JP2006057829A - ブレーキシューの製造方法 - Google Patents
ブレーキシューの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006057829A JP2006057829A JP2005177869A JP2005177869A JP2006057829A JP 2006057829 A JP2006057829 A JP 2006057829A JP 2005177869 A JP2005177869 A JP 2005177869A JP 2005177869 A JP2005177869 A JP 2005177869A JP 2006057829 A JP2006057829 A JP 2006057829A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- shaped
- shape
- brake shoe
- shaped metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】 単一のブレーキシューが得られる寸法を有する短冊形状の金属板を、その幅のほぼ中央部を長さ方向にV字形状に折り曲げた後、該V字形状金属板の左右両側面の上部から下部の間の一部分を長さ方向に外側に折り返し、その後V字形状部分の外側から内側に圧力をかけて圧接し、平坦部とそれに垂直な突出部分を有するT字形状に加工し、さらに前記突出部分が内側になるようにリング状に加工してリング状金属加工品を得、次いでリング状金属加工品外側表面の平坦部に摩擦部材を固着するか又は一体成形することを特徴とするブレーキシューの製造方法及び複数のブレーキシューが得られる寸法を有する長尺の金属板を用いることを特徴とするブレーキシューの製造方法。
【選択図】 図7
Description
従来のブレーキシューは、特許文献1に示されるように、円板上の金属製ブランクの外周部に、外周面に前記ブランクの板厚よりも大きい溝幅をもつ凹溝をその円周方向に形成し、かつ該凹溝の内底部に溝形成用刃部をその円周方向に突設してなる予成形用ローラーダイスの、前記凹溝及び溝形成用刃部を押し付けて、前記ブランクの外周部全周に前記溝形成用刃部により外周溝を付ける予成形工程と、前記ブランクの外周溝に、外周面に拡開用刃部をその円周方向に突設してなる拡開成形用ローラーダイスの、前記拡開用刃部を押し付けることにより、前記ブランクの外周部を板厚方向に二つに割りながら拡開してウェブとこのウェブの外周部にリムを成形する拡開成形工程と、前記ウェブとリムとを所要形状に切断することにより部分円弧状のシューリムと、このシューリムの内周から突設したシューリブを有するブレーキシューを形成する工程とを備えているブレーキシューが知られている。
さらに、本発明は、リング状金属加工品の突出部分の一部を、円周方向に全周又は部分的に溶接を施してなる前記のブレーキシューの製造方法に関する。
本発明において、短冊形状の金属板を用いる場合は、予め単一のリング状のブレーキシューが得られる寸法と同一になる長さの金属板を用いれば、後で規定寸法に調整する必要がないので好ましい。
なお、T字形状に加工した平坦部とは得られるブレーキシューのシューリムに相当するもので、また平坦部に垂直な突出部分とはブレーキシューのシューウェブに相当するものである。
T字形状に加工した後、突出部分が内側になるようにリング状に加工するが、この加工方法についてはロール加工が最適であるが、必ずしもこの方法に限る必要はない。
上記の材料の他に、必要に応じて黄銅、銅等の金属粉が添加される。
なお、上記摩擦部材の材料の配合割合は、摩擦特性により異なり適宜決定され、特に制限はない。
図1〜7は本発明の一実施例になるリング状のブレーキシューの製造工程を示す図であり、このうち図1は単一のブレーキシューが得られる寸法を有する短冊形状のスチール板の斜視図、図2は幅のほぼ中央部を長さ方向にV字形状に折り曲げて形成したV字形状スチール板の斜視図、図3はV字形状スチール板の左右両側面の上半部を長さ方向に外側に折り返した略V字形状スチール板の斜視図、図4は平坦部とそれに垂直な突出部分を形成したT字形状スチール板の斜視図、図5は図4に示すT字形状スチール板の突出部分を内側になるように加工したリング状スチール板の斜視図、図6は突出部分の両端部を寸法精度に加工したリング状スチール板の斜視図及び図7はリング状スチール板外側表面の平坦部に摩擦部材を接着した本発明になるリング状のブレーキシューの斜視図である。
図1に示すように、寸法が縦(長さ)900mm、横(幅)63mm及び厚さ3mmの短冊形状のスチール板1を準備し、図2に示すように、逆V字形のローラーダイスを用いてスチール板1の幅のほぼ中央部分を長さ方向にV字形状に折り曲げてV字形状スチール板2を作製し、さらに図3に示すように、プレスでV字形状スチール板2の左右両側面の中央部から上部を長さ方向に外側に折り返し、その後、プレスで残ったV字形状部分を外側から内側に圧力をかけて圧接し、図4に示すような縦(長さ)900mm、横(幅)45mmの平坦部3と高さ9mmの突出部分4を有するT字形状に加工したT字形状スチール板5を作製した。
図8に示すように、図5に示すリング状スチール板6のT字形状加工品の突出部分4の上部(リング状スチール板の平坦部内側)全周に、シームレス溶接10を施した以外は、実施例1と同様の工程を経てリング状のブレーキシューを得た。
図9に示すように、図5に示すリング状スチール板6のT字形状加工品の突出部分4の上部(リング状スチール板の平坦部内側)に、部分的にスポット溶接11を施した以外は、実施例1と同様の工程を経てリング状のブレーキシューを得た。
