JP2006057787A - 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法 - Google Patents

液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006057787A
JP2006057787A JP2004242336A JP2004242336A JP2006057787A JP 2006057787 A JP2006057787 A JP 2006057787A JP 2004242336 A JP2004242336 A JP 2004242336A JP 2004242336 A JP2004242336 A JP 2004242336A JP 2006057787 A JP2006057787 A JP 2006057787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
tank
liquefied gas
valve
inner tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004242336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4051366B2 (ja
Inventor
Tsutomu Oi
勉 多井
Tomio Nishitani
富雄 西谷
Shoichiro Togiya
昌一郎 研谷
Akihiko Nakajima
明彦 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwatani Industrial Gases Corp
Original Assignee
Iwatani Industrial Gases Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iwatani Industrial Gases Corp filed Critical Iwatani Industrial Gases Corp
Priority to JP2004242336A priority Critical patent/JP4051366B2/ja
Publication of JP2006057787A publication Critical patent/JP2006057787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4051366B2 publication Critical patent/JP4051366B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

Abstract

【課題】 内槽、熱交換器、およびガス流入管、液化ガス戻し管等の配管内のガスを、充填すべき液化ガスと同種の気化ガスで確実に置換することを可能ならしめる液化ガスタンクを提供する。
【解決手段】 外槽2と内槽3の間に形成される真空空間に冷凍機5の冷端部5aと熱交換器5bとを位置させ、上記熱交換器5bに内槽3から気化ガスが流入するガス流入管6と液化したガスを内槽3に戻す液化ガス戻し管7とガス放出管11とを接続する。他方、上記内槽3に、高圧ガス供給管8とガス放出・充填管9とを接続し、内槽3、熱交換器5b、ガス流入管6、および液化ガス戻し管7等の配管内のガスを液化ガスと同種の気化ガスで置換する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、断熱用真空を保持する外槽と、内部に液化ガス、例えば液体水素が充填される内槽とからなる二重殻断熱構成の液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法に関するものである。
断熱用真空を保持する外槽と、極低温の液化ガスを収納する内槽とからなる二重殻断熱構成になる液化ガスタンクでは、極低温の液化ガスの蒸発量を極力少なくするために、大気からの入熱量をできる限り少なくする必要がある。そのため、例えば低熱伝導率で引張強度に優れた繊維強化プラスチックからなるバンド状荷重支持体を用いた内槽支持装置により外槽の中央部に内槽が支持されると共に、輻射熱による入熱を防止するために内槽の外周部は断熱層によって囲繞されている。
