JP2006057582A - 両吸込遠心ポンプ - Google Patents

両吸込遠心ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2006057582A
JP2006057582A JP2004242418A JP2004242418A JP2006057582A JP 2006057582 A JP2006057582 A JP 2006057582A JP 2004242418 A JP2004242418 A JP 2004242418A JP 2004242418 A JP2004242418 A JP 2004242418A JP 2006057582 A JP2006057582 A JP 2006057582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifugal impeller
centrifugal
pump
impeller
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004242418A
Other languages
English (en)
Inventor
Sunao Miyauchi
直 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2004242418A priority Critical patent/JP2006057582A/ja
Publication of JP2006057582A publication Critical patent/JP2006057582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 同じ揚程を維持したままで、必要液量の変動に応じて流量を可変し、ポンプ効率の低下を抑えることができる両吸込遠心ポンプを提供する。
【解決手段】 第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bとの2つの羽根車が、ポンプ主軸2に同時回転可能に取付けられてポンプケーシング3に回転自在に収容されている両吸込遠心ポンプにおいて、第2の遠心羽根車1Bの入口1bに連通する第2の吸込流路4Bと吐出ケーシング6の間に連通路16を設け、この連通路16に第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向の予旋回S1を与える羽根列22からなる予旋回付与手段20と、連通路16を開閉するためのシャッタ板31からなる連通路開閉手段30を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は両吸込遠心ポンプに関し、吐出流量を可変できるようにした両吸込遠心ポンプに関する。
従来より、両吸込遠心ポンプとして、図11に示す両吸込うず巻ポンプがある。この両吸込うず巻ポンプは、第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bとの2つの遠心羽根車1A,1Bを背中合わせに一体に結合した構造の遠心羽根車1を備えており、第1の遠心羽根車1Aの入口1aと第2の遠心羽根車1Bの入口1bとを、ポンプ主軸2の軸線C方向で互いに反対側に開口して、つまり、第1の遠心羽根車1Aの入口1aは軸線C方向の右側に開口し、第2の遠心羽根車1Bの入口1bは軸線C方向の左側に開口して、ポンプ主軸2に同時回転可能に取付けられてポンプケーシング3に回転自在に収容されており、第1の遠心羽根車1Aの入口1aは、ポンプケーシング3内の第1の吸込流路4Aを介して吸込口3Aに連通し、第2の遠心羽根車1Bの入口1bは、ポンプケーシング3内の第2の吸込流路4Bを介して吸込口3Aに連通している。そして、ポンプケーシング3の吸込口3Aには吸込管5が接続され、ポンプケーシング3において第1の遠心羽根車1Aの出口1a´と第2の遠心羽根車1Bの出口1b´の外周側に形成されるうず巻室6の図示されていない出口に吐出管(図示省略)が接続される(たとえば、特許文献1参照。)。
前記構成の両吸込うず巻ポンプによれば、軸継手7を介してポンプ主軸2に連結されている原動機(たとえばモータ)8を起動し、ポンプ主軸2と遠心羽根車1とを同時に回転させることで、水槽9内の水は吸込管5を通り、吸込口3Aを経てポンプケーシング3に吸い上げられ、ポンプケーシング3に内部では、第1の吸込流路4Aと第2の吸込流路4Bとに分岐して揚水される。第1の吸込流路4Aに分岐された揚水は第1の遠心羽根車1Aの入口1aに吸い込まれ、第2の吸込流路4Bに分岐された揚水は第2の遠心羽根車1Bの入口1bに吸い込まれる。そして、第1の遠心羽根車1Aの入口1aに吸い込まれた揚水は出口1a´からうず巻室6に吐出されるとともに、第2の遠心羽根車1Bの入口1bに吸い込まれた揚水は出口1b´からうず巻室6に吐出されて合流し、うず巻室6の出口(図示省略)から図示されていない吐出管に押し上げられて下流側の配水域に配水される。なお、図11において、10はスリーブ、11はスリーブナット、12は羽根車キー、13はグランドパッキン、14はパッキン押さえ、15は軸受部を示す。
