JP2006055517A - 生体情報測定センサ取付用バンド及び生体情報測定装置用ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】バンドの巻き付け力の適正化を図る。
【解決手段】生体情報測定センサ取付用の指装着バンド100の外表面に、バンド伸縮量に応じて伸び縮みする図形102を印刷する。バンドの伸縮方向を縦方向、それと直交する方向を横方向とした場合、その図形102は、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに縦横寸法の略等しい適正バランスの図形(例:真円=○)となり、それより過小の伸長量のときに縦寸法が横寸法より短い歪んだ図形(例:楕円)となり、また過大の伸長量のときに縦寸法が横寸法より長い歪んだ図形(例:楕円)となるものである。バンド100の両端は、面ファスナ11、12で任意の位置で止められる。
【選択図】図2
【解決手段】生体情報測定センサ取付用の指装着バンド100の外表面に、バンド伸縮量に応じて伸び縮みする図形102を印刷する。バンドの伸縮方向を縦方向、それと直交する方向を横方向とした場合、その図形102は、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに縦横寸法の略等しい適正バランスの図形(例:真円=○)となり、それより過小の伸長量のときに縦寸法が横寸法より短い歪んだ図形(例:楕円)となり、また過大の伸長量のときに縦寸法が横寸法より長い歪んだ図形(例:楕円)となるものである。バンド100の両端は、面ファスナ11、12で任意の位置で止められる。
【選択図】図2
Description
本発明は、脈拍計等の生体情報測定装置において、生体情報測定センサを指等の被検知部に適正に装着するための生体情報測定センサ取付用バンド、及び、その生体情報測定センサ取付用バンドを指装着部に使用した生体情報測定装置用ホルダに関するものである。
人の手首や指などの被検知部にバンドを巻き付けて、バンド上に取り付けた生体情報測定センサにより被検知部から脈拍などの情報を検知する簡易型の生体情報測定装置が最近ではよく知られている。この種の簡易型の生体情報測定装置は、一般の人が手軽に使用できるものであることから、例えばウォーキングしながら脈拍測定を行うこともよくある。
しかし、ウォーキングしながら測定すると、手を下げ振りしながらの測定となるため、血液が手の先に集まることにより、例えば指の根元で脈拍を検出している場合、人によっては脈拍が小さくなってしまい、精度良く測定できなくなることがあった。
この現象の対策としては、指や手首を一定の力でバンドにより締め付けることが重要であると考えられるが、バンドを巻き付ける際に一定の力で巻き付けるのは実際のところなかなか難しい。
この点、従来、伸縮性を有するバンドに、バンド巻き付け強さを示すための伸縮可能な目印部(マーキング部)を設けると共に、同バンドに目印部の伸縮の度合いを判定して最適なバンド巻き付け強さを求めるための基準部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術においては、目印部が、バンドの伸縮に伴って伸縮するので、その伸縮の度合いによってバンドの巻き付け強さを示すことができる。また、基準部が、目印部の伸縮の度合いを判定するための基準となるから、目印部の伸縮の度合いを基準部で判断することにより、最適なバンド巻き付け強さとなっているか否かを判定することができる。
因みに、この種のバンド巻き付け型の脈拍計において、バンドの巻き付けが弱過ぎると、脈圧発生部と脈圧センサとの間に隙間が生じて、誤動作を発生する可能性が出てくる。逆に、バンドの巻き付けが強過ぎると、脈圧センサや脈圧発生部に圧力が加わり過ぎて検出信号が小さくなってしまい、脈拍の検出ができなくなる可能性が出てくる。
ところで、特許文献1に記載の技術では、巻き付け力が適正かどうかを判定するための手段として、目印部と基準部の2つを設けているので、要素が多い分だけコストがかかるという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、バンドの巻き付け力が適正かどうかを見極めるための手段の単純化と低コスト化を図った生体情報測定センサ取付用バンド、及び、その生体情報測定センサ取付用バンドを指装着部に使用した生体情報測定装置用ホルダを提供することを目的とする。
