油は上記貯留槽において常温で固化するものであり、これが固化すると、固形油脂分として上記原液の液面に浮くこととなる。
上記状態で、上記液体ポンプを駆動させると、上記吸入規制体により、上記貯留槽内の固形油脂分を含むよう原液の液面部分が上記液体ポンプにより吸入される一方、吐出されて、上記導入パイプを通し上記処理槽に連続的に導入される。そして、この処理槽において、上記原液中の固形油脂分が連続的に除去処理される。このように固形油脂分が除去処理された後の処理液は、上記戻しパイプを通し上記貯留槽に戻され、上記原液に混合される。
以下、上記液処理装置による固形油脂分の除去処理が連続的に繰り返されることにより、上記貯留槽における固形油脂分が次々と除去される。そして、上記したように液処理装置により原液が処理される一方、上記貯留槽の底部にあって、上記固形油脂分を含まない原液は、下水側に向かって連続的に排出される。
特願2004−109253号明細書および図面
ところで、上記したように、液処理装置により原液を処理する場合、上記貯留槽の隅部など、原液の液面の一部に固形油脂分の塊群が滞留しがちとなる。すると、これら固形油脂分の塊群が層状に固まって、固形油脂分層が生じがちとなる。
そして、上記のような固形油脂分層が生じると、上記液体ポンプによる固形油脂分の円滑な吸入が阻害されて、上記処理槽における固形油脂分の除去処理が阻害される。即ち、上記液処理装置による効果的な原液の処理ができなくなる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、貯留された原液を液体ポンプにより吸入して処理する側に導入させ、この処理する側で上記原液を処理させるようにした液処理装置において、上記貯留された原液のうち、より処理されるべき原液の部分を上記液体ポンプに強制的に吸入させるようにして、上記液処理装置による原液の処理が、より効果的に達成されるようにすることである。
請求項1の発明は、処理対象として貯留された原液2を吸入する一方、この原液2を処理する側に向かって吐出可能とする液体ポンプ15と、上記貯留された原液2の液面11に浮いた固形油脂分9を含むようこの原液2の液面部分を上記液体ポンプ15に吸入させる吸入規制体32と、上記液体ポンプ15から吐出された原液2を上記処理する側に導入させる導入パイプ39と、上記処理する側で処理された処理液46を上記貯留された原液2に戻す戻しパイプ45とを備えた液処理装置において、
上記液体ポンプ15側に上記吸入規制体32を支持させると共に、上記液体ポンプ15側に上記戻しパイプ45の下流側部分48を結合する結合具51を設け、この結合具51により、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを任意の方向に可変(C)としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記原液2を貯留する貯留槽3と、上記原液2を処理する処理槽24とを備えたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に加えて、上記導入パイプ39の上流側部分40を上記液体ポンプ15の吐出口21からほぼ鉛直方向に延出させ、上記結合具51により、上記導入パイプ39の上流側部分40の回りに上記戻しパイプ45の下流側部分48を回動(C)可能に結合させたものである。
請求項4の発明は、請求項1の発明に加えて、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の高さ位置を可変(D)としたものである。
請求項5の発明は、請求項1の発明に加えて、上記吸入規制体32が、上下に伸縮可能とされて上記貯留槽3の原液2に没入される有底の筒体33と、この筒体33の内部に配置されてこの筒体33の上端部に連結され、上記筒体33の外部の原液2を内部に向かって流入可能とさせる流入堰35bを兼ねるフロート35とを備え、上記筒体33の内底部の原液2を上記液体ポンプ15に吸入させる吸入パイプ36を設け、この吸入パイプ36により上記筒体33を液体ポンプ15側に支持させたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、処理対象として貯留された原液を吸入する一方、この原液を処理する側に向かって吐出可能とする液体ポンプと、上記貯留された原液の液面に浮いた固形油脂分を含むようこの原液の液面部分を上記液体ポンプに吸入させる吸入規制体と、上記液体ポンプから吐出された原液を上記処理する側に導入させる導入パイプと、上記処理する側で処理された処理液を上記貯留された原液に戻す戻しパイプとを備えた液処理装置において、
