JP2006052137A - 着色剤配合肥料の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 その希釈濃度および肥料成分の構成成分と配合比の確認が容易に行える着色剤配合肥料を提供する。
【解決手段】 水溶性肥料成分に対して水溶性着色剤を添加し、それにより、その表面が着色剤で覆われた肥料成分を含む着色剤配合肥料を得る。
【選択図】 なし

Description

本発明は、着色剤と肥料成分とを含む植物栽培に用いられる肥料の製造方法に関する。
従来、野菜や観賞用植物等の栽培に用いられる肥料は、窒素、リン酸およびカリを主要肥料成分として含有し、粒状の形状を有するものが一般的であり、対象となる植物の種類および生育段階に合わせてこれら成分や補助成分等を一定の割合で混合および計量したものが市販されている。 通常、野菜や観賞用植物等の生産者らは、市販肥料に添付された使用説明書あるいは肥料販売者の指示に基づいて、これら市販の粒状肥料を一定の濃度に希釈(溶解)してから使用している。 従って、従来の肥料の使用にあたっては、植物の種類、および植物の生育段階に適した肥料を選択することが求められるとともに、一定の濃度に希釈するという作業が求められる。
しかしながら、各生育段階に最も適合する肥料の選択にあたっては、各肥料の名前(商品名)や配合される主要肥料成分の比率表示に頼らざるをえないのが現状であり、肥料に関する知識が乏しかったり、あるいは植物栽培経験の浅い場合には、肥料の選択を間違えかねないといった問題点があるため、適切な肥料を識別する手段が求められている。
また、従来の肥料では、通常、使用時に一定の濃度に希釈する必要があり、しかも、製造業者が異なると肥料の希釈率も異なっているのが実情であり、使用する肥料に求められる希釈率の確認と肥料を希釈して得た肥料溶液の計量を行う必要があり、これら作業の簡略化も求められている。
前述の目的を達成するためになされた本発明とは着色剤配合肥料の製造方法に関するものであって、その着色剤配合肥料とは、次のとおりである。
(1) 着色剤と植物の生育段階に応じて決定された配合比率の肥料成分とを含む着色剤配合肥料であって、この肥料を植物の生育段階に応じて希釈(溶解)して得た肥料溶液が当該着色剤に由来する色調を提示することを特徴とする、希釈濃度の識別手段を有する着色剤配合肥料。
(2) 植物の生育段階に応じて希釈して得た肥料溶液での該着色剤の濃度が、0.5ppm以上1,000ppm以下であることを特徴とする(1)の着色剤配合肥料。
(3) 当該肥料が、種類および/または該肥料成分の配合比率が互いに異なる複数の肥料成分を含み、かつ当該着色剤が、当該肥料成分のそれぞれに対応して互いに異なる色調を提示する複数の着色剤が配合されてなることを特徴とする(1)または(2)の着色剤配合肥料。
すなわち、本発明によれば、希釈濃度の確認が容易な着色料配合肥料の製造方法および/または肥料成分の種類・配合比の異なる肥料どうしの識別が容易な着色料配合肥料の製造方法を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に使用される着色剤に用いる着色成分としては、通常市販されている色素および顔料等が用いられる。 これらは、肥料に含有されて使用された後に環境中(土壌中)に残留するなど、環境に悪影響を及ぼすものでない限り特に制限はなく、食品、医薬品、化粧品等に使用できるものが好ましい。 その色調についても、紫、青、緑、黄、オレンジ、赤、白等のいずれであってもかまわない。 色素は、カロチノイド系、ポリフィン系、クロロフィル系等の天然色素、タール系等の合成色素のいずれであってもよく、具体的には、黄色4号、黄色5号、赤色2号、赤色3号、紫色1号、青色1号、青色2号、およびこれらのアルミニウムキレート、緑色2号、赤色102乃至105号、赤色106号等の食品等に用いられる色素(詳しくは、「第4版 食品添加物公定書解説書」、付録3(D−28〜D31)、1979年、廣川書店発行、および「新版染料便覧」第220〜224頁、(社)有機合成化学協会編、昭和45年7月20日、丸善株式会社発行、を参照)等が好ましいものとして挙げられるが、特にこれらに制限されるものではない。 また、顔料は、有機顔料、無機顔料のいずれであってもよく、具体的には、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ビスアゾ系黄色顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系黄色顔料等が挙げられるが、特にこれらに制限されるものではない。