液化ガスタンクを、上記のような構成にしたとしても、内槽への大気からの入熱量をゼロにすることは不可能である。例えば、液化ガスタンクからガスが払い出されているときには、内槽への大気からの入熱量によって、この内槽内の圧力が上昇するようなことはない。しかしながら、夜間、土曜日、日曜日、祝日、ゴールデンウイーク、夏季休暇、正月等のガスが払い出されない状態が一定期間継続する場合には、内槽が封じ切り状態になるので、液化ガスタンク内への入熱によって液化ガスは気化し、内槽の圧力が上昇する。そして、内槽内の圧力が所定圧力より高くなると液化ガスタンクの破壊を防ぐ為、気化ガスを安全弁によって大気中に放出する必要が生じるが、気化ガスを冷凍機で冷却して液化ガスに戻してやると、内槽内の圧力上昇が抑えられ液化ガスの無駄な放出が防止される。この種の冷凍機を設けた液化ガスタンクとして後述するものが公知である(特許文献1参照)。
特開2002−195497号公報
以下、上記従来例に係る液化ガスタンクを、図2と、その載置台を示す図3と、その液化手段の作用を示す図4とを参照しながら説明する。即ち、符号61は、内部に液化天然ガス(LNG)55が収容されてなる液化ガスタンクを示し、この液化ガスタンク61は、内部が真空に保持された内外二重壁53,54で構成されている。符号60aは液面センサであり、また符号60bは圧力センサを示し、これら両センサ60a、60bは、何れも確認用のものである。符号65は液化ガスタンク61の周壁52の天井壁部分52bの上方に配設された液化手段を示し、この液化手段65は液化ガスタンク61に脚部65bを介して取付けられた載置台65aに載置されている。なお,図3中の符号67はコンプレッサーを示す。
上記液化手段65は、断熱箱66と、この断熱箱66の天井壁に設けられたパルスチューブ冷凍機62と、前記断熱箱66またはパルスチューブ冷凍機62に取付けられた図示しない温度検出器とからなっており、前記パルスチューブ冷凍機62の冷端部62aが断熱箱66の内部に配設されている。そして、前記パルスチューブ冷凍機62を作動させた状態では、このパルスチューブ冷凍機62の冷端部62aの温度が気化ガスの液化温度以下になるように設定されており、これにより、後述する取り出しパイプ(ガス流入管に相当する。)63を通って断熱箱66の上部空間に送られてきた気化ガスを前記冷端部62aの冷熱で液化して断熱箱66の下部に溜めると共に、後述する戻しパイプ(液化ガス戻し管に相当する。)64を通して液化ガスタンク61に戻すように構成されている。
また、前記パルスチューブ冷凍機62の冷端部62aの温度が液化ガスの凝固点以下になると、これが温度検出器で検出されてパルスチューブ冷凍機62の作動が停止する。
前記取り出しパイプ63の一端開口は、断熱箱66の上部空間に連通している。また、取り出しパイプ63の他端部は液化ガスタンク61の周壁52の天井壁部分52bを貫通して液化ガスタンク61の上部空間に突入している。前記戻しパイプ64は、断熱箱66の底壁から垂下し、液化ガスタンク61内に連通している。そして、戻しパイプ64の一端開口が断熱箱66の下部のLNG55に連通している。また、戻しパイプ64の他端側が液化ガスタンク61の周壁52の天井壁部分52bを貫通して液化ガスタンク61の上部空間に突入している。
このような液化ガスタンクは工場で製造され、そして内槽内を低露点に保持するために、液化ガスタンクの内槽や前記62の冷端部、取り出しパイプや戻しパイプ等の配管内に大気圧よりも高い圧力で不活性ガス、例えば窒素ガスが充填された状態で据え付け場所まで運搬される。そして、据え付け後、液化ガスと同種のガスの充填・大気放出を繰り返すことで内槽内の窒素ガスを液化ガスと同種のガスで置換し、その後に液化ガスが充填される。この場合、内槽内の液化ガスの純度は99.999%以上、露点−60℃以下が要求されるため、液化ガスを充填するに際して、内槽や冷端部の冷熱を利用する熱交換器、この熱交換器に連通する各配管内に充填されていた窒素ガスを完全に液化ガスと同種のガスに置換しなければならない。ところが、このような液化ガスタンクでは、内槽への入熱量を可能な限り少なくするため、取り出しパイプ、戻しパイプには極めて細径のパイプが使用され、しかも長いものが用いられており、細径パイプ内の窒素ガスを液化ガスと同種のガスで完全に置換するには、上述の充填・大気放出の繰り返しを数多く行う必要があり、時間と手間がかかる。
勿論、他の置換手段、例えば真空ポンプにより真空引きした後に液化ガスと同種のガスに置換し、次いで液化ガスを充填するという方法の採用も考えられる。しかしながら、このような置換手段では、真空ポンプの作動中にオイルミストが内槽、熱交換器、および取り出しパイプや戻しパイプ等の配管内に逆流し、これらの内部が汚染する恐れがあるので、真空ポンプの使用は好ましくない。
