JP2010039780A - バリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に使用できるプリペイド式の電子マネーカードであっても、ステータスを変更することにより、リローダブル式のカードとして使用すること。
【解決手段】ネットワーク400を介して接続される電子マネーカード300を使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる管理領域112と、電子マネーカード300を第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、電子マネーカード300を第2のステータスで機能させるアカウント122と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ネットワーク400を介して接続される電子マネーカード300を使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる管理領域112と、電子マネーカード300を第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、電子マネーカード300を第2のステータスで機能させるアカウント122と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、バリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法に関する。
従来、例えば下記の特許文献1に記載されているように、複数のイシュアが独自に発行した電子マネーであっても、電子マネーを自由に補充したり利用できることを想定した電子マネー管理システムが知られている。
しかしながら、電子マネーを利用するためには、個人情報の登録、バリューの補充(チャージ)等を予めしておく必要があり、簡便に使うことができないという問題がある。一方で、個人情報を登録することなく簡便に使えるプリペイド式の電子マネーが存在するが、このようなカードは匿名性があるため、セキュリティ上の観点、またはマネーロンダリング防止の観点からは好ましいものではない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、簡便に使用できるプリペイド式のバリュー保持カードであっても、ステータスを変更することにより、リローダブル式のカードとして使用することが可能な、新規かつ改良されたバリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、通信ネットワークを介して接続されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる第1の管理部と、前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる第2の管理部と、を備える、バリュー保持カード管理サーバが提供される。
また、前記バリュー保持カードのカード識別情報を取得するカード識別情報取得部を備え、前記カード識別情報を取得した場合に、前記カード識別情報に対応した前記第1の管理部を生成するものであってもよい。
また、ユーザから登録情報を取得する登録情報取得部を備え、前記登録情報を取得した場合に、前記カード識別情報で特定される前記バリュー保持カードに対応する前記第2の管理部を生成するものであってもよい。
また、前記バリュー保持カードを前記第1のステータスから前記第2のステータスへ移行させる際に、前記第1のステータスでのバリュー残高を前記第1の管理部から前記第2の管理部へ移行するものであってもよい。
また、同一のバリュー保持カードにそれぞれ対応する前記第1及び第2の管理部を対応付ける紐付け処理部を備えるものであってもよい。
また、前記紐付け処理部は、前記第2の管理部が新たに生成された際に、前記第1の管理部と、新たに生成された前記第2の管理部とを対応付けるものであってもよい。
また、前記紐付け処理部は、既に前記第1の管理部と対応付けられている第2の管理部に対して新たに他の第1の管理部を紐付ける際に、前記他の第1の管理部と前記第2の管理部とを対応付けるものであってもよい。
また、前記第1の管理部は、少なくとも、前記バリュー保持カードによる決済処理、又はバリュー残高照会の処理を管理するものであってもよい。