本発明に用いる着色剤の着色成分は、単独または二種以上で本発明の着色剤配合肥料に配合される。 この際、各着色成分はそのまま粉末または液体の状態で配合することもできるが、一種以上の着色成分を混合後、賦形剤等を加えて通常の方法で造粒してから用いてもよい。
これら着色剤を含む本願発明の着色剤配合肥料は、使用前、すなわち生産者から消費者に流通・販売される固体肥料(粒状肥料)の段階において、すでに着色剤の色調によって個別の色付がなされて、視覚的に識別可能となる。 その後、後述するようにして、施肥時に使用濃度に希釈することで、着色剤に由来する色調を提示する肥料溶液を提供するのである。
次に、本発明に用いられる肥料成分は、特に制限されるものではなく、従来の肥料成分、すなわち、化成肥料、有機肥料のいずれも用いられる。 具体的には、有機肥料のほか、化成肥料としては、窒素肥料として、尿素、硫安、塩安、燐安,硝酸ソーダ等が、また、リン酸肥料として、過リン酸石灰、焼成リン肥、混合リン酸肥料等が、カリ肥料として、塩化カリ、硫酸カリ、硝酸カリ等が挙げられる。
また、例えば、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸銅、リン酸カルシウム等が挙げられる他、硫酸第一鉄、EDTA-鉄、硫酸亜鉛、EDTA-亜鉛、モリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸ナトリウム、硫酸コバルト、塩化カルシウム、EDTA-カルシウム等の通常使用される微量要素を用いることも特に制限されない。
上記各肥料成分は、製品化される肥料の使用対象となる植物の生育段階に基づいて選択され、その配合比が決定される。 従って、単独または二種以上の肥料成分が特定の割合で本発明の着色剤配合肥料に配合される。 この際、各肥料成分はそのまま混合して配合肥料として用いてもよいが、一種以上の肥料成分を混合後、通常の方法で造粒してから用いてもよい。
なお、本発明の着色剤配合肥料には、以下の3つの態様(A)〜(C)が存在する。
(A) この着色剤配合肥料を使用濃度に希釈して得た肥料溶液が、着色剤に由来する色調を提示することを特徴とする、すなわち希釈濃度の識別手段を有する着色剤配合肥料、
(B) 肥料成分の種類および/または肥料成分の配合比率が互いに異なる複数の肥料に、互いに異なる色調を提示する着色剤を配合したことを特徴とする着色剤配合肥料、および、
(C) 肥料成分の種類および/または肥料成分の配合比率が互いに異なる複数の肥料が、互いに異なる色調を提示するように着色剤が配合されると共に、使用濃度にまで希釈して得た肥料溶液が、該着色剤に由来する色調を提示することを特徴とする着色剤配合肥料。
先ず、上記(A)の態様について説明する。
この上記2つの態様(A)および(B)における本発明の着色剤配合肥料は、常温において複数の粒子の集合からなる粉末状または顆粒状の固体であり、着色剤と肥料成分とを含有するが、これらを配合するための処方に特に制限はなく、例えば、着色剤、肥料成分、および必要に応じてその他の通常の肥料に用いられる成分(微量成分等)等が単に混合されるだけあってもよい。 あるいは通常の方法で肥料成分表面および/またはその他の配合される成分を一種以上の着色剤で被覆してから配合することも可能である。
この着色剤配合肥料は、施肥時に使用濃度に希釈して得た肥料溶液が着色剤に由来する色調を提示するという特性を有するように、着色剤が配合される。 従って、使用者(農業従事者などの消費者)が本発明の着色剤配合肥料を特定の濃度に希釈した後、その希釈率が正しいか否か、すなわち使用濃度に希釈されているか否かを目視にておおまかに確認することができる。 さらに、その色調の濃淡を確認することにより、植物の実際の生育具合にあわせて施肥される肥料の濃度をおおまかに調節することも可能である。 ここで、着色剤の配合量は、上記特性を持つ限りにおいては特に制限されるものではなく、例えば、最終目的濃度に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度が、約0.5ppm以上、約1,000ppm以下となることが好ましいことが、本発明者らの鋭意検討により見出されている。
上記成分を配合されてなる本発明の着色剤配合肥料の施肥方法に特に制限はなく、通常の方法が用いられ、例えば、(a)希釈器等の容器にて肥料を目的の濃度(通常100〜5,000倍)に希釈して直接(または潅水チューブにて)施肥する方法や、(b)まず、高濃度希釈タンク等の容器にて10〜100倍に希釈(高濃度希釈)し、必要時にさらに希釈器等の容器にて最終目的濃度に希釈して直接(または潅水チューブにて)施肥する方法、等が挙げられる。
次に、上記(B)の態様について説明する。
