JP2006057708A - 軸受け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
潤滑油の漏洩を防止可能な軸受け装置を提供する。
【解決手段】
軸受け装置1は、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力が働くように、潤滑油Rに電界を発生させるための電極部5を備えており、電界共役流体が潤滑油Rに含有されている。このため、例えば軸受け装置1が横置きされたり衝撃を加えられたりして潤滑油Rが波立ち飛散しそうになっても、電極部5により電圧を印加することで電界を発生させ、電界により電界共役流体が活発に流動する性質を用いて、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力を働かせることができる。従って、潤滑油Rが開口端部4aから漏洩することを防止することができる。
【選択図】 図1
潤滑油の漏洩を防止可能な軸受け装置を提供する。
【解決手段】
軸受け装置1は、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力が働くように、潤滑油Rに電界を発生させるための電極部5を備えており、電界共役流体が潤滑油Rに含有されている。このため、例えば軸受け装置1が横置きされたり衝撃を加えられたりして潤滑油Rが波立ち飛散しそうになっても、電極部5により電圧を印加することで電界を発生させ、電界により電界共役流体が活発に流動する性質を用いて、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力を働かせることができる。従って、潤滑油Rが開口端部4aから漏洩することを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回転可能な軸部材を有する軸受け装置に関する。
従来、例えばパーソナルコンピュータの冷却用ファンモータや光ピックアップ装置のスピンドルモータ等には軸受け装置が用いられている。この軸受け装置は、軸部材が軸受けに回転可能に軸支され、軸部材と共に軸受けがハウジングに収容されて構成されている。ハウジング内には隙間が形成されており、この隙間には軸部材の回転を円滑にさせたり動圧を発生させたりするために潤滑油が規格量充填されている。このような軸受け装置には、軸部材が回転したり軸部材に衝撃が加えられたりしたときに隙間から潤滑油が漏洩したり発塵したりすることを防止するために、軸部材にテーパ部が設けられたりこのテーパ部やハウジングの端面に撥油性被膜処理等が施されたりしている。テーパ部により潤滑油の表面張力を用いてハウジングの外側に潤滑油が漏洩することを防止している(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第03/027521号パンフレット(第15頁、図7等)
しかしながら、上記技術では、ハウジング内の隙間に潤滑油が充填されているため、例えば軸受け装置が高温状態に置かれたり横置きされたり衝撃が加えられたりしたときに、膨張係数が大きい潤滑油が這い出したり漏洩したりして焼き付けを生じたりする、という問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、潤滑油の漏洩を防止可能な軸受け装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る軸受け装置は、軸部材と、前記軸部材を回転可能に軸支する軸支部と、開口端部と、前記軸部材の軸方向で前記開口端部側とは反対側の端部に設けられた壁部とを有し、前記軸部材及び前記軸支部を収容するように設けられたハウジングと、前記ハウジング内に充填された電界共役流体を含有する潤滑油と、前記開口端部側から前記壁部側に向けて前記潤滑油に力が働くように、該潤滑油に電界を発生させるための電極部とを具備する。
本発明では、電界共役流体が潤滑油に含有されていると共に、ハウジングの開口端部側から壁部側に向けて潤滑油に力が働くように、潤滑油に電界を発生させるための電極部を備えている。このため、例えば軸受け装置が横置きされたり衝撃を加えられたりしても、電極部に電圧を印加することで電界を発生させ、電界により電界共役流体が活発に流動する性質を用いて、ハウジングの開口端部側から壁部側に向けて潤滑油に力を働かせることができる。従って、潤滑油が開口端部から漏洩することを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記電極部は、前記ハウジング内の前記開口端部側に設けられた第1の電極と、前記ハウジング内の前記壁部側に設けられた第2の電極とを有する。これにより、第1の電極と第2の電極との間を電界により電界共役流体が活発に流動する性質を用いて、ハウジングの開口端部側から壁部側に向けて潤滑油に力を働かせて潤滑油が漏洩することを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記第1の電極は前記軸部材の軸の周りに環状に設けられている。これにより、軸部材の周りの電界の強さを大きくすることができるので、効率的に潤滑油の漏洩を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記第2の電極は前記軸部材の軸の周りに環状に設けられている。