請求項1の発明の生体情報測定センサ取付用バンドは、巻き付け方向に伸縮可能であり、指や手などの被検知部に巻き付けて固定された際に、伸長量に応じた締め付け力を発揮するものにおいて、バンド外表面に、バンド伸縮量に応じて伸び縮みする図形が描かれており、バンドの伸縮方向を縦方向としそれと直交する方向を横方向とした場合、その図形が、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに縦横寸法の略等しい適正バランスの図形となり、それより過小の伸長量のときに縦寸法が横寸法より短い歪んだ図形となり、また過大の伸長量のときに縦寸法が横寸法より長い歪んだ図形となるものであることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記バンドの両端の互いに重ね合わせられる面に面ファスナが設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記図形が、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに円となるものであることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記生体情報測定センサが脈拍センサであり、指に巻き付けて使用する脈拍計用のものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、人体の手に生体情報測定装置本体を装着固定するための生体情報測定装置用ホルダであって、生体情報測定装置本体が固定可能であって、生体情報測定装置用ホルダを手に装着した際に、手の甲側を覆う生体情報測定装置本体固定部と、当該生体情報測定装置本体固定部の手の指側に延出して形成され、親指を除く手の指のうちの何れかに係止して指に固定することができる指装着部と、当該生体情報測定装置本体固定部の手首側に延出してベルト状に形成され、手首の一方側から他方側へ巻回して係止して手首に固定することができる手首装着部と、を有し、前記指装着部を構成するバンドとして、請求項1〜4のいずれかに記載の生体情報測定センサ取付用バンドが使用されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5において、前記生体情報測定装置本体固定部には、生体情報測定装置本体に設けられた係止部に係止した後、折り返して、折り返した部分を係止することにより、生体情報測定装置本体を固定することができる折り返し部が設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6において、前記生体情報測定装置本体固定部に設けられた折り返し部及びその折り返し部が折り返して係止される部分に互いに係合する面ファスナが設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5〜7のいずれかにおいて、前記生体情報測定装置本体固定部には、一または複数の穴が設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項5〜8のいずれかにおいて、前記生体情報測定装置本体固定部には、手首装着部の先端部側を通し、その先端部側を折り返して手首装着部に係止するための折り返し用穴が設けられていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9において、前記手首装着部の先端部分側の表面及びこの先端部分側が当該生体情報測定装置本体固定部に設けられた折り返し用穴を通され折り返されて接する部分に、互いに係合する面ファスナが設けられていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項5〜10のいずれかにおいて、伸縮自在の一枚の布部材をベースとして形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、バンドの外表面に描いた図形の形(特に縦横の寸法バランス)を一目みるだけで、適正な締め付け力を発揮できる状態になっているかどうかを簡単明瞭に判断することができる。即ち、歪みのない適正なバランスの図形となっていれば、適正な締め付け力が発揮される状態になっていると判断することができるし、歪みのあるバランスの悪い図形となっていれば、不適正な力で締め付けが行われていると判断することができる。このように図形の形を見るだけで、バンドの締め付け状態を単純に判断できるので、目印部と基準部の2つの要素を必要とする従来技術と比べて、構成が単純であり、コストもかからない。
請求項2の発明によれば、バンドの両端の面ファスナにより、任意の位置で簡単にバンドを止めることができるので、被検知部(例えば指)の太い細いによらず、図形の形を見ながら適正な締め付け状態を作ることができる。