また、前記第2の管理部は、少なくとも、前記バリュー保持カードによる決済処理、バリュー入金処理、又はバリュー残高照会の処理を管理するものであってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信ネットワークを介して接続されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる手段、前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる手段、としてコンピュータを機能させるプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、カード識別番号を含む情報を送信するバリュー保持カードと、前記カード受信番号を含む情報を受信するカード読取機と、通信ネットワークを介して前記カード読取機と接続され、前記カード受信番号により識別されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる第1の管理部と、前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる第2の管理部と、を有するバリュー保持カード管理サーバと、を備えるバリュー保持カードシステムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信ネットワークを介して接続されたバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させるステップと、ユーザから登録情報を取得するステップと、前記登録情報を取得した後、前記バリュー保持カードを、バリューを補充可能な第2のステータスで機能させるステップと、を備える、バリュー保持カードのステータス遷移方法が提供される。
本発明によれば、簡便に使用できるプリペイド式の電子マネーカードであっても、ステータスを変更することにより、リローダブル式のカードとして使用することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[電子マネーシステムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る電子マネーシステム600の構成を示す模式図である。図1に示すように、電子マネーシステム600は、サーバ100、読取機200、電子マネーカード(バリュー保持カード)300を有している。サーバ100と読取り機200は、インターネット、無線LANなどの通信ネットワーク400を介して接続されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子マネーシステム600の構成を示す模式図である。図1に示すように、電子マネーシステム600は、サーバ100、読取機200、電子マネーカード(バリュー保持カード)300を有している。サーバ100と読取り機200は、インターネット、無線LANなどの通信ネットワーク400を介して接続されている。
電子マネーカード300は、ICチップ302を内蔵したデバイスカード等から構成される。電子マネーカード300の表面には、各カードにユニークな券面番号304が付されている。また、ICチップ302は、カード表面に記載された券面番号304、またはICチップ302に付された固有のID番号等を保有している。ICチップ302に付された固有のID番号は、カード券面番号と1対1で対応する番号である。以下、これらの各カードに固有の番号をカード識別番号と称することとする。電子マネーカード300は、例えば磁界を利用した非接触通信により読取機200と通信することができる。図1では、電子マネーカード(a)300と読取機200が通信している様子を示している。電子マネーカード300と読取機200との間の通信手段は、特に限定されるものではなく、カードの磁気ストライプを接触式で読み取る方式など、様々な手法を採用することができる。また、電子マネーカード300の代わりに、携帯電話機などの端末を用いても良い。更に、電子マネーカード300は、金額としてのバリューを保持するものの他、各種サービスに使用可能なポイント等のバリューを保持するものであってもよい。
サーバ100には、カード管理領域110とアカウント管理領域120が設けられている。カード管理領域110およびアカウント管理領域120は、サーバ100のデータ記憶部に設けられる。カード管理領域110には、個々の電子マネーカード300に対応した管理領域(第1の管理部)112が設けられる。図1では、電子マネーカード(a)300に対応した管理領域112A、電子マネーカード(b)300に対応した管理領域112B、電子マネーカード(c)300に対応した管理領域112Cが示されている。
アカウント管理領域120は、電子マネーカード300の利用者毎にアカウント(第2の管理部)122が生成される領域である。アカウント122は、後述するように、電子マネーカード300のステータスを第2のステータスに移行させることによって生成される。アカウント122が生成されると、電子マネーカード300の管理領域112がアカウント122に紐付けされ、以降の電子マネーカード300の利用はアカウント122によって処理される。
[カードのステータスについて]
本実施形態のシステムにおいて、電子マネーカード300は2つのステータスを有する。第1のステータスは、一定額バリューが保有された使い切りのプリペイドカードとしてのステータスである。ユーザは、例えば店舗にて図2のように陳列された電子マネーカード300を自由に購入することができる。店舗にて購入する際、電子マネーカード300はプリペイド式のカードであり、ユーザは、予め電子マネーカード300にチャージされたバリュー(金額)に応じた代金を支払うことで、所望の電子マネーカード300を購入する。
