JP2006055640A - 非対称の漏洩磁場を発生させる磁気共鳴イメージング用マグネットのシステム、方法及び装置 - Google Patents

非対称の漏洩磁場を発生させる磁気共鳴イメージング用マグネットのシステム、方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】患者に対してより快適なアクセスを提供するような大きさ及び形状を備えたMRIシステムを提供する。
【解決手段】磁気共鳴イメージング(MRI)システム(100)が四肢の撮像に特によく適した非対称の漏洩磁場(802)を発生させる非対称マグネット(108)を含む。幾つかの別の実施形態では、MRIシステム(100)は、四肢の撮像の際に患者がMRIシステム(100)の内部の撮像域(FOV)により容易にアクセスできる円錐形のケーシング(104)を含む。幾つかの実施形態では、MRIシステム(200)は、FOV内での四肢の撮像に特によく適するようにMRIシステムの内側ボア内のFOVがMRI内で患者がFOVにアクセスする箇所のより近くのある小さいエリアに集中するようにしたステップ状の形状を有するステップ状の内側ボア(202)を含む。
【選択図】 図9

Description

本発明は、全般的には磁気共鳴イメージング・システムに関し、さらに詳細には、整形外科の解剖学的四肢撮像向けの磁気共鳴イメージング・システムに関する。
整形外科は、骨格系(特に、手足や脊椎など)、並びに筋肉や靱帯などの関連構造の歪みや機能上の障害に対する矯正に関連する医学専門分野である。例えば、手の骨折に対する診断及び処置は整形外科の通常業務の1つである。整形外科域の医学的問題の多くは皮膚下で生じているため、皮膚の下側の解剖構造を撮像することが整形外科における極めて重要な能力の1つである。磁気共鳴イメージング(MRI)は整形外科診断に関して実現された撮像技法の1つである。
従来のMRIシステムは、手、肘及び膝など手足の撮像に関する特有の要件のうちの多くに対応できていない。より具体的には、従来のMRIシステムは、手、手首、肘、足首または膝の撮像に容易に対応できるような形状や大きさを有していない。詳細には、従来のMRIシステムの形状及び大きさは、成人の身体全体などこれよりかなり大きな対象を収容するように設計されている。
従来のMRIシステムは寸法が大きいためMRIシステム内の撮像が実施される個所にアクセスすることがかなり困難である。多くの場合、その持続時間が20分に及ぶこともあり得る撮像の間、不快を感じる箇所に患者を置くことが必要となる。アクティブ・シールドを備えたより小型の従来形状の整形外科用MRIシステムであっても、MRIシステムの前面はかなり大きい。撮像域とよばれる撮像エリアのボア内部に膝を配置するためには、患者のもう一方の脚は下向きの位置とさせるか、若干後ろ向きの位置とするか、あるいは片側に外れた位置とするかのいずれかとしなければならない。これらの位置は、軽い健康上の問題をもつ患者にとって多くの場合に不快やいらつきを感じるものであり、また重篤な損傷をもつ患者にとっては多くの場合に困難及び/または痛みを伴うものであり、また幾つかのケースでは物理的に不可能であるかあるいは物理的に有害であるかのいずれかとなる。
より具体的には、従来形状の整形外科用MRIシステムの大きさ及び形状に関わる問題点の1つは、MRIシステムの前面が広いことにある。患者はMRIボア内に一方の脚を配置させると、もう一方の脚を位置させようとしても、MRIのこの方向の前方にはMRIシステムの幅によって当該空間が占有されるために配置させる余地または空間がない。従来のMRIシステムの大きさ及び形状に関わる別の問題点は、前面と撮像域の間の距離が、MRIシステムの外部から患者が撮像域内にやっとその腕を届かせることが可能な長さ(完全に長すぎないとしても)であることにある。したがって、従来のフルサイズのMRIシステムでは、四肢の整形外科イメージングの場合であっても患者がMRIの中心まで進まなければならない。閉所恐怖症の患者では、このことがトラウマ体験となりかねない。
さらに、従来のMRIシステムのサイズが大きいため、MRIシステムを据え付けるのに大きな床面積が必要となる。このように床面積が大きいと単位床面積あたりのコストが高くなるため、床面積が大きいことが従来のMRIシステムが医療施設によって歓迎されない1つの側面となっている。
さらに、5ガウスを超える磁場へのアクセスは統制しなければならず、これによっても病院の床面積が必要となる。従来のMRIシステムの大きな漏洩磁場は対称性の形状であるため、MRIシステムを据え付けるためにマグネットの後ろ側に大きな床面積が必要である。単位床面積あたりのコストが高いため、床面積が大きいことが従来のMRIシステムが医療施設によって歓迎されない1つの側面となっている。
米国特許第6140900号
上で指摘した理由により、また本出願を読みかつ理解すると当業者には明らかとなるような以下に指摘するその他の理由により、当技術分野においては、患者の手足の撮像中に患者に対してより快適なアクセスを提供するような大きさ及び形状を備えたMRIシステムに対する必要性が存在する。さらに、MRIシステムの床面積の要件を軽減させる必要性が存在する。
上述の短所、欠点及び問題点に対して、本発明では以下の出願を読みかつ検討することによって理解されるようにして対処している。
一態様では、被検体を撮像するための装置は、ケーシングと、このケーシング内に配置させた少なくとも1つの非対称マグネットと、を備える。この非対称マグネットは、患者がMRIの撮像内側ボアにアクセスする位置に向かってその一方の位置がより遠くまで突き出している非対称の漏洩磁場を提供し、これによって病院の床面積要件を低減させながら患者の手足の撮像中に患者に対してより快適なアクセスを提供するようにしたMRIシステムに対する本技術分野における要求を解決している。また別の幾つかの実施形態では、複数の磁気コイルからなる非対称形状アレイはさらに、その細長くなった部分が磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者を配置させる箇所からより遠い位置にあるような細長い形状を成しており、これにより床面積要件をさらに低減させている。