これにより、例えば環状の第1の電極と沿うように環状の第2の電極を設けることができるので、軸部材の周りの電界の強さを効果的に大きくすることができる。従って、効果的に潤滑油の漏洩を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記軸部材は、前記第1の電極の近くに設けられ前記ハウジングの前記壁部側から前記開口端部側に向けて縮径するテーパ部を有する。これにより、上述したように潤滑油が漏洩することを電気的に防止すると共に、テーパ部により潤滑油の表面張力を用いて潤滑油の漏洩を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記ハウジングと前記軸支部とが絶縁性を有する。これにより、他の部材を用いることなく第1の電極と第2の電極とが短絡することを防止することができる。従って、部品点数の増加を防止し低コスト化を図ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記ハウジングは絶縁性を有し、前記軸支部は金属製であり、当該軸受け装置は、前記軸支部と前記第1の電極とを絶縁するために前記軸支部と前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁部材を更に具備する。これにより、軸支部の強度を高めることができると共に、第1の絶縁部材により軸支部と第1の電極との短絡を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記ハウジングは、前記第2の電極から前記軸支部を離間させるための位置決め部を有する。これにより、第2の電極に対して軸支部を離間して位置決めすることができるので、第2の電極と軸支部とが短絡することを防止することができると共に、絶縁用の部品を用いる必要がないので低コスト化を図ることができる。
本発明の一の形態によれば、前記ハウジングと前記軸支部は金属製で一体的に設けられ、当該軸受け装置は、前記ハウジングと前記第1の電極とを絶縁するために前記ハウジングと前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁部材と、前記ハウジングと前記第2の電極とを絶縁するために前記ハウジングと前記第2の電極との間に設けられた第2の絶縁部材とを更に具備する。これにより、ハウジング及び軸支部が金属製であるので、軸受け装置の強度を確保することができると共に、それぞれ第1の電極と第2の電極とが短絡することを第1、第2の絶縁部材により防止することができる。
以上のように、本発明によれば、例えば軸受け装置が横置きされたり衝撃を加えられたりしても、電極部により発生した電界によりハウジングの開口端部側から壁部側に向けて潤滑油に力を働かせ、潤滑油が開口端部から漏洩することを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る軸受け装置を示す断面図、図2は、図1に示す軸受け装置の軸支部を示す断面図である。
図1に示すように、軸受け装置1は、軸部材2、軸支部3、ハウジング4、電極部5を備えており、ハウジング4内には電界共役流体(ECF:Electro Conjugate Fluid)を含有する潤滑油Rが充填されている。電界共役流体の含有率は適宜変更することができる。
軸部材2は、一端部2a及び他端部2bの間にテーパ部2cを備えている。テーパ部2cは一端部2aから他端部2bに向けて縮径する形状とされている。軸方向に対するテーパ部2cの外面の傾斜角度θは、電界共役流体の粘度等に応じて適宜変更することが好ましい。軸部材2の一端部2aには、例えば軸方向に垂直な方向に突出し、軸部材2が軸支部3から抜けることを防止するための図示しない突起が複数設けられている。
軸部材2の側周面2dの周りには、軸部材2を軸支する筒状の軸支部3が設けられている。軸部材2の上記突起は、例えば軸支部3が下端面3aに接するように設けられている。軸支部3の構成材料には例えば樹脂が用いられている。この樹脂には、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリアセタール等のフッ素系樹脂が用いられている。また、軸支部3には、潤滑油を含有させるための複数の空孔が形成された含油軸支部材を用いるようにしてもよい。これにより、軸部材2が回転するときに発生する熱により、含有された油がしみ出すようにすることが好ましい。
軸支部3の内周面3bには、図2に示すように、軸部材2の回転時に電界共役流体等の動圧を発生させるための溝3cが形成されている。溝3cは、例えばヘリングボーン溝のように略V字状の複数の溝で構成され、各溝3cは軸部材2と同心円状に設けられている。なお、溝の形状や形成位置はこれに限定されない。例えば、V字形状の代わりにW字状の溝を軸部材2と同心円状に複数設けるようにしてもよいし、軸部材2の側周面2dにこれらの溝を形成するようにしてもよい。
ハウジング4は、軸支部3及び軸部材2の一端部2a側を収容するように設けられ、軸部材2が貫通する開口端部4aと、軸方向で開口端部4a側とは反対側の端部に設けられた壁部4bと、軸支部3の位置決めをする位置決め部4cとを備えている。ハウジング4の構成材料には、例えば樹脂が用いられている。この樹脂には、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリアセタール等のフッ素系樹脂が用いられている。
