JP2006063951A - 流体噴射ノズル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 流体噴射ノズル(1)は、ノズルボディ(2)と、ニードル(3)とを備え、ニードル(3)がノズルボディ(2)内を昇降することにより噴孔面積が変化する。ノズルボディ(2)は、軸方向と平行な摺動シール面(10)、この摺動シール面(10)の上流側に軸方向との角度を有するように形成されると共に第一噴孔(6)が開口した第一シート面(8)と、摺動シール面(10)の下流側に軸方向との角度を有するように形成されると共に第二噴孔(7)が開口した第二シート面(11)とを有する。ニードル(3)は、少なくとも第一シート面(8)に着座して第一噴孔(6)を閉塞する第一シート部(3a)と、摺動シール面(10)の軸方向高さよりも低くなるように第一シート部(3a)の下流側に形成され摺動シール面(10)に摺接する摺動シール部(3c)とを有する。
【選択図】 図6
Description
図5は、燃料噴射ノズル51の流量特性、すなわちニードルリフト量と流量との関係を示したグラフである。グラフ中、a点は、ニードル53が上昇を開始し、第一噴孔56が開く時点を示している。ここで、第一噴孔56は、前記のように、ニードル53が上昇してニードル53のシート部53aがシート面58から離隔すると、シート面58に位置する第一噴孔56の開口は、即座に全面に亘って開放される。従って、流量がR部56aの大きさ、形状の影響を受けにくく、この時点における流量特性に大きなバラつきは見られない。その後、ニードル53が上昇し、シート部53aとシート面58との距離が開くにつれて、第一噴孔56から噴出する流量は増加し、b点まで到達する。b点まで到達すると、流量はシート部53aとシート面58との距離の影響をあまり受けることがなくなり、b点〜c点間では、流量の増加は緩やかになる。このとき、b点も、a点の場合と同様にR部56aの大きさ、形状の影響を受けにくく、この時点における流量特性に大きなバラつきは見られない。
このような流量特性のバラつきは、緻密な燃料噴射制御を行おうとする際に問題となる。
図6に示すようにニードル3が完全に下降している場合は、第一シート部3aが第一シート面8に着座しており、第一噴孔6は閉塞されている。また、摺動シール部3cは、摺動シール面10と当接しており、第二噴孔7側へ流体が流入しないように該部を閉塞している。また、ニードル3の第二シート部3bも第二シート面11に着座している。ここで、第二シート部3bは、第二シート面11に着座することによって第二噴孔7を完全に閉塞する必要はない。これは、第二噴孔7から流体が噴射されないようにするためのシールは、第一シート部3aが第一シール面8に着座していること、摺動シール部3cが摺動シール面10に当接していることによって実現されているからである。但し、例えば、流体噴射ノズル1の外部の気圧が低下する等すると、サック室9内に残留している流体が第二噴孔7を通じて外部へ吸い出されること等も考えられるので、第二噴孔7はこのようなことを回避できる程度に閉塞されていることが望ましい。
次に、図7に示すように、図6に示す状態からニードル3がわずかに上昇した状態について説明する。図7に示すようにニードル3が上昇すると、第一シート面8に着座していた第一シート部3aが第一シート面8から離れ、第一シート面8に位置する第一噴孔6の開口は、即座に全面に亘って開放される。このため、第一噴孔6における流量特性が、ノズルボディ2の内側に位置する第一噴孔6の開口に形成されたR部6aの大きさ、形状の影響を受けることがない。
一方、第二シート部11に着座していた第二シート部3bも第二シート面11から離れ、この時点で、第二噴孔7の開口も、全面に亘って開放される。但し、この時点で、摺動シール部3cが摺動シール面10へ当接した状態は解消されていないので、流体は、第二噴孔7側へ流入しておらず、従って、第二噴孔7からは流体は噴射されない。
次に、図8に示すように、図7に示す状態からさらにニードル3が上昇した状態について説明する。図8に示すようにニードル3が上昇すると、摺動シール部3cが摺動シール面10から外れ、流体が隙間12を通じて第二噴孔7側に流入できるようになる。第二噴孔7側に流入した流体は、第二噴孔7を通じて外部へ噴出される。このとき、第二噴孔7の開口は、図7に示した状態のときに既に全面に亘って開放されており、第二噴孔7側へ流入して行く流体は、このように全面に亘って開放されている開口から第二噴孔7内へ流入し、外部へ噴射されることとなる。このため、第二噴孔7の開口に形成されたR部7aの大きさ、形状の相違による流量特性のバラつきが生じにくい。すなわち、R部7aが形成された開口が徐々に開放され、徐々に開放されるその開口に流体が徐々に流入すると流体特性はR部7aの大きさ、形状の影響を受け易いが、本実施例のR部7aでは、そのような影響は少ない。
