JP2006068175A - 薬用ラベルおよび薬壜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 薬の服用について指示する服用指示欄が設けられると共に、該服用指示欄は一欄ずつ分離可能な剥離片に形成された表紙が、薬を服用したか、否かを確認する確認欄が設けられた台紙面に剥離可能に積層されて、且つ、前記剥離片と対応する台紙の確認欄には各種の表示物が印刷されており、前記表紙の剥離片を剥がすと表示体が現れるように形成された積層体からなるラベルを、薬用容器の壁面に貼付して、薬を服用する度毎に前記表書き体の剥離片を剥がすことにより確認欄の絵やマーク等が現出して、薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようにした薬壜を構成する。
【選択図】 図4
Description
ところで、近年の医薬技術の進歩につれて各種の良薬が開発されているが、これら多くの薬は、その取扱上の便宜性からして、その製造段階においては固体状に製造されて、その後に各種の粉末剤や錠剤あるいはカプセル剤等に成形されたものが、患者に投与されるいるのが大半である。
しかし、患者とっては、中でも乳幼児にとっては、粉末剤や錠剤に比べれば水薬の方が服用しやすいというのが一般的な常識である。
そして、複数の薬を併用して服用させる必要がある薬合については、投与される薬が粉末や錠剤等の固形薬の場合には、色変わりにした分別包装がなされていたり、または、服用する分量の薬がカレンダー状をした表示票面に貼着されるか、密封されているか、あるいは、仕切り壁を設けた収納ケース内に服用分ごとに分別包装して収容することにより、服用すべき薬を飲み忘れたり、飲みすぎたりするのを防止するためのチェック方法が色々と取られている。
また、これらの水薬は、できるだけ複数の薬を一度で服用させることができるように、幾つかの薬が混合されてはいるが、薬によっては複数の薬を混合することにより薬効成分が変質したり、効き目に影響する等の関係から別々にして投与しなければならない場合もある。
また、従来から医療機関で使用されている液状の投薬容器は、ガラスまたは合成樹脂により成形された中空容器からなり、該容器の側壁面には薬の注出量が確認できるように目盛が刻設されると共に、該容器の口頸部には開閉自在な密閉蓋が設けられた薬用壜が一般的なものである。
そこで、このような容器に収容された水薬については、服用したのか、どうかの記憶が定かでなくなることがあり、既に飲んだものと思ってつい薬を飲み忘れたり、あるいは、重複して飲んで飲み過ぎたりすることがある。
そして、このようなことは、医療機関で配付される薬に限られるものではなくて、最近は、一般家庭内に於ける通常の生活段階でも、各種の栄養剤や補助食品、その他の滋養強壮剤が頻繁に摂取されるようになっているので、これらのものについても、厳重に注意して正しく摂取しなければならないので、そのことを確実に確認できる摂取方法が求められるようになっている。
上記のような構成にしたラベルを、液状の薬が収容された中空の薬用壜やその他の容器の壁面に貼付しておいて、患者が薬壜内の薬を服用する度に、前記したラベルの剥離片を一つずつ剥がすことにより、薬を間違いなく医者の指示通りに確実に服用できるように、あるいは、補助食品の過剰摂取等をチェックできるような構成にした投薬容器や食品容器を形成する。
そして、薬壜に貼着したラベルの確認欄に、幼児が喜んだり、好奇心を起こすようなキャラクターや絵、その他の表示体が現れるように構成したので、幼児は薬を服用する度に剥離片を剥がすと、次ぎの服用時にはどのようなキャラクターや絵が現れるかを楽しみにして、薬を服用するようになる。
また、同じようなことを、一般家庭で用いられる各種の栄養剤や補助食品等が収容された容器に適用することにより、これらを正しく摂取することができるようにして、身体への悪影響を及ぼすのを防止することができるようもなる。
そして、前記表紙は短冊状に筋目を設けて切り離し可能に形成すると共に、裏面には剥離層を設けて容易に剥がせるように形成して、また、前記台紙の裏側には接着層を設けて薬用容器の壁面に貼着可能にしてラベルを形成する。
上記のように形成されたラベルを薬用容器の壁面に貼付しておいて、薬を服用する度に、前記した表紙の短冊状部分を筋目で一枚ずつ切り離して剥がすことにより、薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようにする。