別の態様では、被検体を撮像するための装置は、円錐形の外側周囲を有し、内側ボアを有するケーシングと、このケーシング内で内側ボアのごく近傍に位置決めされた複数の磁気コイルと、を備える。円錐形状の外側周囲の狭くなった部分は、患者がMRIの撮像内側ボアにアクセスする位置に向かう方向により近づけ、これにより患者の手足の撮像中に患者に対してより快適なアクセスを提供するようにしたMRIシステムに対する本技術分野における要求を解決している。この円錐形状によりさらに、そのケーシングの体積をより小さくすることができ、これによりMRIシステムの床面積要件を低減させることに関する本技術分野における要求を解決している。
さらに別の態様では、磁気共鳴を用いて被検体を撮像するための装置は、その内側直径を規定している内側ボアを有するケーシングであって、該内側直径はさらにステップ状の半径を成しており、該内側直径の広い方の部分は傾斜コイルを含んでおり、この内側ボアの広い方の部分が磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者がアクセスすることになる位置からより遠くにあるようなケーシングを備える。このステップ状の内側直径によって、超伝導体の長さ及び漏洩磁場を改善させながらマグネットの一方の端部からの傾斜コイルの挿入に対応した装置が提供される。
様々な趣旨をもつ装置、システム及び方法について本明細書に記載する。この概要に記載した態様や利点以外にも、図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによって別の態様や利点も明らかとなろう。
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成すると共に、実施可能な特定の実施形態を一例として図示している添付の図面を参照することにする。これらの実施形態は、当業者が実施形態を実施できるだけ十分に詳細に記載しており、さらにこれら実施形態の趣旨を逸脱することなく、別の実施形態が利用されることがあること、並びに論理的、機械的、電気的その他の変更が実施されることがあること、を理解されたい。以下の詳細な説明はしたがって、限定の意図と取るべきではない。
この詳細な説明は5つのセクションに分かれている。第1セクションでは、システムレベルの概要について記載する。第2セクションでは、実施形態の装置について記載する。第3セクションでは、実施形態の方法について記載する。第4セクションでは、実施形態を実施する際に組み合わせるハードウェア及び動作環境について記載する。最後に、第5セクションでは、この詳細な説明の結論を提示する。
[システムレベルの概要]
図1は、磁気共鳴を用いて被検体を撮像するために円錐形の外側周囲を有するシステムに関するシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。システム100は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。システム100によれば、MRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求も解決される。
システム100は、円錐形の外側周囲104を有するケーシング102を含む。ケーシング102の円錐形外側周囲104は、システム100のうち患者に最も近くにある端部においてケーシング102の小さい外側直径を提供している。この小さい外側直径によって、膝の撮像のために患者の膝をシステム100内に配置させた際の患者の快適性が改善される。この小さい外側直径によって、整形外科診断のための四肢撮像の間において、大部分の成人患者ではそのもう一方の脚をシステムの側面に配置できるために、MRIシステムの内部の撮像域(FOV)への患者のより容易なアクセスが可能となる。したがってシステム100は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
さらに、システム100のうち患者の最も近くにある端部におけるケーシング102のこの小さい外側直径によって、その体積を低減させたケーシング102が得られ、これによってMRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求を解決している。さらに、大きさが小さいことにより、整形外科医用イメージングのためにシステム全体の中心まで進む必要がなく、これによって閉所恐怖症の患者により容易に対応することができる。
システム100はさらに、ケーシング102の内側ボア106を含む。複数の主磁気コイル108は、ケーシング102内で内側ボア106のごく近傍に位置決めされる。
詳細な説明の本セクションでは、一実施形態の動作のシステムレベルの概要を記載した。システム100は、患者の膝の撮像中における患者の快適性を改善させる一方、撮像の間におけるMRIシステムへのより快適なアクセスを提供している円錐形ケーシング外側周囲104を含む。
以下の装置400は、円錐状で角張った外側周囲を有するシステム100の一実施形態である。システム100は特定の任意のケーシング102、円錐形の外側周囲104、内側ボア106、あるいは主磁気コイル108に限定されるものではないが、明瞭にするために簡略式のケーシング102、円錐形の外側周囲104、内側ボア106、主磁気コイル108について記載した。
図2は、磁気共鳴を用いて被検体を撮像するためにステップ状の内側直径を有する装置のシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。システム200は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム200は内側ボア202を有するケーシング102を含む。内側ボア106はこのケーシングの内側直径204を規定している。内側直径204はさらにステップ状半径206を成している。
内側ボア202の内側直径204のステップ状半径206の第1の部分208は、第2の部分210と比べて患者がシステム内に入る箇所のより近くにある。第1の部分208はさらに、傾斜コイル212を含む。内側直径204がより小さいためマグネットを小さくでき、またシステムのうち内側直径を配置させる端部のシールドを少なくする、すなわち低減することができる。
