JP2006061580A - 空気の浄化方法および装置 - Google Patents

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政宏 斉藤
Kazuo Abe
一雄 阿部
Toshiaki Murata
逞詮 村田
Kuniharu Himeno
邦治 姫野
Mitsuru Uekatano
充 上片野
Yoshihiro Terada
佳弘 寺田
Karai Ga
嘉磊 賀
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Abstract

【課題】 浄化装置上の構造に制約されることなく、大量の空気を瞬間的に殺菌、脱臭、浄化処理し、人畜無害のクリーンな空気を再生することができる空気の浄化方法および装置を提供する。
【解決手段】 被処理空気に紫外線照射する紫外線照射装置を備えた空気浄化装置であって、紫外線照射装置に光ファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーを備えており、少なくとも被処理空気に、選択された別個の波長を照射する紫外線照射装置を備え、それぞれの装置にファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーが設置されている空気浄化装置装置であり、特に前記紫外線照射装置が、波長180〜190nmの短波長紫外線照射装置15と、波長245〜260nmの中波長紫外線照射装置20と、波長350〜390nmの長波長紫外線照射装置23とからなることが望ましい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、空気の浄化方法および装置に関し、特に空気の殺菌、脱臭等の浄化処理や、クリーンルーム等に好適に用いられる空気の浄化方法および装置に関する。
従来、空気の浄化処理方法としては、(1)オゾン発生器によりオゾンを発生、拡散させる方法、(2)殺菌灯により殺菌する方法、(3)クリーンルーム等に設置されるHEPAフィルターやケミカルフィルターによる方法等が知られている。
しかしながら、(1)オゾン拡散法は、人体に有害なオゾンを放出する、また(2)の方法は、波長254nmの紫外線が主体で、活性酸素の生成がないので、大量の空気を瞬間的に殺菌することができず、また殺菌灯の影の部分についてはその効果はない、さらに(3)の方法は、単に菌をフィルターで捕集するのみで殺菌効果がなく、ケミカルフィルターを用いて殺菌効果を付与しても、フィルターの交換に手間がかかり、また適切な交換時期を過ぎると、逆に菌が繁殖したりする。
これらの問題点を解消するために、短波長、中波長、長波長のそれぞれの紫外線を紫外線ランプを介して照射する被処理空気を浄化する技術が提案されている。(特許文献1)
しかしながら、この公報に記載の空気の浄化方法では、紫外線ランプの配置上の制約によって、被処理空気を効率的に浄化する点において改善の余地があった。
特開2003−116973号公報
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決し、浄化装置上の構造に制約されることなく、大量の空気を瞬間的に殺菌、脱臭、浄化処理し、人畜無害のクリーンな空気を再生することができる空気の浄化方法および装置を提供することにある。
上記課題は、下記の発明によって解決される。
請求項1に記載の空気の浄化方法は、被処理空気に紫外線照射して被処理空気を浄化する空気の浄化方法であって、光ファイバーによって被処理空気に紫外線照射することを特徴とする。
請求項1に記載の空気の浄化方法によれば、フレキシブルな光ファイバーを浄化装置内の空気浄化を必要とする任意の領域で配置することによって任意の領域の被処理空気の浄化が可能となる。
請求項2に記載の空気の浄化方法は、請求項1において、少なくとも被処理空気に、選択された別個の波長を照射する紫外線照射工程を有し、それぞれの工程をおいて、ファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーによって被処理空気に紫外線照射することを特徴とする。
請求項2に記載の空気の浄化方法によれば、それぞれの波長の紫外線照射工程における紫外線照射を必要とする領域まで光ファイバー内を紫外線が伝送され、紫外線照射を必要とする領域で光ファイバーから紫外線がリークして被処理空気に紫外線が照射されて空気の浄化が行われる。
請求項3に記載の空気の浄化方法は、請求項2において、前記紫外線照射工程が、波長180〜190nmの短波長と、波長245〜260nmの中波長と、波長350〜390nmの長波長の紫外線照射をそれぞれ行う工程からなることを特徴とする。
