JP2006067663A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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晋 小宮山
Hiroshi Iwano
岩野  浩
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Abstract

【課題】ハイブリッド車両において、バッテリ電圧が誘起電圧を下回らない範囲で蓄電装置の放電を促して回生エネルギーの受入性を向上させる。
【解決手段】
本発明は、モータ(3)において出力可能な最大の仕事率である最大モータ仕事率をモータ(3)の誘起電圧と蓄電装置(4)の電圧との差に基づいて算出し、モータ(3)の出力が、車両に要求される仕事率である要求仕事率と最大モータ仕事率とのうち小さい方の仕事率となるようにモータ(3)を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関するものである。
車両の走行状況に合わせてエンジンとモータの少なくとも一方の動力を駆動輪に伝達するハイブリッド車両において、例えば高速走行時のようにエンジンの駆動力のみで走行するときには駆動輪の回転に連れ回されてモータが空回りする。モータが空回りするとモータに誘起電圧を生じ、この誘起電圧がバッテリ電圧より高くなるとモータからバッテリへと電流が流れる。これにより、バッテリが無制御に充電されると過充電状態となってバッテリの性能が低下するおそれがある。
このような問題を防止するために、モータの回転速度に応じて界磁電流を流すことで誘起電圧が発生しないように制御する方法がある。
しかし、モータが空回りしていても誘起電圧がバッテリ電圧より低いときにはバッテリが誘起電圧によって充電されることはないので、このような場合にまで界磁電流を流すと電力が無駄になって消費電力が増加する。
そこで、誘起電圧がバッテリ電圧より低いときには界磁電流を流さないように制御することで消費電力を抑制しようとする技術が特許文献1に記載されている。
特開2000−354305号公報
上記従来の技術において、界磁電流を流さないようにするためには誘起電圧がバッテリ電圧より低くなるように、バッテリ電圧を高く維持しておけばよい。しかし、ハイブリッド車両では燃費向上のために走行中の運動エネルギーをバッテリに回生しており、バッテリ電圧を高くし過ぎると回生エネルギーを回収することができなくなる。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、バッテリ電圧が誘起電圧を下回らない範囲で蓄電装置の放電を促して回生エネルギーの受入性を向上させることができるハイブリッド車両を提供することを目的としている。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、車両に駆動力を与えるエンジン(1)と、電力によって駆動して車両に駆動力を与え、車両の運動エネルギーを回生して電力に変換するモータ(3)と、モータ(3)への供給電力及びモータ(3)からの回生電力を蓄える蓄電装置(4)と、モータ(3)において出力可能な最大の仕事率である最大モータ仕事率をモータ(3)の誘起電圧と蓄電装置(4)の電圧との差に基づいて算出し、モータ(3)の出力が、車両に要求される仕事率である要求仕事率と最大モータ仕事率とのうち小さい方の仕事率となるようにモータ(3)を制御する駆動力分配制御手段(41、45)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、可能な限りモータを駆動させて蓄電装置の電圧を放電することができるので、回生の受入性を確保することができる。よって、エンジンの駆動力を無駄なく使用及び回収して回生電力を効率よく利用することができるので、燃費を向上させることができる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるハイブリッド車両を示す全体構成図である。本実施形態におけるハイブリッド車両は、エンジン1の駆動力によって前輪8を駆動し、駆動モータ3の駆動力によって後輪13を駆動する4輪駆動車両である。本装置は、エンジン1と、発電モータ2と、駆動モータ3と、蓄電装置4と、統合コントローラ5とを備えている。