このステップ状半径によって、マグネット108の漏洩磁場がマグネット108に接近して包含されて提供される。この接近した漏洩磁場によって、システム200はその寸法をより小型化することができ、またさらにMRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求を解決している。システム200の寸法が小型であるため、撮像のために患者の脚や腕をシステム内に配置させた際の患者の快適性が改善される。したがってシステム200は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム200はさらに、ケーシング102内で、内側ボア202のステップ状半径206のごく近傍に位置決めされた複数の主磁気コイル108を含む。
詳細な説明の本セクションでは、一実施形態の動作のシステムレベルの概要を記載した。システム200は、病院の床面積要件を最小にするために患者から最も遠くの端部において最小の漏洩磁場を可能にしながら傾斜コイル向けの空間を提供できるような内側ボア202のステップ状半径206を含む。
システム200は特定の任意のケーシング102、マグネット108、内側ボア202、内側直径204、及びステップ状半径206に限定されるものではないが、明瞭にするために簡略式のケーシング102、マグネット108、内側ボア202、内側直径204、及びステップ状半径206について記載した。
図3は、被検体を撮像するために非対称マグネットを有する装置のシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。システム300は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム300は、ケーシング102と、このケーシング102内に配置した少なくとも1つの非対称性マグネット302と、を含む。非対称性マグネット302は、長手方向Z軸304の正部分の方向と比べて長手方向Z軸304の負部分の方向においてより遠くまで拡がっている非対称性の漏洩磁場を発生させる。患者の最も近くにある端部において長さを増大させた漏洩磁場を備える非対称性マグネット302は、要求する病院床面積を最小にしながら肘及び膝の撮像のために最適なアクセスが得られるように、撮像域(FOV)とも呼ばれる撮像ボリュームを患者に接近して維持している。したがってシステム300は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
詳細な説明の本セクションでは、一実施形態の動作のシステムレベルの概要を記載した。システム300は特定の任意のケーシング102や非対称性マグネット302に限定されるものではないが、明瞭にするために簡略式のケーシング102及び非対称性マグネット302を記載した。
[一実施形態の装置]
前セクションでは、一実施形態の動作のシステムレベルの概要について記載した。本セクションでは、こうした一実施形態の具体的な装置について一連の図面を参照しながら記載することにする。
図4は、磁気共鳴を用いて被検体を撮像するために円錐状で角張った外側周囲を有する装置の側面断面ブロック図である。システム400は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。システム400によれば、MRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求も解決される。装置400はシステム100の一実施形態である。
装置400では、内側ボア106によって、この内側ボア106の中心を通る長手方向軸304が規定されている。内側ボア106によって、ケーシング102の内側直径402が規定されている。装置400の幾つかの実施形態では、その内側直径402はさらに約17センチメートルの放射方向距離を成している。
円錐状で角張った外側周囲404はさらに、内側ボア106の第1の端部408にある前面406を備えたケーシング102によって規定されている。幾つかの実施形態では、その前面406は長手方向軸304に対して概ねすなわちほぼ直交している。前面406はケーシング102の内側直径402から前部放射方向距離410を有している。
幾つかの実施形態では、円錐状で角張った外側周囲404はさらに、内側ボア106の第2の端部414にある後面412を含んでいる。後面412は長手方向軸304とぼぼ直交している。後面412は内側直径402から後部放射方向距離416を有している。
円錐状で角張った外側周囲404はさらに、前面406を結合させている第1の中間面418を備える。第2の中間面420は第1の中間面418と後面412を結合させている。第1の中間面418と第2の中間面420は、内側直径402から第1の中間面418と第2の中間面420の結合点424までの中間部放射方向距離422を有している。
中間部放射方向距離422はさらに、ケーシング102に対して円錐形の形状を提供するように前部放射方向距離410と比べてより大きな距離を成している。
装置400の幾つかの実施形態では、その前部放射方向距離410は約25センチメートルなど後部放射方向距離416に等しい。装置400の幾つかの実施形態では、その後部放射方向距離416は約40センチメートルなど中間部放射方向距離422に等しい。
図5は、磁気共鳴を用いて被検体を撮像するために2重ステップ状の内側直径の一実施形態を有する装置の側面断面ブロック図である。システム500は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム500の内側ボア202の内側直径204のステップ状半径206は、内側ボア202の第1の部分208を含む。この第1の部分は第1の半径502を有している。幾つかの実施形態では、その第1の半径502は長手方向軸304の周りに約17センチメートルの放射方向距離を有している。幾つかの実施形態では、その第1の半径502は約45センチメートルである。
