JP2006053845A - 決済サーバ、決済依頼サーバ、及び決済実行端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 取引番号を生成する機能を電子マネーサーバから加盟店サーバに委譲し、加盟店サーバで取引番号を生成する。そして、取引番号は、第三者に秘匿された演算ルールを用いて取引情報を演算することにより、取引番号と取引情報を対応させ、取引番号を用いて取引情報の改竄の有無を電子マネーサーバが検出できるようにする。更に、取引番号の生成に際し、有効期限を有し、第三者に秘匿された秘密情報である種値を取引情報と共に演算ルールに入力し、取引番号の算出に使用することによりセキュリティレベルをより向上させる。
【選択図】 図1
Description
電子マネーは、バリューと呼ばれる金銭と同様の貨幣価値を持たせた電子情報をICチップに記憶させ、この金額を増減することによりプリペイドカードと同様に使用するものである。
また、このように電子マネーサーバに決済の代行を依頼する事業者は、電子マネー事業者に予め登録しており、加盟店と呼ばれ、加盟店が商品やサービスを販売するためのサーバ装置は加盟店サーバと呼ばれる。
なお、以下で説明する携帯電話は、インターネットに接続できるほか、電子マネーICチップを内蔵しており、インターネットを経由して電子マネーサーバと電子マネーICチップが通信を行えるものとする。
ユーザは、購入する商品を選択して代金の支払い確認を行うと、携帯電話は、当該携帯電話の電子メールアドレスを販売サーバに送信する(ステップ105)。
電子マネーサーバは、この取引情報と電子メールアドレスを受信し、これに対して取引番号を生成(発番)する(ステップ115)。
そして、取引内容(取引情報、取引番号、電子メールアドレスなど)をデータベースに保存する(ステップ120)。
決済開始メールは、携帯電話に記憶したバリューで決済を行うための電子メールであり、暗号化するなどしてユーザが認識できない形で取引番号が埋め込まれている。
ディスプレイには、例えば、決済の対象となる取引をユーザが確認する情報や、決済を開始するための決済開始ボタンなどが表示されている。
電子マネーサーバは、携帯電話からの接続を受け付けて取引番号を受信する。そして、これを先にデータベースに記憶した取引内容と照合し、これによって決済金額を特定する。
ここで、携帯電話に決済金額を送信せずに、決済金額に紐づけられた取引番号を送信するように構成したのは、携帯電話で決済金額が改竄されるのを防ぐためである。
以上のようにして、電子マネーサーバと電子マネーICチップは、通信を行いながら決済処理を行う(ステップ150)。
決済完了メールは、当該取引に係る決済が完了した旨を通知する電子メールである。携帯電話は、これを受信してディスプレイに表示し、ユーザがこれを確認する(ステップ160)。
更に、電子マネーサーバは、加盟店サーバに対しても1取引ごとに決済結果を通知し、加盟店サーバはこれを確認する(ステップ170)。
前記金額確認手段で前記金額と前記決済金額が同一であると判断された場合に、前記受信した金額分の貨幣価値を減額する金額更新情報を前記決済実行端末に送信する金額更新情報送信手段と、を具備したことを特徴とする決済サーバを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記金額確認手段は、前記受信した金額に加えて前記受信した取引情報に前記所定の演算を施し、その演算結果と、前記受信した演算結果の同一性を確認し、前記金額更新情報送信手段は、前記受信した金額情報と前記受信した取引情報に前記所定の演算結果を施した演算結果と、前記受信した演算結果の同一性が確認できた場合に前記金額更新情報を前記決済実行端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の決済サーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記決済実行端末から送信されてくる演算結果は、前記決済依頼サーバか前記決済実行端末の何れかで生成され、前記演算結果の生成元は、前記決済金額に加えて、提供元を前記決済サーバとする所定値を用いて演算結果を生成し、前記金額確認手段は、前記受信した金額に加えて、前記所定値を用いて前記演算を行うことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の決済サーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記生成元に、有効期限付きの前記所定値を送信する所定値送信手段を具備したことを特徴とする請求項3に記載の決済サーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、電子情報として記憶された貨幣価値を金額更新情報を用いて増減する決済実行端末に対して、決済金額分の貨幣価値の減額を行うことを決済サーバに依頼する決済依頼サーバであって、決済金額に対して所定の演算を施す演算手段と、取引を特定する取引特定情報と、決済金額と、前記演算手段による演算結果と、を前記決済実行端末を介して前記決済サーバに送信する決済情報送信手段と、前記決済情報送信手段で送信した情報を用いて、前記決済実行端末で記憶している貨幣価値を決済金額分だけ減算したことを、前記決済サーバと前記決済実行端末のうち、少なくとも一方からの通知により確認する決済完了確認手段と、を具備したことを特徴とする決済依頼サーバを提供する。
請求項6に記載の発明では、前記決済サーバが提供する所定値を記憶し、前記演算手段は、前記決済金額に加えて前記所定値を用いて前記演算を行うことを特徴とする請求項5に記載の決済依頼サーバを提供する。
請求項7に記載の発明では、前記決済サーバから、有効期限付きの前記所定値を受信する所定値受信手段を具備し、前記演算手段は、前記受信した所定値のうち、有効期限内の所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項6に記載の決済依頼サーバを提供する。
請求項8に記載の発明では、決済依頼サーバから、取引を特定する取引特定情報と、決済金額と、を受信する取引金額受信手段と、前記受信した決済金額に対して所定の演算を施す演算手段と、前記受信した取引特定情報と、前記決済金額と、前記演算手段による演算結果と、を前記決済サーバに送信する決済情報送信手段と、前記決済サーバから、前記決済情報送信手段で送信した情報を用いて生成された金額更新情報を受信する金額更新情報受信手段と、電子情報として貨幣価値を記憶し、更新情報を用いて前記記憶した貨幣価値を増減する貨幣端末に、前記受信した金額更新情報を入力する金額更新情報入力手段と、を具備したことを特徴とする決済実行端末を提供する。
請求項9に記載の発明では、前記決済サーバが提供する所定値を記憶し、前記演算手段は、前記決済金額と前記所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項8に記載の決済実行端末を提供する。
請求項10に記載の発明では、前記決済サーバから、有効期限付きの前記所定値を受信する所定値受信手段を具備し、前記演算手段は、前記受信した所定値のうち、有効期限内の所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項9に記載の決済実行端末を提供する。
本実施の形態では、取引番号を生成する機能を電子マネーサーバから加盟店サーバに委譲し、加盟店サーバで取引番号を生成する。
そして、取引番号は、第三者に秘匿された演算ルールを用いて取引情報を演算することにより、取引番号と取引情報を対応させ、取引番号を用いて取引情報の改竄の有無を電子マネーサーバが検出できるようにする。
まず、電子マネーサーバ2は、加盟店サーバ3に取引番号を計算するための演算ルール32と、取引番号を算出するのに用いる所定の値である種値31を渡しておく。種値は、第三者には秘密にしておく。
種値31は、加盟店サーバ3ごと(図1では1台のみ示してあるが、複数台存在することができる)に異なる値が提供され、セキュリティレベルの向上が図られている。
そして、加盟店サーバ3は、種値31の種値バージョン36、取引番号35、及び取引情報33を携帯電話7に送信する。
電子マネーサーバ2は、これらの情報を携帯電話7から受信し、取引情報に含まれる加盟店コードと、種値バージョンから種値31を特定し、種値を記憶した種値データベースからこれを取得する。
なお、後述するように、電子マネーサーバ2は、種値データベースにおいて加盟店コードと種値バージョンの組み合わせと種値を対応づけて記憶している。
そして、電子マネーサーバ2は、取引番号35aと、携帯電話7から受信した取引番号35の同一性を確認する。
電子マネーサーバ2は、このようにして取引情報の正当性を確認した後、携帯電話7に決済金額分のバリューを減額する金額更新情報を送信し、携帯電話7にバリューの減額を行わせる。
なお、後述するように、電子マネーサーバ2から加盟店サーバ3への決済結果の報告はバッチ処理にてまとめて行うため、電子マネーサーバ2の通信回数を更に減らすことができる。
更に、決済に電子メールを使用しないため、ユーザは携帯電話7でメーラを起動する必要が無く、取引の確認から決済まで円滑に処理を行うことができる。
図2は、本実施の形態の決済システムの構成を模式的に表したブロック図である。