本実施形態のシステムにおいて、電子マネーカード300は2つのステータスを有する。第1のステータスは、一定額バリューが保有された使い切りのプリペイドカードとしてのステータスである。ユーザは、例えば店舗にて図2のように陳列された電子マネーカード300を自由に購入することができる。店舗にて購入する際、電子マネーカード300はプリペイド式のカードであり、ユーザは、予め電子マネーカード300にチャージされたバリュー(金額)に応じた代金を支払うことで、所望の電子マネーカード300を購入する。
店舗等で販売されている電子マネーカード300には、一定額のバリューが保有されている。電子マネーカード300を購入したユーザは、プリペイドカードとして直ちに利用を開始でき、カードを使用するまでに待ち時間は不要である。一定額のバリューは数種類(例えば10ドル、50ドル、100ドル、200ドルなど)用意されており、購入時に利用者が選択できる。
第1のステータスでは、現実の店舗(リアル店舗)での電子マネー決済(利用)と、読取機200を経由した残高照会が可能である。リアル店舗での決済の際には、図1に示すように、店舗に設置された読取機200に電子マネーカード300をかざすことによって、決済が行われる。
第1のステータスで電子マネーカード300を使用するため、購入した電子マネーカード300のアクティベイト(活性化)が行われる。アクティベイトは、電子マネーカード300が読取機200を介してサーバ100と通信することによって行われる。電子マネーカード(a)300をアクティベイトする場合、ユーザが電子マネーカード(a)300を読取機200にかざすと、電子マネーカード(a)300のカード識別番号がサーバ100へ送られる。サーバ100は、カード識別番号を受信すると、図3に示すように、カード管理領域110に電子マネーカード(a)300に対応した管理領域(A)112Aを作成する。これにより、電子マネーカード(a)300のアクティベイトが完了し、電子マネーカード(a)300が使用可能な状態となる。
各管理領域112A、112B、112C・・・には、カード識別番号に対応する固有のIDが与えられる。カード識別番号、利用可否フラグ、カード初期登録済み情報、バリュー残高等のデータが各管理領域112A、112B、112C・・・に保持される。利用可否フラグは、アクティベイトによって「利用可」の状態となる。カードに不正等が生じた場合は、利用可否フラグが「利用否」の状態とされる。カード初期登録済み情報は、アクティベイトがされて管理領域112が生成されたか否かを表す情報であり、アクティベイトがされた場合、「初期登録済」となる。バリュー残高は、利用可能なバリューの残高を示しており、商品等を購入して決済すると、決済金額がバリュー残高から差し引かれる。
このように、本実施形態のシステムでは、バリュー残高等のデータは、サーバ100側に保有されており、電子マネーカード300側ではこれらの情報を保持していない。従って、複数の電子マネーカード300の情報をサーバ100側で一括して管理することが可能である。
リアル店舗での決済の際には、図1に示すように、読取機200に電子マネーカード300をかざすことによって、決済が行われる。この際、電子マネーカード300からサーバ100へカード識別番号が送られる。サーバ100では、識別番号から対応する管理領域112を抽出し、決済されたバリューをその管理領域に保持されているバリュー残高から差し引く。また、ユーザが残高照会をする場合は、ネットワーク400に接続された端末からカード識別番号を入力することによって、バリュー残高を確認することができる。第1のステータスでは、これらの機能は各管理領域112A、112B、112C・・・によって行われる。
第2のステータスは、第1のステータスから移行することが可能なステータスであり、第2のステータスに移行すると、電子マネーカード200にバリューをリロード(再入金、補充)することが可能となる。第2のステータスにおいて、バリュー残高の上限値は適宜設定される。第2のステータスに移行するためには、個人情報の登録が必要となる。登録する個人情報には、必須登録情報と任意登録情報がある。個人情報の登録、及び審査の正常完了により、利用者毎のアカウント122がサーバ100のアカウント管理領域120に設定される。アカウント122には、固有のIDが付されている。
必須登録情報は、名前、メールアドレス、郵便番号、住所、生年月日、SSN(Social Security Number)、マイ・ページ(My Page;管理用ページ)へのログインID及びパスワード、PIN(入金時等に使用する暗証番号)等の情報である。また、任意登録情報は、クレジットカード番号、運転免許証番号、携帯電話番号、銀行口座(銀行間送金(ACH)による入金時に使用)、その他の固定電話番号等の情報である。