ステップ状半径206はさらに、内側ボア202の第2の部分210を含む。この第2の部分210は第1の半径502と等しくない第2の半径504を有している。幾つかの実施形態では、その第2の半径504は長手方向軸304の周りに約12センチメートルの放射方向距離を有している。幾つかの実施形態では、その第2の半径504は約32.5センチメートルである。
この2重ステップ状半径によって、マグネット108の漏洩磁場がマグネット108に接近して包含されて提供される。この接近した漏洩磁場によって、システム500はその寸法をより小型化することができ、またさらにMRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求を解決している。システム500の寸法が小型であるため、撮像のために患者の脚や腕をシステム内に配置させた際の患者の快適性が改善される。したがってシステム500は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
図6は、被検体を撮像するために非対称性マグネットを有する装置の側面断面ブロック図である。システム600は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム600は、ケーシング102と、このケーシング102内に配置した少なくとも1つの非対称性マグネットと、を含む。このマグネットは、通電時に磁場を発生させるように動作可能な1つまたは複数のコイルを備える。システム600はコイル602、603、604、605及び606を含む。この1つまたは複数のコイルは、ケーシング内において内側ボア106のごく近傍に非対称に位置決めされている。幾つかの実施形態では、複数の磁気コイルからなるこの非対称形状アレイはさらに、その細長くなった部分が磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者を配置させる箇所からより遠くに来るようにした細長い形状を成している。このコイルの位置はさらに、構成、配列及び/またはアレイとしても周知である。
コイルの電磁場は電磁気シールド608及び610の非対称性位置によって非対称性漏洩磁場内に入るように形成される。詳細には、シールド610によって漏洩磁場が第2の端部414の近傍に保持される。一方、第1の端部408は、有するシールドがより小さいか、低減されているか、あるいは全くない。第2の端部414上のシールド610と第1の端部408上の低減式シールドによって、第1の端部408の方向に(磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者が配置される方向に)歪んだすなわち細長くなった漏洩磁場が生成される。非対称性漏洩磁場は、長手方向Z軸304の正部分の方向と比べて長手方向Z軸304の負部分の方向においてより遠くまで拡がっている。これによって撮像域(FOV)を患者のより近くに提供でき、撮像のために患者の四肢を該FOV内により容易に配置することが可能となる。したがってシステム600は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。これによってさらに、図8に示した5ガウス非対称性漏洩磁場を包含する包絡線を備えた病院現場における面積要件を低減させたシステムが提供される。
幾つかの実施形態では、装置600は長手方向Z軸304に沿って約55センチメートルの長さを有している。漏洩磁場の5ガウス線は、長手方向Z軸304の負方向には約3.0メートル、長手方向Z軸304の正方向には約1.0メートル、R軸に沿ったZ軸からの方向(すなわち、放射方向)では両方向に約2.1メートル拡がっている。
装置600は特定の任意のコイル602、603、604、605、及び/または606、あるいはシールド608及び610に限定されるものではないが、明瞭にするために、簡略式のコイル602、603、604、605及び/または606、並びにシールド608及び610について記載した。
図7は、被検体を撮像するために非対称性マグネットを有する装置の側面断面ブロック図である。システム700は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。
システム700は、ケーシング102と、このケーシング102内に配置した少なくとも1つの非対称性マグネットと、を含む。このマグネットは、通電時に磁場を発生させるように動作可能な1つまたは複数のコイルを備える。システム700はコイル702、704、及び606を含む。この1つまたは複数のコイルは、ケーシング内において内側ボア106のごく近傍に非対称に位置決めされている。幾つかの実施形態では、複数の磁気コイルからなるこの非対称形状アレイはさらに、その細長くなった部分が磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者を配置させる箇所からより遠くに来るようにした細長い形状を成している。このコイルの位置はさらに、構成、配列及び/またはアレイとしても周知である。
コイルの電磁場は磁気シールド706及び708の非対称性位置によって非対称性漏洩磁場内に入るように形成される。詳細には、シールド708によって漏洩磁場が第2の端部414の近傍に保持される。一方、第1の端部408は、有するシールドが低減されているか、より小さいか、あるいは全くない。第2の端部414上のシールド708と第1の端部408上の低減式シールドによって、第1の端部408の方向に(磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者が配置される方向に)歪んだすなわち細長くなった漏洩磁場が生成される。非対称性漏洩磁場は、長手方向Z軸304の正部分の方向と比べて長手方向Z軸304の負部分の方向においてより遠くまで拡がっている。これによって撮像域(FOV)を患者のより近くに提供でき、撮像のために患者は四肢を該FOV内により容易に配置することが可能となる。したがってシステム700は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。これによってさらに、図8に示した5ガウス非対称性漏洩磁場を包含する包絡線を備えた病院現場における面積要件を低減させたシステムが提供される。