請求項3の発明によれば、その図形として、最適な締め付け状態のときに円となるものを使用したので、円の潰れ方を見ながら締め付け状態を確認することができ、誰でもやさしく見極めができる。例えば、取り扱い指示書に、「マーク(図形)がちょうど円(○)になったところで、バンドを固定してください」と書いておくだけで、適正な締め付け状態を実現することができる。
請求項4の発明によれば、被検知部を適正な締め付け力で締め付けながら、脈拍センサを被検知部に適正な押圧力で押圧させることができるので、ウォーキング時においても正確に脈拍を測定することができる。
請求項5の発明の生体情報測定装置用ホルダは、生体情報測定装置本体が固定可能であって、生体情報測定装置用ホルダを手に装着した際に、手の甲側を覆う生体情報測定装置本体固定部と、当該生体情報測定装置本体固定部の手の指側に延出して形成され、親指を除く手の指のうちの何れかに係止して指に固定することができる指装着部と、当該生体情報測定装置本体固定部の手首側に延出してベルト状に形成され、手首の一方側から他方側へ巻回して係止して手首に固定することができる手首装着部とから構成されており、この生体情報測定装置用ホルダには掌を覆う部分が無いため、手に汗をかいて脱ぎにくくなることがない。また、掌を覆う部分がないこと及び親指に生体情報測定装置用ホルダがかからず親指がフリーになることから、手をスムーズに動かすことができる。また、手首装着部を手首に巻回して係止できるため、簡単に手に装着することもできる。また、指装着部を構成するバンドとして、請求項1〜4のいずれかに記載の生体情報測定センサ取付用バンドを使用しているので、前述した相応の効果を奏することができる。
請求項6の発明によれば、生体情報測定装置本体固定部には、生体情報測定装置本体に設けられた係止部に係止した後、折り返して、折り返した部分を係止することにより、生体情報測定装置本体を固定することができる折り返し部が設けられているので、この折り返し部を利用することにより、生体情報測定装置本体を簡単に素早く生体情報測定装置用ホルダに固定することが可能となる。
請求項7の発明によれば、前記折り返し部及びその折り返し部が折り返して係止される部分に面ファスナが設けられているので、その取り付け・取り外しを簡単に素早く行うことができる。
請求項8の発明によれば、生体情報測定装置本体固定部には、一又は複数の穴が設けられているため、この穴から汗が蒸発し易くなる一方、手が汗で蒸れ難くなるため、良い装着感が得られる。
請求項9の発明によれば、生体情報測定装置本体固定部には、手首装着部の先端部側を通し、その先端部側を折り返して手首装着部に係止するための折り返し用穴が設けられているので、その穴に手首装着部の先端部側を通し、その先端部側を折り返して手首装着部に係止することにより、手や手首の大きさに拘らず、個々のサイズに合わせてホルダをしっかりと装着することが可能となる。
請求項10の発明によれば、手首装着部の先端部分側の表面及びこの先端部分側が生体情報測定装置本体固定部に設けられた折り返し用穴を通され折り返されて接する部分に面ファスナが設けられているので、手首装着部を巻回して容易に素早く係止することができる。
請求項11の発明によれば、生体情報測定装置用ホルダは、伸縮自在の一枚の布部材をベースとして形成されている。従って、生体情報測定装置用ホルダのベースとなる布部材が複数から構成されないため、加工が容易で、製造コストも低く抑えることが可能となる。また、伸縮自在の布部材をベースとするため、生体情報測定装置用ホルダが装着時に手にフィットしやすくなり、良い装着感を得ることができる。また、指装着部の係止穴に生体情報測定用センサを係止した場合、装着時に生体情報測定装置用ホルダが指に張り付くようにフィットすることとなり、生体情報測定用センサがしっかりと指表面に好適に押し付けられるため、脈拍等の生体情報をしっかりと計測することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は生体情報測定装置としての指バンド式脈拍計に使用される指装着バンドを示す斜視図、図2は指バンドの伸長量を変化させた場合のマーク(図形)の形状の変化を示す図である。脈拍計の本体部やセンサは図示省略してある。
図1は生体情報測定装置としての指バンド式脈拍計に使用される指装着バンドを示す斜視図、図2は指バンドの伸長量を変化させた場合のマーク(図形)の形状の変化を示す図である。脈拍計の本体部やセンサは図示省略してある。
このバンド100は、巻き付け方向(矢印N方向)に伸縮可能であり、指(被検知部)に巻き付けて固定された際に、伸長量に応じた締め付け力を発揮して、バンド上に取り付けられた脈拍センサ(生体情報測定センサ)を指上の被検知箇所に押圧させるものである。