なお、摺動シール部3cが摺動シール部10から外れたときであっても、縮径部3dの隅部3d1は摺動シール面10に摺接しているので安定した状態でニードル3を昇降させることができる。すなわち、縮径部3dの断面形状は、摺動シール部3cが摺動シール面10から外れたときに流体を流通させる隙間12が形成される形状であればどのような形状であってもよいが(例えば、円柱状)、隅部3d1のように摺動シール面10に摺接でできる部分が形成されていることが望ましい。
図10に示すようにニードル23が完全に下降している場合は、第一シート部23aが第一シート面28に着座しており、第一噴孔26は閉塞されている。また、横孔31aは摺動シール面30によって閉塞されている。このため、サック室29内へ新たに流体が流入することはない。さらに、凹部30aは、摺動シール部23cによって閉塞されている。これにより、例えば、流体噴出ノズル21の外部の気圧が低下する等しても、サック室29内に残留している流体が第二噴孔27から吸い出されることはない。但し、摺動シール部23cによる凹部30a、すなわち、第二噴孔27の閉塞は、実施例1における第二シート面11と第二シート部3bとの関係とは異なり、確実に流体の流出を防止できるものとしている。これは、実施例2の流体噴射ノズル21では、摺動シール部23cによる凹部30aの開閉状態が、即、流量特性に影響を及ぼすものであり、わずかな漏れも防止すべきだからである。
次に、図11に示すように、図10に示す状態からニードル23がわずかに上昇した状態について説明する。図11に示すようにニードル23が上昇すると、第一シート面28に着座していた第一シート部23aが第一シート面28から離れ、第一シート面28に位置する第一噴孔26の開口は、即座に全面に亘って開放される。このため、第一噴孔26における流量特性が、ノズルボディ22の内側に位置する第一噴孔26の開口に形成されたR部26aの大きさ、形状の影響を受けることがない。
一方、第二噴孔27が開口する凹部30aは、未だ摺動シール部23cによって閉塞されているため、第二噴孔27からは流体が噴射されることはない。但し、図10に示す状態で摺動シール面30によって閉塞されていたバイパス路31の横孔31aは、ニードル23が上昇したことにより開放され、横孔31a内に上流側の流体が流入する。横孔31aに流入した流体は、横孔31aと連通する縦孔31bを通じ、通路出口31cからサック室29内に流入し、サック室29内に充満する。
次に、図12に示すように、図11に示す状態からさらにニードル3が上昇した状態について説明する。図11に示すようにニードル3が上昇し、摺動シール部23cの下端部23c1が凹部30aの下端に位置するエッジ部30a1よりも上側に移動すると、図11に示す状態でサック室29内に充満していた流体が先ず凹部30a内に流入する。このとき、流体は、摺動シール23cの下端部23c1と凹部30aの下端に位置するエッジ部30a1との間を流れることとなるが、エッジ部30a1は機械加工されたものであり、個体間(流体噴射ノズル21間)のバラつきが少なく、従って、個体間の流量特性のバラつきも少ない。
凹部30内に流入した流体は、第二噴孔27内へ流入し、外部へ噴射される。このとき、第二噴孔27の開口にはR部27aが形成されているが、第二噴孔27内に流入する流体は、上昇するニードル23の摺動シール部23cの下端部23cとR部27aとの間を流通するものではなく、一旦、凹部30a内を通過、又は、凹部30a内に貯留されたものであるから、流体特性はR部27aの大きさ、形状の影響を受けにくい。
なお、このような凹部の形状は、ノズルボディに直接加工を施した実施例2の流体噴射ノズル1における凹部30aにも適用することができる。
例えば、前記実施例では、第一シート面8(28)及び第一シート部3a(23a)の形状を円錐形状としたが、軸方向との角度を有する第一シート面を形成し、その第一シート面に第一噴孔を開口させ、その開口をニードルに形成した第一シート部で閉塞する構成となっていれば、どのような形状であってもよい。すなわち、ニードルが上昇することによって即座に開口が全面に亘って開放されるような形状であればよい。これは、実施例1における第二シート面11と第二シート部3bについても同様である。