実開昭56−109699号公報
ところで、両吸込うず巻ポンプでは、遠心羽根車1の回転数が一定である条件において、揚水量(以下の説明では、流量という)は、遠心羽根車1の流路巾、詳しくは、第1、第2の遠心羽根車1A,1Bそれぞれの羽根車翼の軸線C方向寸法の和の大きさによってほぼ決まり、押上げ揚程(以下の説明では、揚程という)は、遠心羽根車1の直径によってほぼ決まる特性を有している。したがって、前記従来の両吸込うず巻ポンプでは、ポンプ下流側の流量調整弁の弁開度を変えない限り、ポンプ主軸2と遠心羽根車1を定格回転させている場合の流量と揚程に変動は生じない。すなわち、ポンプ主軸2と遠心羽根車1の定格回転によって、所定の揚程を維持した100%流量運転が継続されることになる。
ところが、両吸込うず巻ポンプを、たとえば、一日のうちでも時間帯による使用水量の変動幅が大きい配水設備に使用した場合、使用水量の少ない夜間などの時間帯は、流量調整弁を絞り、たとえば50%流量で運転を行うが、この運転点ではポンプ効率が悪くなる。
そこで、たとえば、使用水量の変動幅が大きい配水設備に使用しても、使用水量の変動に応じて流量を可変できるようにして、使用水量の少ない時間帯において、流量調整弁を絞ることによる効率の低下を極力回避して、ポンプを効率よく運転することができる両吸込遠心ポンプを発明するに至った。
すなわち、本発明は、同じ揚程を維持したままで、必要液量の変動に応じて流量を可変し、ポンプ効率の低下を抑えることができる両吸込遠心ポンプを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る両吸込遠心ポンプは、第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車との2つの羽根車が、それぞれの入口をポンプ主軸の軸線方向で互いに反対側に開口して当該ポンプ主軸に同時回転可能に取付けられてポンプケーシングに回転自在に収容されている両吸込遠心ポンプにおいて、前記第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車の少なくとも一方の遠心羽根車の入口に連通する吸込流路と吐出ケーシングの間に連通路を設け、この連通路に前記第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車の回転方向と同じ方向の予旋回を与える予旋回付与手段と、該連通路を開閉するための連通路開閉手段が設けられていることを特徴とするものである。
このような構成であれば、第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車との双方を回転させるとともに、連通路開閉手段によって連通路を閉塞することで、所定の揚程を維持した100%流量運転を行うことができる。
一方、開閉手段によって連通路を開放することで、吐出ケーシングに吐出された高圧液の一部は一方の吸込流路に吐出されるとともに、予旋回付与手段によって予旋回したのちに第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車に吸い込まれることになる。したがって、予旋回の方向を第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車の回転方向と同じ方向に設定することで、第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車の一方の羽根車仕事を低減させ、この一方の羽根車仕事の低減率に相当してトータル流量を低減した運転を行うことができる。
本発明においては、予旋回付与手段を、羽根列と、この羽根列の角度を自在に調整する羽根列角度調整機構により構成することが好ましい。
このようにすることで、羽根列角度調整機構により羽根列の角度を調整することで、予旋回の強さを調整し、調整された予旋回の強さに応じて第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車の一方の羽根車仕事の低減率を調整することができる。
本発明によれば、第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車との双方を回転させた運転状態で連通路を閉塞することで、所定の揚程を維持した大流量運転を行うことができるとともに、前記連通路を開放して吐出ケーシングに吐出された高圧液の一部を羽根車の回転方向と同じ方向に予旋回させることで、羽根車仕事を低減させ、この羽根車仕事の低減率に相当してトータル流量を低減して、所定の揚程を維持した小流量運転に切り換えて、ポンプ効率の低下を抑えることができる。