決済システム1では、電子マネーサーバ2、加盟店サーバ3、携帯電話7、PC17がインターネット4により接続可能に配設されている。
PC17は、更に、周辺機器としてリーダライタ16を備え、電子マネーカード15と近距離の無線通信を行うことができる。
電子マネーカード15は、リーダライタ16を介してPC17に接続することにより、電子マネーサーバ2からアクセス可能となり、この場合、電子マネーカード15が接続したPC17も決済実行端末を構成する。
また、決済実行端末として携帯電話7とPC17を1台ずつのみ示しているが、これらも複数台存在することができる。
このように、加盟店サーバ3は、決済を依頼する決済依頼サーバを構成し、また、電子マネーサーバ2は、決済処理を実行する決済サーバを構成している。更に、携帯電話7は、決済実行端末を構成している。
これによって、バリューの移動と、実際の金銭の移動が対応づけられ、加盟店は販売代金を回収することができる。
このように、バリューに対応させて実際の金銭を移動させることにより、バリューに金銭と同様の交換価値を持たせ、市場に流通させることができる。
電子マネーサーバ2は、加盟店サーバ3からの依頼を受けて代金の決済を代行するサーバ装置である。
電子マネーサーバ2は、種値管理機能、取引受け付け機能、決済機能、決済結果通知機能などを有している。
電子マネーサーバ2は、加盟店サーバ3が取引番号の生成に使用する種値を管理している。
図3に、電子マネーサーバ2が種値を管理するための種値データベースの論理的な構成の1例を示す。
「加盟店コード」は、加盟店サーバ3を運営する加盟店に付与された加盟店コードであり、決済代行の依頼元(加盟店)を識別するための情報である。
図3に示したように、種値データベースでは、加盟店コードにより、加盟店サーバ3に提供した種値の一覧が得られ、更に種値バージョンを用いると、種値が特定できるようになっている。
例えば、全ての種値にシリアルナンバを付与すると、このシリアルナンバにより種値を特定することができる。
電子マネーサーバ2は、加盟店サーバ3から受信した取引番号を確認する際に、取引番号の生成に使用した種値の有効期限を確認し、加盟店サーバ3が使用した種値が有効期限外のものであった場合は、決済処理を行わない。
このように加盟店ごとに種値を発行すると、何れかの加盟店から種値が遺漏した場合でも被害をその加盟店に限定することができる。
電子マネーサーバ2は、決済実行端末からの接続を受け付け、取引情報、取引番号、種値バージョンを受信し、取引情報データベースに格納する。
本実施の形態では、決済実行端末が加盟店サーバ3に取引を申し込むと、決済実行端末から取引情報、取引番号、及び種値バージョンが送信されてくる。
取引情報は、加盟店コード、注文番号、決済金額などの情報から構成されている。
図に示したように、取引情報データベースは、「加盟店コード」、「注文番号」、「決済金額」、「取引番号」などの各項目から構成されている。
「注文番号」は、加盟店サーバ3が、決済の対象となっている取引を識別するために付与した加盟店サーバ3による取引識別情報である。
「取引番号」は、加盟店サーバ3が、取引情報と種値を電子マネーサーバ2(電子マネー事業者)が提供する演算ルールで演算した演算結果である。
更に、取引情報データベースに決済が完了したか否かを確認するためのフラグ情報を各取引に関して設定するように構成することもできる。このフラグ情報は、決済前の取引については「未決済」に設定され、決済が完了した取引については「既決済」に設定される。
このフラグ情報により、電子マネーサーバ2は、取引が未決済であるか既決済であるかを確認することができる。
後述するように、電子マネーサーバ2は、1日に1回程度、加盟店サーバ3から日時範囲指定を受け、この範囲にある決済完了通知を加盟店サーバ3にまとめて送信するが、この場合に、決済日時から決済完了通知の対象となる取引を抽出することができる。
電子マネーサーバ2は、取引情報、取引番号、及び種値バージョンなどを取引データベースに登録した後、図1で説明したように、取引番号、種値、及び所定の演算ルールを用いて取引情報の改竄性を判断する。
そして、取引情報が改竄されていないと判断した場合、決済実行端末中の電子マネーICチップと通信を開始し、以下の決済処理によりバリューの減算を行う。
なお、電子マネーICチップは、後述するように、バリューの記憶機能、バリューの金額の更新機能、及び通信機能などを備えた貨幣端末を構成しており、決済システム1では、電子マネーICチップを貨幣端末IDにより識別している。
決済金額がバリューの残高以内である場合、電子マネーサーバ2は、バリューの残高を決済金額分だけ減額した値に更新するための金額更新情報を生成し、決済実行端末に送信する。
