JP2006057463A - ロッカーアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 製品に対して製造履歴や仕様の詳細データを記録して容易に読出すことのできるロッカーアームを提供する。
【解決手段】 このロッカーアーム1は、アーム本体4と、このアーム本体4に支持されたカムフォロア2を有し、カムフォロア2により揺動駆動されて内燃機関のバルブ3を動作させるものである。このロッカーアーム1において、非接触交信が可能なRFIDタグ等のICタグ15を取付ける。ICタグ15には、ロッカーアーム1の識別情報の他に、製造履歴情報および製品仕様情報を記録する。ICタグ15に応力センサや温度センサを設けたものを用いても良い。
【選択図】 図1

Description

この発明は、自動車および自動2輪車等のエンジンや、汎用エンジン等に装備されカムにより揺動駆動されてシリンダヘッドのバルブの開閉動作を行わせるロッカーアームに関する。
ロッカーアームはエンジンの重要部品であるため、その製造工程を十分に保証する必要があり、トレーサビリティを製品毎に把握する必要がある。従来のロッカーアームでは、製品履歴の判別対策として、レーザーマーキングや刻印等を施している。
非接触で交信が可能なRFID技術を用いたICタグは、物流関係で広く使用されてきているが、小型化が進み、近年のトレーサビリティの要求、つまり考慮の対象になっているものの履歴、適用、または所在を追求できること要求の高まりから、機械部品にICタグを取付けることも提案されている(例えば特許文献)。これは、歯車等の機械部品について、ICタグを取付け、IDコードやこれに関連つけた各種の情報を記憶させて管理しようとするものである。
特開2002−049900号公報
ロッカーアームは、小さくてアーム本体が複雑な形状の部品であり、マーキング等を施す箇所が狭い。そのため、マーキング等では十分に製造履歴を表記できず、履歴内容の詳細を判別することができなかった。このため、マーキングの製造年月日等から、製造履歴の詳細が記載された書類を探す必要があった。この場合でも、製品が製造元にある状況下では、製造履歴を記載した書類をすぐに探し出して製造履歴の詳細を判別できるが、製品が海外などの遠隔地にある場合には、マーキング内容を遠隔地から製造元まで連絡して書類を探さなければならないので、対応が遅れてしまう。
また、ロッカーアームに組み込まれる軸受は、形状が同じであっても材料・熱処理の異なる仕様の製品があり、外観だけでは仕様の判別ができない。そのため、現状では、必要な場合は破壊検査により製品仕様の判別が行わなければならない難しい状況にある。
特許文献1に示されるICタグの取付提案例は、一般的な機械部品を対象としたものであり、取付対象として各種の機械部品が例示されているが、ロッカーアームについては開示がない。ロッカーアームは、上記のように小さくて複雑な形状の部品であるうえ、カムにより駆動されて高速で揺動動作し、各部に応力が作用するため、ICタグを取付ける場合に、その適切な取付箇所が得難い。
また、ロッカーアームは、繰り返し応力が発生しているため、実際のエンジンの使用状況が現れる部品であり、その応力状況等が検出できれば、エンジンの使用状況を詳細に知ることができる。しかし、その検出を実現できる例は、従来にない。
この発明の目的は、製品に対して製造履歴や仕様の詳細データを記録して容易に読出すことのできるロッカーアームを提供することである。
この発明の他の目的は、ロッカーアームに取付けられたICタグが、繰り返しロッカーアームに作用する応力によって損傷しないようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、エンジンの使用状況が把握できるロッカーアームを提供することである。
この発明のロッカーアームは、アーム本体と、このアーム本体に支持されたカムフォロアを有し、カムにより揺動駆動されて内燃機関のバルブを動作させるロッカーアームにおいて、非接触交信が可能なICタグを取付けたことを特徴とする。前記ICタグには、ロッカーアームの識別情報の他に、製造履歴情報および製品仕様情報の両方または一方を記録しても良い。
この構成によると、ロッカーアームにICタグを取付けたため、識別情報や製造履歴、製品仕様等のデータを、ICタグに書き込んでおくことができる。前記ICタグは、非接触交信が可能なものであり、タグリーダを用いることで、識別情報、製造履歴、製品仕様等の記録情報を、瞬時に読み出して判断することができる。タグリーダは、小型軽量のものがあり、遠隔地、例えば海外等でも活用ができる。また、ICタグは、刻印等に比べて記憶できる容量が大きく、小型,大容量化の発展により、詳細な製造仕様や製造履歴まで記録が可能と考えられる。そのため、万一、不具合が発生した場合でも、破壊検査を実施することなく、ICタグから読み出すことで仕様情報等が得られる。したがって、検査のために測定機器も不要となり、判別も即座に行える。