幾つかの実施形態では、装置700は長手方向Z軸304に沿って約60センチメートルの長さを有している。磁場の中心から見たとき、漏洩磁場の5ガウス線は、長手方向Z軸304の負方向には約2.8メートル、長手方向Z軸304の正方向には約1.0メートル、R軸に沿ってはZ軸から両方向に約2.0メートル拡がっている。漏洩磁場の負方向での長さは、漏洩磁場の正方向での長さと比べて撮像域の中心から約1.8メートルだけより長くなっている。撮像域の中心からの漏洩磁場の負方向での長さの漏洩磁場の正方向での長さに対する比は約2.8である。巻き線内のピーク磁場は約5.5Tであり、12,555ccのスーパーIワイヤが実現されており、かつその磁場均一性は16センチメートルにおいて5ppmである。
装置700は特定の任意のコイル702、704及び/または606、あるいはシールド706及び708に限定されるものではないが、明瞭にするために、簡略式のコイル702、704及び/または606、並びにシールド706及び708について記載した。
図8は一実施形態による漏洩磁場800の図である。漏洩磁場800は、病院での5ガウス漏洩磁場へのアクセスの規制のための床面積の低減に関する本技術分野における要求を解決している。漏洩磁場800はシステム300、600、700及び900、1000、1100、並びに方法1200によって生成されている。
漏洩磁場800は非対称でありかつ長円形をしている。外側周囲802は漏洩磁場800の5ガウス線を規定している。非対称性漏洩磁場800は、患者アクセスに必要でない空間である長手方向Z軸304の正部分と比較して、患者アクセスのために必要な空間である長手方向Z軸304の負部分に沿ってより遠くまで拡がっている。図8では、Z軸304に沿った概ね−283センチメートルからZ軸304に沿った概ね102センチメートルまで漏洩磁場が延びるように表している。楕円体状の5ガウス線のZ軸に沿ったオフセットは、非対称性マグネット内での撮像ボリュームのオフセットと比較してより大きくなっている。
図9は、被検体を撮像するために非対称性マグネット、ステップ状半径及び円錐形の外側周囲を有する装置の側面断面ブロック図である。システム900は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。装置900によれば、MRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求も解決される。
装置900は、システム100、200及び300の特徴を含んでおり、また装置400、500及び600、並びに装置900も漏洩磁場800を発生させている。角張った外側直径は、患者が装置900の内部(内側ボア106)にアクセスする箇所である側面408上で、装置上のさらに後ろ側のより大きな外側直径と比べてより狭くなっているため、患者の快適性、並びに装置900のうち患者からより遠い位置にある端部414における漏洩磁場シールドが改善される。
図10は、被検体を撮像するために、非対称性マグネット、ステップ状半径、並びに円錐形で丸形の外側周囲を有する装置の側面断面ブロック図である。システム1000は、患者の手足の撮像中に患者がMRIシステムにより快適にアクセスできるようにする本技術分野における要求を解決している。装置1000によれば、MRIシステムの床面積要件の低減に対する本技術分野における要求も解決される。
装置1000はシステム100、200及び300の特徴を含んでおり、また装置400、500及び700は漏洩磁場800を発生させている。角張った外側直径は、患者が装置1000の内部(内側ボア106)にアクセスする箇所である側面408上で、装置上のさらに後ろ側のより大きな外側直径と比べてより狭くなっているため、患者の快適性、並びに装置1000のうち患者からより遠い位置にある端部414における漏洩磁場シールドが改善される。
装置600、700、900及び1000の幾つかの実施形態は、コイルと磁気シールドの間に強磁性のシールドを含む。
図11は図2、5及び9の装置の前面断面ブロック図である。
図11は、内側ボア106内でR軸1102と交差する装置中心にある長手方向Z軸304を表している。ステップ状半径206の第2の部分210の内部周囲は、ステップ状半径206の第1の部分208と比べてより狭い直径を有している。傾斜コイル212はステップ状半径の第1の部分208から内方に拡がっている。前面406は接合部1104の位置で外側周囲の中間面418と出合っている。外側周囲の中間面418は、外側周囲の最大の放射方向寸法を示す接合部1106の位置で後面(図示せず)と出合っている。
[一実施形態の方法]
前セクションでは、一実施形態の動作の装置について記載した。本セクションでは、こうした一実施形態の磁気共鳴イメージング(MRI)システムのプロセッサによって実行される具体的な方法について、一連の流れ図を参照しながら記載することにする。
図12は、一実施形態による非対称性漏洩磁場を有するマグネットによって誘導される電磁気共鳴から画像を作成する方法1200の流れ図である。
方法1200は、非対称性漏洩磁場を発生させる非対称性マグネットを用いて被検体内に電磁気共鳴を誘導する工程(1202)を含む。方法1200は、画像を空間エンコードするように傾斜コイルを駆動する工程(1204)を含む。方法1200はさらに、MRI内の傾斜うず電流補正コイルを駆動する工程(1206)を含む。このコイルは、システム200、装置500、900及び1000内の傾斜コイルが発生させる非対称性うず電流を補償している。
方法1200はさらに、傾斜うず電流補正コイルによる補正を受けた傾斜エンコード画像の無線周波数信号を受け取る工程(1208)を含む。方法1200はさらに、非対称性磁気うず電流を補正した後で、傾斜エンコード画像の無線周波数信号から画像を作成する工程(1210)を含む。
幾つかの実施形態では、方法1200はプロセッサ(図13のプロセッサ1304など)によって実行した際に、プロセッサに対してそれぞれの方法の実行を行わせている一連なりの命令を表現している、搬送波内に実現させたコンピュータ・データ信号の形で実現される。別の実施形態では、方法1200は、プロセッサ(図13のプロセッサ1304など)にそれぞれの方法の実行を指令することができる実行可能命令を有するコンピュータ・アクセス可能媒体の形で実現される。様々な実施形態において、この媒体は、磁気媒体、電子媒体、あるいは光学媒体である。