請求項3に記載の空気の浄化方法によれば、波長180〜190nmの短波長の紫外線を照射する工程でオゾン(O3)を発生し、このオゾン(O3)を含有する被処理空気により殺菌作用が発揮され、波長245〜260nmの中波長の紫外線を照射する工程で被処理空気中のオゾン(O3)が活性酸素[1重項の遊離酸素O(1D)]と酸素分子となり、ここで生成された活性酸素性は高エネルギーをもっており、その殺菌作用により被処理空気が殺菌され、また、有機塩素化合物(トリハロメタン等)が分解され、活性酸素は、被処理空気中の水分ないしは水蒸気と反応して強力な殺菌効果を有するヒドロキシラジカル(・OH)が発生する。波長350〜390nmの長波長の紫外線を照射する工程では、残存した活性酸素種は被処理空気と酸素(O2)となり、被処理空気中の溶存酸素を高めて、空気を浄化する。
請求項4に記載の空気浄化装置は、被処理空気に紫外線照射する紫外線照射装置を備えた空気浄化装置であって、紫外線照射装置にファイバーの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーを備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の空気浄化装置によれば、紫外線照射装置における紫外線照射を必要とする領域まで光ファイバー内を紫外線が伝送され、紫外線照射を必要とする領域で光ファイバーから紫外線が被処理空気に照射されて空気の浄化・殺菌が行われる。
請求項5に記載の空気浄化装置は、請求項4において、少なくとも被処理空気に、選択された別個の波長を照射する紫外線照射装置を備え、それぞれの装置にファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーが設置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の空気浄化装置によれば、それぞれの波長の紫外線を照射する紫外線照射装置における紫外線照射を必要とする領域まで光ファイバー内を紫外線が伝送され、紫外線照射を必要とする領域で光ファイバーから紫外線がリークして被処理空気に紫外線が照射されて空気の浄化殺菌が行われる。
請求項6に記載の浄化装置は、請求項4において、前記紫外線照射装置が、波長180〜190nmの短波長と、波長245〜260nmの中波長と、波長350〜390nmの長波長の紫外線照射をそれぞれ行う装置からなることを特徴とする。
請求項6に記載の空気浄化装置によれば、波長180〜190nmの短波長の紫外線を照射する工程でオゾン(O3)を発生し、このオゾン(O3)を含有する被処理空気により殺菌作用が発揮され、波長245〜260nmの中波長の紫外線を照射する工程でオゾン(O3)が活性酸素[1重項の遊離酸素O(1D)]と酸素分子となり、ここで生成された活性酸素種は高エネルギーをもっており、その殺菌作用により被処理空気が殺菌され、また、有機塩素化合物(トリハロメタン等)が分解され、活性酸素は、被処理空気中の水分ないしは水蒸気と反応して強力な殺菌効果を有するヒドロキシラジカル(・OH)が発生する。波長350〜390nmの長波長の紫外線を照射する工程では、残存した活性酸素種は被処理空気と酸素(O2)となり、空気を浄化する。
請求項7に記載の空気浄化装置は、請求項6において、前記紫外線照射装置の少なくともいずれかが、紫外線照射ランプと前記リーク光ファイバーとを備えていることを特徴とする。
請求項7に記載の空気浄化装置によれば、紫外線照射ランプによる紫外線照射が十分に行き渡らない領域は、フレキシブルなリーク光ファイバーを配置させて紫外線照射を行うことによって全体的に紫外線照射できる領域を網羅できる。
請求項8に記載の空気浄化装置は、請求項4乃至請求項7のいずれか1項において、前記リーク光ファイバーが直管型リーク光ファイバーおよび/または螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーであることを特徴とする。
請求項8に記載の空気浄化装置によれば、直管型リーク光ファイバーおよび/または螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーを用いるため、光ファイバーから所定の部位で効率的に紫外線をリークすることができ、被処理空気の効率的な殺菌が図れる。
請求項9に記載の空気浄化装置は、請求項4乃至請求項8のいずれか1項において、前記リーク光ファイバーの表面が光触媒により被覆されていることを特徴とする。