この発明のロッカーアームは、前記アーム本体の略中央に揺動支点軸の挿通孔を有するセンターピボット型のロッカーアームであって、前記ICタグは、前記アーム本体の幅方向の中間における前記挿通孔の近傍に取付けても良い。
ロッカーアームは、絶えず荷重が繰返し負荷され、振動もあることから、ICタグを取付けた場合、上記応力や振動がICタグに影響する。しかし、センターピボット型のロッカーアームでは、揺動支点軸の挿通孔の付近は揺動による移動が少ない箇所であり、またそのアーム本体の幅方向の中間は、応力の影響が少ない。このように最大主応力位置および揺動運動の移動量が大きい位置を除外してICタグを取付けることにより、ロッカーアームの揺動や負荷される荷重によってICタグが損傷することが極力回避できる。
この発明のロッカーアームにおいて、前記アーム本体の一端にピボット部品の取付部を有するエンドピボット型のロッカーアームである場合に、前記ICタグは、前記アーム本体における前記ピボット部品の取付部の近傍に取付けても良い。
センターピボット型の場合、ピボット部品の取付部の近傍は、最大主応力位置および揺動運動の移動量が大きい位置を除外した位置となり、ロッカーアームの揺動や負荷される荷重によってICタグが損傷することが回避される。
この発明において、前記ICタグは、前記アーム本体に設けたタグ取付用凹部内に取付けても良い。これにより、高速で揺動するアーム本体に対して、ICタグを堅固に取付けることができる。
前記アーム本体が、鋳造、鍛造、またはプレス製のものである場合、前記タグ取付用凹部は、アーム本体の鋳造、鍛造、またはプレスの過程で成形型により形成しても良い。
前記タグ取付用凹部は、切削等の機械加工により形成しても良いが、鋳造、鍛造、またはプレス製のものである場合は、成形型を用いてその鋳造、鍛造、またはプレスによるアーム本体の製造過程でタグ取付用凹部を形成することで、工程増を極力回避してタグ取付用凹部を形成することができる。
前記ICタグは、前記アーム本体に耐高温性の接着剤により取付けても良い。ロッカーアームは、エンジンのシリンダヘッド上の高温の環境下で用いられるが、耐高温性の接着剤を用いると、このような高温環境下においても、アーム本体に対してICタグを脱落しないように確実に取付けることができる。
この発明において、前記ICタグは、応力センサと一体化されたセンサ付きICタグであって、前記アーム本体に取付けられたものであっても良い。この場合に、前記ICタグは、前記応力センサの出力から応力サイクルをカウントして内蔵のメモリに記憶させるカウント手段を有するものとしても良い。
ロッカーアームには、エンジンの回転速度に応じた繰り返し応力が発生している。上記構成のロッカーアームの場合、アーム本体の揺動動作時に生じる繰返し応力が応力センサで検出され、前記カウント手段が応力サイクルをカウントしてメモリに記憶させる。そのため、この応力サイクルのカウント値をタグリーダを用いて読み出すことにより、実際のエンジンの使用状況を詳細に把握することもできる。
この発明において、前記ICタグは、温度センサと一体化されたセンサ付きICタグであっても良い。その場合に、前記ICタグは、前記温度センサの出力から最高温度および最低温度を内蔵のメモリに更新して記憶させる最高最低温度更新手段を有するものとしても良い。
この構成の場合、ロッカーアームの動作時に、温度センサの出力から、最高最低温度更新手段が最高温度および最低温度をメモリに更新して記憶させる。そのため、この最高温度および最低温度をタグリーダを用いて読み出すことにより、実際のエンジンの使用状況をさらに詳細に把握することができる。
この発明のロッカーアームは、アーム本体と、このアーム本体に支持されたカムファロアを有し、カムにより揺動駆動されて内燃機関のバルブを動作させるロッカーアームにおいて、非接触交信が可能なICタグを取付けたため、ICタグによって 識別情報や、製造履歴、仕様等の詳細データを製品に容易に書き込むことができ、また容易に読み出すことができる。
センターピボット型のロッカーアームの場合には、アーム本体の幅方向の中間における揺動支点軸の挿通孔の近傍にICタグ取付け、またエンドピボット型のロッカーアームでは、アーム本体におけるピボット部品の取付部の近傍にICタグを取付けることにより、高速で揺動するロッカーアームの揺動や負荷荷重によってICタグが損傷することが回避できる。
前記ICタグを応力センサ付きとし、または温度センサ付きとし場合は、エンジンの実際の使用状況をロッカーアームのICタグの記録データから知ることができる。
この発明の第1の実施形態を図1〜図3と共に説明する。図1(A)に示すように、このロッカーアーム1は、エンジンに装備され一端でカム2により揺動させられて他端でシリンダヘッドのバルブ3の開閉を行うセンターピボット型のものである。このロッカーアーム1は、一端4aにローラ挿入空間6(図1(C))を挟んで対向する一対の対向側壁5が設けられたアーム本体4を有する。両対向側壁5には、ローラ軸取付孔7が貫通して設けられ、両ローラ軸取付孔7に渡ってローラ軸8が挿入され、加締によって両対向側壁5に固定される。ローラ挿入空間6には、カム2に転接するカムフォロアであるローラ9が配置され、このローラ9が前記ローラ軸8の外周に回転自在に設置される。ローラ9とローラ軸8との間には複数のころ10が介在する。ローラ9およびころ10により転がり軸受11が構成される。
アーム本体4は、長手方向の略中央に揺動支点軸(図示せず)の挿通孔12を有し、この挿通孔12に揺動支点軸が嵌合し、この揺動支点軸の回りにロッカーアーム1が正逆回動自在に支持される。アーム本体4の他端4bにはアジャスト部13が形成され、バルブ作用部品14がその雄ねじ部14aでアジャスト部13の雌ねじ部(図示せず)に螺合することで、出入り調整可能に取付けられている。
アーム本体4には、非接触で交信が可能なICタグ15が取付けられている。ロッカーアーム1は、絶えず荷重が繰返し負荷され、振動もあることから、最大主応力位置や揺動運動の移動量が大きい位置を除外してICタグ15を取付けることが望ましい。この実施形態では、アーム本体4の幅方向の中間における前記挿通孔12の近傍(ここでは上面)にICタグ15が取付けられる。これにより、ロッカーアームの揺動や負荷荷重によってICタグ15が損傷することが極力回避できる。
アーム本体4にはタグ取付用凹部4cが設けられ、このタグ取付用凹部4c内にICタグ15が埋め込み状態に取付けられている。このようにタグ取付用凹部4cに埋め込み状態にICタグ15を取付けることにより、ICタグ15をアーム本体4に堅固に取付けることができる。取付けに際しては、耐高温性の接着剤(例えば、ロックタイト製 商品名334:アクリル径接着剤 使用温度170℃)を用いるのが望ましい。このように、耐高温性の接着剤を用いてICタグ15を取付けることにより、エンジンのような高温の環境下で用いられても、アーム本体4に対してICタグ15を脱落しないように確実に取付けることができる。
アーム本体4は、鋳造、鍛造、プレス、および削り出し製のいずれのものであっても良い。鋳造、鍛造、プレス製等の塑性加工品の場合は、前記タグ取付用凹部4cは、アーム本体4の塑性加工の過程で成形型(図示せず)により形成しても良い。タグ取付用凹部4cは、アーム本体4の完成後に形成しても良いが、上記のようにアーム本体4の塑性加工の過程で形成することで、工程の増加を極力回避してタグ取付用凹部4cを形成することができる。
図2に示すように、前記ICタグ15は、ICチップ(集積回路のチップ)20とアンテナ21を有し、非接触で交信して情報の記録および読取りが自在なものである。ICタグ15は、読み書き両方型のものに限らず、用途によっては、一度書き込んだ後は、消去や上書き不能のものを用いても良い。このICタグ15に対する情報の書込みおよび読出しは、タグリーダ/ライタ23によって行われる。タグリーダ/ライタ23は、軽量コンパクトなものがあり、ICタグ15に対する情報の書込みおよび読出しを容易に行うことができる。ICタグリーダ/ライタ23は、ICタグ15に対向させるアンテナ24を有している。ICタグ15への情報の書込みの場合は、データベース25により、端末26を介して行っても良い。ICタグ15のICチップ20とアンテナ21と応力センサ22は、例えば樹脂(図示せず)で一体に包装される。
ICタグ15としては、例えばRFID(無線周波数認識:Radio Frequency Identification)技術を応用したRFIDタグが利用できる。RFID形式のICタグは、伝送方式として静電結合、電磁結合、電磁誘導、マイクロ波、光などを用いる形式のものがあり、このうちいずれの形式のものを用いても良い。
図3は、ICタグ15の具体的回路例を示す。このICタグ15のICチップ20は、中央処理装置(CPU)27、メモリ28、送受信回路29、および電源回路30を有しており、電源回路30はアンテナ21から電源を得るものとされている。メモリ28は情報の記憶に電源が不要なものが用いられる。
この構成のロッカーアーム1によると、ロット番号や製品番号等の識別情報の他に、製造履歴や製品仕様等のデータをICタグ15に書き込んでおくことができる。例えば、上記製品仕様として、軸受11の材料や熱処理等の情報を書き込んでおくこともできる。そのため、このロッカーアーム1の製造履歴や製品仕様の判別が必要になった場合、あるいは製品に不具合が発生した場合などに、前記タグリーダ/ライタ23を用いて、製造履歴や製品仕様の情報をICタグ15から即座に読み出すことができ、非破壊検査により容易に判別することができる。
