JP2006056267A - 廃棄プラスチックの成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、家庭から回収された使用済みプラスチックを含む廃棄プラスチックを成形して、化学原料用の粒状化プラスチックを製造する方法に関わり、また、プラスチックの圧縮成形条件を改善するとともに、プラスチック粒状物の形状品質を高めるものである。
【解決手段】水分を4%超含む破砕された廃棄プラスチックを、貫通穴型から押し出す型式の圧縮成形機でプラスチックの成形体を製造した後に、当該成形体を分級して、篩上の部分を製品として利用して、また、当該破砕済みプラスチックに付着する水分よりも低い水分である、成形体を分級した際の篩下のプラスチック粉を当該圧縮成形機にリターンして、原料である破砕した廃棄プラスチックと混合して、再度、圧縮成形することを特徴とする廃棄プラスチックの成形方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、家庭から回収される使用済みの廃棄プラスチックを用いて、化学原料用と燃料用の粒状化プラスチックとするリサイクル方法に関するものである。特に、雑多な種類のプラスチックにて構成される家庭等から回収される使用済みプラスチックを高い歩留でリサイクルする技術に関する。
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、その他のプラスチックは、成形性と耐久性に優れていることから、容器、包装、家電品の外枠、おもちゃ、等の多岐にわたる用途に用いられている。しかし、その結果、廃棄物としても大量に廃棄されている。廃棄物として発生するプラスチックは、型抜きの残り屑や成形時の切り残り等の加工工程から発生する廃棄プラスチック(以下、屑プラスチックと称す)と、容器包装プラスチックや製品プラスチックが使用後に廃棄される使用済みの回収プラスチック(以下、使用済みプラスチックと称す)が存在する。
大量のプラスチック廃棄物が発生することは、種々の社会問題を引き起こしており、特に、環境や資源上の問題は社会的に重要な問題点である。つまり、これらの廃棄プラスチックを、廃棄物として焼却する場合は、焼却炉の燃焼温度が上がりすぎて、焼却炉を損傷したり、燃焼時に有害な塩化水素ガスやダイオキシンを発生したりする問題がある。また、特に、使用済みプラスチックは、埋立処理されることが多く、この場合には、処分場の寿命が短くなる問題のみならず、プラスチックは腐敗しないため、土壌が固化せず、土地利用がしづらいなどの問題があった。
したがって、廃棄プラスチックを有効にリサイクルすることは、前述の環境問題点を解決するとともに、省エネルギーと省資源の観点からも有利であることから、種々の方法が実施されてきていた。例えば、マテリアルリサイクルの方法については、ポリエチレンテレフタレートのビンをプラスチックや繊維の原料にする方法がある。また、化学リサイクルの場合には、ガス化や油化する方法などが行われている。さらに、燃料へのリサイクルについては、ポリ塩化ビニルを除去した後に、圧縮成形して製造する粒状化物をボイラーや工業炉の燃料として利用する方法が一般的である。
このような廃棄プラスチックを有効にリサイクルするためには、燃料、もしくは、化学原料としての形状を整える必要がある。そのために、廃棄プラスチックに混在する異物を分離した後に粒状化することが一般的である。この粒状化処理の方法としては、例えば、特許文献1(特開平8−99318号公報)に記載されるように、廃棄プラスチックを再利用に適正なサイズに破砕して、これを圧縮成形して、粒状のプラスチックを製造することが一般に行われている。
特開平8−99318号公報
前述したように、廃棄プラスチックのリサイクルは、環境と資源の問題に対応する重要な方法である。しかし、廃棄プラスチックには、廃棄時の状態の影響や中間処置後の影響で、水分が付着しており、これが圧縮成形時の問題となる。一般廃棄物プラスチックは、容器包装に用いられたフイルム状のものが多く、比表面積が大きく、また、家庭での保管時や収集時に水分を含みやすいことから、付着水分が10%を超える場合も認められる。