従って、本発明の目的は、液化ガスタンクの内槽、熱交換器、および取り出しパイプや戻しパイプ等の配管内のガスを、充填すべき液化ガスと同種のガスに確実に置換することを可能ならしめる液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために下記のように構成されている。即ち、本発明の請求項1に係る液化ガスタンクは、断熱用真空を保持する外槽2の内部に極低温の液化ガスを収納する内槽3を配設し、これら外槽2と内槽3との間に冷凍機5の冷端部5aと熱交換器5bとを位置させ、上記熱交換器5bに内槽3から液化ガスの気化ガスが流入するガス流入管6と液化されたガスを熱交換器5bから内槽3に戻す液化ガス戻し管7とを設け、上記内槽3に第1開閉弁8aを介して外槽2の外方から内槽3に液化ガスと同種の高圧ガスを供給する高圧ガス供給管8と第2開閉弁9aを介して内槽3内のガスを外槽2の外方に放出するとともに、内槽3内に液化ガスを充填するガス放出・充填管9とを設けてなる液化ガスタンク1において、第3開閉弁11aが介装され、前記熱交換器5b内のガスを前記外槽2の外方に放出するガス放出管11を前記熱交換器5bに連結したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る液化ガスタンクの液化ガス充填方法は、請求項1に記載の液化ガスタンクへの液化ガス充填方法であって、前記第1開閉弁8aを開弁し、第2開閉弁9a、第3開閉弁8b、および第4開閉弁11aを閉弁して液化ガスと同種の高圧ガスを内槽3内に充填すると共に、第1開閉弁8aを閉弁し、第2開閉弁9aを開弁して内槽3内のガスを所定圧になるまで放出する第1ガス置換工程と、この第1ガス置換工程を繰り返す第1ガス純度向上工程と、第1開閉弁8aを開弁し、第2開閉弁9a、第3開閉弁8b、および第4開閉弁11aを閉弁して液化ガスと同種の高圧ガスを内槽3内に充填すると共に、第1開閉弁8aを閉弁し、第4開閉弁11aを開弁して内槽3内のガスを所定圧になるまで放出する第2ガス置換工程と、この第2ガス置換工程を繰り返す第2ガス純度向上工程と、第1開閉弁8a、および第4開閉弁11aを閉弁し、第2開閉弁9a、および第3開閉弁8bを開弁して内槽3内に液化ガスを充填し、液化ガスの充填終了後に第2開閉弁9aを閉弁する液化ガス充填工程とからなることを特徴とする液化ガス充填方法である。
本発明の請求項1に係る液化ガスタンク、または本発明の請求項2に係る液化ガスタンクへの液化ガス充填方法では、第1開閉弁8aの開弁により外槽2の外方から内槽3に高圧ガス供給管8を介して液化ガスと同種のガスを供給し、そして第2開閉弁9aの開弁によりガス放出・充填管9を介して内槽3内のガスが所定圧になるまで放出する第1ガス置換工程と、この第1ガス置換工程を繰り返す第1ガス純度向上工程により、内槽3内のガスが所定圧になるまで放出される。さらに、第1開閉弁8aの開弁により外槽2の外方から内槽3に高圧ガス供給管8を介して液化ガスと同種のガスを供給し、そして第4開閉弁11aの開弁によりガス放出管11を介して内槽3内のガスが所定圧になるまで放出する第2ガス置換工程と、この第2ガス置換工程を繰り返す第2ガス純度向上工程により、内槽3内のガスがガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5bを経由してガス放出管11を介して外槽2の外方に放出される。
従って、本発明の請求項1に係る液化ガスタンク、または本発明の請求項2に係る液化ガスタンクへの液化ガス充填方法によれば、第1ガス置換工程と、この第1ガス置換工程を繰り返す第1ガス純度向上工程により、液化ガスタンクの内槽3内に充填されていたガスが液化ガスと同種のガスに置換される。次いで、第2ガス置換工程と、この第2ガス置換工程を繰り返す第2ガス純度向上工程により、完全に置換された内槽3内の液化ガスと同種のガスが、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5bを経由してガス放出管11を介して放出されるので、内槽3、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5b内が完全に液化ガスと同種のガスに置換されることになる。