上記液体ポンプ側に上記吸入規制体を支持させると共に、上記液体ポンプ側に上記戻しパイプの下流側部分を結合する結合具を設け、この結合具により、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きを任意の方向に可変としている。
ここで、上記液処理装置により原液を処理する場合には、上記原液を貯留したところの隅部など、原液の一部が滞留しがちとなる。
そこで、上記原液の滞留が生じがちな液面の部分に、上記吸入規制体に向かう対流を生じさせるよう、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きを定める。つまり、上記戻しパイプの下流側部分の開口から排出されて、上記貯留された原液に戻される処理液の勢いにより、上記対流を生じさせる。このようにすれば、上記原液のうち、より処理されるべき原液の部分が、上記吸入規制体に向けて流動させられて、この吸入規制体を通し上記液体ポンプに強制的に吸入される一方、上記処理する側に向けて吐出される。
よって、上記液処理装置による原液の処理が、より効果的に達成される。
また、上記したように、液体ポンプ側に上記吸入規制体を支持させると共に、上記液体ポンプ側に戻しパイプの下流側部分が結合されている。このため、これら吸入規制体と戻しパイプの下流側部分とは常に連係することにより互いに接近した配置が可能となり、これら両者の間に原液の滞留が生じることは抑制される。
よって、上記戻しパイプの下流側部分の開口を上記吸入規制体から離反する任意の方向に向かわせることができる。この結果、上記開口から排出されて上記貯留された原液に戻される処理液の勢いにより、上記貯留された原液の、より広い範囲の液面に沿って対流を生じさせることができる。このため、処理されるべき原液の部分のより多くの量を、上記吸入規制体に向かわせることができる。
また、上記したように、液体ポンプ側に吸入規制体と戻しパイプの下流側部分とが結合されてこれらがユニットとされている。このため、上記液体ポンプ、吸入規制体、および戻しパイプの下流側部分を上記貯留された原液内に設置する作業や、この原液内からの取り出し作業は一体的にできる。よって、上記液体ポンプ、吸入規制体、および戻しパイプの下流側部分が個別に設けられている場合に比べて、上記各作業が容易にできる。
請求項2の発明は、上記原液を貯留する貯留槽と、上記原液を処理する処理槽とを備えている。
このため、上記貯留槽の内壁面を利用することにより、上記対流をより容易かつ確実に上記吸入規制体に向かわせることができる。よって、その分、上記液処理装置による原液の処理が、更に効果的に達成される。
請求項3の発明は、上記導入パイプの上流側部分を上記液体ポンプの吐出口からほぼ鉛直方向に延出させ、上記結合具により、上記導入パイプの上流側部分の回りに上記戻しパイプの下流側部分を回動可能に結合させている。
このため、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きを任意の方向に可変とする構成として、上記導入パイプの上流側部分が利用されている。よって、この上流側部分が利用された分、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きを変更させるための構成を簡単にできる。つまり、上記液処理装置の構成を簡単にできる。
請求項4の発明は、上記戻しパイプの下流側部分の開口の高さ位置を可変としている。
このため、上記戻しパイプの下流側部分の開口の高さ位置を所望高さにすることにより、下記するように、原液の液面における対流の状態を種々選択できる。
第1に、上記液面上で上記開口を低く位置させると、この開口から排出される処理液の上記液面に対する傾斜角を小さくできて、上記対流を強い流れにできる。
第2に、上記液面上で上記開口を高く位置させると、上記傾斜角を大きくできて、上記対流を弱い流れにできる。
第3に、上記液面下に上記開口を位置させると、この開口から排出される処理液は上記原液に直接混入されて、この原液の液面に激しく衝突するということが防止される。よって、上記開口の高さ位置は、原液中に洗剤成分が多くて泡立ちを抑えたい場合に、有益である。