請求項9に記載の空気浄化装置によれば、光触媒に中・長波長の紫外線が照射されると、触媒表面にHole+と呼ばれる活性面と電子-が発生し、Hole+は水イオンと反応し、強力な殺菌効果をもつ活性酸素種のひとつヒドロキシラジカルを生じて殺菌が図られ、残存したこのヒドロキシラジカルは長波長の紫外線を照射することによって酸素になって被処理空気中の溶存酸素を高め、被処理空気を浄化する。
本発明の空気浄化方法によれば、フレキシブルな光ファイバーを空気の浄化を必要とする任意の領域で配置することによって空気の浄化が可能となる。
また、本件特許発明の空気浄化装置によれば、紫外線照射装置における紫外線照射を必要とする領域まで光ファイバー内を紫外線が伝送され、紫外線照射を必要とする領域で光ファイバーから紫外線がリークして被処理空気に紫外線が照射されて空気の浄化が行われる。
以下、本発明の空気の浄化方法および装置を図面に用いて詳細に説明する。
本発明に用いられるリーク光ファイバーは、ファイバーの長さ方向の途中から紫外線がリークする機能を有する光ファイバーである。すなわち、通常の光ファイバーにおいては、コアおよびクラッドの屈折率差等によりコア内を光が伝送され、クラッドから光がリークすることは実質的にない構造となっている。本発明のリーク光ファイバーは、ファイバーの長さ方向の途中から光(紫外線)が積極的にリークする機能を有する。
光ファイバーにおいては、図2に示すように、コア5(屈折率n1)内を進行する光の、クラッド6、7(屈折率n2)への入射角が、臨界角αc(sinαc=n2/n1、n1>n2)よりも大きいと、コア−クラッド界面で全反射を繰り返して伝播する。入射角がα1、α2のようにαcよりも小さくなると、光はクラッド側にリークする。さらにクラッド側にリークした光は、クラッドから外部(屈折率n3)への入射角α3が前記全反射の条件を満たさなければ、光ファイバーの外にリークする。螺旋籠型曲率外光リークファイバーは、上記の原理に基づくもので、光ファイバーを曲げ、ある曲率をとると、それまで全反射を繰り返して伝播していた光のコアからクラッドへの入射角が変化して臨界角よりも小さくなり、リークさせることができるようになる。曲率が大きくなるほど入射角は小さくなり、より多くの光をリークさせることができる。
直管リーク光ファイバーの原理
クラッド内に乱反射を促す粒子を埋めこんでおくと、コア−クラッド界面付近の粒子によりコア内を伝播する光の一部が散乱され、光ファイバー外にリークする。
図1は、リーク光ファイバーの一実施の形態を示す。図1に示すリーク光ファイバーは、所謂、直管型リーク光ファイバーと称するリーク光ファイバーである。図1に示す直管型リーク光ファイバー3は、コア1とクラッド2とからなり、図示していないがクラッド2の外周面には透光性の保護層が設けられる。
この直管型リーク光ファイバー3は、クラッド2内に乱反射を促す粒子4が分散されている。この粒子としては、粒子径が30nm〜3μmの条件を満たすことが好ましく、 好ましい粒子の例としては、例えば、アクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、シリカ粒子等が挙げられる。
図3は、螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーの一実施の形態を示す。この螺旋籠型曲率外リーク光ファイバー9は、例えば、直径の異なる透明管8A、8Bにそれぞれ螺旋状に光ファイバー9A,9Bを巻回して適当な曲率を選定すると、クラッドの曲げの外側のクラッドから光がリークする。
図4は、本発明の空気浄化装置の一例を示す説明図である。この装置11は、被処理空気Bが流通するケーシング12と、該ケーシング12の一端に設けられたフィルター13Aを有する空気導入口13と該ケーシング12の他端に設けられた吸引送風機14Aを有する空気排出口14と、空気導入口13から排出口14に向けて順次設けられた、短波長紫外線照射装置15を有する第1の処理室16と、該第1の処理室16に仕切り壁17および18を介して連通する、中波長紫外線照射装置20を有する第2の処理室19と、第2の処理室19に仕切り壁21および22を介して連通する、長波長紫外線照射装置23を有する第3の処理室24と、該第3の処理室に仕切り壁25および26を介して連通する乾燥室27とから主として構成される。
短波長紫外線照射装置15は、110〜200nm(好ましくは180〜190nm)の短波長紫外線を発生し、また中波長紫外線照射装置20は、200〜300nm(好ましくは245〜260nm)の中波長紫外線を発生し、長波長紫外線照射装置23は、300〜390nm(好ましくは350〜390nm)の長波長紫外線を発生する。また第2の処理室の仕切り壁18、21およびケーシング内壁並びに第3の処理室24の仕切り壁22、25、およびケーシング内壁には光触媒29が付着または塗布されている。