このように、本発明の請求項1に係る液化ガスタンク、または本発明の請求項2に係る液化ガスタンクへの液化ガス充填方法によれば、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5b内のガスを、ガス放出管11を介して、次第に純度が高められた内槽3内の液化ガスと同種のガスによって液化ガスタンクの外方に押し出すことができるから、ガス流入管6、および液化ガス戻し管7が細径で、長くても支障なく液化ガスと同種のガスに置換することができる。従って、液化ガスが、例えば液体水素である場合には、液化ガスタンク1の内槽3、熱交換器5b、およびガス流入管6や液化ガス戻し管7中を、容易に99.999%以上の純度、−60℃以下の露点の液体水素で満たすことができる。
以下、本発明の実施形態に係る液化ガスタンクを、内槽に充填される液化ガスが液体水素である場合を例として説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液化ガスタンク(液体水素タンク)の模式的縦断面図である。
図1に示す符号1は、本発明の実施形態に係り、液体水素(液化ガス)を収納する液化ガスタンクを示し、この液化ガスタンク1は、据え付けのために下方に突出する据え付け支脚2aが下部に設けられ、断熱用真空を保持する外槽2を備えている。この外槽2の内部には、この外槽2からの輻射熱を防ぐために外周部が、例えばアルミニウム箔とガラス繊維製布の積層体からなる断熱層3aで囲繞されてなる極低温の液体水素を収納する内槽3が設けられている。この内槽3は、繊維強化プラスチック(アルミナファイバーFRPやカーボンファイバーFRPあるいはガラスファイバーFRP等)からなる、低熱伝導率のバンド状荷重支持体(図示省略)を用いた複数の内槽支持装置4を介して外槽2の内側に支持されている。
前記外槽2の上部には、冷端部5aとこの冷端部5aの冷熱を利用して、流入する水素ガスを冷却して液体水素にして溜める熱交換室を備える熱交換器5bとを有する冷凍機5(パルスチューブ冷凍機等)が設けられている。この冷凍機5の冷端部5aと熱交換器5bとは、外槽2と内槽3との間に形成される真空空間内に位置している。そして、前記熱交換器5bには、内槽3から液体水素の気化ガスである水素ガスが流入するガス流入管6が設けられると共に、熱交換器5bから液化された液体水素を内槽3内に戻す液化ガス戻し管7が設けられている。
前記内槽3の上部には、前記外槽2の外方に設けられた高圧ガス容器10から、第1開閉弁8a、第3開閉弁8bが介装されてなる高圧ガス供給管8が連通しており、前記内槽3の上部から水素ガス(液化ガスと同種のガス)が流入するようになっている。また、前記内槽3の下部には、前記外槽2の外方から第2開閉弁9aが介装されてなるガス放出・充填管9が連通しており、前記内槽3内のガスを前記外槽2の外方に放出する一方、内槽3内に液体水素が充填されるようになっている。さらに、前記熱交換器5bには、第4開閉弁11aが介装され、他端側が前記外槽2の外方に連通するガス放出管11の一端側が連結されており、前記熱交換器5b内のガスを前記外槽2の外方に放出し得るように構成されている。
上記実施形態に係る液化ガスタンク1に水素ガスを充填する場合には、後述する種々の工程を経て、この液化ガスタンク1内の窒素ガスを水素ガスに置換した後、この液化ガスタンク1内に液体水素が充填される。即ち、第1開閉弁8aを開弁すると共に、第2開閉弁9a、第3開閉弁8b、および第4開閉弁11aを閉弁して、高圧ガス供給管8を介して高圧ガス容器10内の高圧水素ガスを内槽3内に充填する。このようにして、内槽3内への高圧水素ガスの充填が終了すると、第1開閉弁8aを閉弁すると共に、第2開閉弁9aを開弁して、ガス放出・充填管9を介して内槽3内の水素ガスを窒素ガスと共に所定圧、例えば0.01MPaGになるまで外槽2の外方に放出する(第1ガス置換工程)。そして、このようなガス置換工程を、例えば5回繰り返して内槽3内の水素ガスの純度を高める(第1ガス純度向上工程)。
次いで、上記第1ガス置換工程の場合と同様に、第1開閉弁8aを開弁すると共に、第2開閉弁9a、第3開閉弁8b、および第4開閉弁11aを閉弁して、高圧ガス供給管8を介して高圧ガス容器10内の高圧水素ガスを内槽3内に充填する。このようにして、内槽3内への高圧水素ガスの充填が終了すると、第1開閉弁8aを閉弁すると共に、第4開閉弁11aを開弁して、内槽3内の水素ガスを、ガス流入管6,液化ガス戻し管7、熱交換器5bを経てガス放出管11から、内槽3内の水素ガスの圧力が0.01MPaGの所定圧になるまで外槽2の外方に放出する(第2ガス置換工程)。そして、このようなガス置換工程を、例えば5回繰り返して内槽3内の水素ガスの純度を高める(第2ガス純度向上工程)。