請求項5の発明は、上記吸入規制体が、上下に伸縮可能とされて上記貯留された原液に没入される有底の筒体と、この筒体の内部に配置されてこの筒体の上端部に連結され、上記筒体の外部の原液を内部に向かって流入可能とさせる流入堰を兼ねるフロートとを備え、上記筒体の内底部の原液を上記液体ポンプに吸入させる吸入パイプを設けている。
このため、上記液体ポンプを駆動させると、上記吸入規制体の筒体内の原液が上記液体ポンプの吸入口に吸入され、上記筒体内の原液の液面が少し下降する。すると、この液面の下降に伴って上記フロートが下降し、このフロートの流入堰が下降する。これにより、上記フロートの流入堰を越えて上記筒体内に外部の原液の液面部分が流入する。
そして、上記したように、筒体内に原液が流入すると、この筒体内の原液の液面が直ちに上昇する。すると、この液面の上昇に伴って上記フロートが上昇し、このフロートの流入堰が液面上に上昇し、これにより、上記筒体内への外部からの原液の流入が規制される。
以下、上記液体ポンプの駆動に伴い上記フロートの少しの下降の動作と、この下降後に直ちに上昇するという動作の繰り返しにより、上記筒体の外部における原液の液面部分が上記筒体を通し液体ポンプに吸入される。
即ち、例えば、上記液処理装置により原液の液面に浮く固形油脂分の除去処理をしようとする場合、上記原液の液面に浮いた固形油脂分は、上記吸入規制体により効率よく上記液体ポンプに吸入されて上記処理する側に導入される。この結果、上記液処理装置による原液からの固形油脂分の除去処理は、より効果的に達成される。
また、上記吸入パイプにより上記筒体を液体ポンプ側に支持させている。
このため、上記筒体を液体ポンプ側に支持させるための別途の支持部材は不要となる。よって、上記液処理装置の構成を簡単にできる。
本発明の液処理装置に関し、貯留された原液を液体ポンプにより吸入して処理する側に導入させ、この処理する側で上記原液を処理させるようにした液処理装置において、上記貯留された原液のうち、より処理されるべき原液の部分を上記液体ポンプに強制的に吸入させるようにして、上記液処理装置による原液の処理が、より効果的に達成されるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、液処理装置は、処理対象として貯留された原液を吸入する一方、この原液を処理する側に向かって吐出可能とする液体ポンプと、上記貯留された原液の液面に浮いた固形油脂分を含むようこの原液の液面部分を上記液体ポンプに吸入させる吸入規制体と、上記液体ポンプから吐出された原液を上記処理する側に導入させる導入パイプと、上記処理する側で処理された処理液を上記貯留された原液に戻す戻しパイプとを備えている。
上記液体ポンプ側に上記吸入規制体を支持させると共に、上記液体ポンプ側に上記戻しパイプの下流側部分を結合する結合具が設けられ、この結合具により、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きが任意の方向に可変とされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は液処理装置であって、この液処理装置1は、レストランなどの厨房から排出される原液2を処理するためのものである。この原液2は、水、食品塊などの固形物、動物のラード油、および、その他の食品油などを含んでいる。
上記液処理装置1は、この液処理装置1の処理対象となる原液2を貯留する貯留槽3を備えている。この貯留槽3はグリース阻集器といわれるもので、その一部4と他部5とが仕切体6により仕切られている。この仕切体6の下部には、上記一部4を他部5に連通させる連通路7が形成されている。上記貯留槽3の一部4は上記原液2の導入部とされ、上記一部4には上記原液2中の固形分を捕捉するフィルター8が設けられている。
上記ラード油は、上記貯留槽3において常温で固化するものであり、これが、固化すると、固形油脂分9として上記原液2の液面11に浮くこととなる。
上記貯留槽3に貯留された原液2の液面11が所定高さに達したとき、上記貯留槽3の底部の原液2を下水道側に排出させる排水通路12が形成されている。上記貯留槽3の底部にあって、上記固形油脂分9を含まない原液2が、上記排水通路12を通し排出されることにより、上記原液2の液面11の高さが上記所定高さに保たれる。