エンジン1は、車両の駆動力の一部又は全部を発生させる。エンジン1の駆動力はトルクコンバータ6及び無段変速機(CVT)7を介して前輪8に出力される。エンジン1は、統合コントローラ5から出力されるエンジントルク指令値に基づいてエンジンコントローラ9によってスロットル開度及び燃料噴射量を制御される。エンジン1の駆動力を変速するCVT7は、統合コントローラ5から出力される目標入力軸回転速度に基づいてCVTコントローラ10によって変速比を制御される。
発電モータ2は、エンジン1の駆動力を電力に変換する発電機であり、エンジン1と同軸上に直結される。発電モータ2で発生した電力は蓄電装置4に蓄えられる。発電モータ2は、統合コントローラ5から出力される発電モータトルク指令値に基づいて発電モータコントローラ11によってトルクをベクトル制御される。
駆動モータ3は、車両の駆動力の一部又は全部を発生させる。駆動モータ3は蓄電装置4から供給される電力によって駆動し、発生した駆動力は後輪に伝達される。駆動モータ3は、統合コントローラ5から出力されるモータトルク指令値に基づいて駆動モータコントローラ12によってトルクをベクトル制御される。また、駆動モータコントローラ12によってトルクを制御されていないときは、後輪の回転に連れ回されて回転することで車両の運動エネルギーを回生する。この回生によって生じた電力は蓄電装置4に供給される。
蓄電装置4は、発電モータ2から供給される電力及び駆動モータ3から供給される回生電力を蓄えて必要に応じて駆動モータ3に供給する。
統合コントローラ5は、アクセルペダル14の操作量(APS)を検出するアクセル操作量センサ15と車速を検出する車速センサ16とから各検出値を受信する。また、電圧センサ17及び電流センサ18で検出した蓄電装置4の電圧及び電流に基づいて蓄電装置コントローラ19によって演算される蓄電装置4の充電状態(SOC)を受信する。統合コントローラ5は、受信したAPS、車速及びSOCに基づいて駆動モータコントローラ12、発電モータコントローラ11及びエンジンコントローラ9に対して各トルク指令値を出力し、CVTコントローラ10に対して目標入力軸回転速度を出力する。
次に、統合コントローラ5で行う制御について図2を参照しながら説明する。図2は本実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図である。なお、本制御は所定時間(例えば10ms)ごとに繰り返し行われている。
ブロック30では、車速センサ16によって検出される車速を読み込む。
ブロック31では、アクセル操作量センサ15によって検出されるAPSを読み込む。
ブロック32では、車速とAPSと目標入力軸回転速度との関係を示したマップを参照して、車速とAPSとに基づいてCVT7の目標入力軸回転速度Rcvtを算出する。目標入力軸回転速度Rcvtは、統合コントローラ5からCVTコントローラ10に送信される。
ブロック33では、車速とAPSと要求駆動力との関係を示したマップを参照して、車速とAPSとに基づいて車両の要求駆動力Tdを算出する。
ブロック34では、車速に基づいて算出した車軸の回転速度を読み込む。
乗算部35では、車両の要求駆動力Tdに車軸の回転速度を乗じて要求仕事率Pdを算出する。ここで、要求仕事率Pdが負である場合は本制御を行わない。
ブロック36では、駆動モータコントローラ12によって検出される駆動モータ3の回転速度を読み込む。
ブロック37では、駆動モータ3の回転速度と誘起電圧Vmとの関係を示したマップを参照して、駆動モータ3の回転速度から誘起電圧Vmを算出する。駆動モータ3の回転速度と誘起電圧Vmとの関係は図3に示すように比例関係にある。ここで、図3は駆動モータ3の回転速度と誘起電圧Vmとの関係を示した関係図である。
ブロック38では、電圧センサ17によって検出した蓄電装置4の電圧を読み込む。
加減算部39では、蓄電装置4の電圧から駆動モータ3の誘起電圧Vmを減算する。ここで、蓄電装置4の電圧が誘起電圧Vmより大きい場合(加減算部39の出力が正の場合)にブロック40以降へ進んで本実施形態における制御が実施される。なお、蓄電装置4の電圧が誘起電圧Vmより小さい場合(ブロック34の出力が負の場合)は、駆動モータ3から蓄電装置4に無制御に電流が流れるのでブロック40以降へは進まず、駆動モータ3と蓄電装置4との電気的接続を遮断する。ここで、駆動モータ3と蓄電装置4との電気的接続を遮断する方法について図4を参照しながら説明する。図4は図1のシステムにおいて発電モータ2、駆動モータ3及び蓄電装置4の間の電気的接続を示した回路構成図である。
蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧Vmより小さい場合は、トランジスタ20をオフにして、駆動モータ3から蓄電装置4に無制御に電流が流れるのをダイオード21によって防止する。このとき、発電モータ2で発電した電力によって駆動モータ3に誘起電圧Vm以上の電圧を印加することで、駆動モータ3のトルクを制御することができる。一方、駆動モータ3の回生電力及び発電モータ2の発電電力を蓄電装置4に充電する場合は、トランジスタ20をオンにする。
図2のブロック40では、駆動モータ3の誘起電圧Vmと蓄電装置4の電圧との差にゲインG1を乗じて駆動モータ3の最大モータ仕事率Pmdを算出する。最大モータ仕事率Pmdとは、蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧Vm以下とならない範囲で、蓄電装置4から駆動モータ3に供給可能な電力である。なお、ゲインG1は予め実験などによって求めておく。また、蓄電装置4から駆動モータ3に供給可能な電力は、蓄電装置4の電圧と駆動モータ3の誘起電圧Vmとの差を2乗して蓄電装置4の内部抵抗rで除算しても算出することができる。ここで蓄電装置4の内部抵抗rは、例えば蓄電装置4の充放電中の電流及び電圧をサンプリングし、サンプリングした点の近似直線の傾きから算出すれば求めることができる。
ブロック41では、乗算部35で算出した要求仕事率Pdとブロック40で算出した最大モータ仕事率Pmdとを比較して、小さい方の値をモータ仕事率Pmとする。このようにモータ仕事率Pmを求めることで、蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧Vmを下回らない範囲で、可能な限り蓄電装置4の放電を促すことができる。
除算部42では、モータ仕事率Pmをモータ回転速度で除算してモータトルク指令値Tmを算出する。モータトルク指令値Tmは、統合コントローラ5から駆動モータコントローラ12に送信される。
ブロック43では、蓄電装置4のSOCを読み込む。
ブロック44では、蓄電装置4のSOCにゲインG2を乗じて発電モータ2の発電モータ仕事率Pgを算出する。なお、ゲインG2は予め実験などによって求めておく。
加減算部45では、乗算部35で算出した要求仕事率Pdからブロック41で算出したモータ仕事率Pmを減算して、さらにブロック44で算出した発電モータ仕事率Pgを加算してエンジン仕事率Peを算出する。
ブロック46では、エンジンコントローラ9によって検出されるエンジン1の回転速度を読み込む。
除算部47では、エンジン仕事率Peを実エンジン回転速度で除算してエンジントルク指令値Tsを算出する。エンジントルク指令値Tsは、統合コントローラ5からエンジンコントローラ9に送信される。
ブロック48では、発電モータコントローラ11によって検出される発電モータ2の回転速度を読み込む。
ブロック49では、発電モータ仕事率Pgを発電モータ回転速度で除算して発電モータトルク指令値Tgを算出する。発電モータトルク指令値Tgは、統合コントローラ5から発電モータコントローラ11に送信される。なお、蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧より小さい場合に、蓄電装置4を介さず発電モータ2から直接駆動モータ3に電力を供給する場合には、モータ仕事率Pmを発電モータ仕事率Pgとすればよい。
以上の制御をまとめて作用を説明する。本実施形態におけるハイブリッド車両においては、車速とAPSとに基づいて検索された車両の要求駆動力に車軸の回転速度を乗算して車両の要求仕事率Pdを算出する。ここで算出された要求仕事率Pdは、運転者が意図する運転状態に必要な車両の駆動仕事率であり、運転状態に応じてエンジン1と駆動モータ3の少なくとも一方によって発生させることになる。