図7は、ノート型のパーソナルコンピュータ500を用いて登録情報をサーバ100へ送信している様子を示す模式図である。登録情報の送信は、例えば登録用のホームページのURLにアクセスし、表示画面502に登録用画面を表示した状態で、キーボード504から登録情報を入力することで行う。登録情報の入力と同時に、カード識別番号をサーバー100へ送信する。パーソナルコンピュータ500に読取機202が付随している場合は、読取機202に電子マネーカード300をかざして、カード識別番号をサーバー100へ送信する。パーソナルコンピュータ500に読取機202が付随していない場合は、キーボード504からカード識別番号を入力してサーバ100へ送信する。なお、読取機202は、読取機200と同様に、例えば磁界を利用した非接触通信により電子マネーカード300と通信することができる。
サーバ100側では、これらの登録情報を受信すると、情報が正しいか否かの確認(審査)を行う。そして、登録された情報が正しければ、図4に示すように、アカウント(α)122をアカウント管理領域120に自動生成する。サーバ100は、アカウント(α)122を生成した後、電子メール等によりその旨をユーザに通知する。
その後、ユーザがアカウント(α)122とカード管理領域(A)112Aの紐付け処理を行うことによって、図5に示すように、アカウント(α)122とカード管理領域(A)112Aとが対応付けられる。そして、アカウント(α)122が管理領域(A)112Aに対応付けられると、ユーザは、電子マネーカード300をリロード型カードとして使用することができる。
アカウント122は、1のユーザに対して1つ設定される。1のユーザが2つの電子マネーカード(a)300、及び電子マネーカード(b)300を保有しており、双方の電子マネーカード300を第2のステータスに移行させた場合、カード管理領域110には2つの管理領域(A)112A、管理領域(B)112Bが生成される。この場合、図6に示すように、アカウント(α)122と、管理領域(A)112Aおよび管理領域(B)112Bの双方とを対応付けることが可能である。このように、1つのアカウント122で複数の電子マネーカード300の管理が可能であるため、1家族に1つのアカウント122を生成し、各人が電子マネーカード300を保有する形態での利用等が可能となる。
アカウントと管理領域を紐付ける際には、紐付け用のホームページにアクセスする。紐付け用のホームページのURLは、審査を通過した際に送付される電子メールに記載されていることが好適である。なお、紐付け用のホームページは、マイ・ページと同一にすることができる。そして、紐付け用のホームページにアクセスした状態で、パーソナルコンピュータ500等からカード識別番号を送信する。ここでも、パーソナルコンピュータ500に読取機202が付随している場合は、読取機202に電子マネーカード300をかざしてカード識別番号を送信する。読取機202が付随していない場合、パーソナルコンピュータ500のキーボード504からカード識別番号を直接入力する。紐付け用のホームページのURLは、アカウント122毎に固有のものであり、サーバ100側ではアカウント122の固有IDと管理領域112の固有IDとを対応付けることができる。このように、アカウント122のIDと管理領域のIDとを対応付けることで、紐付け処理が行われる。紐付け処理が行われると、利用者の電子マネーカード300のカード識別番号とサーバ100のアカウント122とが1対1で対応する。
アカウント122が生成されると、そこに登録時入力された会員情報も紐付けられる。アカウント122で保有するデータとしては、会員ID、対応する管理領域112のID,利用可否フラグ、入金可否フラグ、アカウントエントリ登録情報、バリュー残高、マイ・ページID及びパスワード、PIN等がある。
第2のステータスで可能な機能としては、リアル店舗での電子マネー決済(利用)、オンラインショッピング、リアル入金(銀行等の店舗での入金)、オンライン入金(ACHによる入金、クレジットカード・デビットカード等による入金)、読取機202経由での残高照会が挙げられる。また、第2のアカウントでは、管理ページ(マイ・ページ)の利用、オンライン経由の入金・利用等履歴照会、バリューギフト受取、アカウント122からの銀行口座等への出金、他のアカウント保有者へのバリュー送付等が可能である。第1のステータスでは、これらの機能はアカウント122によって行われる。この際、各管理領域112A、112B、112C・・・は、各管理領域112A、112B、112Cの固有IDに紐付けられたアカウントの固有IDに基づいて、電子マネーカード300からのアクセスをアカウント122に中継する機能を果たす。
第1のステータスでバリュー残高が残っている状態で、第2のステータスに移行した場合、管理領域112で保有していたバリューは、アカウント122へ移動する。この際、ユーザが初めてアカウント122を生成した場合は、アカウント122の生成と同時に管理領域112から対応するアカウント122へバリューが移行される。また、既に生成されているアカウント122に対して新たに管理領域112を紐付ける場合は、マイ・ページを利用して紐付け処理を行うことによって、バリューが移行される。複数の管理領域112が1つのアカウント122に紐付けられている場合、どの電子マネーカード300の残高であるかの情報は、アカウント122側で保持する。