このバンド100には、脈拍センサを取り付けるための取付孔13の他に、指に巻き付けた際に見やすい外面上の位置に、特別な図形(マーク)102が印刷されている。なお、印刷以外の方法で図形を描いても勿論よい。この図形102は、バンド100の伸縮量に応じて伸び縮みするものであり、バンド100の伸縮方向を縦方向としそれと直交する方向を横方向とした場合、図2(b)のように最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンド100が伸びたときに縦寸法Tと横寸法Yの略等しい適正バランスの図形となり、(a)のようにそれより過小の伸長量のときに縦寸法Tが横寸法Yより短い歪んだ図形となり、また(c)のように過大の伸長量のときに縦寸法Tが横寸法Yより長い歪んだ図形となる、ような図形である。
本例では、適正締め付け量(伸長量)のときに真円(○)となる図形102が印刷されている。つまり、収縮状態での印刷時には、図2(a)に示すような楕円である。また、このバンド100の両端の互いに重ね合わせられる面には、互いに係合する面ファスナ11、12が設けられている。
このように、バンド100の外表面に所定形状の図形102を印刷しておくことにより、図2に示すように、図形102の形(特に縦横寸法T、Yのバランス)を一目みるだけで、適正な締め付け力を発揮できる状態になっているかどうかを簡単明瞭に判断することができる。即ち、(b)に示すように、歪みのない適正なバランスの図形(真円=○)となっていれば、適正な締め付け力が発揮される状態になっていると判断することができるし、(a)、(c)に示すように、歪みのあるバランスの悪い図形(楕円)となっていれば、不適正な力で締め付けが行われていると判断することができる。例えば、取り扱い指示書に、「バンド100に印刷した図形102がちょうど真円(○)になったところで、バンド100を固定してください」と書いておくだけで、適正な締め付け状態を実現することができる。
従って、このように図形102の形を見るだけでバンド100の締め付け状態を単純に判断できるので、バンド100の適正締め付けが簡単にでき、脈拍センサを被検知箇所に適正な押圧力で押圧させることができて、ウォーキング時においても正確に脈拍を測定することができる。また、本バンド100は、目印部と基準部の2つの要素を必要とする従来技術と比べて、構成が単純であり、コストもかからない、という利点を持つ。
また、実際にはバンド100の両端の面ファスナ11、12により、任意の位置で簡単にバンド100を止めることができるので、指の太い細いによらず、図形102の形を見ながら適正な締め付け状態を作ることができる。なお、適正な締め付け力は、色々な人の脈の状態を見ながら決定するのが望ましく、おおよその実験結果からは、30g〜250gの範囲が適当であることが分かった。
上記実施形態においては、図形102として円(図3(a))を採用したが、図3(b)〜(e)に示すように、正方形、三角形、十字、×印等の各種の図形を採用することも可能である。
次に上記バンド100を指装着部に使用した生体情報測定装置用ホルダについて、図4〜図9を参照して説明する。このホルダは、表示部分を含む装置本体を手首にではなく、手の甲部分に取り付けられるようにしたものであり、
(a)表示部分が見やすい
(b)手にしっかりと固定できる
(c)手首の自由度を阻害しない
(d)掌側を解放でき、手を握った場合でも、違和感を生じにくくする
(e)手が汗ばんだ状態であっても、着脱を容易にする
等の要求を満たすように工夫したものである。
(a)表示部分が見やすい
(b)手にしっかりと固定できる
(c)手首の自由度を阻害しない
(d)掌側を解放でき、手を握った場合でも、違和感を生じにくくする
(e)手が汗ばんだ状態であっても、着脱を容易にする
等の要求を満たすように工夫したものである。
以下、このホルダを脈拍計に使用する場合を例に挙げて説明する。
図4は生体情報測定装置用ホルダの表面側の展開図、図5は裏面側の展開図、図6はホルダの指装着部の変形例を示す表面側の展開図、図7は脈拍計を生体情報測定装置用ホルダに装着固定した状態を示す図、図8は図7のA−A断面図、図9は生体情報測定装置用ホルダを手に装着する動き及び装着時の状態を示す図であり、(1)は装着時の動きを示す図、(2)及び(3)は装着状態を手の甲側の斜め上方及び掌側から見た図である。