ところが従来は、一般的には、水分の管理が厳重になされていた屑プラスチックのみを化学原料に使用しており、水分の多い使用済みプラスチックの処置についての有効な技術が考案されていなかった。また、従来より、使用済みプラスチックの圧縮成形も行われていたが、これはリサイクルが目的でなく、埋立処分の際の容積を少なくすることが、主目的で実施されており、形状や粉化率等の形状的な品質については、十分な技術対応がなされていなかった。
廃棄プラスチックに付着している水分が多い場合は、圧縮成形する際に、成形機内で水分が蒸発し、その蒸気圧により半溶融状態のプラスチック内で突沸現象を誘発して、プラスチックが穴型から不連続的に飛び出したり、粒状化した成形体の形状が悪化したりする問題が生じていた。また、特に付着水分が多い場合は、圧縮成形時に付着水分の蒸発に熱を奪われ、廃棄プラスチックの温度が上がりきらず、プラスチックの軟化が起きなくなる。この結果、成形後のプラスチックが粒状体の内部で互いに粘着しておらず、搬送時にバラバラになることも多かった。そのため、一般廃棄物プラスチックが混在する、水分が多く付着している廃棄プラスチックを用いた圧縮成形では、形状的な品質が悪く、粉化しやすいプラスチック粒状物しか製造できていなかった。
以上に記載したように、従来技術では、廃棄プラスチックの特性に即した、圧縮成形の設備と操業の設計が不十分であり、前述したような種々の問題が生じていた。特に、使用済みプラスチックが主体である一般廃棄物プラスチックの圧縮成形に適合した処理を行うためには、水分の変動に対応するための新しい方法が求められていた。
本発明は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その要旨とするところは、
(1) 水分を4%超含む破砕された廃棄プラスチックを、貫通穴型から押し出す型式の圧縮成形機でプラスチックの成形体を製造した後に、当該成形体を分級して、篩上の部分を製品として利用して、また、当該破砕済みプラスチックに付着する水分よりも低い水分である、成形体を分級した際の篩下のプラスチック粉を当該圧縮成形機にリターンして、原料である破砕した廃棄プラスチックと混合して、再度、圧縮成形することを特徴とする廃棄プラスチックの成形方法、
(2) 成形体を分級した篩下の部分である圧縮成形機へリターンするプラスチックと原料である破砕された廃棄プラスチックとを、備蓄槽内部で機械的に攪拌混合して、その後に両者の混合物を圧縮成形機に供給して、圧縮成形することを特徴とする前記(1)に記載の廃棄プラスチックの成形方法である。
本発明者らは、廃棄プラスチックを圧縮成形することにより、化学原料用又は燃料用のプラスチック粒状物を製造する技術を種々検討して、以下に記載される方法を発明した。この装置の概要を図1と図2に示す。
図1の装置は、プラスチック供給コンベア1、破砕機2、破砕物コンベア3、備蓄槽4、定量供給装置5、圧縮成形装置6、成形体冷却コンベア7、振動分級装置8、製品コンベア9、および、篩下リターンコンベア10から構成される。また、備蓄槽4と定量供給装置5の詳細図を図2に示す。備蓄槽4の上部は、円筒形又は四角形などの多角形の筒状の形をしており、側壁はほぼ垂直である。また、備蓄槽4の下部は、下が狭くなるコーン状の形状をしている。備蓄槽4の内部の破砕済みとリターンのプラスチックを円滑に排出する観点からは、この部分の側壁の角度は垂直に近い方が良く、水平面に対して60度以上の角度を持つことが良い。備蓄槽4の上には、破砕物コンベア3から落下する破砕済みプラスチックを供給する破砕物供給口11と、篩下リターン物を供給するリターン品供給口12が存在する。また、備蓄槽4の内部には、撹拌混合パドル13が設置してある。備蓄槽4の下には、定量供給装置5が接続されている。