この態様において本発明の着色剤配合肥料は、前記(A)と同様に常温において複数の粒子の集合からなる粉末状または顆粒状の固体であり、着色剤と肥料成分とを含有するが、これらを配合するための処方に特に制限はなく、例えば、着色剤、肥料成分、および必要に応じてその他の通常の肥料に用いられる成分(微量成分等)等が単に混合されるだけであってもよいが、通常の方法で肥料成分表面および/またはその他の配合される成分を一種以上の着色剤で被覆してから配合することが好ましい。 この着色剤配合肥料は、使用前、すなわち固体の肥料それ自体の状態で着色剤の色調に基づく発色が求められる。 この態様(B)において、本発明の着色剤配合肥料に用いられる着色剤は、肥料成分の種類および/または肥料成分の配合比率が互いに異なる複数の肥料間で、互いに異なる色調を提示するように決定される。 色調に特に制限はなく、各製品間で色調の違いを確認できる限り、いずれの色調を示すものであってもかまわない。 なお、通常は使用対象となる植物の生育段階毎に肥料成分の種類および/または肥料成分の配合比率が異なるので、従来であれば肥料成分の配合比率や肥料成分の名称の確認が必要であったが、本発明によれば、目視により製品の色調の違いを確認するだけで使用対象植物の生育段階に適した肥料を選択することができる。
なお、本明細書で使用する「植物」の語は、果樹や(葉菜類野菜、根菜類野菜、果菜類野菜などの)野菜などの食用作物や、鑑賞用植物などの植物を総称するものである。 そして、これら植物の生育段階とは、播種以降の種々の生育の過程を指すものであり、これら生育段階の内訳は、植物の種類により異なる。 例えば、トマト(果菜類野菜)の生育段階は、育苗期、発育肥大期および収穫期の3段階に分けられており、また、ジャガイモ(根菜類野菜)では、生育初期、開葉・蔟生期、塊茎形成期、塊茎肥大期の4段階に分けられている。
なお、植物の中には、生育期の区別がされていない植物、例えば、ミカンやホウレンソウもあるが、このような植物でも、その播種〜収穫に至る成長過程において慣用的に区分けされた生育時期がある。
これら各生育段階または生育時期において使用される異なる配合比の肥料成分からなる肥料のそれぞれに異なった色調をもたらすように着色剤を配合することにより、各生育段階または各生育時期に適した肥料の選択が容易となる。
上記成分を配合されてなる本発明の着色剤配合肥料の施肥方法に特に制限はなく、態様(A)において先に述べたような通常の方法が用いられる。
最後に、上記(C)の態様について説明するが、本態様は、前記(A)および(B)の双方の態様を満たすことが条件であり、各態様については、すでに上述したとおりである。 (C)の態様の着色剤配合肥料は、肥料成分の種類および/または肥料成分の配合比率が互いに異なる複数の肥料の識別が可能であると共に、使用濃度に希釈して得た肥料溶液が該着色剤に由来する色調を提示するものである。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲が、これにより限定されるものではない。
実施例1
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用赤色106号(カラーインデックスNo. 45100)が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例2
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、食品用青色1号(カラーインデックスNo. 42090)が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例3
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例4
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用青色1号(カラーインデックスNo. 42090)と食品用赤色106号(カラーインデックスNo. 45100)が、重量比にて1:1となるように混合して作成した紫色の着色剤が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例5
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)と食品用赤色106号(カラーインデックスNo. 45100)が、重量比にて1:1となるように混合して作成したオレンジ色の着色剤が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例6