電子マネーサーバ2は、1日に1回程度、定期的に(不定期でも良い)加盟店サーバ3からの要求に基づいて決済結果を報告する。
電子マネーサーバ2は、加盟店サーバ3から加盟店IDと日時範囲指定を受け、取引データベースから該当する取引の決済結果を加盟店サーバ3に送信する。
このように、電子マネーサーバ2は、決済の度に加盟店サーバ3に取引結果を報告することはせずに、バッチ処理で一時期にまとめて行うため、決済結果報告に関する負荷を低減することができる。
図に示したように、電子マネーサーバ2は、CPU(Central Processing Unit)75、ROM(Read Only Memory)76、RAM(Random Access Memory)77、通信制御部78、記憶部79などから構成されている。
CPU75が行う情報処理としては、上に説明した種値管理機能、取引受け付け機能、決済機能、決済結果通知機能などがある。
RAM77は、CPU75が読み書きを行うことができるメモリである。RAM77は、CPU75が、上記の各機能を発揮する際のワーキングエリアを提供する。
プログラム格納部80には、CPU75に、決済代行に関する上記の各機能を実現するためのプログラムが記憶されているほか、電子マネーサーバ2を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)なども記憶されている。
その他のデータベースやデータとしては、加盟店を登録する加盟店登録データベース、ユーザを登録するユーザ登録データベース、加盟店サーバ3や決済実行端末などの通信内容を記録したログデータなどがある。
加盟店サーバ3は、インターネット4上で販売サイトを運営するウェブサーバである。
加盟店サーバ3は、種値取得機能、商品販売機能、取引情報生成機能、取引番号生成機能、決済代行依頼機能、決済結果確認機能1、決済結果確認機能2など各機能を有している。
加盟店サーバ3は、1日に1回程度、電子マネーサーバ2から種値を種値バージョンと共に受信し記憶する。この処理は、現在記憶している種値の有効期限が切れる際に行われる。
そして、新しい種値が電子マネーサーバ2から送信されてきた場合は、前に記憶していた種値を新たに受信した種値に更新する。
このように、加盟店サーバ3は、常に有効期限中の種値を保持することができる。
加盟店サーバ3は、販売サイトにて商品やサービスの販売を行う。ユーザは、携帯電話7やPC17から所定のURL(Uniform Resource Locators)を入力すると、加盟店サーバ3の販売サイトにアクセスすることができる。
ユーザは、決済実行端末から販売サイトにアクセスして商品やサービスを閲覧し、購入を申し込むことができる。
ユーザが販売サイト上で購入する商品、又はサービスを選択し、購入を申し込むと、加盟店サーバ3は、この取引に関する取引情報を生成する。
取引情報は、加盟店コード、決済金額、注文番号など、電子マネーサーバ2が決済を代行するのに必要な情報から構成され、後述するように決済実行端末を介して電子マネーサーバ2に送信される。
加盟店サーバ3は、販売サイトでの商取引に関する情報を販売データベースに記憶して管理している。
加盟店サーバ3は、予め電子マネー事業者より演算ルールを付与されており、これを記憶している。
この演算ルールは、取引情報と種値を入力値として取引番号を算出する演算式、あるいはアルゴリズムである。
電子マネーサーバ2は、取引情報を生成すると、これと種値を演算ルールに入力して取引番号を算出する。
電子マネーサーバ2は、取引情報と、取引番号を生成した後、これらを種値バージョンと共に決済実行端末に送信する。
これらの情報は、決済実行端末により自動的に電子マネーサーバ2に転送され、これにより、電子マネーサーバ2に決済の代行依頼がなされる。
電子マネーサーバ2と決済実行端末の間で、バリューによる決済が行われると、加盟店サーバ3は、決済実行端末から決済が完了した旨の決済完了通知を受信する。
このように、決済実行端末は、バリューによる決済が完了するごとに決済完了通知を加盟店サーバ3に送信し、これにより加盟店サーバ3は、取引に関わる決済端末側の処理が完了したことを確認することができる。そして、加盟店サーバは、決済端末側の処理が完了したことを販売データベースに記録する。
加盟店サーバ3は、1日に1回程度、電子マネーサーバ2に対して加盟店IDと日時範囲指定を送信し、決済結果の送信を要求する。
そして、加盟店サーバ3は、電子マネーサーバ2が送信してきた決済結果を、販売データベースに記録されている情報と比較し、決済実行端末から受けた決済完了通知と一致するか確認する。