図1は請求項1に記載の発明の一実施形態を示す縦断面図、図2は予旋回付与手段と連通路開閉手段の一実施形態を示す拡大縦断面図、図3は図2のA−A矢視図、図4は連通路の一実施形態を吐出ケーシングの内側から見て示す説明図、図5は予旋回付与手段の一実施形態である固定羽根列の説明図である。なお、図11で説明した従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して重複した構造の説明は省略する。
図1〜図5において、20は予旋回付与手段、30は連通路開閉手段を示し、これらは第2の遠心羽根車1Bの入口1bに連通する第2の吸込流路4Bとうず巻室(吐出ケーシング)6とを互いに連通させる連通路16に対応して設けられる。
連通路16は、図1,図2,図4に示すように、吐出ケーシング6における第2の吸込流路4B側の壁6Aを貫通して設けた複数個(たとえば、上側3個と下側3個の合計6個)の円弧状の窓からなり、これら連通路16の外周域と内周域には、円周方向に所定の間隔を隔てて複数個のねじ孔16aと1つの操作軸挿通孔16Aが設けられている。
予旋回付与手段20は、図1,図2,図5に示すように、第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向の予旋回S1を第2の吸込流路4B内で与えるためのもので、連通路16に装着された羽根列22によって構成され、羽根列22は、第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rに指向する傾斜角θを有し、かつ所定の間隔を隔ててベース21に取付けられた複数の羽根22aによって構成されている。
連通路開閉手段30は、図1,図2,図3に示すように、各連通路16の開閉を可能にこれら連通路16に対応して吐出ケーシング6側に半径方向の移動を自在に配置された複数枚(本実施形態では6枚)のシャッタ板31と、これらシャッタ板31を半径方向に進退させるシャッタ板駆動輪32と、該シャッタ板駆動輪32と前記シャッタ板31の案内部材17と、シャッタ板駆動輪32を円周方向に進退(図3の矢印R1,R2参照)させる操作機構33とを備えている。
6枚のシャッタ板31は、図6に示すように、幅方向中心の上端部に係合突起31aを設け、幅方向両端に案内部材摺接面31bと案内部材当接面31cとを備えており、図3に示すように、6個の案内部材17それぞれの案内面17aに案内部材摺接面31bを当接させ、連通路16を閉じている状態では、案内部材当接面31cを案内部材17のそれぞれの移動規制面17bに当接させた状態で、6個の案内部材17によって半径方向の移動を自在に保持されている。なお、6個の案内部材17は、図4に示す連通路16の外周域と内周域に設けた複数個のねじ孔16aのそれぞれにねじ込んだ複数本のボルトなどの締結部材17A(図3参照)によって、吐出ケーシング6における第2の吸込流路4B側の壁6Aの内面に取付けられている。
シャッタ板駆動輪32は、図7に示すようにリング状のもので、合わせ面32aを介して一体に結合された上体部32Aと下体部32Bとを備え、その内周面32bから外周面32cに向けて同じ傾斜角を有して同じ方向に切れ込んだ6個のスリット32dが円周方向に等間隔で形成されており、下体部32Bには、径外方向に突出する歯部32eを設けてある。そして、図2,図3に示すように、6枚のシャッタ板31の内側に配置されるとともに、進退(矢印R1,R2参照)自在に6個の案内部材17によって保持され、6個のスリット32dには、6枚のシャッタ板31の係合突起31aが各別に係合している。
操作機構33は、図1,図2に示すように、操作機33Aと操作軸33Bとを備え、操作機33Aは、操作ハンドル33a1とギヤーボックス33a2とを備えてポンプケーシング3の外部に配置されている。また、操作軸33Bは、ポンプケーシング3に設けた貫通孔3Bと、前述した吐出ケーシング6における第2の吸込流路4B側の壁6Aに設けた操作軸挿通孔16Aとによって回転自在、かつ水密に軸支され、その外端部はギヤーボックス33a2に挿入されて、たとえば、図示していないウオームやウオームホイールなどの動力伝達機構を介して操作ハンドル33a1に連動可能に連結されており、操作軸33Bの内端部にセクタ歯車33b1を取付けて、シャッタ板駆動輪32の歯部32eに噛み合わせている。
前記構成において、図2,図3に示すように、6枚のシャッタ板31によって6個の連通路16を閉塞した状態で、図1のモータ8によってポンプ主軸2と遠心羽根車1とを所定の回転数で回転させて両吸込うず巻ポンプを運転する。この場合、遠心羽根車1を構成している第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bの流量と揚程が互いに等しい条件であれば、所定の揚程を維持した100%流量運転を行うことができる。