このような構成にすることにより、薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようになると共に、幼児にとっては、薬を飲んだ後で剥離片を剥がすと、次ぎにはどのようなキャラクターや絵が現れるかが楽しみとなり、自分から薬を進んで服用するようになるラベルが形成される。
本願発明に用いられる薬用容器は、一般的な中空容器と同じように、熱可塑性合成樹脂をブロー成形等により成形されたもので、図1に示すように、中空容器2の開口部2aには密閉蓋3が着脱自在に設けられると共に、口頸部2bには水薬を服用するためのコップ4が密閉蓋3の上から被着可能に形成されて、内部に液状の薬を収容するのに適したものとなり、更に、前記容器の側壁部2cには薬を注出して計量するための目盛り2dが刻設されていて、液状の薬を服用するのに適した薬壜1に形成されている。
そして、前記した薬壜1の正面には、本願発明の特徴である薬壜に収容された薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようにしたラベル5が貼着される。
そして、前記台紙7の表面の確認欄には、薬の服用状況が確認できる色々な表示物8(図では熊さん)が印刷されていて、その裏面には薬壜1の壁面に貼着可能にする接着剤層7cが設けられている。
また、前記表紙6の服用指示欄6aには、薬を服用する時刻等(朝、昼等や回数)が表記されると共に、前記指示欄6aは短冊状に筋目を入れた剥離可能な剥離片6bに形成されて、その裏面には剥離層6cが設けられて、前記した台紙7の上面に容易に剥離できるように積層して、薬壜1の壁面に貼着可能にした本願発明のラベル5に形成する。
図3に示す本願発明のラベル5は、薬を処方して患者に手渡される薬壜1に貼着するもので、医者が指示する服用についての注意事項等の記載欄と幼児が好む熊等のキャラクターの絵8等が表示された服用を確認する確認欄が印刷された台紙7面(図では見えないが服用して病気が治った絵が表紙の下にある)に、服用指示欄6aが表記された表紙6(服用前の苦しんでいる絵がある)が剥離層6cを介して積層された2層構造に形成されている。
そして、前記表紙6の服用指示欄6aの部分(服用前の苦しんでいる絵)には、横方向へ短冊状に分離可能な筋目6dが刻されて、薬を服用する度に一枚ずつ切り離して剥がせるように形成されていて、また、前記台紙7の裏面には接着剤層7cが設けられて、薬壜1の壁面に貼着されるように形成されている。
そして、薬が入った薬壜1を貰って家に帰った患者は、医者の指示通りに薬を服用する度に、図4に示すように、ラベル5の表紙6の指示欄6aの部分の剥離片6bを筋目6dに沿って分離して短冊状に一枚ずつ剥がすと、表紙6の下に隠れていた確認欄7bの熊等のキャラクター絵8の一部が現れることになる。
このようにして、薬を飲む度に次々に現れる絵が次第に元気になっていって、最後には図2に示したように、苦しみから喜びに変わった絵に変わるように構成されているので、幼児はキャラクターの絵に釣られて楽しんで薬を服用するようになり、薬を飲み終わった段階で病気もほぼ快方したようになる。
上記した実施例に於けるラベルは、薬を飲む度に台紙7面に現れるキャラクターの絵に釣られて、幼児が薬を飲みたくなるように仕向けるものであったが、本願発明のラベルは、このようなものに限定されるものではない。
それには、病気の幼児にとって好きで滋養となるような食べ物等の絵を台紙に印刷しておいて、幼児が薬を服用する度に指示票の剥離片を剥がすと、現れた絵のものが褒美として貰えるようにすることにより、自分から進んで薬を飲むように誘導することも考えられる。
図においては、1日分の服用回数を縦に並べて指示票を形成したものを、横方向に日数分だけ並べた状態にしてカレンダー状に構成されている。
上記のように形成したラベルの台紙17の裏面に、薬壜の壁面に貼着するための接着層を設けることにより、第1実施例と同じように、薬を収容した容器の壁面に接着して、薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようにしたラベル15に構成することができる。
このようにした後で、朝の服用時間がきて、幼児が薬を飲んでから指示票部分にウサギの絵Aが記載された剥離片16bを剥がすと、図6に示したように、リンゴの絵aが現れてくるので、幼児はご褒美のリンゴを食べさせてもらえて笑顔で喜ぶことになる。
このようにして、夜の服用時間になると、幼児はご褒美欲しさにつられて薬を飲んでから、指示票のネコの絵Cの剥離片を剥がすとジュースの絵cが現れて、ご褒美のジュースを飲ませてもらえることになるので、幼児は服用時間になると、以前のように薬を飲むのを嫌がることがなくなり、自分から進んで薬を飲むようになる。