寸法が縦(長さ)2700mm、横(幅)63mm及び厚さ3mmの長尺のスチール板(図示せず)を準備し、以下実施例1と同様の工程を経てV字形状スチール板を作製し、さらにV字形状スチール板の左右両側面の上半部を長さ方向に外側に折り返した後、プレスで残ったV字形状部分を外側から内側に圧力をかけて圧接し、実施例1と同寸法の平坦部と突出部分を有するT字形状に加工したT字形状スチール板を作製した。
この後、T字形状スチール板を、3等分になるように縦(長さ)を900mmの寸法に切断し、実施例1と同寸法の3個の分割T字形状スチール板を作製した。
以下、実施例1と同様の工程を経てリング状スチール板外側表面の平坦部に摩擦部材を接着してリング状のブレーキシューを得た。
寸法が縦(長さ)2700mm、横(幅)63mm及び厚さ3mmの長尺のスチール板(図示せず)を準備し、以下実施例1と同様の工程を経てV字形状スチール板を作製し、さらにV字形状スチール板の左右両側面の上半部を長さ方向に外側に折り返した後、プレスで残ったV字形状部分を外側から内側に圧力をかけて圧接し、実施例1と同寸法の平坦部と突出部分を有するT字形状に加工したT字形状スチール板を作製した。
この後、上記で得たT字形状スチール板を、ロール加工により図10に示す連続的なスパイラル状スチール板12を作製した。
以下、実施例1と同様の工程を経てリング状スチール板15外側表面の平坦部に摩擦部材を接着してリング状のブレーキシューを得た。
2 V字形状スチール板
3 平坦部
4 突出部分
5 T字形状スチール板
6 リング状スチール板
7 突出部分の端部
8 突出部分の端部
9 摩擦部材
10 シームレス溶接
11 スポット溶接
12 スパイラル状スチール板
13 切り欠き
14 分割リング状スチール板
15 単一のリング状スチール板
16 ズレ
Claims (5)
- 単一のブレーキシューが得られる寸法を有する短冊形状の金属板を、その幅のほぼ中央部を長さ方向にV字形状に折り曲げた後、該V字形状金属板の左右両側面の上部から下部の間の一部分を長さ方向に外側に折り返し、その後V字形状部分の外側から内側に圧力をかけて圧接し、平坦部とそれに垂直な突出部分を有するT字形状に加工し、さらに前記突出部分が内側になるようにリング状に加工してリング状金属加工品を得、次いでリング状金属加工品外側表面の平坦部に摩擦部材を固着するか又は一体成形することを特徴とするブレーキシューの製造方法。
- 複数のブレーキシューが得られる寸法を有する長尺の金属板を、その幅のほぼ中央部を長さ方向にV字形状に折り曲げた後、該V字形状金属板の左右両側面の上部から下部の間の一部分を長さ方向に外側に折り返し、その後V字形状部分の外側から内側に圧力をかけて圧接し、平坦部とそれに垂直な突出部分を有するT字形状に加工し、このものを必要とする大きさのリング状のブレーキシューが形成できる部分で切断して複数の分割T字形状金属加工品を得、さらにそれぞれの分割T字形状金属加工品について、前記突出部分が内側になるようにリング状に加工してリング状金属加工品を得、次いでリング状金属加工品外側表面の平坦部に摩擦部材を固着するか又は一体成形することを特徴とするブレーキシューの製造方法。
- 複数のブレーキシューが得られる寸法を有する長尺の金属板を、その幅のほぼ中央部を長さ方向にV字形状に折り曲げた後、該V字形状金属板の左右両側面の上部から下部の間の一部分を長さ方向に外側に折り返し、その後V字形状部分の外側から内側に圧力をかけて圧接し、平坦部とそれに垂直な突出部分を有するT字形状に加工し、さらに前記突出部分が内側になるように連続的なスパイラル状に加工した後、必要とする大きさのリング状のブレーキシューが形成できる部分で切断して左右の切断面にズレのある複数の分割リング状金属加工品を得、その後それぞれの分割リング状金属加工品について、個々の切断面の左右のズレを矯正して上下面が平行なリング状に加工してリング状金属加工品を得、次いでリング状金属加工品外側表面の平坦部に摩擦部材を固着するか又は一体成形することを特徴とするブレーキシューの製造方法。
- リング状金属加工品が、円周方向の一部に切り欠きを設けたものである請求項1、2又は3記載のブレーキシューの製造方法。
- リング状金属加工品の突出部分の一部を、円周方向に全周又は部分的に溶接を施してなる請求項1、2、3又は4記載のブレーキシューの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005177869A JP4527010B2 (ja) | 2004-07-20 | 2005-06-17 | ブレーキシューの製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004211524 | 2004-07-20 | ||
JP2005177869A JP4527010B2 (ja) | 2004-07-20 | 2005-06-17 | ブレーキシューの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006057829A true JP2006057829A (ja) | 2006-03-02 |