このような第1ガス置換工程、第1ガス純度向上工程、第2ガス置換工程、第2ガス純度向上工程を経て、内槽3、ガス流入管6,液化ガス戻し管7、熱交換器5b、およびガス放出管11内が水素ガスで置換されると、第1開閉弁8aおよび第4開閉弁11aを閉弁すると共に、第2開閉弁9a、および第3開閉弁8bを開弁して、ガス放出・充填管9を介して内槽3内に液体水素を充填し、液体水素の充填終了後に第2開閉弁9aを閉弁する(液体水素充填工程)。
従って、本発明の実施形態に係る液化ガスタンク1によれば、第1ガス置換工程と、この第1ガス置換工程を繰り返す第1ガス純度向上工程により、液化ガスタンク1の内槽3内に充填されていた窒素ガスが水素ガスに置換される。次いで、第2ガス置換工程と、この第2ガス置換工程を繰り返す第2ガス純度向上工程により、完全に置換された内槽3内の水素ガスが、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5bを経由してガス放出管11を介して放出されるので、内槽3、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、および熱交換器5b、ガス放出管11内が完全に水素ガスに置換されることになる。
このように、本発明の実施形態に係る液化ガスタンク1によれば、ガス流入管6、液化ガス戻し管7、熱交換器5b、およびガス放出管11内の窒素ガスがガス放出管11を介して、次第に純度が高められた内槽3内の水素ガスによって液化ガスタンク1の外方に押し出されるから、ガス流入管6、液化ガス戻し管7が細径で、長くても支障なく水素ガスに置換することができる。従って、液化ガスタンク1の内槽3、熱交換器5b、およびガス流入管6や液化ガス戻し管7内を、容易に99.999%以上の純度、−60℃以下の露点の液体水素で満たすことができる。
以上の説明では、液化ガスが燃料電池の燃料となる液体水素であって、そしてこの液体水素が収納され、水素ステーションに設置される液体水素充填用の液化ガスタンクを例として説明した。しかしながら、本発明の技術的思想を、例えば液体空気、液体酸素、液体窒素、液体アルゴン、液化天然ガス(LNG)用の液化ガスタンクに対しても適用することができるので、上記実施形態に係る用途に限定されるものではない。また、上記実施形態に係る液化ガスタンクは本発明の1具体例に過ぎないから、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
本発明に係る液化ガスタンク(液体水素タンク)の模式的縦断面図である。 従来例に係る液化ガスタンクの図1相当図である。 従来例に係り、液化ガスタンクの載置台の要部拡大図である。 従来例に係り、液化ガスタンクの液化手段の作用を示す要部拡大図である。
符号の説明
1…液化ガスタンク
2…外槽,2a…据え付け支脚
3…内槽,3a…断熱層
4…内槽支持装置
5…冷凍機,5a…冷端部,5b…熱交換器
6…ガス流入管
7…液化ガス戻し管
8…高圧ガス供給管,8a…第1開閉弁, 8b…第3開閉弁
9…ガス放出・充填管,9a…第2開閉弁
10…高圧ガス容器
11…ガス放出管,11a…第4開閉弁

Claims (2)

  1. 断熱用真空を保持する外槽(2)の内部に極低温の液化ガスを収納する内槽(3)を配設し、これら外槽(2)と内槽(3)との間に冷凍機(5)の冷端部(5a)と熱交換器(5b)とを位置させ、上記熱交換器(5b)に内槽(3)から液化ガスの気化ガスが流入するガス流入管(6)と液化されたガスを熱交換器(5b)から内槽(3)に戻す液化ガス戻し管(7)とを設け、上記内槽(3)に第1開閉弁(8a)を介して外槽(2)の外方から内槽(3)に液化ガスと同種の高圧ガスを供給する高圧ガス供給管(8)と第2開閉弁(9a)を介して内槽(3)内のガスを外槽(2)の外方に放出するとともに、内槽(3)内に液化ガスを充填するガス放出・充填管(9)とを設けてなる液化ガスタンク(1)において、第3開閉弁(11a)が介装され、前記熱交換器(5b)内のガスを前記外槽(2)の外方に放出するガス放出管(11)を前記熱交換器(5b)に連結したことを特徴とする液化ガスタンク。