加盟店サーバ3は、プログラム格納部80において、CPU75に種値取得機能、商品販売機能、取引情報生成機能、取引番号生成機能、決済代行依頼機能、決済結果確認機能1、決済結果確認機能2など各機能を発揮させるプログラムを記憶している。
また、データ格納部81には、種値、演算ルール、販売データベースなどが記憶されている。
図6は、携帯電話7の機能的な構成を示したブロック図である。図6に示したように、携帯電話7は、インターネット接続可能な携帯電話としての機能を発揮する電話機能部10、電子マネーICチップにより構成され、電子マネー処理機能を発揮する電子マネー機能部12、及び両者を接続するインターフェース部11から構成されている。
また、携帯電話7は、販売サイトが提供する画面などを表示するディスプレイを備えるほか、文字キー、数字キー、操作キーなどを備えており、ユーザが各種の情報を入力する(例えば、商品購入に際しての支払いの確認)ことができるようになっている。
引数として渡された取引情報は、決済完了後に電子マネーアプリケーション26が加盟店サーバ3に決済完了通知を送信するのに使用される。
そして、電子マネーアプリケーション26は、電子マネー機能部12に記憶されている貨幣端末IDやバリュー残高など、電子マネー機能部12に記憶されている情報を読み出して電子マネーサーバ2に送信する。
更に、この送信した情報に対して電子マネーサーバ2より送信されてくる金額更新情報を受信して電子マネー機能部12に入力する。
より具体的には、金額更新情報は、例えば指定した金額分だけバリューの金額を加算する加算コマンドや減算する減算コマンドとすることができる。
決済処理を行う場合、電子マネーサーバ2は、決済金額分のバリューを減算する減算コマンドを生成し、これを電子マネーアプリケーション26を介してバリュー処理部28に入力することにより、バリューの残高を決済金額分だけ減額することができる。
この場合は、電子マネーサーバ2は、記憶部29で記憶されているバリューの残高から決済代金を引いた金額を指定する金額更新情報を生成し、電子マネーアプリケーション26を介してバリュー処理部28に入力する。
バリュー処理部28は、記憶部29に記憶されているバリュー残高、金額更新情報で指定された金額に書き換える。
バリュー処理部28は、金額更新情報を用いて記憶部29に記憶したバリューの残高を増減させることができるほか、バリューの残高や貨幣端末IDを電子マネーアプリケーション26に出力することができる。
CPU140が行う情報処理は、加盟店サーバ3にアクセスし、販売サイトで提供されているサービスを利用するものや、後述するように、リーダライタ155を介して電子マネーカード15にアクセスすると共に電子マネーサーバ2にアクセスし、電子マネーサーバ2と電子マネーカード15の通信を仲介する機能がある。
RAM141は、CPU140が読み書きを行うことができるメモリである。RAM141は、CPU140が、上記の各機能を発揮する際のワーキングエリアを提供する。
プログラム格納部156には、CPU140に、販売サイトが提供するサービスを利用する機能を発揮するためのプログラムである加盟店アプリケーションプログラムと、電子マネーサーバ2と電子マネーカード15の間でバリューの処理を行わせる電子マネーアプリケーションプログラムが記憶されている。
この他に、プログラム格納部156には、PC17を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)などが記憶されている。
データ格納部158には、例えば通信ログデータなどのデータ類が記憶される。
ユーザは、これらの入力デバイスを操作することにより販売サイトで商品やサービスを選択したり、決済の申込を行ったりすることができる。
ディスプレイには、販売サイトがサービスを提供するための画面などが表示され、ユーザは、画面に表示された内容を参照しながら入力部144から情報を入力して販売サイトが提供するサービスを利用する。
電子マネーアプリケーションプログラム、加盟店アプリケーション、その他のプログラムがこれら記憶媒体に記憶されて提供される場合、これらプログラムを記憶媒体駆動部154から読み込んで記憶部150にインストールすることができる。
後述するように、電子マネーカード15に内蔵されている電子マネーICチップは、非接触型ICチップであり、近距離の無線通信を行うようになっている。
また、電子マネーカード15を駆動するための電力もリーダライタ155から無線にて供給される。
なお、携帯電話7にも電子マネーICチップ112と同様のICチップが埋め込まれており、電子マネー機能部12を構成している。
これにより、CPU132は、電子マネーサーバ2から受信した金額更新情報を用いて記憶しているバリューの金額を更新することができる。