[ハードウェア及び動作環境]
図13は、別の実施形態をその内部で実施することができるハードウェア及び動作環境のブロック図1300である。図13に関する説明は、コンピュータ・ハードウェアの概要、並びに幾つかの実施形態を連携して実現できる適当なコンピュータ環境を提供している。実施形態を、コンピュータ実行可能命令を実行するコンピュータに関して記載することにする。しかし、幾つかの実施形態はそのコンピュータ実行可能命令を読み出し専用メモリ内に実現させているコンピュータ・ハードウェアの形態でその全体を実現させることができる。幾つかの実施形態はさらに、タスクを実行するリモート・デバイスを通信ネットワークを介してリンクさせているクライアント/サーバ・コンピュータ環境の形態で実現させることができる。プログラム・モジュールは分散式コンピュータ環境内でローカルとリモートの両方のメモリ記憶デバイスに常駐させることができる。
コンピュータ1302は、Intel、Motorola、Cyrixその他から市販されているプロセッサ1304を含む。コンピュータ1302はさらに、ランダムアクセスメモリ(RAM)1306、読み出し専用メモリ(ROM)1308、及び1つまたは複数の大容量記憶デバイス1310、並びに様々なシステム構成要素を処理ユニット1304に動作可能に結合させているシステム・バス1312を含む。メモリ1306、1308、及び大容量記憶デバイス1310は、コンピュータ・アクセス可能媒体の形態をしている。大容量記憶デバイス1310は、より具体的には、コンピュータ・アクセス可能な不揮発性の媒体の形態であり、また1つまたは複数のハードディスク駆動装置、フレキシブルディスク駆動装置、光ディスク駆動装置、及びテープ・カートリッジ駆動装置を含むことができる。プロセッサ1304は、コンピュータ・アクセス可能媒体上に保存されているコンピュータ・プログラムを実行する。
コンピュータ1302は、通信デバイス1316を介してインターネット1314と通信可能に接続させることができる。インターネット1314の接続は、本技術分野においてよく知られている。一実施形態では、通信デバイス1316は、通信ドライバに応答し、当技術分野で「ダイアルアップ接続」として知られる接続を介してインターネットへの接続を行うモデムである。別の実施形態、通信デバイス1316は、当技術分野で「直接接続」(例えば、T1回線など)として知られる接続を介してインターネットにこれ自体が接続されているローカルエリアネットワーク(LAN)に接続させたイーサネット(商標)や同様のハードウェア・ネットワーク・カードである。
ユーザは、キーボード1318やポインティング・デバイス1320などの入力デバイスを介してコンピュータ1302にコマンドや情報を入力する。キーボード1318は、本技術分野内に知られるようにコンピュータ1302に対する文字情報の入力を可能にしており、また実施形態は特定の任意のタイプのキーボードに限定されるものではない。ポインティング・デバイス1320は、各バージョンのMicrosoft Windows(商標)などのオペレーティングシステムのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)によって提供される画面ポインタの制御を可能にしている。実施形態は特定の任意のポインティング・デバイス1320に限定されるものではない。こうしたポインティング・デバイスには、マウス、タッチパッド、トラックボール、リモート制御子、及びポイント・スティックが含まれる。別の入力デバイス(図示せず)には、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム用パッド、衛星受信アンテナ、スキャナ、その他を含むことができる。
幾つかの実施形態では、コンピュータ1302は表示デバイス1322と動作可能に結合されている。表示デバイス1322はシステム・バス1312に接続されている。表示デバイス1322は、コンピュータ情報、映像情報及びその他の情報を含む情報を、コンピュータのユーザが観察できるように表示することを可能にしている。実施形態は、特定の任意の表示デバイス1322に限定されるものではない。こうした表示デバイスには、陰極線管(CRT)ディスプレイ(モニタ)、並びに液晶ディスプレイ(LCD)などのフラットパネル・ディスプレイが含まれる。モニタ以外にも、コンピュータは、プリンタ(図示せず)などその他の周辺入力/出力デバイスを含むのが典型的である。スピーカ1324及び1326は、音響信号出力を提供する。スピーカ1324及び1326もまたシステム・バス1312に接続されている。
コンピュータ1302はさらに、コンピュータ・アクセス可能媒体、RAM1306、ROM1308、及び大容量記憶デバイス1310上に保存されていると共にプロセッサ1304によって実行されるオペレーティングシステム(図示せず)を含む。オペレーティングシステムの例には、Microsoft Windows(商標)、Apple MacOS(商標)、Linux(商標)、UNIX(商標)が含まれる。例は特定の任意のオペレーティングシステムに限定されるものではないが、こうしたオペレーティングシステムの構造及び使用法は本技術分野内でよく知られている。
コンピュータ1302の実施形態は、任意のタイプのコンピュータ1302に限定されるものではない。様々な実施形態では、コンピュータ1302は、PC対応のコンピュータ、MacOS(商標)対応のコンピュータ、Linux(商標)対応のコンピュータ、あるいはUNIX(商標)対応のコンピュータを含む。こうしたコンピュータの構造及び使用法は本技術分野内でよく知られている。
コンピュータ1302は、ユーザ制御可能なポインタを含むグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を提供するために少なくとも1つのオペレーティングシステムを使用して動作することができる。コンピュータ1302は、コンピュータ1302のユーザが、イントラネット、エクストラネット、あるいはURL(Universal Resource Locator)アドレスによってアドレス指定されたインターネットのワールドワイドウェッブ・ページにアクセス可能とするために少なくとも1つのオペレーティングシステム内で実行される少なくとも1つのウェッブ・ブラウザ・アプリケーション・プログラムを含むことができる。ブラウザ・アプリケーション・プログラムの例には、Netscape Navigator(商標)やMicrosoft Internet Explorer(商標)が含まれる。