上記貯留槽3の他部5の原液2に対し出し入れ可能に没入される液体ポンプ15が設けられている。この液体ポンプ15は電動式で、上記貯留槽3の底面に載置可能とされる架台16、この架台16に支持されるケーシング17、このケーシング17に収容される遠心式のインペラ18、および上記ケーシング17の上部に突設される把手19を備えている。上記ケーシング17の下面に吸入口20が形成され、上記ケーシング17の側部に吐出口21が形成されている。上記液体ポンプ15を駆動させると、この液体ポンプ15は上記吸入口20を通し原液2をケーシング17内に吸入する一方、吐出口21から原液2を外部に吐出可能とする。
上記原液2を処理可能とする処理槽24が設けられている。具体的には、この処理槽24は、上記原液2に含まれる固形油脂分9を除去処理するためのものである。
上記処理槽24は、その外殻を構成して床面上に設置されたハウジング25と、このハウジング25内の上部に形成される原液2の貯留部26と、この貯留部26の液面に浮いた固形油脂分9を一方向に押し集める押動体27と、この押動体27により押し集められてくる固形油脂分9を次々と所定部位に向けて落下させる排出ダクト28と、上記ハウジング25に対し出し入れ可能に挿入されて上記ダクト28の下方に配置される上記固形油脂分9用の収集容器29とを備えている。
上記液体ポンプ15を駆動させたとき、上記原液2の液面11に浮いた固形油脂分9を含むよう原液2の液面部分のみを上記液体ポンプ15に吸入させる吸入規制体32が設けられている。この吸入規制体32は、上記貯留槽3の原液2に没入される有底の筒体33を備えている。この筒体33は、その下端部を構成する椀形状で金属製の基部33aと、鉛直方向に延びる軸心34上で上記基部33aの上方に位置し、下端部がこの基部33aに結合されて上下に伸縮可能とされる弾性で蛇腹形状の伸縮体33bとを備えている。
また、上記吸入規制体32は、上記軸心34上で上記筒体33の内部に配置されてこの筒体33の上端部に連結される円環形状のフロート35を備えている。このフロート35の内部は、上記筒体33の外部からその内部に原液2を流入可能とさせる流入口35aとされている。また、上記フロート35の上部は、上記筒体33の外部から上記流入口35aへの原液2の流入を規制する流入堰35bとされている。
また、一端部が上記液体ポンプ15の吸入口20に結合され、他端部が上記筒体33の下端部の基部33aに結合されて上記筒体33の内底部の原液2を上記液体ポンプ15に吸入させる吸入パイプ36が設けられている。この吸入パイプ36は金属製であり、この吸入パイプ36により、上記筒体33の基部33aが上記液体ポンプ15側に固定されて片持ち支持されている。
上記吸入規制体32は次のように作動する。即ち、上記筒体33内の原液2が少ないと、その分、上記フロート35は下降Aし、このフロート35の下降Aに伴い、上記筒体33の伸縮体33bは、その上端部が下降するよう収縮する。すると、上記フロート35上部の流入堰35bを越えて上記流入口35aを通り上記筒体33内に外部の原液2が流入し、これに伴いフロート35が上昇Bする。そして、上記筒体33内が原液2で満たされると、上記フロート35が大きく上昇Bして、上記フロート35上部の流入堰35bが上記原液2の液面11上にまで上昇Bさせられる(図3中一点鎖線)。
一端部が上記液体ポンプ15の吐出口21に連結され、他端部が上記処理槽24に連結される断面円形の導入パイプ39が設けられている。この導入パイプ39は、上記液体ポンプ15の吐出口21から吐出された原液2を上記処理槽24の貯留部26に導入させる。上記導入パイプ39は、上記処理槽24の貯留部26の底部側であって上記液体ポンプ15の吐出口21側から延出する金属パイプ製の上流側部分40と、この上流側部分40と上記処理槽24とを連通させる下流側部分41とを備えている。
上記下流側部分41は、上記処理槽24の貯留部26の底部側から下側に向かって延出する金属製のパイプ41aと、このパイプ41aの延出端と上記上流側部分40の下流端とを連通させる可撓性で樹脂製のホース41bとを備えている。上記上流側部分40は、上記液体ポンプ15の吐出口21側からほぼ鉛直方向に延出している。また、上記上流側部分40は、上記液体ポンプ15に固定具42により固定されている。