[マイ・ページの機能]
第2のステータスに移行した後のアカウント122の管理は、マイ・ページを通じて行う。図8は、マイ・ページを利用している様子を示す模式図である。ユーザは、マイ・ページのURLにアクセスし、ログインIDおよびパスワードを入力して認証を行い、認証が正しければマイ・ページの利用が可能となる。マイ・ページで可能な機能は、入金処理(クレジットカード又はデビットカード利用、ACH経由等)、利用履歴紹介、バリューギフト受取、オンラインショッピングでのサイバー利用等が挙げられる。ユーザは、これらの機能をパーソナルコンピュータ500の表示画面504上で行うことができる。
第2のステータスに移行した後のアカウント122の管理は、マイ・ページを通じて行う。図8は、マイ・ページを利用している様子を示す模式図である。ユーザは、マイ・ページのURLにアクセスし、ログインIDおよびパスワードを入力して認証を行い、認証が正しければマイ・ページの利用が可能となる。マイ・ページで可能な機能は、入金処理(クレジットカード又はデビットカード利用、ACH経由等)、利用履歴紹介、バリューギフト受取、オンラインショッピングでのサイバー利用等が挙げられる。ユーザは、これらの機能をパーソナルコンピュータ500の表示画面504上で行うことができる。
[サーバ100の機能ブロック構成]
図9は、サーバ100の機能ブロック構成を示す模式図である。図9に示すように、サーバ100は、カード情報取得部140、管理領域生成・処理部142、登録情報取得部144、アカウント生成・処理部146、紐付け処理部148、マイ・ページ処理部150、ユーザ操作入力取得部152、審査情報取得部154を有している。なお、図9に示す機能ブロックは、ハードウェア(回路)、又は演算処理部(CPU)とこれを機能させるソフトウエア(プログラム)によって構成することができる。これらの機能ブロックを演算処理部とソフトウエアによって構成した場合、そのプログラムは、サーバ100が備えるメモリ等の記録媒体に格納されることができる。
図9は、サーバ100の機能ブロック構成を示す模式図である。図9に示すように、サーバ100は、カード情報取得部140、管理領域生成・処理部142、登録情報取得部144、アカウント生成・処理部146、紐付け処理部148、マイ・ページ処理部150、ユーザ操作入力取得部152、審査情報取得部154を有している。なお、図9に示す機能ブロックは、ハードウェア(回路)、又は演算処理部(CPU)とこれを機能させるソフトウエア(プログラム)によって構成することができる。これらの機能ブロックを演算処理部とソフトウエアによって構成した場合、そのプログラムは、サーバ100が備えるメモリ等の記録媒体に格納されることができる。
カード情報取得部140は、ネットワーク400を介して送信されたカード識別番号を取得する。管理領域生成部142は、カード識別番号を受信した際に、電子マネーカード300をアクティベイトし、管理領域112を生成する。登録情報取得部144は、ネットワーク400を介してパーソナルコンピュータ500から送信された各種登録情報を取得する。アカウント生成部146は、第2のステータスに移行した際に、アカウント122を生成する。紐付け処理部148は、アカウント122と管理領域112とを紐付ける処理を行う。ユーザ操作入力取得部152は、ユーザがマイ・ページを利用した際に、パーソナルコンピュータ500から入力された操作入力情報を取得する。マイ・ページ処理部150は、ユーザ操作入力取得部152によって取得されたマイ・ページ上での操作入力に基づいて、マイ・ページ上での処理を行い、処理結果をアカウント122に送る。これにより、マイ・ページ上での操作に基づいて決済、残高照会、オンライン入金等の処理がアカウント122で行われる。審査情報取得部154には登録情報を審査した結果が入力される。登録情報に問題がなければ、その旨の情報が審査情報取得部154からアカウント生成部146に送られ、アカウント122の生成が行われる。
[本システムの処理]
次に、本実施形態のシステムで行われる処理について、詳細に説明する。図2で説明したように、電子マネーカード300は例えば店頭で販売される。店舗に陳列された状態の電子マネーカード300は、アクティベイトされておらず在庫カードという位置付けになる。カードの種類としては、$10、$50、$100、$200等の数種類のバリューのものが考えられる。利用者は、これらの中から目的に合ったものを選択できる。
次に、本実施形態のシステムで行われる処理について、詳細に説明する。図2で説明したように、電子マネーカード300は例えば店頭で販売される。店舗に陳列された状態の電子マネーカード300は、アクティベイトされておらず在庫カードという位置付けになる。カードの種類としては、$10、$50、$100、$200等の数種類のバリューのものが考えられる。利用者は、これらの中から目的に合ったものを選択できる。