一方、駆動モータ3の回転速度に基づいて駆動モータ3の誘起電圧Vmを検索する。電圧センサ17によって検出された蓄電装置4の電圧より誘起電圧Vmの方が低いときに限り、両者の差にゲインG1を乗算して最大モータ仕事率Pmdを算出する。ここで、蓄電装置4の電圧より誘起電圧Vmの方が高いときは蓄電装置4から駆動モータ3へと電力を供給することができないので、本制御を行うことはできない。また、最大モータ仕事率Pmdとは蓄電装置4から駆動モータ3へと供給することができる電圧によって、駆動モータ3で発生させることができる仕事率である。すなわち、蓄電装置4と駆動モータ3との電圧差が大きいほど駆動モータ3で発生させることができる仕事率、すなわち最大モータ仕事率Pmdは大きくなる。
続いて、車両の要求仕事率Pdと駆動モータ3の目標仕事率Pmdとを比較して小さい方の値を駆動モータ3のモータ仕事率Pmとする。最大モータ仕事率Pmdの方が小さいときは、駆動モータ3を可能な限り駆動させても車両全体として必要な駆動仕事率を超えることはないので、最大モータ仕事率Pmdをモータ仕事率Pmとして駆動モータ3を最大限駆動させる。要求仕事率Pdの方が小さいときは、駆動モータ3で発生させることができる仕事率は車両全体として必要な駆動仕事率より大きいので、要求仕事率Pdをモータ仕事率Pmとして車両全体で必要な駆動仕事率の全てを駆動モータ3で発生させる。このようにして算出したモータ仕事率Pmを駆動モータ3の回転速度で除算して駆動モータ3のトルク指令値Tmを算出する。
以上のように本実施形態では、モータ仕事率Pmを車両の要求仕事率Pdと最大モータ仕事率Pmdとを比較して小さい方の値に設定する。これにより、蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧Vmを下回らない範囲で、可能な限り蓄電装置4の放電を促すことができる。
すなわち、駆動モータ3の誘起電圧Vmはその回転速度(車速)に比例するので、発進時のように駆動モータ3の回転速度が低いときには誘起電圧Vmは低くなる。誘起電圧Vmが低ければ算出される最大モータ仕事率Pmdは大きくなるので、車両に要求される要求仕事率Pdを超えない範囲で最大限駆動モータ3を駆動することができる。これにより、車両発進時のように4輪で駆動力を発生させる必要があるときほど、駆動モータ3の駆動力配分をより大きくすることができる。よって、車両の走行性を向上させることができる。
さらに、高車速時のように駆動モータ3の回転速度が高いときには誘起電圧Vmは高くなるので、最大モータ仕事率Pmdは小さくなる。しかし、このときも要求仕事率Pdを超えない範囲で最大限駆動モータ3を駆動することができるので、蓄電装置4の電圧が駆動モータ3の誘起電圧Vmより小さくなって放電出来なくなる前に、蓄電装置4のSOCを可能な限り下げて車両の運動エネルギーを効率よく回生することができる。これによりエンジン1の駆動力を無駄なく使用及び回収することができるので燃費を向上させることができる。
また、最大モータ仕事率Pmdは駆動モータ3の誘起電圧と蓄電装置4の電圧との差に基づいて算出するので、駆動モータ3の回転速度、すなわち車速に応じて精度よく算出することができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図の一部である。図5に示す部分以外については図2に示す第1実施形態と同様である。なお、以下で示す各実施形態では前述した実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
ブロック60では、ブロック30で検出した車速とブロック31で検出したAPSとに基づいて目標エンジン燃料消費率を設定する。目標エンジン燃料消費率は、高効率にすればエンジン1の効率が高くなるものの、余剰の駆動力による発電量が減少するので蓄電装置4の充電量は減少し、その分放電量は増加する。逆に低効率にすればエンジン1の効率が低くなるものの、余剰の駆動力による発電量が増加するので蓄電装置4の充電量は増加し、その分放電量は減少する。したがって目標エンジン燃料消費率は、蓄電装置4が放電勝手になる低車速、低負荷の運転状態の時(渋滞路など)は低効率に設定し、逆に高車速、低負荷の運転状態の時(一定速走行など)は高効率に設定される。