一端部が上記処理槽24に連結され、他端部が上記液体ポンプ15の近傍に配置される戻しパイプ45が設けられている。この戻しパイプ45は、上記処理槽24で固形油脂分9が除去処理された後の処理液46を上記貯留槽3に戻す。上記戻しパイプ45は、上記処理槽24の貯留部26の液面部分側から延出する上流側部分47と、この上流側部分47の延出端部に取り付けられる金属製の下流側部分48とを備えている。
上記上流側部分47は、上記処理槽24の貯留部26の液面部分側から下側に向かって延出する金属製のパイプ47aと、このパイプ47aの延出端と上記下流側部分48の上流端とを連通させる可撓性で樹脂製のホース47bとを備えている。また、上記下流側部分48の下流端の開口49は、水平方向に細長く延びるノズル孔とされ、上記開口49はほぼ水平方向に向かって開いている。
上記戻しパイプ45の下流側部分48を上記導入パイプ39の上流側部分40に弛緩可能に結合する結合具51が設けられている。この結合具51は、上記導入パイプ39の上流側部分40に外嵌されて、この上流側部分40を上記戻しパイプ45の下流側部分48に弛緩可能に締結させるU字形締結具52を備えている。つまり、上記戻しパイプ45の下流側部分48は、上記結合具51により、上記導入パイプ39の上流側部分40を介して上記液体ポンプ15に結合されている。
上記結合具51を弛緩させれば、第1に、上記戻しパイプ45の下流側部分48は上記導入パイプ39の上流側部分40の軸心回りに回動(C)可能である。これにより、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きがほぼ水平な任意方向に可変とされている。
また、第2に、上記戻しパイプ45の下流側部分48は上記導入パイプ39の上流側部分40の軸方向に沿って上下に移動(D)可能である。これにより、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の高さ位置が任意に可変(D)とされている。より具体的には、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49は、上記原液2の液面11上に位置させることも、液面11下に位置させることもできる。
また、上記液処理装置1の各部構成部品である液体ポンプ15や押動体27などを電子的に制御する制御装置54が設けられている。この制御装置54は上記処理槽24のハウジング25の内部に設置されている。
上記液処理装置1により原液2を処理する作業につき説明する。
まず、上記液体ポンプ15を駆動させる。すると、上記吸入パイプ36を通して上記筒体33内の原液2が上記液体ポンプ15の吸入口20に吸入され、上記筒体33内の原液2の液面11が少し下降Aする。すると、この液面11の下降Aに伴って上記フロート35が下降Aし、このフロート35上部の流入堰35bが下降Aする。これにより、このフロート35上部の流入堰35bを越えて上記流入口35aを通り上記筒体33内に外部の原液2の液面部分が流入する。
そして、上記したように、筒体33内に原液2が流入すると、この筒体33内の原液2の液面11が直ちに上昇Bする。すると、この液面11の上昇Bに伴って上記フロート35が上昇Bし、このフロート35の流入堰35bが液面11上に上昇Bし(図3中一点鎖線)、これにより、上記筒体33内への外部からの原液2の流入が規制される。
以下、上記液体ポンプ15の駆動に伴い上記フロート35の少しの下降Aの動作と、この下降A後に直ちに上昇Bするという動作の繰り返しにより、上記筒体33の外部における原液2の液面部分のみが上記筒体33を通し液体ポンプ15の吸入口20に吸入される。
即ち、上記したように、液処理装置1により原液2の液面11に浮く固形油脂分9の除去処理をしようとする場合、上記吸入規制体32によれば、上記原液2の液面11に浮いた固形油脂分9は、効率よく上記液体ポンプ15に吸入されて上記処理槽24に導入される。
上記液体ポンプ15に吸入された原液2は上記吐出口21から吐出され、この吐出された原液2は上記導入パイプ39を通し上記処理槽24に連続的に導入される。そして、この処理槽24において、上記原液2中の固形油脂分9が連続的に除去処理される。このように固形油脂分9が除去処理された後の処理液46は、上記戻しパイプ45を通し、上記貯留槽3に戻され上記原液2に混合される。