図4は生体情報測定装置用ホルダの表面側の展開図、図5は裏面側の展開図、図6はホルダの指装着部の変形例を示す表面側の展開図、図7は脈拍計を生体情報測定装置用ホルダに装着固定した状態を示す図、図8は図7のA−A断面図、図9は生体情報測定装置用ホルダを手に装着する動き及び装着時の状態を示す図であり、(1)は装着時の動きを示す図、(2)及び(3)は装着状態を手の甲側の斜め上方及び掌側から見た図である。
これらの図中、10は指装着部であり、この指装着部10を構成するバンドとして、図1、図2に示したバンド100が使用されている。11は雄型面ファスナ、12は雌型面ファスナ、13はセンサ取付穴、102は印刷された図形(マーク)である。また、20は脈拍計本端固定部、21は雌雄混在型面ファスナ、22は雌雄混在型面ファスナの折り返し部、23はグロメット、24は折り返し用穴、25は通気用穴、30は手首装着部、31及び32は雌雄混在型面ファスナ、40はベースとなる布部材、50は脈拍計本体、51は脈拍計本体に設けられた係止部、60は脈拍センサ、70は脈拍計本体と脈拍センサを繋ぐコードである。
この生体情報測定装置用ホルダ1は、一枚の布部材40をベースとして構成され、各図に示されるように、中央に膨らみをもたせたやや幅広に形成された生体情報測定装置本体固定部20と、この生体情報測定装置本体固定部20から手の指側に延出してベルト形状に形成された指装着部10と、生体情報測定装置本体固定部20の手首側に延出してベルト状に形成された手首装着部30とから構成される。この実施例に係る生体情報測定装置用ホルダ1は、右手に装着するタイプのものであり、左手に装着するタイプはこれと線対称に構成される。
布部材40は、一体に構成されているものであれば良く、積層構造となっていても良いことは勿論である。また、布部材40は、伸縮可能なものであれば更に良い。本実施例では、伸縮性を有する布部材が使用されている。
生体情報測定装置本体固定部20には、図4及び図7に示すように、生体情報測定装置本体固定部20の手首側(生体情報測定装置用ホルダを装着した際に、人の体に向かう部分側)に沿って指装着部10近傍から手首装着部30近傍まで雌雄混在型面ファスナ21が設けられている。この雌雄混合面ファスナ21からは、指装着部10側と手首装着部30側とから、脈拍計本体50の係止部51により形成された穴に差し込んで折り返して面ファスナ同士を係止して、脈拍計本体50を生体情報測定装置本体固定部20に固定するための、雌雄混在型面ファスナの折り返し部22,22が対になって対向する位置に突出して設けられている。雌雄混在型面ファスナ21はベースとなる布部材40に縫着されているが、この折り返し部22,22は、折り返すことができるように、ベースとなる布部材40に縫着されていない。
この雌雄混在型面ファスナの折り返し部22,22の間には通気用の穴25が設けられている。本実施例において、通気用の穴は一つであるが、複数設けられても良い事は勿論である。
また、この生体情報測定装置本体固定部20の手首側には、手首装着部30の先端側を挿入し折り返して係止するための折り返し用穴24が設けられている。この折り返し用穴24を補強すると共にスムーズに着脱可能とするため樹脂製のグロメット23が設けられている。このグロメット23は、生体情報測定装置用ホルダの形状、大きさに等によっては、利便性を考慮し必ずしも設けなくても良い。
なお、生体情報測定装置本体固定部20は、脈拍計本体50を固定できれば、その形状、大きさ、手段等は問われないものである。
指装着部10は、生体情報測定装置本体固定部20の指側に延出したバンドとして形成されている。この指装着部10は、指に巻回して指に装着するために指と略直角に交わるように形成されていると共に先端側へ向かうに従って若干幅が狭くなるように形成されている。本実施例において指装着部10は、手首装着部30が延出して形成される方向と逆方向に延出して形成されているが、同様の構成で指に巻回できれば良いため、図6に示すように、手首装着部30と同じ方向に延出して形成されても良い。
この指装着部10の先端部の裏面には、図5に示すように、雌型面ファスナ12が縫着され、基端部の表面には図4に示すように、雄型面ファスナ11が縫着されている。指装着部10を巻回して係止できればよいため、雌雄の面ファスナ型が逆となっても良く、また、雌雄混合型の面ファスナを用いても良い。
更に、指装着部10の雌型面ファスナ12と雄型面ファスナ11の間の略中間には、脈拍センサを取り付けるためのセンサ取付穴13が設けられ、そのセンサ取付穴13がある指装着部10の生体情報測定装置本体固定部20に向かう側には、コード70をホールドし易くする意味で凸部(出っ張り)14が設けられている。