ブロック61では、ブロック60で算出した目標エンジン燃料消費率に基づいてマップを参照することで補正後要求仕事率Pd2を算出する。ここで使用されるマップは、要求仕事率Pdと目標エンジン燃料消費率と補正後の要求仕事率Pd2との関係を示したものであり、目標エンジン燃料消費率が低効率に設定されるほど要求仕事率Pd2が小さい値に設定される。ブロック61で補正した補正後要求仕事率Pd2は図2のブロック41へ送信される。ブロック41では、ブロック61で補正した要求仕事率Pd2とブロック40で算出される最大モータ仕事率Pmdとを比較して、小さい方の値をモータ仕事率Pmとする。
以上の制御をまとめて作用を説明する。本実施形態におけるハイブリッド車両においては、車速とAPSとに基づいて算出された目標エンジン燃料消費率に基づいて要求仕事率Pdを補正する。要求仕事率Pdは目標エンジン燃料消費率が高効率であるほどより大きな値に、低効率であるほどより小さな値に補正される。この補正後要求仕事率Pd2と最大モータ仕事率Pmdとを比較して小さい方をモータ仕事率Pmとする。
以上のように本実施形態では、モータ仕事率Pmを決定するために最大モータ仕事率Pmdと比較する要求仕事率Pdを、設定された目標エンジン燃料消費率に応じて目標エンジン燃料消費率が低効率であるほど小さな値に、高効率であるほど大きな値に補正する。すなわち、ブロック41に入力される要求仕事率Pdは第1実施形態では車両の要求仕事率Pdそのものであるのに対して、本実施形態では要求仕事率Pdにおいてエンジンの燃費が最良となるようなモータ仕事率Pmを算出するための要求仕事率Pd2が算出される。これにより、目標エンジン燃料消費率が低効率に設定される低車速時はモータ仕事率Pmがより小さく設定され、その分エンジン仕事率Peが大きく設定されるので、過剰にモータ仕事率Pmが大きくなり蓄電装置4のSOCが減少してエンジンの燃費効率が悪化するのを避けることができる。また、目標エンジン燃料消費率が高効率に設定される高車速時はモータ仕事率Pmがより大きく設定され、その分エンジン仕事率Peが小さく設定されるので、蓄電装置4の電力をより多く放電してSOCを低下させることで回生受入性を向上させることができる。よって、エンジンの駆動力を無駄なく使用及び回収することができるので燃費を向上させることができる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図の一部である。図6に示す部分以外については図2に示す第1実施形態と同様である。
ブロック70では、ブロック40で算出した最大モータ仕事率Pmdに基づいてテーブルを参照することで補正係数を算出する。補正係数は例えば1.0から1.2までの間の値であり、最大モータ仕事率Pmdが大きいほど、つまり駆動モータ3の誘起電圧Vmと蓄電装置4の電圧との差が大きいほどエンジン燃料消費率が高効率側に補正されるように予め実験などによって求めておく。
乗算部71では、ブロック60で算出した目標エンジン燃料消費率にブロック70で算出した補正係数を乗じて目標エンジン燃料消費率を補正する。
ブロック61では、乗算部71で補正した目標エンジン燃料消費率に基づいてマップを参照することで、補正後要求仕事率Pd3を算出する。補正後の要求仕事率Pd3は図2のブロック41へ送信される。ブロック41では、ブロック61で補正した要求仕事率Pd3とブロック40で算出される最大モータ仕事率Pmdとを比較して、小さい方の値をモータ仕事率Pmとする。
以上の制御をまとめて作用を説明する。本実施形態におけるハイブリッド車両においては、車速とAPSとに基づいて設定した目標エンジン燃料消費率に最大モータ仕事率Pmdに基づいて算出された補正係数を乗算して目標エンジン燃料消費率を補正する。補正後の目標エンジン燃料消費率に基づいて要求仕事率Pdを補正する。要求仕事率Pdは目標エンジン燃料消費率が低効率であるほどより小さな値に、高効率であるほどより大きな値に補正される。この補正後要求仕事率Pd3と最大モータ仕事率Pmdとを比較して小さい方をモータ仕事率Pmとする。
以上のように本実施形態では第2実施形態に加えて、目標エンジン燃料消費率を最大モータ仕事率Pmdに基づいて最大モータ仕事率Pmdが大きいときほどより高効率側に補正する。これにより、誘起電圧Vmと蓄電装置電圧との差が大きい場合ほど目標エンジン燃料消費率がより高効率側に補正されるので、過剰にエンジン仕事率Peが大きく設定されて蓄電装置4のSOCが増加することで回生受入性が悪化することを防止できる。よって、エンジンの駆動力を無駄なく使用及び回収することができるので第2実施形態よりさらに燃費を向上させることができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明と均等であることは明白である。