一方、図1に示す連通路開閉手段30の操作機構33における操作機33Aの操作ハンドル33a1を操作して、図3に示す操作軸33Bとセクタ歯車33b1とを矢印R3方向に回転させると、シャッタ板駆動輪32は矢印R1方向に回転する。これにより、6枚のシャッタ板31は、案内部材摺接面31bが案内部材17の案内面17aに摺接することによって案内されながら径外方向に移動して、図8に示すように6個の連通路16を開放する。なお、6個の連通路16を6枚のシャッタ板31によって閉じる場合は、操作ハンドル33a1を操作して、図8に示す操作軸33Bとセクタ歯車33b1とを矢印R4方向に回転させると、シャッタ板駆動輪32は矢印R2方向に回転する。これにより、6枚のシャッタ板31は、案内部材摺接面31bが案内部材17の案内面17aに摺接することによって案内されながら径内方向に移動して、図3に示すように6個の連通路16を閉塞する。
前述のように、6個の連通路16を開放した状態で、図1に示す両吸込うず巻ポンプを運転すると、第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bから吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部は、開放された6個の連通路16を通って第2の吸込流路4Bに吐出される。6個の連通路16には、図5に示すように、第2の遠心羽根車1B(図1参照)の回転方向Rに指向する傾斜角θを有し、かつ所定の間隔を隔ててベース21に取付けられた複数の羽根22aの羽根列22によって構成された予旋回付与手段20が装着されているので、前記吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部は、開放された6個の連通路16を通過する過程で複数の羽根22aによって、矢印Fで示すように予旋回作用が付与されて吸込流路4Bに吐出されることになる。したがって、吸込流路4B内では、第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向に予旋回S1することになり、第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事を殆ど零に低減させる。このため、両吸込うず巻ポンプのトータル流量を第1の遠心羽根車1Aの羽根車仕事のみによる概略50%流量に低減した運転をすることができる。
すなわち、第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bとの双方を回転させた両吸込うず巻ポンプの運転状態で、6枚のシャッタ板31によって6個の連通路16を閉塞することで、所定の揚程を維持した大流量運転を行うことができるとともに、6枚のシャッタ板31によって6個の連通路16を開放して、吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部を吸込流路4B内で第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向に予旋回S1させることで、第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事を零に低減させ、この羽根車仕事の低減率に相当してトータル流量を低減して、所定の揚程を維持した小流量運転に切り換えることができる。したがって、本発明に係る両吸込うず巻ポンプを、たとえば、使用水量の変動幅が大きい上水道配水設備に使用しても、流量調整弁を絞ることによる効率の低下を極力回避して、使用水量の変動に応じて流量を可変できるので、ポンプ効率の低下を抑えることができる。
なお、前記実施形態では、吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部を吸込流路4B内で第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向に予旋回S1させる構成で説明しているが、吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部を吸込流路4A内で第1の遠心羽根車1Aの回転方向と同じ方向に予旋回させるように構成してもよい。このような構成であれば、吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部を吸込流路4A内で第1の遠心羽根車1Aの回転方向と同じ方向に予旋回させることで、第1の遠心羽根車1Aの羽根車仕事を殆ど零に低減させ、この羽根車仕事の低減率に相当してトータル流量を低減して、所定の揚程を維持した小流量運転に切り換えることができる。また、シャッタ板31による連通路16の開度を調整することで、吐出ケーシング6に吐出される高圧水量を増減できるので、概略50%流量から100%の流量の範囲内で任意に流量を調整することができる。