電子マネーカード300を購入して、カード読取機200にかざすという処理を行うと、電子マネーカード300がアクティベイトされ、使い切りの$10等のバリューが発行される。上述のように、この一連の操作を「カードアクティベイト」と称している。図10は、アクティベイトの処理を示すフローチャートである。先ず、ステップS10では、ユーザが店舗等で電子マネーカード(a)300を購入する。次のステップS12では、ユーザが電子マネーカード(a)300を読取機200にかざす。ステップS12の処理は、ユーザが最初に商品を購入する際に、商品購入(決済)と同時に行うことができる。ステップS12の処理により、電子マネーカード(a)300と読取機200との間で通信が行われ、ステップS14において、カード識別番号がサーバ100に送られる。
次のステップS16では、カード識別番号を受信したサーバ100により、サーバ100内の管理領域110に電子マネーカード(a)300に対応する管理領域(A)112Aが作成される。次のステップS18では、カード管理領域112Aにバリュー残高が保持される。ここで、カード識別番号は、電子マネーカード(a)の当初のバリューに対応した番号を含んでおり、サーバ100は、カード識別番号に基づいて電子マネーカード300の購入当初のバリューを取得できる。また、サーバ100側でカード識別番号と購入当初のバリューの値とを対応付けたテーブルを保持しておき、サーバ100でこのテーブルを参照して購入当初のバリューを取得しても良い。
ユーザがアクティベイト処理のみを行い、決済を行わない場合、購入時のバリュー(例えば$10)がそのままサーバー100上のカード管理領域112Aに保持される。また、アクティベイトと同時に決済を行う場合、サーバ100は、決済時のユーザの支払い金額を取得する。この場合、購入当初のバリューから支払い金額を差し引いた値がバリュー残高として保持される。
管理領域112Aは、カード識別番号、バリュー残高、利用可否フラグ、カード初期登録済等の情報を保持する。また、管理領域112A自身も、カード識別番号に対応する固有のIDを有する。この状態では、電子マネーカード(a)300は第1のステータスとなり、購入時の$10のバリューに対応した使い切りのプリペイドカードとして機能する。
ユーザが電子マネーカード(a)をリローダブル状態で利用したい場合は、個人情報を登録する。図11は、ユーザが個人情報を登録し、バリューが管理領域112Aからアカウント122へ移動されるまでの処理を示すフローチャートである。先ずステップS20では、個人情報を登録するためのホームページ(個人情報登録ページ)のURLにアクセスする。次のステップS22では、アクセスしている端末(WEBキオスク端末または個人所有のパーソナルコンピュータ500など)に読取機202が付属しているか否かを判定する。ステップS22の判定で、読取機202が付属している場合は、ステップS24へ進み、必須登録情報のうちカード識別番号以外を端末から入力する。一方、読取機202が付属していない場合は、ステップS26へ進み、カード識別番号を含むすべての必須項目を入力する。
ステップS24,S26の後はステップS28へ進む。ステップS28では、サーバ100側で登録情報を審査し、登録された情報に問題があるか否かを判定する。登録された情報に問題がない場合はステップS30へ進み、アカウント122を作成する。一方、登録された情報が正しくないなどの問題がある場合はステップS35へ進み、登録画面上で再登録を依頼する。
ステップS30でアカウントを作成した後、ステップS32では、審査に通った旨の通知をユーザへ電子メールで送信する。この電子メールには、アカウント112と管理領域112Aとを紐付ける処理を行うホームページのURL(マイ・ページのURL)が記載されている。
次のステップS34では、ユーザが電子メールに記載されたURLにパーソナルコンピュータ500等からアクセスし、紐付け処理を行う。この際、紐付け処理を行うホームページのURLはアクセスしたユーザのアカウント122に固有のものであり、サーバ100は、紐付け処理の際に入力されるカード識別番号とアカウント122を対応付けることができる。
次のステップS36では、アカウント122に紐付けられた管理領域112(ここでは管理領域Aとする)のバリューがゼロであるか否かを判定する。管理領域112Aのバリューが0の場合は、ステップS38へ進み、アカウント122内のバリューはゼロに設定される。一方、管理領域112Aのバリューが0でない場合は、ステップS40へ進み、管理領域112Aのバリューをアカウント122の残高へ移行し、管理領域112Aのバリューをゼロにする。
図12は、図11のステップS40の処理による、カード管理領域110とアカウント管理領域120の状態遷移を示す模式図である。図12に示すように、バリューを管理領域112Aからアカウント122に移行することにより、管理領域112Aのバリュー残高が$△△からゼロになり、作成されたアカウント122のバリュー残高が$△△に増加する。