  2. 前記第1開閉弁(8a)を開弁し、第2開閉弁(9a)、第3開閉弁(8b)および第4開閉弁(11a)を閉弁して液化ガスと同種の高圧ガスを内槽(3)内に充填すると共に、第1開閉弁(8a)を閉弁し、第2開閉弁(9a)を開弁して内槽(3)内のガスを所定圧になるまで放出する第1ガス置換工程と、この第1ガス置換工程を繰り返す第1ガス純度向上工程と、第1開閉弁(8a)を開弁し、第2開閉弁(9a) 、第3開閉弁(8b)および第4開閉弁(11a)を閉弁して液化ガスと同種の高圧ガスを内槽(3)内に充填すると共に、第1開閉弁(8a)を閉弁し、第4開閉弁(11a)を開弁して内槽(3)内のガスを所定圧になるまで放出する第2ガス置換工程と、この第2ガス置換工程を繰り返す第2ガス純度向上工程と、第1開閉弁(8a)および第4開閉弁(11a)を閉弁し、第2開閉弁(9a) および第3開閉弁(8b)を開弁して内槽(3)内に液化ガスを充填し、液化ガスの充填終了後に第2開閉弁(9a)を閉弁する液化ガス充填工程とからなることを特徴とする請求項1に記載の液化ガスタンクへの液化ガス充填方法。
JP2004242336A 2004-08-23 2004-08-23 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法 Expired - Fee Related JP4051366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242336A JP4051366B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242336A JP4051366B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006057787A true JP2006057787A (ja) 2006-03-02
JP4051366B2 JP4051366B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=36105422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004242336A Expired - Fee Related JP4051366B2 (ja) 2004-08-23 2004-08-23 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4051366B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844223B1 (ko) 2007-01-12 2008-07-04 크라이오제닉 퓨얼스, 인코포레이티드 저온액체 및 도관 조립체를 수용하는 탱크 및 저온액체의흐름제어 및 압력관리 시스템
CN103791227A (zh) * 2014-02-13 2014-05-14 宁波奉天海供氧净化成套设备有限公司 医用液态氧集中供气系统施工工法
WO2017010083A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 川崎重工業株式会社 液化水素移送方法
KR101768152B1 (ko) 2016-10-20 2017-08-30 전인배 멤브레인 압력 용기 제작방법
KR102304651B1 (ko) * 2021-05-14 2021-09-27 이재무 선박용 액화가스 저장탱크
KR102368093B1 (ko) * 2021-05-24 2022-02-28 박광수 초저온 액화가스 저장탱크 시스템 및 그 제어 방법
WO2023079683A1 (ja) * 2021-11-05 2023-05-11 川崎重工業株式会社 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム
JP7449161B2 (ja) 2020-05-08 2024-03-13 川崎重工業株式会社 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103574285A (zh) * 2013-11-05 2014-02-12 国鸿液化气机械工程(大连)有限公司 一种高压lng气化加热器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100844223B1 (ko) 2007-01-12 2008-07-04 크라이오제닉 퓨얼스, 인코포레이티드 저온액체 및 도관 조립체를 수용하는 탱크 및 저온액체의흐름제어 및 압력관리 시스템
WO2008085005A1 (en) * 2007-01-12 2008-07-17 Cryo-Nevico Inc. Tank for holding a cryogenic liquid and a conduit assembly, and a system for effecting flow control and pressure management of a cryogenic liquid held in the tank