一方、請求項2に記載の発明のように、予旋回付与手段20を、図9,図10に示す羽根列22と、この羽根列22の角度を自在に調整する羽根列角度調整機構40によって構成してもよい。すなわち、図9,図10に示す請求項2に記載の発明の実施形態では、羽根列22を構成している複数枚の羽根22aは、ピン18の軸まわりに回転自在な複数枚の可動羽根22aからなり、これら複数枚の可動羽根22aからなる可動羽根列22が前記6個の連通路16に各別に装着されている。そして、羽根列角度調整機構40は、吐出ケーシング6における第2の吸込流路4B側の壁6Aの外面に、進退(図10(a)の矢印R5,R6参照)自在に複数個の案内部材19によって保持されたリング状の角度調整板41と、角度調整軸42とを備えている。
角度調整板41は、前述したシャッタ板駆動輪32と同様に、合わせ面(図示省略)を介して一体に結合された上体部41Aと下体部41Bとを備え、下体部41Bにおける外周部の一部に歯部41bが設けられているとともに、上体部41Aと下体部41Bの双方の内周部には、径内方向に突出する複数のフォーク状の挟持部43が円周方向に等間隔で設けられており、これらフォーク状の挟持部43が可動羽根列22を構成している複数の可動羽根22aそれぞれの第2の吸込流路4B側の端部に上側から各別に係合している。
角度調整軸42は、図1のポンプケーシング3の貫通孔3Bの近傍に設けた貫通孔(図示省略)によって回転自在、かつ水密に軸支されて、図9のように操作軸33Bに平行に配置されて、その内端部が吐出ケーシング6における第2の吸込流路4B側の壁6Aに回転自在に軸支され、その外端部は、ギヤーボックス(図示省略)に挿入されて、たとえば、図示していないウオームやウオームホイールなどの動力伝達機構を介して操作ハンドル(図示省略)に連動可能に連結されている。そして、角度調整軸42の内端部の近傍にセクタ歯車42Aを取付けて、このセクタ歯車42Aを角度調整板41の歯部41bに噛み合わせている。
前記構成において、6枚のシャッタ板31によって6個の連通路16を閉塞した状態では、羽根列角度調整機構40の調整操作によって、可動羽根列22を構成している複数の可動羽根22aは、図9および図10(b)の実線で示すように、第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rに指向する小さい傾斜角θで傾斜した姿勢に保持される。したがって、複数の可動羽根22aにおける吐出ケーシング6側の端部は連通路16の内部に退避している。この状態で図1のモータ8によってポンプ主軸2と遠心羽根車1とを所定の回転数で回転させて両吸込うず巻ポンプを運転すると、遠心羽根車1を構成している第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bの流量と揚程が互いに等しい条件であれば、所定の揚程を維持した100%流量運転を行うことができる。
一方、図1に示す連通路開閉手段30における操作機33Aの操作ハンドル33a1を操作して、図3に示す操作軸33Bとセクタ歯車33b1とを矢印R3方向に回転させることで、前述した理由によって、6枚のシャッタ板31を径外方向に移動して、図8に示すように6個の連通路16を開放した状態で、図1に示す両吸込うず巻ポンプを運転すると、第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bから吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部は、開放された6個の連通路16を通って第2の吸込流路4Bに吐出される。6個の連通路16には、図10(b)の実線で示すように、複数の可動羽根22aが第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rに指向する小さい傾斜角θで傾斜した姿勢に保持されているので、前記吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部は、開放された6個の連通路16を通過する過程で複数の可動羽根22aによって、図10(b)の実線矢印F1で示すように予旋回作用が付与されて吸込流路4Bに吐出されることになる。したがって、吸込流路4B内では、第2の遠心羽根車1Bの回転方向Rと同じ方向に予旋回S1することになり、第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事を殆ど零に低減することができる。このため、両吸込うず巻ポンプのトータル流量を第1の遠心羽根車1Aの羽根車仕事のみによる概略50%流量に低減して運転することができる。
他方、前述のように6枚のシャッタ板31を径外方向に移動して、6個の連通路16を開放した状態で、羽根列角度調整機構40の調整操作によって、可動羽根列22を構成している複数の可動羽根22aを、図10(b)の二点鎖線で示すように連通路16に直交する姿勢に保持すると、吐出ケーシング6に吐出された高圧水の一部は、複数の可動羽根22aによって、図10(b)の二点鎖線矢印F2で示すように、連通路16に直交して吸込流路4Bに吐出されることになり、吸込流路4B内で予旋回が発生しなくなる。