手首装着部30は、各図に示されるように、生体情報測定装置本体固定部20の手首側に延出してベルト状に形成されている。手首装着部30の表面の略中間部から先端部にかけては雌雄混合型面ファスナ31が縫着して設けられ、基端側には先端部を生体情報測定装置本体固定部20の折り返し用穴24に通して折り返して係止するための雌雄混合型面ファスナ32も縫着して設けられている。手首装着部30は、折り返して係止できれば良いため、全体に雌雄混合型面ファスナを縫着しても良い。また、係止出来ればよいため、雌雄混合型面ファスナ31,32を、雌雄異なる型の面ファスナで構成しても良い。
なお、手首装着部30は、折り返して係止できれば良く、その長さ、幅、形状も特に問われないものである。
次に、図7、図9を参照しながら、生体情報測定装置用ホルダ1の装着方法について説明する。
先ず、使用者は、生体情報測定装置用ホルダ1を装着する前に、脈拍計本体50の長手方向両端に設けられた係止部51,51により形成された穴に折り返し部22,22を通して、折り返して雌雄混合型面ファスナ21に押圧して面ファスナ同士を係合させ、脈拍計本体50を固定する。図8においては、この脈拍計本体50が固定された状態を図7のA−A断面図として示している。また、脈拍センサ60をセンサ取付穴13に固定する。
先ず、使用者は、生体情報測定装置用ホルダ1を装着する前に、脈拍計本体50の長手方向両端に設けられた係止部51,51により形成された穴に折り返し部22,22を通して、折り返して雌雄混合型面ファスナ21に押圧して面ファスナ同士を係合させ、脈拍計本体50を固定する。図8においては、この脈拍計本体50が固定された状態を図7のA−A断面図として示している。また、脈拍センサ60をセンサ取付穴13に固定する。
次に、図9(1)に示すように、指装着部10を指側に、手首装着部30を手首側に向けて、生体情報測定装置本体固定部20を手の甲にのせる。そして、指装着部10を親指を除く何れかの指に巻回して、先端部の裏面側の雌型面ファスナ12を基端部の表面の雄型面ファスナ11に押圧して面ファスナ同士を係合させ固定する。その際、指装着部10のバンド100の表面に印刷してある図形102の形状から、指に対して適正な締め付け力となるように、面ファスナ11、12の係合位置を調整する。なお、本実施例は、人差し指に装着するタイプの生体情報測定装置用ホルダである。
手首装着部30は、図9(1)〜(3)に示すように、手首の外側から下側を通し手首の内側に巻回させ生体情報測定装置用ホルダ1の裏面側から、折り返し用穴24を先端部から通し、先端部側を手首の下側方向に折り返して、先端部側の雌雄混合型面ファスナ31を基端側の雌雄混合型面ファスナ32に押圧して係止める。
この生体情報測定装置用ホルダ1は、一枚の伸縮自在な布部材40をベースとして構成され、各図に示されるように、中央に膨らみをもたせたやや幅広に形成された生体情報測定装置本体固定部20と、この生体情報測定装置本体固定部20から手の指側に延出してベルト形状の形成された指装着部10と、生体情報測定装置本体固定部20の手首側に延出してベルト状に形成された手首装着部30とから構成される。従って、生体情報測定装置用ホルダ1には、掌を覆う部分がないため、手に汗をかいて脱ぎにくくなることも無い。また、掌を覆う部分がないこと及び親指に生体情報測定装置用ホルダがかからず親指がフリーになることから、手をスムーズに動かすことができる。また、指装着部10及び手首装着部30を、共に巻回して係止できるため、簡単に手に装着することができる。
また、指装着部10及び手首装着部30の係止のために、面ファスナが設けられている。従って、押しつけたり、引張ったりすることで、簡単に着脱することができる。
また、指装着部10の先端側及びその基端側に設けられた面ファスナの間に脈拍センサを係止するためのセンサ取付穴13が設けられているため、このセンサ取付穴13に脈拍センサを装着することもできる。このセンサ取付穴13に脈拍センサを装着すれば、生体情報測定装置用ホルダ1を装着するだけで、脈拍計を手に装着することが可能となる。従って、脈拍計の装着が非常に簡単にできることとなる。
また、生体情報測定装置本体固定部20には、脈拍計本体50に設けられた係止部51により形成された穴に脈拍計本体50の裏面側から差し込んだ後、折り返して、折り返した部分を係止することにより、脈拍計本体50を固定することができる折り返し部22が設けられており、この折り返し部22及びその折り返し部22が折り返して係止される部分が、雌雄混在型の面ファスナ21により形成されている。従って、この折り返し部22を利用することにより、脈拍計本体50を簡単に素早く生体情報測定装置用ホルダ1に固定することが可能となる。また、その取り外しも簡単で素早く行うことが可能となる。
また、生体情報測定装置本体固定部20には、通気用穴25が設けられているため、この穴から汗が蒸発し易くなり、手が汗で蒸れ難くなるため、良い装着感が得られる。
また、生体情報測定装置本体固定部20には、手首装着部30の先端部分側を通し、その先端部側を折り返して手首装着部30に係止することができる折り返し用穴が設けられていると共に、樹脂製のグロメット23が設けられているので、手首装着部30の先端部分をスムーズに折り返し用穴24に通すことができる。
また、生体情報測定装置用ホルダ1は、伸縮自在の一枚の布部材40の所定箇所に、面ファスナを縫着して形成されている。従って、生体情報測定装置用ホルダ1のベースとなる布部材が複数層から構成されず、面ファスナも縫着で簡単に固着できるため、製造が容易で、製造コストも低く抑えることが可能となる。また、伸縮性を有する布部材40をベースとするため、生体情報測定装置用ホルダが装着時に手にフィットしやすくなり、良い装着感を得ることができる。また、指装着部10のセンサ取付穴13に脈拍センサを係止した場合、脈拍センサがしっかりと指表面に押し付けられるため、脈拍を安定して計測することができる。
また、生体情報測定装置用ホルダ1は、伸縮自在の一枚の布部材40の所定箇所に、面ファスナを縫着して形成されている。従って、生体情報測定装置用ホルダ1のベースとなる布部材が複数層から構成されず、面ファスナも縫着で簡単に固着できるため、製造が容易で、製造コストも低く抑えることが可能となる。また、伸縮性を有する布部材40をベースとするため、生体情報測定装置用ホルダが装着時に手にフィットしやすくなり、良い装着感を得ることができる。また、指装着部10のセンサ取付穴13に脈拍センサを係止した場合、脈拍センサがしっかりと指表面に押し付けられるため、脈拍を安定して計測することができる。
また、生体情報測定装置用ホルダ1が、指装着部10により、手の指方向に、手首装着部30により、手首の手の小指側側面方向及び手首の手の親指側側面方向(手首装着部30の基端部側に引張ると共に、折り返し用穴24に手首装着部30の先端部を通して引張るため)に引張られて三点支持で固定されるため、生体情報測定装置本体固定部20がしっかりと手の甲に固定される。従って、生体情報測定装置本体固定部20に固定された脈拍計本体1がぶれ難くなり、脈拍計本体50の数値表示も見易くなる。
なお、上記実施形態では、指に巻き付けるバンドに本発明を適用した場合を示したが、手首や腕に巻き付けるバンドに本発明を適用することもできる。
また、上記実施形態における脈拍センサとしては、主に感圧センサを想定しているが、光電脈波センサを使用してもよいし、脈拍センサ以外の生体情報測定センサを使用してもよい。
1 生体情報測定装置用ホルダ
10 指装着部
11 雄型面ファスナ
12 雌型面ファスナ
13 センサ取付穴
14 凸部
20 生体情報測定装置本体固定部
21、31,32 雌雄混合型面ファスナ
22 折り返し部
23 グロメット
24 折り返し用穴
25 通気用穴
30 手首装着部
40 布部材
50 脈拍計本体
51 係止部
60 脈拍センサ
70 コード
100 バンド
102 図形
10 指装着部
11 雄型面ファスナ
12 雌型面ファスナ
13 センサ取付穴
14 凸部
20 生体情報測定装置本体固定部
21、31,32 雌雄混合型面ファスナ
22 折り返し部
23 グロメット
24 折り返し用穴
25 通気用穴
30 手首装着部
40 布部材
50 脈拍計本体
51 係止部
60 脈拍センサ
70 コード
100 バンド
102 図形
Claims (11)
- 巻き付け方向に伸縮可能であり、指や手などの被検知部に巻き付けて固定された際に、伸長量に応じた締め付け力を発揮する生体情報測定センサ取付用バンドにおいて、
バンド外表面に、バンド伸縮量に応じて伸び縮みする図形が描かれており、バンドの伸縮方向を縦方向としそれと直交する方向を横方向とした場合、その図形が、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに縦横寸法の略等しい適正バランスの図形となり、それより過小の伸長量のときに縦寸法が横寸法より短い歪んだ図形となり、また過大の伸長量のときに縦寸法が横寸法より長い歪んだ図形となるものであることを特徴とする生体情報測定センサ取付用バンド。 - 請求項1に記載の生体情報測定センサ取付用バンドであって、
前記バンドの両端の互いに重ね合わせられる面に面ファスナが設けられていることを特徴とする生体情報測定センサ取付用バンド。 - 請求項1または2に記載の生体情報測定センサ取付用バンドであって、