また乾燥室27には赤外線ランプ28が設けられ、第3の処理室で浄化された空気を乾燥した後、出口14から排出するようになっている。
光触媒は、酸化チタンのような光半導体粉末に銀のような金属微粒子を電極として担持させ、必要に応じてセラミック粉末のような吸着材料で被覆したものである。光半導体粉末としては、酸化チタン(TiO2 )の他に、CdS、CdSe、WO3 、Fe23 、SrTiO3 、KNbO3 等を用いることができるが、この中ではTiO2 が最も好ましい。電極として用いる金属粉末は、銀の他に金、白金、銅等を用いることができる。半導体粉末の粒径は、1〜50μmの範囲が好ましい。また金属粉末の粒径は、0.05〜0.1μmが好ましい。光半導体粉末と金属粉末との混合割合は、殺菌、脱臭作用等を好適に発揮させるためには光半導体粉末100質量部に対して金属粉末1〜55質量部が好ましく、20〜30質量部が特に好ましい。
吸着材料は、被処理物の中から細菌、ウィルス等を吸着、保持するために用いられるもので、前述のセラミック粉末、例えばアパタイト(りん灰石)、ゼイライトまたはセピオライト等の他に、活性炭、絹繊維含有物等を用いることができる。アパタイトとしては、細菌、ウィルス等を選択的に吸着するハイドロキシアパタイト〔Ca10(PO46 (OH)2 〕が好ましい。これらの吸着材料(絹繊維含有物は粉末)の粒径は、より大きな表面積を確保するとともに、良好な被吸着性を考慮すると、0.001〜1.0μmが好ましく、0.01〜0.05μmが特に好ましい。光半導体粉末と吸着材料の混合割合は、光半導体粉末100質量部に対して吸着材料1〜50質量部が好ましく、10〜30質量部が特に好ましい。
光触媒は、被処理空気が接触する基材上に付着されるが、このような基材としては、不織布、紙、織物、プラスチック、金属板、セラミックボード等があげられる。付着方法としては、低温溶射法により直接付着させる方法と、バインダーを含有させた塗料として基材上に付着する方法がある。低温溶射法では、上記の基材上に、例えば融点が2000℃以下である酸化チタンの微粒子(5〜50μm)と、前記金属微粒子1〜10μmを酸素、アセチレン等を用いたガス溶射法法により、約2900〜3000℃で溶融したセラミックスとともに溶射する。溶射後は、光触媒粒子を含む粒子を30〜40μの偏平積層粒子となり、溶融によるアンカー効果により基材上に強固に付着する。
一方、バインダーを用いて光触媒粒子を基材に付着させる方法では、塗料は、光半導体粉末、金属粉末および吸着材料の他に、バインダーとしての塗膜形成成分および分散剤を含有し、必要に応じて他の成分を含有させたものである。このような塗膜形成成分としては、セルロールス誘導体、フタール酸樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂等の公知の塗膜形成用樹脂が用いられ、また分散剤としては、石油系溶剤、芳香族溶剤、アルコール系溶剤等の公知の分散剤を用いることができる。塗料として塗布する場合の光半導体粉末、金属粉末および吸着材料の合計配合量は、殺菌、防臭等の作用を発揮し、適度な塗装性を確保するためには、塗料全量中3〜55質量%が好ましく、15〜35質量%が特に好ましい。
光半導体粉末として酸化チタンを用いる場合、アナターゼ型の酸化チタンはその光触媒作用が大きい反面、酸化力が極端に強いので、基材を劣化させる場合がある。このため基材によってはアナターゼ型とルチル型の質量比を20〜50%:50〜80%に調整することが好ましい。
本発明において、リーク光ファイバーからなる紫外線照射装置とともに併設される紫外線照射装置としては、所定波長の紫外線を発生する水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線ランプ、光触媒励起用ランプ等を用いることができる。紫外線ランプは、短波長紫外線用として、ケミカルランプが短波長用として用いることができる。また短、中波長および長波長紫外線用として紫外線水銀ランプが用いられる。紫外線水銀ランプは石英ガラスに封入した水銀の発光スペクトルを利用したもので、点灯中の水銀蒸気圧により、低圧型(245nm以下が強い)と高圧型(365nm以上が強い)があるが、それぞれ中波長および長波長用として用いることができる。また光触媒励起用ランプでは、351nmおよび368nmにそれぞれピークを持つW型およびN型蛍光ランプがあるが(例えば建築設備と配管工事、1998年6月号、47〜50頁)、それぞれ中波長および長波長紫外線用として用いることができる。