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)と食品用青色1号(カラーインデックスNo. 42090)とが、重量比にて1:1となるように混合して作成した緑色の着色剤が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
実施例7
窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する配合肥料に、着色剤として食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)、食品用青色1号(カラーインデックスNo. 42090)および食品用赤色106号(カラーインデックスNo. 45100)が、重量比にて1:1:1となるように混合して作成した混合色の着色剤が、それぞれ0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000、50,000、100,000ppmとなるように加えてミキサーにて混合した後、水道水にて10倍に希釈して得た肥料溶液での着色剤の濃度がそれぞれ0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、500、1,000、5,000、10,000ppmとなる肥料溶液を作製した。
なお、上記実施例1から7により作製されたそれぞれの肥料溶液の色調の有無の結果を表1に示す。
Figure 2006052137
上記表1からわかるように、実施例3では肥料溶液中の着色剤の濃度が0.1ppmから10,000ppmの間で目視にて着色の識別が可能であり、且つ他の色との識別も可能であった。 また、実施例1、2および4〜7では、肥料溶液中の着色剤の濃度が0.5ppmから1,000ppmの間で目視にて着色の識別が可能であり、且つ他の色との識別も可能であった。
実施例8
食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)と食品用青色1号(カラーインデックスNo. 42090)が重量比にて1:1となるように混合して、窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する実施例1に記載の配合肥料95重量部に、上記着色剤5重量部を混合して、目視により緑色の粒が識別できるトマトの育苗期用の肥料を作製した。
実施例9
食品用黄色4号(カラーインデックスNo. 19140)を、窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する実施例1に記載の配合肥料95重量部に、上記着色剤5重量部を混合して、目視により黄色の粒が識別できるトマトの発育肥大期用の肥料を作製した。
実施例10
食品用赤色106号(カラーインデックスNo. 45100)を、窒素、リン酸、カリを、N:P:K=1:2:2の重量比で含有する実施例1に記載の配合肥料95重量部に、上記着色剤5重量部を混合して、目視により赤色の粒が識別できる果実野菜の収穫期用の肥料を作製した。
実施例11
実施例8で得られた本発明の肥料を水道水にて1,000倍に薄め、着色剤の濃度が50ppmの肥料溶液を作製した。 この肥料溶液が緑色を呈していることが目視にて確認された。
実施例12
実施例9で得られた本発明の肥料を水道水にて1,000倍に薄め、着色剤の濃度が50ppmの肥料溶液を作製した。 この肥料溶液が黄色を呈していることが目視にて確認された。
実施例13
実施例10で得られた本発明の肥料を水道水にて1,000倍に薄め、着色剤の濃度が50ppmの肥料溶液を作製した。 この肥料溶液が赤色を呈していることが目視にて確認された。
本発明の製造方法は、希釈濃度の確認が容易な着色料配合肥料および/または肥料成分の種類・配合比の異なる肥料どうしの識別が容易な着色料配合肥料を製造する上で有用である。

Claims (5)

  1. 植物の生育を促す水溶性肥料成分に対して水溶性着色剤を添加する工程を含む、ことを特徴とする着色剤配合肥料の製造方法。
  2. 前記配合肥料が、その表面が前記着色剤で覆われた前記肥料成分を含む請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記着色剤が、互いに異なる色調を提示する複数の着色剤を含む請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記配合肥料を水で希釈して調製された肥料溶液での前記着色剤の濃度が、0.5ppm以上1,000ppm以下である請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の方法によって製造された着色剤配合肥料。
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