図4は、上記ロッカーアーム1に取付けるICタグ15の変形例を示す。このICタグ15Aは、応力センサ22と一体化されたセンサ付きICタグとしたものである。このICタグ15Aは、基本構成としては、図3のICタグ5と同じく、ICチップ(集積回路のチップ)20とアンテナ21とを有し、ICチップ20は、中央処理装置(CPU)27、メモリ28、送受信回路29、および電源回路30を有している。これに応力センサ22を接続したものである。応力センサ22は例えば歪ゲージからなる。ICタグ15のICチップ20とアンテナ21と応力センサ22は、例えば樹脂(図示せず)で一体に被覆される。
電源回路30は、図3の例と同じく、アンテナ21から電源を得るものであるが、ICタグ15の各部の駆動に用いられる他に、応力センサ22の駆動にも用いられる。応力センサ22は、ロッカーアーム1の動作時に生じる繰返し応力を検出するものである。このICタグ15Aは、応力センサ22のアナログ出力を、中央処理装置27で取り込み可能な形式に信号処理する信号処理手段31を有している。信号処理手段31は、例えばA/Dコンバータ、または矩形波に成形するは波形処理手段とされ、あるいはさらに入力制御や入力信号の一時記憶用の入力ポートを有するものとされる。中央処理装置27は、前記応力センサ22の出力から応力サイクルをカウントしてメモリ28に記憶させるカウント手段32を有する。カウント手段32は、詳しくは中央処理装置27を制御するプログラムであり、ROM等のプログラムメモリ(図示せず)に記憶されている。
図4の応力センサ付きのICタグ15Aをロッカーアーム1に取付ける場合は、その取付位置は図1に示す第1の実施形態と同じ位置であっても良く、またICタグ15Aの損傷や取付上の支障のない範囲で、アーム本体4の応力を検出し易い位置としても良い。
なお、上記センサ付きのICタグ15Aを設けた場合、エンジンの周辺または自動車の適宜の位置に、ICタグ15Aへ、そのアンテナ経由で電力供給を行う手段(図示せず)を設ける必要がある。また、カウント手段32は、例えば電力供給されている間は常時動作するものとされる。
このような応力センサ付きのICタグ15Aを取付けた場合は、ロッカーアーム1の動作時に、アーム本体4に生じる繰返し応力が応力センサ22で検出される。この応力センサ22の出力する応力サイクルが、中央処理装置27のカウント手段32がカウントしてメモリ28に書き込む。この応力サイクルのカウント値をタグリーダ/ライタ23を用いて読み出すことにより、実際のエンジンの使用状況を詳細に把握することができる。
図5は、センサ付きICタグの他の構成例を示す。このICタグ15Bでは、センサとして、前記応力センサ22のほかに、温度を検出する温度センサ33が一体に設けられており、そのアナログ出力は、信号処理手段35を介して中央処理装置27に入力される。温度センサ33に接続した信号処理手段35は、中央処理装置27で取扱可能な形式に入力信号を処理する手段であり、前記信号処理手段31と同じく、ディジタル値に変換するA/Dコンバータや、あるいはさらに入力制御や入力信号の一時記憶用の入力ポートを有するものとされる。中央処理装置27は、前記温度センサ33の出力から最高温度および最低温度をメモリ28に更新して記憶させる最高最低温度更新手段34を有する。最高最低温度更新手段34は、中央処理装置27に制御動作を行わせるプログラムであり、ROM等のプログラムメモリ(図示せず)に記憶されている。
このようにセンサ付きICタグ15Bを設けた場合、ロッカーアーム1の動作時に、温度センサ33の出力から、中央処理装置27の最高最低温度更新手段34が最高温度および最低温度をメモリ28に更新して記憶させる。そのため、この最高温度および最低温度をタグリーダ/ライタ23を用いて読み出すことにより、実際のエンジンの使用状況をさらに詳細に把握することができる。
図6および図7は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態のロッカーアーム1Aは、長手方向の中間でカム2により揺動させられるエンドピボット型のものであり、アーム本体4の一端4aに揺動支点部となるピボット部品18の取付部13Aを有し、アーム本体4の他端4bでシリンダヘッドのバルブ3の開閉を行う。