2、22、52 ノズルボディ
3、23、53 ニードル
3a、23a 第一シート部
3b 第二シート部
3c、23c 摺動シール部
6、26、56 第一噴孔
6a、26a R部
7、27、57 第二噴孔
7a、27a R部
8、28 第一シート面
9、29、59 サック室
10、30 摺動シール面
11 第二シール面
12 隙間
30a 凹部
30a1 エッジ部
31 バイパス路
35、36、37 嵌込部材
35a、36a、37a 凹部
Claims (7)
- 軸方向の異なる位置に開口する複数の噴孔が穿設されたノズルボディと、当該ノズルボディの内部に収容されて昇降するニードルとを備え、当該ニードルが昇降することにより流体を噴射する噴孔面積が変化する流体噴射ノズルであって、
前記ノズルボディは、軸方向と平行な摺動シール面と、当該摺動シール面の上流側に軸方向との角度を有するように形成されると共に第一噴孔が開口した第一シート面と、前記摺動シール面の下流側に軸方向との角度を有するように形成されると共に第二噴孔が開口した第二シート面とを有し、
前記ニードルは、少なくとも前記第一シート面に着座して前記第一噴孔を閉塞する第一シート部と、
前記摺動シール面の軸方向高さよりも低くなるように前記第一シート部の下流側に形成され前記摺動シール面に摺接する摺動シール部と、
を有することを特徴とした流体噴射ノズル。 - 軸方向の異なる位置に開口する複数の噴孔が穿設されたノズルボディと、当該ノズルボディの内部に収容されて昇降するニードルとを備え、当該ニードルが昇降することにより流体を噴射する噴孔面積が変化する流体噴射ノズルであって、
前記ノズルボディは、軸方向と平行な摺動シール面と、当該摺動シール面の上流側に軸方向との角度を有するように形成されると共に第一噴孔が開口した第一シート面とを有し、前記摺動シール面に凹部が形成されると共に当該凹部に第二噴孔が開口され、
前記ニードルは、少なくとも前記第一シート面に着座して前記第一噴孔を閉塞する第一シート部と、
当該第一シート部の下流側に形成され前記摺動シール面に摺接する摺動シール部と、
を有することを特徴とした流体噴射ノズル。 - 請求項2記載の流体噴射ノズルにおいて、前記ニードルは前記摺動シール部の内部を通って前記ニードルの下流側先端部に通路出口が開口するバイパス通路を備えたことを特徴とする流体噴射ノズル。
- 請求項2記載の流体噴射ノズルにおいて、前記ニードルは前記摺動シール面の軸方向高さよりも低くなるように前記第一シート部の下流側に形成され前記摺動シール面に摺接する摺動シール部を有することを特徴とした流体噴射ノズル。
- 請求項2乃至4のいずれか一項記載の流体噴射ノズルにおいて、前記凹部は、前記ノズルボディの内部に嵌め込まれる嵌込部材に形成されたことを特徴とする流体噴射ノズル。
- 請求項5記載の流体噴射ノズルにおいて、前記嵌込部材を複数の部材から構成したことを特徴とする流体噴射ノズル。
- 前記第一シート面及び前記第一シート部の形状を円錐形状としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の流体噴射ノズル。
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JP2015034486A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 燃料噴射ノズル |
JP2015124648A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | ボッシュ株式会社 | ノズル、ノズルの製造方法、及び燃料噴射弁 |
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JP2016532816A (ja) * | 2013-08-30 | 2016-10-20 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 燃料噴射器 |
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2004
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