上記した実施例に於いては、薬を飲む度にラベルの指示票を剥がすことにより、幼児の好きなキャラクターの絵が現れて楽しませるようにしたり、ご褒美に貰える好物の食べ物の絵が現れるようにして、幼児が楽しみながら薬を飲むように誘導するようにしたが、現れる表示体に、人の記憶に残るような強い印象や衝撃的な絵やイラスト等を用いて、薬を服用したことを忘れないようにすることにより、記憶が薄れ勝ちな老人や痴呆性の症状が有りそうな人にも有効に使用することができる。
例えば、近頃のように一般人の健康指向がの意識が高くなるのに伴って、一般の家庭に於いても、治療薬以外の各種の栄養剤や滋養強壮剤、補助食品等が多用されるようになってくると、その過剰な使用を防止すると共に、安定した摂取の方法が必要となる。
この場合に、台紙面の確認欄には図柄等の表示を行わずに、白紙欄にしておいて、内容物を使用した際に記入するようにすることにより、何月何日にどれだけ使用したを確認することも可能である。
上記した幼児が好むようなキャラクターや好物の褒美の絵に代えて、ラベルの台紙面にはパズル的な要素を有する各種の絵画や写真等の表示体を印刷しておいて、薬を服用した際に剥がす指示票の剥離片からなる表紙で、前記の表示体を覆い隠したラベルを形成する。
そして、前記ラベルが貼着された薬壜の薬を服用する度に、前記指示票の剥離片を一枚ずつ剥がして行くと、指示票の下の表示体が部分的に現れてくるが、初の内は全体を見ることができないので、全体像はどのようなものになるのかを想像しながら剥離片を剥がすのが楽しみとなり、幼児よりも少し年上の子供等にも適したラベルとすることができる。
2. 中空容器
3. 密閉蓋
4. コップ
5. ラベル
6. 表紙
6a. 指示欄
6b. 剥離片
6c. 剥離層
7. 台紙
7a. 事項欄
7b. 確認欄
7c. 接着層
Claims (6)
- 一回当たりの使用量が規定される物質を収容した容器の壁面に貼付するラベルであって、使用量について指示する指示欄が設けられると共に、該指示欄は一欄ずつ分離可能な剥離片に形成された表紙が、使用したか、否かを確認する確認欄が設けられた台紙面に剥離可能に積層されて、且つ、前記剥離片と対応する台紙の確認欄には使用についての表示体が設けられていて、前記表紙の剥離片を剥がすと表示体が現れるように形成されて、また、前記台紙の裏面には接着剤層が設けられて容器の壁面への貼着可能な積層体に構成してなることを特徴とする使用量を確認可能なラベル。
- 薬を収容した薬用容器の壁面に貼付するラベルであって、薬の服用について指示する服用指示欄が設けられると共に、該服用指示欄は一欄ずつ分離可能な剥離片に形成された表紙が、薬を服用したか、否かを確認する確認欄が設けられた台紙面に剥離可能に積層されて、且つ、前記剥離片と対応する台紙の確認欄には各種の表示体が印刷されていて、前記表紙の剥離片を剥がすと表示物が現れるように形成されて、また、前記台紙の裏面には接着剤層が設けられて容器の壁面への貼着可能な積層体に構成してなることを特徴とする薬用ラベル。
- 使用する度に一区分ごと剥離可能な剥離片により形成された表紙を、一回の使用量が限定される物質を使用したか、否かを確認する確認欄が設けられた台紙面に剥離層を介して剥離可能に積層して、前記表紙の剥離片を一枚ずつ剥がすごとに確認欄が現れるように構成したラベルが、容器の壁面に貼付されて、使用量を確認できるようにしたことを特徴とする確認用のラベル付き中空容器。
- 前記台紙の確認欄は、内容物を使用した際に、使用量や日時を記入可能に形成されてなることを特徴とする請求項3に記載する確認用のラベル付き中空容器。
- 薬の服用について指示する服用指示欄が設けられると共に、該服用指示欄は一欄ずつ分離可能な剥離片に形成された表紙が、薬を服用したか、否かを確認する確認欄が設けられた台紙面に剥離可能に積層されて、且つ、前記剥離片と対応する台紙の確認欄には各種の表示物が印刷されていて、前記表紙の剥離片を剥がすと表示体が現れるように形成された積層体からなるラベルを、薬用容器の壁面に貼付して、薬を服用する度毎に前記表書き体の剥離片を剥がすことにより確認欄の絵やマーク等が現出して、薬を指示通りに服用したか、どうかを簡単に確認できるようにしたことを特徴とするラベル付き薬壜。
- 前記台紙の確認欄に印刷された表示体は、幼児の興味を引くキャラクターや好物等の絵からなることを特徴とする請求項5に記載するラベル付き薬壜
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