前記図形が、最適な締め付け力を発揮する適正な伸長量だけバンドが伸びたときに円となるものであることを特徴とする生体情報測定センサ取付用バンド。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の生体情報測定センサ取付用バンドであって、
前記生体情報測定センサが脈拍センサであり、指に巻き付けて使用する脈拍計用のものであることを特徴とする生体情報測定センサ取付用バンド。 - 人体の手に生体情報測定装置本体を装着固定するための生体情報測定装置用ホルダであって、
生体情報測定装置本体が固定可能であって、生体情報測定装置用ホルダを手に装着した際に、手の甲側を覆う生体情報測定装置本体固定部と、
当該生体情報測定装置本体固定部の手の指側に延出して形成され、親指を除く手の指のうちの何れかに係止して指に固定することができる指装着部と、
当該生体情報測定装置本体固定部の手首側に延出してベルト状に形成され、手首の一方側から他方側へ巻回して係止して手首に固定することができる手首装着部と、を有し、
前記指装着部を構成するバンドとして、請求項1〜4のいずれかに記載の生体情報測定センサ取付用バンドが使用されていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項5に記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
前記生体情報測定装置本体固定部には、生体情報測定装置本体に設けられた係止部に係止した後、折り返して、折り返した部分を係止することにより、生体情報測定装置本体を固定することができる折り返し部が設けられていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項5または6に記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
前記生体情報測定装置本体固定部に設けられた折り返し部及びその折り返し部が折り返して係止される部分に互いに係合する面ファスナが設けられていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項5〜7のいずれかに記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
前記生体情報測定装置本体固定部には、一または複数の孔が設けられていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項5〜8のいずれかに記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
前記生体情報測定装置本体固定部には、手首装着部の先端部側を通し、その先端部側を折り返して手首装着部に係止するための折り返し用穴が設けられていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項9に記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
前記手首装着部の先端部分側の表面及びこの先端部分側が当該生体情報測定装置本体固定部に設けられた折り返し用穴を通され折り返されて接する部分に、互いに係合する面ファスナが設けられていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。 - 請求項5〜10のいずれかに記載の生体情報測定装置用ホルダであって、
伸縮自在の一枚の布部材をベースとして形成されていることを特徴とする生体情報測定装置用ホルダ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004242651A JP2006055517A (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | 生体情報測定センサ取付用バンド及び生体情報測定装置用ホルダ |
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JP2004242651A Pending JP2006055517A (ja) | 2004-08-23 | 2004-08-23 | 生体情報測定センサ取付用バンド及び生体情報測定装置用ホルダ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-08-23 JP JP2004242651A patent/JP2006055517A/ja active Pending
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