図7に示すように、このロッカーアーム1Aは、一対の平行な対向側壁5とこれら対向側壁5の上縁をつなぐ連結板壁16とでなる逆U字状の断面形状に、1枚の板材からプレス加工されたアーム本体4を有する。両側の対向側壁5は、互いに対称形状とされている。連結板壁16は、アーム本体4の長手方向の略全長のうち、中間部分を除く残りの範囲に設けられ、上記中間部分はカム2に転接するカムフォロアであるローラ10の一部が突出する窓17に形成されている。この窓17よりも他端4b側の部分が、バルブ3に作用するバルブ作用部14Aとされている。バルブ作用部14Aは、アーム本体4の長手方向に沿う断面において、バルブ3側に凸となる湾曲板状とされている。ローラ10は、両対向側壁5のローラ軸取付孔7Aに両端が嵌合するローラ軸8に回転自在に支持される。アーム本体4の長手方向の一端4aにはピボット部品18の取付部であるアジャスト部13Aが形成される。このアジャスト部13Aは、ピボット部品18がその雄ねじ部19で取付けられる雌ねじ部からなる。
ICタグ15は、アーム本体4におけるピボット部品18の取付部、つまりアジャスト部13Aの近傍取付けられている。詳しくは、ICタグ15は、連結板壁16の上面に取付けられている。ICタグ15は、図3と共に前述したものである。このICタグ15に代えて、図4や図5等に示すセンサ付きのICタグ15A,15Bを取付けても良い。
この実施形態のロッカーアーム1においても、図1〜図5の例と共に前述したICタグ15、またはセンサ付きのICタグ15A,15Bを設けた各効果が得られる。
(A)はこの発明の第1の実施形態にかかるロッカーアームをエンジンの周辺機構と共に示す正面図、(B)は同ロッカーアームの平面図、(C)は(A)におけるI−I矢視断面図である。 同ロッカーアームに取付けるICタグとタグリーダ/ライタとの関係を示すブロック図である。 ICタグの概略構成を示すブロック図である。 センサ付きのICタグの概略構成を示すブロック図である。 センサ付きのICタグの他の概略構成を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態にかかるロッカーアームをエンジンの周辺機構と共に示す破断正面図である。 同ロッカーアームの斜視図である。
符号の説明
1,1A…ロッカーアーム
2…カムファロア
3…バルブ
4…アーム本体
4c…タグ取付用凹部
12…挿通孔
13A…アジャスト部
14…バルブ作用部品
14A…バルブ作用部
15…ICタグ
15A,15B…センサ付きのICタグ
18…ピボット部品

Claims (9)

  1. アーム本体と、このアーム本体に支持されたカムフォロアを有し、カムにより揺動駆動されて内燃機関のバルブを動作させるロッカーアームにおいて、非接触交信が可能なICタグを取付けたことを特徴とするロッカーアーム。
  2. 請求項1において、前記ICタグに、ロッカーアームの識別情報の他に、製造履歴情報および製品仕様情報の両方または一方を記録したロッカーアーム。
  3. 請求項1または請求項2において、前記アーム本体の略中央に揺動支点軸の挿通孔を有するセンターピボット型のロッカーアームであり、前記ICタグは、前記アーム本体の幅方向の中間における前記挿通孔の近傍に取付けたロッカーアーム。
  4. 請求項1または請求項2において、前記アーム本体の一端にピボット部品の取付部を有するエンドピボット型のロッカーアームであり、前記ICタグは、前記アーム本体における前記ピボット部品の取付部の近傍に取付けたロッカーアーム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記ICタグは、前記アーム本体に設けたタグ取付用凹部内に取付けたロッカーアーム。
  6. 請求項5において、前記アーム本体が、鋳造、鍛造、またはプレス製のものであり、前記タグ取付用凹部は、アーム本体の鋳造、鍛造、またはプレスの過程で成形型により形成したロッカーアーム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記ICタグは、前記アーム本体に耐高温性の接着剤により取付けたロッカーアーム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記ICタグは、応力センサと一体化されたセンサ付きICタグであって前記アーム本体に取付けられ、前記ICタグは、前記応力センサの出力から応力サイクルをカウントして内蔵のメモリに記憶させるカウント手段を有するものとしたロッカーアーム。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、前記ICタグは、温度センサと一体化されたセンサ付きICタグであり、前記ICタグは、前記温度センサの出力から最高温度および最低温度を内蔵のメモリに更新して記憶させる最高最低温度更新手段を有するものとしたロッカーアーム。
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