電極部5は、第1の電極6、第2の電極7及び第1、第2の電極6、7に接続された直流電源8とを備えている。第1の電極6は、軸方向でハウジング4の開口端部4a側(開口端部4aの近く)にハウジング4に収容されて、かつ、軸部材2の周りに環状に設けられている。第1の電極6は、開口端部4aを封止するように設けられている。第2の電極7は、軸方向で壁部4b側(壁部4bの近く)にハウジング4に収容されて、かつ、軸部材2の一端部2aの周りに環状に設けられている。第1の電極6及び第2の電極7は、第1の電極6が第2の電極7より高電位となるように直流電源8に接続されている。第1の電極6の内周面6aと、テーパ部2cの外面とで形成された隙間は、一端部2a側から他端部2b側に向けて広くなるように設定されている。位置決め部4cにより、第2の電極7と軸支部3の下端面3aとが離間して設けられている。
図3は軸受け装置1の電界共役流体の導電率−粘度グラフである。
ハウジング4の隙間Gに充填されている電界共役流体には、図3のグラフで、例えば導電率=4×10−10S/m、粘度=1×100Pa・sで表される点L、導電率=4×10−10S/m、粘度=1×10−4Pa・sで表される点M、導電率=5×10−6S/m、粘度=1×10−4Pa・sで表される点Nを頂点とする直角三角形の内部に、導電率及び粘度で表される点が含まれる例えばデカン二酸ジブチル等の化合物が用いられている。第1の電極6と第2の電極7とが電界共役流体を含有する潤滑油Rに浸された状態で、直流電源8により直流高電圧を印加すると、両電極5、6間で電界共役流体が活発に流動する(ECF現象)ことが知られている。
図4は軸受け装置1を備えたモータを示す断面図である。モータ10は例えばパーソナルコンピュータの冷却用のファンモータ等に用いられる。
モータ10は、ステータ11と、ステータ11の周りを回転可能なロータ12とを備えている。
ステータ11は、軸受け装置1、軸受け装置1を収容するホルダ13、ホルダ13の外側に設けられた鉄心14及び鉄心14に巻かれたコイル15を備えている。軸受け装置1は、例えば接着剤を介してホルダ13に圧入されている。
ロータ12は、ロータハウジング16と、マグネット17とを備えている。ロータハウジング16の中央には貫通孔16aが形成されており、この貫通孔16aに軸部材2が貫通して設けられている。ロータハウジング16には、鉄心14に対向するようにマグネット17が設けられている。マグネット17は、例えばロータハウジング16の周方向に着磁方向が沿うように設けられている。このような構成により、軸部材2、ロータハウジング16及びマグネット17が一体的に回転可能になっている。
次に、本実施形態の軸受け装置1を備えたモータ10の動作について図面を参照して説明する。
モータ10のコイル15に電流を流すと、コイル15の周りに磁界が発生し、マグネット17が回転力を受け、軸部材2が回転する。このとき、直流電源8により電圧を印加すると、第1の電極6と第2の電極7との間に電界が発生する。ハウジング4の隙間G(図1参照)に充填されている電界共役流体には、この電界により第1の電極6側から第2の電極7側に力が働くようになる。
以上のように、本実施形態では、電界共役流体が潤滑油Rに含有されており、軸受け装置1は、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力が働くように、潤滑油Rに電界を発生させるための電極部5を備えている。このため、例えば軸受け装置1が横置きされたり衝撃を加えられたりして潤滑油Rが波立ち飛散しそうになっても、電極部5により電圧を印加することで電界を発生させ、電界により電界共役流体が活発に流動する性質を用いて、ハウジング4の開口端部4a側から壁部4b側に向けて潤滑油Rに力を働かせることができる。従って、潤滑油Rが開口端部4aから漏洩することを防止することができる。
例えばモータ10を使用するときに、常に直流電源8により電圧を印加することで、軸受け装置1の内部に引き込み力を発生させて、確実に潤滑油Rの漏洩を防止することができる。仮に、軸受け装置1が横置きされたり衝撃を加えられたり軸受け装置1が高温状態に置かれたりして膨張係数の大きい潤滑油Rの油面が上昇して溢れても、直流電圧を印加し続けることで、常温に戻ったときや衝撃が収まったとき等にECF効果によりハウジング4内に潤滑油Rを引き込むことができる。
以上のように、本実施形態では、第1の電極6は軸部材2の軸の周りに環状に設けられているため、軸部材2の周りの隙間Gの電界の強さを大きくすることができる。したがって、効率的に潤滑油Rに力を働かせて漏洩を防止することができる。また、第2の電極7は軸部材2の軸の周りに環状に設けられているため、第1の電極6及び第2の電極7が共に環状となり、軸部材2の周りの隙間Gの電界の強さを更に大きくすることができる。これにより、効率的に潤滑油Rに力を働かせて漏洩を防止することができる。
本実施形態では、軸部材2は、第1の電極6の近くでハウジング4の壁部4b側から開口端部4a側に向けて縮径するテーパ部4cを備えている。このため、ECF現象に加えて、テーパ部4cにより潤滑油Rの表面張力を用いて潤滑油Rの漏洩を防止することができる。傾斜角度θは、例えば、電界共役流体の粘度が小さい場合には、傾斜角度θを大きくするようにすればよい。
本実施形態では、軸支部3とハウジング4との構成材料に絶縁性を有する樹脂が用いられているため、他の部材を用いることなく第1の電極6と第2の電極7とが短絡することを防止することができる。従って、部品点数の増加を防止し低コスト化を図ることができる。
本実施形態では、軸支部3と第2の電極7とを離間させるための位置決め部4cがハウジング4に形成されているため、例えば軸支部3の下端面3aを位置決め部4cに係合させることで、第2の電極7に対して軸支部23を離間して設けることができる。従って、第2の電極7と軸支部3とが短絡することを防止することができる。
次に本発明の第2の実施の形態について第1の実施の形態と異なる箇所を中心に図面を参照して説明する。なお、以下においては、第1実施形態と同一の構成部材等には同一の符号を付しその説明を省略し異なる箇所を中心に説明する。
図5は本発明に係る第2の実施の形態の軸受け装置を示す断面図である。
第2の実施形態の軸受け装置20は、樹脂製の軸支部3を用いる代わりに金属製の軸支部23が用いられている。第1の電極26は、例えば上記第1の電極6より軸方向の長さ(厚さ)が短く設定されている。軸支部23に含油軸支部材を用いるようにすることが好ましい。第1の電極26と軸支部23との間には、円環状の絶縁部材28が設けられている。このような構成により、軸支部23の強度を高めることができると共に、絶縁部材28が環状なので、軸部材2を貫通させつつ軸支部23と第1の電極26との短絡を防止することができる。絶縁部材28の構成材料には、例えばハウジング4と同一の樹脂が用いられている。
本実施形態では、上記実施形態と同様に、位置決め部4cがハウジング4に形成されているため、第2の電極7に対して軸支部23を離間して設け、第2の電極7と軸支部23とが短絡することを防止することができると共に、第2の電極7及び軸支部23が共に金属製であっても、短絡を防止するために別の樹脂製部品を用いる必要がないので、低コスト化を図ることができる。
図6は本発明に係る第3の実施の形態の軸受け装置を示す断面図である。
第3の実施形態の軸受け装置30は、軸支部3及びハウジング4を用いる代わりに軸部材2を軸支すると共に、軸部材2を収容可能なハウジング34が用いられている。つまり、軸支部34aとハウジングとが一体成形されている。これにより、軸支部34aとハウジング34とを別部材とする必要がなく、部品点数を減少させることができるので、軸受け装置30の低コスト化を図ることができる。
ハウジング4は例えば樹脂でなっている。また、第2の電極7の代わりに第2の電極7より直径が小さい環状の第2の電極37が用いられている。第2の電極37は、内周面37aが潤滑油Rに浸った状態でハウジング34に埋設されている。これにより、軸受け装置30の小型化を図ると共に、第2の電極37がハウジング34から外れることを防止することができる。
図7は本発明に係る第4の実施の形態の軸受け装置を示す断面図である。
第4の実施形態の軸受け装置40は、金属製のハウジング44と、第1の電極26とハウジング44との間に設けられた絶縁部材48と、第2の電極37とハウジング44との間に設けられた絶縁部材47とを備えている。
絶縁部材48は、軸部材2が貫通する貫通孔48aが形成された底面部48bと、軸部材2の周りに設けられた側周壁48cとを備えている。絶縁部材47は、第2の電極37の内周面37a以外の面を全て被覆するように設けられている。絶縁部材47、48の構成材料には樹脂が用いられている。
ハウジング44は、金属性であり、軸部材2の側周面2dの周りに設けられ軸部材2を軸支可能な軸支部44aを備えている。つまり、軸支部44aがハウジング44に一体成形されている。
本実施形態では、ハウジング44及び軸支部44aが金属製であるので、軸受け装置40の強度を強くすることができる。第1の電極26とハウジング44との間に第1の電極26とハウジング44とを隔てるように絶縁部材48が設けられ、第2の電極37とハウジング44との間に第2の電極37とハウジング44とを隔てるように絶縁部材47が設けられているので、第1の電極26と第2の電極37とが短絡することを防止することができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
上記実施形態では、電界共役流体にデカン二酸ジブチルを用いる例を示した。しかし、デカン二酸ジブチルに限定されず、例えばジブチルアジペート、トリブチルシトレート、モノブチルマレエート、ジメチルフタレート、トリアセチン、エチルセルソルブアセテート、酢酸−2−(2−エトキシエトキシ)エチル、1,2ジアセトキシエタン、トリエチレングリコールジアセテート、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、フマル酸ジブチル、2−エチルヘキシルベンジルフタレート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、メチルアセチルリシノレート、2−エチルヘキシルパルミテート、ジブチルイタコネート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ブチルステアレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、2,2−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテルアセテート、9,10−エポキシブチルステアレート、テロラヒドロフタル酸ジオクチルエステル、 トリブチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、2−メチルアセト酢酸エチル、1−エトキシ−2−アセトキシプロパン、2−(2,2−ジクロロビニル)−3,3−ジメチルシクロプロパンカルボキシリックアシッドメチルエステル、リナリルアセテート、デカン二酸ジブチル、ブチルステアレート、ブチルステアレート、ドデカン二酸ジブチル等を用いてもよいし、これらの化合物の混合物を用いてもよい。