したがって、羽根列角度調整機構40の調整操作によって、複数の可動羽根22aを、実線で示す小さい傾斜角θで傾斜した姿勢から二点鎖線で示す連通路16に直交する姿勢に向けて傾斜角θを大きくするのに応じて、予旋回の強さを最大値から零に近付けて、第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事の低減率を調整することができる。すなわち、複数の可動羽根22aが実線で示す小さい傾斜角θで傾斜した姿勢に保持されることで、予旋回の強さが最大になり、かつ第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事の低減率が最大になって、両吸込うず巻ポンプのトータル流量が第1の遠心羽根車1Aの羽根車仕事のみに委ねられた概略50%流量になり、複数の可動羽根22aを、実線で示す傾斜姿勢から二点鎖線で示す連通路16に直交した姿勢に向けて傾斜角θを大きくするのに応じて、予旋回の強さが徐々に小さくなり、かつ第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事の低減率が徐々に小さくなって、複数の可動羽根22aが二点鎖線で示す連通路16に直交した姿勢では、予旋回の強さが零になり、第2の遠心羽根車1Bの羽根車仕事の低減率が最小になる。このとき、第2の遠心羽根車1Bによって得られる流量は、50%流量から吐出側の高圧水を吐出側に戻すことによる損失を差し引いた流量となる。したがって、両吸込うず巻ポンプのトータル流量を概略50%流量から第1の遠心羽根車1Aによって得られる50%流量を加算した流量の範囲内(最大流量=100%流量−羽根列角度90゜における損失流量)で任意に調整することができる。また、片方の羽根車だけでなく、第1の遠心羽根車1Aと第2の遠心羽根車1Bの両方の羽根車の流量を変えるようにしてもよい。
なお、前記各実施形態では、モータ8によって原動機を構成して説明しているが、ディーゼルエンジンやガスタービンエンジンによって原動機8を構成してもよい。また、図9において、操作軸33Bと角度調整軸42とを平行に配置した構成で説明しているが、筒状の角度調整軸42の内部に、操作軸33Bを軸回りの回転を自在に挿通した二重構造にしてもよい。
さらに、請求項2に記載の発明に係る実施形態では、予旋回付与手段20を、図9,図10に示す羽根列22と、この羽根列22の角度を自在に調整する羽根列角度調整機構40によって構成しているが、予旋回付与手段20は、前記実施形態のみに限定されるものではなく、たとえば、吐出ケーシング6の出口から管路によって高圧水の一部を第1の吸込流路4Aまたは第2の吸込流路4Bに導き、この管路を第1の吸込流路4Aまたは第2の吸込流路4B内で第1の遠心羽根車1Aあるいは第2の遠心羽根車1Bの回転方向と同じ方向に曲成して先端を開口し、この先端開口部から高圧水の一部を第1の吸込流路4Aまたは第2の吸込流路4B内に噴出させて予旋回させるように構成してもよい。
請求項1に記載の発明の一実施形態を示す縦断面図である。 予旋回付与手段と連通路開閉手段の一実施形態を示す拡大縦断面図である。 図2のA−A矢視図であり、連通路の閉塞状態を示している。 連通路の一実施形態を吐出ケーシングの内側から見て示す説明図である。 予旋回付与手段の一実施形態である固定羽根列の説明図であり、図5(a)は第2の吸込流路側から見た構成図、図5(b)は図5(a)のB−B線断面図、図5(c)は図5(b)のC−C線断面図である。 シャッタ板の一実施形態を示す構成図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は図6(a)のD−D線断面図である。 シャッタ板駆動輪の一実施形態を示す正面図である。 連通路の開放状態を示す図3相当図である。 請求項2に記載の発明の一実施形態を示す図2相当図である。 連通路に装着された可動羽根列の一実施形態を示す構成図であり、図10(a)は第2の吸込流路側から見た構成図、図10(b)は図10(a)のE−E線断面図、図10(c)は図10(b)のF−F線断面図である。 従来例の縦断面図である。
符号の説明
1 羽根車
1A 第1の遠心羽根車
1a 第1の遠心羽根車の入口
1B 第2の遠心羽根車
1b 第2の遠心羽根車の入口
2 ポンプ主軸
3 ポンプケーシング
4A 第1の吸込流路
4B 第2の吸込流路
6 吐出ケーシング
16 連通路
20 予旋回付与手段
22 羽根列
30 連通路開閉手段
40 羽根列角度調整機構
C ポンプ主軸の軸線
R 遠心羽根車の回転方向
S1 予旋回

Claims (2)

  1. 第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車との2つの羽根車が、それぞれの入口をポンプ主軸の軸線方向で互いに反対側に開口して当該ポンプ主軸に同時回転可能に取付けられてポンプケーシングに回転自在に収容されている両吸込遠心ポンプにおいて、