JP4527010B2 JP4527010B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=36105460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005177869A Expired - Fee Related JP4527010B2 (ja) | 2004-07-20 | 2005-06-17 | ブレーキシューの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4527010B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007040370A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Nippon Brake Kogyo Kk | リング状ブレーキシューの製造方法 |
JP2011505859A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-03 | ノバルティス アーゲー | 哺乳類発現ベクター |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0558978U (ja) * | 1992-01-21 | 1993-08-03 | 日信工業株式会社 | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー |
-
2005
- 2005-06-17 JP JP2005177869A patent/JP4527010B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0558978U (ja) * | 1992-01-21 | 1993-08-03 | 日信工業株式会社 | 車両用ドラムブレーキのブレーキシュー |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007040370A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Nippon Brake Kogyo Kk | リング状ブレーキシューの製造方法 |
JP2011505859A (ja) * | 2007-12-21 | 2011-03-03 | ノバルティス アーゲー | 哺乳類発現ベクター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4527010B2 (ja) | 2010-08-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0775842B1 (en) | Mechanical attachment system and method for low volume production of brake pad assemblies | |
KR20070078357A (ko) | 디스크 브레이크 패드, 패드용 배면판 및 패드용 배면판의제조 방법 | |
KR101808998B1 (ko) | 금속 단부 단면 외주의 가공 방법 및 그 가공 방법에 의해서 얻어지는 금속 부품과 타부재의 접합 방법 | |
JP2007002867A (ja) | 円弧状ブレーキシューの製造方法 | |
JP4182352B2 (ja) | エンボス構造の金属板から車体用構造部品を製造する方法及び加工ツール | |
JP4527010B2 (ja) | ブレーキシューの製造方法 | |
JP4764091B2 (ja) | リング状ブレーキシューの製造方法 | |
KR100346946B1 (ko) | 자동차용 트랜스미션에 있어서의 토크 전달부재와 스플라인 치형의 성형방법 및 스플라인 치형의 성형장치 | |
JP4764092B2 (ja) | 円弧状ブレーキシューの製造方法 | |
JP4484145B2 (ja) | ブレーキシューの製造方法 | |
CN104668434A (zh) | 制造安装单元的方法 | |
JP2006142363A (ja) | ブレーキディスクの製造方法 | |
KR20200002715A (ko) | 모터 또는 발전기용 코어 제조방법과 코어 제조시스템 및 이를 위한 분할 코어 | |
JP2007092852A (ja) | 円弧状ブレーキシューの製造方法 | |
JP2006247675A (ja) | プレス加工用のパンチと、プレス加工方法 | |
JP2007009989A (ja) | 円錐ころ軸受用保持器及びその製造方法 | |
JP2007092853A (ja) | リング状ブレーキシューの製造方法 | |
JP2006029498A (ja) | ブレーキシューの製造方法 | |
WO2020255205A1 (ja) | 板状基材の剥離方法 | |
KR20060048260A (ko) | 펀칭 장치 및 이를 위한 펀칭 다이 | |
JPS61144467A (ja) | Vリブドプ−リおよびその製造方法 | |
JP2007198588A (ja) | ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法 | |
JP6734952B1 (ja) | 筒状部材及び筒状部材の製造方法 | |
EP1467122A1 (en) | Method of producing an engine flywheel, and engine flywheel so produced | |
KR100431641B1 (ko) | 중첩판재를 접합시키는 롤성형장치와 거기에 이용되는롤러쌍 및 그 것을 이용한 접합방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100518 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |