JP2006055867A - 超塑性成形用板材の加熱方法 - Google Patents

超塑性成形用板材の加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 超塑性成形用板材の加熱方法において、製品の外観性を向上させるとともに、板材の予備加熱に要する昇温時間を短縮することにある。
【解決手段】 超塑性成形用板材11の両側にそれぞれ配置し下ヒータ14及び上ヒータ15により、超塑性成形前に、板材11の両面を加熱する加熱方法であって、超塑性成形後に製品の外側面である外観面となる板材11の上面11bに上ヒータ15を隙間を設けて近接させ、板材11の下面11aに下ヒータ14を接触させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アルミニウム合金等の超塑性成形用板材の加熱方法に関するものである。
ある種の金属材料は、高温(アルミニウム合金では500℃前後)において、極めて大きな伸びが発生する。この現象を「超塑性」と呼ぶ。
このような超塑性を利用して成形する場合の、従来の超塑性成形用板材の加熱方法として、板材の両側をヒータで加熱するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−164923公報
特許文献1の図2(a)を以下の図4で説明する。なお、符号は振り直した。
図4は従来の超塑性成形用板材の加熱方法を示す第1説明図である。
加熱炉101は、内側の底及び天井にそれぞれヒータ102,103を備え、底から立てた複数の支柱104上にアルミニウム合金板106を載置して加熱する。アルミニウム合金板106はヒータ102,103からそれぞれ離れて配置される。
アルミニウム合金板106は各ヒータ102,103から離れているため、アルミニウム合金板106を成形温度、例えば500℃前後まで昇温させるには多くの時間を必要とする。
そこで、図5に示す加熱方法が考えられた。
図5は従来の超塑性成形用板材の加熱方法を示す第2説明図であり、アルミニウム合金アルミニウム合金板106を、ヒータ102,103で挟んだことを示す。このように、アルミニウム合金板106を2つのヒータ102,103で挟んで加熱すれば、昇温時間は大幅に短縮される。
しかし、アルミニウム合金板106の両面には、ヒータ102,103との接触傷や打痕が付くことがあり、このようなアルミニウム合金板106を超塑性成形すれば、アルミニウム合金板106が伸びたときに、微小な接触傷や打痕が拡大され、成形された製品の外観性を損なうことになる。
本発明の課題は、超塑性成形用板材の加熱方法において、製品の外観性を向上させるとともに、板材の加熱に要する昇温時間を短縮することにある。
請求項1に係る発明は、超塑性成形用板材の両側にそれぞれ配置した加熱手段により、超塑性成形前に、板材の両面を加熱する加熱方法であって、超塑性成形後に製品の外側面である外観面となる板材の一方の面に、加熱手段の一方を隙間を設けて近接させ、板材の他方の面に、加熱手段の他方を接触させる、ことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、製品の外側面である外観面となる板材の一方の面に加熱手段の一方を隙間を設けて近接させるので、板材の一方の面に接触傷や打痕が付くのを防止することができる。従って、板材を成形して出来た製品の外観性を向上させることができる。また、板材の他方の面については、成形後に製品の内側面となるために、接触傷や打痕が付いたとしても、外観上問題はない。
更に、他方の面は加熱手段と接触し、一方の面も加熱手段に近接するため、板材の両面を加熱手段で挟んで加熱した場合とほぼ同等に板材を加熱することができ、板材を所定温度まで昇温させる昇温時間を、従来のように加熱手段を板材の両面から離して配置した場合よりも短縮することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1(a)〜(c)は本発明に係る超塑性成形装置による超塑性成形方法の概略を示す説明図であり、(a)はワークとしての板材の予備加熱工程、(b)は板材の搬送、(c)は板材の成形工程を示す。
(a)に示す工程では、加熱装置10によって、板材11を450〜550℃(例えば、540℃)に加熱し均熱する。
板材11は、例えば、長さ1700mm、幅1300mm、板厚1.3mmの5000系(5083番、5182番)アルミニウム合金板材である。
加熱装置10は、加熱炉13と、この加熱炉13内の下部に配置した下ヒータ14と、加熱炉13内の上部に配置した上ヒータ15と、この上ヒータ15を昇降自在とするために加熱炉13の上部に取付けた昇降装置16と、下ヒータ14及び上ヒータ15への給電をオンオフする給電スイッチ17,18と、加熱炉13の内部温度を計測する温度計21と、この温度計21からの温度信号に基づいて給電スイッチ17,18をオンオフさせて加熱炉13内の温度、即ち、板材11の温度を制御する温度制御部22とからなる。
板材11の加熱については、下ヒータ14に直接に板材11を載置し、次に、昇降装置16で上ヒータ15を下降させて板材11に近接させ、下ヒータ14及び上ヒータ15に給電して行う。なお、11aは下ヒータ14に接する下面、11bは上ヒータ15に臨む上面であり、上面11bは、板材11を成形後に製品の外側の面(即ち、外観面)となり、下面11aは、板材11を成形後に製品の内側の面となる。
このように、上ヒータ15を板材11に近接させて加熱すれば、板材11の上面11bに打痕等の傷が付かない。
(b)に示す工程では、搬送装置25に備えた把持手段26,26で板材11の両端を把持した状態で加熱炉13((a)参照)から次の成形装置30((c)参照)へ素早く搬送する。搬送時間が長くなると、板材11の温度が低下し、表面と内部との温度差が発生する。
(c)に示す工程では、超塑性成型装置30(以下では、単に「成形装置30」と記す。)によって、板材11をブロー成形する。
成形装置30は、下型31を備える下型装置32と、上型33を備える上型装置34とからなる。
下型装置32は、図示せぬプレス機のボルスタに取付けることで下型31を支持する複数の支持部材37と、これらの支持部材37に取付けるとともに上部を開放した下側保温部材38と、下型31と、この下型31を加熱する図示せぬヒータとからなる。
下型31は、加圧ガス供給源43に配管44を介して連結したガス通路45を形成した部材である。なお、46は配管44の途中に設けたバルブである。
上型装置34は、上型33へ加圧力を伝えるために図示せぬプレス機のラムに取付けた複数の伝達部材47と、これらの伝達部材47に取付けた下部を開放した上側保温部材48と、この上側保温部材48に取付けた上型33と、この上型33を加熱する図示せぬヒータとからなり、ヒータで下型31及び上型33を加熱した状態で、加熱装置10((a)参照)で加熱した板材11を成形装置30内に投入し、上型33を閉じ、バルブ46を開けて、加圧供給源43から配管44及びガス通路45を介して板材11及び下型31の間に加圧ガスを供給し、板材11を超塑性成形する。
以上に述べた加熱装置10の作用を図2及び図3で説明する。
図2(a),(b)は本発明に係る加熱装置の作用を示す第1作用図である。
(a)において、板材11を加熱炉13内に投入し、下ヒータ14に載置する。
(b)において、上ヒータ15を昇降装置16で下降させ、板材11に所定距離まで近接させる。そして、板材11を、下ヒータ14及び上ヒータ15によって加熱する。
このように、下ヒータ14で直接に板材11を加熱し、上ヒータ15を板材11に近接させて加熱するため、図5に示したような、板材を2つのヒータで挟んで加熱するのとほぼ同等な昇温時間で所定温度まで昇温することが可能になる。
図3(a),(b)は本発明に係る加熱装置の作用を示す第2作用図である。
(a)に示す実施例(本実施形態)は、板材11を下ヒータ14及び上ヒータ15で所定温度に加熱した後に、板材11が膨張し、板厚が増した状態を示す。
図中のh1は常温での板材11の板厚、h2は膨張後の板材11の板厚、dhは板材11の膨張量、CL1は板材11の膨張前の、CL2は板材11の膨張後の、板材11と上ヒータ15とのクリアランスを示す。
常温をt1、加熱後の所定温度をt2とすると、dh=α・L0・(t2−t1)となる。ここで、αは温度t1〜温度t2までの平均熱膨張係数、L0は0℃での板厚である。従って、クリアランスCL2は上記した板厚h1、膨張量dhに基づいて決定する。
また、クリアランスCL2は、下ヒータ14及び上ヒータ15の寸法公差、板材11の板厚の寸法公差、うねり等を考慮して、板材11と上ヒータ15とが干渉せず、且つ可能な限り小さな値にする。
(b)に示す比較例は、板材11と上ヒータ15とのクリアランスCL3を(a)に示したクリアランスCL2よりも大きくした、例えば、板厚h2よりも大きくしたことを示す。このように、板材11から上ヒータ15を離せば、板材11を所定温度まで昇温する昇温時間がより多く必要になる。
以上の図2(a),(b)で説明したように、本発明は、超塑性成形用板材11の両側にそれぞれ配置した加熱手段としての下ヒータ14及び上ヒータ15により、超塑性成形前に、板材11の両面を加熱する加熱方法であって、超塑性成形後に製品の外側面である外観面となる板材11の一方の面としての上面11bに、下ヒータ14及び上ヒータ15の一方、ここでは上ヒータ15を隙間を設けて近接させ、板材11の他方の面としての下面11aに、下ヒータ14及び上ヒータ15の他方、ここでは下ヒータ14を接触させる、ことを特徴とする。
製品の外側面である外観面となる板材11の上面11bに上ヒータ15を隙間を設けて近接させるので、板材11の上面11bに接触傷や打痕が付くのを防止することができる。従って、板材11を成形して出来た製品の外観性を向上させることができる。また、板材11の下面11aについては、成形後に製品の内側面となるために、接触傷や打痕が付いたとしても、外観上問題はない。
更に、下面11aは下ヒータ14と接触し、上面11bは上ヒータ15に近接するため、板材11の両面を下ヒータ14及び上ヒータ15で挟んで加熱した場合とほぼ同等に板材11を加熱することができる。従って、板材11の予備加熱に要する時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、図2(a)において上ヒータ15を昇降装置16で下降させて板材11に近接させたが、これに限らず、板材11を載せた下ヒータ14を昇降装置で上昇させて上ヒータに近接させてもよい。
本発明の超塑性成形用板材の加熱方法は、アルミニウム合金に好適である。
本発明に係る超塑性成形装置による超塑性成形方法の概略を示す説明図である。 本発明に係る加熱装置の作用を示す第1作用図である。 本発明に係る加熱装置の作用を示す第2作用図である。 従来の超塑性成形用板材の加熱方法を示す第1説明図である。 従来の超塑性成形用板材の加熱方法を示す第2説明図である。
符号の説明
11…板材、11a…他方の面(下面)、11b…一方の面(上面)、14,15…加熱手段(下ヒータ、上ヒータ)。

Claims (1)

  1. 超塑性成形用板材の両側にそれぞれ配置した加熱手段により、超塑性成形前に、前記板材の両面を加熱する加熱方法であって、
    超塑性成形後に製品の外側面である外観面となる板材の一方の面に、前記加熱手段の一方を隙間を設けて近接させ、
    前記板材の他方の面に、前記加熱手段の他方を接触させる、
    ことを特徴とする超塑性成形用板材の加熱方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009012041A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Sumitomo Light Metal Ind Ltd 温間成形加工方法と該温間成形加工方法により製造される成形加工品

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