    前記第1の遠心羽根車と第2の遠心羽根車の少なくとも一方の遠心羽根車の入口に連通する吸込流路と吐出ケーシングの間に連通路を設け、この連通路に前記第1の遠心羽根車または第2の遠心羽根車の回転方向と同じ方向の予旋回を与える予旋回付与手段と、該連通路を開閉するための連通路開閉手段が設けられていることを特徴とする両吸込遠心ポンプ。
  2. 請求項1に記載の両吸込遠心ポンプにおいて、
    前記予旋回付与手段が、羽根列と、この羽根列の角度を自在に調整する羽根列角度調整機構により構成されていることを特徴とする両吸込遠心ポンプ。
JP2004242418A 2004-08-23 2004-08-23 両吸込遠心ポンプ Pending JP2006057582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242418A JP2006057582A (ja) 2004-08-23 2004-08-23 両吸込遠心ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004242418A JP2006057582A (ja) 2004-08-23 2004-08-23 両吸込遠心ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006057582A true JP2006057582A (ja) 2006-03-02

Family

ID=36105256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004242418A Pending JP2006057582A (ja) 2004-08-23 2004-08-23 両吸込遠心ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006057582A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104314839A (zh) * 2014-08-21 2015-01-28 江苏大学 一种用于粒子图像测速的离心泵实验台
JP2016173051A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社豊田自動織機 遠心圧縮機のインペラトリム比可変機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104314839A (zh) * 2014-08-21 2015-01-28 江苏大学 一种用于粒子图像测速的离心泵实验台
JP2016173051A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社豊田自動織機 遠心圧縮機のインペラトリム比可変機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4989392B2 (ja) 可変容量形ポンプ
US8348645B2 (en) Balanced pressure, variable displacement, dual lobe, single ring, vane pump
CN104454518B (zh) 可变容量式叶片泵
KR20080072911A (ko) 나사 펌프
CN104279159A (zh) 高转矩旋转马达
JP5938054B2 (ja) 圧縮機
JP5917549B2 (ja) 冷却液ポンプ
WO2017183412A1 (ja) 油冷式スクリュー圧縮機
KR101470148B1 (ko) 공기압축기의 모터 냉각 장치
JP2013545021A5 (ja)
JP2006057582A (ja) 両吸込遠心ポンプ
JP2016508575A (ja) 少なくとも2つの部品から形成されたねじスピンドル式ポンプ
US20200392847A1 (en) Vane pump
JP6264850B2 (ja) オイルポンプ装置およびリリーフ弁
JP2000205186A (ja) 遠心圧縮機
RU2352820C1 (ru) Шнекоцентробежный насос
KR20160065425A (ko) 2중 노치가 형성된 베인 펌프
JP2010236401A (ja) 遠心形流体機械
US9546666B2 (en) Impeller for fuel pump of vehicle
RU2362909C1 (ru) Многоступенчатый секционный центробежный насос
JP3371709B2 (ja) オイルポンプ装置
WO2019043730A1 (en) IMPELLER
RU2610803C1 (ru) Рабочее колесо центробежного насоса
KR102346560B1 (ko) 펌프의 흡입구경 조절장치
KR101218502B1 (ko) 오일펌프