次に、本発明の装置による操業方法を説明する。まず、廃棄プラスチックをプラスチック供給コンベア1にて、破砕機2に送る。破砕機2では、廃棄プラスチックを圧縮成形装置6に適正な大きさに、切断する。通常は、破砕された廃棄プラスチックのサイズは、圧縮成形装置6の貫通穴型の直径とほぼ同じ大きさである。
破砕された廃棄プラスチックは、破砕物コンベア3で、備蓄槽4に送られ、備蓄槽4に設置してある破砕物供給口11から、備蓄槽4の内部に供給される。また、リターン品供給口12からは、圧縮成形された粒状化物を分級した際の篩下のプラスチック粉をリターンして落とし込む。
備蓄槽4の内部で、撹拌混合パドル13を回転させることにより、破砕されたプラスチックとリターン粉を、機械的に撹拌することにより、両者を良く混合する。撹拌方法は、上記の方法でなくとも良く、備蓄槽4の下部から空気を吹き込んで混合する方法などでも良い。この混合物を定量供給装置5にて、圧縮成形装置6に送る。
圧縮成形装置6では、6mm以上、望ましくは、8〜50mmの貫通穴型を有している。廃棄プラスチックに混在する異物の量が少ない場合は、6mm以上の直径の貫通穴型で良い。しかし、混入異物の多い、家庭などから排出される使用済みプラスチックなどの一般廃棄物起因のものは、8mm以上の直径の貫通穴型を用いることが良い。
圧縮成形機の型式は、いくつかのものがあるが、樽型容器の内部には1又は2式の押し出しスクリューを有しており、当該樽型容器のエンドプレートに複数、通常は10〜100程度、の貫通穴型を有する装置や、回転する円筒に多数の貫通穴型を有しており、押し込みローラーで、プラスチックを押し込む型式の圧縮成形装置を用いることが良い。貫通穴型の直径が10〜60mm程度の場合は、前者の圧縮成形装置を用いることが望ましく、また、直径が6〜20mm程度の場合は、後者の圧縮成形装置を用いることが望ましい。例えば、前者の圧縮成形機の構造を図3に示す。破砕されたプラスチックとリターンされたプラスチックの混合物を圧縮成形機の内部に供給する。プラスチック供給口14から胴部15の中に供給する。ここで、回転軸16によって回転するスクリューブレード17でこの混合プラスチックを練りながら押し込んでいき、貫通穴型18から押し出す。この時の摩擦熱で混合プラスチックは100〜140℃になり成形される。
水分が少ない混合物用に設計した圧縮成形装置では、内部での摩擦熱が少なくなるような設計をしてある。この装置では、混合物の水分が4質量%以上となると、粉の発生が多くなる。また、水分が多い混合物用に設計した圧縮成形装置では、内部での摩擦熱が多くなるような設計をしてある。この装置では、混合物の水分が8質量%以上となると、粉の発生が増加していた。つまり、廃棄プラスチックに含有される水分が4質量%以上となる場合は、本発明の方法は有効である。
定量供給装置5から供給された破砕済みプラスチックとリターン粉の混合物は、圧縮成形装置6のスクリューにて、練りこまれながら、エンドプレートに設置してある貫通穴型の方向に押し込まれる。この時の摩擦熱で、混合物の温度を100〜140℃とする。この温度では、ポリエチレンなどの軟質プラスチックは軟化して、バインダーとして機能するようになる。バインダー機能を持つポリエチレンの比率が10質量%以下の場合は成形体の内部結合が不十分である。また、ポリエチレンの比率が70質量%以上の場合は、成形の際に成形体が軟化しすぎて、成形体が互いに粘着する問題が起きる。したがって、ポリエチレンの比率は10〜70質量%の範囲が良い。この方法で製造された成形体を、切断刃で、直径の1〜2倍の長さに切断する。
圧縮成形装置6を出た成形体は100℃前後の温度であることから、成形体冷却コンベア7にて、成形体を冷却しながら、振動分級装置8に送る。振動分級装置8では、3mm以上の間隔の篩目を有する。篩目が3mm以下の場合は、粉プラスチックが格子間隔に詰まることが頻発することが、篩目間隔を決めた理由である。
振動分級装置8の篩上の部分は、形状の良い成形体であることから、化学原料や燃料となる製品とする。この製品となった成形体は、成形体コンベア9にて、ガス化プラント、油化プラント、高炉、コークス炉、その他の化学リサイクル先や発電所等に送られる。一方、篩下の部分である粉プラスチックは、このままでは、製品とならないため、篩下リターンコンベア10にて、備蓄槽4にリターンされる。
備蓄槽4にリターンされた粉プラスチックは、100℃以上の処理を行ったものであることから、原料である破砕済みプラスチックよりも含有水分が低いものとなる。したがって、リターンされた粉プラスチックを破砕済みプラスチックに混合することにより、圧縮成形装置6に供給されるプラスチックの水分を低減する効果があり、この効果を発揮することが本発明の主たる目的である。
以上に説明した本発明の方法による廃棄プラスチックの成形体の製造方法を示した。また、振動分級装置8の篩下のプラスチック粉は飛散しやすいことから、振動分級装置8から備蓄槽4に、プラスチック粉をリターンする篩下リターンコンベア10は、粉の飛散を防止できる特別な型式のものが良い。篩下リターンコンベア10の好ましい構成としては、図4に示すように、鋼製のパイプ19の内部をチェーン20で牽引されてパイプ19の長さ方向に移動する移動板21が複数ある型式のもので、この移動板21の面は移動方向にほぼ垂直であるものである。篩下のプラスチックは篩下物供給口22から古い下リターンコンベア10に入る。なお、鋼製のパイプ19はエンドレス状になって、移動板21が循環する型式のものが良い。
実施例
本発明の方法を実施した結果を説明する。実施例での処理は、図1と図2に示す装置を用いて行った。圧縮成形装置6の型式は、押し出しスクリューを用いて貫通穴型から廃棄プラスチックを押し出すものであった。この装置を用いて、篩下リターンコンベア10含有水分が平均では8質量%であるが、5〜13質量%の廃棄プラスチックを成形する操業を行ったところ、以下の効果が確認された。
通常の処理操業では、廃棄プラスチックの水分が8質量%以上と多い場合は、圧縮成形時の温度が上昇しきらずに、100〜110℃と比較的低温となっていた。この場合は、軟質プラスチックの軟化が不十分となるため、成形体が粉化しやすくなる問題があった。特に、成形体の切断時に粉が多く発生していた。一方、水分が低い場合は、混合物の温度が110℃以上となり、粉の発生は少なかった。圧縮成形機の型式や詳細な設計にもよるが、本発明の装置を用いた場合は、8質量%以上と、原料の水分が多くなり、成形体の粉の発生量が増加すると、振動分級装置8の篩下分の粉プラスチックが増加して、備蓄槽4を経由して、圧縮成形装置6へ返る粉プラスチックの比率が増加していた。圧縮成形装置6では、100℃以上の温度で混合物を成形するため、成形体とこれから分離した粉に含有される水分は、原料である破砕済みプラスチックの水分よりも少なくなっていた。つまり、破砕済みプラスチックの水分が多くなると、リターン粉の比率が増加していた。この結果、原料水分が多い場合は、水分が少ないリターン粉の混合比率が増加するため、混合物の水分が、破砕済みプラスチックの元来の水分比率よりも低下した。この結果、圧縮成形装置6での成形温度が上昇して、成形体の粉の発生量が減少した。
このように、振動篩8の篩下粉を備蓄槽4にリターンして、破砕済みプラスチックと混合することにより、圧縮成形装置に供給される混合物の水分は低下し、ある水準で自律的に安定化する。この効果により、圧縮成形装置6に供給されるプラスチックが含有する水分は、5〜10質量%と変動範囲が小さくなった。このように、篩下粉のリターンを行うことにより、成形体の粉化率を低い水準で安定化することができる。したがって、圧縮成形装置での成形温度制御が容易となる。
また、図1に示す装置の篩下リターンコンベア10には、鋼製のパイプの内部を駆動チェーンで30〜70cmの間隔で連結されている複数の鉄板が、移動していく型式のコンベアを使用した。この装置での搬送の結果、粉となったプラスチックが飛散することなく搬送できて、清掃作業が大幅に低減された。
さらに、図1と図2に示す、本発明の装置を用いた処理の実施例である実施例1から3を表1に示す。また、本発明の効果を確認するために、成形体の篩下粉のリターンを行わない処理の例を比較例として示す。なお、圧縮成形機6の定格処理速度は毎時2.2トンであった。成形体のサイズは、直径が15mmで、長さが20mmであり、また、振動分級装置8の篩目は4mmであった。
Figure 2006056267
実施例1では、原料の廃棄プラスチックのポリエチレン比率は34質量%であり、また、平均的な水分は8質量%であった。圧縮成形装置6で製造した成形体振動分級装置8での篩下の粉プラスチックを備蓄槽4にリターンした。処理は順調に行われ、処理が定常状態となった時点では、成形体の粉率は16%であり、この粉プラスチックの全量を備蓄槽4を経由して、圧縮成形装置6に戻した。この結果、原料と粉リターンの混合物の水分は6質量%となり、原料の水分の8質量%よりも低い値となった。この結果、成形温度は122℃で安定して、毎時2.1トンの処理速度で、安定的に低い粉率で成形でき、かつ、成形体の毛絵以上も良好であった。この安定操業は原料に含まれるポリエチレンの比率が34質量%と成形に適切な比率であったことも一因である。
次に、実施例2では、実施例1とほぼ同一の処理条件であるが、原料である廃棄プラスチック中のポリエチレンの比率が7質量%と低いものの処理の結果である。この処理例では、ポリエチレン比率が低いために、粉プラスチックの発生比率が21%と高かった。しかし、処理速度は毎時1.8トンとやや低いものの、処理そのものは安定的に実施でき、成形体の形状は良好であった。
また、実施例3は、実施例1とほぼ同一の処理条件であるが、原料である廃棄プラスチック水分比率が11質量%と高いものの処理結果である。原料水分が高いものも、破砕済みプラスチックと粉プラスチックの混合物の水分は、8質量%と低下しており、成形に適正な温度範囲内である109℃を何とか確保できた。この結果、処理速度は毎時1.6トンとやや低いが、安定処理が行え、成形体の形状も良好であった。
一方、比較例は、原料の廃棄プラスチックの条件は、実施例3と同等であるが、粉プラスチックのリターンを行わなかった処理の例である。この処理では、圧縮成形装置6に送られるプラスチックの水分は11質量%と高く、成形体の粉プラスチックの発生率は34%と高かった。また、処理速度(製品となる成形体の生産速度)は毎時1.1トンと低く、また、成形成形体が十分に圧密されていなかった。
このように、本発明の方法を実施すれば、高い処理速度で、形状の良好な廃棄プラスチックの成形体を製造できた。
本発明に基づく、廃棄プラスチック粒状化物の成形装置の全体を示す設備フロー図である。 廃棄プラスチックの備蓄槽の詳細を示す図である。 圧縮成形機の構造を示す図である。 篩下リターンコンベアの構成を示す図である。
符号の説明
1 プラスチック供給コンベア
2 破砕機
3 破砕物コンベア
4 備蓄槽
5 定量供給装置
6 圧縮成形装置
7 成形体冷却コンベア
8 振動分級装置
9 製品コンベア
10 篩下リターンコンベア
11 破砕物供給口
12 リターン品供給口
13 撹拌混合パドル
14 プラスチック供給口
15 胴部
16 回転軸
17 スクリューブレード
18 貫通穴型
19 鋼製パイプ
20 チェーン
21 移動板
22 篩下物供給口

Claims (2)

  1. 水分を4%超含む破砕された廃棄プラスチックを、貫通穴型から押し出す型式の圧縮成形機でプラスチックの成形体を製造した後に、当該成形体を分級して、篩上の部分を製品として利用して、また、当該破砕済みプラスチックに付着する水分よりも低い水分である、成形体を分級した際の篩下のプラスチック粉を当該圧縮成形機にリターンして、原料である破砕した廃棄プラスチックと混合して、再度、圧縮成形することを特徴とする廃棄プラスチックの成形方法。
  2. 成形体を分級した篩下の部分である圧縮成形機へリターンするプラスチックと原料である破砕された廃棄プラスチックとを、備蓄槽内部で機械的に攪拌混合して、その後に両者の混合物を圧縮成形機に供給して、圧縮成形することを特徴とする請求項1に記載の廃棄プラスチックの成形方法。
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