コンピュータ1302は、遠隔コンピュータ1328などの1つまたは複数の遠隔コンピュータとの論理接続を使用するネットワーク式環境で動作することができる。これらの論理接続は、コンピュータ1302またはその一部分と結合させた通信デバイスによって実現される。実施形態はある特定のタイプの通信デバイスに限定されるものではない。遠隔コンピュータ1328は、別のコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、クライアント、ピア(peer)デバイス、あるいは別の共有ネットワーク・ノードとすることができる。図13に示した論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)1330及びワイドエリアネットワーク(WAN)1332を含む。こうしたネットワーク環境は、事務所、事業体内コンピュータ・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット及びインターネットにおいて一般的である。
LANネットワーク環境で使用する場合、コンピュータ1302及び遠隔コンピュータ1328は、通信デバイス1316の一形態であるネットワーク・インタフェースまたはアダプタ1334を介してローカル・ネットワーク1330に接続される。遠隔コンピュータ1328はさらにネットワーク・デバイス1336を含む。従来のWANネットワーク環境で使用する場合、コンピュータ1302及び遠隔コンピュータ1328はモデム(図示せず)を介してWAN1332と通信する。このモデムは、内部モデムとすることも外部モデムとすることも可能であり、システム・バス1312に接続されている。ネットワーク環境では、コンピュータ1302に関して示したプログラム・モジュールあるいはその一部は、遠隔コンピュータ1328内に保存することが可能である。
コンピュータ1302はさらに電源1338を含む。各電源は電池とすることができる。
[結論]
改良型の磁気共鳴イメージング・システムについて記載した。本明細書では特定の実施形態について例証し記載したが、提示した特定の実施形態を同じ目的を達成するように計算された任意の機構によって置換することができることは当業者であれば理解されよう。本出願は任意の適応形態や変形形態を包含するように意図している。例えば、手続きに関して記載しているが、当業者であれば、要求された機能を提供できるような設計方法や別の任意の方法の形で実現することも可能であることを理解されよう。
詳細には、方法及び装置の呼称は実施形態を限定することを意図していないことは当業者であれば容易に理解されよう。さらに、構成要素に対して追加的な方法及び装置を付加することが可能であり、構成要素間で機能を配分し直すことが可能であり、かつ実施形態で使用される将来的な改良や物理的考案に対応した新たな構成要素を実施形態の範囲を逸脱することなく導入することが可能である。将来のMRIデバイス、異なる磁気コイル、及び新たな磁気シールドに対して実施形態を適用できることは当業者であれば容易に理解されよう。
システム及び装置に関して本出願で使用した用語は、すべてのMRI環境、並びに本明細書に記載したのと同じ機能を提供する代替的テクノロジーを包含させるように意図している。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
磁気共鳴を用いて被検体を撮像するために円錐形の外側周囲を有する装置に関するシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。 磁気共鳴を用いて被検体を撮像するためにステップ状の内側直径を有する装置に関するシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。 被検体を撮像するために非対称マグネットを有する装置に関するシステムレベルの概要を提供している側面断面ブロック図である。 磁気共鳴を用いて被検体を撮像するために円錐状で角張った外側周囲を有する装置に関する側面断面ブロック図である。 磁気共鳴を用いて被検体を撮像するための2重ステップ状内側直径の実施形態を有する装置の側面断面ブロック図である。 被検体を撮像するために非対称性のマグネットを有する装置の側面断面ブロック図である。 被検体を撮像するために非対称性のマグネットを有する装置の側面断面ブロック図である。 一実施形態による漏洩磁場の図である。 被検体を撮像するために非対称性マグネット、ステップ状半径、並びに円錐形の外側周囲を有する装置の側面断面ブロック図である。 被検体を撮像するために非対称性マグネット、ステップ状半径、並びに円錐形で丸形の外側周囲を有する装置の側面断面ブロック図である。 図2、5及び9の装置の前面断面ブロック図である 一実施形態に従って非対称性漏洩磁場によって誘導される電磁気共鳴から画像を作成する方法の流れ図である。 別の実施形態を実施することが可能なハードウェア及び動作環境のブロック図である。
符号の説明
100 システム
102 ケーシング
104 円錐形外側周囲
106 内側ボア
108 主磁気コイル
200 システム
202 内側ボア
204 内側直径
206 ステップ状半径
208 第1の半径部分
210 第2の半径部分
212 傾斜コイル
300 システム
302 非対称性マグネット
304 長手方向Z軸
400 装置
402 内側直径
404 外側周囲
406 前面
408 第1のボア端部
410 前部放射方向距離
412 後面
414 第2のボア端部
416 後部放射方向距離
418 第1の中間面
420 第2の中間面
422 中間部放射方向距離
424 中間面の結合点
500 システム
502 第1の半径
504 第2の半径
600 システム
602 コイル
603 コイル