上記各実施形態では、棒状の軸部材2を有する軸受け装置1等を例示した。しかし、軸部材2の形状はこれに限定されず、例えば断面T字状の軸部材を有する軸受け装置に本発明を適用するようにしてもよい。
上記実施形態では、本実施形態の軸受け装置1等をパーソナルコンピュータの冷却用のファンモータに用いる例を示した。しかし、これに限定されず、例えば、光ピックアップ装置のスピンドルモータ等の軸受け装置、あるいはその他様々な軸受け装置に適用することができる。
1、20、30、40…軸受け装置
2…軸部材
2c…テーパ部
3、23、34a、44a…軸支部
4、34、44…ハウジング
4a…開口端部
4b…壁部
4c…位置決め部
5…電極部
6…第1の電極
7、37…第2の電極
8…直流電源
28、47、48…絶縁部材
R…潤滑油
2…軸部材
2c…テーパ部
3、23、34a、44a…軸支部
4、34、44…ハウジング
4a…開口端部
4b…壁部
4c…位置決め部
5…電極部
6…第1の電極
7、37…第2の電極
8…直流電源
28、47、48…絶縁部材
R…潤滑油
Claims (9)
- 軸部材と、
前記軸部材を回転可能に軸支する軸支部と、
開口端部と、前記軸部材の軸方向で前記開口端部側とは反対側の端部に設けられた壁部とを有し、前記軸部材及び前記軸支部を収容するように設けられたハウジングと、
前記ハウジング内に充填された電界共役流体を含有する潤滑油と、
前記開口端部側から前記壁部側に向けて前記潤滑油に力が働くように、該潤滑油に電界を発生させるための電極部と
を具備することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項1に記載の軸受け装置であって、
前記電極部は、
前記ハウジング内の前記開口端部側に設けられた第1の電極と、
前記ハウジング内の前記壁部側に設けられた第2の電極と
を有することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記第1の電極は前記軸部材の軸の周りに環状に設けられていることを特徴とする軸受け装置。 - 請求項3に記載の軸受け装置であって、
前記第2の電極は前記軸部材の軸の周りに環状に設けられていることを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記軸部材は、前記第1の電極の近くに設けられ前記ハウジングの前記壁部側から前記開口端部側に向けて縮径するテーパ部を有することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記ハウジングと前記軸支部とが絶縁性を有することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記ハウジングは絶縁性を有し、
前記軸支部は金属製であり、
当該軸受け装置は、前記軸支部と前記第1の電極とを絶縁するために前記軸支部と前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁部材を更に具備することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記ハウジングは、前記第2の電極から前記軸支部を離間させるための位置決め部を有することを特徴とする軸受け装置。 - 請求項2に記載の軸受け装置であって、
前記ハウジングと前記軸支部は金属製で一体的に設けられ、
当該軸受け装置は、
前記ハウジングと前記第1の電極とを絶縁するために前記ハウジングと前記第1の電極との間に設けられた第1の絶縁部材と、
前記ハウジングと前記第2の電極とを絶縁するために前記ハウジングと前記第2の電極との間に設けられた第2の絶縁部材と
を更に具備することを特徴とする軸受け装置。
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---|---|---|---|---|
JP2008128332A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Ntn Corp | 流体軸受装置およびその製造方法 |
US8403565B2 (en) | 2006-03-20 | 2013-03-26 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
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2004
- 2004-08-19 JP JP2004239581A patent/JP2006057708A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8403565B2 (en) | 2006-03-20 | 2013-03-26 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
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