以下、上記液処理装置1による固形油脂分9の除去処理が連続的に繰り返されることにより、上記貯留槽3における固形油脂分9が次々と除去される。そして、上記したように、液処理装置1により原液2が処理される一方、上記貯留槽3の底部にあって、上記固形油脂分9を含まない原液2は、排水通路12を通り下水側に向かって連続的に排水される。
上記構成によれば、上記液体ポンプ15側に上記吸入規制体32を支持させると共に、液体ポンプ15側に上記戻しパイプ45の下流側部分48を結合する結合具51を設け、この結合具51により、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを任意の方向に可変(C)としている。
ここで、上記液処理装置1により原液2を処理する場合には、上記原液2を貯留したところである貯留槽3の隅部など、原液2の液面11の一部に固形油脂分9が滞留しがちとなる。
そこで、上記貯留槽3の固形油脂分9の滞留が生じがちな液面11の部分に上記吸入規制体32に向かう対流を生じさせるよう、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを定める。つまり、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49から排出されて上記貯留槽3内の原液2に戻される処理液46の勢いにより、上記対流を生じさせる。このようにすれば、特に、図2で示すように、上記原液2のうち、より処理されるべき原液2の部分である固形油脂分9が、上記吸入規制体32の流入口35aに向けて流動させられて、この吸入規制体32を通し上記固形油脂分9が上記液体ポンプ15に強制的に吸入される一方、上記処理槽24に向けて吐出される。
よって、上記液処理装置1による原液2からの固形油脂分9の除去処理が、より効果的に達成される。
また、上記したように、液体ポンプ15側に上記吸入規制体32を支持させると共に、上記液体ポンプ15側に戻しパイプ45の下流側部分48が結合されている。このため、これら吸入規制体32の流入口35aと戻しパイプ45の下流側部分48とは常に連係することにより互いに接近した配置が可能となり、これら両者32,48の間に原液2の固形油脂分9の滞留が生じることは抑制される。
よって、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49を上記吸入規制体32から離反する任意の方向に向かわせることができる。この結果、上記開口49から排出されて上記貯留された原液2内に戻される処理液46の勢いにより、上記貯留槽3の原液2の液面11の、より広い範囲の液面11に沿って対流を生じさせることができる。このため、処理されるべき原液2の部分である固形油脂分9のより多くの量を、上記吸入規制体32の流入口35aに向かわせることができる。
また、上記したように、液体ポンプ15側に吸入規制体32と戻しパイプ45の下流側部分48とが結合されてこれらがユニットとされている。このため、上記液体ポンプ15、吸入規制体32、および戻しパイプ45の下流側部分48を上記貯留槽3内の原液2中に設置する作業や、この貯留槽3の原液2からの取り出し作業は、上記把手19を把持することにより一体的にできる。よって、上記液体ポンプ15、吸入規制体32、および戻しパイプ45の下流側部分48が個別に設けられている場合に比べて、上記各作業が容易にできる。
また、前記したように、原液2を貯留する貯留槽3と、上記原液2を処理する処理槽24とを備えている。
このため、上記貯留槽3の内壁面を利用することにより、上記対流をより容易かつ確実に上記吸入規制体32の流入口35aに向かわせることができる。よって、その分、上記液処理装置1による原液2の処理が、更に効果的に達成される。
また、前記したように、導入パイプ39の上流側部分40を上記液体ポンプ15の吐出口21からほぼ鉛直方向に延出させ、上記結合具51により、上記導入パイプ39の上流側部分40の回りに上記戻しパイプ45の下流側部分48を回動(C)可能に結合させている。
このため、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを任意の方向に可変とする構成として、上記導入パイプ39の上流側部分40が利用されている。よって、この上流側部分40が利用された分、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きを変更させるための構成を簡単にできる。つまり、上記液処理装置1の構成を簡単にできる。