604 コイル
605 コイル
606 コイル
608 磁気シールド
610 磁気シールド
700 システム
702 コイル
704 コイル
706 磁気シールド
708 磁気シールド
800 漏洩磁場
802 外側周囲
900 システム
1000 システム
1100 システム
1102 R軸
1104 接合部
1106 接合部
1302 コンピュータ
1304 プロセッサ
1306 ランダムアクセスメモリ(RAM)
1308 読み出し専用メモリ(ROM)
1310 大容量記憶デバイス
1312 システム・バス
1314 インターネット
1316 通信デバイス
1318 キーボード
1320 ポインティング・デバイス
1322 表示デバイス
1324 スピーカ
1326 スピーカ
1328 遠隔コンピュータ
1330 ローカルエリアネットワーク(LAN)
1332 ワイドエリアネットワーク(WAN)
1334 ネットワーク・インタフェース、ネットワーク・アダプタ
1336 ネットワーク・デバイス
1338 電源

Claims (10)

  1. 被検体を撮像するための磁気共鳴イメージング装置(100)であって、
    内側ボア(106)を有するケーシング(102)と、
    前記ケーシング(102)内で前記内側ボア(106)のごく近傍に非対称形状アレイ(302)の形で位置決めされた複数の主磁気コイル(108)と、
    前記ケーシング内で前記主コイル(108)から半径方向外方で非対称形状アレイの形で位置決めされた複数の磁気シールド・コイル(608及び610)と、を備えており、
    前記複数の磁気コイル(108)の非対称形状アレイ(302)はさらに一方の端部の位置に低減式シールドを備えている、磁気共鳴イメージング装置(100)。
  2. 一方の端部(408)の位置にある前記低減式シールドは、前記主磁気コイル(108)との患者インタフェースの改良、並びに第2の端部(414)位置におけるシールドの改良を容易にしており、かつ
    前記主磁気コイル(108)の楕円体状5ガウス線(802)のZ軸(304)に沿ったオフセットは非対称性マグネット内における撮像ボリュームのオフセットと比べてより大きい、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置(100)。
  3. 前記複数の主磁気コイルの非対称形状アレイ(302)はさらに、
    その細長くなった部分が該磁気共鳴イメージング装置の動作時に患者を配置させる箇所(408)からより遠い位置にあるような細長い形状を成している、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置(100)。
  4. 被検体を撮像するための装置(100)であって、
    円錐形の外側周囲(104)を有し、内側ボア(106)を有するケーシング(102)と、
    前記ケーシング(102)内で前記内側ボア(106)のごく近傍に位置決めされた複数の主磁気コイル(108)と、
    を備える装置。
  5. 磁気共鳴を用いて被検体を撮像するための装置(200)であって、
    その内側直径(204)を規定している内側ボア(106)を有するケーシング(102)であって、該内側直径(204)はさらにステップ状の半径(206)を成しているケーシング(102)と、
    前記ケーシング(102)内で前記ステップ状の内側半径(206)のごく近傍に位置決めされた複数の磁気コイル(108)と、を備えており、
    前記内側ボア(106)の内側直径(204)のステップ状半径(206)はさらに、
    傾斜コイル(212)が取り付けられる位置となる、第1の半径(502)を有する前記内側ボア(106)の第1の部分(208)と、
    前記第1の半径(502)と比べてより小さい第2の半径を有する前記内側ボア(106)の第2の部分(210)と、
    を備えている、装置(200)。
  6. 磁気共鳴画像を空間エンコードするように傾斜コイル(212)を駆動させる工程(1204)と、
    非対称性のマグネット(108)内の傾斜コイル(212)が発生させる非対称性のうず電流を補正するように磁気共鳴イメージング・システム内の傾斜うず電流補正コイルを駆動させる工程(1206)と、
    前記傾斜うず電流補正コイルによる補正を含んだ傾斜エンコード済み画像の無線周波数信号を受け取る工程(1208)と、
    を実行するようにプロセッサ(1304)に指令することが可能な実行可能命令を有するコンピュータ・アクセス可能媒体(1304、1306、1308及び1310)。
  7. 磁気共鳴画像を空間エンコードするように磁気共鳴イメージング・システム(100)内の傾斜コイル(212)を駆動させる工程(1204)と、
    非対称性のマグネット(108)内の傾斜コイル(212)が発生させる非対称性のうず電流を補正するように磁気共鳴イメージング・システム内の傾斜うず電流補正コイルを駆動させる工程(1206)と、
    傾斜エンコード済み画像の無線周波数信号から画像を作成する工程(1210)と、
    を含む方法。
  8. 非対称性の漏洩磁場(802)を発生させる非対称性のマグネット(108)を使用して被検体内に電磁気共鳴を誘導する工程(1202)、
    をさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 磁気共鳴画像を空間エンコードするための傾斜コイル(212)の駆動子(1204)と、
    磁気共鳴イメージング・システム内の傾斜うず電流補正コイルの駆動子(1206)と、
    前記傾斜うず電流補正コイルによる補正を含んだ傾斜エンコード済み画像信号を表す無線周波数信号の受信子(1208)と、
    を含む磁気共鳴イメージング・システム内のコンピュータ・アクセス可能媒体。
  10. 非対称性の漏洩磁場(802)を発生させる非対称性のマグネット(108)を使用した被検体内の電磁気共鳴の誘導子(1202)、
    をさらに含む請求項9に記載のコンピュータ・アクセス可能媒体。
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