光触媒は、紫外線が照射される室内で空気の流通する内壁や仕切り壁に付着させればよいが、空気の通路を遮るようにフィン状の触媒板を前記壁に設けて触媒効果を高めることができる。上記3種の紫外線照射装置としては、短波長紫外線照射装置が少なくとも180〜190nmの紫外線を発生するもの、中波長紫外線照射装置が少なくとも254〜260nmの紫外線を発生するもの、および長波長紫外線照射装置が少なくとも350〜390nmの紫外線を発生するものが好ましい。
上記の装置において、被処理空気Bはフィルター装置13Aを通った後空気導入口から第1の処理室16に導入され、ここで短波長紫外線照射装置15の照射を受け、前記のようにオゾンを発生し、その酸化作用により空気中の細菌等が殺菌される。第1の処理室16を出た空気は次に第2の処理室19に入り、ここで中波長の紫外線照射装置20の照射を受け、その作用、および光触媒29の作用により、前述のように一重項酸素分子、スーパーオキシド等の活性酸素を生成し、さらに空気中の殺菌、脱臭が瞬時、大量に行なわれる。
このような活性酸素を含む空気は次に第3の処理室24に移行し、ここで長波長紫外線照射装置23の照射を受け、スーパーオキシドが基底状態酸素分子に変換され、その際に放出するエネルギーにより、さらに殺菌および脱臭が行なわれ、空気が浄化処理される。この浄化処理された空気は、乾燥室27に移行し、ここで赤外線ランプ28の照射により乾燥された後、さらにハロゲンランプ30で赤外線の熱線を吸収した後、出口14から外部に排出される。本発明方法および装置は、院内感染(MRSA等)防止、医療、食品加工用のクリーンルーム、ダクト内、タバコ等の脱臭、その他の用途に広く用いられる。
なお、本発明に係る方法及びその装置は、上記の実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
紫外線照射による反応を起こす領域は、光源と装置(反応管)の間の空間であり、反応は、透明度等反応場の環境に影響される。そこで、この反応場に複数のリーク光ファイバーを設けることによって反応場に光源を分散させる効果を持たせ、反応場の環境の反応Aへの影響を減少させることができることが望ましい。
短波長の紫外線照射装置において、リーク光ファイバーは、直管リーク光ファイバーと螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーと併用することができる。例えば、螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーの中心に直管リーク光ファイバーを配置する構成として,紫外線照射領域を拡大してオゾンの発生を高めることができる。また、紫外線ランプとリーク光ファイバーとを併設することもでき、この場合、紫外線ランプの外側に螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーを配置することが望ましい。短波長のオゾン発生部では、波長が200nm以下の所謂真空紫外光であるため、リーク光ファイバーのみでは、リーク光の効率が不足する点を紫外線ランプによる照射で補うことができる。さらに本発明において、短波長の紫外線照射装置を中波長の紫外線照射装置および長波長の紫外線照射装置と共に用いることなく、短波長の紫外線照射装置を単独でオゾン発生装置とすることを特徴とするもできる。
中波長の紫外線照射装置においても、リーク光ファイバーは、直管リーク光ファイバーと螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーと併用することができ,これらのリーク光ファイバーの表面に単分子膜、まだら模様の光触媒のコート層を設けてもよく、また、紫外線ランプとリーク光ファイバーとを併設することもでき、紫外線ランプの外側に螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーを配置することが望ましい。
長波長の紫外線照射装置においても、上記した中波長の紫外線照射装置における構成とすることによって前記した長波長の紫外線照射による機能を高めることができる。
特に、中波長の紫外線照射装置および長波長の紫外線照射装置では、中波長および長波長のそれぞれの光源を分散化してOHラジカル発生量の飛躍的増加を図るため、それぞれの紫外線ランプの周囲に紫外線ランプと同心円状に直管リーク光ファイバーを配置することが望ましい。また、これらの直管リーク光ファイバーには単分子膜、まだら模様の光触媒のコート層を設けられていることが望ましい。