CN103791227A (zh) * 2014-02-13 2014-05-14 宁波奉天海供氧净化成套设备有限公司 医用液态氧集中供气系统施工工法
WO2017010083A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 川崎重工業株式会社 液化水素移送方法
KR101768152B1 (ko) 2016-10-20 2017-08-30 전인배 멤브레인 압력 용기 제작방법
JP7449161B2 (ja) 2020-05-08 2024-03-13 川崎重工業株式会社 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム
KR102304651B1 (ko) * 2021-05-14 2021-09-27 이재무 선박용 액화가스 저장탱크
KR102368093B1 (ko) * 2021-05-24 2022-02-28 박광수 초저온 액화가스 저장탱크 시스템 및 그 제어 방법
WO2023079683A1 (ja) * 2021-11-05 2023-05-11 川崎重工業株式会社 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4051366B2 (ja) 2008-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106015921B (zh) 一种用于储存低温液体的立式容器
JP4051366B2 (ja) 液化ガスタンクおよびそのタンクへの液化ガス充填方法
CN100554682C (zh) 抽真空方法及其装置
CA2087355C (en) Simplified apparatus for producing liquid nitrogen
KR20130105884A (ko) 가스 저장 컨테이너
KR20180138214A (ko) 액체 수소를 갖는 수소 충전 스테이션
US7165408B2 (en) Method of operating a cryogenic liquid gas storage tank
WO2002088611A1 (en) Chiller tank system and method for chilling liquids
US9841228B2 (en) System and method for liquefying a fluid and storing the liquefied fluid
CN102588730A (zh) 外盘管冷却硅烷中间储罐
JP2009127813A (ja) 水素ガス供給方法およびその供給設備
JP2008281495A (ja) 気密試験システム及び方法
WO2022084432A1 (en) Improved cryogenic storage tank with an integrated closed cooling system
WO2022084430A1 (en) Improved cryogenic storage tank
RU2373119C1 (ru) Устройство для хранения и подачи криогенной жидкости
JP2012524220A (ja) アルゴン雰囲気中での二重壁構造液化ガスタンクの断熱
JPH08128596A (ja) ガス蒸発装置及びガス供給方法
JP2005172106A (ja) 水素ガスの貯蔵方法および装置
EP1153238B1 (en) Bottom entry pumping system with tertiary containment
CN202501185U (zh) 外盘管冷却硅烷中间储罐
RU2222749C2 (ru) Емкость для хранения газа
JP2017187065A (ja) 断熱体および低温タンク
JP2002106789A (ja) 液化ガス圧送設備
JP2007032696A (ja) 水素ガス供給設備
US11649929B2 (en) Gas dispensing system with tank pressure and heat management

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees