JP2003144848A - 排ガス処理方法およびその装置 - Google Patents

排ガス処理方法およびその装置

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JP2003144848A JP2001344595A JP2001344595A JP2003144848A JP 2003144848 A JP2003144848 A JP 2003144848A JP 2001344595 A JP2001344595 A JP 2001344595A JP 2001344595 A JP2001344595 A JP 2001344595A JP 2003144848 A JP2003144848 A JP 2003144848A
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organic chlorine
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photocatalytic
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Kazuhiro Sato
和宏 佐藤
Koji Mishima
弘次 三嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い温度域であっても、排ガス中の有機塩素
化合物を高効率で分解除去する。 【解決手段】 有機塩素化合物を含む排ガス3の流通路
内に光触媒繊維を主構成成分とする紐状物13を流動可
能に設置し、この紐状物13を排ガス導入口4から導入
された排ガス3により流動して排ガス3中の有機塩素化
合物をその紐状物13を構成する光触媒繊維に吸着させ
るとともに、その紐状物13に光照射口9から光を照射
し、この光照射により発現する光触媒機能によってその
光触媒繊維に吸着されている有機塩素化合物を分解除去
し、有機塩素化合物分解除去後の処理ガス7を処理ガス
排出口8から排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみや産業廃
棄物の焼却場などから排出される排ガス中に含まれるダ
イオキシン類等の微量有機塩素化合物を分解除去する排
ガス処理方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみや産業廃棄物の焼却場な
どから排出される排ガス中に含まれる有機塩素化合物を
除去する処理方法としては、 (A)有機塩素化合物を活性炭等の吸着剤に吸着させて
除去する方法 (B)有機塩素化合物を加熱下で触媒と接触させて分解
除去する方法 などが挙げられる。
【0003】また、最近では、 (C)光触媒を用いて紫外線照射により排ガス中の有機
塩素化合物を分解除去する方法 が注目されてきている。また、この方法をより具体化さ
せるために、以下のような処理方法が提案されている。 (a)排ガスとの接触面となる管壁等に光触媒膜を固定
し、この光触媒膜に紫外線を照射して有機塩素化合物を
分解する方法 (b)光触媒粉末が充填されたガラス管に排ガスを流通
させてその光触媒粉末に有機塩素化合物を吸着させると
ともに、そのガラス管の外側からその光触媒粉末に向け
て紫外線を照射して有機塩素化合物を分解する方法
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(A)の吸着剤による処理方法においては、有機塩素化
合物を吸着した後に吸着剤の処理が必要になるという問
題点がある。また、前記(B)の触媒接触分解による処
理方法においては、ガスを加熱するためのエネルギーが
必要になるという問題点がある。
【0005】一方、光触媒を用いる処理方法のうち、前
記(a)の方法では、排ガスと光触媒膜との接触面積が
小さいために、有機塩素化合物の分解効率が良くないと
いう問題点がある。なお、この接触面積を増大させるた
めに光触媒膜をハニカム構造にすることも考えられる
が、そのようにした場合には光触媒膜の奥部まで紫外線
を照射させるのが難しく、やはり分解効率の向上が望め
ない。また、前記(b)の方法では、ガラス管に充填さ
れた光触媒粉末のうち、そのガラス管の近傍部分の光触
媒粉末にしか紫外線を照射することができないため、分
解効率が悪いという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、広い温度域で処理可能で、かつ排
ガス中の有機塩素化合物の分解効率を向上させることの
できる排ガス処理方法およびその装置を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明による排ガス処理方法
は、有機塩素化合物を含む排ガスの流通路内に光触媒繊
維を主構成成分とする布または紐状物を流動可能に設置
し、この布または紐状物を排ガスにより流動させて排ガ
ス中の有機塩素化合物をその布または紐状物を構成する
光触媒繊維に吸着させるとともに、その布または紐状物
に光を照射し、この光照射により発現する光触媒機能に
よってその光触媒繊維に吸着されている有機塩素化合物
を分解除去することを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、有機塩素化合物を含む
排ガスの流通路内に光触媒繊維を主構成成分とする布ま
たは紐状物が設置され、この布または紐状物が排ガスに
よって流動されるに伴い、排ガス中の有機塩素化合物が
その布または紐状物を構成する光触媒繊維に吸着されて
排ガス中から除去される。これと同時に、その布または
紐状物に光が照射されることにより、その布または紐状
物を構成する光触媒繊維の光触媒機能が発現され、この
光触媒機能によってその光触媒繊維に吸着されている有
機塩素化合物が分解除去される。本発明によれば、有機
塩素化合物を含む排ガスの流通路内に設置された布また
は紐状物が繊維状の光触媒で構成されるので、光触媒と
排ガス中の有機塩素化合物との接触確率が高められると
ともに、光触媒に対する光照射効率が高められて高効率
で光触媒機能が発現される。かかる作用効果はその布ま
たは紐状物が排ガスによって流動されることで助長さ
れ、排ガス中の有機塩素化合物を効率良く分解除去する
ことが可能となる。
【0009】次に、第2発明による排ガス処理方法は、
有機塩素化合物を含む排ガスの流通路内に光触媒繊維を
主構成成分とする光触媒フィルタを設置し、この光触媒
フィルタに排ガスを通過させて排ガス中の有機塩素化合
物をその光触媒フィルタを構成する光触媒繊維に吸着さ
せるとともに、その光触媒フィルタに光を照射し、この
光照射により発現する光触媒機能によってその光触媒繊
維に吸着されている有機塩素化合物を分解除去すること
を特徴とするものである。
【0010】本発明においては、有機塩素化合物を含む
排ガスの流通路内に光触媒繊維を主構成成分とする光触
媒フィルタが設置され、この光触媒フィルタに排ガスが
通過されるに伴い、排ガス中の有機塩素化合物がその光
触媒フィルタを構成する光触媒繊維に吸着されて排ガス
中から除去される。これと同時に、その光触媒フィルタ
に光が照射されることにより、その光触媒フィルタを構
成する光触媒繊維の光触媒機能が発現され、この光触媒
機能によってその光触媒繊維に吸着されている有機塩素
化合物が分解除去される。さらに、光触媒フィルタに排
ガスが通過される際にはその光触媒フィルタによって排
ガス中の煤塵が捕集される。本発明によれば、光触媒フ
ィルタの濾過作用によって排ガス中の煤塵を除去するこ
とができるとともに、光触媒フィルタが繊維状の光触媒
で構成されるので、光触媒と排ガス中の有機塩素化合物
との接触確率が高められ、かつ光触媒に対する光照射効
率も高められて高効率で光触媒機能が発現され、その結
果排ガス中の有機塩素化合物を効率良く分解除去するこ
とができる。
【0011】次に、第3発明による排ガス処理装置は、
有機塩素化合物を含む排ガスを導入する排ガス導入口お
よび有機塩素化合物分解後の処理ガスを排出する処理ガ
ス排出口を有するハウジングと、光触媒繊維を主構成成
分とする布または紐状物と、光照射装置とを備え、前記
布または紐状物を前記ハウジングの内部にその一部を固
定した状態で設置するとともに、この布または紐状物に
前記光照射装置からの光が照射されるように構成するこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明は、第1発明による排ガス処理方法
を具体化するための装置に関わるものである。本発明に
おいては、有機塩素化合物を含む排ガスを導入する排ガ
ス導入口と有機塩素化合物分解後の処理ガスを排出する
処理ガス排出口とを有するハウジングの内部に光触媒繊
維を主構成成分とする布または紐状物がその一部を固定
された状態で設置されることで、その布または紐状物が
排ガスによって流動され、この流動に伴い、排ガス中の
有機塩素化合物がその布または紐状物を構成する光触媒
繊維に吸着されて排ガス中から除去される。これと同時
に、その布または紐状物に光照射装置からの光が照射さ
れることにより、その布または紐状物を構成する光触媒
繊維の光触媒機能が発現され、この光触媒機能によって
その光触媒繊維に吸着されている有機塩素化合物が分解
除去される。そして、有機塩素化合物が分解除去された
処理ガスは、ハウジングの処理ガス排出口から排出され
る。したがって、本発明によれば、前記第1発明と同様
の作用効果を奏する。
【0013】次に、第4発明による排ガス処理装置は、
有機塩素化合物を含む排ガスを導入する排ガス導入口お
よび有機塩素化合物分解後の処理ガスを排出する処理ガ
ス排出口を有するハウジングと、光触媒繊維を主構成成
分とする光触媒フィルタと、光照射装置とを備え、前記
光触媒フィルタを介して前記排ガス導入口と前記処理ガ
ス排出口とが連通するようにその光触媒フィルタを前記
ハウジング内に設置するとともに、この光触媒フィルタ
に前記光照射装置からの光が照射されるように構成する
ことを特徴とするものである。
【0014】本発明は、第2発明による排ガス処理方法
を具体化するための装置に関わるものである。本発明に
おいては、有機塩素化合物を含む排ガスを導入する排ガ
ス導入口と有機塩素化合物分解後の処理ガスを排出する
処理ガス排出口とを有するハウジングの内部に、光触媒
繊維を主構成成分とする光触媒フィルタがこの光触媒フ
ィルタを介してそのハウジングの排ガス導入口と処理ガ
ス排出口とが連通されるように設置され、排ガス導入口
からハウジング内に導入された排ガスがその光触媒フィ
ルタを通過して処理ガス排出口へと導出されるに伴い、
排ガス中の有機塩素化合物がその光触媒フィルタを構成
する光触媒繊維に吸着されて排ガス中から除去される。
これと同時に、その光触媒フィルタに光照射装置からの
光が照射されることにより、その光触媒フィルタを構成
する光触媒繊維の光触媒機能が発現され、この光触媒機
能によってその光触媒繊維に吸着されている有機塩素化
合物が分解除去される。そして、有機塩素化合物が分解
除去された処理ガスは、ハウジングの処理ガス排出口か
ら排出される。さらに、排ガスが光触媒フィルタを通過
する際には、その光触媒フィルタによって排ガス中の煤
塵が捕集される。したがって、本発明によれば、前記第
2発明と同様の作用効果を奏する。
【0015】第4発明において、前記光触媒フィルタ
は、筒状に形成されてなるものであるのが好ましい(第
5発明)。このようにすれば、ハウジング内部に光触媒
フィルタをコンパクトに纏めて複数配設することができ
るとともに、それぞれの光触媒フィルタに略均等の処理
負荷を分担させることができるので、装置のコンパクト
化を図りつつ排ガスの処理能力の増大を容易に図ること
ができるという効果を奏する。
【0016】第3発明乃至第5発明において、前記光照
射装置は、前記ハウジングの外部に設けられる光源と、
この光源から前記ハウジング内へ光を導く光ファイバー
とを備えて構成されるのが好ましい(第6発明)。この
ようにすれば、光触媒繊維に照射される光が、ハウジン
グ外部の光源から光ファイバーを通して提供されるの
で、ハウジング内に光源を設置するもののように光源が
汚染されることもなく、光照射強度を安定保持すること
ができる。また、排ガス温度が高温であっても特別の減
温装置を用いずに処理可能であるという効果も奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明による排ガス処理方
法およびその装置の具体的な実施の形態につき、図面を
参照しつつ説明する。
【0018】(第1実施形態)図1には、本発明の第1
の実施形態に係る排ガス処理装置の全体概略構成図が示
されている。
【0019】本実施形態の排ガス処理装置1は、光触媒
反応が行われるハウジング2を備え、このハウジング2
内に導入された排ガス3に含まれるダイオキシン類等の
有機塩素化合物を分解除去するように構成されている。
前記ハウジング2には、下部に被処理ガス(排ガス)3
を導入する排ガス導入口4と、上部に有機塩素化合物分
解後の処理ガス7を煙道(図示省略)に排出する処理ガ
ス排出口8とが設けられている。
【0020】また、前記ハウジング2の上部寄りの外周
部には、複数個の光照射口9が設けられ、これら光照射
口9には光ファイバー10が接続されている。各光ファ
イバー10はハウジング2の外部に設けられる光源11
に接続され、この光源11からの光が光ファイバー10
を通して各光照射口9からハウジング2の内部に照射さ
れるようになっている。ここで、光源11としては、紫
外線ランプ、ブラックライトもしくは太陽光などが用い
られ、照射光は波長200〜400nmの紫外線とされ
る。
【0021】また、前記ハウジング2の下部における排
ガス導入口4の近傍には、排ガス流れを横切るように複
数本のバー12が設けられている。各バー12には、こ
のバー12の長手方向に沿って多数本の紐状物13が取
り付けられている。各紐状物13は、その一端がバー1
2に固着され、その他端がフリーな状態にされている。
こうして、排ガス導入口4から排ガス3が導入される
と、この排ガス3の流れによって、それら紐状物13が
流動するようにされている。
【0022】ここで、前記紐状物13は、例えば特開平
11−347417号公報にて開示された技術に係るチ
タニア(二酸化チタン)繊維またはチタニア−非晶質金
属酸化物繊維からなる光触媒繊維を主構成成分とするも
のである。この光触媒繊維としては、平均繊維径20μ
m以下、特に0.5〜20μmで、かつ平均繊維長が1
mm以上であるものが好ましい。また、この光触媒繊維
におけるチタニア成分は、アナターゼ型の結晶形態を主
体とするものが、光触媒活性能の点で好ましい。
【0023】このように構成される本実施形態の排ガス
処理装置1では、ハウジング2内にダイオキシン類等の
有機塩素化合物を含む被処理ガス(排ガス)3が下部の
排ガス導入口4からハウジング2内に導入されると、こ
の被処理ガス3によりそのハウジング2内に設置されて
いる紐状物13が流動され、この流動に伴い被処理ガス
3中の有機塩素化合物がその紐状物13を構成する光触
媒繊維に吸着されて排ガス3中から除去される。これと
同時に、その流動状態にある紐状物13に光照射口9か
ら光(紫外線)が照射され、この光照射によりその紐状
物13を構成する光触媒繊維の光触媒機能が発現され、
この光触媒機能によってその光触媒繊維に吸着されてい
る有機塩素化合物が分解除去される。そして、この有機
塩素化合物分解除去後の処理ガス7は、上部の処理ガス
排出口8から煙道(図示省略)に排出される。
【0024】次に、本実施形態の排ガス処理装置1の効
果を確認するために、表1に示される条件にて、数種の
ダイオキシン(DXNs:1368−TCDD、12
34679−HCDD、1368−TCDF、12
34689−HCDD)の分解実験を行った。その実
験結果が表2に示されている。この表2から明らかなよ
うに、本装置によっていずれのダイオキシンもその大部
分が分解除去されることが確認された。
【0025】
【表1】
【表2】
【0026】本実施形態の排ガス処理装置1によれば、
以下のような種々の利点がある。 1)紐状物13が主に光触媒繊維で構成され、かつその
紐状物13がハウジング2内で流動されるため、排ガス
中の有機塩素化合物との接触確率、並びに光触媒繊維へ
の光照射効率が高められ、これによってダイオキシン類
が高効率で分解除去される。 2)ガラス管に光触媒粉末を充填した方式の前記従来技
術(b)のものに比べ、低圧損で粉塵が出にくく、また
装置のコンパクト化が図れる。 3)光触媒繊維および光ファイバーの耐熱性が高く、ま
た触媒反応に熱が不要であるため、低温(常温)から高
温(1000℃)まで、広い温度域で使用可能である。 4)光触媒繊維は耐水性があるので、水洗にて紐状物1
3を簡単に再生できる。
【0027】(第2実施形態)図2には、本発明の第2
の実施形態に係る排ガス処理装置の全体概略構成図が示
されている。なお、本実施形態において、先の第1の実
施形態と同一または同様のものについては図に同一符号
を付している。
【0028】本実施形態の排ガス処理装置21も、先の
第1の実施形態と同様に、光触媒反応が行われるハウジ
ング22を備え、このハウジング22内に導入された排
ガス3に含まれる有機塩素化合物を分解除去するように
構成されている。前記ハウジング22には、上部に被処
理ガス(排ガス)3を導入する排ガス導入口23と、一
側部(図2では右側部)に有機塩素化合物分解後の処理
ガス7を煙道(図示省略)に排出する処理ガス排出口2
4が設けられている。
【0029】前記ハウジング22の内部には、前述した
光触媒繊維を主構成成分とする円筒型織物で構成された
筒状の光触媒フィルター25が複数配されており、各光
触媒フィルター25は、その長手方向が排ガス導入口2
3から導入される排ガスの流れ方向に対して直交するよ
うに設置されている。各光触媒フィルター25の一端
は、ハウジング22内部と処理ガス排出口24とを区画
するハウジング22の右側壁22aに取り付けられ、各
光触媒フィルター25の内部が処理ガス排出口24と連
通するようにされている。一方、各光触媒フィルター2
5の他端は、前記右側壁22aと対向する位置にあるハ
ウジング22の左側壁22bに取り付けられ、各取付部
位には、光照射口9が設けられている。
【0030】前記各光照射口9には、光ファイバー10
が接続されている。各光ファイバー10はハウジング2
2の外部に設けられる光源11に接続され、この光源1
1からの光が光ファイバー10を通して各光照射口9か
ら各光触媒フィルター25の内側面に照射されるように
なっている。
【0031】このように構成される本実施形態の排ガス
処理装置21では、有機塩素化合物を含む被処理ガス
(排ガス)3が上部の排ガス導入口23からハウジング
22内に導入され、光触媒フィルター25を介して処理
ガス排出口24へと導出される。この際、被処理ガス3
中の有機塩素化合物が光触媒フィルター25を構成する
光触媒繊維に吸着される。これと同時に、光触媒フィル
ター25の内側面に光照射口9からの光が照射され、こ
れによって光触媒フィルター25を構成する光触媒繊維
の光触媒機能が発現され、この光触媒機能によってその
光触媒繊維に吸着されている有機塩素化合物が分解除去
される。また、被処理ガス3が光触媒フィルター25を
通過する際には、被処理ガス3中の煤塵が光触媒フィル
ター25にて捕集される。こうして、煤塵が除去されて
有機塩素化合物も分解除去された後の処理ガス7は、処
理ガス排出口24から煙道(図示省略)に排出される。
【0032】本実施形態では、光触媒フィルター25の
外側面を集塵面とし、かつ光触媒フィルター25の内部
に臨んで設けられる光照射口9から光触媒フィルター2
5の内側面に光を照射することで、被処理ガス3中の煤
塵による光照射口9の汚染を防止するとともに、有機塩
素化合物を吸着している光触媒繊維に確実に光を照射す
ることが可能である。
【0033】本実施形態によれば、前記第1の実施形態
と同様の作用効果を得ることができるとともに、排ガス
中の煤塵をも捕集・回収できるという利点がある。特
に、本実施形態の排ガス処理装置21を焼却炉の出口に
設けることで、その焼却炉に付設されるボイラーでの発
電効率を向上させることができるとともに、ダイオキシ
ン類の前駆体を分解除去できるので、下流域でダイオキ
シン類が合成されないという効果を奏する。
【0034】なお、第1、第2の実施形態の排ガス処理
装置1,21は、VOC(Volatile Orga
nic Compounds)除去装置や脱臭装置など
として利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る排ガス
処理装置の全体概略構成図である。
【図2】図2は、本発明の第2の実施形態に係る排ガス
処理装置の全体概略構成図である。
【符号の説明】
1,21 排ガス処理装置 2,22 ハウジング 3 被処理ガス(排ガス) 4,23 排ガス導入口 7 処理ガス 8,24 処理ガス排出口 9 光照射口 10 光ファイバー 11 光源 13 紐状物 25 光触媒フィルター
フロントページの続き Fターム(参考) 4D048 AA11 AB03 BA07X BA13X BA41X BB05 BB08 BB18 CA01 CC32 CC38 CC63 EA01 EA04 4G069 AA03 AA11 BA04A BA04B BA48A CA04 CA10 CA11 CA19 EA03X EA03Y EA06 EA09 ED06 EE07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機塩素化合物を含む排ガスの流通路内
    に光触媒繊維を主構成成分とする布または紐状物を流動
    可能に設置し、この布または紐状物を排ガスにより流動
    させて排ガス中の有機塩素化合物をその布または紐状物
    を構成する光触媒繊維に吸着させるとともに、その布ま
    たは紐状物に光を照射し、この光照射により発現する光
    触媒機能によってその光触媒繊維に吸着されている有機
    塩素化合物を分解除去することを特徴とする排ガス処理
    方法。
  2. 【請求項2】 有機塩素化合物を含む排ガスの流通路内
    に光触媒繊維を主構成成分とする光触媒フィルタを設置
    し、この光触媒フィルタに排ガスを通過させて排ガス中
    の有機塩素化合物をその光触媒フィルタを構成する光触
    媒繊維に吸着させるとともに、その光触媒フィルタに光
    を照射し、この光照射により発現する光触媒機能によっ
    てその光触媒繊維に吸着されている有機塩素化合物を分
    解除去することを特徴とする排ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 有機塩素化合物を含む排ガスを導入する
    排ガス導入口および有機塩素化合物分解後の処理ガスを
    排出する処理ガス排出口を有するハウジングと、光触媒
    繊維を主構成成分とする布または紐状物と、光照射装置
    とを備え、 前記布または紐状物を前記ハウジングの内部にその一部
    を固定した状態で設置するとともに、この布または紐状
    物に前記光照射装置からの光が照射されるように構成す
    ることを特徴とする排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】 有機塩素化合物を含む排ガスを導入する
    排ガス導入口および有機塩素化合物分解後の処理ガスを
    排出する処理ガス排出口を有するハウジングと、光触媒
    繊維を主構成成分とする光触媒フィルタと、光照射装置
    とを備え、 前記光触媒フィルタを介して前記排ガス導入口と前記処
    理ガス排出口とが連通するようにその光触媒フィルタを
    前記ハウジング内に設置するとともに、この光触媒フィ
    ルタに前記光照射装置からの光が照射されるように構成
    することを特徴とする排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】 前記光触媒フィルタは、筒状に形成され
    てなるものである請求項4に記載の排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】 前記光照射装置は、前記ハウジングの外
    部に設けられる光源と、この光源から前記ハウジング内
    へ光を導く光ファイバーとを備えて構成される請求項3
    〜5のいずれかに記載の排ガス処理装置。
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