また、記憶部136に記憶されているデータとしては、貨幣端末ID、バリューの現在残高、及び通信ログデータなどがある。
RAM134は、CPU132がバリュー処理機能を発揮する際のワーキングメモリを提供する読み書き可能なメモリである。
また、端末通信部131は、アンテナ135と接続されており、リーダライタ16などと通信を行うためのインターフェースである。
ユーザが購入を申し込むと、加盟店サーバ3は、決済実行端末で、決済金額を提示し、この決済金額をバリューで支払うことの確認を要求する。
これは、加盟店サーバ3が備えた演算手段によるものである。
ここで、取引情報、生成した取引番号、及び取引番号の生成に使用した種値の種値バージョンは、電子マネーサーバ2が決済を行うために使用する決済情報を構成し、また、取引情報は、取引を特定するための取引特定情報を構成している。そして、加盟店サーバ3は、この決済情報を送信する決済情報送信手段を備えている。
また、取引番号により取引を特定することが可能な場合は、取引番号を以て取引特定情報と解釈することもできる。
決済受付画面では、取引情報(加盟店コード、注文番号、決済金額など)やその他の確認事項が表示され、ユーザは、決済実行前に再度決済内容を確認する。
また、決済実行端末がPC17である場合、「電子マネーカードをリーダライタにセットしてください。」などと、決済実行端末が電子マネーカード15と通信できる状態にあるかユーザに確認させることもできる。
これは、決済実行端末が備えた決済情報送信手段によるものである。
また、この際に、加盟店アプリケーションは、電子マネーアプリケーションに取引情報を引数として渡す。
より詳細に説明するとこの審査は次のように行われる。まず、電子マネーサーバ2は、種値バージョンと取引情報に含まれる加盟店IDとの組み合わせを種値データベース(図3)と照合し、加盟店サーバ3が取引番号の生成に使用した種値を特定する。
電子マネーサーバ2は、取引情報が改竄されていないことにより、これに含まれる金額も改竄されていないことを確認することができる(金額確認手段)。
これは、電子マネーサーバ2が備えた金額更新情報送信手段によるものである。
そして、この決済処理は、例えば、次のように行われる。
まず、決済実行端末は、電子マネーICチップに記憶されている端末IDとバリュー残高を電子マネーサーバ2に送信する。
バリュー残高が決済金額以上である場合、決済金額分のバリューを減額するための金額更新情報を生成し、決済実行端末に送信する。
そして、金額の更新が完了した旨を表す完了通知を電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2は、この完了通知により決済処理が完了したことを確認し、端末IDを付してログデータを保存する。
この決済完了通知には、引数として加盟店アプリケーションから受領した取引情報が含まれ、これにより加盟店サーバ3は、決済の対象となった取引を特定することができる。
決済実行端末は、加盟店サーバ3から取引結果を受信し、これを用いて取引完了画面をディスプレイに表示する(ステップ55)。
この際に、加盟店サーバ3は、電子マネーサーバ2に加盟店IDと日時範囲指定を送信し、電子マネーサーバ2は、これに該当する決済結果を加盟店サーバ3に送信する。
加盟店サーバ3は、これを決済実行端末から受信した決済完了通知と照合し、決済結果が正しいことを最終的に確認する。
また、決済実行端末でメーラを起動する必要が無く、ユーザは商品やサービスの購入申込から決済まで円滑に処理を行うことができる。
加盟店サーバ3ごとに異なる演算ルールを採用すると、演算ルールを重複して使用する場合よりもセキュリティレベルは向上する。
次に、決済システム1の変形例について説明する。この変形例では、取引番号を決済実行端末(携帯電話7やPC17)で行う。
このように、決済実行端末で取引番号を生成するのは、例えば、コンテンツのダウンロード販売など、加盟店側で在庫管理を行う必要の無い商品やサービスを提供する場合に適している。
ところが、コンテンツのダウンロード販売などは、販売数に制限が無いため、在庫数を管理する必要が無く、この場合は、取引番号の生成を決済実行端末に委譲することにより加盟店サーバ3の負荷を軽減することができる。
なお、図9と同じステップに関しては同じステップ番号を付し、説明を簡略、又は省略することとする。
決済実行端末は、決済受付画面を表示してユーザの意思を確認する(ステップ20)。
取引情報には、注文番号と決済金額が含まれており、加盟店サーバ3は、取引金額受信手段を備えている。
また、電子マネーサーバ2は、種値と演算ルールにより取引番号を算出する演算手段を備えている。
以降の処理は、図9のフローチャートと同じであるので説明を省略する。
2 電子マネーサーバ
3 加盟店サーバ
4 インターネット
7 携帯電話
15 電子マネーカード
16 リーダライタ
17 PC
Claims (10)
- 電子情報として記憶された貨幣価値を金額更新情報を用いて増減する決済実行端末から、決済依頼サーバが要求する決済金額分の貨幣価値を減額する決済サーバであって、
前記決済実行端末から、前記決済依頼サーバとの取引を特定する取引特定情報と、金額と、決済金額に対して所定の演算を施した演算結果と、を受信する取引情報受信手段と、
少なくとも前記受信した金額に前記所定の演算を施し、その演算結果と、前記受信した演算結果の同一性を確認することにより前記受信した金額と前記決済金額が同一か否かを確認する金額確認手段と、
前記金額確認手段で前記金額と前記決済金額が同一であると判断された場合に、前記受信した金額分の貨幣価値を減額する金額更新情報を前記決済実行端末に送信する金額更新情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする決済サーバ。 - 前記金額確認手段は、前記受信した金額に加えて前記受信した取引情報に前記所定の演算を施し、その演算結果と、前記受信した演算結果の同一性を確認し、
前記金額更新情報送信手段は、前記受信した金額情報と前記受信した取引情報に前記所定の演算結果を施した演算結果と、前記受信した演算結果の同一性が確認できた場合に前記金額更新情報を前記決済実行端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の決済サーバ。 - 前記決済実行端末から送信されてくる演算結果は、前記決済依頼サーバか前記決済実行端末の何れかで生成され、
前記演算結果の生成元は、前記決済金額に加えて、提供元を前記決済サーバとする所定値を用いて演算結果を生成し、
前記金額確認手段は、前記受信した金額に加えて、前記所定値を用いて前記演算を行うことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の決済サーバ。 - 前記生成元に、有効期限付きの前記所定値を送信する所定値送信手段を具備したことを特徴とする請求項3に記載の決済サーバ。
- 電子情報として記憶された貨幣価値を金額更新情報を用いて増減する決済実行端末に対して、決済金額分の貨幣価値の減額を行うことを決済サーバに依頼する決済依頼サーバであって、
決済金額に対して所定の演算を施す演算手段と、
取引を特定する取引特定情報と、決済金額と、前記演算手段による演算結果と、を前記決済実行端末を介して前記決済サーバに送信する決済情報送信手段と、
前記決済情報送信手段で送信した情報を用いて、前記決済実行端末で記憶している貨幣価値を決済金額分だけ減算したことを、前記決済サーバと前記決済実行端末のうち、少なくとも一方からの通知により確認する決済完了確認手段と、
を具備したことを特徴とする決済依頼サーバ。 - 前記決済サーバが提供する所定値を記憶し、前記演算手段は、前記決済金額に加えて前記所定値を用いて前記演算を行うことを特徴とする請求項5に記載の決済依頼サーバ。
- 前記決済サーバから、有効期限付きの前記所定値を受信する所定値受信手段を具備し、
前記演算手段は、前記受信した所定値のうち、有効期限内の所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項6に記載の決済依頼サーバ。 - 決済依頼サーバから、取引を特定する取引特定情報と、決済金額と、を受信する取引金額受信手段と、
前記受信した決済金額に対して所定の演算を施す演算手段と、
前記受信した取引特定情報と、前記決済金額と、前記演算手段による演算結果と、を前記決済サーバに送信する決済情報送信手段と、
前記決済サーバから、前記決済情報送信手段で送信した情報を用いて生成された金額更新情報を受信する金額更新情報受信手段と、
電子情報として貨幣価値を記憶し、更新情報を用いて前記記憶した貨幣価値を増減する貨幣端末に、前記受信した金額更新情報を入力する金額更新情報入力手段と、
を具備したことを特徴とする決済実行端末。 - 前記決済サーバが提供する所定値を記憶し、
前記演算手段は、前記決済金額と前記所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項8に記載の決済実行端末。 - 前記決済サーバから、有効期限付きの前記所定値を受信する所定値受信手段を具備し、
前記演算手段は、前記受信した所定値のうち、有効期限内の所定値を用いて演算を行うことを特徴とする請求項9に記載の決済実行端末。
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