例えば、第2、第3実施形態において、目標エンジン燃料消費率は車速とAPSとに基づいて設定しているが、これに代えて蓄電装置4の蓄電状態(SOC)に基づいて設定してもよい。この場合は、蓄電状態が高いときは目標エンジン燃料消費率を高効率に設定し、蓄電状態が低いときは目標エンジン燃料消費率を低効率に設定する。これにより、第2、第3実施形態の効果と同様にエンジンの駆動力を無駄なく使用及び回収することができるので燃費を向上させることができる。
また、第2、第3実施形態において、ナビゲーションシステムを装着した車両であれば、ナビゲーションシステムの運転情報に基づいて車両の運転状態を推定して、これに基づいて目標エンジン燃料消費率を設定してもよい。
さらに、第3実施形態において目標エンジン燃料消費率は最大モータ仕事率Pmdに基づいて算出された補正係数によって補正しているが、これに限定されることなく例えばモータ誘起電圧Vmと蓄電装置4の電圧との差に基づいてマップなどを参照することで目標エンジン燃料消費率を補正してもよい。
本発明によるハイブリッド車両を示す全体構成図である。 第1実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図である。 駆動モータの回転速度と誘起電圧との関係を示したテーブルである。 発電モータ、駆動モータ及び蓄電装置の電気的接続を示した回路構成図である。 第2実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図の一部である。 第3実施形態におけるハイブリッド車両の制御を示した制御ブロック図の一部である。
符号の説明
1 エンジン
2 発電モータ
3 駆動モータ
4 蓄電装置
5 統合コントローラ
6 トルクコンバータ
7 無段変速機(CVT)
8 前輪
9 エンジンコントローラ
10 CVTコントローラ
11 発電モータコントローラ
12 駆動モータコントローラ
13 後輪
14 アクセルペダル
15 アクセル操作量センサ
16 車速センサ
17 電圧センサ
18 電流センサ
19 蓄電装置コントローラ
20 トランジスタ
21 ダイオード

Claims (4)

  1. 車両に駆動力を与えるエンジンと、
    電力によって駆動して車両に駆動力を与え、車両の運動エネルギーを回生して電力に変換するモータと、
    前記モータへの供給電力及び前記モータからの回生電力を蓄える蓄電装置と、
    前記モータにおいて出力可能な最大の仕事率である最大モータ仕事率を前記モータの誘起電圧と前記蓄電装置の電圧との差に基づいて算出し、前記モータの出力が、車両に要求される仕事率である要求仕事率と前記最大モータ仕事率とのうち小さい方の仕事率となるように前記モータを制御する駆動力分配制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記駆動力分配制御手段は、車両の運転状態に基づいて目標エンジン燃料消費率を設定し、前記要求仕事率を前記目標エンジン燃料消費率が低効率であるほど小さい値に補正し、前記モータの出力が前記補正後の要求仕事率と前記最大モータ仕事率とのうち小さい方の仕事率となるように前記モータを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記駆動力分配制御手段は、前記目標エンジン燃料消費率を前記モータの誘起電圧と前記蓄電装置の電圧との差が大きいほど高効率側に補正し、前記要求仕事率を前記補正後の目標エンジン燃料消費率が低効率であるほど小さい値に補正し、前記モータの出力が前記補正後の要求仕事率と前記最大モータ仕事率とのうち小さい方の仕事率となるように前記モータを制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記駆動力分配制御手段は、前記蓄電装置の蓄電状態に基づいて前記目標エンジン燃料消費率を設定する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のハイブリッド車両。
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