また、前記したように、戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の高さ位置を可変(D)としている。
このため、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の高さ位置を所望高さにすることにより、下記するように、原液2の液面11における対流の状態を種々選択できる。
第1に、上記液面11上で上記開口49を低く位置させると、この開口49から排出される処理液46の上記液面11に対する傾斜角を小さくできて、上記対流を強い流れにできる。
第2に、上記液面11上で上記開口49を高く位置させると、上記傾斜角を大きくできて、上記対流を弱い流れにできる。
第3に、上記液面11下に上記開口49を位置させると、この開口49から排出される処理液46は上記原液2に直接混入されて、この原液2の液面11に激しく衝突するということが防止される。よって、上記開口49の高さ位置は、原液2中に洗剤成分が多くて泡立ちを抑えたい場合に、有益である。
なお、以上は図示の例によるが、上記金属製とあるは、硬質で剛性のある樹脂製としてもよい。また、上記戻しパイプ45の下流側部分48の開口49の向きにつき、上記結合具51によってその仰角や俯角の値を可変としてもよい。また、上記戻しパイプ45の下流側部分48は結合具51により上記液体ポンプ15に直接に結合させてもよい。
また、上記液処理装置1は、工場などから排出される原液2を処理するものであってもよい。
液処理装置の全体側面部分破断図である。 液処理装置の平面図である。 図1の部分拡大図である。 図2の部分拡大図である。
符号の説明
1 液処理装置
2 原液
3 貯留槽
9 固形油脂分
11 液面
15 液体ポンプ
20 吸入口
21 吐出口
24 処理槽
32 吸入規制体
33 筒体
34 軸心
35 フロート
36 吸入パイプ
39 導入パイプ
40 上流側部分
41 下流側部分
45 戻しパイプ
46 処理液
47 上流側部分
48 下流側部分
49 開口
51 結合具
A 下降
B 上昇

Claims (5)

  1. 処理対象として貯留された原液を吸入する一方、この原液を処理する側に向かって吐出可能とする液体ポンプと、上記貯留された原液の液面に浮いた固形油脂分を含むようこの原液の液面部分を上記液体ポンプに吸入させる吸入規制体と、上記液体ポンプから吐出された原液を上記処理する側に導入させる導入パイプと、上記処理する側で処理された処理液を上記貯留された原液に戻す戻しパイプとを備えた液処理装置において、
    上記液体ポンプ側に上記吸入規制体を支持させると共に、上記液体ポンプ側に上記戻しパイプの下流側部分を結合する結合具を設け、この結合具により、上記戻しパイプの下流側部分の開口の向きを任意の方向に可変としたことを特徴とする液処理装置。
  2. 上記原液を貯留する貯留槽と、上記原液を処理する処理槽とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  3. 上記導入パイプの上流側部分を上記液体ポンプの吐出口からほぼ鉛直方向に延出させ、上記結合具により、上記導入パイプの上流側部分の回りに上記戻しパイプの下流側部分を回動可能に結合させたことを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  4. 上記戻しパイプの下流側部分の開口の高さ位置を可変としたことを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  5. 上記吸入規制体が、上下に伸縮可能とされて上記貯留された原液に没入される有底の筒体と、この筒体の内部に配置されてこの筒体の上端部に連結され、上記筒体の外部の原液を内部に向かって流入可能とさせる流入堰を兼ねるフロートとを備え、上記筒体の内底部の原液を上記液体ポンプに吸入させる吸入パイプを設け、この吸入パイプにより上記筒体を液体ポンプ側に支持させたことを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
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