リーク光ファイバーの具体的な設置方法としては、例えば、(1)紫外線ランプ(石英管)あるいは円筒状の固定台にコイル状とする。(2)固定台は紫外線ランプ(石英管)の周囲に同心円状に配置させる。(3)各固定台に複数本のリーク光ファイバーを螺旋状に巻き付ける。等の手段を挙げられる。
また、反応場における光の分布を均一にするため、リーク光ファイバー(螺旋籠型曲率外リーク光ファイバー)を下記のように設置することが望ましい。
(1)内側の固定台に巻く光ファイバーき曲率半径を外側のそれよりも大きくし、紫外線のリーク量が内側より外側が大きくする。そのためには螺旋ピッチは、内側より外側を小さくする。
(2)光ファイバーの巻き方向は、隣り合った固定台では、逆方向とする。

本発明における直管型リーク光ファイバーを示す要部の概略的構成図である。 曲管リーク光ファイバーのリーク作用を示すための説明図である。 螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーを示す要部の概略的構成図である。 本発明の空気浄化装置の一実施の形態を示す概略的構成図である。
符号の説明
1 コア
2 クラッド
3 直管型リーク光ファイバー
4 粒子
5 コア
6,7 クラッド
9 螺旋籠型曲率外リーク光ファイバー
8A、8B 透明管
11 空気浄化装置
12 ケーシング
13 空気導入口
13A フィルター
14 空気排出口
14A 吸引送風機
15 短波長紫外線照射装置
16 第1の処理処理室
17、18 仕切り壁
19 第2の処理室
20 中波長紫外線照射装置
21、22 仕切り壁
23 長波長紫外線照射装置
24 第3の処理室
25,26 仕切り壁
27 乾燥室
28 赤外線ランプ
29 光触媒
30 ハロゲンランプ

Claims (10)

  1. 被処理空気に紫外線照射して被処理空気を浄化する空気の浄化方法であって、光ファイバーによって被処理空気に紫外線照射することを特徴とする空気の浄化方法。
  2. 少なくとも被処理空気に、選択された別個の波長を照射する紫外線照射工程を有し、それぞれの工程をおいて、ファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーによって被処理空気に紫外線照射することを特徴とする請求項1に記載の空気の浄化方法。
  3. 前記紫外線照射工程が、波長180〜190nmの短波長と、波長245〜260nmの中波長と、波長350〜390nmの長波長の紫外線照射をそれぞれ行う工程からなることを特徴とする請求項2に記載の空気の浄化方法。
  4. 被処理空気に紫外線照射する紫外線照射装置を備えた空気浄化装置であって、紫外線照射装置にファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーを備えていることを特徴とする空気浄化装置。
  5. 少なくとも被処理空気に、選択された別個の波長を照射する紫外線照射装置を備え、それぞれの装置にファイバの長さ方向の途中から紫外線がリークするリーク光ファイバーが設置されていることを特徴とする請求項4に記載の空気浄化装置。
  6. 前記紫外線照射装置が、波長180〜190nmの短波長と、波長245〜260nmの中波長と、波長350〜390nmの長波長の紫外線照射をそれぞれ行う装置からなることを特徴とする請求項4に記載の空気浄化装置。
  7. 前記紫外線照射装置の少なくともいずれかが、紫外線照射ランプと前記リーク光ファイバーとを備えていることを特徴とする請求項6に記載の空気浄化装置。
  8. 前記リーク光ファイバーが直管型リーク光ファイバーおよび/または螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーであることを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか1項に記載の空気浄化装置。
  9. 前記リーク光ファイバーの表面が光触媒により被覆されていることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の空気浄化装置。
  10. 前記リーク光ファイバーが螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーであって、この螺旋籠型曲率外リーク光ファイバーの中心部に前記紫外線照射ランプが配置されていることを特徴とする請求項7に記載の空気浄化装置。
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