図13は、既にアカウントを作成して電子マネーカード(a)300をリローダブル状態で使用しているユーザが、新たにアクティベイトした電子マネーカード(b)300に対応する管理領域112Bを、アカウント122に紐付ける処理を示している。先ず、ステップS50では、ユーザがマイ・ページのURLへログインする。次に、ステップS52では、マイ・ページ上で「アカウントへの紐付け」機能を選択する。次のステップS54では、紐付けする管理領域112Bに対応する電子マネーカード(b)300の識別情報をサーバ100へ送る。ここで、マイ・ページのURLにアクセスしているパーソナルコンピュータ500等が読取機202を有している場合、読取機202に電子マネーカード(b)300をかざすことで、電子マネーカード(b)300のカード識別番号がサーバ100へ送信される。また、パーソナルコンピュータ500等が読取機202を有していない場合は、キーボード504からカード識別番号を入力することによりカード識別番号をサーバ100へ送信する。
サーバ100では、マイ・ページにログインする際の認証により、ユーザを特定することができ、ユーザに対応するアカウント122のIDを取得できる。また、サーバ100は、送られた電子マネーカード(b)300のカード識別番号から管理領域112Bを特定する。これにより、サーバ100は、管理領域112Bとアカウント122とを対応付けすることができ、アカウント122Aと管理領域112Bの紐付け処理が完了する。
次にステップS56では、新たに紐付けられた管理領域112Bのバリューが0であるか否かを判定する。そして、管理領域112Bのバリューが0の場合は、ステップS58へ進み、アカウント122内の電子マネーカード(b)のバリューを$0に設定する。一方、管理領域112Bのバリューが0でない場合は、ステップS60へ進み、管理領域112Bのバリューをアカウント122内の電子マネーカード(b)のバリュー残高へ移行し、管理領域112Bのバリューをゼロにする。
以上説明したように本実施形態によれば、1枚の電子マネーカード300を使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスと、リローダブル可能な第2のステータスの双方で使用することが可能となり、ユーザの利便性を大幅に向上することが可能となる。これにより、複数のサービスを受ける際の、カード交換費用、カード発送費用、利用者の待ち時間等を低減することができ、サービスの効率を高めることができる。また、リローダブル可能な第2のステータスに移行する際には、所定の個人情報を送信する必要があるため、セキュリティを高めることができ、マネーロンダリングを抑止できる。
また、バリュー残額等の電子マネーカード300に関する情報はサーバ100側で管理されるため、サーバ100側で複数の電子マネーカード300の情報を一括して管理することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 サーバ
112A,112B,112C 管理領域
122 アカウント
140 カード情報取得部
142 管理領域生成部
146 アカウント生成部
144 登録情報取得部
148 紐付け処理部
200 読取機
300 電子マネーカード
112A,112B,112C 管理領域
122 アカウント
140 カード情報取得部
142 管理領域生成部
146 アカウント生成部
144 登録情報取得部
148 紐付け処理部
200 読取機
300 電子マネーカード
Claims (12)
- 通信ネットワークを介して接続されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる第1の管理部と;
前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる第2の管理部と;
を備える、バリュー保持カード管理サーバ。 - 前記バリュー保持カードのカード識別情報を取得するカード識別情報取得部を備え、
前記カード識別情報を取得した場合に、前記カード識別情報に対応した前記第1の管理部を生成する、請求項1に記載のバリュー保持カード管理サーバ。 - ユーザから登録情報を取得する登録情報取得部を備え、
前記登録情報を取得した場合に、前記カード識別情報で特定される前記バリュー保持カードに対応する前記第2の管理部を生成する、請求項2に記載のバリュー保持カード管理サーバ。 - 前記バリュー保持カードを前記第1のステータスから前記第2のステータスへ移行させる際に、前記第1のステータスでのバリュー残高を前記第1の管理部から前記第2の管理部へ移行する、請求項1に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 同一のバリュー保持カードにそれぞれ対応する前記第1及び第2の管理部を対応付ける紐付け処理部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 前記紐付け処理部は、前記第2の管理部が新たに生成された際に、前記第1の管理部と、新たに生成された前記第2の管理部とを対応付ける、請求項5に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 前記紐付け処理部は、既に前記第1の管理部と対応付けられている第2の管理部に対して新たに他の第1の管理部を紐付ける際に、前記他の第1の管理部と前記第2の管理部とを対応付ける、請求項5に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 前記第1の管理部は、少なくとも、前記バリュー保持カードによる決済処理、又はバリュー残高照会の処理を管理する、請求項1に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 前記第2の管理部は、少なくとも、前記バリュー保持カードによる決済処理、バリュー入金処理、又はバリュー残高照会の処理を管理する、請求項1に記載のバリュー保持カード管理サーバ。
- 通信ネットワークを介して接続されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる手段;
前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる手段;
としてコンピュータを機能させるプログラム。 - カード識別番号を含む情報を送信するバリュー保持カードと;
前記カード受信番号を含む情報を受信するカード読取機と;
通信ネットワークを介して前記カード読取機と接続され、前記カード受信番号により識別されるバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させる第1の管理部と、前記バリュー保持カードを前記第1のステータスからバリューを補充可能な第2のステータスへ移行させる際に生成され、前記バリュー保持カードを前記第2のステータスで機能させる第2の管理部と、を有するバリュー保持カード管理サーバと;
を備えるバリュー保持カードシステム。 - 通信ネットワークを介して接続されたバリュー保持カードを使い切りのプリペイドカードとしての第1のステータスで機能させるステップと;
ユーザから登録情報を取得するステップと;
前記登録情報を取得した後、前記バリュー保持カードを、バリューを補充可能な第2のステータスで機能させるステップと;
を備える、バリュー保持カードのステータス遷移方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008202136A JP2010039780A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | バリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008202136A JP2010039780A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | バリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010039780A true JP2010039780A (ja) | 2010-02-18 |
Family
ID=42012260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008202136A Withdrawn JP2010039780A (ja) | 2008-08-05 | 2008-08-05 | バリュー保持カード管理サーバ、プログラム、バリュー保持カードシステム及びバリュー保持カードのステータス遷移方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010039780A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014519657A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-08-14 | ブラックホーク ネットワーク、インコーポレイテッド | 電子財布を経た支払いのためのシステム |
JP2017503384A (ja) * | 2014-05-23 | 2017-01-26 | サムスン ペイ、インコーポレイテッド | デバイスをユーザ・アカウントにリンクするシステム及び方法 |
-
2008
- 2008-08-05 JP JP2008202136A patent/JP2010039780A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014519657A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-08-14 | ブラックホーク ネットワーク、インコーポレイテッド | 電子財布を経た支払いのためのシステム |
JP2020123405A (ja) * | 2011-05-31 | 2020-08-13 | ブラックホーク ネットワーク、インコーポレイテッド | 電子財布を経た支払いのためのシステム |
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